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背徳と罠5(BL・アダルト・鬼畜要素あり)



(BL・アダルト・鬼畜要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「ふふ・・・本当に・・・可愛いなぁ・・・」
ノートパソコンの画面を見つめながら、修市はクスリと笑みを浮かべる。
映っているのはお仕置きを受けるヨハネス神父の姿。
携帯で撮影したものをパソコンへコピーして、編集したものだ。
 (可愛くて・・・可愛くて・・・たまりませんねぇ・・)
画面のヨハネス神父を眺めているうちに、修市は愛しさがこみ上げてきてたまらなくなる。
(ヨハネス神父・・・あなたが・・あなたが・・・本当に・・・愛おしい・・。見ているだけで・・・たまらなくなってきます・・・。あなたの・・・全てを・・身も心も・・・僕のものに・・・したくてたまらないんです・・)
画像を見つめながら、修市はそう呟く。
今まではお仕置きで満足していたが、もうそれだけでは我慢出来なくなってきた。
本当に、ヨハネス神父の全てを自分のものにしたい。
そういう欲望が修市の心に燃えだしていた。
 (そのためには・・・・)
修市は自身の欲望を叶えるために必死に頭を巡らせる。
(ふふふ・・・・そうだ・・・・)
修市はふと浮かんだアイディアに笑みを浮かべる。
(待ってて下さい、ヨハネス神父。身も心も・・・僕なしではいられなくしてあげますからね)
ヨハネス神父が見ようものなら恐怖で震えあがってしまいそうな鬼畜な笑みを浮かべながら、修市は心の中で呟いた。


 放課後、宿舎へと通じる道をヨハネス神父が歩いていた。
一見すると普通に歩いているように見えるが、よく見ると何かを懸命に堪えているようだった。
ようやく、宿舎に入り、寝室まで来たところで、ヨハネス神父はホッとする。
 (こ・・ここまで・・来れば・・・)
ヨハネス神父は安堵の息を吐く。
(それにしても・・・・幾ら男子校だからって・・・しかも・・・あんな・・・)
ヨハネス神父は、今日聞いた生徒の懺悔を思い出すや、顔を真っ赤にしてしまう。
もっともそういうことに関心があって元気な時期のせいか、何とも生々しく、しかも激しい。
 (それにしても・・・・修市君とって・・・そんなに・・・気持ち・・・いいんでしょうか?)
懺悔の内容を思い出しながら、ヨハネス神父はそんな疑問に駆られる。
懺悔を聞いた生徒の情事の相手は修市だったからだ。
 (私の馬鹿!何てこと・・考えているんですか!!)
ハッとしてヨハネス神父は自身を叱咤する。
(修市君になんか・・して欲しいだなんて・・思うワケないじゃないですか!!あんな・・あんな・・目に・・いつも遭わされてるのに!!)
ヨハネス神父は自身の罪をたてに、お仕置きをしてくる修市を思い返す。
 (でも・・・・目を覚ますと・・・いつもちゃんと・・・手当てしてくれてますよね・・・。それに・・・・何か・・子供が・・好きな子をいじめたいって感じですし・・・)
お仕置き中の修市の態度、そしてお仕置き後にはかならず手当てがされているという事実に、ヨハネス神父は一瞬そう考える。
 (馬鹿な!何を考えてるんですか!そうやってきっと気があるように思わせてるだけに決まってます!あんなに・・・たくさんの生徒相手に遊んでるんですから!!)
ヨハネスは懺悔を通して聞いた修市の数多くの情事から、そう判断する。
(修市君のことなんか考えてるからいけないんです!!仕事でもしましょう!)
自身にそう言い聞かせると、ヨハネス神父はノートパソコンを広げ、授業に必要なプリントの作成に取りかかろうとした。
 (だ・・・ダメ・・・。集中・・・出来ない・・!!)
ヨハネス神父はパソコンと向き合いながら、身体をムズムズさせる。
パソコンでの作業に集中しようとするが、淫らな懺悔が頭から離れない。
必死に考えまいとするが、そうすればするほど逆に意識せずにはいられなくなる。
 (私の馬鹿!!どうして・・・こんなことも・・・)
ヨハネス神父は自身を叱咤する。
だが、そんなことをすれば却って妄想や情欲に火を注ぐもの。
やがてヨハネス神父の脳裏で、修市と懺悔をした生徒との情事がリアルに浮かび上がる。
 (ダメ・・!!こんなこと・・・考えたら!!)
必死に淫らな妄想を振り払おうとするが、もう後の祭り。
神父服の下で、男性器官がムクムクと頭をもたげ始めた。
 (ダメ・・!絶対・・ダメ!でも・・でも・・・我慢・・出来ない・・!!)
もはや我慢が効かなくなるや、ヨハネス神父はベッドに飛び込むようにして横になる。
そして、ズボンを下ろすや、ゆっくりと自分自身をしごき始めた。
 「ハァ・・・ハァ・・・ハッ・・ハッハッハァ・・・」
刺激を加えるうちに、神父自身がゆっくりと立ち上がり、固くなってゆく。
やがて、ジワジワと先端から白いものが沁み出し始めた。
 (こ・・・これじゃ・・・足りない・・・)
前だけの刺激では飽き足らず、ヨハネス神父は前を刺激しているのとは反対側の手を後ろに回す。
 (ダメ!何やってるの・・!!)
一瞬、理性がヨハネス神父を止めようとする。
だが、前から与えられる快感は神父の理性を軽く吹っ飛ばす。
唾で指を湿らせると、ヨハネス神父はもう片方の手で後ろも弄くり始めた。
 「ハァ・・ハァ・・・アン・・修・・・市・・・くぅん・・・」
無意識のうちに、ヨハネス神父は修市の名を呼んでいた。
修市の名を呼びながら、ヨハネス神父は指を奥深くに挿し込む。
「くふ・・・うぅ・・うふ・・・ひぅくぅふ・・・・」
やがて、指が体内のイイところを刺激しはじめ、前が暴れ馬のように元気よく動き始める。
 「あ・・ア・・・アッ・・あぁ・・・アッアァァア――――ッッッッ!!!!」
甲高い声と共に、ヨハネス神父は白濁液を思い切り放出した。


 (な・・・・何て・・こと・・・)
後始末をしながら、ヨハネス神父は自己嫌悪にうち沈んでいた。
(神父なのに・・・・。こんな・・・こんな・・こと・・・・なんて・・・・情けない。しかも・・・しかも・・・生徒を・・だ・・なんて・・・・)
淫欲に屈して自慰をしたのみならず、同性、しかも生徒を妄想の対象にした。
聖職者としてあるまじきこと。
 にも関わらず、それをしてしまった自身の意志の弱さ、淫らさがたまらなく情けなくてたまらない。
「おやおや~。凄いですね~~~」
不意に聞こえてきた声に、ヨハネス神父はギクリとする。
恐る恐るドアの方を振り返ると、いつの間にかドアが少し開いており、その間から修市の姿が見えた。
 「しゅ・・・修市くん・・・・」
怯えた声で言うヨハネス神父を尻目に、修市はドアを閉めて室内へ入って来る。
「ふふふ・・・・。神父でありながら一人エッチ・・・しかも・・・生徒をそういう対象としてるだなんて・・・・。いけない人ですねぇ・・・・」
「い・・・・言わないでぇぇ・・・」
ヨハネス神父は羞恥で顔を赤くする。
 「おやおや?まだヨハネス神父にも羞恥というものがあったんですねぇ?」
「ば・・馬鹿にしないで下さい!恥を知らない子供なんかじゃありません!!」
修市の口調に思わずヨハネス神父は、子供扱いされたかのように感じてカッとなって言ってしまう。
だが、すぐに後悔する。
こんなことを言えば墓穴を掘ってしまうのは明らかだったからだ。
 「ちゃんと恥を知っている大人にはとてもふさわしいとは思えませんけど?」
「く・・・。な・・・ならば・・・・どうすればいいんです?」
「ヨハネス神父・・・自分が神父としていけないことをしたのはわかっていますよね?」
「え・・えぇ・・・」
「反省してますか?」
「え・・えぇ・・・・」
「だったら・・・・わかって・・いますよねぇ?」
ニコリと笑みを浮かべると、修市は机を指し示す。
 (や・・・やっぱり・・・)
予想はしていたが、実際にお仕置きの合図をされると、表情が嫌そうになる。
「おや?何ですか?その顔は?」
「こ・・これは・・・」
ヨハネス神父は思わず口ごもる。
「全く・・・呆れましたねぇ。自分が悪いことをしたのにそんな顔するだなんて。それじゃあ子供と同じじゃあないですか」
(く・・・悔しい!!)
修市の言葉にヨハネスは屈辱で肩が震える。
 「ば、馬鹿にしないで下さい!私はそんな子供じゃありません!!」
自分の首を絞めるのはわかっていたが、それでもヨハネス神父は言わずにはいられなかった。
「そうですか~?とてもそうには見えませんけど?」
「わ、私は一人前の大人です!ちゃんとやったことの責任は取れます!!」
「でしたら、証明してくれますよねぇ?」
「あ、当たり前でしょう!!」
(あぁ・・・・私の馬鹿・・・)
ヨハネスは自分を罵りたくなる。
こんなことを言えば、否応なしにお仕置きを受けなくてはいけない。
(ええい!もう・・どうにでもなれです!!)
半ばヤケになってヨハネス神父は心の中で叫ぶと、机の方へと向かう。
そして、いつものように机にうつ伏せになると、修市に向かってお尻を突き出した。
 (うぅう・・・く・・・悔しい!!)
お仕置きを受ける体勢を取りながら、ヨハネス神父はそう思わずにはいられない。
確かに童顔っぽい感じのせいで、若く見られたりしてしまう。
しかし、これでも27歳、立派な成人男性だ。
 27歳にもなって小さな子供のようにお尻をぶたれてお仕置きをされる、それも10歳も年下の子供に。
屈辱などというものではない。
悔しくて、情けなくて、恥ずかしくてたまらない。
自然、全身が屈辱感でブルブルと震えてくる。
 (フフフフ・・・・・可愛いなぁ・・・・)
背後から、全身を震わせるヨハネス神父の姿に、修市は思わず笑みを浮かべる。
(もっと・・・可愛い姿を見せてもらいますよ・・・フフフフ・・・)
心の中でそう呟くと、修市は慣れた手つきで神父服の裾を捲り上げ、ズボンを下ろしてお尻をあらわにする。
 (うぅう・・・・見られ・・てるんだ・・・)
裸になったお尻にヨハネス神父は修市の視線を感じる。
自分よりずっと年下の子供にお尻を、しかも大事なところや一番奥までさらしている。
そう思うとますます羞恥心がこみ上げ、さらに身体が震えてくる。
 「さぁ・・・・行きますよ。よろしいですよねぇ?」
「わ・・・わかって・・います・・!叩くなら・・・叩けば・・いいでしょう!!」
せめてもの意地に、ヨハネス神父は虚勢を張ってみせる。
そんな神父の姿に満足したような笑みを浮かべると、修市は右手でヨハネスの身体を押さえる。
そして、ゆっくりと左手を振り上げた。


 ビシィィィィ!!!
「くぅ・・・!!」
強い衝撃に思わずヨハネス神父は声を漏らしてしまう。
ビシッ!バシィッ!バンッ!バシッ!ビシィィ!
鋭い音と共に、斬るような痛みがお尻に走る
決して声を漏らすまいとするヨハネス神父だが、声を押し殺しているだけに余計に痛く感じる。
 (こ・・これ・・まさか・・)
声を懸命に押し殺しながら、ヨハネス神父は後ろを振り向く。
すると、修市の手に鞭が握られているのが見えた。
 「おや?どうしたんですか?」
振り返ったヨハネス神父に、修市はそう尋ねる。
「修市君・・・そ・・それ・・」
おずおずと尋ねるヨハネス神父に、修市はクスリと笑みを浮かべる。
「フフフ・・・。これですか?何度も同じことをしてる、いけないヨハネス神父にはこれくらい必要でしょうからねぇ」
(そ・・そんな・・・・)
ヨハネス神父は目の前が暗くなりそうになる。
 「でも・・どうしても耐えられないっていうなら手にしてあげてもいいですけどねぇ」
「そ・・そんなことありませんっ!!」
(ああ・・・私の馬鹿・・・)
口から思わず出た言葉にヨハネス神父は自分を罵りたくなる。
「無理はしなくてもいいんですよ~?」
クスクスと笑みを浮かべながら言う修市に、ヨハネス神父はさらに自身の首を絞めるようなことを言ってしまう。
 「無理なんかしてません!鞭だろうが何だろうがちゃんと受けられます!そんな子供じゃありません!!」
(もう・・いつも・・どうして・・・)
ヨハネス神父は泣きたくなる。
無意味なプライドや意地を優先し、自分の首を絞める真似ばかりをしてしまう。
どうしていつもこうなってしまうのか。
自分でも呆れずにいられない。
 だが、後悔などしても無駄だ。
こうなった以上、嫌でも鞭のお仕置きを受けざるを得ない。
今さら鞭は痛いし怖いから嫌だなどと言えないからだ。
これまた無意味なプライドだとわかっていても、こうせずにはいられなかった。
情けない姿をさらすくらいなら、お尻が壊れた方がズッとマシだったからだ。
 「フフフ・・・・では・・・遠慮なくいきますよ。いいですよねぇ?」
「す・・好きにしたら・・どうです。こ・・・こんなもの・・蚊が刺したようなものですよ!!」
これから来るさらに厳しいお仕置きに、恐怖で身を震わせつつも、必死にヨハネス神父は強がってみせる。
その姿に修市は満足げな笑みを浮かべると、再び鞭を振り下ろした。


 ビシィィィ!!ビシッ!ビシビシッ!ビシャンッ!バシィンッ!バアンッ!
「・・ぅ・・ぁ・・あぅ・・あっ・・くぁ・・・ぁぁ・・・」
(だ・・ダメ!声なんか・・・出した・・ら・・・)
必死に自身に言い聞かせるが、強烈な鞭打ちに意思とは裏腹に声が漏れてしまう。
 ビシィィィ!バシッ!ビシッ!ビュンッ!バアシィンッ!バシィンッ!
「う・・うぅ!ぐぅ・・!ぐっ・・!あく・・!」
鞭が一振りされるたび、蚯蚓腫れがヨハネス神父のお尻に刻みつけられ、それが幾重にも重なってゆく。
その強烈な痛みにとても耐えることなど出来ず、自然に呻き声が大きくなる。
 「全く・・本当にいけない方ですねぇ・・・」
鞭を振り下ろしつつ、呆れたような口調で修市は口を開く。
バシッ!ビシッ!バシッ!ヒュンッ!ビュウンッ!バァシィンッ!
「うぁ・・・ひっ・・!ぎっひぃ・・!ひぃんっ!」
「以前に何度も一人エッチなんかして、僕にお仕置きされたのに・・・・」
ヒュンッ!ビシッ!ビシィッ!バシィンッ!ビュウンッ!バシッ!
「ひぎぃ・・!ひっ・・!ひぃぃ・・!ぎっひぃぃ・・!!」
鞭が与える鋭い痛みに、ヨハネス神父は目尻に涙を浮かべ、お尻を左右に揺らしてしまう。
 「懲りずにまた・・一人エッチ・・・・しかも・・・あろうことか・・・生徒の僕をその対象に・・するだ・・なんて・・・」
「い・・・言わないでぇぇ・・・修市・・くぅぅん・・・」
目尻に涙を浮かべながら、ヨハネス神父は懇願する。
修市の言葉が鋭い矢のように神父の心に突き刺さり、それが罪悪感や疾しさを燃え上がらせる。
 「本当に・・・本当に・・・呆れた・・・いけない・・方ですねぇ・・。そんな・・・いけない神父は・・・こうです・・えいっ!えいっ!」
ビシャ~ンッ!ビッダァァ~~ンッッ!!バアッシィィ~~ンッ!!ビッダァァ~ンッ!
バアッジィ~ンッ!ビバッジィィ~~ンッッ!!
「ひっ・・!ぎっひぃぃ!ぎひっ!ひゃああっっ!!」
さらに容赦の無い鞭の打撃に、ヨハネス神父は背をのけ反らせ、悲鳴を上げるとぐったりしてしまう。
 「ひ・・・やめて・・・。修市くん・・・も・・もう・・やめて・・・。許して・・・反省・・してます・・から・・。私が・・・・悪かった・・です・・から・・・」
ヨハネス神父は必死になって許しを乞う。
本当はこんな風に謝るなど恥ずかしくてたまらない。
だが、まるで焼却炉の火が燃え盛っているような熱さのお尻に、そんなプライドなど消し飛んでしまう。
 「どうですかねぇ?今まで同じこと言ったのに、結局破ったんじゃないですか?口先だけの反省なら、子供でも出来ますよ~?」
「く・・・口先だけなんかじゃありません!!」
修市の挑発するような口ぶりに、ヨハネス神父は思わず叫ぶように言う。
「それなら・・・・それを証明してもらいましょうかねぇ?」
「証明?」
「ええ、どうします?」
ニコリと笑みを浮かべる修市にヨハネス神父は危険を感じる。
修市のことだ、ろくでもないことに決まっている。
 「おや~?やっぱり口先だけですか~?それじゃあ子供と変わらないですね~」
ヨハネス神父の心理を読むや、修市は嘲笑してみせる。
(く・・・悔しい!!)
修市の嘲笑にヨハネス神父は悔しさと屈辱感が一気に噴き上がる。
修市のいいように操られているのはわかっている。
だが、そうとわかっていても、もはや止められなかった。
無意味なプライドだとわかっていても、そのプライドを傷つけられる方が、ヨハネス神父にとってはたまらなかった。
 「そんなことありません!!証明するためなら、何だってやってみせます!!」
「その言葉・・・嘘はありませんね?」
修市の笑みにヨハネス神父は罠にかかったことを確信する。
だが、それを承知でヨハネス神父は言い放った。
「ありません!!さっさと・・・始めたらどうです!!」


 「う・・うひ・・」
ヨハネス神父は全身が震えそうになるのを必死に堪える。
クチュ・・・クチュクチュ・・チュクチュク・・・。
ヨハネス神父の背後では、修市が最奥部に指を挿し入れ、念入りに刺激をしていた。
「反省しているなら、どんなにエッチなことされても気持ち良くなんかならないでしょう?」
それが修市が要求した証明方法だった。
 (だ・・ダメ・・・。気持ち・・よく・・なって・・・)
しつこく蕾を刺激され、ヨハネス神父はだんだん快感を覚えてくる。
と同時に、ムクムクと前の方が反応してきた。
 (ダメ!!別のことを・・考えなきゃ!!)
ヨハネス神父は必死になって頭の中で賛美歌を思い浮かべる。
同時に、片手で自分自身をしっかりと握りしめてしまう。
 (おやおや。結構頑張ってますねぇ)
必死に快感に負けまいとするヨハネス神父に修市は感心する。
(でも・・・そうはいきませんよ。僕の虜になってもらわなきゃいけませんからねぇ)
修市は一旦指を抜く。
指を抜かれてヨハネス神父はホッとするが、直後、奇妙な感触を覚えた。
 ジュル・・・ピチャピチャ・・・・。
(嘘・・・まさか・・お尻・・舐めてる・・・)
お尻の方から聞こえてくる音に、ヨハネス神父はまさかといった表情を浮かべる。
 「え・・あ・・あぅ・・あっくぅぅ!!」
不意に舌が体内に侵入し、ヨハネス神父はビックリする。
そこへ、修市が舌のみならず、指でも責め始めた。
 グチュ・・チュチュ・・・チュクチュク・・ズヌチュ・・・ヌチュチュ・・・。
指と舌から与えられる快感、耳から入って来る淫らな音、それらがヨハネス神父をこれでもかと責め立てる。
 (ダメ・・!ダメ・・!でも・・でも・・・気持ち・・・イイ・・!!)
ヨハネス神父は懸命に自身を叱咤する。
だが、快感は容赦なく神父を襲い、意思とは裏腹に、肉茎がゆっくりと立ち上がり、硬化してゆく。
 「ひぃ・・あ・・あく・・・ひっ・・ひゃあああーーーーーっっっ!!!!」
お尻に与えられる快感にもはや耐えきれず、ヨハネス神父は思い切り欲望を噴き出してしまう。
 「ハ・・ハァ・・・ハァハァ・・・・」
ヨハネス神父はぐったりして机にうつ伏せになる。
「ふふふ・・・イッてしまいましたねぇ・・・・」
背後からの声にハッとしてヨハネス神父は振り向く。
 「しゅ・・修市くん・・・」
「お仕置きされたのに、気持ちよくなってしまうなんて・・・いけませんねぇ・・」
「そ・・それは・・・」
「どうやら反省出来てないようですねぇ。そんなヨハネス神父には・・・もっとお仕置きしてあげます」
「や・・やめて・・お・・お願い・・」
恐怖に思わず懇願するヨハネス神父だったが、修市が聞くわけもない。
修市は鬼畜な笑みを浮かべると、再び鞭を振り下ろした。


 「また・・・いじめすぎちゃったなぁ・・・・」
気を失ったヨハネス神父のお尻に薬を塗りながら、修市は反省する。
ヨハネス神父が可愛いものだから、ついついお仕置きをしすぎてしまう。
よくないと思いつつも、どうにも止められなかった。
 (それにしても・・・気持ちいいのを必死に我慢してる姿も・・可愛かったなぁ)
蕾を執拗に責めたときの神父の姿を思い出し、修市は顔がにやけてしまいそうになる。
(少しずつ・・・僕の味を覚えさせてあげますからね。覚悟して下さいね、ヨハネス神父)
修市は心の中でそう呼びかける。
これからは、お尻を叩くだけでなく、性的なお仕置きも加えることにした。
そうやって、ヨハネス神父を自身の虜にしていこうというわけだ。
修市は身をかがめると、愛情の籠ったキスをした。


 ―完―

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背徳と罠4(BL・鬼畜要素あり)

(BL・鬼畜要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「あれぇ・・・おっかし~な~」
生徒指導担当の教師は怪訝な表情を浮かべていた。
「おや?どうされたんですか?」
そこへヨハネス神父が怪訝そうな表情で尋ねる。
 「ええ。生徒からの没収品をチェックしてたんですけど・・・。どうも数が合わないんですよ」
「それは変ですね」
「ええ・・。しっかり鍵も掛けてあるし・・・どういうことだ?」
「後で私も探してみましょうか?」
「すいません、お手数かけてしまって」
「いえ。私も生徒指導担当ですから。これは私の仕事でもありますから。ああ、すいません。私の方も仕事がありますので、失礼します」
「あ、これは引き止めちまったみたいですいません。どうぞ行って下さい」
そういうとヨハネス神父は難しい顔をしている生徒指導の教師を尻目に去っていった。
 宿舎に戻ったヨハネス神父はドアを閉じると、ホッとしたようなため息をつく。
(どうやら・・・バレてはいないようですね・・・。しかし・・・・)
神父はゆっくりと机に視線を向けると、一番下の大きめの引き出しを食い入るように見つめる。
その目には罪悪感や不安感が漂っていた。
 恐る恐るといった感じで、神父は引き出しへと近づいてゆく。
やがて引き出しの取ってに手をかけたかと思うと、ゆっくりと引きだし、中身を見やる。
引き出しの中にはゲイもののDVDやいわゆる大人のオモチャといわれる代物が入っている。
 (ああ・・・!私の馬鹿!神父の身で・・・何てことを・・・・)
ヨハネス神父は引き出しの中身を見るや、罪悪感や疾しさがこみ上げてくる。
(これじゃ・・これじゃあ・・・泥棒じゃないですか!?どうして・・・。本当に私の馬鹿馬鹿馬鹿!!)
ヨハネスはさらに自身を罵る。
禁欲を建前とする神父としてはこういうものを持っているというのも問題だが、実はそれだけで済まない問題もあった。
 これらの品は没収品。
生徒指導の教師が没収したり、或いは生徒の懺悔を聞いたヨハネス神父が、後で生徒指導の教師に提出するために生徒から預かったもの。
これらの品を使って生徒が行った行為に対する懺悔を聞いていて、自分自身もそういう欲望を抱いてしまい、いけないこととは知りながら、こっそり没収品の収容場所から持ち出してきたり、預かったまま提出しなかったりしたのである。
 (ちゃんと・・・返さないと・・・・)
そう思って一つ、アダルトグッズを取り出すが、見ているうちに神父はゴクリと息をのむ。
(これ・・・気持ち・・・いいん・・でしょうかね・・?)
ヨハネスが手にしたのは、実際に生徒の一人が使ったもの。
懺悔しに来た際に預かったのである。
 (って何を考えてるんですか!!私の馬鹿馬鹿馬鹿!!)
ヨハネス神父は自身を叱咤するが、みるみるうちに先日聞いた生徒の淫らな懺悔話が思い出される。
思い返すうちに欲望に火がつき、ヨハネス神父はジリジリしてくる。
(いけない・・いけない・・。でも・・でも・・無理・・も・・もぅ・・我慢・・出来ない!!)
ヨハネスは周りを恐る恐る見回す。
そして、誰も見ていないことを確かめると、ベッドに上がり、ゆっくりとズボンを降ろして上着を捲り上げた。
 「う・・くっふぅぅ・・・・」
慎重な手つきで、ヨハネス神父は道具を自身の内部へとゆっくり挿入してゆく。
奥まで入れるよ、今度はゆっくりと動かし始めた。
 グ・・・グク・・・クチュ・・グク・・・クチュ・・・。
前後に動くたびに淫らがましい音が微かに聞こえる。
(う・・あ・・これ・・・イイ・・ところに・・・当たる・・。でも・・なんか・・)
グッズ自体は細長いやや曲がった棒状のもので、先端が楕円状に膨らんだ形をしている。
その膨らんだ部分が、動かすたびに快感を生み出す部分を刺激するようになっていた。
 (この・・くらい・・じゃあ・・・全然・・ヨクない・・。もっと・・・もっと・・)
生殺しのような感覚に本能的にヨハネス神父はさらに道具を動かしだす。
キュキュ・・・グッグッグ・・・キュキュ・・・。
「はぅ・・あぅ・・あふ・・ああ・・・」
快感が強くなってきたのだろう、ヨハネス神父は今にも蕩けそうな表情を浮かべる。
同時に男性器官が少しずつ、ムクムクと頭をもたげ始めた。
 「はぅ・・あく・・あうぅ・・あく・・・あうぅぅ・・・・」
神父はさらに顔を快感に歪める。
陽根はさらにそそり立ち、ジワジワと先端から白い蜜をあふれさせる。
後ろだけでは満足できなくなりだしたのだろう、ヨハネス神父は無意識に片手を前の方へと伸ばす。
自身を握ったかと思うと、後ろを動かしながら、前の方もしごき始めた。
 「は・・・はぁ・・はっ・・はっ・・・はぁぁぁぁ・・・・・・」
前と後ろ、双方からの刺激が神父を攻め立てる。
「う・・あぅ・・あっ・・はっ・・はっ・・はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
やがてヨハネス神父の脳裏で何かがスパークするや、先端から勢いよく白濁液が噴き出した。


 (何て・・ことを・・・・)
ヨハネス神父は資料を抱えて廊下を歩きながら、暗い表情を浮かべていた。
(提出するどころか・・・・あんな・・あんな・・・浅ましい行為を・・・)
誘惑に負けて自分もアダルトグッズを使ってしまったことに、たまらない疾しさと罪悪感が沸いてくる。
 そのとき、不意にポケットの携帯がブルブルと震動した。
(誰でしょう?)
怪訝に思って画面を開いてみるなり、神父は絶句してしまう。
携帯の画面に映っているのは道具を使っている自分のあられもない姿。
まさかの事態に窒息しかけの金魚のようにパクパクと口を動かして硬直してしまう。
 ようやく我に返ると、すぐさまアドレスを確認する。
アドレスはヨハネスがよく知っている、そして恐れている人物からのもの。
「この写真のことでお話があります。宿舎にすぐ来ていただけますか?」
メールの文面を見るなり、ヨハネス神父はすぐさま宿舎へと踵を返した。
 「ふふふ・・・お待ちしてましたよ」
恐る恐るドアを開けて入って来たヨハネス神父に、修市はニコリと笑みを浮かべる。
「しゅ・・・修市くん・・・」
恐怖に身を震わせそうになりつつも、必死に堪えてヨハネス神父は声をかける。
 (ふふふ・・・。怖くて・・たまらないんですね。でも・・それを見せまいと・・。そんなところが・・可愛いですねぇ)
平静を装うとするヨハネス神父の姿に修市は愛しさを覚える。
 「ヨハネス神父・・・どうして呼ばれたか・・・わかってらっしゃいますよねぇ?」
笑みを浮かべながら修市は尋ねる。
「没収品の・・・ことでしょう?それが・・何だというんですか!?」
動揺を覚られまいと、ヨハネス神父は強がってみせる。
 「おやぁ、よくそんな態度取れますねぇ。没収品を勝手に持ち出したり、提出すべきなのにしなかったり。そんなことしていいと思ってるんですか~?」
「そ・・そんなこと・・ありません!!」
「どうですかね~?そんなことした上に、それで神父としてあるまじき行為・・・呆れてしまいますよねぇ・・・」
「ぐ・・・・」
修市に痛いところを突かれ、悔しさに拳を震わせる。
 「ヨハネス神父・・・あなただって・・・自分が・・悪いことをしたのは・・・わかってらっしゃいますよねぇ?」
「あ・・・当たり前・・じゃ・・ないですか・・。私だって・・子供じゃあ・・ありません・・・」
「でしたら・・・わかっていますよねぇ?」
そういうと、修市は机を指し示す。
 (や・・やっぱり・・)
机を指し示され、ヨハネス神父は唇を噛みたくなる。
修市に呼び出された時点で覚悟はしていたものの、それでもお尻を叩かれるのを宣告されるのはキツイものがある。
 (確かに・・・私が悪いですけど・・。でも・・でも・・・だからって・・。こんな・・こんな・・・年下の・・子供に・・・。お尻ぶたれるだなんて・・。それに・・・向こうだって・・・ワザと・・・やっているのに・・・)
自分に非があるのはわかっていても、相手の目的などが察せられるせいか、素直にお尻を差し出すことなどなかなか出来ない。
無意識のうちに反抗的な視線を修市へと向けてしまう。
 「何です、その顔は?」
「え・・いや・・」
思わず反抗的な態度を見せてしまったことにヨハネス神父は一瞬、動揺する。
「おやおや。何とも呆れた方ですねぇ。自分が悪いというのに、素直に非を認めるどころか、逆に反抗的になるだなんて。まるで子供ですよねぇ」
「馬鹿にしないで下さい!!私は子供じゃありません!」
「おやぁ、そうですかぁ?大人ならちゃんと責任取れますよねぇ?」
「決まってるじゃないですか!!」
「だったら・・ちゃんと証明していただきませんとねぇ・・」
(くぅぅ・・。私の馬鹿!?)
ヨハネス神父は思わず歯噛みする。
また、修市の策に上手く乗せられてしまった。
これで否応なしにお尻を出さねばならなくなる。
自分でも大人げない、そう思わずにはいられないが、それでもバカにされたり子供扱いされると、相手の術中に陥るのがわかっていても、反発せずにはいられなかった。
 恥ずかしさと悔しさで全身を震わせながらも、ヨハネス神父は机にうつ伏せになると、お尻を修市に向かって突き出す。
「さ・・さぁ!これでどうです!?文句は無いでしょう!?」
お仕置きを受ける格好になると、ヨハネス神父は背後を振りかえり、キッと睨みつけるような表情を浮かべて言う。
 (ふふふふ・・。恥ずかしくて怖いくせに、それでも強がって・・・。本当に可愛らしい方ですねぇ)
修市はヨハネス神父の姿に思わず笑みがこぼれそうになる。
プライドが高くて、子供扱いされるのが大嫌いで素直じゃない。
そんなヨハネス神父が何とも愛おしくてたまらない。
そして、愛おしいからこそ、逆にいじめたくてたまらない。
(僕も・・・歪んでますよねぇ・・。でも・・こうせずには・・・いられない・・)
己の鬼畜さに苦笑しつつも、愛おしい相手の恥ずかしさや恐怖、痛みに打ち震える姿が見たくてたまらず、修市は鞄の中から道具を取り出した。
 ヒュウンッ・・・ヒュンッ・・・ヒュウウンッ・・・。
(な・・何・・?一体・・・)
ヨハネス神父は背後から聞こえてくる音に嫌な予感を覚える。
音の感じから、普段修市がお仕置きに使っているパドルでは無いことは容易に想像できた。
 恐る恐る神父は背後を振りかえる。
そこに見えたのは黒光りする鞭。
「しゅ・・修市くん・・。そ・・それは・・?」
「ふふ・・鞭ですよ。どうやら・・・ヨハネス神父はパドルでは反省しきれてらっしゃらないみたいですからねぇ・・・」
(嘘・・・あんな・・ので・・・叩かれるの・・・)
今まで鞭で打たれたことは無い。
だが、修市の性格を考えれば、パドルよりもっと強力なのは想像できた。
でなければ、わざわざ用意しないはずだ。
無意識のうちにヨハネス神父は全身が震えてくる。
 「おや?どうされたんですか?」
「な・・・何でもありませんよ!!」
「ふふ。怖いんですか?まぁ仕方ありませんよねぇ」
クスリと嘲笑するような笑みにヨハネス神父はカッとなる。
 「馬鹿なこと言わないで下さい!そんなものが怖いわけ無いでしょう!!」
(ああ!私の馬鹿!何でそんなこと言うんですか!!)
心の中でそう叫ぶが、後悔先に立たず。
「ふふ。そうですよねぇ。ヨハネス神父は強い方ですものねぇ。こんなもの、怖くも何ともありませんよねぇ?」
「当たり前じゃないですか。叩きたければさっさと叩けばいいでしょう!!」
(馬鹿・・・本当に・・・私の・・馬鹿・・・)
心の中でヨハネス神父は自分自身に呆れてしまいそうになる。
また、みすみす罠にかかってしまったのだから。
 「ふふふ・・。では・・・お言葉に甘えて・・行きましょうかねぇ・・・」
「ふん・・き・・来なさい・・」
(ああ!もうどうにでもなれです!!)
半ばヤケクソになってヨハネス神父は覚悟を決めると、お尻を差し出す。
修市は右手で神父の身体を押さえると、左手で鞭を振りあげた。


 ビシィィィィ!!!
「ぐ・・・・!!!」
鋭い音と共にお尻にミミズ腫れが浮かび、ヨハネス神父は思わず声を漏らす。
(い・・・痛ぁぁぁぁ・・・・)
強烈な痛みに表情を歪めるが、それでも必死に声を押し殺す。
ビシィィィィ!!バッシィィンンン!!バッアァァンン!!
鞭が叩きつけられるたび、鋭い痛みがヨハネス神父を襲う。
身体が震え、表情は丸めた紙のように歪む。
だが、それでも神父は必死に苦痛の声を押し殺す。
 (痛いのに・・・叫びたいのに・・・必死に・・堪えてるんですね・・・。ふふふ・・・あなたらしいですね・・。そこが・・そこが・・・本当に・・・可愛いですよ・・・ヨハネス神父・・・)
必死になってお仕置きを堪えようとするヨハネス神父に、修市は思わず顔がニヤけそうになる。
 (痛ぁ・・・痛いぃぃぃ・・・な・・泣いちゃい・・そう・・)
鞭の痛みに耐えながら、ヨハネス神父は心の中で本音を漏らす。
実際、目尻には微かに光るものが浮かんでいる。
(でも・・でも・・・そんなことしたら・・・本当に・・・子供だって・・・思われちゃう・・・。それだけは・・・絶対に・・・)
泣き叫びそうになるのを必死に堪えて、ヨハネス神父は鞭打ちを耐える。
 (さすがに・・・耐えてらっしゃいますねぇ・・。でも・・そうはいきませんよ。あなたのもっと・・可愛い姿を見たいですからねぇ・・・)
修市は心の中で呟くと、鞭を振り下ろしながら口を開いた。
 「それにしても・・・いけない方ですねぇ・・・」
鞭の音が響く中、修市はお説教を始める。
「神父で・・しかも・・・生徒を指導する立場にある方でしょう・・・あなたという人は」
ビッシィィンン!!バアッシィィンン!!ビッダァァァンンン!!
「・・ぁ・・・く・・あぅ・・」
さすがに耐えきれなくなってきたのだろう、ヨハネス神父の口から苦痛の声が漏れ始める。
 「それなのに・・・。生徒からの没収品を勝手に持ち出したり・・・預かった没収品を提出するどころか・・・それでご自分を・・・」
バアシィィン!!ビッダァァァン!!バッアァァンン!!バアッジィィンン!!
「それは泥棒と同じじゃないんですか?神父ともあろう方がやっていいことだと思ってらっしゃるんですか?」
「い・・言わないでぇぇ・・・修市・・くぅん・・・」
修市の言葉が鋭く胸に突き刺さり、お尻に与えられる痛みに伴って、ついに涙がこぼれ出す。
 「おやおや?泣いてらっしゃるんですか?全く・・・呆れてしまいますねぇ、子供じゃないんですから・・・」
「だ・・だから・・言わないでぇぇ・・。お願いだからぁぁ・・・許してぇぇ・・・」
恥ずかしさと情けなさと罪悪感と疾しさとで、ヨハネス神父は泣き出してしまう。
 「反省してらっしゃいますか?」
「し・・してます・・。ほ・・本当に・・・申し訳・・ありませんんん・・・」
ヨハネス神父は必死になって許しを乞う。
「どうですかねぇ?以前にもお仕置きをしたのに、また同じことをされたじゃないですか?」
(そんな・・・・信じて・・くれない・・・)
疑い深そうに言う修市にヨハネス神父は愕然とする。
 「そ・・・そんなこと・・ありません!!」
思わずムキになって言い返す。
「本当ですか?」
「本当です!!二度と・・こんなことは・・しません!!」
「でしたら・・・それを証明していただきましょうかねぇ?」
ニヤリと笑みを浮かべて修市はそんなことを言う。
 (え?今度は・・何をされるの?)
ヨハネス神父は不安と恐怖を覚える。
どうせロクなことではあるまい。
「おや?まさか怖いんですか?」
再び嘲弄するような笑みを浮かべた修市にまたヨハネス神父はカッとしてしまう。
「そんなわけないでしょう!!何をされようが怖くありませんよ!!」
「それを聞いて安心しましたよ。では・・・早速・・・」
悪魔の笑みというにふさわしい微笑みを浮かべながら、修市はそう宣告した。


 ブブブン・・・ブブブブブブ・・・。
「う・・くひ・・・・」
震動音が微かに響く中、ヨハネス神父は必死になって耐えようとする。
真っ赤に染め上がったお尻の最奥部からコードが出ており、コードは修市が手にしている小型スイッチに繋がっている。
 (ふふふ・・頑張ってますねぇ)
修市はローター責めに耐えるヨハネス神父の姿に感心する。
『本当に反省してるならアダルトグッズを使っても気持ち良くなんかならないでしょう』
そんなことを言ってローター責めをしているのである。
(でも・・こうしたらどうなりますかねぇ?)
修市は思いっきりローターのレベルを上げる。
 「ひぎ・・!!ひっ・・!!」
突然、刺激が強くなり、ヨハネス神父は思わず背をのけ反らせる。
同時に欲望器官がビクビクと震えたかと思うと固くなり、勢いよく白濁液を噴き出した。
 「ひ・・かふ・・・・」
欲望を吐き出し、ヨハネス神父はぐったりしてしまう。
「おやおや?イってしまったんですか?いけない方ですねぇ」
修市の言葉にヨハネス神父はハッと振り返る。
 「お・・お願い・・・しゅ、修市くん・・。も・・もぅ・・許して・・・」
「ダメですよぉ。ちゃんと我慢出来なかったんですから。そんな悪い子はもっとお仕置きしませんとねぇ」
「ひ・・い・・いやぁ・・た・・助けてぇぇ・・・」
思わず涙目でそう言う神父を尻目に、修市は鬼畜な笑みを浮かべて鞭を振りあげた。


 「また・・やりすぎちゃったなぁ・・・・」
ベッドの上でうつ伏せになっているヨハネス神父の姿を見やりながら修市は反省する。
いつものように、また気を失うまでお尻を叩いてしまったのだ。
 「いじめて・・・すみません・・。でも・・あなたのことが・・・好きなんです。本当に・・・・」
濃厚なワインレッドに染め上がったお尻を冷たいタオルで冷やしながら、修市はそう呟く。
涙の跡が残る頬にキスをしたかと思うと、修市は静かに部屋を後にした。


 ―完―

theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

背徳と罠3(BL・鬼畜要素あり)



(注:BL・鬼畜要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 (ふふふふ・・・)
ニヤニヤと他人に見られたら怪しまれそうな笑みを浮かべながら、修市はカバンの中をジッと見つめる。
やがて教室内に教師が入ってきたかと思うと、全員が机の上にカバンを出した。
持ち物検査だ。
 教師は机の間を回りながら一人一人のカバンをチェックし、没収すべきものを見つけると、注意をした後没収する。
やがて、修市のところまでやって来たかと思うと、同じようにカバンの中身をチェックしだす。
「何だこれは?」
教師はDVDを取り出して尋ねる。
「ふふ、DVDですね」
「DVDですねじゃないだろう。没収だ!後で生徒指導室に来なさい!」
教師はそう言うとDVDを没収し、やがて教室を去ってゆく。
だが、修市はDVDを没収されたことを残念がるどころか、むしろほくそ笑まんばかりだった。


 その放課後・・・ヨハネス神父が授業用プリントをつくる作業をしていたときだった。
「ヨハネス神父、ちょっといいですか?」
持ち物検査で修市のDVDを没収した教師が神父に声をかけてくる。
「どうしました?」
「今日の持ち物検査での没収物のチェックをするんですよ」
「わかりました。すぐ行きます」
ヨハネス神父は生徒の懺悔等も聞くため、生徒指導に関わる仕事もしている。
生徒からの没収品のチェックもその一つだった。
 「とりあえず・・カーテン閉めておきますね」
「ああ、すいません」
ヨハネス神父が部屋のカーテンを閉めると教師は礼を言う。
「では・・・チェックを始めましょうか・・・」
そういうと教師は没収したDVDを手に取る。
 「DVDですか・・?」
「ええ。多分エロDVDか何かでしょうね。そういう年頃の連中が集まってますから。何だったら他の先生に代ってもらいますか?」
「いえ!大丈夫です!どんなものだろうが平気です!!」
思わずヨハネス神父は力を込めて言う。
教師の言葉に悪意などは全く無いことはわかっている。
しかし、それでもエロものもまともに見られない子供などと思われたようで悔しかったのだ。
大人げないとは思いながらも、そうせずにはいられなかった。
 「わ、わかりました・・。それじゃあ・・・・・」
神父のそんな勢いに気押されてしまったのか、ちょっと引き気味な感じで、教師がビデオをセットすると、早速回し始める。
少しすると画面が明るくなり始めた。
 「!!!!!!!!」
始まった内容を見るなり、二人とも驚きのあまり声も出なかった。
性欲真っ盛りな年頃の少年達が持ってるようなものだから18禁モノだろうとは予測はしていた。
しかし、よりによってホモ系だとは思わなかった。
 「どわっ!!どわわわわわわわ!!!!!!」
慌てて教師はDVDを停止すると取りだした。
何度も深呼吸した末にようやく落ち着きを取り戻すと、二人は互いに顔を見合わせる。
「ビックリ・・しましたね・・・」
心底驚いた顔でヨハネス神父が言うと、教師も同意する。
「そ・・そうですね・・。まさか・・そっち系だったとは・・・男子校で・・そういうのも多いとは・・・聞いてはいたんですけど・・・」
「も・・もういいでしょう。早く確認書に署名して生徒指導部の方へ提出してしまいましょう」
「そ・・そうですね・・・」
二人がそそくさと確認書に署名を済ませると、教師はDVDを書類と一緒に持って行こうとする。
 「しまった!?」
突然、教師が立ち止まったかと思うと声を上げた。
「どうしたんですか?」
ヨハネス神父は怪訝な表情を浮かべて尋ねる。
「すいません。人と会う約束があったの思い出したんですよ。悪いんですけど、代わりに提出しておいていただけます?」
「え・・ええ・・構いませんよ」
「すいません。それじゃあ、私は急ぎますんで!しまった~~!!忘れてた~~~!!」
そう言い置くと、教師は慌てふためいて出て行った。


 (ど・・どう・・しよう・・・)
礼拝堂脇の宿舎に戻ったヨハネス神父は、困った表情を浮かべて机の上に置いてあるものをジッと見つめていた。
視線の先にあるのは例のホモDVDと確認書。
(提出しないと・・いけないのに・・・・)
神父は罪悪感でいっぱいになる。
没収品として生徒指導部へ提出しなければいけないにも関わらず、それをせずに宿舎へ持ち帰ってしまったのだ。
 (今からでも・・遅くはない・・ちゃんと・・提出してこよう・・)
そう決めると、ヨハネス神父はDVDを取り上げる。
だが、いざ行こうとすると、足が動かず、DVDから目を離さずにはいられなくなる。
同時に神父の心中に邪な欲望が湧き上がってきた。
 (ダメ・・・!!私は・・神父・・こんなもの・・見るだ・・なんて・・!!そんなこと・・あっては・・いけない・・こと・・・)
ヨハネス神父は自身に必死に言い聞かせる。
だが、そうすればするほど、中身を見てみたいという誘惑に駆られてしまう。
煩悶が表情にも現れ、神父は一人百面相を繰り広げる。
 やがて、ヨハネス神父はゆっくりと部屋の片隅へ歩き出したかと思うと、仕事用のカバンを開く。
そして仕事用として使っているノートパソコンを取りだしたかと思うと、机の上で広げて立ちあげ始める。
そして、DVD鑑賞用の機能を呼び出したかと思うと、没収品のDVDをセットし、再正しはじめた。
 神父がゴクリと息を呑んで画面を見つめていると、DVDが始まる。
画面に映ったのは礼拝堂と思しき場所。
その中で、神父姿の青年が祈りを捧げている。
神父は金髪で整った容貌だが童顔という感じで、美しいというよりむしろ可愛い感じだ。
その点がヨハネス神父と共通するせいか、自分自身が出ているような錯覚に陥りそうになる。
やがて、学生と思しき年下の、神父とは違って男らしい感じの美しさに溢れた若者が現れたかと思うと、ゆっくりと神父に迫る。
 若者に迫られて神父はさすがに拒否して抵抗するが、巧みな愛撫や言葉攻めにだんだんと陥落してゆく。
そして神父服を脱がされ、ほっそりとした美しい身体が現れたかと思うと、同じように裸になった若者とくんずほぐれつになる。
 (うわぁ・・・・・)
男同士のシーンに思わずヨハネス神父は顔を真っ赤にしてしまう。
生徒達の懺悔で事細かに聞かされてはいるが、そういうのを実際に目にしたのは初めてだった。
 (こんなもの・・見ちゃ・・いけない・・)
理性はそう命じ、思わず両手で目を隠すが、好奇心と淫らな欲望が湧き上がってきては神父を誘惑する。
堪え切れず、指を開いてその間からジッと食い入るように画面を見つめると、画面内の神父はバックから獣のように若者に突かれている。
一突きされるたびに背がのけ反り、表情が快感で変わる。
同時に欲望器官から白濁液を幾度も噴水のように噴きだした。
 食い入るようにDVDを見つめているうちに神父はモゾモゾと椅子の上でお尻を動かし始める。
(お尻って・・・こんなにも・・気持ち・・いい・・もの・・なの?)
作中で若者に思い切りお尻を突かれて身を悶えさせる神父の姿にそんな疑念が思い浮かぶ。
(何を考えてるの!?私は神父なのに!?こんなこと考えるだけでも・・・いけないことなのに!!)
理性が自身を叱咤するが、しかし一旦解き放たれた欲望は止まらない。
いけないことだと思えば思うほど、やってみたくなってしまう。
(も・・もうダメ!!我慢・・出来ない!!)
DVDを見ているうちにいてもたってもいられなくなってしまい、ヨハネス神父は立ち上がると、ベッドの方へ駆けつけるように向かい、身を投げ出すように倒れ伏す。
そして上着を捲り上げてズボンを降ろすと、あっという間に雪のように白くて形のよい小ぶりなお尻が姿を現した。
 ピチャ・・・ピチャピチャ・・・。
丹念に舌で指を濡らすと、ヨハネス神父は指をお尻の奥に当てる。
「ふぅん・・あくぅぅ・・」
そして、ゆっくりと押し込みはじめた。
 クチュ・・・クチュチュ・・・。
指を根元まで押し込むと、ヨハネス神父はゆっくりと内部で指を動かし始める。
「う・・あぅ・・はぁん・・ひぃん・・・」
内部で動く指がイイところに当たるのだろう、ヨハネス神父の表情がだんだんと蕩けたものへと変わってゆく。
 (気持ち・・イイ・・・でも・・これじゃあ・・足りない・・・)
背徳感溢れる行為に没頭しているうちに理性や良心が飛んでしまったのか、ヨハネス神父はそんなことを考える。
(何か・・何か・・イイものは・・)
お尻に指を入れてボーッとした表情を浮かべながらヨハネス神父は室内を見回す。
やがて、壁にかけてある大きめの十字架に目を止めた。
 (あ・・あれなら・・。でも・・・こんな・・汚らわしいことに・・使う・・なんて・・)
さすがに十字架をみだらな行為に使おうなどという考えには躊躇ってしまう。
しかし、指ではもう満足できない。
一度快感に負けてしまうと、理性はもう効かない。
疾しさや罪悪感を覚えつつも、ヨハネス神父は壁にかけてあった十字架を取り外してしまった。
 「ハァ・・・ハァハァ・・・・」
荒い息を吐き、物欲しげな目つきをしながらヨハネス神父はジッと十字架を見つめる。
下の長い方を丹念に舌で濡らしたかと思うと、ベッド上で両脚を大きく開き、ゆっくりと十字架を押し込みはじめた。
 「ひ・・冷た・・・」
金属の冷たく硬い感触に思わず声を上げるが、それでもグッと押し込むと、ゆっくりと前後に動かし始めた。
 「ひ・・ひっ・・ひひゃ・・ひゃんっ・・あんっ・・・」
十字架がゆっくりと動くと同時に神父の口から嬌声が漏れる。
前後に十字架が抜き差しされる中、ムクムクとヨハネス神父の男性器官が身をもたげる。
やがて柱のように固くそそり立つと、ジワジワと先端から液が先走りだす。
「ひっ!!ああんっ!!」
やがて神父が絶頂に達するや、まるでホースのような勢いで白く粘ついた液が噴き出した。


 「ふふふふ・・・見―ちゃった」
突然、そんな声が聞こえるや、ヨハネス神父はハッとして我に返る。
慌ててドアの方を振り向いて見ると、いつの間にか扉が開いており、修市が入ってきていた。
 「しゅ・修市くん・・・ど・・どうして・?」
思わずヨハネス神父が尋ねると、修市はクスリと笑みを浮かべながら答える。
「ちょっと授業のことでわからないことがありまして伺ったんですけどね・・。ノックしても全然返事が無いのでおかしいと思ったんですよ。それで失礼とは思いながらも・・・。
まさか・・・そんなことをされていたとはねぇ・・・」
「こ・・これは・・その・・・・」
ヨハネス神父は必死に弁解しようとするが、パソコンの画面はつけっ放しでDVDが流れたまま、そして腸液で汚れた十字架が転がっている今の状況では言い訳など出来るはずもない。
 「本当に・・いけない方ですねぇ・・・。神父でありながら、ホモDVDを見ながら一人エッチ、ご自分が何をされてるかわかってらっしゃるんですか?」
「い・・言わないで・・・」
恥ずかしくて、情けなくてヨハネス神父は顔をそむけてしまう。
「ふふ・・そんないけない神父様には・・・お仕置きが必要ですよねぇ」
「しゅ・・修市くん・・?」
恐る恐るといった様子でヨハネスは修市の方を伺う。
今までの経験からこんなところを見られた以上、どういうことになるかはわかってはいた。
 「おや?まさかこんなことしておいてお咎めなしで済むとでも思ってらっしゃるわけではないでしょう?」
「そ・・そんなことは・・思ってないです・・けど・・・」
「おやおや?まさか自分が悪いのに素直に認めることも出来ないんですか?」
修市の嘲弄するような笑みに思わずヨハネスはカッとなってしまう。
「馬鹿にしないで下さい!!私は子供じゃありません!!」
「へぇ、そうですかねぇ?」
だが、修市はさらに挑発するかのように言いやる。
「そうです!どんなお仕置きだって受けられます!!」
「だったら・・・証明していただきましょうかねぇ。さぁ、お仕置きを受ける格好になってもらいましょうか?」
「わ・・わかってますよ!!」
ブルブルと震える声でヨハネス神父は言う。
我ながら大人げない、バカなことをしていると思わずにはいられない。
だが、それでも子供扱いされたり、バカにされたりすると、みすみす罠に陥ることはわかっていても反発せずにはいられなかった。
 屈辱感と悔しさで全身を熱病患者のように震わせつつも、ヨハネス神父はベッドの上で両膝をついてうつ伏せになり、お尻を高く上げるポーズを取る。
「さ・・さぁ・・始めるなら・・さっさと始めたらどうですか!?」
震えながらも、修市の方を振り向くと、見栄を張るかのように挑発的に叫ぶ。
 (ふふふ・・・本当は恥ずかしいのに・・強がって・・・意地を張って・・本当に可愛らしいですねぇ)
ヨハネス神父の姿に修市はたまらない愛しさを覚える。
思わず顔がにやけてしまう。
だが、このまま眺めていては今回の目的を果たせない。
修市は持ってきたカバンの中から、わざと見せつけるかのように、ゆっくりと木製のパドルを取りだした。
 (あれは・・・・)
修市のパドルを見るや、ヨハネス神父はすぐに思いだす。
初めて修市からお仕置きを受けたときのパドルだ。
同時にそのときの記憶が蘇ってくる。
(あれで・・また・・お尻・・・叩かれるの・・・)
本能的に恐怖で全身が震えてしまう。
 「おやおや、もしかして怖いんですか?」
修市は神父が震えているのを見るとクスリと笑みを浮かべながら言う。
「な・・何を言ってるんです!?こ、怖いなんて思ってませんよ!!」
「そうですか?まあこのパドルで子供みたいにたっぷり泣いてしまいましたものね。怖がっても無理は無いですよねぇ」
「だから怖いなんて思ってませんってば!!それで叩く気なら叩けばいいでしょう!!」
叫ぶや否や、本能的にヨハネス神父は後悔する。
こんなことをいえば、またこのパドルで叩かれるのは確実だ。
「おや?いいんですか?このパドルで叩いても?手の方がよろしいんじゃないですか?」
パドルで叩かれたらとても耐えきれない。
それはよくわかっていた。
しかし、手にして欲しいなどとは、口が裂けても言えない。
年下の少年にいいように乗せられるのはこの上もなく悔しいが、それでも言わずにはいられなかった。
「平気です!!余計な気遣いはいりません!!」
「ふふ。それでは神父の勇気に敬意を表して・・・このパドルでお仕置きして差し上げましょうかねぇ」
そういうと修市はパドルを手にしてベッドの脇へ近づく。
空いている方の手でベッド上にうつ伏せになっているヨハネス神父の身体を押さえると、修市はパドルをゆっくりと振り上げた。


 バッチィィンンンン!!!
「くぅ・・・・!!」
乾いた大きな音と共に強い衝撃がお尻全体にゆっくりと広がってゆく。
(い・・痛いぃ・・・)
思わず苦痛に表情が歪むが、必死に声を押し殺そうとする。
バジィィンッッ!ビッダァアンッ!バアッアァンッ!バッジィィンッッ!
パドルが打ちつけられるたびにお尻に長方形の赤い跡が浮き上がる。
その痛みにヨハネス神父は両手でシーツをギュッと握りしめ、表情を歪ませる。
だが、決して声を漏らすまいと固く口を閉じていた。
 (ふふ・・・。絶対に・・泣くものか・・声を出すものか・・・そんな風に思ってらっしゃるんですね)
パドルを叩きつけながら、修市はヨハネス神父の意図を見抜く。
(本当は痛いのでしょう?恥ずかしいのでしょう?悔しいのでしょう?本音では泣きたい、叫びたいのでしょう?でも・・・他人の前で決してそんな姿を見せまいとしている・・。本当に・・・プライドが高くて・・意地っ張りで素直じゃないですね)
パドルで神父のお尻を少しずつ赤く染めてゆきながら心の中で修市はヨハネス神父に対してそう語りかける。
 (でも・・・あなたの・・そんな姿が・・・たまらなく・・・愛おしい・・・。僕にとっては・・・可愛くて・・・可愛くて・・・ならないんです)
お尻を叩きながら修市はそんな思いを胸中で吐露する。
 ビッダァンッ!バアッジィンッ!ビッダァンッ!ビバッジィンッ!
「・・ぁ・・・っ・・・ぁ・・・く・・・」
だんだん耐え切れなくなってきているのだろう、微かにヨハネス神父の口からうめき声が漏れ始める。
(うう・・痛ぁ・・・痛いぃ・・・た・・耐え・・切れない・・)
心の中でヨハネス神父は弱音を吐きそうになってしまう。
実際、目尻には微かに涙が浮かびかけ、額や手の甲にはジワリと汗が噴き出している。
 (でも・・泣いたら・・・絶対・・バカにされる・・子供だって・・思われちゃう)
そう思うと必死にヨハネス神父は歯を食いしばる。
バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!
「くぅ・・!あく・・!あっ・・!くぅぅ・・・!」
さらにパドルの勢いが増し、より強烈な打撃がお尻に襲いかかる。
そのたびにより漏れる声が苦しげになり、シーツを掴む両手に力が籠る。
 「ふふ・・それにしても・・いけない方ですねぇ・・・」
パドルを叩きつけながら修市は言い聞かせるように口を開いた。
バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「神父でありながら・・・いやらしいDVDを隠れて鑑賞・・」
ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッバダァ~ンッ!
「ぐぅぅ・・!ひっ・・!ぎひ・・!あうっ・・!!」
ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビッバダァ~ンッ!
「しかも・・・神聖な十字架であろうことか一人エッチ・・・本当に・・呆れた・・いけない方ですねぇ・・・」
「く・・くぅぅ・・うぅ・・くぅぅ・・・」
バチンバチンとパドルを打ちつけられている中、ヨハネス神父の目尻に光るものが浮かぶ。
「おやおや・・泣いてらっしゃるんですか?それじゃあ・・ますます子供みたいですねぇ」
「い・・言わ・・ない・・でぇぇ・・。しゅ・・修市・・くぅん・・。も・・もぅ・・許して・・お願い・・だから・・・」
お尻を叩かれているのが情けなくて、本当に痛くて、そして自分自身の浅ましさがたまらなくてヨハネス神父は泣かずにはいられない。
 「反省してらっしゃいますか?」
「してる・・してる・・から・・だから・・・」
「ふふふ・・・それじゃあ『ごめんなさい』してもらいましょうかねぇ」
「え・・・?」
修市の言葉にヨハネス神父は怪訝な表情を浮かべる。
 「どうしたんですか?悪いことをしたら『ごめんなさい』するのは当たり前でしょう?」
修市の問いに神父は顔をそむけてしまう。
(そんな・・・確かに・・・悪いのは・・私だけど・・。でも・・・『ごめんなさい』だなんて・・・あまりにも・・子供みたいで・・・恥ずかしい・・・)
自分に非があることはわかっていても、それでも素直には言えない。
 (ふふふ・・・恥ずかしがってますね。自分が悪いのはわかっていても・・・素直じゃありませんねぇ・・・でも・・そこが・・可愛いですよ・・)
素直に謝れない神父の姿に修市は可愛らしさを感じる。
「ふふふ・・・それなら・・素直になれるように・・してあげましょうかね・・」
そう言ったかと思うと、再び修市はパドルを振り上げた。
 ビッダァ~~~ンッッッ!!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!
「ひゃあああっっ!!痛ぃぃぃぃ!!!!!!」
突然、集中豪雨のような凄まじいパドルの嵐がヨハネス神父のお尻を襲う。
あまりの痛さに神父は背をのけぞらせて悲鳴を上げた。
 「ひぃぃぃんんん!!やめてぇぇ!!私が悪かったからぁぁぁ!!!ごめんなさいっ!!修市くんっ!!ごめんなさぁぁいいい!!!」
パドルの集中砲火にさすがにプライドも崩れ落ち、ヨハネス神父はごめんなさいを口にする。
「やっと言えましたねぇ。でも・・・こんなにお尻をぶたれないと言えないのはよくないですねぇ。いい機会です。ちゃんと素直に『ごめんなさい』出来るようにしっかりと躾けてあげますよ。もちろんお尻にね」
「そ・・そんなあっ!!やめてえっ!!お願いっ!許してっ!!」
ヨハネス神父は修市の残酷な宣告に必死に許しを乞う。
だが、修市は鬼畜な笑みを浮かべるとパドルをさらに熱心に神父のお尻に叩きつけ始めた。


 「また・・・やりすぎちゃった・・・」
修市はさすがに反省した表情を浮かべながらベッドを見やる。
ベッドの上ではヨハネス神父がぐったりした姿でうつ伏せになっている。
お尻は二回りくらいは大きく腫れ上がってワインレッドに染め上がり、顔には涙の跡。
お仕置きされているヨハネス神父の姿があまりにも可愛くて、愛おしくて、また気を失うまでお仕置きしてしまったのだ。
 「こんなにも・・いじめちゃって・・ごめんなさい・・・。でも・・・あなたが・・愛おしくて・・可愛くて・・たまらないんです・・。だけど・・そう思えば・・思うほど・・こんな風に・・あなたを・・いじめずには・・いられないんです・・・」
修市は気を失ってぐったりしているヨハネス神父の身体を起こすと、涙の跡が残る頬にキスをする。
そしてお尻に冷たいタオルをかけ、神父の身体に薄手の毛布をかけると、名残惜しそうな表情を浮かべながら静かに部屋を後にした。


 ―完―

theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

背徳と罠2(BL・鬼畜要素あり)



(注:BL・鬼畜要素ありです。その点をご了承の上でお読み下さい)


 (ふふふ・・・可愛いなぁ・・・)
寮の自室で、ノートパソコンの画面に映る動画を見つめながら修市は笑みを浮かべている。
動画の主はヨハネス神父。
画面に映る神父は礼拝堂の説教壇にうつ伏せになり、お尻を突き出している。
そのお尻は修市が手にしたパドルで真っ赤に染め上げられ、神父は泣き叫んで必死に許しを請うていた。
だが、修市は笑みを浮かべたまま、ヨハネスが気を失うまで叩き続ける。
 (本当に・・本当に・・可愛い・・。もっと・・もっと・・いじめたい・・・いじめて・・可愛がりたい・・・)
以前、神父の弱みを握ってたっぷりとお尻を叩いて可愛がったときの動画を再生しながら、修市は激しい欲望と愛おしさに駆られる。
 (でも・・前撮った画像をタテに可愛がるのも芸が無いよねぇ)
こっそり撮影しておいた画像に満足げな表情を浮かべながらも、修市は考える。
確かにヨハネス神父のお尻を叩きたい、泣かせていじめて可愛がりたい。
しかし、最初にお仕置きしたときに使った一人エッチの画像をタテに呼び出してお尻を叩いたとしても意味は無い。
それでは下種なゆすり屋だ。
あくまでも、「お仕置き」で可愛がりたいのだ。
 (ヨハネス神父をお仕置きするには・・・また神父にお仕置きされるようなことをしてもらわないとねぇ。そして・・現場を押さえないと・・・)
そう考えると修市は策を考える。
(そういうときには・・やっぱりこの手だよね)
策を思いついたのだろう、修市はクスリと笑みを浮かべる。
おもむろに携帯電話を取り出したかと思うと、修市はアドレスから適当な相手を見つけると、電話をかける。
 「もしもし・・。ふふ・・この間は気持ちよかったかい。そう、ならよかった。実は頼みがあるんだ。そう・・ヨハネス神父に・・この間の僕達のことを懺悔して欲しいんだ。もちろん、詳細にね・・。そうしてくれれば、また気持ちいい思いをさせてあげるよ」
話を纏めると、修市はニヤリと笑みを浮かべる。
「ふふ・・これで準備出来たと・・」


 「ハァ・・・ハァハァハァ・・・」
その日の夕方、敷地内の林を散策するヨハネス神父の姿があった。
かなり長い間歩いていたのだろう、ジットリと汗ばんでいる。
だが、神父の上がった息づかいはそれだけが原因では無いように見えた。
 (どうしよう・・・全然・・鎮まらない・・・)
木陰に屈みこむと、ヨハネス神父は苦しげな表情を浮かべ、自身の下腹部を見やる。
藍色の神父服とズボンに上手く隠されてはいるが、神父の自身は立ち上がって自己を主張している。
 (うぅ・・。何だって・・よりによって・・また・・あんな・・懺悔を・・。ダメダメ!!そんなこと考えたら!!僕・・いや・・私は・・神父・・!!)
散歩を始める前に懺悔をしにきた生徒に思わず恨めしそうなことを考えそうになるが、ヨハネス神父は必死にそれを振り切ろうとする。
 先ほど、また生徒同士の性行為に関する懺悔を聞いたのだ。
神父とて人間、淫らな話を聞かされれば欲情が起こるのは押さえきれない。
あってはならないことだと頭ではわかっていつつも、いや禁忌だからこそか、ヨハネスは少年達の同性愛行為に耳を傾けてしまう。
そして自らも劣情を催してしまい、何としてもそれをねじ伏せようと身体を動かして発散させようとしている。
 だが、神父のそんな努力をあざ笑うかのように、性欲は散歩によってさらに強まりヨハネスに襲いかかる。
「くぅ・・あぅぅ・・はぁう・・・」
何度も深呼吸をし、ヨハネスは欲望を発散させようとするが、却って強まるばかり。
無意識のうちに神父服の裾をたくしあげ、ズボンを降ろそうとする。
 (な・・何てことを!?)
ヨハネス神父はおのれが仕出かそうとしたことに愕然とする。
慌ててズボンを上げようとするが、裾をつかんだだけで石にでもなったかのように手が止まってしまった。
 (駄目!!駄目だめダメ駄目駄目ダメだってば!!僕・・じゃない・・私は・・神父・・なのに・・・絶対!!)
ヨハネスは理性に必死に言い聞かせる。
だが、欲望は容赦なく理性を押し崩しにかかる。
耐えようとすればするほど肉杭は固くなり立ち上がってゆく。
 (も・・もう・・無理!!我慢・・出来ない!!)
ついに耐えきれなくなってしまったヨハネスは片手を自身に、もう片方を不浄の場所に添わせる。
「う・・くぅぅ・・・」
ヨハネスはゆっくりと指を自身の後孔に差し込む。
慣れているのだろうか、意外とすんなりと指は入ってゆく。
神父は前の方を手でさすりながら後ろにも刺激を与える。
 「あぅ・・ひぃ・・あっ・・ひぃんっ!!ああっ!!」
後ろの刺激にヨハネス神父はお尻をくねらせ、前をますます反り立たせる。
やがて、脳内でスパークするような感覚と共に欲望を吐き出した。
 「ふふ。見ーちゃった」
突然、背後から聞こえてきた声に神父はギクリとする。
(嘘・・まさか・・)
恐る恐るゆっくりとヨハネスは振り返ってみる。
するとニヤニヤと笑みを浮かべている修市の姿があった。
 「しゅ・・修市・・くん・・?」
「ふふ。散歩してらっしゃると思ったら・・こんなことしてらっしゃったんですねぇ・・」
「し・・修市くん・・こ・・これは・・」
「ふふ。詳しいことは部屋で聞かせてもらいましょうか。ねぇ、ヨハネス神父?」
ニヤリと笑みを浮かべてヨハネス神父は諦めた様子を見せる。
身なりを整え直すと、まるで罪人が連行されるようにして、トボトボとヨハネスは修市の後についていった。


 修市と共に宿舎に戻ってきた神父はソワソワと落ち着かない様子を見せる。
(ふふふ、不安で怖くてたまらないんですね。可愛いなぁ)
怯えた様子で自分を見つめるヨハネス神父の姿に修市は満足感と愛おしさを覚える。
 「ヨハネス神父・・・」
「な・・何・・しゅ、修市くん?」
ギクリと身を強張らせ、ヨハネス神父は恐る恐る尋ねる。
「そんな顔しないで下さいよ、別にとって食おうなんて思ってませんよ」
「そ・・そんな・・こと・・言っても・・た・・ただで・・済ませる・・つもりなんて・・ないん・・でしょう?」
「当たり前じゃないですか。ヨハネス神父だって自分がいけないことをしたのくらいはわかってらっしゃるんでしょう?」
「そ・・それは・・・」
「だったら・・そんないけない神父にはお仕置きが必要だってことぐらいわかりますよねぇ?」
明らかに自分に非がある以上、反論出来ずにヨハネスは黙り込んでしまう。
もう一押しだと見ると修市は詰めにかかる。
 「まぁ素直に自分の非も認められない子供な神父様じゃ仕方ありませんかねぇ」
その言葉にヨハネスはムッとする。
幾ら童顔だからって子供扱いされるのは何よりも嫌いだったからだ。
無論、こう考えること自体が大人げないのはわかっている。
しかし、理性と感情とは別のもの。
 「馬鹿にしないで下さい!!私は子供じゃありません!ちゃんと責任だって取れます」
「へえ~、そうですかね~?」
嘲笑の籠った疑わしげな表情を浮かべて修市はさらに挑発する。
「そうです!どんなお仕置きだってちゃんと受けられます!!」
「くすっ。それじゃあその言葉、証明してもらいましょうかねぇ?」
「ええ、いいですよ!!」
「ふふ。それじゃあ前お仕置きしたときと同じように、そこの机にうつ伏せになってお尻を突き出してもらいましょうかねぇ」
「わ・・わかりました・・」
修市がクスクスと笑みを浮かべるのを尻目に、ヨハネス神父は机の方へゆく。
だが、机の前にいざ立つと、ためらってしまう。
幾ら自分に非があるといっても、お尻を叩かれるなど屈辱以外の何物でも無いのだから無理もなかった。
 「おやおや~?どうしたんですか~?やっぱりお仕置きも受けられない子供だったんですか?」
「ち、違いますっ!」
むきになって言い返すと、ヨハネスはようやく机にうつ伏せになり、お尻を突き出した。
 「ふふ、さすがヨハネス神父ですねぇ。よく出来ました」
修市やニヤニヤ笑みを浮かべながら、まるで小学校の教師で低学年の生徒を褒めるような調子で頭を撫でる。
 「ちょ・・やめて・・修市くん・・」
子供扱いされる屈辱に神父はブルブルと身体を震わせ、顔を真っ赤にする。
「ふふ、そうでしたね。子供じゃありませんものねぇ」
修市は屈辱感を煽るようにそう言うと、以前のときと同じように、神父服を捲りあげ、ズボンを降ろす。
あっという間に小ぶりで形の整った、雪のように綺麗な神父のお尻があらわになった。
 「く・・ぅぅぅ・・・」
修市の視線を感じ、恥ずかしさにヨハネス神父は打ち震える。
その姿に修市は満足げな笑みを浮かべると、おもむろにデスク上にある筆記用具立てに手を伸ばした。
ヨハネス神父が見ている前で、大きめの金属製定規を修市は取り出す。
 「しゅ・・修市くん・・もしかして・・」
「ええ。これで叩いて差し上げますよ。おや、まさか耐えられないとでも?」
「そ、そんなことありません!」
「ですよねぇ。子供ならともかく、立派な大人ならねぇ」
修市はクスクスと笑いながら定規をさする。
「そ・・そうですよ。や・・やるんなら・・さっさと・したらどうです!!」
恐怖に駆られているのを隠そうとしているのだろう、挑発するかのようにヨハネスは言いやる。
「ふふふ・・では・・お望みどおりお仕置きして差し上げましょうかね」
修市はそう言うと、右手でヨハネスの身体を押さえる。
恐怖と恥辱に震える神父を尻目に、ゆっくりと定規を握りしめた左腕を振り上げたかと思うと、思いっきり振り下ろした。


 バアッチィィンンン!!!
「くぅぅ・・・!!」
最初から容赦のない一撃にヨハネスは思わず表情を歪め、苦痛の声を漏らす。
 バッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!
定規の激しい打撃にヨハネスは机に爪を立て、苦悶の表情を浮かべるが、必死に声を押し殺す。
(ふふふ、泣くものかと頑張ってらっしゃるんですね。とっても可愛いですよ。でも、どこまで持つか見せてもらいますよ)
情けない姿を見せてなるものかと必死に耐えようとする神父の姿に修市はたまらなく愛おしさを覚えると、さらに強烈な定規打ちを繰り出す。
 バアッシィ~ンッ!ビッダァァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!
(く・・い・・痛い・・!!こ・・声が・・出ちゃい・・そう・・)
苦痛にヨハネスは手が白くなりそうなくらい力を込め、喉元まで声が出かかり、身を強張らせる。
(ダメ!!泣いたら・・修市くんに・・情けない・・子供みたいって思われちゃう!!)
ヨハネスは自身にそう言い聞かせ、必死に声を押し殺す。
(大人げないけど・・でも・・子供扱いされる・・くらいなら・・!!)
定規打ちの音が響き渡る中、神父は必死に苦痛に耐えようとする。
 バアッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!
「ふふ・・。それにしてもいけませんねぇ・・」
定規で神父のお尻を叩きながら修市は口を開き始める。
ビッシャ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「神父ともあろう方が・・・生徒の懺悔を聞いて欲情・・・」
定規をお尻に叩きつけてやりながら修市はヨハネス神父の罪を上げてゆく。
 「ぅ・・・ぁ・・・ぁぅ・・・かは・・・・」
さすがに苦しくなってきたのだろう、ヨハネスの口から微かに苦しげな息が漏れ始める。
バッチィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッシィ~ンッ!バッアァ~ンッ!
「挙句の果てには一人エッチ・・・。全く・・神父ともあろう方がそんなことをして・・いいと思ってらっしゃるんですか?」
「そ・・それは・・ひぃんっ!くぅぅ!ひっ!あぅぅ!」
さすがに堪え切れなくなってきたのだろう、うめき声がはっきりとした苦痛の声へと変わる。
「しかも・・今回でもう二度目・・。この前・・・同じ理由で僕にお仕置きされたっていうのに・・本当に・・いけない人ですねぇ。そんなヨハネス神父には・・こうしてあげます!えいっ!えいっ!」
修市は真っ赤に染まったお尻を定規で叩きながら、お尻をもう片方の手で鷲掴みにし、ねじるようにしてつねりあげる。
 「ひっ・・!!痛っ!痛いっ!やぁぁ!!」
定規で容赦なくお尻を叩かれ、ただでさえ痛くてたまらないところへ、さらに追い打ちに抓られ、神父は悲鳴をあげる。
「痛っ!痛ぁぁ!やぁぁ・・痛いぃ・・。しゅ・・修市くぅん・・ひぃん・・やめて・・お願いぃぃ・・・」
プライドも恥もかなぐり捨て、ボロボロと涙をこぼしながらヨハネスは許しを乞う。
 「ふふふ・・反省してらっしゃいます?」
「してる・・してるからぁぁ・・。だ・・だから・・許して・・お願いぃぃ・・ごめん・・なさい・・・」
この前お仕置きされたときの経験が効いているのか、ヨハネスは今回は素直にごめんなさいを口にする。
「そうですねぇ。反省はしてらっしゃるみたいですねぇ・・・・」
修市は一旦定規を止めると、考え込むような素振りを見せる。
しばらく黙っていたが、やがてゆっくりと口を開いた。
 「ふふ、ではこうしましょう。本当に神父が反省してらっしゃるか、僕がテストして差し上げます」
「て・・テスト・・?ど・・どうやって・・」
何かを感じたのか、ヨハネスは不安げな表情を浮かべて尋ねる。
答える代りに修市は再び右手で神父の身体を押さえたかと思うと、最奥部に左手の指を当てて一気に押し込んだ。
 「ひ・・!!」
突然の挿入に思わずヨハネス神父は悲鳴を上げ、背をのけぞらせる。
「やぁ・・!な・・何を・・修市・・くぅん・・・」
「テストですよ。神父が本当に反省してらっしゃるんなら、まさか感じたりするはずありませんよねぇ?」
修市はそういうとゆっくりと指を前後に動かす。
 「おやおやぁ?何だかスムーズですねぇ。どうやらかなり慣れていらっしゃるご様子ですねぇ?」
「い・・いわ・・ないでぇ・・」
羞恥と疾しさにヨハネス神父は顔を赤くして顔をそむける。
「ふふ。いつもお尻でご自分を慰めていらっしゃったんですね。そうでしょう?」
ニヤニヤしながら問いかける修市に神父は顔をそむけて何も言わない。
だが、修市はそれが肯定であることを見抜いていた。
 「ひ・・!!」
不意に指が身体の奥のイイところにあたり、ヨハネスは身を強張らせる。
同時に陽根も反応していた。
 「おや?まさかこんなに神父にあるまじき振舞いで感じていらっしゃるんですか?」
「ち・・違・・・」
「ですよねぇ。でも、確かめないと」
修市はそういうとこれでもかといわんばかりに敏感な部分を刺激してやる。
「ひんっ!ひっ!ひっ!きゃんっ!ひゃっ!ひぃんっ!」
ヨハネスは幾度も背をのけぞらせ、悲鳴を上げる。
神父が声を上げるたびに欲望器官が固く立ち上がり、先端からジワジワと迸りが滴り落ちる。
そしてついには勢いよく白く粘ついた噴水を噴き出してしまった。
 「あらあら。感じてしまいましたねぇ・・・」
「う・・うぅぅぅ・・・・」
修市は満足げな笑みを浮かべ、神父は机に突っ伏して自己嫌悪のうめき声を漏らしている。
「あれだけお仕置きされたのに・・・感じてしまうだなんて・・・本当に悪い子ですねぇ」
「い・・言わ・・ないでぇぇ・・・」
「だから・・悪い子なヨハネス神父には・・もっともっと・・お仕置きが必要ですねぇ」
修市の言葉にヨハネスはギクリとする。
とっさに動こうとした瞬間、身体を押さえている右手の力が強くなったかと思うや、激しい音が響き渡った。
 バッチィィ~~~ンンッッッ!!!
「ひぃぃんんんんっっっ!!!」
ヨハネスは恐怖に彩られた悲鳴を上げる。
「やめてぇ!もうやめてぇ!修市くんっ!お願いだからぁぁ!!」
ヨハネスは半狂乱になって許しを乞う。
「ダメですよぉ。ヨハネス神父が悪い子だからいけないんです。エッチな心が消えるまでお仕置きしてあげます」
「いやぁぁ~~っっ!!!助けてぇぇぇ~~~~~~~!!!!」
ヨハネス神父の悲鳴と共に定規で肌を打つ音が再び室内に響き渡った。


 「ふふふ。本当に可愛かったなぁ」
笑みを浮かべながら修市はベッド上のヨハネス神父の姿を見つめる。
あの後、結局ヨハネスは許してもらえず気を失うまで修市に叩かれ続けた。
さすがに気絶してはもう叩くわけにはいかないので、ベッドに運んで散々に叩かれたお尻を手当てしてやったりしたのである。
 「ヨハネス神父・・。また・・いじめちゃって・・ごめんなさい・・。でも・・本当にあなたのことが・・好きで・・・可愛くて・・たまらないんです・・。それだけは・・・わかって・・下さい・・・」
修市はそういうと身を屈め、涙の痕が残る神父の頬にキスをする。
そして愛おしさを込めて数回頭を撫でると、静かに部屋を後にした。


 ―完―

theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

背徳と罠(BL・鬼畜要素あり)

 (注:BL・鬼畜要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 薄暗い懺悔室の中、ヨハネス神父は頬を上気させ、微かに息を吐きながら板の向こうから聞こえてくる懺悔に耳を傾けていた。
 ヨハネス神父はやや長めの美しい金髪の持ち主でほっそりした身体に藍色の神父服をマ纏っている。
整った容貌だが、童顔っぽい感じのため美しいというよりも可愛いという印象が強い。
そのため、27歳であったが、実際の年齢よりもっと若く見られることが多かった。
 「そして修市君と僕は体育館の裏で人に隠れて・・・」
壁の向こうから聞こえてくる、ヨハネスよりも10歳前後は若いだろう少年の声にヨハネスはゴクリと息をのむ。
ヨハネス神父は日本のある全寮制カトリック系男子校で、学校の礼拝堂付きの神父兼宗教の授業の教員として働いていた。
その仕事の関係上、生徒の様々な懺悔も聞いていた。
 「そ・・それで・・・今は・・・罪を・・・悔いて・・いるの・・ですね・・?」
生徒が語る、細部まで見事なまでに正確に描かれた性行為に、息が荒くなりそうになるのを堪えながら、ヨハネス神父は尋ねる。
「は・・はい・・。こ・・こんな・・淫らな・・僕でも・・・赦される・・でしょうか?」
「く・・悔いあらためれば・・・か・・神様は・・必ず・・赦して・・・下さい・・ます。く・・い・・改め・・な・・さい・・・」
声を震わせつつもヨハネス神父は生徒に赦しを与える。
生徒はお礼を言うと懺悔室を後にする。
生徒が懺悔室を後にするのを確かめると、おもむろにヨハネス神父も懺悔室を後にした。
 「ふふ・・・有、言う通りに言ったかい?」
懺悔室から出てきた、小柄な可愛い系の容貌の生徒に修市(しゅういち)は尋ねる。
修市はこの学校の生徒で、藍色の髪をしたモデル張りに端正な容貌の持ち主。
そのおかげか、生徒の間での人気もあった。
「うん・・修市くぅん・・」
「ふふ。欲しくて仕方ないんだね。ご褒美をあげるよ」
ニヤリと笑みを浮かべると、修市は有を抱きよせ、口付けする。
年頃の少年のものとは思えない濃厚なキスに有はすぐにも蕩けたような表情を浮かべた。


 放課後、修市は礼拝堂の脇にあるヨハネス神父の宿舎の物陰に身を潜めていた。
(来たな・・・・)
敷地内にある林からヨハネス神父が戻ってくるの見つけると、ジッと修市は神父の様子を伺う。
大分歩き回ったらしく顔は上気し、じっとりと汗も浮かんでいる。
だが、その汗や上気した表情には身体を動かしただけとは思えないものが感じられた。
(よし・・効いてるな・・・)
修市はヨハネス神父の様子にニヤリと笑みを浮かべる。
男子校、しかも全寮制という日本では珍しい環境のためだろうか、この学校では同性恋愛がよく見られた。
そのため、そういう性的な面での懺悔もよく生徒から寄せられる。
修市自身もよく他の生徒と関係を持っているため、そういう方面での懺悔をヨハネス神父にしたことがあった。
それゆえ、修市は気づいたことがあった。
その手の懺悔を聞いた日には必ずヨハネスが敷地内の林や中庭を散策することを。
修市には、それが自身の情欲や邪念を発散させようとする神父の必死の行為であろうと推察する事が出来た。
 (でも・・あの様子だと散歩程度じゃとても納まってないようだね)
神父の様子からそれを読み取るや、再びニヤリと笑みを浮かべる。
修市は気づかれないようにして宿舎の寝室の方へと回る。
そして窓の傍らに立つと、ヨハネス神父が入ってくるのをジッと待ち構えた。
 「はぁ・・・はぁ・・・・」
ヨハネス神父は寝室に入ると、深呼吸をする。
その表情は何とも苦しそうだった。
(ダメだ・・・このままでは・・・)
ヨハネスは本能的に手を下半身へ伸ばそうとする。
だが、自分がしようとしたことに気づくや、ハッとした表情を浮かべる。
 (な・・何てことを・・)
自分の浅ましさにヨハネスは愕然とする。
生徒の懺悔に淫らな欲望を感じた上に、自身でそれを発散させようとしたのだ。
神父として決してあってはならないことだ。
(駄目!僕・・じゃなかった・・私は・・・これでも・・神父・・。こんな・・罪深い真似は・・絶対に・・・)
意志の力でヨハネス神父は欲望を必死に抑え込もうとする。
だが、押さえようとすればするほど情欲の炎は神父の心中に燃え盛る。
ヨハネスは手を伸ばしては引っ込め、また伸ばしては引っ込めるという動作を繰り返す。
だが、もはや耐えきれないのだろう、ヨハネスは神父服の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしたかと思うと、すでに固くなっている自身に手を添えた。
 「ふ・・はぅ・・・あっ・・・」
ヨハネス神父は片手で自身を刺激する一方、残った手を双丘に回すと、指を中へ滑り込ませる。
「ひぅ・・!あうっ!くぅぅ!!」
前後から与えられる刺激に、神父の身体が瘧のように震え、欲望を吐き出した。
 (うわぉ・・・・)
窓の外から修市は神父の行為をゴクリと息を呑んで見つめている。
携帯を取り出したかと思うと、カメラを神父に定め、手早く撮影する。
神父のあられもない姿を幾つか撮影すると、修市はもっと見たいのを抑えて素早く寮へ戻って行った。


 (何てことを・・・)
その日の夜、ヨハネスは寝室に置いてあるマリア像に祈りながら自己嫌悪に陥っていた。
生徒の懺悔に欲情を覚えた上に自分でしてしまったのだ。
神父としてあるまじきことだ。
しかも、今回でもう3、4回目だ。
 生徒の懺悔を聞くたびに劣情がこみ上げてきてしまう。
必死に祈り、散策で欲情を発散させようとするも、そうはいかず手淫に走る。
己の浅ましさと罪深さにヨハネスは締めつけられるような苦しみを感じていた。
 ブルルルルルル・・・・。
そのとき、突然、神父服のポケットに仕舞ってあった携帯が震える。
(誰からだろう?こんな時間に?)
怪訝に思って携帯を開くなり、神父の表情が凍りついた。
「こ・・・これは・・・・」
ヨハネス神父は絶句する。
画面に映っていたのは、自身を慰めている己の浅ましい姿。
直後、今度はメールが受信される。
メールを開いてみると、次のような文章があった。
 『この写真のことでお話があります。すぐに礼拝堂に来て下さい』
蒼白になりながら立ち上がると、ヨハネス神父はすぐにも寝室を後にした。
 (ふふふ・・・来た来た・・・・)
礼拝堂の扉が開く音を聞きつけるや、修市はニヤリとほくそ笑む。
扉が開いたかと思うと、オズオズとヨハネス神父が入ってきた。
神父は扉にしっかりと鍵をかけると、ゆっくりと修市のいる祭壇の方へとやってきた。
 「ふふ・・・お待ちしてましたよ・・・。ヨハネス神父・・・・」
「しゅ・・・修市くん・・。君なの・・?呼んだのは・・・?」
「ええ・・・ヨハネス神父とお話がありましてね・・」
修市はクスリとほほ笑みながら言う。
ヨハネス神父はその笑みに何か恐ろしいものが隠れていそうで、額や手の甲にジワリと汗を浮かべる。
 「ねぇ・・ヨハネス神父・・・。僕・・見てしまったんですよ・・。あなたが・・・ご自分を慰めてらっしゃるのをねぇ・・・・」
神父は修市の言葉に全身を硬直させたかと思うと、微かに身体を震わせる。
「ふふ・・まさかと思いましたよ・・。皆に人気の・・ヨハネス神父が・・皆に隠れて・・あんなことをしてるだなんてねぇ・・・・」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら修市はヨハネスを見やる。
顔からはすっかり血の気が引き、まるで熱病にでも罹ったかのように全身を震わせていた。
 「このこと・・・もし・・誰かにばらしたら・・どうなるんでしょうねぇ・・?」
まるで他人事のような口調で修市は言う。
ヨハネスはさらに表情を強張らせると、ギクリと全身を震わせる。
「は・・話す・・つもり・・なの・・?」
恐る恐るヨハネス神父は尋ねる。
「さぁ・・・どうしましょうかねぇ・・・?」
思わせぶりな態度を取り、修市は考え込むような素振りを見せる。
しばらくそのままでいると、ヨハネスは不安げにこちらを見守る。
恐怖と不安に苛まれる神父の表情に修市はたまらない愛おしさを覚える。
(不安で・・怖くて・・たまらないんですね・・。可愛いですよ・・・ヨハネス神父・・)
修市はヨハネス神父の事が好きだった。
好きで好きでたまらず、何としても自分のものにしたかった。
そのために策を弄したのだ。
 「ふふ・・・決めましたよ・・」
修市の言葉にヨハネスはどんな宣告をされるのか、戦々恐々とした気持ちになる。
「僕としては・・・ヨハネス神父がいなくなるのは・・・淋しいですからねぇ・・・」
「そ・・それじゃあ・・・」
微かな期待を滲ませた声で尋ねると、修市は笑みを浮かべながら答える。
「ええ・・・黙っててあげます・・。ただし・・・」
「ただし・・?」
「僕の・・お仕置きを・・受けてもらいましょうかねぇ」
 「お・・お仕置き・・?」
言っていることがわからないという感じでヨハネス神父は尋ねる。
「ふふ・・ヨハネス神父・・・あなただって自分が神父としてあるまじき事をしたのはよくお分かりでしょう?」
「そ・・それは・・・」
自分自身、罪悪感や疾しさを抱いているだけにヨハネスは反論出来ない。
「ならお咎めなしというわけにはいきませんよね?悪いことをしたらそれなりの罰を受けるのは当たり前でしょう?ねぇ、ヨハネス神父?」
「う・・うん・・。君の・・言う・・通り・・だよ・・・」
「さすがですね。よくわかってらっしゃいますね。ふふ・・・それでは・・・・ヨハネス神父・・・・祭壇にうつ伏せになってお尻を出してもらいましょうか」
「な・・何を・・する・・・つもり・・?」
修市の考えが読めず、不安と恐怖に駆られた声でヨハネス神父は尋ねる。
「ふふふ・・・お尻ペンペンですよ。ヨハネス神父」
 「え・・・・?」
ヨハネスは一瞬、耳を疑った。
「い・・今・・何て・・?」
「聞こえなかったんですか?『お尻ペンペン』ですよ、ヨハネス神父」
修市はお尻ペンペンを強調して答えてやる。
その答えに神父の表情が凍りついたように強張った。
 「ほ・・・本気なの・・。修市くん・・・?」
「本気も本気ですよ。まさか嫌だとおっしゃるんですか?」
「だ・・だって・・・そんな・・子供の・・お仕置き・・じゃない・・・」
不満や嫌悪のにじみ出た声でヨハネス神父は答える。
ただでさえ、27歳にもなってお尻を叩かれる、しかも自分より10は年下の子供になどとなったら屈辱以外の何物でもあるまい。
元々、ヨハネスは童顔なのを非常に気にして子供扱いされるのが何よりも嫌いなため、お尻ペンペンなど考えただけで虫唾が走った。
 「おやおや?そんなこと言える立場ですか?悪いことをしたのはヨハネス神父でしょう?」
修市はヨハネスの急所を思い切り突いてやる。
「そ・・それは・・そうだけど・・でも・・・こんなの・・・」
自分が悪いと思いつつも、屈辱的なお仕置きにとても素直に受けるなど出来ない。
「おやおや~?ヨハネス神父がご自分が悪いことをしたのに罰もちゃんと受けられない子供だったんですねぇ?」
馬鹿にした笑みを浮かべられ、思わずヨハネスはカッとしてしまう。
「馬鹿にしないで下さい!私は子供じゃありません!ちゃんと受けられます!」
言ってしまってから神父はハッとする。
これで何があってもお尻を叩かれなくてはならなくなったのだ。
「ふふ。言いましたねぇ。では、それを証明していただきましょうか?ねぇ、ヨハネス神父?」
「くぅ・・・・・」
屈辱と悔しさの入り混じった表情を浮かべつつも、もはや選択肢の無くなったヨハネス神父は手を固く握りしめ、両肩を震わせながら祭壇の方へ向う。
やがて、祭壇の目の前までやって来ると、ジッと祭壇を見つめる。
(お尻・・・出さなきゃ・・・でも・・そんな・・こと・・・)
良心と屈辱感の板挟みになる神父を修市は楽しそうに見つめている。
 「さぁ。どうしたんです?早くお尻を出したらどうです?大人ならそれくらい簡単に出来ますよねぇ?」
言外に子供扱いしているような含みを持たせて言ってやると、咄嗟にヨハネスはこちらを振り向く。
怒りと屈辱に満ち満ちた表情を一瞬浮かべかけるが、修市は携帯を入れてあるポケットを軽く叩くと、すぐにそれが恐怖と不安に変わる。
諦めたような表情を浮かべると、ヨハネス神父は祭壇にうつ伏せになると修市に向ってお尻を差し出すかのように突き出した。
 「ふふ・・・よく出来ました。いい子ですねぇ・・・」
修市はそう言うと神父の頭を撫でてやる。
「や・・やめて・・・修市・・くん・・・」
まるで子供に対するような仕草にヨハネスは屈辱で顔を真っ赤にする。
「おやおや。これは気づきませんで、失礼しました」
全く悪いと思っていないニヤニヤ顔を浮かべたまま、修市は手を引っ込めると、右手で神父の肩を押さえ、左手で神父服の裾を掴むや捲り上げてしまう。
直後、衣ずれの微かな音と共にズボンが降ろされ、お尻があらわになった。
 「やっ・・!修市くん、何を・・・」
お尻に外気が触れるや、思わずヨハネス神父は振り返る。
「何そんな顔してらっしゃるんです?お尻を出しただけですよ」
「そ・・そんな・・。修市くん・・それだけは・・・」
「ダメですよ。お仕置きのときはお尻を出すものと決まってるんですよ。それとも・・・やっぱりお仕置きも受けられない子供なんですか?」
「くぅぅ・・・・・」
悔しさのあまりにヨハネスは修市を睨みつけてやりたくなる。
だが、そんなことをしたら本当に子供じみていると思い、已む無く諦めた。
 「ふふ・・・。本当に・・・綺麗な・・お尻・・・。小ぶりで・・・形もよくて・・・柔らかくて・・でも・・適度に固い・・・。肌も・・きめが細かくて・・まるで雪みたいですねぇ・・・・」
本当に惚れぼれした様子で、いちいち神父のお尻の素晴らしさを修市は言う。
「い・・言わないで・・・は・・恥ずかしいぃぃ・・・・」
修市の言葉に今更ながらヨハネスは他人、それも10も年下であろう子供にお尻をさらしている事実を思い知らされ、恥ずかしさに目尻に涙を浮かべる。
 「ふふふ・・・・」
ほくそ笑むような笑みを浮かべて修市は神父のお尻を眺めていたが、やがて左手を近付けるとゆっくりと撫で回し始めた。
「ひ・・ひぃんっ!や・・やめて・・・!!」
お尻をナメクジが這い回っているような感覚を覚え、気持ち悪さにヨハネス神父はクネクネとお尻を揺り動かす。
修市はその姿に興奮しているのだろう、頬を上気させ、微かに荒い息を漏らす。
しばらく修市は神父のお尻を目と手で堪能していたが、満足したのだろう、ようやく手を離す。
お尻の気持ち悪い感触が消えてホッとする間もなく、今度は背後からゴソゴソと何かを探すような音が聞こえてきた。
何をしているのか気にはなったが、とても確かめる勇気は無い。
やがて、音がおさまると同時に修市が口を開いた。
 「さぁ・・・お仕置きの時間ですよ。覚悟はよろしいですね?ヨハネス神父?」
今にも震えそうになりながらヨハネスは頷く。
それを見ると、修市は右手で神父の肩を押さえるとゆっくりと左腕を振り上げた。


 バアシィンッッ!!
「うっ・・・!!」
息が詰まりそうな衝撃にヨハネス神父は思わず苦痛の声を漏らす。
バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!ビバジィンッ!
「くぅ・・ひぅ・・あぅ・・ひぅぅ・・・」
お尻に与えられる衝撃と苦痛にヨハネス神父は表情を歪める。
(な・・何で・・叩いてるの・・?)
我慢できないのだろう、振りかえってみると修市が木製のパドルを握っているのが見えた。
 「しゅ・・修市くん・・。そ・・それは・・・?」
信じられないといった表情でヨハネスは問いかける。
「これですか?人に隠れてエッチなことをしちゃう悪い神父様にはきつーいお仕置きが必要ですからねぇ」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら修市は事もなげに言いやる。
「そ・・そんな・・せめて・・・」
思わず手加減して欲しいと言おうとしたとき、修市はすかさず畳みかけるように言う。
「まぁこの程度のお仕置きも耐えられない子供な人なら手にしてさし上げてもいいですけどねぇ」
明らかに挑発だったが、そうとはわかっていてもヨハネスはムッとせずにはいられなかった。
 「そんなこと言うはずがないでしょう!私は子供じゃありません!」
あっさり挑発に乗ってしまう己の愚かさを責めずにはいられないが、それでも子供扱いされるのだけは嫌だった。
「ですよねぇ?大人なヨハネス神父ならこれくらい幾らでも受けられますよねぇ?」
「決まってるじゃないですか。幾らでも耐えてみせますよ」
引っ込みがつかなくなるのがわかっていながら、ヨハネスは半ば意地になって言葉を返す。
「ふふ・・・ならそれを証明していただきますよ。別に構いませんよねぇ?」
「い・・幾らでも・・やってみなさい!」
恐怖を隠すためか、ヨハネスが叫ぶように言うと修市は再びパドルを振り下ろし始めた。


 バアシィンッ!バチィンッ!バアアンッ!ビッダァンッ!
パドルが打ちつけられるたびにヨハネス神父は身体を強張らせ、苦痛に顔を歪ませる。
(うう・・・痛い・・痛い・・痛いよぉ・・・)
心の中で苦痛の叫びを上げるが、ヨハネスは決して口に出すまいとする。
あんな見栄を張ってしまった以上、声を上げるなんてとても出来なかった。
本当は子供じみている、大人げないということは自分でもよくわかっていた。
だが、それを認めることなど出来なかった。
愚かなのはわかっていたが、自分が子供っぽいことをしているのを認めるくらいなら、お尻が壊れる方がまだマシだったからだ。
 ビッダァンッ!バッジィンッ!ビバアッシィンッ!バアジィンッ!
パドルを振り下ろしながら修市は神父をジッと見つめている。
陶磁器のような見事な白だったお尻は今や真っ赤な赤色に染め上がっていた。
相当痛いであろうにヨハネス神父はうめき声一つ上げようともせず、必死に耐え抜こうとする。
だが、苦痛と屈辱はとても耐えがたいのだろう、身体を押さえている右手から神父の全身の微かな震えが感じられ、またお尻が左右にモゾモゾと無意識のうちに動いていた。
 (ふふ・・本当は痛くて辛くて恥ずかしくてたまらないのでしょう?泣き叫びたいのでしょう?でもそれを必死に堪えてらっしゃるのですね?)
お尻を叩きながら、修市は心の中でヨハネスにそう呼びかける。
(そんな・・・あなたは・・本当に・・可愛らしい・・。さぁ、あなたの可愛い姿をもっと僕に見せて下さい!!)
強い執着心をあらわにした表情を一瞬浮かべたと思うや、修市は神父のお尻にさらにパドルを勢いよく叩きつけはじめた。
 ビダァ~ンッ!バアッシィ~ンッ!バッチィ~ンッ!バッア~ンッ!
「くぅ・・・ひぅ・・あぅ・・あっ!」
声を出すまいと必死に耐えてきたが、さすがに苦痛を堪え切れなくなってきたのだろう、ヨハネス神父の口から苦痛の声が再び漏れ始めた。
 「ふふ・・・それにしてもいけませんねぇ・・・あなたという人は・・・」
バシバシとお尻にパドルを叩きつけながら修市はお説教でもするかのように口を開き始める。
「神父様ともあろう方が・・・生徒の懺悔話に欲情・・・」
バアシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!バァア~ンッ!
「くぅ・・・い・・・言わない・・でぇ・・・」
己の罪を挙げられ、ヨハネスは再び罪悪感が湧き上がってくる。
「その上・・・神父の戒律を破って・・一人エッチ・・・」
ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッバダァ~ンッ!バジィ~ンッ!
「く・・ひぅ・・あぅぅ・・うぁぁ・・・」
「それで神父が務まると思っていらっしゃるんですか?本当に・・・いけない人ですねぇ」
容赦なく言葉で攻め立てながら修市はお尻へも打撃を加えてゆく。
 「うう・・ひぅぅ・・・ゆ・・許して・・修市くぅん・・・。は・・反省・・してる・・からぁ・・・・」
さすがにもう耐え切れなくなったのだろう、苦痛に息も絶え絶えになりながらヨハネスは許しを乞う。
「本当に反省してらっしゃいます?」
「し・・してる・・だから・・・お願い・・・」
「でしたら言うことがあるんじゃないですか?ヨハネス神父?」
「な・・何を・・?」
「ふふ。悪いことをしたときは『ごめんなさい』と言うものでしょう?」
修市の言葉にヨハネス神父は再び表情を強張らせる。
(そ・・そんな・・確かに・・私が悪いけど・・・。でも・・『ごめんなさい』だなんて・・それじゃ・・・本当に・・・子供じゃないか・・・)
恥ずかしさとプライドが邪魔をして、神父の口は重く閉ざされてしまう。
 「さぁ・・どうしたんです?反省していらっしゃるならそれぐらい簡単に言えるでしょう?」
ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべながら修市は促す。
だが、どうしても言えず、むっつりとヨハネス神父は押し黙ってしまう。
 「ふふふ・・。そうですか・・。よくわかりました・・。どうやらまだ反省が足りないようですねぇ・・・」
修市の口調に何やら不穏なものを感じ、ヨハネス神父が振り向こうとしたそのときだった。
 ビッダア~ンッ!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!
「きゃああっ!ひゃあんっ!ひっ!ひぃぃんんっっ!!」
集中豪雨さながらに叩きつけられるパドルにヨハネス神父は絶叫を上げる。
「そんな悪い神父様にはもっともっとお尻が赤くなるくらいたっぷりとあげなくてはいけませんねぇ」
恐ろしいことをさらりと言うや、修市はさらにパドルを雨あられの如く降らせる。
「や、やめてぇぇぇ!!修市くぅぅぅんん!!言うから!言うからぁ!!ちゃんと謝るから許してぇぇ!!お願いぃぃぃ!!」
ヨハネス神父は目尻に涙を浮かべ、恥もプライドも構わずに必死に許しを乞うて叫ぶ。
「残念ですがもう遅いですよ。あと50回くらいはお尻に教えて差し上げますからね」
パドルで叩きながら修市はにっこり笑みを浮かべてばっさり切り捨てるように言う。
「そ、そんな~~。いやあ~~~!!助けてぇぇ~~~~!!」
神父の悲痛な叫びも空しく、激しく肌を打つ音と成人男性の悲鳴とが入り混じった音が礼拝堂にこだました・・・・。


 「ちょっといじめすぎちゃったなぁ・・・。」
それから一時間ほど経った頃、修市は寝室のベッドにぐったりしているヨハネス神父を見やりながら、反省するように呟いた。
あの後、限界に達したヨハネス神父は苦痛の叫びをあげながら気絶してしまった。
さすがにやり過ぎてしまったと気づくと、修市はヨハネス神父を宿舎に運び込んでベッドに寝かせ、薬を丁寧に塗った後で冷たいタオルを載せてやったのである。
「でも・・・これだけは本当ですから・・・。僕は・・・あなたのことが・・・心の底から・・好きなんです・・・。誰にも・・・あなたを・・渡したくない・・。僕だけの・・ものに・・して・・しまいたいんです・・・」
愛おしさとそこから来る危うい感情がない交ぜになった表情を浮かべると、涙の跡がうっすらと残る頬に修市はそっとキスをした。

 ―完―

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genre : 小説・文学

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