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オイタも過ぎると・・・(好きしょより:水/祭)



 (注:好きしょを題材にした二次創作です。BL・鬼畜要素ありです。許容出来る方のみご覧ください)


 (誰だ・・・?)
廊下を歩きながら水都は誰かの視線を感じていた。
(羽柴か・・・?)
最初はそう思ったが、どうも感じが違う。
羽柴空は頭より身体が先に動くタイプだ。
 だが、自分を観察しているものはどこか違う。
むしろ慎重に自分を観察しているように思える。
歩きながら水都はさりげなく視線を廊下の窓の方へ向ける。
廊下の窓には水都や廊下を行く生徒達の姿が映る。
それを利用して自分を観察してる者の正体を突きとめてやろうというわけだ。
 やがて視線の主が窓を通して姿を現す。
見えたのは長い金色の髪。
祭だ。
窓を通して見る祭は、うまく物陰に姿を隠してこちらの様子を伺っている。
手にはデジカメらしいものを持っている。
 (なるほど・・・)
祭が持っているものを見て、水都は薄笑いを浮かべる。
祭は写真好きだ。
そして、ただ写真が好きなだけでなく、それで人の秘密を撮ることもしている。
空がしばしば祭の頼みを聞く羽目になるのも、一つにはそのせいだった。
(おおかた私の弱みを握ろうとでもいうつもりだろうが・・・。そうはいかんぞ)
再び、薄く笑みを浮かべると水都は気づかない振りをしてそのまま歩き続けた。


 (よし・・・気づいてないみたいだな・・・)
うまく水都の後をつけながら、祭はしめたというような表情を浮かべる。
今まで空をはじめとして色んな人間の面白そうなところ(撮られた方にしてみれば弱みだろうが)を写真に収めてきた。
だが、水都は手ごわく、今までそういうチャンスが来なかった。
だが、それだけに祭としてはかえって闘志をかき立てられたのだろう、水都の弱みを握ってやろうとしているのだった。
後をつけていると、やがて水都は数学教諭室へ入ってゆく。
 数学教諭室へ入ってゆくのを見届けると、祭は慎重にドアへ近づいてゆく。
恐る恐る顔をドアに近づけると、音を立てないように慎重にドアを開ける。
そして僅かな隙間から中を覗いてみた。
 (あれ・・?)
室内を覗くなり、祭はおかしなことに気づく。
水都の姿が見えないのだ。
(そんな・・・確かに見たのに)
意を決して、祭はさらにドアを開ける。
そして首を突っ込めるだけの隙間をつくると、慎重に頭を入れた。
直後、後頭部に鈍い衝撃が走る。
ウッと呻いて祭はそのまま倒れそうになるが、水都は片手で襟を後ろから掴んで支える。
部屋に入ると同時に水都はドアの脇に身をひそめ、姿が見えなくて不審に思った祭が入ってくるのを待ち構えて後頭部を殴りつけたというわけだ。
 「ふふ・・・目覚めてからは・・お楽しみだぞ・・」
水都はニヤリと笑みを浮かべると、気絶した祭をそのまま教諭室へ運び入れた。


 ゆっくりと目を覚ました祭におぼろげながら飛び込んできたのは床板のタイルだった。
(あれ・・・?)
怪訝に思う祭は思わず身体を揺り動かす。
すると腹の下に何かの感触があることに気づいた。
 「ククク・・・気がついたようなだな」
突然、頭上から嫌な感じの含み笑いが聞こえてきた。
水都の声だ。
「み・・水都・・先生・・?」
思わず祭が尋ねるように呼びかける。
 「何だその顔は?私の後をつけていたんだろう?」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら水都は言った。
「そ・・それより・・何で・・・こんな・・格好・・なんですか?」
祭はギリギリまで首を左右に振りかえりながら尋ねる。
ソファに腰かけた水都の膝の上にうつ伏せに乗せられていたからだ。
 「ククク・・・気づかんのか?羽柴とは違って馬鹿ではないと思っていたが・・。やはり羽柴同様しょせんは子供か、お祭君は」
「なっ!!ば、馬鹿にしないで下さいっ!僕はもう子供じゃありません!!」
幼いころの呼び名で、嘲弄するかのように言われたためだろう、思わず祭はカッとして叫ぶように言う。
「なら何をされるかおおかたわかっているんじゃないのか?ククク・・・」
「そ・・それは・・・」
祭はプイと顔をそむけると、そのまま押し黙ってしまう。
 本当は何をされるかわかっていた。
以前、空が水都にお仕置きと称してお尻を叩かれているところをたまたま目撃してしまったからだ。
そして、祭自身、以前小遣い稼ぎのつもりで七海の隠し撮り写真を売っていたのがバレてしまい、七海にきつくお仕置きされたこともあった。
それでもそんな恥ずかしい目にあわされるなどということを思いたくも信じたくもないのが強いのだろう、何も言えなかった。
 「フフフ・・・本城・・・どうやらわかってはいるようだな」
祭の態度でそう気づくと、ニヤニヤしながら水都は話しかける。
祭は何も言わないが、ブルブルと全身が小刻みに震えている。
屈辱感を感じていることに気づくと、水都は満足そうな表情を浮かべる。
「ククク・・・いつまでもこのままというのも辛いだろう。始めてやろう」
そういうと水都は制服のズボンを降ろしにかかった。
「あっっ・・!!何を・・!!」
思わず祭は手を動かそうとする。
だが、その前にぴしゃりと水都に手を叩かれてしまった。
「ふふん、お仕置きは裸の尻にするものだと決まっているだろう?」
「そ・・そんな・・。お・・お願いです・・。そ・・それだけは・・・」
震える声で祭は懇願する。
「聞けんな。これもお仕置きのうちだ。諦めるんだな、本城」
「そ・・そんな・・・」
絶望的な表情を浮かべて呟く合間に、水都は祭のズボンを膝まで降ろしてしまう。
あっという間に年頃の少年らしい引き締まった適度に弾力がある、そして女性顔負けに綺麗なお尻が姿を現した。
 「ほほぅ・・・これはこれは・・・」
水都はまるで美術品でも眺めるようにしげしげと祭のお尻を見つめる。
(き・・気持ち・・悪い・・・)
祭はまるで痴漢に覗かれているかのような感覚を覚え、身震いする。
しばらく祭のお尻を眺めていたかと思うと、水都はおもむろに左手をお尻に乗せたかと思うと、ゆっくりと撫で回し始めた。
 「ひ・・!!」
痴漢のような気色悪い感触に祭は背をのけ反らせる。
「や・・やぁだぁっ!!」
思わず祭は両手を後ろへ伸ばすと、お尻を庇おうとする。
そこへ水都は容赦なく尻たぶを掴むと、思い切り捻じ上げるようにしてつねった。
 「や・・・!!み・・水都・・先生・・い・・痛い・・!!」
「何をしている?お仕置きだと言っただろう?本城、お前は素直に罰も受けられないのか?」
「ち・・違います・・でも・・・」
「いいわけはいい・・。よくわかった・・。それならこちらにも考えがある・・」
水都はそういうと、祭の両腕を後ろ手に背中へ縫いつけるようにして右手で押さえつけてしまう。
「ふふん・・これでかばえまい。さて・・・・お仕置きの時間だ。たっぷりと・・・自分の浅はかさを・・・後悔することだな・・・」
ピタピタと軽く尻をはたきながら宣告したかと思うと、水都はゆっくりと左手を振り上げる。
そして祭のお尻目がけて、思いっきり振り下ろした。


 パアッシィ~~ンッッッ!!
「くぅ・・!!」
肌を打つ甲高い音と共に、祭は苦痛の声を漏らし、身体を強張らせた。
ピシャアンッ!パアチィンッ!パアアンッ!パアシィンッ!
祭は声を漏らすまいと必死に口を噤む。
 「おやおや?泣いてたまるかとでも思っているのか?ふふん、子供っぽいプライドだな」
「そ・・そんなんじゃ・・・・」
祭はそう言いかけるが口を噤む。
水都の言うとおりだったし、何か言えばそれを認めることになるからだ。
「やはりそうか。ふふん、本城、無理をする必要はないぞ。泣きたければ素直に泣くがいい。それが子供というものだ」
お尻を叩きながら、水都は嬲るかのように祭にそう言いやる。
子供扱いされ、祭は恥ずかしさと悔しさと情けなさで涙が滲みそうになる。
だが、泣いたら本当に子供のようだと思い、必死で泣くまいとする。
しかし、屈辱感と情けなさは拭いようもなく、両肩を熱病患者のようにブルブルと震わせた。
 (ククク・・・こたえているようだな。だが、そんな意地がいつまで持つかな?)
意地の悪い笑みを浮かべると、水都はお尻を叩く手により勢いを込める。
パアシィ~ンッ!ピシャア~ンッ!パッア~ンッ!パッチィ~ンッ!
「ぁ・・・ぅ・・・ぁ・・・っ・・・」
耐え切れなくなってきたのだろう、祭の口から微かだがうめき声が漏れ始めた。
ピシャア~ンッ!パアシィ~ンッ!パッチィ~ンッ!パッアァ~ンッ!
「それにしても・・・羽柴ならともかく・・・・」
パアシィ~ンッ!ピシャア~ンッ!パッチィ~ンッ!ピシャア~ンッ!
「う・・・く・・あ・・・うぅ・・・」
「お前が私に手を出そうとは・・・意外だったぞ・・ククク・・・」
ピッシャ~ンッ!パアッシィ~ンッ!パッアァ~ンッ!ピッシャ~ンッ!
「くぅ・・うぅ・・あっ・・くぁぁ・・・」
祭のうめき声が大きくなり、表情も苦しげなものに変わってゆく。
お尻も平手が叩きつけられるたびに赤く色づいていった。
 「それも・・よりによって・・・私の弱みを握ろうとは・・・いい度胸だな?」
バシッ!バアンッ!バチンッ!ビダァンッ!
「あっ!痛あっ!くっ!痛いっ!」
水都は不意に感情を爆発させたのか、容赦のない平手打ちを叩きつける。
 バアシィンッ!バチンッ!ビダァンッ!バッアァンッ!
「ひっ・・!痛・・!ひぃんっ!ひっ!」
祭はジワリと涙を浮かべ、苦痛に身をよじる。
バシンッ!バチンッ!バアンッ!ビダァンッ!
「痛ぁっ!で・・出来・・心・・だったんです・・痛っ!」
「出来心だと?そういえば許してもらえるとでも思っているのか?舐められたものだな」
水都は容赦のない平手打ちを叩きつけながら言う。
 「ひぃんっ!!そ・・そんな・・つもりは・・痛っ!ご・・ごめん・・なさい・・・」
「ククク・・・甘いな、本城。謝った程度で許してもらえるなどとは思わないことだな・・」
水都のその言葉に祭は身を強張らせる。
本気で水都が怒っていることを悟ったのだ。
 「クク・・・そうだ。いいことを思いついた・・・」
突然、水都はお尻を叩く手を止めたかと思うと、一旦、祭を膝から降ろす。
降ろされた祭は、赤く染まったお尻をむき出しにしたまま、ソファに寄りかかるようにして床に座り込んだ。
 (な・・何をするつもり・・何だろう・・?)
お尻の痛みに両肩を上下させ、荒い息を吐きながら、祭は水都の様子をジッと見守る。
水都は何やら室内を動き回っていたかと思うと、手に何かを提げて戻ってきた。
水都が持っていたのは、デジカメ・携帯用の小型プリンター。
さらに、水都はプリンターをソファ前のテーブルに置いたかと思うと、祭から取り上げたデジカメを別の机に置く。
ちょうど、叩いてる最中の祭のお尻がしっかりと撮れる場所だった。
さらに、別のデジカメを祭の顔が撮影できる場所へ置いた。
 (ま・・・まさか・・・)
祭は水都の意図におぼろげながら気づき、身体を震わせる。
「どうやら感づいたようだな?フフフ・・・・」
「せ・・先生・・・そ・・それだけは・・・」
はっきりわかるほどに身を震わせる祭に対し、水都は眼鏡をかけ直すようなポーズと共にニヤリと笑みを浮かべて言う。
「駄目だ、これもお仕置きのうちだ。己の愚かさをたっぷりと反省するがいい。ククク・・」
水都はそういうと再び祭を膝に載せてソファに腰かける。
そして両腕を後ろ手に右手で拘束すると、再び左手を振り上げた。
 バアッシィ~ンッッ!!
バンバンバンパァンパンパンバンバンバンパンパンパンパァンパァンッッッ!!
「ひいいっ!きゃひぃっ!ひぃひぃんっ!ひゃああんっっ!!」
まるで集中豪雨のような凄まじい勢いで平手打ちが祭のお尻へと降り注ぐ。
容赦なく襲いかかる打撃の嵐に祭は苦痛で身をよじり、背をのけぞらせた。
「痛っ!痛あっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!」
祭は必死に謝り許しを乞う。
だが、水都は祭の悲痛な声を無視して平手の雨を降らし続けた。


 「うっえ・・ひっひぃん・・・うぇええん・・・・」
しゃくり上げ、ボロボロと涙をこぼしながら祭は泣いていた。
お尻は今や濃厚なワインレッドに染め上がっており、焼けた石炭のように熱を放っている。
ズボンは足首までずり落ちており、足全体にジワリと汗がにじんでいる。
顔は涙でグショグショに濡れ、頬は赤く上気し、口元からはよだれまで垂れていた。
 「フフフ・・・見るがいい・・よく撮れているぞ」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、水都は周りにばら撒くようにして持っていたものを落とした。
ヒラヒラと宙を舞うように落ちたのは写真。
あるものは真っ赤に染め上がったお尻が、またあるものはそのお尻にまさに平手が叩きつけられた瞬間が、さらに別のものには泣き叫ぶ祭の表情が映されている。
 「う・・うぅ・・・そんな・・・うわぁん・・・」
写真に映し出された恥ずかしい姿に祭はさらに泣いてしまう。
「ククク・・・どうだ?いい出来だろう?猿のように赤くなった写真好きのお祭君?」
水都は赤く腫れ上がったお尻をヒタヒタと軽くはたきながら、嘲笑するように話しかける。
「ひっく・・ごめ・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・ごめんなさぁぁいい・・・」
祭は小さな子どものようにボロボロと涙をこぼしながら必死に許しを乞う。
 「『ごめんなさい』だと?人の弱みを握ろうなどとしておいて、その程度で許してもらえるとでも思っているのか?どうやらまだ叩かれ足りないようだな?」
含み笑いを浮かべると、これ見よがしにさらにヒタヒタと水都は祭のお尻を軽くはたいた。
(ま・・まだ・・許して・・くれない・・・)
祭は目の前が真っ暗闇になったような、絶望的な表情を浮かべる。
無意識に震える肩にその恐怖を感じ取ったのだろう、水都はニヤリとサディスティックな笑みを浮かべる。
そして、聞えよがしに口を開いた。
 「やはり反省が足りないようだな・・・。しかし・・・尻叩きというのも芸がないなぁ、そうは思わないか、お祭君?」
水都の問いかけるような口調に祭はギクリと身を強張らせる。
(な・・何を・・する・・つもり・・?)
恐怖に表情を歪めながら、祭は耳を研ぎ澄ませ、水都の言うことを一つも聞き洩らすまいとする。
「フフフ・・・。この・・・真っ赤に染まった尻に特大のお灸を据えてやるのもいいかもしれんな・・」
(う・・嘘でしょ!?そ・・そんな・・こと・・されたら・・)
信じられない思いに祭は思わず振り向こうとする。
 「それとも・・イチジク浣腸でもしてやる方がいいか?いや・・いっそ・・両方ともしてやるというのもいいかもしれんな・・・」
水都が宣告する新たなお仕置きに祭は戦慄する。
恐怖がもはや極限にまで達していたのだろう、祭の足の間から生温かい湯気が生じ、何やら匂いのする液体が滴り落ちる。
 「ふ・・ふえーん・・・・」
まるで幼児返りでもしたかのように、祭は泣きじゃくり始めた。
「浣腸もお灸もいやぁぁ・・・ごめんなさぁい・・・も・・もぅ・・二度と・・しま・・しませぇぇん・・・」
「本当だな?」
「や・・約束・・しますぅぅ・・ごめ・・ごめん・・なさぁい・・・」
祭がそれだけ言うと、ようやく水都は満足したような笑みを浮かべる。
「ククク・・・いいだろう・・。今回はこの辺で勘弁してやろう・・。だが・・・」
水都はそういったかと思うと、最後に思いっきり平手を叩きつけた。
 バアッチィ~~~ンンッッッ!!!
「うわぁぁぁんんんっっっ!!痛ぁぁぁいいいい!!!」
祭は身をよじって悲鳴を上げる。
「もしまた・・私の弱みを握ろうなどという真似をしたら・・・今回の倍は叩いた上に浣腸とお灸もしてやろう。その上で恥ずかしい写真や画像をネットに流してやろう。わかったな?」
「ひぃ・・!!ぜ、絶対に・・しませんん!!」
祭は恐怖のあまり再び身を震わせながら誓う。
それを見ると水都はようやく祭を解放してやった。


 それからしばらく経ったある日・・。
水都が廊下を歩いていると祭の姿が見えた。
よく見てみると、どうやらまた懲りずにカメラを手にしている。
水都は微かに口元を歪めると、何食わぬ表情で祭の横を通り過ぎる。
そして、すれ違いざまに耳許に囁いた。
 「お仕置きしてやろうか?猿みたいに真っ赤な尻のお祭君?」
祭はギクリと身を強張らせて振り返る。
表情は恐怖に慄き、両手でお尻を庇うような仕草を見せたかと思うと、慌てふためいてその場から逃げだした。
水都は満足げな笑みを浮かべると、何事もなかったかのようにその場を立ち去った。


 ―完―
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theme : 二次創作(BL)
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