身代わりアシュトン(SO2より:クロ/アシュ)



(スターオーシャン2を題材にした二次創作です。許容出来る方のみご覧下さい)


 パシィ~ンッ!パアア~ンッ!パッチィ~ンッ!
「うわあ~んっ!痛いっ!痛いってばクロード~~っっ!!」
プリシスは両脚をバタバタさせて泣き叫ぶ。
「ダメじゃないか。お店の軒先壊したりしちゃ」
「だって無人くんが逃げるから~~~!!」
「だからってロケットパンチなんか使っちゃダメじゃないか!」
クロードはそういうとプリシスのお尻に思い切り平手打ちを叩きつける。
 無人くんはプリシスの武器にして相棒とでもいうべきロボット。
プリシスの隙をついて逃げ出してしまい、それで街中で無人くん相手にプリシスが追っかけっこという状況になったのだ。
その際、逃げる無人くんを捕まえようとしたプリシスがロケットパンチを撃ってしまい、それが店の軒先に当たって壊してしまったというわけである。
当然、プリシスはすぐにも宿屋に連行され、クロードの膝の上でお仕置きの真っ最中だった。
 「うわあ~んっ!ごめんなさ~いっ!!」
プリシスの泣き叫ぶ声と共に平手を振り下ろす音が室内に響き渡った。


 「大丈夫?プリシス?」
真っ赤なお尻に冷たいタオルをかけながら、アシュトンは心配そうな表情で尋ねる。
「ふえぇぇん・・アシュトォン・・・」
プリシスはさらに泣きそうになりながらアシュトンに声をかける。
アシュトンはプリシスを抱き抱えると、お尻を撫でてやる。
 「お尻、痛かったね。痛みが引いたら何か食べに行こうか」
「え!?本当!ありがと、アシュトン」
「うん。だから今は休みなよ」
「うん」
やがてプリシスはそのまま寝入ってしまう。
アシュトンはプリシスが寝入ると、静かにベッドに戻し、布団をかけると音を立てないように出て行った。
 「アシュトン、プリシス落ち着いた?」
アシュトンが出てくるとクロードが声をかける。
「うん。もう大丈夫だよ」
「僕が叩いたのにフォローとかさせちゃってごめんな、アシュトン」
「いいんだよ。僕がしたかっただけだし。でもさ、クロード。あんまり怒らないであげてよ。プリシスだって悪気は無いからさ」
その言葉にクロードは困った表情を浮かべる。
 「それはわかってるんだけど・・・人に迷惑かけるのはやっぱり悪いことだしさ」
「それもそうだね。無理なお願いしちゃってごめん」
「別に謝ることないよ。アシュトンはプリシスのこと思って言ってくれてるんだから」


 それからさらに数日後・・・別の街・・・。
「待て待てーっ!無人くんっ!!」
無人くんこと丸いボディの小さなロボットが走る中、プリシスが必死に追いかけていた。
「あらら、また無人くんに逃げられちゃったみたいだね・・・・」
ちょうどクロードと二人で通りを歩いていたアシュトンは、目の前の光景に苦笑する。
 「プリシスー、また無茶なことするんじゃないぞー」
「わかってるよー!こら待てーっ!」
クロードが声をかけると、追いかけながらプリシスは返事をする。
やがてあっという間に無人くんとプリシスは二人の視界から消えていった。
 「相変わらずだな・・プリシス・・」
「クロード、ちょっと見てくるよ、僕」
(心配なんだな)
クロードはアシュトンの行動に思わず苦笑する。
「わかったよ。僕は一人で市内見物でもしてるから」
「ありがと、クロード」
そういうとアシュトンは急いでプリシスの後を追っていった。
 「プリシス~、どこ行ったんだーい」
アシュトンは後を追いながらプリシスを探す。
そのとき、何やらガラガラと派手に何かが崩れ落ちるような音が聞こえてきた。
「何!一体!?」
思わずアシュトンは音の聞こえた方へ走ってゆく。
やがてたどり着いたのは穴が空いた壁と当たりに散らばる破片。
 「痛たたたた・・・」
破片の中からプリシスが頭をさすりながら姿を現した。
「大丈夫!?プリシス!?」
思わずアシュトンは駆け寄る。
 「あ、アシュトン。あれ?無人くんは?」
「そこで目回してるよ」
アシュトンの指差した方を見やると、確かに無人くんが目を回して倒れていた。
 「やっと捕まえた~~。って・・うわっ!どうしよ~~~!!」
プリシスは目の前にある見事な穴に慌てる。
「プリシス・・・もしかして・・」
「またロケットパンチ使っちゃったよ~。どうしよ~、アシュトン~~」
みるみるうちにプリシスの顔は青ざめてゆく。
 「どうしようって・・・」
「うわ~んっ!これじゃまたクロードにお尻叩かれちゃうよ~~~。痛いのヤダよ~~~」
お仕置きの恐怖にプリシスは泣きそうになってしまう。
(無理もないよね・・・。クロードのお仕置きって・・僕でも痛いし)
プリシスの様子にアシュトンは思わず同情する。
以前、失敗料理ばかり作っていたため、連日徹夜で隠れて練習した挙句に倒れ、心配をかけてしまったためにきつくお仕置きをされたことがあるだけに、クロードのお仕置きの痛さがわかるのだ。
剣士で痛みに強いアシュトンだってクロードのお仕置きは痛くて大変だったのだ。
自分と違って華奢な女の子のプリシスでは、痛みも比べ物にならないだろう。
 (どうしよう・・・何とか出来ないかな・・・)
お仕置きの恐怖に駆られるプリシスの姿に、アシュトンはそう思わずにはいられなくなる。
必死になって考えるうちに、ふとある考えが浮かんだ。
 「ねぇ・・プリシス・・・」
「何?アシュトン?」
プリシスが反応すると、アシュトンは自分の考えを話す。
「ダメだよ!そんなことしたらアシュトンが・・」
「いいんだよ」
「でも・・・・」
「お願い、プリシス。僕のしたいようにやらせてくれないかな」
普段の気の弱さからは想像できないアシュトンの強い決意にプリシスは押されるように頷いてしまう。
 「よしと・・・それじゃあ・・ギョロ、ウルルン。協力してくれるかな」
「ギャフギャフフフン」「ギャギャフーンッ」
「ダメだよ。もう決めたんだ。だからお願いだよ」
反対の意思を示すかのようにギョロ達は声を上げるが、アシュトンの決意を翻すことは出来なかった。
やむなく、二匹は承知したと言いたげに頷く。
「二人ともありがとう。それじゃあ・・行くよ。ドラゴンブレスッッ!!!」


 ドカーンッッ!!!
クロードが通りを歩いていると、突然ガス爆発でもしたかのような轟音が聞こえてきた。
「何だっ!?まさかっ!?」
思わずクロードは轟音がしてきた方へすっ飛ぶようにして駆けつける。
駆けつけた先では、メチャクチャに破壊された壁、そして口から煙を上げているギョロ達。
「ちょ・・・どうしたのさ一体!?」
目の前の光景に思わずクロードはアシュトンに問いかける。
 「ご・・ごめん・・クロード。無人くん捕まえる手伝いしてたんだけど・・つい・・ドラゴンブレス使っちゃったんだ」
「え!?何やってるんだよ・・・全く・・」
クロードは思わずあきれ顔で周りを見やる。
ドラゴンブレスがもろに命中したのだろう、壁は完全に崩れ落ちてしまっている。
離れたところにいたクロードにも音が聞こえてきたせいか、市内を警備している兵士たちまで駆けつけてきた。
当然、この状況にクロード達は警備兵に同行を求められ、役所へ行かざるを得なくなった。


 宿屋に帰って来ると、アシュトンは恐る恐るクロードの方を見やる。
「クロード・・・怒ってるよね・・・?」
「当り前だろ。アシュトン、あんなことした以上、わかってるよね?」
「う・・うん・・・」
「じゃあ、テーブルにうつ伏せになってお尻出してもらおうか」
クロードがそういうと、アシュトンは言われた通り、テーブルにうつ伏せになってお尻を突き出す。
 クロードはアシュトンの上着の裾を捲りあげ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
「うぅ・・・・」
お尻に外気を感じるや、恥ずかしさにアシュトンは身体を震わせる。
「行くよ、いいかい?」
クロードが尋ねると、アシュトンは静かに頷く。
それを見届けると、クロードはゆっくりと右手を振り上げた。
 パアシィ~~ンッッッ!!!
「くぅ・・・・」
弾けるような音と共にジィ~ンという痛みがお尻全体に広がってゆく。
 パシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアァ~ンッ!パッチィ~ンッ!
甲高い音と共にクロードの平手が叩きつけられ、アシュトンのお尻にはほんのり赤い手形が刻み込まれてゆく。
 パア~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアァ~ンッ!パッシィ~ンッ!
「全く・・・何やってるんだよ・・アシュトン・・・」
呆れたような口調でクロードはお尻を叩きながらお説教を始める。
パアシィ~ンッ!ピシャ~ンッ!パアア~ンッ!パッチィ~ンッ!
「・・ぁ・・っ・・ぅ・・・っ・・・」
辛くなってきたのだろう、微かに呻き声が漏れだし、表情も苦しげなものへと変わりだす。
 「街中でドラゴンブレスなんか使ったら大変なことになるかもしれないじゃないか。わからないはずないだろう?」
ドラゴンブレスはその名の通り、ギョロとウルルンがそれぞれの口から炎と冷気の息を吐いて攻撃する技。
さながら生きた大砲といったところで、街中で撃つなどとんでもない。
特にギョロの方は火炎放射になるわけだから、尚更だった。
「う・・ごめん・・・クロード・・。プリシス手伝ってたのは・・いいんだけど・・・つい・・・」
バッシィ~ンッ!!
「くぅぅ!!」
「ついじゃないだろ。アシュトンの方が年上なんだからプリシスが技の流れ弾で被害出さないように気をつけなきゃいけないだろ?それなのにアシュトンがそんなことしたらダメじゃないか!」
「う・・ごめん・・・」
「ごめんじゃないよ。物壊したり皆や街の人に迷惑かけるようなことして。今日はちょっとやそっとじゃ許さないよ」
そういうと、クロードはさらにバシバシとアシュトンのお尻を叩きだす。
苦しげなアシュトンの声と、肌を打つ甲高い音が共に部屋に響き渡った。


 (大丈夫・・かなぁ・・・)
ソワソワと不安げな様子でプリシスは宿屋の部屋にいた。
(やっぱり・・・心配だよ~~~。見てこよ)
いてもたってもいられず、プリシスは部屋を抜け出すと、クロードの部屋の方へ忍び足で向かう。
ドアの前まで来ると、恐る恐る耳をつけてみる。
するとドア越しにバシバシとお尻を叩く音が聞こえてくる。
 (うわぁ・・・)
プリシスも覚えのある音だけに、顔が歪んでくる。
本能的にプリシスはお尻に手を回し、無意識にお尻をさする。
お仕置きの音に思わずプリシスはその場から立ち去りたくなるが、勇気を振り絞って静かにドアを開けると、隙間からこっそり中を覗く。
 プリシスの目に飛び込んで来たのは真っ赤に染め上がったアシュトンのお尻。
辛いのだろう、アシュトンの顔は苦痛に歪み、ジワリと汗が浮かんでいる。
「ご・・ごめん・・クロード・・・」
「謝るのは当たり前だろ?今日は本気で怒ってるよ。まだ許さないよ」
そういってバシバシとお尻を叩くクロードと、痛みに身を震わせながらお仕置きを受けるアシュトンの姿にプリシスは息をのむ。
 (どうしよう・・クロード・・かなり怒ってるよ~~。このままじゃ・・・アシュトン・・もっともっと・・・お尻叩かれちゃう・・・)
目の前のアシュトンの姿にプリシスは罪悪感が沸いてたまらなくなる。
本来ならば、自分が叩かれるはずだったのだ。
だが、お仕置きの恐怖を自分があらわにしたために、アシュトンは自分が罪を被ってお仕置きされている。
(あたしが・・・素直に・・お仕置き・・受けようとしなかったから・・・。アシュトン・・悪くないのに・・・)
そう考えると、もう我慢できない。
本能的にプリシスは部屋に飛び込んでいた。


 「もうやめてあげてよ!クロードっ!!」
部屋に飛び込むなり、プリシスは叫ぶようにしてクロードに訴えかける。
「プリシス・・・何で来たのさ!?」
突然現れたプリシスに思わずアシュトンはそう言う。
「いいよ・・アシュトン・・・もう・・十分だから・・・」
「ダメ!ダメだよ!そんなことしたらプリシスが・・・」
「二人とも一体何を言ってるんだい?」
突然の事態にクロードは困惑の表情を浮かべる。
 「クロード、もうアシュトン許してあげてよ。アシュトンは・・悪くないのぉぉ・・。あたしのせいなの・・・」
「どういうことなのさ、プリシス?」
「本当は・・・あたしが・・・ロケットパンチ使って壊しちゃったの・・。でも・・・お尻叩かれるの怖くて・・そうしたらアシュトンが身代わりになるって・・あたし・・・お尻叩かれるの・・怖かったから・・それで・・断りきれなかったのぉぉぉ・・・」
「アシュトン、それは本当かい?」
「う・・うん・・。騙して・・ごめん・・・」
「そうだったのか・・何かおかしいと思ったら・・・・」
クロードはそういうとため息をつく。
 「クロードぉ・・お願いだからもうアシュトン許してあげてよぉ。ちゃんとお仕置き受けるからぁ・・・」
「ダメ!ダメだよプリシスッ!クロードっ!僕なら幾らでも叩いてもいいからっ!!だからプリシスは許してあげてっ!!」
真っ赤なお尻を出したまま、アシュトンはなおも身代わりになろうとする。
 「困ったな・・・」
二人の行動にクロードは困惑してしまう。
二人がお互いのことを思い合う気持ちは痛いほどわかる。
だが、皆に嘘をついたり迷惑をかけたりしたのは二人とも同じだ。
アシュトンの気持ちはわかるが、プリシスだけ無罪放免というわけにはいかない。
しばらくクロードは考え込んでいたが、やがてある考えが浮かんだ。
 「プリシス・・・アシュトン・・・」
「「な・・何・・?」」
クロードが呼びかけると、恐る恐る声を重ねて返事をする。
「二人して・・嘘ついたりしたんだね。悪いことだって・・・思わなかったのかい?」
「ごめん・・なさい・・・。お仕置き・・怖くて・・」
「ごめん・・。どうしても・・プリシスが叩かれるの・・嫌だったんだ・・」
「プリシス・・・そこで正座して」
「え・・・?こ・・こう?」
 困惑しながら、プリシスは床に正座する。
「いいかい、二人とも。これから嘘ついたりした分、アシュトンにもっとお仕置きをするよ。プリシスはそれを見てること。いいね?」
「う・・うん・・」
クロードの気迫に、プリシスは押されてしまう。
 「アシュトン・・プリシスの分も叩くよ。いいかい?」
「わ・・わかったよ・・」
さらに続くお仕置きに身を震わせつつも、プリシスが叩かれることはないからか、アシュトンはホッとする。
「それじゃあ・・・二人とも・・行くよ」
クロードはそういうと、再び平手を振り上げた。


 ビッダァ~~~~~ンンンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!
「ひっ・・!ひぃぃ~~~んっ!痛っ!痛い~~~っっ!!」
強烈な平手打ちの連打に思わずアシュトンは悲鳴を上げる。
バッシィィ~~~ンッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「うっわあ~~~っ!クロードっ!痛いよ~~っ!」
「当り前じゃないか!嘘までついてっ!」
(うわぁ・・・クロード・・かなり怒ってるよぉぉ・・)
既に真っ赤なお尻に、さらに容赦のないお仕置きを加えるクロードの姿に、プリシスは背筋が寒くなる。
思わず両手で顔を覆ってしまいそうになるが、そこへ平手を振り下ろしながらクロードが容赦なく叱りつける。
 「プリシスっ!ちゃんと見てなきゃダメじゃないか!!」
「はっ・・!!はいっ!!」
気迫に押され、プリシスは嫌でもアシュトンのお仕置きを見させられる。
 「ひぃんっ!クロードっ!やめてっ!許して~~~!!!」
アシュトンは必死に許しを乞うが、それでもクロードはやめずにさらに叩く。
「ひぃ~んっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいクロード~~~!!!!」
アシュトンは涙で顔を濡らしながら必死に叫ぶ。
 「クロードっ!もうやめてっ!お願いだから~~~~~!!!!」
目の前のお仕置きに耐えきれなくなったプリシスは必死に叫んで訴える。
「プリシス、反省したかい?」
「したよぉぉ・・・。もう嘘ついたり・・隠したりなんか・・しないからぁ・・。だからアシュトン叩かないでぇ・・・。約束・・破っちゃって・・ごめんなさぁぁい・・・」
「わかってくれたならいいよ。さてと・・・アシュトン・・・反省したかい?」
「してるよぉぉ・・。もぅ・・皆に・・・嘘ついて・・騙したりなんか・・しないよぉ。クロードぉ・・ごめんなさいぃぃ・・・」
「アシュトン。僕よりも一番謝らなきゃいけない相手がいるんじゃないかい?」
「え・・・?」
クロードの問いかけにアシュトンは困惑した表情を浮かべる。
 「だ・・誰・・だっけ?」
「プリシスだよ」
「え?」
頭に疑問符を浮かべているアシュトンに対し、クロードは諭すような口調で言う。
 「アシュトン、僕がこんなに怒ったのはね、プリシスに辛い思いをさせたからだよ」
「え・・・?」
「いいかい。プリシスに痛い思いをさせたくないっていう気持ちはわかるよ。でもさ、そのためにアシュトンが罪を被って、僕にお仕置きされてるのに、プリシスがどんな気持ちだったと思うんだい?プリシスは皆に嘘ついたり、アシュトンに罪を着せなきゃいけなかったんだよ。どれだけプリシスの心が痛かったかわかるかい?」
アシュトンは顔から血の気が引く。
プリシスをかばうつもりで、逆にもっと辛い目にあわせてしまっていたことに気付いたからだ。
 「だから・・・プリシスの目の前でお仕置きしたんだよ。それをわかって欲しかったから・・・・」
「そ・・そうだね・・。僕・・・身体の痛みのことしか・・・考えてなかった・・。心の痛みの方が・・・もっと・・・辛いのに・・・」
そう呟くと、アシュトンはプリシスの方へ顔を向ける。
 「プリシス・・・僕のせいで・・・辛い思いさせちゃったね・・・。本当に・・ごめん」
「ううん・・・あたしこそ・・・止めなくて・・ごめん。あたしこそ・・・アシュトンに辛い思いさせちゃったね」
「二人ともわかってくれたね。それじゃあ、お仕置きは終わりだよ」


 「痛たたた・・・」
「大丈夫かい、アシュトン?」
「アシュトン、だいじょーぶ?」
クロードとプリシスはベッドの上にお尻を出してうつ伏せになっているアシュトンに心配そうな声で呼びかける。
 「う、うん・・何とか・・・」
「叩きすぎちゃったかもしれないな。ごめん、アシュトン。それにプリシスにも嫌な思いさせちゃったね。二人ともごめん」
「いいんだよ、クロードは僕達のこと思ってくれたからこそ厳しくしてくれたんじゃないか。怒ってなんかいないよ」
「そうだよ。クロードは悪くないよ」
「そう言ってくれると嬉しいよ。そうだ、お尻用の薬の調合してくるよ。プリシス、悪いけどアシュトンのこと見ててくれるかい?」
「まっかせて!!」
クロードがそう言って部屋を出てゆくと、プリシスはタオルを濡らしてお尻にかけてやったりし始める。
 「アシュトン、少しは楽になった?」
「うん。冷えて気持ちいいよ。ありがと、プリシス」
「これくらいどーってことないよ。あっ!そうだ!前お尻叩かれたときに使った薬が少し残ってたはず!取って来るね!」
そういうと慌ただしくプリシスも出て行った。


 「うわああああ~~~~~~~っっっ!!!!!」
調合し終えた薬を持って戻って来たクロードが第一声に聞いたのはアシュトンの悲鳴だった。
 「どうしたのさ!?」
思わずクロードが駆け込むと、腫れたお尻の上に何やら真っ赤なものを塗りたくった姿でアシュトンが悶絶している。
 「プリシス!?一体何したのさ!?」
思わずクロードが詰め寄る。
「ぬ、塗り薬塗ってあげただけだよ!確か持ってるの思い出したから!」
「塗り薬?どんなの?」
思わずクロードはプリシスが持っていた薬の瓶を取りあげる。
 「プリシスっ!これ塗り薬じゃないよ!!ラベルよく見て!!」
「え!?嘘っ!!」
プリシスは瓶のラベルを見るや目を疑う。
ラベルには『唐辛子ジャム』と書かれていた。
「どうしよ~~~!!薬と唐辛子ジャム間違えちゃった~~!!」
(真っ赤に腫れたお尻に唐辛子ジャム・・・・痛いなんてもんじゃないな・・・)
とんでもなく不運な目に会ったアシュトンに思わずクロードは同情の目を向けずにはいられなかった。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

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山田主水

Author:山田主水
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