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血脈を継ぐもの 後編(格闘・BL・アダルト要素あり)



(注:格闘・BL・アダルト要素ありです。その点をご了承の上で上でお読み下さい)


 雷光のごとき柱が立て続けに三度噴き上がり、黒騎士と名乗った男を数メートル吹っ飛ばした。
(しばらくは立てまい。龍尾剣・雷を食らったのだからな)
吹っ飛ばされた敵の姿に、近藤はそう考える。
龍尾剣・雷(りゅうびけん・いかづち)とは、先ほど使った技。
こちらへ打ち込まれる敵の剣を摺りあげ、或いは棟で弾き、返す刀で雷状の闘気を纏った剣で反撃する。
なお、通常の龍尾剣・雷は雷状の闘気を纏った斬撃のみだが、近藤の場合、さらに雷状の気柱による追撃がついていた。
 近藤は剣を手にしたまま、ゆっくりと黒騎士の方へ接近する。
黒騎士の服は、あちらこちらが破けてしまっており、破れたところから見える肌は所々、火傷を負っていた。
 (なるほど・・・マスクをした上・・それを黒く塗っていたか。だから・・顔がわからんのか)
近藤は剣を手にしたまま、慎重に接近して屈みこむと、ゆっくりとマスクをはぎ取りにかかる。
(これは・・!?)
近藤はマスクの下から現れた顔を見るや、表情が変わる。
(こいつ・・・リチャード・プランタジネットか!?)
武術で食っている者ゆえ、すぐに近藤は相手の正体を察知する。
 (武術バカとは聞いていたが・・・・。なるほど・・・得心がいったな。しかし・・。となるとこのままでは・・・)
そのとき、リチャードの目がカッと開いた。
反応しようとしたときには既に遅く、強烈なキックが近藤を襲っていた。
 腹に蹴りを叩きこまれ、近藤は衝撃で吹っ飛ばされる。
だが、地面に叩きつけられそうな瞬間、すさかず両手でバンッと強く地面を叩いて受け身を取った。
 「ククク・・よくも・・・やりおったなぁ・・・」
リチャードは正体を隠すのに使っていたマスクやフードを引き剥ぎながら言う。
「先に仕掛けてきたのはそちらだろう」
「ふふん。それもそうか。だが・・・。今度は我も本気で叩きつぶしてくれるわ!?」
リチャードはそういうと、ボクサーのような構えを取る。
 「挑まれた以上・・・全力で潰すが・・礼儀・・。覚悟はいいかな」
「それはこちらの台詞だ!」
同じように、素手格闘の構えを見せた近藤にリチャードはフフンと笑ってみせた。


 「ぬうううううんんんっっっ!!!!」
気合いと共にリチャードは猛烈な勢いで間合いを詰めて来た。
対して近藤も間合いを詰める。
互いの顔と顔がぶつかり合いそうな距離にまで迫った瞬間、二人がガッチリと組み合った。
「ぬぐぐ・・・!!」
「ぐぬ・・・!!」
 二人は組み合ったまま、渾身の力を込めて、互いに敵を押しのけようとする。
リチャード側が押したかと思うと、近藤側が押し返し、再びリチャードが押してのける。
まるで接着剤でくっ付きあったかのように、二人ともガッチリと組んだまま、今度は社交ダンスでもするかのように回り始めた。


 (やはり・・・一筋縄ではゆく男では無かったな・・・)
木陰にうまく身を隠し、双眼鏡で二人の組み合いを見やりながら、フィリップは心中でそう呟く。
リチャードはレスリングやボクシングの全欧大会でも賞杯や優勝を幾つも得た男。
それどころか自社の警備会社の特別隊員として、紛争地帯や犯罪多発地帯に乗り込み、ギャングやテロリスト相手に自慢の剣や武技を振るっているのだ。
だが、相手の近藤も武術家は無論、自社の警備会社の特別隊員として、凶悪犯罪組織などとも刃を交えた経験のあるつわもの。
ある意味で似たキャリアを持っている。
だから、幾らリチャードが強いといえど、ただで済む相手ではなかった。
 (万が一のときには・・・)
フィリップは上着の下から、通信機を取りだす。
決闘中の二人には気づかれないよう、既に自社の警備兵達を配置してある。
いつでも突入させられる準備は出来ていた。
 フィリップはジッと様子を伺う。
本当に必要なときまで、決して主人に覚られてはいけないからだ。
リチャードにとって決闘は神聖なもの。
いかに主の身を案じてとはいえ、邪魔をされることほどリチャードにとって怒りを掻きたてられるものはない。
実際、以前にもある武道家との決闘を邪魔され、そのときにきつく罰せられたこともある。
(だが・・・それでも構わない・・・)
フィリップはフィリップで覚悟を決めると、ジッと決闘の様子を伺った。


 「砕け散れっっ!!!獅王咆哮破ッッ!!!」
リチャードの右拳が電灯のようにいきなり光ったかと思うや、真っ青な光り輝くライオンがリチャードの拳から飛び出した。
これがリチャードの奥儀の一つ「獅王咆哮破」。
東洋武術に学んで編みだしたもので、闘気をライオン型のエネルギー弾に変えて拳から撃ち出す。
その弾丸は大きく、本物のライオンより一回りも大きい。
威力も絶大で、車一台を吹っ飛ばすことだって出来る。
 (あの距離!あの技なら・・・社長の勝利は・・)
近距離で、通常のパンチやキックと混ぜながら、巧みに奥儀を撃ちだした主人の姿に、本能的にフィリップは勝利を確信する。
だが、直後、ドンッという大きな音が聞こえた。
 ハッとしてフィリップが双眼鏡で注視すると、近藤がいたはずの地面に深々と足跡が。
(しまったっ!?)
フィリップは近藤が渾身の力がジャンプし、避けてしまったことに気づく。
さらに、その近藤がいつのまにかリチャードの背後に着地していることも。
 バックを取って後ろから組みつくや、近藤は腰を落とし、リチャードの腰を自身の前腰に密着させ、思い切り後ろへ弧を描くようにして投げた。
柔道で言う裏投の技だ。
リチャードを地面に倒すや、すかさず、今度はリチャードの右腕を取り、内股で上腕を挟んで極める。
腕ひしぎ十字固めだ。
 「ぬぐおおおおお!!!!!」
リチャードは右腕に力を込め、強引に近藤を振り切ろうとする。
近藤もそうはさせじとリチャードの肘関節をさらに極めにかかる。
 (いかん・・・)
フィリップはリチャードの様子に表情が曇ってくる。
このままでは主人の腕がへし折られてしまいかねない。
(今しか・・・無い・・・)
フィリップはついに決断を下すと、通信機に呼びかける。
直後、四方八方から何かが糸のように煙を引きながら戦う二人の周囲へと落下する。
着地と同時に閃光が迸り、様々な色の煙があたりを包み込む。
同時に特殊部隊のような格好をし、銃器で武装した男達が突入していった。


 「・・・・・・・」
不機嫌極まりない仏頂面を浮かべて押し黙ったまま、リチャードは椅子に腰かけ、フィリップの報告を聞いていた。
 「では・・・近藤めは無事に逃げおおせたのだな?」
「はい。信じがたいことですが。あれだけの閃光弾と発煙弾を撃ち込まれ、銃器等で武装した特殊部隊出身の者たちを、一人で、しかも素手で叩きのめして脱出するとは・・・」
フィリップが突入を指示した後の出来事を報告しながら、秘書はそう言う。
 フィリップが突入させた社員達は、いずれもSASや米国海兵隊など、先進国の特殊部隊出身者。
閃光弾や発煙弾を撃ち込まれて目や呼吸も通常ならままならず、ましてや素手。
普通なら簡単に制圧されてしまう。
ところが、近藤は彼らを素手で叩きのめしてまんまと逃げおおせたのだ。
 「ふん。そうでなければ・・この我がわざわざ勝負を挑むにふさわしい敵と思うか?」
「失礼いたしました」
「まあ近藤めは無事脱出出来たのだからよい・・・・。だが・・・・おかげで・・・我とやつとは・・・勝負を決することが出来なんだ・・・。それだけではない・・。知らぬこととはいえ・・・我は・・・部下達の力を借りた・・。神聖なる・・・決闘に・・。我は近藤めに・・・卑劣漢と思われるやもしれぬ・・・」
心の底からの悔しさに、ぶるぶるとリチャードは拳を震わせる。
 不意に、リチャードがキッとフィリップの方を振り向いた。
(来た・・・)
フィリップは心の中でそう呟く。
こういうときの主人の取る行動は自分がよく知っていた。
「フィリップ!!貴様!よくも・・・我の・・・決闘を・・・台無しに・・してくれおったな・・・」
「申し訳ありません。社長の身が・・・つい・・・」
「黙れ!たとえ我が敗れようと、死力を出しつくし、男と男の決闘の末に敗れたのならば文句などないわ!!だが・・・そなたは・・・勝負を・・・汚しおった!許せぬ!決して許せぬ!!例えそなたでも!!」
「わかっております。既に・・・覚悟は出来ております」
「まことか?」
「はい」
「ならば・・・・来るがよい。勝負を汚した罪・・・贖ってもらうぞ」
リチャードはそういうと、軽く膝を叩く。
フィリップはそれを見ると、素直に社長の膝にうつ伏せになった。
 リチャードはフィリップのスーツの上着を捲りあげると、ズボンを降ろしてフィリップのお尻をあらわにする。
あっという間にフィリップの、成人男性のものとは思えない、女性顔負けに白くて綺麗なお尻があらわになった。
 「あ・・・・・」
お尻に外気を感じるや、フィリップは羞恥に顔を赤らめる。
「何だ?恥ずかしがっているのか?」
「す・・すみません・・・」
「今さら何を考えている。一度や二度ではあるまいに」
リチャードは部下の素振りに呆れたような口調で言う。
フィリップがリチャードの怒りを買ってお仕置きされたのはこれが初めてではない。
というより、大企業の主らしからぬ性格のリチャード、フィリップがその怒りを買ってお仕置きされることはしばしばだった。
 「まぁいい。覚悟はよいな?」
「は・・はい・・」
フィリップが頷きながら答えると、リチャードは左手で秘書の身体を押さえる。
同時にゆっくりと右手を振り上げた。


 バシィンッッ!!
「くぅ・・・!!」
強い衝撃と音と共に、フィリップのお尻に大きな手形が浮かび上がる。
初っ端からの容赦ない平手打ちに、思わずフィリップの表情が変わり、苦痛の声が漏れる。
 バシィ~ンッ!ビダァ~ンッ!バアア~ンッ!バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「・・ぁ・・・ぅ・・っ・・・っ・・・ぁ・・」
フィリップは社長のズボンの裾を掴み、必死にお仕置きを耐えようとするが、鍛え上げられた主人の身体は容赦のない打撃をフィリップのお尻に与える。
 ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビバッジィ~ンッ!
「全く・・・!お前と・・いうやつは・・・!!」
バシバシとお尻を叩きながら、リチャードはお説教を開始する。
 ビッダァ~ンッ!バッアア~ンッ!ビバッジィ~ンッ!バッダァ~ンッ!
(うぅ・・・痛・・・痛た・・・痛ぁ・・・)
主人の平手打ちを必死に堪えようとしつつも、苦痛にフィリップは表情を歪めずにはいられない。
 ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!バッアア~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!
(くぅぅ・・こ・・これじゃ・・・泣いちゃい・・そう・・。で・・でも・・・そんなこと・・・したくは・・ないぃぃ・・・)
フィリップは今にも泣き叫び出してしまいそうになる自分を抑えようとする。
 (社長に・・・お仕置きされるのは・・・仕方ない・・・。他人から見れば・・・理不尽かも・・しれないけど・・・社長にとっては・・・何よりも・・・大切で・・・神聖なもの・・・。僕は・・・それを・・・汚したんだから・・・)
フィリップは自分自身にそう言い聞かせる。
リチャードのお仕置き理由は他人から見れば理不尽だろう。
だが、フィリップはリチャードにとって強いものとの決闘が何よりも大切で、そして神聖なものだということを理解している。
格闘技や武術の事は知らないし、理解もほとんどない。
だが、フィリップにとって、社長が何よりも大事にしているものは大切にしたい、そうするべきだと思っていた。
だから、たとえ社長の身を案じてとはいえ、リチャードが大切にしているものを汚す真似をした以上、お仕置きされることに不満は無かった。
 (でも・・・幾ら辛くても・・・泣いたり・・叫んだりは・・したくない・・・。それだけは・・・!!)
フィリップはフィリップなりのプライドを働かせ、必死に口を噤んで堪えようとした。
 「よくも・・・よくも・・・・男と・・男の・・・勝負をっっ!!お前には・・・お前には・・・我の気持ちが・・・強きものと拳を・・交えたい・・・我の気持ちが・・・・わからぬのかあああっっっ!!!」
バッアァァ~~ンッッ!!ビッダァァ~~~ンッッ!!ビバッジィ~~~ンッッ!!バアッッ~~~ンンンッッ!!ビッダァァ~~~ンッッッ!!
説教しているうちに激昂してきたのか、リチャードの平手打ちがさらに強烈なものへと変わってゆく。
 「ぐ・・!ぐぅぅ・・!ひっぐ・・!あぐぅぅ・・!す・・すみません・・社長・・」
さらに容赦のないものになった平手打ちに苦悶の身ぶりを見せながら、フィリップは謝る。
「すみません・・だと?フィリップ・・・そなた・・・詫びた程度で・・・許しを得られるとでも・・・?」
「い・・いえっ・・!決して・・そのようなことは・・・」
フィリップはハッとする。
リチャードの感情の地雷を踏んでしまったのだ。
 「許さぬ・・!!黙って・・・神妙に受ければ・・・早めに勘弁してやろうと思っておったが・・・。口先だけの詫びで早く仕置きから逃れようとするかっ!?」
(しまった・・・!!)
フィリップはうっかり許しを乞うような態度を見せてしまったことで、リチャードに勘違いされてしまったことに気づく。
 「許さぬ!そんな・・性根は・・絶対に・・・許さんっ!!!」
リチャードはそう叫ぶや、足を組む。
おかげでフィリップは赤く染め上がったお尻をグッと突き上げる体勢を取らされる。
(こ・・・これは・・!!)
今までの経験から、フィリップはお仕置きが非常に痛くなる体勢だとすぐに気付く。
同時に、その後のことも。
 ビッダァァ~~~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「うわあああああっっっっ!!!!」
突然、豪雨のような勢いで平手打ちが降り注いだ。
 (き・・・来たぁぁぁ・・・)
覚悟はしていたが、強烈な平手打ちの嵐にフィリップは悲鳴を上げてしまう。
リチャードが足を組んだときは、本気で怒った時。
そのときは今までよりズッと強烈なお仕置きをされてしまうのは今までの経験でわかっていた。
 ビッダァァ~~~~ンンンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「許さんっ!許さん許さん許さんっ!」
「ぐううっ!うわああっ!うわあっ!うわああ~~~~~っっっ!!」
怒りにかられたリチャードが平手を叩きつける音とフィリップの悲鳴、それらがない交ぜとなってホテルのスイートルームにこだました。


 「うぅ・・・ううう・・・ひっくぅぅ・・・」
ボロボロと涙をこぼしてフィリップは泣いていた。
お尻は今や倍近くは大きく腫れ上がり、濃厚なワインレッドに染め上がっている。
厳しいお仕置きに疲れ果てているのだろう、フィリップはぐったりしていた。
 「フィリップ・・・少しは反省しているか?」
ようやくお尻を叩く手を止めると、リチャードは尋ねる。
「は・・はい・・・。社長の・・・大切な・・勝負を・・汚して・・・台無しにして・・しまって・・・申し訳・・ありませんでした・・・」
「もうせぬか?」
「は・・はい・・。誓い・・ます・・・」
「ならいいだろう。だが・・・・」
一旦言葉を切るや、リチャードは再び平手を叩きつけた。
 バッアァァ~~~ンンンッッッ!!!
「うわあああああっっっ!!」
「もし・・また邪魔しおったら・・・この程度では・・・済まさぬぞ・・」
そう言うと、ようやく本当にリチャードはお尻を叩く手を止めた。


 「う・・あぅ・・・」
「大丈夫か?フィリップ?」
リチャードは膝の上にフィリップを座らせ、真っ赤に腫れたお尻を、優しく撫でさする。
 「いえ・・平気です・・これくらい・・・」
「そうか・・。すまぬな。フィリップ」
「いきなり・・どうされたんですか、社長?」
「我とて・・・馬鹿ではない。お前が・・いつも我を案じてくれているのはわかっておる。我の所業は・・・組織の長たるものに決してふさわしい所業ではない・・・。だが・・・わかっておっても・・・どうにも止まらんのだ。我の・・・ワガママのせいで・・・いつも痛い思いをさせてしまっているな・・・」
 「そんなこと・・・お気になさらずとも・・・。それが・・・社長じゃないですか。こういうのは・・・何ですが・・。重役連中に囲まれているときより・・剣を振るい・・・強い者と立ち合っている社長は・・本当に生き生きとしてらっしゃいます・・。それは・・確かに・・社長の身は心配です。でも・・・社長の・・何よりの・・・生きがい・・楽しみを奪いたくはありません・・・。社長・・・いや・・・リチャード・・・あなたのことが・・・本当に好きですから・・・」
「フィリップ・・・・」
そういうと、互いにキスをする。
 「あの・・社長・・・」
「何だ?二人きりの時はリチャードであろう?」
「はい・・リチャード・・その・・・あなたが・・欲しいです・・」
「わかった。痛い思いさせた分、気持ちよくしてやるからな」
 リチャードはそういうと、秘書でもある恋人のお尻の奥へ手をやる。
そして、ゆっくりと指を中へ差し込むと、ゆっくりとこねくり回す。
「あん・・・リチャードぉ・・・」
「ふふ。熱いぞ。吸いついてくるぞ。相変わらずいやらしいやつだな」
「だって・・・リチャードが欲しい・・・んですもの・・・」
「ふふ。欲しがりめが。前もこんなに大きくしおって」
リチャードはフィリップの昂りを見やると、ニヤリとしながら意地悪げにささやく。
 「リチャードの・・意地悪・・僕・・もう知りませんっ!」
フィリップはそんなリチャードの態度に拗ねてみせる。
「ふふん。そんな風に拗ねてるところも可愛いな。だが・・・そろそろ我も・・・限界だ」
そういうと、リチャードはフィリップを抱き上げてベッドの方へと行く。
 「ふふ・・・最高の眺めだな」
ベッドの上に四つん這いになり、お尻を見せている恋人の姿に、リチャードは思わずにやける。
「悪趣味ですってばぁ。早く・・下さいよぉ・・・・」
ゆっくりとお尻を振りながらフィリップはおねだりをする。
「わかっておるわ。さぁ、行くぞ」
リチャードは自身の硬くなった分身を出すと、指で柔らかくした最奥部に先端を当てる。フィリップの腰を両手でしっかりと押さえると、ゆっくりと押しこみ始めた。
 「あ・・・うく・・ああぅく・・・」
太く硬いものが入って来る感覚に、思わずフィリップは表情が蕩けそうになる。
「うぉ・・・熱・・・キツ・・・よすぎて・・・たまらん・・・」
「リチャードぉ・・早く・・来て・・・」
「わかっておるわ。さぁ、たっぷりと味わうがいい」


 ―完―

theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

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山田主水

Author:山田主水
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