恥ずかしくて・・・(マイソロ2より:スタン/セネル)



(マイソロ2を題材にした二次創作です。キャラが原作と異なっている可能性があります。許容出来る方のみご覧下さい)


 熱狂の渦に包まれた闘技場、その試合場内にセネルの姿があった。
セネルはスタン・チェスター・ガイと共に、対戦相手であるモンスターの群れをキッと睨みつける。
同時にモンスターの側もセネル達を睨み、咆哮と共に襲いかかって来た。
セネルと共にガイが斬り込み、それをチェスターとスタンがそれぞれ弓と術で援護する。
「ふっ!はっ!喰らえっ!!」
反撃する暇も無い打撃の嵐を繰り出しながら、セネルは技を繋げてゆく。
「喰らえっ!爆牙弾っ!!」
技名と共に連続蹴りをセネルは叩きこんでゆく。
そして止めの回し蹴りを決めようとしたそのときだった。
 蹴りを叩き込んでいるうちに間合いが離れてしまったのだろうか、回し蹴りが空ぶってしまう。
(え・・?)
自らの蹴りが空ぶったことに、セネルは我が目を疑う。
その勢いのまま、セネルはぐるりと片足立ちで一回りしそうになる。
 (まずいっ!?)
慌てて体勢を取り直そうとするも、それがまずかったのだろう、思い切り体勢を崩してしまう。
ドンッという音とともにお尻に鈍い痛みが走ったと思うや否や、思い切り尻餅をついていた。
 何がどうなったのかと、仲間達も観客も一瞬目を丸くする。
(う・・嘘だろう?)
あり得ない事態に、セネル自身我が目を疑う。
前衛タイプの職業においては間合いをきちんと図ることは初歩的なこと。
それをミスして技を失敗し、尻餅をつくなど、恥ずかしいどころではない。
素人と言われてしまっても仕方が無い。
 「おおっとーーーっっ!!セネル選手!?技を失敗して尻餅をついてしまったーーーっっっ!!!これは恥ずかしいーーーっっっ!!??」
悪いことにアナウンサーが恥ずかしさを倍増するようなことを言ってくれる。
同時に会場内には失笑やくすくす笑いが広がった。
 「う・・うぅ・・・・」
あまりの恥ずかしさに、セネルは思わず顔を真っ赤にし、目尻に涙を浮かべる。
やがて、羞恥に耐えきれなくなったのだろう、何とセネルはそのまま会場を飛び出してしまった。


 「セネル~、セネル~、餅は餅でも尻餅ついた~~」
「や、やめなよイリア、かわいそうだよ」
ドアの前で大声で歌うイリアを、思わずルカが止めに入る。
恥ずかしさから逃げるようにバンエルティア号へ帰って来るや、使われていない部屋に閉じこもってしまったのだ。
 「何よぉ、それじゃあまた歌ってあげようか、ルーカー、おねしょ~って」
「うわあ~んっ!お願いだからそれだけはやめてよ~~!!」
「こら!何やってるんだい!!」
セネルをからかう歌を歌っているイリアを、やって来たスタンが叱る。
 「な、何よ。ちょっとふざけてただけじゃないのよ・・」
「イリア、そういうのは悪ふざけだよ。やめてあげなよ。セネルがかわいそうじゃないか」
スタンが窘めるが、イリアは不平そうな表情を浮かべる。
「何でよ~、こんな面白そうなの・・」
「イリア・・あまり聞きわけが無いと・・・」
「わ、わかったわよ!?も、もうしないわよっ!!」
手に息を吐きかけるスタンの仕草にイリアは慌てる。
スタンがしたのはお仕置きの合図。
いじめっ子タイプでスパーダと共にルカをからかったり、その他色々な悪さをしているため、見かねたスタンが以前叱ったことがあった。
もちろん、イリアの性格では素直に聞くはずもない。
そのため、実力行使ということで、リフィルが子供メンバーを叱るときにやっているように、お尻を叩いてお仕置きをしたのである。
痛いうえに年頃の子にとってはあまりにも恥ずかしいお仕置きに、さすがのイリアもキツイものがあったのだろう、しばらくは大人しかった。
もっとも、喉元過ぎれば何とやらで、それ以来、何かやらかしては年長メンバーからお尻を叩かれてお仕置きされる、という日々を過ごしていた。
 お仕置きをされてはたまらないと急いで立ち去るイリアを尻目に、スタンはドア越しに声をかける。
「セネルー、聞こえてるかい?」
ドア越しに声をかけるが、返事が無い。
 「セネル・・皆も心配してるんだよ。恥ずかしいだろうけど、顔を見せてくれないか?それに、部屋に籠りっきりで、何も食べてないだろう?誰も笑わないから、出てきなよ。何か食べようよ。倒れちゃうよ」
出来るだけ優しい声でスタンはドア越しに呼びかけるが、相変わらず返事が無い。
 「そ、それじゃあ夕飯と飲み物置いておくからさ。ちゃんと食べるんだよ」
このまま粘っても出てこないだろうと判断したスタンは、パンと水を載せたお盆をドアの前に置いておくと、静かに立ち去った。
 (やっぱり・・・顔を見せた方がよかったか?)
スタンが置いていったパンを食べながら、セネルはそう考える。
(馬鹿!何を言ってるんだ!イリアの歌を聞いただろう!スタンやロイドはともかく・・イリアやゼロスが顔合わせたら・・何て言うか・・)
イリアやスパーダだったらあんな歌を二人して歌いかねないし、ゼロスには大笑いされるだろう。
ましてやジェイドあたりなら何と当てこすられるか。
 (うう・・!俺の馬鹿・・!!どうして・・あんな・・)
闘技場での失敗を思い返しながら、セネルはそう思わずにはいられない。
仲間達の前のみならず、公衆の面前で恥をさらしてしまった。
年頃の男の子にとっては、何よりも辛い。
 (もう・・ダメだ・・・。こんなところに・・いられない・・・!!)
すっかり思いつめたセネルは、ゆっくり立ち上がったかと思うと、部屋を後にした。


 「チェスター!?どうだった!?」
「ダメだぜ・・。俺らの方には見つからなかった・・。そっちは?」
「ゴメン、俺の方もだよ・・・」
「そうか・・・・」
スタンとチェスターは状況を確認し合うと、深刻な表情を浮かべる。
 「本当に・・どこ行ったんだろう・・?」
「ったく・・何考えてやがんだよ・・・!」
スタンは心配でたまらないといった表情を浮かべ、チェスターは声に怒りを滲ませる。
セネルがいなくなったことに気づき、皆で手分けして捜索中だった。
二人とも、状況確認のため、戻ってきたところである。
 「スタン、チェスター、ちょっといいか?」
「あん?ガイじゃねーか?どうしたんだよ?」
現れたガイに、チェスターは怪訝な表情を浮かべる。
 「ああ。実はセネルを粘菌の巣で見かけたって情報が入ってな。俺と一緒に探しにいってくれるか?」
「わかった。行くよ。チェスターは?」
「俺も行くぜ」
「すまないな。じゃあ、さっそく行こう」
そういうと、三人は粘菌の巣へと向かっていった。


 「セネルーーーっっ!!どこだーいっっ!!」
「いたら返事しろってんだよーーー!!」
「セネルーーー!!」
粘菌の巣内にスタン、チェスター、ガイの声が響きわたる。
 「ったく・・どこまで行ってんだよ・・?」
「大丈夫かなぁ・・?一人で・・・」
「そうだな。早いうちに見つけて連れ帰らないと・・・」
中々見つからないセネルに、三人とも焦りや不安に駆られる。
 「おい!いたぜ!!」
チェスターは不意に声を上げ、ある場所を指差す。
スタンとガイもつられて視線を向けると、セネルの姿があった。
「セネ・・・・!!」
思わず声をかけようとしたスタンだったが、途中で表情が強ばる。
セネルそっくりの黒い影のようなものが現れたからだ。
 「マジかよ・・・!!」
負が具現化した存在に、チェスターは思わず舌打ちしたくなる。
三人とも負の姿を見るなり、全速力で駆けだしていた。
 「うっう・・・!!本当に・・恥ずかしい・・・!!」
地面に蹲り、涙目でセネルは打ち沈んでいた。
「どうしたら・・どうしたら・・いいんだ・・・!!」
公衆の前であんな恥ずかしい姿をさらしてしまった事実が、否応なくセネルを打ちのめす。
 「ううぅ・・。いっそのこと・・消えたい・・・!!」
『なら・・望み通りにしてやろうか?』
「だ・・誰だっ!?」
セネルは思わず振り向く。
すると、いつの間にかまるで影のように全身真っ黒な、もう一人の自分がいた。
 「な・・何だお前は!?」
『お前なんてひどいじゃないか。俺はお前自身なんだぞ?』
ネガ・セネルとでもいうべき存在は、そうセネルに声をかける。
 「う・・うるさいっ!お、お前なんかに用は無いっ!?」
『おぃおぃ、ひどいなぁ。お前が俺を呼んだんじゃないか?観客の目の前で尻餅ついた情けないセネル・クーリッジ?』
「い・・言うなッ!!」
恥ずかしいことを指摘され、セネルは顔を真っ赤にする。
 『否定したってむだだぞ?お前はあんな失敗して、大恥をかくような情けないやつなんだ。きっとアビリビトムの奴らだって笑ってるぞ?情けない奴だって?』
「そ・・そんなこと・・!!」
『だったらどうしてこんなところに来たんだ?どうして俺がここにいるんだ?心の中ではそう思ってるんだろう?』
「う・・・・・!!」
ネガ・セネルの言葉にセネルは言葉に詰まってしまう。
目の前にいるのは自分自身のマイナスな感情。
否定や嘘など通じない。
 『認めたな・・・。ふふ・・。そうだ・・。お前は消えたくて消えたくて・・たまらないんだろう?だったら・・俺が望みを叶えてやる・・。そして・・俺がお前になる・・・』
ネガ・セネルが今にもセネルを手にかけようとしたそのときだった。
 「魔神剣っっ!!」
突然、地を這う衝撃波がネガ・セネルに襲いかかった。
「セネルッ!耳を貸しちゃいけないっ!!」
「馬鹿野郎っ!何してんだっ!!」
「そうだ!馬鹿にしてるなら、探しになんて来ないぞっっ!!
スタンとガイ、チェスターがそれぞれ剣と弓を構えながら、セネルに呼びかける。
 『ふん・・セネルにとってかわる前に・・お前達から消してやる!』
「それはこっちの台詞だぜ!!お前がセネルになんかなれるかってんだっ!!」
ネガ・セネルにチェスターがそう返すと共に、チェスター・スタンの支援を受けながらガイが斬り込んだ。


 「はぁ・・はっはっ・・・」
「手こずらせ・・やがって・・・・」
「やった・・・」
全身のあちこちにかすり傷を負った満身創痍の姿でスタン達三人は呟く。
ようやくネガ・セネルを打ち負かし、ネガ・セネルはボロボロの姿で地面に倒れている。
 『本当に・・・辛かった・・』
息も絶え絶えになりながら、ネガ・セネルが口を開く。
『あんな・・・恥ずかしい姿を・・さらして・・・。穴があったら・・入りたい・・なんてものじゃ・・無かったんだ・・・。皆も・・笑ってる・・呆れてる・・そうなんじゃないかって・・思うと・・。も・・もう・・恥ずかしい・・いや・・怖かったんだ・・・。だから・・・いっそのこと・・消えたい・・・と・・・』
「馬鹿なこと言ってるんじゃねえよ!あんなヘマしたってそんなこと思うワケねえだろ!!」
ネガ・セネルの告白に、チェスターがそう叫ぶ。
 「そうだよ!セネルは俺達の大切な仲間だよ!失敗は誰にだってあるよ!俺だってしょっちゅうルーティやリリスに怒られてるんだから!セネルが失敗したくらいで笑ったり呆れたりなんてしないよ!!」
「そうだぞ。だいたい、そんな風に思ってる相手をわざわざ探して連れ戻すようなことはしないぞ?セネル、皆お前の事を大切な仲間だと思ってるんだぞ?」
「す・・すまない、チェスター、スタン、ガイ・・・」
「おぃおぃ、謝る相手が違うだろう?」
ガイの言葉に、セネルはネガの自分と向き合う。
 「辛い・・思いをさせたな・・・。悪かった・・・」
セネルはそういうと、ネガの自分を抱きしめる。
やがて、ネガ・セネルは静かに消えていった。


 「どこへ行っていたのだ!?探したのだぞ!!」
「す・・すまない・・」
「すまないではないっ!どれほど皆に迷惑や心配をかけたと思っている!!」
バンエルティア号へ帰って来るなり、クロエに叱られ、セネルはシュンとしてしまう。
先ほどクロエも知らせを聞き、捜索から戻ってきたところだった。
 「クロエ、気持ちはわかるけど今は静かに休ませてあげなよ」
「そうだな。今のセネルには休息が必要だ」
「そ・・そうか・・。すまない、取り乱して・・・」
「いいんだよ。それだけセネルの事が心配だったってことなんだし。さぁ、セネル、取りあえずこっちへ行こう」
「あ・・あぁ・・・」
セネルはスタン達に連れられ、家出する前に閉じこもっていた部屋へと入る。
 「さてと・・・・。セネル・・・。何か言うことがあるんじゃねえのか?」
四人だけになると、チェスターは厳しい表情を浮かべて尋ねる。
「あ、あぁ・・本当に・・すまなかった・・・」
「すまなかったじゃないだろう?セネル、皆本当に心配したんだよ?」
チェスターに負けず劣らず厳しい表情でスタンが言う。
「だから・・悪かったって・・いってるじゃないか・・・」
「そういうわけにはいかないよ。セネル、今日は本当に悪い子だったからね。お仕置きだよ」
そういうと、スタンはセネルの手首を掴んで引き倒す。
セネルが気づいた時には、スタンの膝の上にうつ伏せにされていた。
 「おいっ!何をしてるんだっ!?」
ズボンを降ろし、お尻をむき出しにしようとしているスタンに、セネルは慌てる。
「さっき言ったじゃないか。悪い子はお仕置きだよって」
そういうと、スタンは左手でセネルの身体を押さえ、右手を振り上げた。


 バッシィィィ~~~~ンッッッ!!
「ぐ・・・!!」
突然、弾けるような音がしたかと思うと、お尻に鈍い痛みが走る。
パシィ~ンッ!パアアンッ!ピシャンッ!パアッシィ~ンッ!
(な・・何だっ!?一体っ!?)
甲高い音とともにお尻を襲う痛みに、セネルは混乱する。
思わず振り返ると、スタンの手がむき出しにされた自分のお尻に叩きつけられるのが見えた。
 「おいっ!何をしてるんだっ!?」
目の前で起きていることがわからず、セネルは思わず叫ぶ。
「さっきも言ったじゃないか?悪い子はお仕置きだよって。聞こえなかったのかい?」
スタンはそう言いながら、セネルのお尻を叩き続ける。
 「だからって何で尻叩きなんだっ!?俺はそんな子供じゃないっっ!!」
お尻を叩かれながらも、セネルはそう抗議する。
「セネル、恥ずかしいからって部屋にこもっちゃったり、家出なんかしたりして、それじゃあ子供と同じじゃないか?」
「う・・・。で、でもジーニアスやイリアじゃあるまいし・・・」
「悪い子だったのはセネルだろう?ちゃんと反省するんだよ」
そういうと、スタンはお尻を叩き続ける。
 パアシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアア~ンッ!パアッシィ~ンッ!
「う・・!く・・!あっ・・!く・・・!」
お尻を叩く音が響くたび、セネルの身体は強ばり、苦悶の声が漏れる。
 (く・・!な・・何で・・こんな・・ことに・・!!)
お尻を襲う痛みに悶えながら、セネルはそう思わずにはいられない。
自分が悪いことはわかっている。
皆に迷惑や心配をかけたのは否定しようのない事実。
叱られるのは仕方ないし、当然だ。
 (でも・・!だからってこれはないだろう!!)
セネルだって年頃の男の子。
年頃の子ならではのプライドや羞恥心というものがある。
 「・・ったく・・ダメじゃないか・・!!」
パアッシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアア~ンッ!パアッチィ~ンッ!
お尻を叩きながら、スタンはお説教を始める。
お仕置きはあくまでも反省してもらうことが目的。
何が悪かったのか、それをきちんとわかってもらわなければ意味が無い。
 「恥ずかしいからって・・部屋にこもるのはまだいいよ。でも・・家出なんかしちゃダメじゃないか!皆がどれだけ心配したと思ってるんだい!」
セネルのお尻を赤く染めてゆきながら、スタンは言い聞かせるように言う。
 「い・・言わないでくれッ!お、俺だって恥ずかしいんだっ!?」
自分でもあまりにも子供っぽい、恥ずかしくて情けない、そういう気持ちがあるだけに、セネルは顔を真っ赤にしながら言う。
 パア~ンッ!パアッシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアア~ンッ!
「く・・!あっ・!ひっ・・!ぎっ・・!ううっ・・!」
呻き声と共に赤い手形が幾重にも重なり、セネルのお尻をより濃い赤へと変えてゆく。
 「おい・・!スタンッ!やめろ・・!やめろって・・・!!」
スタンがお尻を叩き続ける中、セネルはそう叫び続ける。
「おいっ!やめろっ!やめろって言ってるじゃないか!いい加減にしないと俺も本気で怒るからな!!」
痛みや恥ずかしさに、セネルはそう叫ぶ。
 「セネル、反省してないのかい?」
一旦お尻を叩く手を止め、スタンはそう尋ねる。
「そ・・そうじゃないが・・。だ、だからって何だって尻叩きなんだっ!俺は子供じゃないって言ってるだろうっ!!いい加減に降ろしてくれっっ!!」
「セネル・・もう一回聞くけど、悪いことしたのは誰だい?」
「う・・うるさいっ!もういい加減にしろって言ってるだろうっ!!やっぱり馬鹿にしてるんだろうっ!!俺だって本気で怒るからなっっ!!」
我慢出来ず、セネルはそう叫んでしまう。
 「セネル・・。本気で言ってるのかい?」
今までよりずっと厳しい表情を浮かべ、スタンはそう尋ねる。
「だ・・だったら何なんだっ!!いい加減にしろって言ってるだろうっっ!!」
スタンの様子にギクリとするも、不満が上回ってセネルはそう言い返す。
 「そう・・全然反省してないんだね・・。なら・・俺も許さないよ」
そういうと、スタンは膝を組む。
おかげで、セネルは真っ赤に染まったお尻を突き上げる体勢になった。
 ビッダァァァァ~~~~~~~~ンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~!!!!!
「ひっ・・!ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
豪雨のような凄まじい平手の嵐に、セネルは絶叫する。
 バアッジィィィィ~~~~~~~ンッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~!!!!!!!!
「うわあっ!ひっ!ひぃぃ・・!やめろっ・・!やめ・・やめてくれっっ!!!」
さすがのセネルも、根を上げ、許しを乞う。
だが、完全に怒ったスタンは容赦なく平手を振り下ろし続ける。
激しくお尻を叩く音とセネルの悲鳴、許しを乞う声が長い間部屋に響きわたった。


 「ひっ・・!ひっひっ・・!ひぃぃん・・・!!」
ボロボロと大粒の涙を零し、しゃくり上げながらセネルは泣いていた。
お尻は今や、濃厚なワインレッドに染め上がっており、エクスプロ―ドを食らったかと思うくらい熱い。
 「ひぃん・・!も・・もう・・やめて・・・!もぅ・・やだぁぁ・・!!」
すっかりプライドも崩れ落ち、セネルは必死に許しを乞う。
「セネル、反省したかい?」
お尻を叩く手を止め、再びスタンは尋ねる。
 「ひぃん・・!し・・した・・!お・・俺が・・悪かった・・!!だ・・だから・・!!」
許して欲しくて、セネルは必死に謝る。
「それじゃあ何が悪かったんだい?」
きちんとわかっているか、確かめるため、スタンは尋ねる。
 「ひ・・ひぃん・・・。家出して・・迷惑・・かけた・・・」
「そうだね。でも、もっと大切なこと、忘れてないかい?」
「え・・?」
スタンの問いに、セネルは怪訝な表情を浮かべる。
それを見たスタンは、セネルを抱き起こし、膝の上に座らせたかと思うと、しっかりと抱きしめた。
 「おい・・!何をす・・!」
突然の行為にセネルは思わず声を上げようとする。
だが、そのときスタンの身体が震えていることに気がついた。
 「スタン・・?」
「こ・・怖かったよ・・」
「何?」
「セネルが・・いなくなって・・何か・・危ない目に遭ってないか・・・。思いつめて・・取り返しのつかないこと・・しちゃうんじゃないか・・。そう思ったんだ・・。やっと見つけたら・・・あんな・・ネガのセネルが出てきて・・・。よかった・・無事で・・」
震えながら言うスタンに、ようやくセネルは理解する。
 「本当に・・心配をかけたな・・。すまなかった・・・・」
「いいんだよ。わかってくれれば。さぁ、お仕置きはもう終わりだよ」


 「くぅぅ・・・!!」
「ご、ごめん!だ、大丈夫かい?」
痛みに顔を顰めたセネルに、薬を塗りながら、スタンは謝る。
 「い・・いや・・。大丈夫だ・・う・・!!」
「む、無理しない方がいいよ。お尻怪我してるんだし」
「それはスタンがやったんだろう?」
「え、あ、そ、そうだったね。ゴメンゴメン」
謝りながら、スタンは薬を塗り続ける。
 「うぅ・・・。それにしても・・まさか・・尻叩きなんて・・・うぅ・・これもこれで・・恥ずかしい・・・!!」
お仕置きを振り返り、セネルは再び顔を真っ赤にしてしまう。
 「これに懲りたらもう二度と家出なんて馬鹿な真似すんじゃねーっての!」
「そうだぞ。皆本当に心配したんだぞ?」
恥ずかしさに顔を枕にうずめるセネルに、チェスターとガイがそう言う。
 「わ・・わかってる・・!に、二度としないっ!!」
「わかってくれればいいんだよ。それより、少し休んだ方がいいよ。あっ!そうだ!」
不意にスタンもベッドに入ったかと思うと、セネルを抱きしめ、お尻を撫でてやる。
 「おいっ!スタンッ!何をしてるんだっ!?」
「え?いやさぁ、カイルがさぁ、お尻叩いた後、こうしてあげると凄く安心して寝れるし、逆にこうしないと凄く機嫌悪くなるんでさぁ。カイルを叱った時はいつも俺やルーティがこうするんだよ」
「俺はカイルじゃない・・・。一緒にしないでくれっ!!」
「ゴメンゴメン、いつもの癖でさ」
「うう・・・!尻餅ついたかと思うと・・尻叩きはされるし・・抱っこまで・・・・散々だな・・・・!!」
やり方がまずかったと反省するスタンを尻目に、セネルは再び顔を真っ赤にせずにはいられなかった。


 ―完―

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