身代わりの罰 アシュトン編(SO2&テイルズより:エルレイン/アシュ、共演パロ)
(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)
「アシュトンならおらんぞ、小僧」
開口一番、ルシフェルはレオンにそう言う。
「まだ何も言ってないじゃないか」
「ふん、貴様が教会に来るのはアシュトンしかなかろうが。さっさと帰れ!掃除の邪魔だ!!」
ルシフェルは強引にレオンを追い出そうとする。
「ちょっとっ!何するのさ~!」
抵抗するが、大人と子供、魔族と人間では力の差がありすぎる。
あっという間に教会を追い出されてしまった。
「アシュトンならば大聖堂におるわ!あのエセ聖女にまた呼ばれおったからな!」
不機嫌極まりない声で、言い捨てるように言うと、ルシフェルは教会へと戻っていった。
「何さ~、人に八つ当たりなんかしてさ~」
ルシフェルの態度にムッとしつつ、レオンは起き上がる。
しばらくブツブツ言っていたが、やがてレオンは教会を後にした。
「はぁ~~・・・。同じ教会でも全然違うよね~」
街の中心にそびえる大聖堂を見上げながら、レオンは呟くように言う。
大きさ、美しさ、威厳、あらゆる面をとっても、アシュトンの預かる教会とは比べ物にならない。
(まぁアシュトンお兄ちゃんの教会の方が居心地がいいけどさ~。どこかな~?)
レオンは他の参拝者たちに混じって、中へと入っていった。
(随分賑わってるよねぇ。前はもっと静かだったのにさ)
大聖堂の盛況ぶりに、レオンはそう思う。
堂内や境内は常に参拝者や巡礼でごった返し、彼らを目当てにした売店や屋台も多い。
以前はそんなことはあまり無かった。
変化が生じたのは、エルレインがやって来てから。
聖女として人々から広く崇敬を集めるエルレインを目当てに、大勢の参拝者や巡礼らが街を訪れるようになったのだ。
おかげで教会や観光関係者をはじめとして、街は大いに潤っている。
ギルドも、宿屋や飲食店からの食材採取、巡礼の保護のためのモンスター・山賊退治といった依頼が多く寄せられるようになり、おかげで報酬もよくなったらしい。
だが、それは今のレオンにとっては関係無いこと。
(聖女だか何だか知らないけどさ~、エラそうにアシュトンお兄ちゃんを呼びつけてさ~!お兄ちゃんは僕達のなんだからね!知らないおばさんのモノじゃないんだからさ!!)
何かとアシュトンを呼びだしては、用を言いつけるエルレインに、レオンは不満を抱く。
おかげで、アシュトンと遊べない。
(それにしても・・人が多くてうっとおしいな~。どこにいるのかな~?)
元々広い大聖堂な上、参拝者や職員らで混雑しているから、探すのも大変だ。
(あれ?)
ふと、レオンは祭壇の脇に誰かが立っていることに気づく。
どうも見覚えのある後ろ姿だった。
「アシュトンお兄・・・!?」
呼びかけようとしたところで、レオンはハッとする。
アシュトンの状態に気づいたのだ。
何と、アシュトンは神父服の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻を出した姿で立っている。
お尻は痛々しいくらいに真っ赤に染まっており、傍らには『反省中』の札が立てられていた。
「お兄ちゃん!?どうしたのさ!?」
思わずレオンは駆け寄り、声をかける。
「あ・・!レ、レオン!?ど、どうして!?」
「お兄ちゃんがオバサン聖女に呼ばれたって聞いたから・・・それよりどうしたのさ!?」
「うん・・。じ、実はさ・・・」
アシュトンは事情を話す。
エルレインに呼ばれ、執務室を掃除したのだが、僅かに埃が残っていたことを理由に、お仕置きされたのである。
そして今、反省中というわけだった。
「何それ!?理不尽じゃないか!?」
話を聞いてレオンは怒る。
「こんなところにいる必要無いよ!帰ろうよ!?」
怒りのあまり、レオンは反省中の札を倒そうとする。
「こらっ!何をしている!?」
そこへ、警備兵達が駆けつけてきた。
「決まってるじゃないか!お兄ちゃんを連れて帰るんだよ!」
「ならん!エルレイン様の命令だ。お許しが出るまでここで立っていろとな!」
「何さ~~!?」
思わずレオンは本を開いて戦闘モードに入ろうとする。
「レオンッ!ダメだよっ!喧嘩なんかしちゃ!?」
アシュトンは慌てて止めに入る。
「で・・・でも・・・」
「気持ちは嬉しいよ。でも、ちゃんと掃除しなかった僕が悪かったんだよ。だから、ここは我慢してくれる?お願いだから」
「わ・・わかったよ。お・・お兄ちゃんが・・そう言うなら・・」
レオンは渋々本を納める。
兵士たちに向かって、思い切りアッカンベーをすると、レオンは大聖堂を後にした。
(ああは言ったけど・・)
ベッドに寝転がったまま、レオンはムスッとしていた。
(お尻叩いた上にさらしものにするなんて!お兄ちゃんが可哀想過ぎるよ!?)
大好きなアシュトンがひどい目にあわされ、レオンは怒りに燃えずにはいられない。
(もう・・絶対許さないから!?お兄ちゃんの仇を取るんだ!!)
レオンはそう決意すると、部屋を飛び出していった。
数日後・・・。
「ふぅ・・たまには外の空気を吸うのもよいものです」
そう言いながら、エルレインは中庭で一休みしていた。
(完全に油断してるよね~~)
そんなエルレインを、物陰からレオンはジッと観察する。
(お兄ちゃん!僕が仇を取ってあげるからね!!)
心の中でアシュトンに呼びかけながら、レオンは自作のボムを取り出す。
スイッチを押し、エルレインめがけて思い切り投げつけると同時に、レオンは地面に伏せた。
ドカーーンッッッ!!!
鼓膜が破れるかと思うほどの轟音が中庭に響く。
「やったあっ!!」
爆発で倒れたエルレインの姿に、レオンは歓声を上げる。
「へっへーん!ザマぁ見ろだよ!アシュトンお兄ちゃんをいじめるからバチが当たっ・・」
途中まで言いかけたところで、レオンの口が止まる。
エルレインが目を覚ましたからだ。
「な・・何で!?」
「ふふ、とっさにやられた振りをしてかわしたのですよ。身の程知らずにも、私の命を狙おうとは・・・」
「う・・!デ、デモンズゲー・・・」
「させません!トリニティスパーク!!」
死神を呼びだして攻撃しようとしたその瞬間、エルレインの放った雷撃がレオンに襲いかかる。
レオンの小さな体は吹っ飛ばされ、そのまま気を失った。
「お願いです!レオンを許してあげて下さい!!」
アシュトンは必死にエルレインに懇願する。
レオンがエルレインを襲撃した罪で大聖堂の地下牢に捕らわれていると聞いたからだ。
「そうはいきません。私を狙うなど、教会への反逆。許すわけにはいきません」
「そ、そこを何とか・・!お願いしますっ!な、何でもしますからっ!レオンは・・・」
レオンを救おうと、アシュトンは必死にエルレインに懇願しつづける。
「そこまでして救いたいのですか?」
「は、はいっ!ぼ、僕にとって・・た、大切な友人なんですっ!!お願いですから!?」
「いいでしょう。許してあげてもいいですよ。ただし・・・アシュトン、あなたが代わりに罰を受けるというのならば」
「ば・・罰・・ど、どんな・・ですか・・?」
アシュトンは恐る恐る尋ねる。
「それは当日のお楽しみです。さぁ、どうします?」
「わ・・わかりました・・。ぼ、僕が・・レオンの代わりに罰を受けます・・。で・・ですから・・・お願い・・です・・」
「いいでしょう。では、当日まで自宅謹慎していなさい。いいですね?」
「わ・・わかりました・・」
不安を抱きつつ、アシュトンは執務室を後にした。
数日後・・・。
「皆さん、よく来てくれました。感謝します」
集団礼拝に集まった市民や兵士らに、エルレインはそう言う。
「さて・・皆さんに大切なお知らせがあります。先日、私は襲撃を受けました。こともあろうに、この大聖堂の敷地内でです」
エルレインの知らせに、大聖堂内は騒然となる。
「幸い、私は無事でしたし、犯人も捕えることが出来ました。この者です」
「何するのさっ!離せってば~~~っっ!!」
必死に抵抗しながら、兵士たちに拘束されたレオンが壇上に現れる。
「この少年、レオン・D・S・ゲーステが私を襲いました。理不尽な逆恨みをしてね」
「何が逆恨みだよ!お兄ちゃんをいじめてるくせに!」
エルレインの説明に、レオンは食ってかかる。
「幼い子供といえど、罪は罪、見逃すわけにはまいりません。ですが・・・・アシュトン神父のたっての懇願がありました。何でも、レオンの罪を代わりに引き受けたいと。その意を汲んで、アシュトン神父にお尻叩きの罰を与えたいと思います。皆さん、いかがですか?」
「ちょ、な、何を言ってるのさ!?反対!絶対反対だよっ!!」
エルレインの発言に、レオンは慌てる。
自分がお仕置きをされるのは嫌だが、身代わりにアシュトンが叩かれるのはもっと嫌だ。
反対を表明するが、大多数の観衆らからは賛成の声が上がり、圧倒的多数決で、決まってしまう。
「では、決まりですね。アシュトン、こちらへ来なさい」
「は・・はい・・・・」
エルレインに呼ばれ、おずおずとアシュトンは現れる。
「では、わかっていますね?」
アシュトンは黙って頷くと、椅子に腰かけたエルレインの膝の上にうつ伏せになる。
直後、慣れた手つきでエルレインは神父服を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
「うう・・・!?」
大勢の目の前でお尻を出される恥ずかしさに、アシュトンは顔を真っ赤にする。
「ふふ、恥ずかしいのですか?」
「あ・・当たり前じゃ・・ないですかぁ・・・」
エルレインの問いかけに、アシュトンは顔を赤くしたまま答える。
「それも罰のうちですよ。自ら受けると言ったのはあなたですよ?」
「わ・・わかって・・ますぅ・・・」
恥ずかしさに震えるアシュトンを尻目に、エルレインは手を振るう。
パアーンッ!パアーンッ!
「ああっ!お兄ちゃんっ!!」
お尻を叩かれる音と共に、悲鳴を上げたのはレオン。
パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「うわあっ!やめろっ!やめろってばっ!オバサンッ!!」
お尻を叩かれるアシュトンの姿に、レオンはこの世の終わりと言わんばかりの表情を浮かべて悲鳴を上げる。
「ふふ、厳しいお仕置きをしてあげます。覚悟するのですよ」
膝の上でギクリと身を強ばらせるアシュトン、顔から血の気が引かんばかりのレオンの姿に、エルレインは笑みを浮かべると、手を振り上げた。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「くぅ・・!じゅう・・・じゅう・・いち・・あうっ!じゅう・・にぃ・・」
一発一発、ゆっくりとエルレインがお尻に平手を据えるたび、アシュトンが数を数える。
叩くたびに数を数えるようにと命令したのだ。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「う・・!じゅう・・ごぉ・・ひぃ・・!じゅうろくぅ・・痛ぁ・・!じゅう・・ななぁ・・」
アシュトンは数えながら、苦痛に呻く。
歯を食いしばって黙っているならば、声を出さずに耐えることが出来る。
だが、数を数えながらでは、そうはいかない。
耐えきれずに、呻き声や悲鳴を上げ、膝の上で痛みに悶えずにはいられなくなる。
それが、エルレインの狙いだった。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「痛ぁ・・!じゅう・・はちぃ・・ひぃん・・!じゅう・・くぅぅ・・・」
「声が小さいですよ。もっとはっきり、大きな声で言いなさい」
お尻を叩きながら、エルレインはそう命令する。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「ひぃ・・!に・・にじゅうっ!にじゅう・・いちぃ・・!にじゅう・・にぃ・・!!」
アシュトンは必死になって声を上げる。
「ダメです、それでは全然皆に聞こえませんよ?」
「うう・・。ご、ごめんなさい・・・」
「言う通りに出来ないなど、悪い子ですね。そんな悪い子は最初からやり直しです」
エルレインの宣告に、アシュトンは顔が真っ青になる。
「そ、そそそんなっ!お、お願いですっ!そ、それだけは・・・」
「何を言っているのです。これは罰なのですよ?そんなことを言える立場だと思っているのですか?」
「そ・・そういう・・わけじゃ・・・・」
「全く・・・本当にいけない子ですね。そんな悪い子は最初からやり直しの上、100回から300回に増やしてあげます」
「そ・・そんな~~~っっ!!??」
「まだ、不満ですか?なら1000回に・・・」
「いいえっ!いいですっ!?300回でいいですっ!!」
これ以上数を増やされてはたまらない。
アシュトンは必死に懇願する。
「いいでしょう。本来ならば1000回のところを、300回におまけしてあげましょう。さぁ、数え直すのです」
「わ・・わかり・・ましたぁ・・・」
ため息をつきながら、アシュトンはエルレインの平手を待つ。
バシィーンッ!
「ひぃ・・!い、いちぃ・・!!」
背をのけ反らせ、飛び上がりそうになるのをこらえて、アシュトンは数を数え直す。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「痛あっ・・!にぃ・・!ひぃん・・!さぁん・・!うわあっ!しぃ・・」
エルレインの手が容赦なくお尻に罰を与えるたび、アシュトンは悲鳴を上げて数を数える。
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「わあんっ!ごぉ・・!ぎゃひぃんっ!ろぉくぅ・・!うっひぃ・・!なぁなぁ・・・」
その後、300回きっちり数え終わるまで、エルレインの平手打ちとアシュトンの悲鳴が響き続けた。
ビシィィィィ!!
「うううっっ!!」
鞭の音と共にアシュトンは背をのけ反らせ、両膝をついて座り込んでしまう。
「何をしているのです?まだお仕置きは終わっていません。立ちなさい」
ピシピシと真っ赤なお尻に鞭を当てながら、エルレインはアシュトンを叱りつける。
数を数えてのお尻叩きの後、壁に手をつき、お尻を突き出した体勢で立たせて、鞭で叩いているのだ。
「は・・はぃぃぃ・・・」
アシュトンは身体を震わせながら、必死に立ち上がり、お尻をエルレインに差し出す。
「さぁ、続きのお願いをするのですよ」
「うう・・。つ、続きのお・・お仕置き・・お願い・・します・・・」
目尻に涙を浮かべながら、アシュトンは命令通りにする。
それを見たエルレインは、鞭を振るってアシュトンのお尻に叩きつける。
ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!ビシッッ!
「く・・!ぎひぃ・・!ひいっ・・!ひぃんっ・・!」
鞭が与える鋭い痛みに、アシュトンは背をのけ反らせ、身を強張らせる。
それでも、アシュトンは必死に耐えて立ち続ける。
ようやく鞭が止まった頃には、お尻に幾重にも蚯蚓腫れが刻み込まれていた。
「さて・・・。そろそろ仕上げのお仕置きをしてあげましょう。アシュトン、仕上げのお願いをして、また私の膝に載りなさい」
「は・・はい・・。エ、エルレイン様・・・。し・・仕上げの・・お、お仕置きを・・お願い・・します・・・」
震える声でアシュトンはお願いをすると、再びエルレインの膝にうつ伏せになる。
「では、仕上げのお仕置きをしてあげます。一回ごとに『エルレイン様、ごめんなさい』と言うのですよ。いいですね?」
「は・・はぃ・・・」
膝の上でうな垂れているアシュトンに、追い打ちをかけるようにエルレインは命令する。
アシュトンが返事をすると、エルレインはゆっくりと平手を叩きつけた。
バシィーンッ!
「ひぃ・・・!エルレイン様・・ごめん・・なさい・・」
バシィーンッ!
「痛ぁ・・!エルレイン様・・ごめんな・・さぁい・・」
一打一打、しっかりと平手がお尻に据えられるたび、アシュトンの『ごめんなさい』が響きわたる。
その後、少なくとも100を超える『ごめんなさい』が礼拝堂内にこだました。
「うぅう・・」
「何をしているのです!微動だにしてはなりません!」
思わずお尻を揺すったアシュトンに、エルレインは鞭を当てる。
「ひぃ・・!ご、ごめんなさいっ!!」
謝りながら、アシュトンは必死に不動の体勢を取る。
ようやくお尻叩きこそ終わったものの、今度は真っ赤なお尻を出したまま、反省させられていた。
「そうです。私がいいと言うまでそのままでいるのですよ」
鞭を手にし、満足げな笑みを浮かべて、エルレインは真っ赤なお尻を出して立っているアシュトンを見つめていた。
「お兄ちゃんっ!ごめんなさい~~~っっ!!」
泣きながら、レオンはアシュトンに縋りついて謝る。
ぐったりした様子でベッドにうつ伏せになっているアシュトンのお尻は、見るからに痛ましい姿をさらしていた。
「いいんだよ、僕が勝手にしたことだから」
「うう・・。でも・・僕のせいで・・・・・」
痛々しいお尻に、レオンは涙目になってしまう。
「そんなこと言わないで。僕とレオンは友達じゃない。友達のためならお尻の一つや二つ平気だよ。レオンだって僕のためにあんなことしてくれたんでしょう?お互い様だよ」
アシュトンはレオンをそう慰める。
「ありがとう、そう言ってくれて。今日は僕がお兄ちゃんのお世話するからね!安心して僕に任せてよ!!」
「そうだね。じゃあ、お言葉に甘えようかな」
「決まりだね!今、手当てしてあげるからね!」
レオンは薬を用意して、アシュトンのお尻に塗り始めた。
―完―
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