リオンの反省(SO2&テイルズより:スタン/リオン、共演パロ)
(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)
「ちょっとっ!もっとしっかり洗ってよ!?」
「ご、ごめんっ!こんな感じかい?」
スタンは謝りながら、カイルの背中を洗う。
「痛っ!痛すぎるよっ!もう少し優しくしてよ!?」
「ご、ごめんごめんっ!!」
スタンは今度は力を加減して、背中を洗う。
「ど、どうだい、カイル?」
スタンは恐る恐る尋ねる。
「うーん、まぁいいかなぁ」
「そ、そう・・よかった・・・・」
安堵するスタンに、カイルは普段なら絶対に言わないことを言う。
「父さん、今夜はお酒飲んでみたいな~」
「え!?ダ、ダメだよ!ま、まだカイルは15歳じゃないか!」
さすがにスタンは厳しい表情になる。
「やだ!飲んでみたいんだってば!!」
「ダ、ダメだよ!?」
あくまでもダメだと言うスタンに、カイルは責めるような表情を浮かべる。
「父さん、何でも言うこと聞くって言ったじゃないか?嘘だったの?」
「ち、違うよっ!う、嘘なんか言ってないよ!?」
慌てて言い訳するが、カイルは怒った表情のまま。
「嘘じゃないか!何でも俺の言うこと聞くって言ったじゃないか!だったらお酒飲ませてよ!?」
「わ、わかったよ。の、飲ませてあげるからさ」
「絶対だよ!こんなお尻にしたんだから、ちゃんと責任取ってよね!!」
カイルはそう言って、スタンに自分のお尻を突きつける。
そのお尻は見事なまでに真っ赤に染め上がっていた。
そう、お仕置きをされたことにすっかり拗ねてしまい、スタンは何でもカイルの言うことを聞くと約束してしまったのだ。
普段なら酒を飲もうなどとすれば間違いなくお仕置きモノだが、お仕置きで痛い思いをさせた負い目があるため、逆らえないのである。
「わ、わかってるよ。ちゃんとお酒は用意するよ」
ため息をつくスタンを見ながら、カイルは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
「はぁ~~っ。やっと・・寝てくれたぁぁ・・・・」
安堵のため息をつきながら、スタンは寝室を後にする。
朝からずっとカイルのワガママを聞き通し、休む暇も無かった。
「あれ?どうしたのさ、そんな仏頂面して?」
リビングで、好物のプリンを食べながら仏頂面のリオンに、思わずスタンは声をかける。
「そんな顔にもなるだろう。おい!何を考えてる!?子供に酒なんか飲ませて!?」
顔を合わせるなり、リオンはスタンを咎めるように言う。
「ご、ごめんっ!カ、カイルと約束しちゃったし・・。何でも言うこと聞くって・・」
「理由になるか!明らかに法律違反だぞ!?」
この世界でも未成年の飲酒は法律違反。
カイルに飲ませるなど、とんでもないことである。
「わ、わかってるんだけどさぁ。あんなにお尻叩いて泣かせた後だからつい・・・」
「何を弱気なことを言ってる。そもそもカイルが悪さをしたから、尻を叩いたんだろうが!」
「そ、そうだけどさ、でも、やっぱり、か、かわいそうじゃないか」
「それで何でも言うこと聞いて酒まで飲ませるのか!いい加減にしろ!お前はカイルを甘やかしすぎだ!?」
今日一日のスタンのやり方に、リオンはそう言う。
「う・・。そ、そうかもしれないけどさ・・」
「『かもしれない』じゃないだろう!酒だと!?そんなこと言いだしたら、パドルか鞭で叩いてやったらどうなんだ?」
「ちょっ!そ、それはかわいそうだって!?」
鞭などと言いだしたリオンに、思わずスタンは反論する。
「馬鹿か。未成年の飲酒は明らかに犯罪だ。たっぷり痛い目を見せて、身にしみて反省させる必要があるだろう」
「それは虐待だよ!リオン、厳しすぎるよ!?」
「何を言っている。そもそもお前が毎日甘やかしてばかりいるから、あんなワガママにカイルが育つんだ!?鞭でも使ってしっかり躾けたらどうなんだ?」
「な、何てこと言うんだい!?リオンはカイルが可愛くないのかい!?鞭で叩いたらお尻壊れちゃうじゃないか!?」
「そうも言いたくなる。ああまでワガママで馬鹿なカイルには、鞭の一つや二つも必要だ」
「リオンッ!幾ら何でも厳しすぎるよ!」
カイルの躾を巡る議論はだんだんとヒートアップしていく。
「スタン、お前にはちゃんとカイルを躾ける気があるのか?甘やかしてばかりだろう!」
「リオンこそ厳しすぎるよ!そんな風にしたら、それこそカイルがグレて不良になるよ!」
「お前が甘やかしすぎるからだろう!そのせいで・・どれほど僕が苦労させられたかと・・」
「リ、リオン・・?」
ただならぬリオンの雰囲気に、スタンは危機感を抱く。
「そうだ!元はといえば、スタンのせいだろう!目障りなんだ!僕の前から消えてしまえ!?魔神煉獄殺!貴様らに何がわかる!!」
「え・・う、うわあああっっ!!」
突然、リオンに秘奥儀を食らわされ、スタンは吹っ飛ばされてしまう。
「は・・!?」
気絶したスタンを目の前に、リオンは我に返る。
「んも~っ!うるさいなぁ!眠れないって・・・・」
騒ぎを聞きつけ、寝ぼけ眼をこすりながらカイルがやって来る。
だが、気絶して倒れたスタンを尻目に、文句も止まる。
「父さんっ!リオンさんっ!?ど、どうしたの!?っていうかどうしよう!?」
大好きな父親が怪我をして床にノビている姿に、カイルは慌てる。
「慌てるな!カイル、ボーマンを呼んで来い」
「え?リ、リオンさんは?」
「いいから早く呼んで来い!ボヤボヤするんじゃない!!」
応急処置に取りかかるリオンを尻目に、慌ただしくカイルはボーマンを呼びに、家を飛び出した。
それからしばらく経ったある日・・・・。
「お疲れ様です、今回の報酬です」
「すいません、ありがとうございます」
スタンはナ―ルに礼を言って、クエスト報酬を受け取る。
「もう怪我はよろしいようですね」
「ええ、すいません、ご心配かけました」
「いえ、構いませんよ。誰にでもあることですから」
「ありがとうございます。それじゃあ、失礼しますね」
スタンはそう言うと、執務室を後にする。
「ここにいたのか」
ちょうど執務室を出たところで、リオンが声をかけてくる。
「あれ?リオン、クエストかい?」
「いや。お前に話がある。ちょっと来い」
「いいよ。クエストは終わったし」
そんな会話を交わすと、二人は自分達のゲストルームへと向かう。
「で、話って何だい?」
部屋に入ると、スタンは尋ねる。
「今、話す。その前に、怪我はどうなんだ?」
「ああ、もう大丈夫だよ」
「そうか。まぁお前のことだから、大したものでは無かっただろうがな」
「あれ?心配させちゃったかい?」
「ふん、心配などするか。治ってなければ目覚めが悪いだけだ」
無愛想な態度で、リオンはそう答える。
「まぁいい。あのときは・・・僕も・・やり過ぎた」
「いいんだって。俺だってムキになっちゃったし」
「まぁいい。肝心なのはここからだ。その・・僕に・・お仕置きを・・して・・くれないか・・・」
心なしか、声が小さくなりつつも、リオンはそう頼む。
「え?そ、空耳かな?お、お仕置きしてくれって・・?」
スタンは思わず尋ねる。
「空耳じゃない!何度も言わせる気か!?」
「わわっ!ご、ごめんっ!?」
カッとなったリオンに、スタンは謝る。
「で、でも・・どうしてだい?ま、まさか・・お、お仕置きが好きになった・・とか・・じゃ、な、ないよね?」
妙な世界に目覚めたのかと、思わずスタンは心配になる。
「そんなわけないだろう!?いい加減にしろ!?もう一度病院送りにしてやろうか!?」
怒りのあまり、リオンは剣を構える。
「わわわっ!ご、ごめんっ!お、落ち着いてってば!?」
「お前が興奮させてるんだろうが!?」
「ご、ごめん。で、でもさ、どうしてなんだい?変な趣味を覚えたわけじゃないのに・・・」
「ふん・・・。ケジメをつけたいだけだ。お前に怪我をさせたからな」
「そ、そうなんだ・・・・」
リオンがおかしな趣味を覚えたのでは無いとわかり、スタンは安堵する。
「全く・・・僕を何だと思ってる!?」
「ご・・ごめんごめん!」
「まぁいい。言い争いなんかしていても、意味は無い。やるのか?やらないのか?」
「わ、わかったよ。リオンがそこまで言うなら、やるよ」
「ふん・・・。ならいいんだ」
リオンはそう言うと、机に手をつき、お仕置きを受ける体勢になる。
「リオン・・・本当にいいんだね?」
恐る恐るスタンは尋ねる。
「しつこいぞ。やるならさっさとやれ」
「途中でやめてくれって言われても出来ないよ。それでもいいのかい?」
「いいと言ってる筈だぞ?僕を馬鹿にしてるのか?」
リオンの言葉に、スタンは覚悟を決める。
スタンはリオンの上着の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
「じゃあ、行くよ。いいね?」
「いちいち言うな!やるなら、さっさとやれ!!」
苛立つように言うリオンに、スタンは片手でリオンの身体を押さえる。
そして、もう片方の手をゆっくりと振り上げた。
パアシィーンッッ!!
「く・・・!」
弾けるような音と共に、リオンのお尻に赤い手形が浮かび上がる。
痛みに、一瞬顔をしかめるも、すぐに表情を戻す。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
力強い平手が叩きつけられるたび、リオンの身体が強ばる。
そのたびに、声を出すまいとリオンは口をつぐむ。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「・・・!・・・!・・・!・・・!・・・!」
声こそ出さないものの、リオンは苦痛に表情を歪める。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「リオン・・・ダメじゃないか・・・人に怪我なんかさせちゃ・・・」
セネルやカイルにしているのと同じように、スタンはお尻を叩きながら、お説教を始める。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「・・ぅ・・・・ぁ・・・・く・・・・ぁ・・・・ぅ・・・・」
辛くなってきたのだろう、リオンの口から微かに呻き声が漏れ始める。
お尻もだんだん、赤みが増してきていた。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「リオンの言うこともわかるよ。確かに、甘やかしてるよね、俺は」
お尻を叩きながら、スタンはお説教を続ける。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「く・・!う・・・・!く・・・!あ・・・!く・・・・!」
苦しさが増してきたのだろう、リオンの呻き声がさらにはっきりしたものになる。
同時に、足元が少しふらついてきた。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「リオン、辛くなってきたんじゃないかい?」
お尻を叩きながらも、スタンは気づかいを見せる。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「く・・・!余計な・・心配は・・しなくて・・いい・・!!」
リオンは後ろを振り向き、ムッとした様子で反論する。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「でも、足元がふらついてるじゃないか。無理はしちゃダメだよ」
お尻を叩かれるだけでも辛いのだ。
立ったまま受けているのだから、なおさら大変なはず。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「何とも・・ない・・!余計な・・心配は・・く・・!!」
言い返そうとするが、足に力が入らなくなり、リオンは赤いお尻を出したまま、床に座り込んでしまう。
「やっぱり辛いんじゃないか。無理したらダメだよ」
「む、無理なんかしていない!た、立てる・・・!!」
リオンは持ち前のプライドから、立ち上がろうとする。
だが、やはり辛いのだろう、途中まで立ち上がりかけるも、お尻の痛みに再びへたり込んでしまった。
「もう・・仕方ないなぁ・・」
困ったように呟くと、スタンはリオンを抱き起こす。
「おいっ!何をするんだっ!?」
いきなり抱き起こされ、リオンは抵抗する。
「ごめん。楽な姿勢にするからさ」
そういうと、スタンはベッドの縁に腰かけ、リオンを膝の上に載せる。
「じゃあ、続きだよ。いいかい?」
「ふん・・やるんなら・・さっさとやれ!!」
せめてプライドを保とうと、リオンは無愛想な態度を取る。
それを見たスタンはゆっくりと手を振り上げた。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「く・・!ぐぅ・・!くっ・・!くぅ・・・!」
ベッドのシーツを掴み、リオンは必死に耐える。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「でもさ、厳しすぎるのもよくないだろう?それはリオンが一番よく知ってるじゃないか?」
お尻を叩きながら、スタンはそうリオンに言う。
リオンは子供の頃、父親から非常に厳しく辛い躾を受けていた。
皮肉屋でどこかひねくれたような性格・言動はそこに起因している。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「リオンだって、カイルにそんな辛い思いはさせたくないだろう?俺だってそうだよ。だから、出来るだけカイルは伸び伸びとさせてあげたいんだよ」
「ふん・・!そ、それで・・甘ったれの馬鹿に育ったらどうする?一人で何も出来ない、それじゃ・・生きてけ・・ない・・だろうが・・・!?」
お仕置きの痛みに、荒い息を吐きつつ、リオンは言う。
「そうだね。リオンの言うことも正しいし、わかるよ。でもさ、幾ら何でも、人に暴力振るうのはよくないよ。相手が俺だからよかったけどさぁ」
「だ・・だからこうして素直にお仕置きを受けてるだろう!?そ、それでいいだろう!?」
リオン自身、大人げないことをしてしまったという気まずさや罪悪感もあるため、ムキになって言う。
「そうだね。でも・・ちゃんと反省の形は見せて欲しいかな」
「か・・形・・?」
「うん、リオン、悪いことをしたら『ごめんなさい』、そう言うものじゃないかい?」
一旦お尻を叩く手を止めて、スタンは尋ねる。
「く・・!ふ、ふざけるな!?な、何を言ってる!?」
リオンは思わず突っぱねようとする。
恥ずかしくて、やりたくないからだ。
「リオン、気持ちは分かるよ。昔からの付き合いだしさ。そういうのを嫌なのもわかってるよ。でも、それでもやって欲しいんだ。反省の形をちゃんと見えるようにしてくれないと。そうじゃないと、本当に反省したことにはならないだろう?」
「く・・・・!!こ、今回だけだぞ・・!!」
悔しそうな表情を浮かべつつも、さすがに自分が悪いと思っているのだろう、リオンはそう言う。
「うん、今日だけでいいよ」
「く・・!仕方ない・・!言う通りに・・してやる・・。ご・・ごめ・・ごめん・・なさい・・・・」
羞恥に顔を真っ赤にしつつ、リオンは謝る。
「よかった。よく、謝ってくれたね。じゃあ、お仕置きは終わりだよ」
そういうと、スタンはお尻を叩く手を下ろした。
「く・・・!?」
「ごめん、沁みたかい?」
思わず辛そうな表情をしたリオンに、スタンは心配そうに尋ねる。
「こんなの・・どうってことはな・・く・・!!」
「もう~、相変わらず意地なんか張って。痛いなら痛いって言ってくれってば」
「そんなみっともない真似が出来るか!?そもそも、お前なんかに手当てされてるのだって恥ずかしいんだ!?」
薬を塗られながら、リオンは反論する。
「仕方ないじゃないか。リオン、自分でやろうとするし。それじゃあ却って辛いよ?」
「うるさいっ!余計な御世話だっ!!」
「はいはい。頼むから大人しくしててくれるかな」
反論するリオンにそう言いながら、スタンは薬を塗る。
「ゴメン、リオン」
「何だ、いきなり?」
「いつも俺のせいで苦労かけてるよね。ちゃんと俺がカイルを叱れれば、苦労かけなくて済むんだけど。嫌な役目押し付けてゴメン」
薬を塗りながら、スタンはリオンに謝る。
「謝る必要は無い。僕が勝手にやってることだ。悪いと思うなら、少しはお前も根性を据えてカイルの躾をしろ」
「出来るだけ努力はするよ。まぁ、すぐには無理だろうけどさ」
後日・・。
パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!パアーンッ!
「わあああーーーんっっ!!フィリアさんっ!ごめんなさーいっっ!!」
お尻を叩く音が響く中、カイルは必死に謝る。
「そうはいきませんっ!カイルさんっ!スタンさんの弱みにつけ込んでお酒を飲むなんてっ!何てことをしてるんですかっ!!」
お尻を叩きながら、フィリアは厳しくカイルを叱る。
約束を盾に、スタンに酒を用意させて飲んだことがバレてしまい、フィリアから叱られているのだった。
「うわ~んっ!と、父さんにたっぷり甘えたかっただけだってばー!!」
「だからってお酒はいけません!!スタンさんまで法律違反になるんですよ!!」
「ごめんなさいっ!二度としないからー!!フィリアさんっ!許してー!ごめんなさいっ!!」
「いけません!今回のカイルさんは本当に悪い子ですね!まだまだお仕置きします!」
「そんなぁぁーーっ!うわぁーんっ!父さんっ!リオンさんっ!助けてー!!」
カイルが泣き叫ぶ中、フィリアの平手の音が響き続けた。
―完―
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