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ツナの嫉妬(Jスターズより:剣桃太郎/ツナ)



(Jスターズビクトリーバーサスを題材にした二次創作です。許容出来る方のみご覧下さい)


 ツナがハンコックと別れ、再び剣・ケンシロウらとチームを組んでしばらく経った頃のお話・・・・。


 「ぐぬっ!ぐぬうっ!」
鈍い音と共に、マグマを纏った拳が、剣桃太郎に叩き込まれる。
そのたびに、剣の呻き声が漏れる。
「ワシはマグマじゃあっ!くたばらんかいっ!!」
赤犬は左腕をマグマで巨大化させ、渾身のストレートを叩きつける。
衝撃で、剣は試合場の端まで吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられる。
 「マフィアなんぞと手を組むような悪党は・・・灰すら残らんようにしちゃる!覚悟せいや!!」
赤犬は怒りを燃え上がらせながら、剣へと迫る。
海軍の中でも一番苛烈で過激な正義を掲げる赤犬にとって、マフィアも海賊と共に、滅ぼすべき悪。
そのマフィアのボス候補とチームを組む剣も、決して許せぬ存在だった。
「これでしまいじゃあっ!!」
起き上がりを狙い、赤犬が剣に止めを刺そうとしたそのときだった。
 突然、脇から猛烈な炎が襲いかかる。
「ぐおおおおっっ!!」
炎を浴びせかけられ、赤犬は吹っ飛ぶ。
 「桃っ!」
「ハァ・・助かったぜ・・ツナ」
駆けつけたツナに、剣は礼を言う。
同時に、剣は体勢を立て直す。
そして、二人同時に、赤犬めがけて突進した。


 「男塾に死という文字はあっても、敗北という文字は無い!」
地面に倒れ伏す赤犬を尻目に、剣は勝利を宣言する。
「ハァ・・・ハァァ・・・・」
その傍らで、死ぬ気モードが解除されたツナは、地面にへたり込んでしまう。
 「おぃ、大丈夫か?」
疲れきった様子のツナに、思わず剣は声をかける。
「な、何と・・うう・・疲れ過ぎて・・足に力が・・・」
立ち上がろうとするも、疲労困憊で、足に全く力が入らない。
 「仕方ねえ。ちょっと我慢しろよ」
「え?うわあっ!?」
突然、ツナは抱き上げられ、声を出してしまう。
剣はツナを抱き上げると、背中におんぶする。
「船に戻るまで、少し辛抱しろ」
そういうと、剣はツナをおんぶしたまま、歩きだす。
 「ご・・ごめんなさい、剣さん・・」
背中の上で、ツナは謝る。
「謝る必要なんかねえ。仲間に何かありゃあ、手を貸すのは当然だろ」
「でも・・足引っ張ってるし・・・」
「何言ってんだ。へたばるほど、戦ったってことだ。それに・・・お前だって、俺を助けてくれただろ?お互い様だぜ。だから、気にするな」
「ありがとう・・・・」
剣の心遣いに、ツナは礼を言う。
 「桃!桃ではござらぬか!?」
突然の声に、ツナ、剣ともに振り向く。
すると、頬に刀傷のある侍の姿があった。
 「おお!?剣心か!?久しぶりだなぁ!」
緋村剣心の姿に、剣は嬉しそうな表情になる。
「だ、誰?」
知らない顔に、ツナは怪訝な表情になる。
 「ああ、ツナは知らないんだったな。コイツは緋村剣心、以前の俺の仲間だ」
「そ・・そうなんだ・・。あ・・俺、沢田綱吉・・です・・」
「沢田殿でござるな。拙者は緋村剣心、しがない流浪人でござるよ」
剣と剣心は再会を喜び合い、しばらく世間話をする。
 「名残惜しいでござるが、拙者もいかねばならぬでござるよ。失礼するでござるよ」
「俺もだ。また、会おうぜ」
互いに言葉を交わすと、二人は別れた。


 (剣さん・・楽しそうだったなぁ・・・)
部屋で一人物思いにふけりながら、ツナは剣心と話していたときの剣の様子を思い返す。
(そりゃあ以前の仲間に久しぶりに会えたんだから、当然なんだろうけど・・・・)
その気持ちはわかるものの、同時にツナは悔しく思う。
胸の奥底から、暗く、苦いものがこみ上げてくる。
やがて、思いつめたような表情を浮かべると、ツナは静かに部屋を後にした。
 「桃、ツナを知らないか?」
「いや、知らねえ。どうかしたのか?」
ケンシロウの問いに、怪訝に思って剣は問い返す。
「いつの間にか、船からいなくなっている」
「何?」
ケンシロウの言葉に、剣も眉を顰める。
 「何か・・嫌な予感がするな・・」
「俺もだ。探しに行く」
「手伝うぜ」
二人はそう言葉を交わすと、船を後にした。


 「あと・・頼まれたものは・・・」
剣心は買い物籠を提げたまま、メモをチェックする。
薫から頼まれた買い物の途中なのだ。
 「!!??」
突然、剣心は殺気を感じる。
ハッとして振り向いた直後、灼熱のビームが襲いかかる。
咄嗟に、剣心はステップで脇に退いてかわす。
だが、買い物籠もろとも、商品が丸焼きになってしまう。
「おろっ!?薫殿に怒られてしまうでござる!?」
灰と化した買い物に、ショックを受けたのもつかのま、犯人が現れる。
 「おぬしは・・!?先程の!?」
ツナの姿に、剣心は思わず声をあげる。
「緋村剣心だな・・・」
ツナは普段とは違った、暗く思いつめた声で呟く。
額には炎が燃えている。
だが、普段の戦いで燃える死ぬ気の炎とは異なり、墓場に出る人魂のような、暗く青い炎だった。
 「お前には・・消えて・・もらう・・!?Xバーナーッッ!!」
普段の真っ赤な灼熱の炎では無く、どす黒い、闇が具現化したような炎のビームが剣心に襲いかかる。
 「く・・!?やむを得んでござるな・・」
剣心は愛用の逆刃刀を構える。
争いは好まないが、こうなっては戦うしかない。
抵抗の意思を見せる剣心に、ツナは再び、黒い炎のビームを放った。


 「何だ・・!コイツは・・!?」
目の前に広がる光景に、思わず剣は声を漏らす。
店や民家が、破壊され、瓦礫と化している。
 「桃!あれを見ろ!」
ケンシロウが指した方向を見るや、剣の表情がさらに強ばる。
暗い炎を額に宿したツナが、剣心を追い詰めているのが見えたからだ。
 「く・・・!?」
満身創痍の姿で、剣心は逆刃刀を構える。
「加減は無しだ!ここでぶちのめすっ!!」
ツナは突進したかと思うや、空中で剣心にパンチやキックの乱舞を叩き込み、吹っ飛ばす。
 「ケンシロウ!」
「わかっている」
二人は顔を合わせると、互いに構える。
剣は刀を納め、抜刀の体勢に。
ケンシロウは両腕を大きく半回転させるように動かし、天破の構えを取る。
そして、二人同時に、ツナに狙いを定めた。
 「無限一刀流、心眼剣ッッ!!」
「北斗神拳奥義!天破活殺っっ!!」
抜刀と共に斬撃が、指先から闘気がツナめがけて飛んでゆく。
「うわああっ!!」
二人同時の攻撃に、さすがのツナも吹っ飛び、ダウンする。
 「桃、ケンシロウ殿!?」
剣達の姿に気づき、剣心は声をかける。
「剣心、大丈夫か?」
「拙者も剣士でござる。これくらい、何でもないでござるよ」
「そうか。すまなかった、俺の仲間が迷惑をかけた」
「俺からもすまない」
剣、ケンシロウは共に剣心に謝る。
 「別に気にしていないでござるよ」
「だが、ケジメはつけさせてもらいたい。一緒に来てくれるか?」
「わかったでござるよ」
気絶したツナを抱きかかえた剣達と共に、剣心もその場を後にした。


 「あれ・・?」
目を覚ましたツナは、船内の寝室にいることに気づく。
「目が覚めたか?」
「あれ?剣さん、ど、どうして?」
「俺が聞きたいぜ。何故、勝手に船を降りた」
「あ・・・!?」
ツナは思い出す。
剣心のことを考えているうちに、暗い感情に囚われ、船を降りてしまったことを。
 「ご・・ごめんなさい・・・」
「『ごめんなさい』じゃねえだろ?何故、そんな真似をした?しかも・・剣心を襲いやがって。答えろ」
「そ・・それは・・・」
ツナは言葉に詰まる。
剣が、剣心と楽しそうに話をしていたのが悔しかった、などとはとても言えないからだ。
 「ご・・ごめんなさい・・。そ、それだけは・・・」
「それで済むと思ってんのか?」
「ご・・ごめんなさい・・。だけど・・い、言えないよ・・」
「そうか、なら、仕方ねえな」
そういうと、剣はツナを引き倒す。
気づいた時には、ツナは剣の膝の上に乗せられていた。
 「うわっ!?つ、剣さんっ!?何するの!?」
「決まってんだろ、仕置きだ。覚悟しろよ」
ズボンを降ろしながらそう言うと、剣はツナの身体を押さえる。
そして、もう片方の手を、思い切り振り下ろした。


 バッシィーンッ!
「いっ・・たぁぁぁ!!」
強烈な平手打ちに、ツナは思わず苦痛の声を漏らす。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「うわあっ!痛っ!痛ああっ!痛いっ!痛いっ!」
あまりの痛さに、ツナは両脚をバタつかせる。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「こんバカッ!一体何やってんだっ!!」
容赦ない平手打ちを叩きつけながら、剣はお説教を始める。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「勝手にいなくなりやがって!探したんだぞ!?」
バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「ご・・ごめんなさぁいっ!は、反省・・してる・・からぁぁ・・!」
両脚をバタつかせながら、ツナは謝る。
始まって間もないというのに、ツナのお尻は全体が赤く染まりだしている。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「反省すんのは当然だろが!しかも・・・剣心を襲いやがったな!?何を考えてんだ!?」
「ひぃぃん・・!そ・・それは・・・」
再び、ツナは言葉に詰まる。
恥ずかしくて、言えないからだ。
 「ご・・ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!二度と・・しない・・からぁ・・!」
「二度としねえのは当然だろ?それより・・何故だ?何故、剣心を襲った?」
剣は一旦、お尻を叩く手を止め、尋ねる。
今まで共に戦って来て、ツナの性格はわかっている。
争いを好まず、臆病と思われるほど大人しい性格だ。
何か、事情があるはず。
理由次第によっては、これ以上叱るつもりは無かった。
 「ご・・ごめんなさい・・。それだけは・・・言いたく・・ないよ・・」
「なら、せめて、剣心に謝れ」
「う・・!ごめんなさい・・。それも・・嫌だ・・・」
「何だと?ツナ、いい加減にしろよ?さすがに俺もマジで怒るぜ?」
怒りの滲みでた剣の声に、ツナは背筋が寒くなる。
 自分が悪いことは、ツナ自身がよくわかっている。
子供みたいな嫉妬心なのはわかっている。
だが、それでも、剣心に謝るのは嫌だった。
 「うう・・!ごめんなさい・・。話したくないし・・緋村さんにも・・謝りたく・・ない・・・・」
「本気で言ってんだな?」
「うう・・!ほ、本気だよ!」
怯えそうな声で、だが、それでもツナは抵抗する。
 「そうか・・。じゃあ、俺も・・許すわけにはいかねえ」
剣はそう言うと、愛用のハチマキを取り出す。
「はぁあああ!気功闘法・硬布拳砕功!!」
剣は気合いと共に、ハチマキに気を込める。
あっという間に、ハチマキは硬い剣と化す。
 バシーンッ!
「ひ・・ひいいいいっっっ!!!」
闘気で武器と化したハチマキの平たい部分を叩きつけられ、ツナは絶叫する。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「うわあああんっ!痛っ!痛いいいい!!」
闘気を注入したハチマキでのお尻叩きに、ツナは絶叫する。
 バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!バシィーンッ!
「こん悪ガキッ!文字通り、根性叩き直してやる!」
「うわあああーーんっ!許してーっ!ごめんなさいーっ!く、悔しかったんだってばーーーーーーーっっ!!」
耐えきれず、ついにツナは白状する。
 「は?どういうことだ?」
ツナの言っていることがわからず、剣は思わず尋ねる。
「ひぃん・・!つ、剣さんが・・ひ、緋村さんと・・た、楽しそうに・・話してて・・そ、それが・・・ぐす・・悔し・・くて・・・・」
「おぃおぃ、久しぶりに昔の仲間と会ったから、世間話しただけだぜ?」
「ぐす・・!わ、わかってる・・。だ・・だけど・・い、今の・・仲間は・・俺なのに・・そ・・そう思うと・・ぐす・・!お、俺の・・勝手なヤキモチ・・なのは・・わかってるけど・・でも・・でも・・悔しくて・・!ご・・ごめん・・なさい・・・。ちゃ、ちゃんと・・お仕置き・・受けるから・・。幾ら叩いても・・いいから・・見捨て・・ないで・・」
「馬鹿野郎っっ!!」
バッチィィィーーーンンンッッッ!!
「うわあああんんっっ!!」
思い切り叩かれ、ツナは絶叫する。
 「見捨てるワケねえだろ!仲間をよ!」
「ご・・ごめん・・なさい・・・」
「ツナ、お前は俺の仲間だ。仲間は決して、見捨てねえ。どんな悪ガキだろうとな。だから・・安心しろ」
「ごめんなさい・・。そして・・ありがとう・・」
ツナは痛みと安堵で涙を浮かべながら、抱きつく。
剣も、それに答えて、ツナをしっかりと抱きしめた。


 「ツナ、わかってんな」
「う・・うん・・・」
剣に促され、ツナはドアをノックし、中へ入る。
ドアの向こうでは、手当てを終えた剣心の姿があった。
 「おろ?お主は・・」
「あ・・あの・・ご、ごめんなさいっ!」
ツナは勇気を出して、剣心に謝る。
 「本当に・・ごめんなさいっ!あ、謝っても、許してなんかもらえないかもだけど・・ご、ごめんなさい・・!!」
ツナは必死に謝る。
「ツナ殿、もう十分に反省しておるようでござるな。拙者には、それだけで十分でござるよ」
「よ・・よかった・・うぅ・・・・」
剣心に許してもらえたことに、ツナはホッとし、そのまま床にへたり込んでしまう。
 「おぃおぃ、また、へたばってんのか?」
「ご・・ごめんなさい・・。安心・・したら・・力・・抜けちゃって・・・」
「仕方ねえな。行くぞ、ツナ」
剣はそう言うと、ツナを抱き上げる。
そして、自分の部屋へとツナを連れていった。


 ―完―

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