もしもティアがロイ達の部下だったら2(/ティア、共演パロ)
(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ・鋼共演パロです。許容できる方のみご覧ください)
もしもティアがロイ達の部下だったら・・・そんな世界でのお話・・・。
「ごほ・・!ごほごほっ!?」
「体温は・・40℃・・!コレは・・ひどいわね・・!」
真っ赤な顔でティアが咳き込む傍らで、リザは体温計を確認する。
「コレでは・・・業務は無理ね・・。仕方ないわ。今日は宿舎に戻って休みなさい」
「申し訳・・ありません・・!本当に・・ゴホ・・ゴホゴホ・・!!」
「無理をしてはいけないわ。しっかりと治すことも仕事のうちよ。さぁ、送っていくわ」
リザはティアを肩で支え、宿舎へと送ってゆく。
「しっかり休みなさい。大佐には、私から伝えておくから、心配しなくていいわ」
「本当に、申し訳ありません、ホークアイ中尉・・。では、お言葉に甘えて・・・」
ティアはそういうと、ベッドに横になる。
リザは替えのタオルなど必要なものを用意し、ティアが寝ついたのを見届けると、静かに部屋を後にした。
それからしばらく経った頃・・・。
(そろそろ・・大丈夫かしら?)
ティアは静かに起き上がる。
ベッドを抜け出ると、ティアはリザが完全に去ったことを確認する。
(大丈夫ね・・。上手く行ったわ・・)
ティアは安堵の息を吐く。
そう、ティアの症状は仮病だった。
(本当、よく効く仮病薬ね・・。中尉も本物だと信じて疑わなかったわ)
仮病薬を見ながら、ティアはそう思う。
(騙したのは悪いけれど・・。でも・・どうしても・・行きたいの。ごめんなさい)
ティアは心の中で呟くと、着替えて、宿舎を後にした。
それから数時間後・・。
「皆~っ!ありがとう~~!!」
ステージ上で、きぐるみのキャラクターが手を振って挨拶するや、観客席から子供たちの歓声が上がる。
壇上で手を振っているのは、最近子供たちに人気の、某ヤモリのキャラクター。
街の劇場で開かれるイベントに着ているのだ。
そんな子供達に交じって、ティアの姿もあった。
(ああ~っ!やっぱり・・可愛いわ・・!?)
ステージ上で手を振るうヤモリのキャラクターに、ティアは恍惚とした表情を浮かべる。
ティアの目当てはイベントの主役である、このキャラクター。
可愛いモノ好きなティアにとっては、仮病を使ってでも見たかったのである。
(ああ~っ!もう・・辛抱出来・・ダメよ!)
他の観客を押しのけて、ステージに飛び上がりそうになるのを必死に堪え、ティアは携帯で撮影する。
メモリーが満杯になってしまうほど、写真を撮っていたそのときだった。
(え!?まさか・・アスベル!?)
ティアは会場内にアスベルの姿を見つける。
(今日は勤務のはずだけれど・・まさか!?)
会場内を巡視しているアスベルの姿に、ティアは思い出す。
アスベルがイベント会場の警備に派遣されたことを。
(よりによって・・ここだったなんて・・!マズイわ・・)
ティアはばれないうちに、そそくさと帰ろうとする。
だが、それが却って不自然な動きを見せてしまう。
「ん?」
アスベルも、ティアの不自然な行動に気づく。
「おい!ちょっと待つんだ!?」
「な・・何かしら?」
ティアは振り返り、恐る恐る尋ねる。
私服に着替えているし、髪形も変えてある。
眼鏡で顔も隠しているから大丈夫。
そう自分に言い聞かせるも、不安は残ってしまう。
「何をしている?」
「べ、別に・・。そ、そろそろ帰ろうとしただけよ!」
嘘ではないが、動揺した声が、却って不審を煽る。
「それだけならば、何故そんなに動揺している?一緒に来て・・ん?」
アスベルは何かに気づいた表情を浮かべる。
「ティア・・か?こんなところで、そんな恰好で何をしているんだ?」
「ひ、人違いよ!?」
ティアは思わず言う。
「何を言ってるんだ。俺が同僚を間違え・・・」
思わずアスベルが近づこうとしたとき、ティアは咄嗟に杖を突きだす。
「バシニングソロウ!!」
直後、杖の先端が光るや、衝撃でアスベルは吹っ飛ばされる。
(しま・・!?)
ティアが後悔した直後、騒ぎを聞きつけた他の将兵や警備員らが駆けつけてきた。
当然、逃げることも出来ず、諦めたようにため息をつくと、大人しく兵士や警備員らに連行されていった・・・・。
再び宿舎に戻ってきたティアを待っていたのは、厳しい表情を浮かべたリザだった。
「ホ、ホークアイ中尉・・・・」
ティアは恐る恐る声をかける。
「ティア・・・。話があるのだけど・・そこに正座しなさい」
「は・・はい・・」
とても逆らえない雰囲気に、ティアは床に正座する。
「さてと・・。ティア・・・確か高熱だから、休んでもらったはずよね?それなのに・・どうしてあんなところにいたのかしら?」
「そ・・それは・・・」
ティアは思わず言葉に詰まる。
イベントの為に仮病を使った、などとはとても言えない。
しかし、誤魔化しも通用しない相手なのはわかっていた。
「ティア・・。ちゃんと話しなさい!」
「は・・はい・・!ご、ごめんなさい・・・。実は・・仮病・・・です・・。仮病薬を使って・・・。その・・あの・・イベントに・・どうしても・・行きたくて・・・」
厳しい表情のリザに、ティアはついに白状してしまう。
「なるほど・・イベントの為に、私や大佐に嘘をついたのね・・・」
「ごめんなさい・・・・」
「謝ればよい、というものではないわ。ティア・・あなたのしたことは社会人・・いえ、人として、決してしてはいけないことよ。あなたにはそれ相応の罰を受けてもらうわ」
「罰・・?あの・・どうする・・つもり・・かしら?」
ティアは嫌な予感を覚えつつ尋ねる。
「あら?忘れたのかしら?大佐にお仕置きされたはずだけれど?ティア、お尻を出しなさい」
「そ・・そんなっ!ど、どうしてまたお尻叩きなのよ!?」
ティアは思わず言う。
「嫌なのかしら?」
「と、当然でしょう!?わ、私は子供じゃないわ!?」
「では聞くけれど、イベントの為に仮病で仕事を休むなんて・・大人のすることかしら?」
「そ・・それは・・」
自分でも悪いとはわかっているため、ティアは言葉に詰まってしまう。
だが、素直に従うか、とは別だった。
「だ、だからって、お尻なんか叩かれるワケないでしょう!!馬鹿にしないで!!」
「そう・・。なら、仕方ないわね・・・」
反抗的なティアの態度に、リザはため息を吐く。
直後、立ち上がって近づいてきたかと思うと、ティアを取り押さえてしまう。
「いや・・!?離して・・!!」
抵抗するが、リザの方が力も技量も上。
難なく膝の上にうつ伏せにされてしまう。
「ちょ、ちょっと!?な、何をしているの!?」
ローブの裾を捲り上げ、さらに下着を降ろしているリザに、ティアは慌てる。
「『お尻を出しなさい』と言ったはずよ?聞こえなかったかしら?」
「お、お願い!せ、せめて下着の上から・・・!!」
「恥ずかしいのもお仕置きのうちよ。しっかり反省するのよ」
そういうと、リザはむき出しになったティアのお尻目がけ、手を振りかぶった。
バッシィーンッッ!!
「ああっ!!」
弾けるような音と共に、お尻に鈍い痛みが走る。
思わずティアは悲鳴を上げ、背をのけ反らせる。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
最初の一撃よりは力をやや弱めて、リザはティアのお尻に立て続けに平手を落としてゆく。
(そんな・・!?また・・お尻を叩かれてるなんて・・!?)
連続してお尻に与えられる痛みに、ティアは否応なしにその事実を認識させられる。
同時に、とてつもない屈辱感や羞恥心がこみ上げてくる。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「ちょ、ちょっとっ!ホークアイ中尉ッ!やめ・・やめて・・やめて下さ・・!!」
お尻に与えられる痛みに顔を顰めながら、ティアは抗議する。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「『やめて』ではないでしょう?ティア、元はと言えば、あなたが叱られるようなことをしたからでしょう?」
お尻を叩きながら、リザはそうお説教する。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「く・・!くぅ・・!中尉・・仮病を・・使ったのは・・私が・・うう・・!悪かった・・です・・!うう・・!くぅぅ・・!です・・から・・!!」
ティアは苦痛に顔を歪めつつ、リザに許しを乞う。
絶えることなく続く平手打ちに、ティアのお尻は少しずつ赤く染まってゆく。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「ダメよ。ティア、遊びの為に、仮病を使って仕事をサボるだなんて、絶対に許されないことなのよ。わかっているのかしら?」
リザは厳しい表情を浮かべたまま、ティアのお尻にさらに平手を落としてゆく。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「く・・!あく・・!うっく・・!ほんの・・で、出来心・・ああっ!くうあっ!ああっ!だったん・・です・・!うっく・・!ああーっ!!」
だんだん苦痛が増してきたのか、ティアの表情はより苦しげなものへと変わってゆく。
同時に、悲鳴が上がるようになり、手足をバタつかせるようになる。
パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!パァンッ!
「出来心で済むと思ったら、間違いよ。あなたの行為でどれだけ同僚に迷惑がかかると思っているのかしら?あなたが休んだために、他の人にその分負担がかかったのよ?それだけじゃないわ。もしも、これが世間に報道でもされたらどうなると思っているの?あなた一人のせいで、他の軍人たちまで迷惑を蒙ることになるかもしれないのよ。わかっているのかしら?」
どれほどのことをしたのか、それを理解させるため、リザはお尻を叩きながらお説教を続ける。
「な・・何よ!だから謝ってるでしょう!?そ、それなのに、偉そうにお説教した上でお尻なんか叩いて!何様のつもりなの!?」
お尻を叩かれ、お説教される屈辱に、ティアは思わず反抗的な態度になる。
「ティア・・。まさか本気で言ってるのかしら?」
反抗的なティアの態度に、リザは厳しい表情と声で尋ねる。
リザの声に、ティアは墓穴を掘ったことに気づく。
だが、謝るのは癪だ。
自分の首を絞めるのがわかっていても、反抗せずにはいられなかった。
「だ・・だったらどうだっていうのかしら!?わ、私は子供じゃないわ!?上司だからって、お尻叩きなんて馬鹿にしないで!?いい加減にしないと、私だって本気で怒るわ!?」
上官なのも構わず、ティアは怒りを爆発させて言う。
「なるほど・・。全然反省していないのはよくわかったわ・・・。なら・・私も許すわけにはいかないわね」
リザはそういうと、ティアを再度片手でしっかりと押さえつける。
同時に、今までより勢いを強めて、手を振りかぶった。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「きゃあっ!ああっ!な、何を・・きゃああっ!ああっ!いやああっ!?」
今までとは比べ物にならない平手打ちの嵐に、ティアは悲鳴を上げ、手足をバタつかせる。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「全く・・!あなたという子は!自分が悪いことをしたのに、反省するどころか逆ギレするだなんて!そんな悪い子は絶対に許しません!」
リザは怒りの声と共に、ティアのお尻に厳しい平手打ちを落としてゆく。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「いやっ!痛あっ!きゃああっ!いやあ~っ!痛っ!ああーっ!いやあっ!やああっ!!」
お尻がさらに濃厚な赤へと染まる中、ティアは水泳でもしているのか、と思われるほど足をバタつかせる。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「いやああ!ホークアイ中尉・・やめて・・!許して・・!わ、私が・・悪かっ・・たです!二度と・・しませ・・!ごめんな・・きゃああ!!」
プライドをかなぐり捨て、必死に許しを乞うティアだが、お尻に立て続けに与えられる苦痛に、悲鳴を上げずにはいられない。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「ダメよ。今日はあなたの心得違いをしっかりと躾け直してあげるわ。覚悟しなさい」
「そ・・そんなっ!?いやぁぁぁ!!きゃあああ!!」
絶望の声をティアが上げる中、容赦なく平手の雨が降り注ぐ。
バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「ごめんなさいっ!許し・・きゃああ!ごめんな・・きゃああ!いやああ!ごめんなさいっ!いやああっ!許してぇぇぇ!!」
その後、長い長い間、ティアの悲鳴とお尻を叩く音が響き続けた・・・。
「うう・・!くぅうぅぅぅ・・・!!」
ティアはしゃくり上げそうになるのを必死に堪える。
雪のように白かったお尻は今や見る影もなく、濃厚なワインレッドに染め上がっている。
表面は耕したばかりの畑のように腫れ上がり、山火事になったかと思うほどに熱い。
「ティア・・・反省したかしら?」
リザは一旦お尻を叩く手を止めて、尋ねる。
「うう・・!し・・しま・・した・・!仮病で・・嘘ついて・・迷惑をかけたりして・・ごめん・・なさい・・・!二度と・・しま・・せん・・!!」
ティアは必死に誓う。
「わかってくれたようね。では・・お仕置きはここまでよ」
そういうと、ようやくリザはお尻を叩く手を降ろした。
「く・・・!?」
お尻に感じる氷の鋭い冷たさに、思わずティアは顔を顰める。
「大丈夫かしら?しばらく痛みと冷たさで大変かもしれないわ」
タオル越しにお尻に氷袋を載せながら、リザはそういう。
「大丈夫・・です・・!うう・・!?」
平静を装うティアだが、その冷たさとそこからくる痛みに、表情を歪める。
「やせ我慢はよくないわ。かえって辛いだけよ」
「く・・!中尉が・・したんじゃ・・ない・・ですか・・!?」
「あなたが悪いことをしたからでしょう?これに懲りたら、これからは社会人としての自覚をしっかりと持ちなさい。いいわね?」
「わ・・わかっています・・!!」
ティアは一瞬恨めしそうに見つめると、顔をプイッとそむける。
そんなティアに、リザは温かみの籠った視線を向けていた。
―完―
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