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実家に呼ばれて・・・2(テイルズより:父親/リフィル)



(テイルズを題材にした二次創作です。オリキャラも登場します。許容できる方のみご覧下さい)


 「それにしても、リフィルも本当に立派になったものね。母さん、鼻が高いわ」
「そんな大したことは無いわ。遺跡関連で本を一つか二つ、出しただけよ」
母親の言葉に、リフィルはそう返す。
少し前にリフィルは遺跡に関する著作を執筆していた。
専門的な本の為、そんなに売れているわけではないが、母親にしてみれば、娘が本を出版したことだけでも、喜ばしいことだった。
 「『大したことはない』だなんて、何を言ってるの!父さんだって、凄く褒めてたし、ご近所さんや元同僚の皆さんにも自慢していたのよ。ねえ、父さん?」
「何を言っているんだ。そんな親バカみたいな恥ずかしい真似、私がするわけないだろう?」
母親の言葉に、父親はバツが悪そうに返す。
「あらあら。何を言っているのよ。『ウチの娘が書いたんだ』なんて、お隣さんに話していたじゃないの」
「だ、だから母さんそういうことは・・!!」
「はいはい、二人とも、言い争いは余所でやってちょうだい。せっかくの料理が冷めてしまうわよ」
両親の会話に、思わずリフィルはそういう。
 「そうね、せっかく久しぶりに親子揃ったのだものね」
「そうだな」
両親は気を取り直し、食事を再開する。
 「それにしても・・スゴイわよね~。あんなにスゴイ本を書くなんてね~。ねえ、父さん」
「そうだな。子供のころはあんなにヤンチャばかりしていたのにな」
「そうよね~。よく廃墟とか洞窟に探検とか言って、勝手に入ってたわねぇ。それでよく父さんにお尻叩かれて、叱られていたわよねぇ」
「母さん・・あまり言わないで。恥ずかしいわ・・・」
母親による、子供時代の恥ずかしい話に、思わずリフィルは赤面する。
「あまりにリフィルがそうするから、父さんに色々と約束させられていたわねぇ」
「そういえば・・そうだったな。リフィル、覚えているか?」
「忘れようと思っても、忘れられないわよ。散々、お尻を叩かれたのよ。確か・・」
リフィルは苦笑いしながら、子供時代に父親とした約束を言い始める。
① 廃墟や洞窟に、勝手に入らないこと。
② 他人を無理矢理に、仲間に引き入れないこと。
③ 遺跡に関するもの欲しさに、人に暴力を振るったり、泥棒などをしないこと。
④ 遺跡の管理人等に暴力を振るわないこと。
「こんなところだったかしら?ねえ父さん?」
「そうだな。他にもあったかもしれなかったが・・・・」
リフィルと父親はそれぞれ昔を振り返るような表情を浮かべる。
 「そういう約束をしても、中々お前の探求心は収まらなかったなぁ」
「そうね。押さえきれなくて・・・。ご近所の○○くんが持っていた遺跡の本を強引に借りたり、それをヒントに、こっそり遺跡探検を・・!!??」
途中まで言いかけて、リフィルはハッとする。
今まで、両親には隠していたことだったからだ。
 「リフィル!?あなた、そんなことをしていたの!!」
「こ、子供のときよ!も、もう何年も昔のことでしょう!?」
思わずリフィルは弁解する。
だが、怒った母親には通用しない。
 「何を言っているの!!昔のことでも、約束破りはいけません!!お父さん!!リフィルをお尻ペンペンして、叱ってちょうだい!!」
「そうだな。リフィル、こっちに来なさい!!」
「冗談じゃないわ!!」
リフィルは思わず逃げようとする。
 「どこへ行くんだ!!」
父親はそんなリフィルを取り押さえる。
「や、やめて!離して!!」
リフィルは抵抗するが、父親には叶わず、膝の上に乗せられてしまう。
娘を膝の上に乗せると、父親は慣れた手つきで、娘のお尻をあらわにする。
そして、ゆっくり手を振り上げた。


 バアシィンッッ!!
「きゃあっ!!」
お尻を叩かれた衝撃に、思わずリフィルは悲鳴を上げる。
 バシンッ!バチィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!
「きゃっ!ひぃんっ!ちょっとっ!父さんっ!やめて!!」
「やめて、じゃないだろう。リフィル、全くお前という子は、何をしているんだ!!」
容赦なくお尻を叩きながら、父親はお説教を始める。
 バシンッ!バチィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バシンッ!バチィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!
「約束を破って!人のものを奪ったりして!!本当に悪い子だ!!」
「で、でも子供の時のことでしょう!!もう何年経ってると思ってるのよ!!」
子供の時のことを、大人になってから叱られるとは。
しかもお尻を叩かれて。
幾ら何でもそれはないだろう。
そう思わずにはいられない。
 「馬鹿者!!例え子供の時でも・・約束破りをしたことは確かだろう!!」
「そうよ!しかも・・長い間私達に隠してたでしょう!!怒られるとわかってたからでしょう!!そんな根性、父さんも母さんも許しません!!父さん!!うんときつくお仕置きして下さい!!」
「そ・・そんなっ!!や、やめて!!」
母親のとんでもない言葉に、思わずリフィルは叫ぶように言う。
 「母さんの言う通りだな。リフィル、うんときつくお仕置きするから、覚悟しなさい!!」
「そ・・そんなっっ!!」
絶望の声を上げそうになったリフィルに、父親の平手が、容赦なく降り注ぐ。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「きゃああああ!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
集中豪雨さながらの、お尻叩きの嵐に、リフィルは絶叫する。
あまりの苦痛に、恥も外聞も忘れて、両足をバタつかせてしまう。
 バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!バンバンバンッ!
「ごめんなさああいいい!!こ、子供の頃にした、約束破りも、ちゃんと正直に言うわああ!!だ、だからもう許してえええ!!!」
リフィルは必死に許しを乞い、同時に泣き叫ぶ。
その後、長い間、リフィルの悲鳴とお尻を叩く音が、家に響きわたった・・・。


 「うう・・・!!」
ベッドの上で、リフィルは苦痛に顔を歪める。
真っ赤に染まり、風船のように腫れ上がったお尻はあまりにも熱く、氷袋を乗せていても、熱さが中々やわらがない。
 (全く・・・散々な目に遭ったわ・・!!)
お尻の痛みに、リフィルは思わず恨めしげな表情を浮かべる。
(まさか子供の頃の約束破りを・・・今になってお仕置きされるだなんて・・!!)
幾ら何でも時効だろう。
そう思うが、あの両親にとっては、そうではないようだ。
 (こうなったら・・・昔のことでお仕置きされないようにしなくては!!自分で口を滑らせるのもダメだけれど・・。は!?そうだわ!?)
リフィルは、自分の遺跡趣味に巻き込んだ知人らのことを思い出す。
もし、彼らに子供時代の約束破りに関することをしゃべられたら、間違いなく父親にお尻を叩かれる。
(絶対に・・口止めしておかないと!!どんなことをしてでも・・!!)
リフィルは、その決意に身を燃やす。
それが、さらなるお尻叩き地獄に自らを導くことになるとは、そのとき、知る由も無かったのだが・・・。


 ―完―

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