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曹長の風邪(鋼より:ハボ/フュリ)

 (注:鋼を題材にした二次創作ものです。キャラのイメージが原作と異なるかもしれません。許容出来る方のみご覧下さい)


 「おい?大丈夫か、曹長?」
ハボックはフュリーの顔を見るなり、そう呟いた。
「え?どうかしましたか?ハボック少尉?」
フュリーはきょとんとした表情を浮かべてハボックに問いかける。
「気づいてないのか?顔真っ赤だぞ?」
「え?そうですか?」
「ちょっと待った。動くなよ」
ハボックはそう言うとゆっくりと顔を近付ける。
「ちょ・・!?何するんですか!?」
突然のハボックの行動にフュリーは慌てるが、がっしりと両手で押さえつけられてしまい、どうにも身動きが取れない。
やがて、コツンという音と共に額と額が触れ合った。
 「やっぱりな・・・熱があるな・・・」
ハボックは額を合わせるなり、そう呟く。
「え?そうですか・・?」
自覚症状が無いのか、フュリーは怪訝そうに尋ねる。
「とにかく取り合えず見てもらった方がいい。行くぞ」
「そ、それは大袈裟じゃないんですか?ハボック少尉?」
あまりひどい症状には思えないからだろう、フュリーはそう答える。
だが、ハボックはしっかりとフュリーの手を捕まえると強引にさらっていくようにフュリーを医務室へ連れて行ってしまった。
 「こりゃ確かに風邪ですな」
フュリーの診察を終えるや、軍医はそう断言する。
「え・・?でも熱とかもあまり感じませんけど・・・」
「いや。どうも最近かなりたちの悪い風邪が流行ってましてねぇ。自覚症状が無いうちにどんどんひどくなって一気に発病というような感じなんですよ」
「そ、そうなんですか・・・」
フュリーはそんな病気だったとは思いもよらず、そう返すしか無かった。
「とにかく安静にしてる方がいいですな。人に移す可能性もあるので」
「わ・・・わかりました・・・」


 「ってこんな感じで大丈夫か、曹長?」
「は・・はぁ。ありがとうございます、ハボック少尉」
それから一時間ほど後、フュリーはハボックに連れられて寮に戻ってきていた。
あの後、ハボックが早退の手続きをして寮に連れてゆき、半ば強引にベッドに寝かせると冷たいタオルなどを用意したのである。
 「俺はまだ仕事あるんで帰るけどな、ちゃんと安静にしてろよ?」
「わ、わかってますよ、ハボック少尉」
「後でまた見に来るからな。大人しく寝てろよ」
そういうとようやくハボックは去っていった。
大丈夫そうに思えるものの、それでも軍医に言われたことを思い出したのだろう、フュリーは寮のベッドで大人しくしている。
だが、ずっとベッドにいるのはさすがに苦痛なのだろう、やがてだんだんとフュリーは身体をモゾモゾと動かし始める。
 (ハボック少尉はああ言ったけど・・・・少しくらい仕事しても大丈夫かな・・?)
まだ処理してない書類が幾つかあるのを思い出したからか、フュリーはそんなことを考える。
確か鞄の中に入れたまま一緒に持ってきてるはず。
フュリーはベッドから起き上がると、鞄を取りに行く。
鞄の中から書きかけの報告書やその他の書類を数枚取り出すと、机に向って仕事をし始めた。
 「おや?ハボック少尉、フュリー曹長はどうしたのかね?」
ロイはフュリーの姿が見えないのに気づくや、ハボックに尋ねる。
「あ~、曹長なら風邪引いちまったらしいんすよ。結構厄介なやつで移すとヤバいと思ったんで早退させたんすよ」
「そうだったのかね。大変だな」
「まぁ別にいいっすけどね。ついですからね」
「だが大丈夫かね?フュリー曹長は真面目だからな。やりかけの仕事とかあると無理したりしないかね?」
「よく言ってあるから大丈夫だと思いますよ。大将と違って素直ですし」
弟分といってもよい錬金術師の顔を思い浮かべながらハボックは苦笑する。
「確かに・・・鋼のと違って無茶をするとは思えんが・・・」
ロイは思わしげな表情を浮かべながら言う。
上司の態度にハボックはだんだん不安や焦燥感が湧き上がってくる。
「すいません、大佐。ちょっとだけ様子見に行かせてもらってもいいすか?」
「私は構わないがね・・・ただし・・・」
大佐はニヤリと笑みを浮かべながら思わせぶりに言う。
「わかってますよ。俺のところの仕事、大佐のところまで今日は上がらないようにしておきますよ」
「よろしい。では行ってきたまえ」


 「曹長・・・曹長・・・いるか~?」
ハボックは部屋のドアをノックするが返事がない。
(ぐっすり寝てるのか・・・?)
そう思ったがどうしても気になるので扉を開けると中へ入る。
ベッドのところへすぐに行ってみたが、中はもぬけのからだった。
「まさか・・・」
ハッとしたハボック少尉は机の方を振り向く。
するとフュリーが机に突っ伏していた。
周りには書きかけの書類や筆記用具が置かれている。
「おい・・?曹長・・?」
嫌な予感を覚えながらハボックはフュリーに呼びかける。
近づくにつれ、真っ赤に上気し、苦しげな息を浮かべているフュリーの顔が見えた。
ハボックは駆け寄るや、すぐにもフュリーを抱え上げる。
そして慌ただしく寮を後にした。
 フュリーは目を覚ますなり、ハボックが傍らにいることに気づく。
「気がついたか?」
「ハボック少尉・・どうしてここに・・?」
「様子を見に行ったらものの見事にぶっ倒れてたんでな。慌ててまた医務室に担ぎ込んだんだよ」
「あ・・・」
今までのことを思い出すや、フュリーはバツの悪い表情を浮かべる。
 「なぁ、曹長。俺、言ったはずだよな?絶対に安静にしてろって?」
「は・・はぃ・・・」
ハボックをチラリと見やると、フュリーは恐る恐る問いかける。
「あの・・怒って・・ますよね・・?」
「ああ・・怒ってるぜ・・・」
静かな声だが、それだけにハボックの怒りが感じられ、フュリーは背筋が冷たくなる。
「す・・すいません・・でした・・・」
「反省してんのはわかってけっどな。それだけじゃ許してやるわけにゃいかねーからな、今日は。お仕置きだ」
「お・・お仕置き・・ですか・・?」
「そう。さ、こっち来な」
ハボックはそう言うと見舞客用の椅子に腰かけたままポンポンと軽く膝を叩く。
それを見るなりフュリーは顔色を変える。
普段、エドワードが大佐に同じことをされているのを見ているため、どんな目に逢わされるのかわかったのだ。
 「あ・・あの・・少尉・・そ・・それだけは・・ゆ・・許して・・下さい・・」
「ダーメだ。今日は本気で怒ってるって言ったろ?さぁ、早く来な」
ハボックは厳しい表情を浮かべると、ポンポンと再び膝を叩く。
「うぅぅ・・・・」
フュリーはうめき声を漏らしたかと思うと、ゆっくりとベッドから抜け出し、言われた通りハボックの膝にうつ伏せになった。
 「ん~?意外と素直だな」
少しは嫌がると思っていたのだろう、ハボックは意外そうな表情を浮かべる。
「だ、だって・・・逃げたりしたら後が怖いじゃないですか・・・」
フュリーは声を震わせ、今にも泣きそうになりながら答えた。
フュリーの答えにハボックは思わず苦笑する。
エドワードがロイにお仕置きされるときにはよく抵抗したり逃げたりするものだから、その分お仕置きが厳しくなるのだ。
それも見たことがあるだけに、フュリーにはそういうのが怖くてとても逃げる度胸など無かったのである。
 ハボックはフュリーを左手で押さえると、右手でゆっくりズボンを降ろす。
あっという間に曹長のお尻があらわになった。
小柄で童顔という若々しい見た目のせいか、少年のように艶のある若々しいお尻だった。
「うぅ・・・・」
お仕置きの恐怖ゆえか、ブルブルと全身を震わせ、眼鏡の奥では涙を浮かべている。
「まだ叩いてないだろ?今から泣いてどうすんだ?」
「だ・・だって・・怖いじゃないですか~~」
余程お仕置きが恐ろしいのだろう、涙目になりながらフュリーは答える。
ハボックは苦笑を浮かべるが、すぐに真剣な表情に戻ると、フュリーをしっかりと押さえる。
「んじゃ、行くぞ。いいな?」
身体を震わせながらもフュリーは勇気を振り絞って頷く。
それを見届けると、ハボックはゆっくりと右手を振り上げた。


 パアシィンッ!
「あっ・・!」
甲高い音と共に曹長のお尻にほんのりピンクの手形がつく。
同時にフュリーは声を漏らし、身体を強張らせた。
 パシィンッ!ピシャアアンッ!パアアンッ!パチィンッ!
フュリーは声を漏らすまいと必死に口を閉じ、ハボックのズボンの裾をギュッと握りしめる。
パアシィンッ!ピシャアンッ!パアアンッ!パアシィンッ!
「って・・・何だってちゃんと言う通りにしないんかねぇ・・・」
やや呆れたような口調でおもむろにハボックはお説教を開始する。
ピシャアンッ!パアアンッ!パアシィンッ!パアアンッ!
「・・・ぁ・・・ぅ・・・っ・・・ぁ・・・」
さすがに堪え切れなくなってきたのだろう、微かだがフュリーの口から苦痛の声が漏れ始めた。
 ピシャアンッ!パアシィンッ!パアアンッ!ピシャアンッ!
「・・ぅ・・ひ・・・っ・・・ぁ・・・・」
パアアンッ!ピシャアンッ!パアアンッ!ピシャアンッ!
「絶対に安静にしてろって医者にもちゃんと言われたろ?なぁ?」
フュリーのお尻に平手を振り下ろしながら、ハボックは言い聞かせるように言う。
「す・・すみません・・。でも・・・」
「でもじゃないだろーが。あれだけキッチリ言われたんだからベッドで大人しくしてんのが当たり前だろーが。違うか?」
正論を言われてしまい、フュリーは弁解のしようが無くなる。
「は・・はぃ・・。すみません・・・」
「それなのにやりかけの仕事なんかしてよ・・・。それでどうなった?」
「そ・・それは・・・・」
目覚める前の自身の有様にフュリーは思わず口ごもってしまう。
 「倒れちまったんだろ?なぁ、曹長?」
パシィ~ンッ!ピッシャア~ンッ!パッア~ンッ!パッチィ~ンッ!
突然、お尻を叩く平手の勢いが強くなった。
「ひゃっ・・!やあ~っ!痛ぁっ!ひゃあんっ!」
思わず、苦痛にフュリーは悲鳴を上げ、手足を動かす。
 「は、ハボック少尉!?い、痛いですよ~~~!!」
フュリーは振り向くなりハボックに訴えかける。
「何言ってんだよ。お仕置きなんだから痛いのは当たり前だろ?」
だが、ハボックはそっけない口調で返答する。
「そ・・そう言っても・・・痛いですってばぁ・・・」
「曹長~?俺、言わなかったか?今日はかなーり怒ってるってな」
ハボックの口調に思わずフュリーは全身を強張らせる。
恐る恐る振り返ってみると、ハボックは能面のように無表情だった。
「しょ・・少尉・・・?」
怖々フュリーが問いかけると、答える代りにハボックは手を振り下ろした。
 パアッシィ~ンッッ!
パンパンパンパァンパァンパンパンパンパァンパァンパァンパァンパア~ンッ!
「きゃああ~~っ!ひゃあんっ!痛っ!痛いっ!痛ぁぁ~~っ!」
フュリーは苦痛の叫び声を上げるや、手足をバタつかせる。
 「こーら。暴れるんじゃねえって」
ハボックは冷たい声で言うと、さらにフュリーをしっかりと押さえつけてしまう。
「今日は悪い子だったからな、ちょっとやそっとじゃ許してやんねえからな。覚悟しな」
そういうとさらにハボックは平手の雨を降らせる。
 ピッシャア~ンッッ!
パアンパァンパァンパァンパンパンパンパンパンパンパァンパンパンッッ!!
「やあ~~っ!痛っ!痛いですっ!許して下さい少尉~~~!!」
フュリーは必死で許しを乞う。
だが、ハボックは聞く耳を持たず、容赦なく平手をお尻へと振り下ろし続けた。


 「ひっ・・ひっひぃん・・ひぅぅん・・・・」
フュリーはグスグスとしゃくり上げる。
もはやお尻は濃厚なワインレッドに染め上がっていた。
頬は赤く上気し、涙の跡をうっすらと見える。
「うぇぇん・・・ふぇぇん・・・ひぃぃん・・・。ご・・ごめんなさぁい・・ハ・・ハボック少尉ぃぃ・・・。ぼ・・僕が・・悪かったですぅ・・・。は、反省・・し・・してますからぁ・・・も・・もう・・許して・下さぁい・・・ひぃぃん・・・」
フュリーは泣きじゃくりながら必死にハボックに謝る。
 「じゃあ何が悪かったんだ?言ってみな?ちゃんと反省してるんなら言えるだろ?」
ハボックが尋ねると、フュリーはしゃくり上げながら答える。
「ひぃん・・。あ・・安静に・・してろって・・・い・・言われてたのに・・・。ま・・守らな・・かった・・・」
「そうだな。それから?」
「し・・仕事・・して・・・病気・・・悪く・・した・・・」
「だな。でもまだあるだろ?」
「え・・そ・・・それは・・・」
他に何があったのか、フュリーは必死に思い出そうとする。
「曹長、机でぶっ倒れてんの見て、どんなに俺がビックリしたか考えてみたか?」
ハボックの問いにフュリーはようやく気付く。
「し・・心配・・したん・・ですか・・?」
「本当にたまげたんだぞ?いいか、何でわざわざ早退させたと思う?心配だったからゆっくり病気のことだけ考えて休んでて欲しかったんだよ。それを仕事してぶっ倒れて・・・これじゃ何のために早退させたかわかんねーだろっ!それにどういう気持ちで休ませたかもわかってなかったみたいなんでな。だからきつーくお仕置きしたんだよ。わかるな?」
「ご・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・。心配かけて・・ごめんなさい・・・」
「わかってくれればいいんだよ。お仕置きは終わりだ」


 「大丈夫か?少しは楽になったか?」
ハボックは真っ赤に染まったお尻に氷袋を載せてうつ伏せになっているフュリーにそう話しかける。
「だ、大丈夫です。わざわざこんなことまでさせちゃって・・・すいません・・」
「俺が勝手にやってるだけだから心配すんなって。それよりもう寝な。今のお前さんがやんなきゃなんないのは少しでも寝て治すことだぜ?」
「はい・・。おやすみなさい、ハボック少尉」
そういうとフュリーは瞼を閉じる。
その後、しばらくの間、ハボックはフュリーに付き添ってタオルなどを取り換えていた。


 ―完―


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theme : 二次創作:小説
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