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神父物語8 会報原稿



 (BL要素あり)



 「う~~~ん・・・」

佐々木は難しそうな顔をしながら紙の束と向き合っていた。

文章を赤線を引いて消しては別の文字を書き込むといった作業を繰り返し続けている。

その作業を繰り返し続けながら、佐々木は壁にかかっているカレンダーをちらりと見やる。

カレンダーには所々丸がつけられ、「締め切り」だとか「入稿」だとか書かれている。

 (直しの時間を入れると・・本当にギリギリだな)

佐々木は思わずため息をつくと傍らに置いてあるタバコを取り出し、火をつけて一服やりだした。

何度か煙を吐き出して気を落ち着かせようとするが、なかなかうまくいかない。

灰皿にタバコを押し付けて火を消す動作も自然、焦ったものになっていた。

 (やっぱり・・・断わりゃよかったかな・・だが、引き受けた以上はなぁ・・)

佐々木はタバコを吸いながら思わず天井を見やる。

佐々木が取り掛かっているのは教会の広報用の原稿。

この教会では月に一度、教会の会報を発行している。

教会で行っている様々な行事やその他の活動などの報告、聖書や聖人などの逸話をわかりやすく語った話などを載せて信者や教会へやって来る人に配っているのだ。

本来は別の神父が広報原稿の編集の仕事を担当しているのだが、担当者が急病になって仕事が出来ない状況になり、それで佐々木が編集することになったのである。

 とはいえ、中々思うように作業が進まず、それで苛立っているものである。

(早く終わらせないと・・・。まだあるからなぁ)

佐々木はチラリとベッド脇の小卓に置かれている原稿に目をやる。

そこにはまだチェックしていない原稿が置かれていた。

やれやれ・・・と佐々木がため息をついて作業に戻ろうとしたそのときだった。





 「佐々木さぁぁ~~~~~~んんんんんっっっっっっ!!!!!」

聞き覚えのある、いやそれどころか毎日聞いている声がしたかと思うや、背後から思い切り誰かが抱きついてきた。

「こらっ!信幸、何やってんだ!?」

佐々木は後ろを振り向くと背後に抱きついている今井信幸に声をかける。

「えへへ~~~。佐々木さぁぁ~~~ん。ねえ、久しぶりにシようよ~~~」

今井は甘えるような表情を浮かべるとそう言って佐々木に甘えかかるように抱きつく。

今井の頬が左脇から佐々木の耳の後ろのあたりをさする。

「駄目だって・・今・・忙し・・い・・って・・どこ触ってるんだ!?」

思わず佐々木は声を出しかける。

今井は背後から佐々木に密着するや左手を廻していつの間にか佐々木の股間に手を伸ばしていたのである。

「ええ~~?だって佐々木さん中々その気になってくれないですもぉん!ですからその気にさせちゃうの~~~」

「ば・・馬鹿!妙なことは・・はううっっ!!」

佐々木はやめさせようとするがそれより先に今井の手が佐々木のあそこを掴んでしまう。

今井は佐々木のそれを掴むと優しくじっとりと撫で回すように揉みしだく。

「や・・やめっ・・くうっ・・・」

下半身から強烈な快感が背中を一気に駆け上がる。

佐々木の全身は熱病にでも冒されたかのように激しく震え、快感と苦痛が入り混じったような奇妙な表情を浮かべている。

額には脂汗がジットリと浮かんでいた。

 (だ・・・駄目だ!な・・流されたら・・・)

佐々木は必死で耐え抜こうとする。

だが、今井は巧みに手を動かして佐々木の分身を刺激する。

あっという間に神父服の上からでもはっきりとわかるほど彼の象徴は姿をもたげていた。

 「ほらほらぁ。もうこんなになっちゃってるじゃないですかぁ?ねえ、佐々木さぁん。我慢は身体に毒ですよぉ?さぁ、僕とシましょうよ~~」

今井はささやくように言うと佐々木の首筋に息を吹きかける。

同時に耳たぶや首筋に噛みつくと甘噛みをし始めた。

(い・・いかんっ!こ・・・このまま・・ではっ!)

佐々木は今井の性感攻撃に必死に耐え抜く。

今にも信幸を押し倒してしまいたくなるのを理性で堪えようとする。

「はぁ・・はうあっ・・・」

だが、今井の性感マッサージが佐々木を天国へ連れてゆきそうになる。

普段は精悍そのものの佐々木の表情は快楽を堪えきれなくなっていた。

(こ・・・こう・・なったら・・・)

佐々木は右腕を思い切り振り上げたかと思うや、覚悟を決めて思い切り振り下ろし、神父服の上からでもわかるほどはっきりと立ち上がった自分自身に振り下ろした。

 ズンッ・・・・・ッッッッッ!!

鈍い、だがずっと後を引く強烈な痛みが下半身から佐々木の全身を駆け巡る。

「おぼうおおっっ!!」

さすがの佐々木もあまりの痛さに白目を剥きかける。

だが、おかげで今井の性感責めからは逃れられた。





 「はぁ・・はぁはぁ・・・」

ようやく下半身の痛みが引くと佐々木は立ち上がる。

「信幸・・・・」

「な・・何っ!佐々木さんっ!」

佐々木の顔に怒りが浮かんでいることに気付き、思わず今井は後ずさる。

「何考えてるんだ!?この馬鹿っ!!」

「だ・・だって佐々木さぁん・・してくれないんだもん・・・その気になったら・・してくれるかなぁ・・なんて・・てへっ!」

今井は笑って誤魔化そうとする。

「てへっ!じゃない!全く・・忙しいって言ってるだろ!お前なんかに構ってる暇はないんだ!頼むからどっか行っててくれ!!」

作業がなかなかはかどらないことで苛立っていたのと、今井にとんでもないことをされたために思わず佐々木の言葉が荒くなる。

「お前なんかって・・それ・・邪魔ってこと・・?」

「そうだよ!邪魔なんだよ!だからどっか行っててくれ!」

そう叫ぶと同時に佐々木はしまったといった表情をした。

今井が表情を歪めたのだ。

「ひ・・ひどいよ・・。僕は・・佐々木さんが・・仕事ばっかりで・・構ってくれない・・から・・構って欲しかっただけなのに・・・」

(ま・・まずい!な、泣く・・・)

慌てて佐々木は今井をなだめにかかる。

「お、落ち着け、信幸!邪魔ってのは言葉の綾だから・・・」

だが、今井は佐々木の弁解など聞きもしない。

「わかったよ。そういうんなら・・・・」

今井はキッと佐々木の顔を見据えると思い切り息を吸い込む。

そして大きな声で思いっきり怒鳴りつけた。

「佐々木さんの・・・ウ○コ――――――――ッッッッッッッッッッ!!!!!」

そう叫ぶや矢玉のような勢いで佐々木の部屋を飛び出した。

「こらっ!待て!信幸」

慌てて佐々木は捕まえようとする。

だが、今井はいきなり懐から痴漢撃退用の小型スプレーを取り出すや、佐々木の顔目がけて思い切り吹きかけた。

「ぶっ!ごほっ!」

佐々木はスプレーの刺激臭に咳き込み、追いかけるどころではなくなる。

その隙に今井はどこかへ逃げ去ってしまった。

(あいつ・・・相当・・ヘソ曲げたな・・・)

佐々木はさっきの行動から今井がかなりご機嫌斜めなのに気付く。

今井が行く先は大体見当がついているが行っても今井は機嫌を直すどころか逆ギレしてますます怒るだけだろう。

(まずは・・・あいつの頭が冷えるまで・・待つしかないな・・・)

そう頭を巡らせると佐々木はやれやれとため息をついた。





 「何さ!ちょっとくらい誘おうとしたくらいでぇ~~!佐々木さんのイケズ~~~!!」

今井は自分が仕出かしたことをすっかり棚に上げてワインをグビグビと飲んでいた。

すっかりへそを曲げた今井はいつもやっているように教会のワイン保管室に籠るや、よさげなワインを選び出しては勝手に空けて飲んでいる。

 飲んでいるうちに酔いが回ったせいか、ますます佐々木に対する怒りがこみ上げてきて今井の表情がさらに不機嫌そうなものになる。

「佐々木さんの・・・馬鹿――――!アホ――――!鬼畜―――――!うう~~~いっ!うええ~~~っぷぅ」

酔いながら今井は考えられる限りの悪口を佐々木に向かって言いまくる。

「何さぁ~~。人がせっかく気持ちよくしてあげようと思ったのにさ~~。人の親切が分からない馬鹿神父が~~~!」

自分が構って欲しくてあんなことをやらかしたくせに、それをすっかり棚に上げて今井は勝手なことを言いまくる。

「そうだぁ!い~~~いこと考えちゃったあ~~~~~~」

不意に今井はニヤリと笑う。

「うふふふ・・・人の好意を無にした罪は重いんだからぁ。佐々木さん、覚悟してよ~~」

今井は最高のイタズラを思いついたイタズラっ子のような笑みを浮かべると、ワインの瓶を放り出して出て行った。





 「ったく・・・毎度毎度相変わらず・・・・・」

作業がようやく一段落ついた佐々木は今井を探しにワイン保管室へやって来たが、代りに見つけたのは今井が空けた空瓶とこぼしたワインの染みだけだった。

佐々木は瓶を片付け、雑巾で染みを丁寧にふき取る。

ワンパターンな今井の行動に思わず愚痴をもらしていた。

(ここにいないということは・・・自分の部屋でふて腐れてるな)

佐々木は染みを全てふき取ると素早く今井の行動を推測する。

全く手のかかるやつだと思いながら立ち上がろうとしたときだった。

 (待てよ・・・。あれだけヘソを曲げた信幸が部屋でふて腐れてるだけでいるか?)

今までの今井の行動を思い返した佐々木は思わずそんな疑問が頭をよぎる。

今まで同じような事態になったとき、今井は必ずといっていいほど佐々木に対して悪さをしてきた。

ワイン室のワインを勝手に飲んでしまったり瓶を壊すのは序の口、人の部屋に落書きをした上にパソコンをワイン漬けにしたことや、あげくの果てには仕返しと称して人に薬を持って散々に尻を引っぱたいたりもした。

それを思い出した佐々木はとっさに嫌な予感に襲われる。

 (当たらないでくれっっっ!!!)

神に思わず祈って佐々木はワイン保管室を飛び出し、自分の部屋へ慌てふためくようにして戻る。

部屋にたどり着くや息せき切るようにして飛び込んだ。

 部屋に入ると同時に佐々木の表情が強張る。

佐々木の部屋はまるで泥棒が入ったかと思うくらい目茶苦茶に荒らされていた。

たんすの衣類が部屋中にばら撒かれ、聖書や祈祷書といった本や、ベッドのシーツなども放り出してある。

壁やタンスには「佐々木さんの馬鹿!」だの、「わからずや!」、「尻叩き魔!」といった落書きがされている。

(やっぱり・・・やったか・・・)

呆れた表情で佐々木はため息をつく。

部屋に戻る途中で薄々予想はついていた。

だからあまり怒りは沸いてこない。

 壁やベッドを見た佐々木は机の上を見やる。

その表情はさすがに緊迫したものになっていた。

ゆっくりと、祈るような切実な表情で振り向いた佐々木は机の上をジッと見る。

直後、佐々木の表情が強張り、そのまま凍りついた。

佐々木はツカツカと歩くと机に歩み寄り、その上にあったものを掴み取る。

くるりと背を向けたかと思うとそのまま部屋を後にした。





 「ふ~んふんふふ~~~~ん」

今井はベッドの上でうつ伏せになったまま、上機嫌な様子で鼻歌を歌っていた。

子供じみた仕返しにすっかり鬱憤を晴らして大満足だったからだ。

「へっへ~んだ。佐々木さん、今頃ビックリしてるだろうな~~~」

佐々木の表情を想像した今井は思わずニンマリとした表情になる。

あれだけ部屋を目茶苦茶にしてやれば掃除をするのに相当時間がかかるだろう。

(それに・・・机の上のものは念入りにしてやったもんね~~♪♪)

してやったりといわんばかりの表情で今井が悦に入っていたときだった。

 ドオンッ!

いきなり激しい音とともにドアが開いたかと思うや佐々木が入ってきた。

「佐々木さ・・ひいっ!」

今井は佐々木の表情を見るや、思わず恐怖に駆られて後ずさる。

佐々木は能面のように無表情だった。

だが、今井はその無表情の中に激怒を通り越した激怒を読み取った。

 「信幸・・・お前・・何てことしでかしてくれたんだ・・・」

静かすぎるほど静かな声で佐々木は今井に話しかける。

「な・・なななな何のこと?」

今井はとぼけようとするが恐怖を隠しきれず無意識に声が上ずる。

「とぼけるな・・・これはお前の仕業だろう?」

佐々木は怒りを辛うじて堪えた声でそれを今井の鼻先に突きつける。

佐々木が突きつけたのはチェック作業中の会報原稿だったもの。

原稿はナイフか何かの刃物で目茶苦茶に切り刻まれた上に黒インクがこれでもかと言わんばかりにぶちまけられて真っ黒に染まっている。

もはや原稿として全く使い物にならないのは明らかだった。

 「お前・・・自分が何しでかしたかわかってるのか?会報の原稿なんだぞ!これは!俺だけじゃなくて・・皆に迷惑がかかるんだからな!!」

思わず佐々木は声を荒げる。

こうなってしまった以上、皆にまた原稿を書き直してもらうしかない。

今から取り掛かったとしても入稿の締切日には当然間に合わないし、発行も大幅に遅れるだろう。

印刷会社にも教会や信者の皆にも大きな迷惑がかかるのを考えれば佐々木の声が荒くなるのも無理はなかった。

 「だ・・だだだ・・だから・・何だって言うんです・・。さ、ささ・・佐々木さんが・・悪いんじゃ・・ないですかぁ。構ってくれれば僕だってこんなことしませんもんっ!!」

今井は恐怖でどもりつつも言い返す。

 「本気で言ってるのか?」

佐々木は怒りを辛うじて堪えるかのようにギュッと握り締めた拳をブルブルと震わせながら尋ねる。

「ほ・・本気だったら・・どうするんです?」

今井は強がってみるが、両足は恐怖でガクガク震えており、いつでも逃げ出せるような体勢を整えていた。

「そうか。そういうつもりなんだな。よくわかったよ」

不意に佐々木の声がまるでつららのように冷たくなった。

途端に今井は危険を察知する。

「待てっ!逃がすかっ!!」

佐々木はまばたきする間もなく動いたかと思うや、部屋から飛び出そうとする今井を背後からしっかり捕まえてしまう。

 「嫌ああああ~~~~!!!離して~~~~~!!!」

無駄だと身体でわかっていつつも今井は必死に手足をバタつかせて抵抗する。

だが佐々木は今井の抵抗などものともせず、今井をそのままベッドの方まで引っ張ってゆく。

「わああああ~~~~~んんんん!やだやだやだやだやだ~~~~~~!!!!」

今井は首を激しく左右に振って喚き騒ぐ。

「大人しくしろ!」

バシィンッ!

「ぎゃあんっ!」

佐々木は暴れる今井に対し、容赦の無い平手打ちを今井のお尻にくれてやる。

服の上からとはいえ骨にまで響きそうな痛みに今井は悲鳴をあげ、抵抗が一瞬止まる。

その間に佐々木は今井のベッドに座ると今井を膝に載せ、手早く神父服の裾をまくり上げてズボンを下ろしてしまう。

あっという間に今井の白い綺麗なお尻が姿を現した。

同時に佐々木が今井の腹の下で足を組む。

今井のお尻が天井に向かって突き出され、さながら白い山のようになった。

「やあっ!佐々木さぁんっ!それやだやだやだぁ!お願いだからやめてぇぇぇ!!!」

今井は振り返るや必死の様相で哀願する。

「うるさい。黙れ」

佐々木は今井の哀願を非常な声で切って捨てる。

その声のあまりの冷たさに今井は思わず寒気がした。

(ひいっ・・・・。さ・・佐々木さん・・・本気で怒ってるよ~~~)

今頃になって今井に後悔の念が沸いてきたがもはや後の祭だった。

プレス機のような強い力でがっしりと今井の腰を押さえつけるや、佐々木の右手が高々と振り上がった。





 ヒュンッ!・・・・ビイッタァァ~~~~~~ンンンン!!

ヒュッ!・・・バアッシィィィィンンンンンンンンン!!

「ひぎゃあああんんん!あみぎひいんんんんん!」

空気を切り裂く音がしたかと思うや、激しい音と衝撃を伴って佐々木の手が今井のお尻に叩きつけられる。

あまりの痛さに今井は背を仰け反らせ、大きな悲鳴をあげた。

 バァンバシィン!ビタァンバアンバンバァンビシャンバアシィンッ!

ビタンバァンバシンバシンバアンバアンビタンバチンバチンバチンバアアンッ!

「ひぎゃあああ~~~!みぎひぃ~んっ!あはひぃ~~~んんっっ!」

のっけから容赦の無いお仕置きに今井は咽喉の奥底から悲鳴をあげる。

痛みに手足を激しくバタつかせ、両手が何かを掴もうとするかのように宙をさまよった。

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!

バシビタンバンバンバンバンバンバチンバアンビシャアンバアシィンッ!

どしゃ降りの雨のような間隔で何十発という平手が今井のお尻に降り注ぐ。

雪のように白かった今井のお尻はあっという間に朱色どころかワインのような見事な赤色へ染まっていった。

「やああ~~!佐々木さぁんっ!痛いっ!痛い痛い痛い痛い痛いってばぁぁぁ~~~!!」

今井は容赦の無いお仕置きに泣き言を言い、必死に佐々木に苦痛を訴えかける。

「当たり前だ。痛くなきゃお仕置きにならんだろうが。そんなこともわからんのかお前は?」

佐々木は冷たい声で斬って捨てる。

「うわあ~~~ん!いくらお仕置きだからってこんなにすることないじゃないですか~~!佐々木さんの馬鹿―――!サド――――!鬼畜――――!悪魔――――ッ!尻叩き魔――――――ッッッ!!」

今井は佐々木が自分の訴えをあっさり却下したことに思わず腹を立てて罵った。

「ほう?自分が散々悪さしたくせに反省するどころか人の悪口か?」

(しまっ・・・・!)

今井は佐々木の声の調子がさらに冷たいトーンになったことに思わず慌てる。

「う・・嘘っ!今のうそうそ嘘っっ!!取り消すからっっ!」

「もう遅いわ。馬鹿っ!」

ビッッタアアアアアンンンンンン!!

「ぎゃあひぃぃぃぃんんんっっっ!!」

お尻にもらった強烈な一発に思わず今井は佐々木の膝からずり落ちそうになる。

佐々木がむんずと今井の腰を掴んで引き戻すや、再び今井の腰をがっしりと押さえつける。

 「今のでよく分かったよ・・・。信幸、お前今日は本当に悪い子だな。50やそこらじゃ絶対に許してやらないから覚悟しろ」

「い・・嫌ぁ・・・お・・お願いだからぁ・・・佐々木さぁん・・・」

今井は振り向くと怯えに満ちた表情で哀願する。

だが、佐々木は冷ややかな一瞥をくれてやると無表情のまま手を振り上げた。





 バアンバンバアンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!

バシバシバシバシバァンバァンバァンバァンバチンバチンバアンッ!!

「ひゃひぃひんっ!ひゃあぎぃんっ!あひゃああ~~~!ひぃひぎひぃぃ~~~~んん!」

今井は空中をひっかくように両手を動かし、咽喉の奥から搾り出すようにして悲鳴をあげる。

「全く・・・人が忙しいときに・・妙なイタズラしかけるわ・・・」

バアンバンバシンバチンバアンバンバアンバンバチンバチンバアンバアシィンッ!

佐々木は高速で平手を落としながら今井にいつものようにお説教をする。

「ふえ・・だってぇ・・だあってぇ・・・構って・・欲しいんだもん・・」

「だからってあんなことするか!この馬鹿っ!!」

バアシィ―――――ンンッッ!バアアアアンンン!

「ぎゃあひいんっ!痛ああいいっっ!!」

今井は再度悲鳴をあげると佐々木の膝から飛び上がりそうになった。

 バアンバンバンバシバシバシバシバシバアンバアンバアンバアンッッ!

「おまけに逆恨みして人の部屋を目茶苦茶にして・・・」

佐々木の説教と共に平手がどしゃ降りの雨のように今井のお尻に降り注ぐ。

「やあっ!やああっ!痛いっ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いよぉぉぉ~~~!!」

今井は泣き叫び手足をバタつかせる。

そのお尻は3倍近くは腫れ上がり、真っ赤に染まったその姿はさながら熟れきったリンゴやスモモのようだった。

「しかも会報の原稿まであんなに目茶苦茶にしおって!!どれだけの人間に迷惑がかかると思ってるんだっっ!!」

バァンバチンバアンバアンバンバンバンバンバアンバチンバシンバアンビシャンビタァンッ!

「ひいい~~ん。ふえっ!ひっくぅ、えっくうえええ~~~~~んんっっ!!」

お尻の痛みに今井は火がついたかのように泣き出した。

「泣いたって駄目だ!ったく・・本当に悪い子だなっ!」

バアアンバアンバシンバアンバアンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!

佐々木は泣き出した今井を容赦なく叱りつけると、さらに平手の雨を降らせ出した。





 「びっぐぅ・・ぶうっえ・・も・・もう・・許じで・・よぉ・・うええ・・・」

今井は涙をボロボロとこぼししゃくり上げながら哀願する。

抵抗する気力ももはや尽きたのだろう、ぐったりして手足を1cmたりとも動かさない。

お尻はもはや赤を通り越して真っ青になっていた。

 「反省したのか?」

佐々木は容赦のない平手打ちを続けながら今井に尋ねる。

「びっぐ・・ぶふっえぇ・・じ・・じまじだよぉ・・・」

今井は振り返って佐々木の顔を見ると、黒曜石のような美しい瞳を涙で潤ませ嗚咽しながら答える。

「なら、何が悪かったんだ?」

パアン! パチン! パアン! ピシャアン!

佐々木はお尻を叩く勢いと間隔を弱めて尋ねる。

「佐々・・木・・さんが忙し・・いのに・・構っ・・てくれ・・ないか・・らって変なイタ・・ズラした・・・」

パアンッ! パシッ! ピシャアンッ!

「そうだな?それから?」

「佐々木さ・・んが怒・・ったら自分・・勝手な気持・・ちで逆恨みして・・部屋目茶苦茶にした・・・・」

「そうだ。あとは?」

「ひっく・・・。か、会報の原稿・・・台無しにした・・・」

「それから?」

「え・・・?わ・・わかん・・ないよぉ・・・」

佐々木が尋ねたが今井は何だかわからず、思わず困惑した声を出す。

パアンッ! ピシャアンッ! パアシィンッ!

「うわあああんんっっ!も・・もう・・やだあっっ!!」

今井はまた泣き声を上げると佐々木の膝から這い出そうとする。

「もうやだじゃないだろ!会報の原稿があんなになったら皆が迷惑するだろうが!また一から原稿書き直さなきゃいけないし、印刷会社の方だって予定をずらしたりしなきゃいけないんだ!そしたら教会に来てくれる人や信者さんたちにきちんと配れないだろうが!」

バシィンッ! バアンッ! ビッタアンッ!

佐々木は今井にしっかり教え込むかのように強めにお尻を叩く。

 「わあああ~~~んん!佐々木さ~んっ!ごめぇんなさい~~~!」

パアンッ!

「俺だけじゃないだろ!原稿書いた他の神父には?」

パアアアン!

「ごめんなさぁい~~~!」

パアアアン!

「印刷会社の人には?」

「ごめんなさい~~!」

パアアアン!

「信者さんには?」

「ごめんなさいっ!皆ごめんなさい~~~!」

今井は佐々木の平手打ちに促されるようにして自分が迷惑かけることになる人たち全員に対して「ごめんなさい」を口にする。

「よしよし・・よく言えたな。いい子だ」

佐々木は今井が皆に対して謝罪の言葉を言うのを確認すると手を止める。

そしてゆっくり下ろすと今井の頭の上に軽く置いて二度三度撫でてやった。





 「ひっく・・うえっく・・ふえええ・・・」

ようやくお仕置きから解放されたものの、今井はお尻の痛みに未だ泣き続けている。

「大丈夫か?信幸」

佐々木は今井を膝の上に座らせると優しい声で話しかけながら抱きしめてやる。

「大・・丈・・夫なわけないじゃないですかぁ・・・お尻・・痛いぃぃ・・・」

今井は思わず恨めしげな表情で佐々木を睨みつける。

だが、子供っぽい言動や女性と見まがうばかりの容貌のせいか全く迫力が無い。

「自業自得だろうが。全く少しは懲りたか?」

「べーっだ!今度はもっと上手にやってみせますもーんっ!」

今井は舌を出すとそう言いやる。

佐々木は懲りない今井の返答に思わず苦笑するが、今井と向き合うと顔を近づける。

二人の唇と唇が触れ合ったかと思うと互いに相手を抱きしめあい、貪るように重ね合わせた。

「あ・・っ・・はあっ・・ううんっ・・・」

ようやく離れたかと思うと二人ともすっかり頬が上気して赤く染まっている。

「ごめんな、信幸。仕事が忙しくて『邪魔だ』なんてひどいこと言ったな。悪かったよ」

「ううん。僕こそ原稿目茶苦茶にしちゃってごめんなさい・・」

「やっちまったことは仕方ないさ。何とかするから。それより、今は仲直りしようか、信幸?」

「うん。佐々木さぁん・・・」

二人は再び抱き合うとそのままベッドに横になった。



 ―完―
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