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無理のツケ(好きしょより:七海/クリス)



 「あっ・・・」
クリスは思わずたちくらみを覚えた。
「クリス、大丈夫かよ?」
廊下を一緒に歩いていた羽柴空は、思わず駆け寄る。
「だ、大丈夫です。あっ・・・」
クリスはめまいを再度感じる。
やがて、周りの景色がぼやけてきたかと思うと、彼はアルコールの海の中で泳いでいるような感覚と共に、そのまま意識を失った。


 (あれ・・・。ここは・・・)
クリスは目が覚めると、自分がベッドにいることに気付いた。
「どうやら気付いたようですね」
部屋の奥から、聞き覚えのある声が聞えてきた。
振り向くと、保健医の七海が立っている。
「ど、ドクター・・・。どうしてここに?」
「ここは保健室ですからね。羽柴君が運んできてくれたんですよ」
「そ、そうだったんですか」
「それよりクリスくん・・・一つ聞いてもいいですね?」
七海は笑顔で尋ねる。
だが、その目は笑っていない。
「は・・はぃ・・ドクター」
思わず、クリスは気圧されていた。
 「クリスくん・・最近ちゃんと寝てないですね?」
「は・・はぃ・・。学校の課題と教会の日課が忙しくて・・つい徹夜に・・」
「この前、言いましたよね?無茶はしないでちゃんと休みなさいって?」
クリスは実は数日前にも、無理の結果倒れかけ、七海の世話になっていた。
「ご、ごめんなさい、ドクター。で、でもどうしても・・」
クリスは弁解しようとしたが、七海はそれを手で遮った。
「羽柴君も私もクリス君が倒れてびっくりしたんですよ。特に羽柴君はかなり心配してましてね。さっきまでつきっきりで看病してたんですよ」
「えっ。羽柴さんが」
クリスは思わず、声を出した。
「クリス君・・約束破って無理して・・おまけに皆に心配かけるなんて・・悪いことだと思いません?」
「は・・はぃ・・・。ドクター」
「なら、覚悟はいいですね?」
「覚悟?何のです?」
クリスが尋ねると、七海は膝を指し示す。
「クリス君。ここに来なさい」
七海は有無を言わせない強い調子で言う。
「は・・はぃ、ドクター」
おずおずといった様子でクリスは七海の傍らに歩み寄る。
そして、七海の膝の上にうつ伏せになった。


 (な、何をするんだろう?)
七海が何を考えているのかわからないため、クリスはどきどきしていた。
不意にクリスは七海の手が制服のズボンにかかったのに気付く。
あっという間にズボンが下され、冷たい外気がお尻に触れるのを感じた。
「ド・・ドクター・・?」
クリスはおずおずと尋ねる。
だが、七海は答える代わりに、手を振り上げた。
 バシインッ!
「きゃあっ!」
いきなり、強烈な平手打ちがクリスのお尻を襲った。
思わず、クリスは甲高い悲鳴をあげる。
バンッ!バシッ!パアアンッ!
「やっ・・ああっ・・痛っ・・」
クリスは苦痛のあまり、声をあげ、身体をよじる。
「駄目ですよ、クリス君。動いちゃ」
七海はそういうと、クリスの腰をしっかりと押さえて動けなくしてしまった。
「ど・ドクター・・。い、一体何を・・?」
ようやく、クリスは息を継ぎながらそれだけ言う。
「お仕置きですよ。悪い子はお尻ペンペンって昔から決まってるでしょう?」
(う・・嘘っ!)
クリスは驚きで声も出せなかった。
まさか、こんな子供のようなお仕置きをされるとは思ってもみなかったからだ。


 バシッ!バアアンッ!ビシィッ!
「きゃあっ!ああっ!ひゃああっ!」
華奢なその身体のどこにそんな力が?と疑いたくなるような強い平手打ちを、七海は振り下ろしてくる。
さすがに、クリスは耐え切れずに、一打ごとに悲鳴をあげてしまった。
「無理しちゃいけないって、言っておいたのに・・」
バシッ!バアンッ!ピシャンッ!
「きゃあっ!いたっ!ドクターっ!」
「約束破って・・・」
バシンッ!パアアンッ!パチンッ!
「きゃあっ!ああっ!ひゃうっ!」
「その上皆に心配かけて・・」
バシッ!バアアンッ!バチィンッ!
「きゃあっ!ああっ。も、もうやめてぇ!」
クリスは泣きながら許しを請うが、七海は容赦なく手を振り下ろし続ける。
バシィンッ!バアアンッ!バアンッ!
「いつからそんな悪い子になったんですか?クリスくんは?」
バアアンッ!バシィンッ!バッチィンッ!
咎めるように言うと、七海は一番強烈な打撃を数回、クリスのお尻に叩きつけた。
「ごめんなさいっ!ドクター、僕が悪かったです!も、もうしません!」
「反省しました?」
七海が聞くと、クリスは首を縦に振る。
「では・・あと十回・・我慢できますね?」
クリスが黙って頷くと、七海は再度、手を振り上げた。
 バアアンッ!バシィンッ!バシッ!バアチィンッ!パンッ!ビシャアンッ!パアンッ!パシィンッ!バシンッ!バアアンッ!
「~~~~~~」
お尻を襲ったあまりの痛みに、クリスは声も出ない。
だが、ようやくクリスは膝に載せられたまま、数回息を吐いた。


 「大丈夫ですか?お尻、痛かったでしょう」
さっきまでの厳しいお仕置きが嘘だったかのように、七海は膝に座らせたクリスに優しい笑みを見せ、声をかける。
「へ、平気です・・それより、心配かけてごめんなさい、ドクター」
「わかってくれればいいんですよ。もうすぐ空君も来るでしょう。来たら空君にも謝らないといけませんね?」
「はい」


 その少し前、授業が終わった空は保健室の前に立っていた。
空はドアの隙間から、中を覗いている。
彼の目には、七海の膝の上でお仕置きされているクリスの姿が映っていた。
(うわぁ、七海ちゃん、怒ってる・・・)
空は七海の平手打ちの音の大きさに、冷や汗をかいていた。
空も以前、無理をして体調を崩した際、七海にお仕置きされたため、怒っているときの七海のお尻たたきがどれほど痛いかわかっていた。
(クリス・・しばらく座れねえんじゃないか)
そんなことを思わず考えていたときだった。
「くくく・・覗きとは感心せんな」
空は後ろから聞えてきた声に、寒気を覚えた。
恐る恐る振り返ると、最も会いたくない人間の姿があった。
「ゲッ・・水都・・。何でいるんだよ・・」
「そんなことはどうでもいいだろう。それにしても覗きとは・・。くくく・・これはお仕置きが必要だな・・」
水都はそういうや、あっという間に空を捕まえてしまう。
同時に、肩に担ぎ上げてしまった。
「ちょっ・・・。何すんだよっ!」
慌てて空は抗議する。
「ククク・・。お前のようなしつけのなっていない小猿は教諭室でたっぷり躾をしてやる。ふふふ、本当の小猿みたいに尻を赤くしてやるから期待してるんだな」
「って馬鹿っ!やめろっ!!」
空は水都の肩の上で必死に暴れて抵抗する。
だが、水都はそれを苦も無くあしらい、そのまま教諭室へ連れて行ってしまった。
ちなみに、数分後、教諭室からは定規か何かで肌を打つ音と、男子生徒の激しく喚き騒ぐ声が聞えてきたという。



 ―完―

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theme : 二次創作(BL)
genre : 小説・文学

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