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二度目の失敗(封神より:楊/玉)



 「師匠、遅いなぁ」
庭で愛犬コウ天犬の身体をブラッシングしながら、楊ゼンはそうつぶやいた。
師匠の玉鼎が、元始天尊からの呼び出しで、玉虚宮へ出向いていたのだ。
そんなに遅くはならないと言っていたはずなのだが、師匠が言っていた時刻になっても、帰って来なかったのだ。
それで、いぶかしんでいたところである。
 「あれ?」
楊ゼンは上空に何かが見えるのに、気がついた。
丸い胴体を持つ巨大なロボットだ。
形状からすぐに、12仙用の乗り物、黄布力士だと気がついた。
「あれは太乙様の黄布力士。どうしたんだろう、一体?」
その疑問もさめやらぬうちに、太乙の黄布力士が楊ゼンの目の前に着地する。
 着地するや、太乙と玉鼎が操縦席から降りてきた。
「あれ、太乙様に、師匠じゃないですか?どうされたんです?」
「やあ、楊ゼン。実は玉鼎を送って来たんだよ」
「送って来たって・・・師匠の黄布は?」
「それなんだけどねぇ・・・」
太乙は言いずらそうな表情で玉鼎の方へ視線を向ける。
玉鼎は何かバツの悪いというか、それに類した表情を浮かべる。
「それなんだが・・・実は・・・楊ゼン。また操縦ミスをして、壊してしまったのだ」
「ええっ!!??」
さすがの楊ゼンも声を挙げずには、いられなかった。
以前やった失敗をまたやろうなどとは、さすがの楊ゼンも思いもよらなかったのだ。
「事情はわかりました・・・。太乙様・・申し訳有りません。師匠がご足労かけて・・」
「まあ、いいよ。それより、これからは気をつけてよ。じゃあ、私は帰るから。玉鼎の黄布は修理したら連絡するから」


 「はぁ・・・」
自分の洞府へ帰ってゆく太乙を見上げながら、楊ゼンは思わずため息をつく。
しばらく、呆れたような表情を浮かべていたが、やがて、楊ゼンは師匠の方を振り向いた。
「師匠・・・。一体何やってらっしゃるんですか。操縦ミスだなんて・・・」
「す、すまない。楊ゼン。だ、だがつい・・」
「ついじゃありません!!師匠!覚悟は出来てらっしゃいますね!?」
楊ゼンはそういうと、近くの岩に腰かけ、自分の膝を指し示す。
それを見るや、玉鼎の表情は強張った。
「よ、楊ゼン。わ、私が悪かった。だ、だからそれだけは・・ゆ、許してくれないか?」
これから行われることが何かわかった玉鼎は声を振り絞って頼み込む。
だが、楊ゼンは厳しい声ではっきり言った。
「駄目です。自分が悪いことくらい、わかってらっしゃるでしょう?早く来てください」
「わ、わかった・・・」
玉鼎は意を決して、だがそれでもためらいを捨てきれずに、恐る恐るといった感じで楊ゼンの傍らへ行く。
そして、恥ずかしさに身体をブルブルとふるわせながらも、何とかこらえ、楊ゼンの膝の上にうつ伏せになる。
 「全く・・どうしてもこうもまた・・」
楊ゼンは呆れた表情で言うと、師匠の上着をまくり、ズボンを降ろす。
すると、引き締まった綺麗な玉鼎のお尻が露になった。


 バアンッ!
不意をつくかのように、いきなり、楊ゼンの平手が玉鼎のお尻に炸裂した。
「うっ・・・」
平手打ちの強烈さに思わず、玉鼎は声を漏らし、弟子の上着の裾を強く握り締める。
バンッ!バシッ!バアンッ!
バシッ!バンッ!パチンッ!
「くっ・・・はぁっ・・・・」
玉鼎は弟子からの尻打ちを必死に耐え忍ぶ。
懸命に堪えているが、恥ずかしさで目尻にはうっすらと涙が浮かび、頬は赤みが差している。
ピ・・シャアンッ!ピシャアンッ!
パアンッ!・・パンッ!・・パチィンッ!
叩いているうちに、楊ゼンの叩き方が変わってきた。
手首をきかせ、スナップを加えて叩くようになってきたのだ。
それに伴い、音も変わった。
まるで、鞭で打つような音へと。
「くっ・・ああっ・・・はあっ!!!」
一打ごとに、お尻に電撃のような鋭い痛みが走る。
さすがの玉鼎も痛みに耐えかね、身体をもぞもぞと揺り動かしてしまう。
「駄目ですよ、師匠。逃げては」
楊ゼンはそう言うと、師匠の腰をしっかりと片手で押さえつけてしまう。
おかげで玉鼎は完全に逃げられなくなってしまう。
「そ・・そんなこと言っても・・はあっ!」
玉鼎は抗弁しようとするが、お尻をぶたれて、思わず声を挙げる。
やがて、玉鼎のお尻は熟れた桃のように、真っ赤に腫れあがった。
 「はぁ・・・はぁ・・・はっ・・・」
弟子の膝の上で、玉鼎は両肩を上下させながら、荒い息継ぎをする。
少し前に、平手がお尻に降って来ることは無くなっていた。
(もう・・楊ゼンは許してくれたのか?)
そう思った瞬間、風を切る音と共に、楊ゼンの手が再び振り下ろされた。
バアアンッッ!!
「はあああっっ!!!!」
完全に油断していたのと、今までよりずっと強烈だったのとで、玉鼎は大きな声を挙げる。
さすがに、楊ゼンの膝から降りようと動こうとする。
だが、押さえつけられているために、逃げるに逃げられない。
「師匠・逃げようなんて、悪い子ですね」
呆れたような声で楊ゼンが玉鼎の頭上から声をかける。
「す、すまない。だ、だがもう、許してくれないか?」
荒い息を吐き、口を開くのも辛いといった声で、玉鼎は弟子に許しを請う。
「駄目です。中途半端ですと、また同じことをやりかねませんからね。今日という今日はしっかりとお尻で覚えて下さい」
「そ、そんなっ!」
思わず、玉鼎は抗議の声を挙げようとする。
だが、それより早く、楊ゼンの平手打ちが玉鼎のお尻に炸裂する。
玉鼎が声を挙げたかと思うと、再び肌を打つ音が周りに響いた。


 「師匠?反省していただけました?」
師匠のお尻に替えの氷袋を載せながら、楊ゼンは玉鼎に話しかけた。
あの後、数十回ほど叩かれた後、玉鼎は楊ゼンにもう二度とやらないと約束し、ようやく膝の上から解放されたのだ。
散々に叩かれたお尻は二周りも腫れあがり、さながらスイカ並みに大きいリンゴといったような状況だった。
「あ、ああ。本当にすまなかった。楊ゼン」
玉鼎はお尻の痛みを堪えながら、楊ゼンに謝る。
楊ゼンは、師匠のお尻を手当てしながら、物思いにふけっていた。
(それにしても、師匠の運転技術というのは、いささか危ないみたいですね。このままだと事故になるかもしれないな。そうだ、太乙様に頼んで、師匠の運転指導をしていただこう)
 その後、楊ゼンと彼に頼まれた太乙により、玉鼎は力士の操縦を再勉強することになったらしい。
そして、再勉強が行われた期間中、練習場となった玉鼎の洞府では、楊ゼンや太乙にお尻を叩かれながら、再勉強に励む玉鼎の姿があった。


 ―完―


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