ダンジュー修道院24 滞在者



 普段は修道士達が勉強会などで使っている図書室の閲覧用机。
そこに見慣れない男の姿があった。
男は均整の取れたスポーツ選手や一流モデルさながらの見事な身体つきで、端正ながらどこかちょっと意地悪そうな面立ちをしている。
ヴィクトール王国軍のルイ・マッセナ大佐だった。
 大佐は休暇を取ってここしばらくの間、ダンジュー修道院へ来ていた。
用向きは仕事である。
といっても、軍のではない。
大佐には軍務以外にもう一つの仕事をしていた。
それは作家業だった。
 王国軍シリーズを読んでくださった方なら、大佐がS気たっぷりで他人を怖がらせたりするのが大好きなのはよくわかっているだろう。
そういう嗜好を持っているせいか、大佐は怪奇・恐怖を扱った作品が大好きで、趣味が高じて執筆もするようになり、ついには兼業ながら作家として活動しているのである。
 大佐は年代物の古文書にジッと目を通している。
古文書の内容は中世の修道院の日常に関するものと当時の様々な言い伝えや迷信、因習といったものにまつわるものの二種類をそれぞれまとめたものを交互にチェックしていた。
チェックしながら大佐は浮かんだアイディア等を手早く手帳へまとめてゆく。
 ドダァ~ンッ!
突然、何かが落ちたような大きな音がした。
「おやおや・・またのようだな・・」
大佐はそう言うとおもむろに立ち上がり、音のした方向へ向かっていった。
 「いたたたた・・・・またやっちゃった・・・」
本棚の間にある床では、チサトがあちこちさすりながら身体を起こしていた。
その周囲には本が乱雑している。
大佐がやってきて以来、チサトはバルバロッサに言われて大佐の手伝いをしていた。
仕事の内容としては院内を案内したり、調べ物を手伝ったりといったようなことだ。
それで大佐の必要な本を探していたのだが、またいつものドジをやらかしてしまったというところである。
 「おやおや、大丈夫かね?」
不意に声がしたので振り向くと、いつの間にか大佐が立っていた。
「あっ・・ルイさん・・あ・・痛ぁぁ・・・」
チサトは思わず立ち上がりかけたが、足首のあたりに痛みを感じて表情を歪める。
「動かない方がいい。どうやら足を捻ってしまったようだな・・・・」
「だ・・大丈夫ですよ・・これくらい・・うぅ・・」
チサトは平気な顔をして立ち上がろうとするが、痛みが足を走って立てない。
「全く・・・無理をしてはいかんな・・」
大佐はそう言うとおもむろにチサトを抱え上げて図書室を後にした。


 「チサちゃん、大丈夫?」
ラウールは湿布を取り換えてやりながらチサトに尋ねる。
「もう大丈夫です・・ごめんなさい・・お手数かけて・・」
「いいんだよ。毎度のことなんだから。そんなに気にしなくて」
「でも・・前もやっちゃったし・・それより・・ルイさんを手伝うように言われてるのに。それなのに手伝うどころか足引っ張っちゃって・・・ううう・・・僕って・・・」
チサトは自身の失敗を思い出すと思わず気持ちが沈んでしまう。
「やっちゃったことは仕方ないって。次気をつければいいんだよ」
「そうですね。次こそ頑張ります」
「そうそう。その意気」
ラウールのおかげで沈んだ気持ちが戻ったのだろう、チサトは起き上がると医務室を出て行った。
 医務室を出た後、チサトは厨房の方にいた。
図書室の方へ戻ったのだが、大佐は自分が泊っている宿坊の部屋へ戻ったという。
そのため、チサトは大佐にお茶とお菓子を持っていこうと思ったのである。
冷蔵庫の中から宿泊客用のお菓子を適当にみつくろって出すと、紅茶を淹れる。
お菓子とお茶をお盆に載せると、両手でしっかりとお盆を持ってオズオズと厨房を後にした。


 「うーん・・・・」
ノートパソコンを開いたまま、大佐はむつかしい表情を浮かべていた。
何度も文章を打ち込むものの、どうにも気に入らずに全て消しては書き直す。
だが気に入らなくてまた消す。
それを繰り返していたのだ。
(いかん・・いかんなぁ・・・どうにもまとまらん・・・)
中々考えがまとまらず、大佐は次第にいら立ってくる。
書こうとするが手詰まりになってしまい、それが苛立ちを募らせてますます書けなくなる。
大佐は思考の袋小路状態に陥ってしまい、むっつりした表情でパソコンとにらみ合っていた。
 コンコン。
突然、ドアをノックする音が聞こえてきた。
「ルイさん、いらっしゃいますか~?」
ノックと同時にチサトの声が聞こえてきた。
大佐がドアを開けてやるとお盆を持ったチサトの姿があった。
「おや、チサトくんかね。どうしたのかね?」
「あの・・お茶とお菓子・・お持ちしたんですけど・・」
「そうか。それはすまなかったな。そこに置いてもらえるかね?」
大佐はベッドの傍らにある小卓を指して言う。
「はい。わかりました」
チサトがそういう間に大佐は電源を落とす。
 「きゃあっ!」
不意に悲鳴が上がり、本能的に大佐は振り返る。
すると、またチサトがドジを踏んで転んでいた。
(よく転ぶ子だな・・・)
「ううう~~~。また・・やっちゃった~~~・・・」
「大丈夫かね?」
大佐は図書室のとき同様、チサトを助け起こしてやる。
「は・・はぃ・・。でも・・せっかく持ってきたケーキも・・お茶も・・こぼしちゃって・・うう・・どうして・・僕って・・・」
「まぁやってしまったものは・・・」
大佐はチサトに慰めの言葉をかけようとするが、不意に表情が強張ってしまう。
チサトが思わず訝しげな表情を浮かべていると、大佐はチサトの足元にダッと駆け付けた。
大佐が屈みこみ、何かを拾い上げるのを見て、初めてチサトは床に何かが置かれていたことに気づく。
大佐が拾ったのはノートパソコンが入る大きさのバッグ。
表面が濡れてしまっていることから、チサトが転んでひっくり返したお茶をもろにひっかぶったのが想像できた。
それに気づくや、思わずチサトはしまったといった表情を浮かべる。
同時に大佐は中から何かを引っ張り出す。
大佐が出したのは年期の入った古本。
装丁や文字などからすると古いミステリー小説のようだった。
その古本はお茶をまともに引っかぶってしまったらしく、中の部分まで濡れてしまっていた。
 「そんな・・・そんな・・・古本屋街をハシゴして・・ようやく・・見つけた・・という・・のに・・・」
大佐はショックだったのだろう、思わずうなだれてしまう。
その様子が痛々しくてチサトは声をかけようとするが、自分の不始末のせいでこうなったかと思うと、申しわけなくて、バツが悪くて声をかけるにかけられなかった。
気まずい空気の中、チサトがジッと押し黙っていると、やがて大佐がゆっくりと頭を上げ、こちらを向いた。
 「チサトくん・・・・」
「は・・はぃ・・・」
大佐の声に怒りを感じ取り、思わずチサトは震えそうになりながら返事をする。
「これが・・・何か・・わかるかね・・?」
「い・・いえ・・・」
「これは・・・私が大好きな・・・あるミステリー作家の代表作の初版本でねぇ・・。古本屋を何軒もハシゴして・・ようやく手に入れたものなんだよ・・」
「す・・すみませんっ!そんな・・そんな・・大切な本だったなんて・・知らなくて・・ごめんなさいっ・・」
チサトは必死になって謝った。
「謝れば済むとでも思っているのかね?」
大佐は怒りを隠せない声で尋ねる。
「い・・いえ・・。で・・でも・・ぼ・・僕に・・出来る・・こと・・でしたら・・何でも・・・しますっ!」
「ほほぅ・・。何でもかね?」
「は・・はぃ・・・」
チサトの言葉に大佐はしばらく考え込む素振りを見せる。
何を言われるのだろうと、チサトがドキドキしながら様子を伺っていると、おもむろに大佐が尋ねた。
 「チサトくん・・・。君は普段何かやらかしたときはどうされているのかね?」
「ど・・どう・・とおっしゃいますと・・?」
「どんな風に叱られているのかね?答えたまえ」
「は・・はぃ・・。あの・・その・・・お・・・お尻を・・・」
「お尻がどうかしたのかね?」
「お・・お尻を・・ぶたれる・・お仕置きを・・されています・・・」
そう言うとチサトは顔を赤くしてうつむいてしまう。
「ほほぅ・・・なるほど・・お尻をねぇ・・・」
大佐はニヤニヤしながら言う。
いいことを聞いたとでも言いたげな表情だった。
「そうかそうか・・。ならば・・・別に構わんだろうなぁ・・・フフフフフ・・・」
大佐は悪人風な笑みを浮かべて笑う。
チサトが恐る恐る様子を伺っていると、大佐は椅子に腰を下ろす。
そして膝を軽く叩きながら
「では・・ここに来給え」
といった。
 大佐の行動にチサトは表情を強張らせる。
大佐の言いたいことが嫌というほどわかったからだ。
「どうしたのかね?まさか修道士ともあろう者が自分の発言を翻すつもりかね?」
「い・・いえ・・・」
「それならば早く来給え」
「は・・はぃ・・・・」
チサトはオズオズとゆっくりした足取りで大佐のもとへ行く。
大佐の脇に立つとチサトは膝にうつ伏せになろうとするが、恐怖が胸の底から湧き上がり、足がブルブルと震えてくる。
 (駄目・・駄目だよ・・・逃げちゃ・・・僕が・・悪いんだから・・・)
くじけそうになる自分自身にチサトは必死に言い聞かせる。
だが、その一方で恐怖が覆いかぶさってくる。
逃げたいと思う気持ちときちんと罰を受けようとする気持ちがぶつかり合い、チサトは百面相を浮かべていた。
 (おやおや・・・中々いい顔をしているな・・・)
大佐はお仕置きに対する葛藤に苦しむチサトの表情を興味深そうに見ている。
(ルチア中尉ほどではないが・・・素晴らしい・・・。男なのが残念だが・・・叩きがいのありそうな子だ・・・)
大佐はいいおもちゃを見つけた子供のようにほくそ笑む。
足を踏み出しかけては戻すといった行為を何度も繰り返していたが、とうとう決意を固めたのだろう、チサトは大人しく大佐の膝にうつ伏せになった。
 「フフフ・・・いい子だ。だが・・・手加減はしないから覚悟したまえ・・」
大佐はそう言うとチサトの修道服を捲り上げ、ズボンを降ろしてしまう。
あっという間に小ぶりのかわいらしいお尻があらわになった。
 「あ・・・」
何度も経験があるとはいえ、慣れられるものではなく、チサトは恥ずかしさに顔を赤らめてしまう。
(ふふ・・どうやら恥ずかしいようだな)
大佐はチサトの羞恥に気づくと、ニヤニヤと意地悪そうな笑みを浮かべる。
「ほほぅ。女の子みたいに綺麗なお尻をしているのだねぇ」
大佐はわざと感心したような声でそう言ってやる。
するとチサトが耳まで真っ赤にし、全身をプルプルと震わせるのが見えた。
恥ずかしさを感じているのは明らかだった。
大佐はしばらくの間、ジッと見つめている。
見つめながら時々「ウフフフ・・・・・」という笑みを漏らす。
おかげでチサトは嫌でも大佐に見られていることを意識してしまい、恥ずかしい思いをしないではいられなかった。
 だが、やがてチサトに恥ずかしい思いをさせることに飽きたのか、大佐は左手でしっかりとチサトの背中を押さえつける。
「さぁて・・・それでは覚悟してもらおうかねぇ・・・」
大佐の言葉にチサトは目をつぶり、両手で大佐のズボンの裾をしっかりと握りしめて身構える。
大佐は右手に念入りに息を吐きかけると、右手をゆっくりと振り上げ、チサトのお尻目がけて振り下ろした。


 パアンッッ!
「あ・・・っっ!」
甲高い音とともにお尻の表面で痛みが弾け、思わずチサトは声を上げそうになる。
パアチィンッ!パアアアンッ!ピシャアンッ!パアアンッ!
平手が振り下ろされる中、チサトは口を噤んで声を漏らすまいとする。
だが、やはり痛いのだろう。
大佐のズボンの裾を握る両手にギュッと力が籠っていた。
 パアアンッ!ピシャアンッ!パアチィンッ!パアアンッ!
「いけない子だねぇ・・君は・・・」
お尻を叩きながらルチア中尉にするように、大佐はお説教を始めた。
パアアンッ!ピシャアンッ!パァチィンッ!パアンッ!
「ぁ・・ぅ・・・ぁ・・・っ・・・・」
パアシィンッ!パチィンッ!パアアンッ!パチィンッ!
「お茶をこぼして・・人の本を台無しにしてしまうなんてねぇ・・・」
パアチィンッ!ピシャアンッ!パアチィンッ!パアアアンッ!
「あ・・く・・・ひ・・・あ・・・」
チサトのうめき声が最初より大きなものになってきた。
表情もより苦しそうなものに変わっている。
「それも・・・私が・・何よりも・・・大事にしてる・・本をねぇ・・・」
バアシィンッ!バチィンッ!ビダァンッ!バアアアンッ!
「うっ・・!くっ・・!ひぅ・・!あっ・・!」
突然、平手の勢いが強くなり、音の感じも変わった。
さらに強い痛みが襲い、チサトは思わず苦痛に目を閉じ、悲鳴に近いうめき声を上げる。
バアシィンッ!ビダァンッ!バアッジィンッ!ビッダァンッ!
「きゃあ・・ひぃん・・ひゃあっ・・あうぅ・・・」
ビッダ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッシャア~ンッ!バッアァ~ンッ!
大佐の平手打ちはさらに勢いを増してゆく。
それに伴ってチサトの苦痛の表情もさらに強まっていった。
 バアシ~ンッ!バァア~ンッ!ビッダァ~ンッ!ビアッジ~ン!
「ひゃあっ・・ひぃんっ・・ごめん・・なさいっ・・ごめんなさい・・・」
チサトは両足をばたつかせたいのを必死に堪えて謝る。
「ただ謝ればいいとでも思っているのかね?」
「ごめん・・なさい・・大切な・・本を・・汚し・・ちゃって・・ごめん・・なさい・・本当に・・・ごめん・・なさい・・」
チサトは誠意を込めて必死に謝る。
だが、チサトは大事なことに気づいていなかった。
自分をお仕置きしているのはバルバロッサと違って、お仕置きが大好きなドS気質な人物であることに。
 「本当に反省しているというならば・・・証拠を見せてもらおうかねぇ・・・」
「証拠・・ですか・・?」
「そうだなぁ・・・。ベッドの脇まで行って、肘をついてお尻を上げるポーズを取ってもらおうか」
大佐のその要求にチサトは一瞬、驚いたような表情を浮かべる。
チサトは確かにお仕置きの経験は多い。
とはいえ、膝の上以外の場所でお仕置きされたことは一度しかない。
副院長からされたそのときのお仕置きは本当に痛くて怖かった。
今でも思い出すとブルブルと震えが足もとから這い上ってきそうだった。
 (おや・・・?どうやら怖がっているようだな)
大佐はチサトの恐怖を見抜く。
同時に大佐は恐怖の原因がベントオーバーでお仕置きされることにあることに気づいた。
(ベントオーバーに何か怖い思い出でもあるのだろうな)
それを知るや、大佐はほくそ笑む。
 「どうしたのかね?まさか君は拒否するつもりかね?」
「い・・いえ・・そんな・・ことは・・」
「本当に悪かったと思っているのならばこれくらい簡単に出来るだろう?」
「は・・はぃ・・・」
「では愚図愚図せずに言うとおりにしたまえ」
 大佐が冷酷非情な言葉を突きつけると、チサトは言われた通りに大佐の膝から降り、ベッドに向かい始めた。
「あ・・うぅ・・・」
散々に叩かれたお尻は今や濃厚なワインレッドに染まっており、歩くだけでも苦痛を主張する。
痛みに床に崩れ落ちてしまいそうになるが、それを堪えてチサトはベッドにたどり着く。
「はぁ・・・くぅぅ・・・あぅ・・・」
チサトは両肩を上下させ、荒い息を吐きながら両肘をついてお尻を高く持ち上げる態勢を取った。
 「フフ・・・よい態度だ・・・」
大佐はチサトの傍へ移動すると再び修道服を捲りあげてお尻をむき出しにする。
「さぁて・・・・それでは再開と行こうかね」
大佐は悪魔の笑みを浮かべると再び右手を振り上げた。
その後、小一時間にも渡ってお尻を叩く音やチサトの泣き声が室内に響いた。


 ブオー・・・ブオオオオ・・・。
大佐は慎重にドライヤーの温風を当てて本を乾かしてゆく。
「ふぅ・・・・これで・・・大丈夫か・・・」
濡れた全ての部分を乾かすと大佐はホッと一息ついた。
彼にとってはようやく手に入れた宝物だった。
それだけにチサトが濡らしてしまったとき、ショックだったのだ。
(それにしても・・いつだったか・・・『八つ墓村』に初めて出会ったのは・・)
大佐は昔を思い出すような表情と共に本をジッと見つめる。
本には日本語で『八つ墓村』と記されていた。
大佐が持っているのは八つ墓村の初版本だった。
 (思い起こせば・・これが・・セイシ・ヨコミゾとの出会いだったな・・)
大佐は懐かしそうな目で八つ墓村の初版本を見つめている。
まだ子供だったころ、たまたまヴィクトール語に翻訳された八つ墓村を読んだのが、そもそもの始まりだった。
狂った田治見要蔵が繰り広げる大虐殺の場面や、作品全体に圧し掛かるおどろおどろしい雰囲気に圧倒されたものだった。
それ以来、大佐は横溝正史の虜となり、翻訳版は無論、ネットなどを通じて日本語のオリジナルバージョンも手に入れていた。
正史のような独特のおどろおどろしさや恐怖に満ちた世界を作り上げたい、いつの日か大佐の心にそのような願望が芽生え始め、それが彼の中のドS気質とも呼応したのか、彼は時間を盗んでは執筆や投稿を行うようになり、ついには兼業ながらも作家として活動するようにもなった。
いわば、横溝正史は作家としての大佐の原点ともいえ、それゆえに大佐の横溝作品への思いは強いものがあった。
ちなみに、ヴィクトール王国は幕末・明治以降日本との縁が深く、日本の娯楽文化も多く入ってきている。
そのため、ヴィクトールには横溝正史のファンクラブなども存在していた。
 (それはともかく・・・どうするか・・)
大佐は思い出を懐かしむような表情から真剣な表情へと変わると考え込む。
修道院を舞台にした作品を書こうと思ってはいるものの、どういうものを書こうか中々ネタが纏まらないのだ。
そのとき、不意にしばらく前までお仕置きしていたチサトの姿が思い浮かんだ。
(そうだ・・・)
大佐はニヤリと笑みを浮かべる。
お仕置きの恐怖に震えるチサトの姿が、大佐の創作意欲に火をつけたのだ。
(少年修道士と・・・古書で・・・書いてやろう・・)
大佐はノートパソコンを開いたかと思うと、一心不乱にキーボードを叩き続ける。
やがて、古書と少年修道士を題材に大佐はおどろおどろしく奇々怪々な物語を練り上げていった。


 ―完―
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