玉鼎の大失敗(封神より:楊/玉)



 (注:封神を題材にした二次創作モノです。かなりハードなお仕置きが展開されます。許容できる方のみご覧下さい)


 (おかしいな・・・・)
楊ゼンは腕時計をみやると訝しげな表情を浮かべた。
(時間に遅れるような人じゃないのに・・・)
楊ゼンはそうつぶやくと師匠の顔を思い浮かべた。
 楊ゼンは師匠の玉鼎とデートの約束をしていた。
約束の時間より30分も早く待ち合わせの場所に来て待っていたのだが、約束の時間を30分も過ぎているのに全然来る気配がないのだ。
玉鼎が約束の時間に遅れるような人間ではないことを誰よりもよく知っているため、楊ゼンは不思議に思わずにはいられなかった。
 (まさか・・・来る途中で事故とかに遭ったんじゃ・・・)
不意に怖い想像が頭をよぎった。
途端に不安がドンドン大きくなってゆく。
気付いたときには楊ゼンは洞府に向かって全速力で走っていた。


 「師匠・・・師匠・・・」
洞府まで戻ってきた楊ゼンは慌しい様子で駆け込むや、師匠の姿を求めて洞府中を探し回る。
だが、家の中には見当たらない。
(どこに・・どこにいるんですか!?)
楊ゼンは冷静な普段の姿からは想像できないほど動揺している。
このままではパニックのあまり、錯乱してしまうのではないかと思えたときだった。


 不意に笑い声が聞えてきた。
何とも楽しそうな笑い声だ。
(あれ?)
楊ゼンは思わず訝しげな表情になる。
だが、声の主に思い当たるや、再び駆け出して庭の方へ向かっていた。
 声に導かれるようにして楊ゼンは庭を進んでゆく。
やがて、テーブルや椅子、日傘などが見えてきた。
椅子には誰かが座っている。
その椅子に玉鼎の姿を見つけ、楊ゼンはようやくホッとした表情になる。
「ししょ・・・」
声をかけようとして楊ゼンはハッと気付いた。
玉鼎はお茶を飲んでいたのだが、一人ではなかったからだ。
 テーブルを挟んだ向こう側に太乙の姿が見えた。
二人とも楽しそうにおしゃべりしながらお茶を飲んでいる。
その様子だとどうも完全に楊ゼンとの約束を忘れてしまっているかのように見えた。


 「あれ、楊ゼンじゃないか?どうしたんだい?」
不意に太乙が楊ゼンの姿に気付き、声をかけてきた。
同時に玉鼎も弟子の姿に気付いて声をかける。
「おや、どうしたんだ?そんなところで案山子みたいに立ってて」
自分がそんな間抜けた姿だったことに楊ゼンは一瞬、顔を赤らめるが、気を取り直して玉鼎に尋ねた。
 「いえ・・。それより師匠、何をしてらっしゃるんですか?」
「ああ。太乙がおいしいお茶が手に入ったというんでね。ささやかなお茶会といったところなんだよ」
「楊ゼンも誘おうと思ったんだけど、私が来たときにはいなかったんでねぇ。で玉鼎と二人で世間話でもしながらってわけさ」
「そう・・だったんですか・・・」
楊ゼンは玉鼎に何かあったわけではなかったことを知り、ホッとする。
だが、それもつかの間で次の瞬間には猛烈に悔しさと怒りがこみ上げてきた。
顔には出さないようにしようとするものの、両手で熱病にでもかかったかのようにブルブルと震えている。
 「どうしたんだ、楊ゼン?どこか身体の具合でも悪いのか?」
楊ゼンの様子がおかしいことに気付いた玉鼎は、思わず心配そうな表情で弟子に近寄り話しかけてくる。
「いえ・・。あの師匠・・。実は二人きりで話したいことがあるんですが、よろしいですか?」
「二人きりで・・・?」
「はい・・・」
楊ゼンのどこか思いつめた表情に何かただならぬものを感じたのか、玉鼎は頷くと太乙の方を見やる。
「太乙・・・」
「わかったよ。私はこれで退散するから」
「すまないな。せっかく来てくれたのに」
玉鼎は太乙に謝ると楊ゼンを連れて庭に面した自分の部屋へ向かっていった。


 「さて・・どうしたんだい、一体?」
玉鼎は楊ゼンを落ち着かせるように尋ねた。
「師匠・・・何で、太乙様とお茶なんか飲んでらっしゃったんですか?」
「え・・?太乙が持ってきてくれたから一緒に飲んだだけなんだが。それがどうかしたのかい?」
楊ゼンの言うことが全くわからないといった感じで玉鼎は訝しげに言う。
「どうかしたか・・って・・。もしかして、約束、覚えてらっしゃらないんですか?」
「約束・・・?」
不思議そうにつぶやきかけて玉鼎の表情が固まった。
今になってやっと楊ゼンとの約束を思い出したのだ。
師の様子から楊ゼンもその事実を覚る。
「師匠・・・完全に忘れてらっしゃったんですね・・・」
恨みがましい声で楊ゼンが問い詰めるようにつぶやいた。
「す・・すまない・・・」
玉鼎はバツの悪そうな表情で謝る。
「すまないじゃないですよ!!師匠!!」
楊ゼンは思わず声をあげる。
普段楊ゼンがそんな風に怒ることなどないため、さすがの玉鼎も迫力にタジタジとなる。
 「僕が・・僕が・どれくらい今日を楽しみにしてたかわかってらっしゃるんですか!?せっかく師匠と二人っきりで楽しい時間を過ごせると思ってたんですよ?それなのに、すっかり忘れてるなんてひどいですよ!!」
玉鼎は何とか宥めようとするが、楊ゼンの激昂は納まらず、怒ったまま楊ゼンは師匠を責め続ける。
「師匠が・・中々来ないですから・・何か事故でもあったんじゃないかって心配になって急いで戻って来たんですよ!そうしたら何ですか!?僕のこと忘れて太乙様とあんな楽しそうにおしゃべりしたりお茶なんか飲んでて!!僕が、どれだけ悔しかったか、悲しかったか、わかりますか!?」
 楊ゼンは自分の感情をありったけ吐き出すとゼェゼェと荒い息を吐く。
しばらく肩を上下させていたが、やがて楊ゼンはゆっくりと顔を上げると師の顔を見据えた。
その視線は刃のように鋭く玉鼎に突き刺さる。
玉鼎はやましさや罪悪感でまともに弟子の顔を見られず、ついつい目をそらした。
 「す・・すまない・・。私が・・悪かった・・・」
ようやくのことで玉鼎はやっと謝罪の言葉を口にする。
「いくら・・師匠でも・・・謝ったくらいじゃ・・許せませんよ・・・」
楊ゼンは厳しい声で師匠にそう言いやる。
「わかってる・・。私に出来ることなら・・なんでもする・・だから・・何とか・・許して・・くれないか?」
玉鼎は必死に楊ゼンに懇願する。
「何でも・・・?本当ですか?」
「ああ・・・。お前に許して・・もらえるなら・・何だってするよ・・・」
「その言葉、嘘じゃありませんね?」
念を押すように楊ゼンが問いかける。
「ああ・・・」
「わかりました。じゃあ師匠・・そこの机にうつ伏せになってもらいますよ」
「机に・・?」
玉鼎は訝しげな表情を浮かべる。
「そうです。さぁ、早くして下さい!!」
楊ゼンは再び怒りの声を上げる。
その様子を見るなり、玉鼎は傍の机の上に両肘をついた姿勢でうつ伏せになった。


 (何を・・するつもりなんだ?)
玉鼎は楊ゼンの考えがわからず、困惑した表情を浮かべる。
その間にも楊ゼンは一旦部屋を後にしたかと思うと何かを持ってくる。
何をしているのか気になったが、様子を伺おうとすると楊ゼンが恐ろしい表情で睨んでくるので壁の方を向いているしかなかった。
何やらゴソゴソと箱から取り出しているような気配がしたが、やがてそれが済んだのか楊ゼンがこっちへやって来た。
楊ゼンは玉鼎の右脇に立ったかと思うと玉鼎のマントと上着の裾をまくり上げる。
そしてズボンを掴んだかと思うや、いきなり下着ごと足元まで引き降ろしてしまった。
おかげで雪のように真っ白な、だが肉が薄くて引き締まった形のいいお尻があらわになる。
 「なっ・・何をするんだ!楊ゼン!」
玉鼎は驚くや慌ててズボンを引き上げようとする。
だが、楊ゼンは師の腕を掴んでそれを妨げる。
「駄目ですよ、師匠。こうしなきゃお仕置きできないじゃないですか」
「お・・お仕置き?」
奇妙な言葉に玉鼎は思わず尋ねる。
「そうです。僕との約束を忘れて人とおしゃべりするような師匠にはたっぷりとお仕置きして差し上げます」
「な・・何をする・・つもりなんだ・・?」
玉鼎は嫌な予感を覚えつつ、恐る恐る尋ねる。
「ふふふ。お仕置きって言ったら昔からお尻叩きに決まってるじゃないですか」
 楊ゼンの宣告に玉鼎は頭を金槌で殴られたような衝撃を受け、思わずよろめきそうになる。
まさか、そんな子供のようなお仕置きをされるだなんて思ってもみなかった。
想像しただけで羞恥がこみ上げ、玉鼎は顔を赤く染める。
「よ・・楊ゼン・・。わ・・私が・・悪かった・・で・・でも・・それだけは・・」
玉鼎はオズオズと懇願する。
だが、楊ゼンは耳を貸す気配は全く無い。
 「師匠・・。何でもするって言ったのは師匠じゃないですか?」
「そ・・それは・・そうだが・・・でも・・」
「師匠。悪いのは誰です?」
楊ゼンはわざとそう言ってやる。
その言葉に玉鼎は言葉に詰まる。
「わ・・私だ・・」
「そうです。師匠が約束破ったのがいけないんですよ。それに何でもするって言っておきながら嫌だなんて、それじゃ僕に嘘ついたことになりませんか?」
楊ゼンの反論に急所を突かれ、玉鼎はもはや返す言葉も無かった。
「わ・・わかった・・。楊ゼン・・言う通りにするよ・・」
「わかって下さればいいんですよ。さぁ、もっとお尻をこっちに突き出して下さい」
「うぅぅ・・・」
玉鼎は恥ずかしげな表情を浮かべるとお尻をさらに突き出した。
おかげでお尻が完全に楊ゼンの目にさらされる。
「くす。師匠・・綺麗なお尻ですね・・・」
楊ゼンはわざとそういうとジッと玉鼎のお尻を見つめ、撫でてやる。
「あ・・あまり・・見ないで・・」
玉鼎は恥ずかしさに再び顔を赤らめる。
「駄目ですよ、師匠。恥ずかしいのもお仕置きのうちなんですから」
楊ゼンはにやりと笑みを浮かべると恥ずかしさを煽るように言う。
「さぁ、お仕置きの時間ですよ。覚悟して下さい」
楊ゼンはそう言うと左手で玉鼎の身体を押さえる。
そしてゆっくりと右手を振り上げた。


 バアッッチィィィィィンンンンン!!!!!!
「う・・っっっ!!!!」
いきなり、鼓膜が震えるかと思えるほど強烈な音が鳴り響いた。
同時に玉鼎は骨まで響くかと思えるほどの打撃を覚える。
(なっ・・何だ・・・)
余りの痛みにさすがの玉鼎も顔を顰めた。
ビッダァァアアアアンンン!!!!バヂィィィンンンンンンン!!!!!
「ぐう・・・っ!!ひ・・・っ!!!」
玉鼎は耐えようとするものの、尋常ではない苦痛に思わず振り返り、楊ゼンの右手を見つめた。
 楊ゼンは右手に何かを握っていた。
握っているのは羽子板に似た木製の板で穴が空いている。
いわゆる穴あきパドルというやつだ。
「よ・・楊ゼン・・まさか・・それで叩くのか?」
玉鼎は血の気が引いた顔で尋ねた。
楊ゼンは何をわかり切ったことをといった様子で事も無げに答える。
「決まってるじゃないですか。師匠、僕は本当に怒ってるんですからね。しばらく椅子に座れなくくらい叩いて差し上げますから覚悟して下さいよ」
「な・・・っ・・」
楊ゼンの宣告に玉鼎は声も出ない。
楊ゼンは玉鼎の身体が小刻みに震えているのも構わず、パドルを立て続けに振り下ろしてゆく。
 ビダバァン!!バアヂィン!!ビダバァン!!ビバヂィン!!バヂィィンン!!
ビダン!!ババァアンン!!ビダヂィン!!ババヂィン!!ビダバァン!!
「ひ・・・っ!!く・・っ!!う・・っ!!ぐ・・っ!!あっ・・・!!あっ・・・!!が・・・っ!!くふ・・・!!ひ・・っ!!ぐ・・・っ!!ひぁ・・・っ!!」
重くズシリと響く木製パドルの打撃に玉鼎は苦悶の表情を浮かべ、うめき声を上げる。
 「全く・・・約束の時間に・・いつまでたっても・・来ないと・・思ったら・・・」
ビダバァァァアンン!!!ビバダァバアシィンンン!!!バババヂィィィンンン!!!ヂダバジャアアアアンン!!!!バヂィィィンンンンン!!!ドォォォォンンンンン!!!
「僕との約束なんかすっかり忘れて!!」
ビバアンッ!バンバアシィンバアチィンッ!!ビタバァンビシャンバアンバチンッ!!ダァンビバァンバシャンビッタァンッッ!!
「あ・・・っ!ぐっ・・・!!うぐ・・・!!い・・・!!くふ・・っ!!あう・・・!!
ひぎぃ・・・!!」
玉鼎の表情は一打ごとに苦悶に歪み、苦しそうに息を漏らす。
容赦ないパドル打ちにすっかり玉鼎のお尻は全体がまんべんなく真っ赤に染め上がっていた。
だが、楊ゼンは許す気配も無く玉鼎のお尻にパドルをどしゃ降りの大雨が降るような勢いで振り下ろし続ける。
 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバアンバンバアアンン!!!
ビタンバアンバアンバアンバアンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!
「しかも太乙様としゃべってたなんて!
「う・・っ!うくぅ!あっ!あぅう・・・!ひっ・・!ひゃ・・!ひく・・!!うぅくぅう・・・!!」
玉鼎は顔にジットリと脂汗を浮かべ、苦しそうに両肩を上下させる。
 (う・・あ・・熱い・・・)
玉鼎はお尻がカッカッと燃えているような錯覚にとらわれていた。
楊ゼンの容赦の無い打撃の嵐にすっかりお尻が熱を持っていたのだ。
楊ゼンがパドルを振り下ろすごとにさらに熱くなる。
お尻に与えられる痛みと、痛んだお尻が発する熱が合わさって玉鼎の苦痛をさらに強めた。
 「あんな・・・ところ・・見せられて・・・」
バアンバンバアアンバチィンバアシィンビタァンバアンビジャアンバアジィン!!
ビダバァンババジィンドビジャアンビダバァンビババンババダァンドバジャァン!!
「僕がどんなに悔しかったと思ってるんですか!!」
叫ぶような声と共に楊ゼンはパドルを叩きつける。
玉鼎はその衝撃で姿勢を崩し、机の上に突っ伏しそうになる。
 「う・・・うぅぅ・・わ・・私が・・悪かった・・・許して・・くれ・・」
玉鼎は息も絶え絶えといった様子で許しを請う。
「駄目です。言ったはずですよ。今日は本当に怒ってるんですからね。これくらいじゃ許してあげませんからね」
「な・・・っ・・」
楊ゼンの言葉に玉鼎はギョッとする。
同時に楊ゼンの怒りの深さに背筋が寒くなった。


 バンバンバンバンバンバンバアンバンババババンンバチンバアンビタンバアンッ!!
「ひぃぃ!ひっ!ううっ!うっ!くぅぅ!!ひきぃ!ひっ!ぐっ!あああっ!!」
苦痛に表情を歪め、背を仰け反らせ、或いは上体を左右に揺らしながら玉鼎は悲鳴をあげる。
今や普段の落ち着いた姿はどこにも見られなかった。
そこには、耐え難い苦痛にひたすら悶え苦しめられる姿しか見つからなかった。
ビタンバアンビシャンバアンビタンバチンバアンビタンバアンビシャアンッ!!
「よ・・楊ゼ・・や・・やめっ・・許し・・ひっ!うっ!あっ!くふうっ!」
玉鼎は楊ゼンに必死に許しを請うが、楊ゼンはジッと黙ったまま玉鼎のお尻をひたすら叩き続ける。
バァンビタァンバシャアンバチィンビィンバアンバビチィンッッ!!
ビダバァンバチィンビダバシィンドダァンバシャンビバシャアンッ!!
「く・・うっ・・ふくぅ・・・くっくっ・・うぅう・・・」
玉鼎はただ悶える。
苦痛に悶えて身体を揺らしているうちに、机に滴が落ちた。
玉鼎の目尻にはいつの間にか涙がにじんでいる。
耐え難い苦痛と恥ずかしさに無意識に涙が浮かんできたのだ。
 「師匠・・どうです?痛いですか?苦しいですか?」
パドルを振り下ろしながら楊ゼンが尋ねてきた。
「ああ・・・。も、もう・・限界・・だ・・」
「そうですか。でも師匠、僕が師匠が約束をすっかり忘れたと知ったとき・・その上太乙様と楽しそうにしゃべってるのを・・見せつけられたとき・・・。どんなに苦しかったか、辛かったか・・悔しかったか・・おわかりですか?」
楊ゼンはこれ以上ないくらい厳しい目で玉鼎を見つめる。
「わ・・悪かった・・本当に・・すまない・・。許して・・くれ・・ないか・・?」
「反省してますか?」
「し・・している・・」
「じゃあ・・『私が悪かった。二度としない。ごめんなさい』って言ってくれますか?」
「そ・・それは・・・」
玉鼎は思わず口ごもる。
確かに自分が悪かった、楊ゼンにすまないことをしたとは思っていた。
だが、「ごめんなさい」だなんて、子供みたいであまりにも恥ずかしすぎる。
いくら自分が悪いとはいっても、さすがにそんなことは言えなかった。
 楊ゼンは玉鼎の表情からそれを察する。
「それじゃあ仕方ありませんね」
楊ゼンはため息をついたかと思うと、ゆっくりとパドルを振り上げる。
そして、思いっきり叩きつけるようにしてパドルを振り下ろした。


 ビッタアアア―――――――――ンンンンンンッッッ!!!!
ビバアッシィィ―――――――――ンンンンンンッッッ!!!!
ドバジィィィィ―――――――――ンンンンンンッッッ!!!!
バアッヂィィィ―――――――――ンンンンンンッッッ!!!!
「~~~~~~~ッッッッッ!!!!!」
玉鼎は骨が砕けてしまうのではないかというくらい凄まじい打撃に言葉も出ない。
背筋が仰け反りかけたかと思うとそのまま身体が硬直してしまったほどだった。
ビダバジャ――――――――――ンンンンンンン!!!!!!
ドゴバジィィィィ―――――――――――ンンン!!!!!!
バジャダバジィ――――――――ンンンンンンン!!!!!!
玉鼎は血が出てしまうのではないかと思えるくらい爪を机に突き立て、声にならない声をあげる。
(い・・言うまで・・叩く・・気・・だ・・)
玉鼎は強烈な打撃に気付く。
『ごめんなさい』というまで、ショック死しそうなくらい強烈なパドル打ちを続けるつもりなのだ。
ビダバジャャ――――――――――ンンンンッッッッ!!!!!
(こ・・このままでは・・)
間違いなくショックで失神する。
いや、それどころかもっと大変なことになるかもしれない。
もはや羞恥心も何も無かった。
言うしか残された道は無かった。
ビダバジャバジィ――――――――ンンンンッッッッ!!!!!
「わ・・私が・・悪かった・・・っっっ!!!」
玉鼎は辛うじて気力を振り絞り、謝罪の言葉を吐き出すように言い始める。
バダバジィ―――――――――――ンンンンッッッッ!!!!!
「に・・二度と・・しないぃぃ・・・!!!!」
ビジャバァァァ―――――――――ンンンンッッッッ!!!!!
「だから・・だから・・許し・・ひいっ!!!」
ビバダァァァァ―――――――――ンンンンッッッッ!!!!!
「ごめ・・・ごめっ・・ごめん・・なさい・・・っっ」
ようやく玉鼎は言い切ると力尽きたように完全に机の上に突っ伏す。
同時にパドルの動きが止まった。


 「う・・・うぅく・・・」
薬が染み入る感覚に思わず玉鼎は声を漏らしそうになる。
「大丈夫ですか、師匠?」
楊ゼンは心配そうな表情でベッドにうつ伏せに寝ている玉鼎の顔を覗きこんだ。
あの後楊ゼンは玉鼎をベッドに連れて行くとすぐに手当てを始めたのである。
「あ・・あぁ・・大丈夫だよ・・・」
「すいません、師匠。やりすぎてしまいましたね」
「いや、私が約束忘れたのがいけないんだよ。それに、痛いけどあれだけお前が怒ったのは、それだけ私のことが好きだからだろう?」
「はぃ・・・」
玉鼎の問いに楊ゼンはつい恥ずかしげな表情になる。
「お前にそれほど愛情を抱いてもらえるなら、いくらお仕置きされてもどうということはないよ、私は」
「師匠・・・」
楊ゼンは嬉しさで思わず目尻に涙を浮かべる。
気付いたときには楊ゼンは玉鼎を起こして抱きついていた。
 「師匠・・師匠・・大好きです・・。本当に・・・」
「私もだよ・・・」


 同じ頃・・・庭では・・。
「嫌あぁぁ~~~~!!!許して道徳~~~!!!」
バシィン!バアチィン!バアンッ!
「何言ってるんだ!覗き見した上に隠し撮りなんて!」
道徳はそう叱りつけると太乙を抱きかかえたまま、容赦なくお尻を叩く。
太乙はあの後一旦は出て行ったものの、何やら気になったらしくこっそり戻ってきて窓の外から二人の様子を伺っていたのである。
そして、楊ゼンがお仕置きを始めるや、持っていたデジカメで隠し撮りをしだしたのだ。
お仕置きが終わるまでしっかり納めたので帰ろうとしたところを、たまたまトレーニングであたりまでやって来ていた道徳に見つかってあえなく御用となり、問い詰められて白状させられた上にお仕置きされているというわけである。
「い~や~あ~~~っ!!た~す~け~て~~~!!!」
その後、太乙の悲鳴と共に肌を打つ音が響き渡った。

 ―完―

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