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厳しすぎるのも・・・(最遊記より:八/三)



(注:最遊記を題材にした二次創作です。原作とキャラのイメージがかなり異なっている可能性があります。許容出来る方のみご覧ください)


 バッシィ~ンッ!!ビッダァ~ンッ!!バッアァ~ンッ!!バッシィ~ンッ!!
「ぎゃああんんっ!!ごめんっ!!ごめんってば~~!!サンゾーッッ!!」
三蔵の膝の上でジタバタともがきながら悟空は必死に謝る。
むき出しにされたお尻は既に二回りくらいは大きく腫れ上がった上、濃厚なワインレッドに染め上がっている。
顔も涙でグショグショに濡れていた。
だが、それでも三蔵は容赦なく悟空のお尻に激しい平手の雨を降らせ続ける。
 「ひぃ~んっ!!ごめんってばーーーっっ!!二度としねえよーーー!!!」
「この前もそう言っただろうが!!ったく性懲りも無くまた宿屋のメシ全部食いやがって!!」
ビッダァ~~ンッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!
「ぎゃあああんんっ!!痛ぇえっ!!痛えってば~~~!!!」
三蔵の容赦ないお仕置きに悟空は悲鳴を上げて訴えかける。
「あん?仕置きだから痛えに決まってんだろが?泣き事言うんじゃねえ」
だが、三蔵は容赦なく切り捨てると激しく平手打ちの雨を降らす。
以前、何度もお仕置きして叱ったにも関わらず、また宿屋の食事を全て盗み食いしてしまったのである。
あまりにも同じことを懲りずに繰り返しているため、さすがに三蔵もかなり怒っており、いつもよりずっと容赦のないお仕置きをしているというわけである。
 「だから・・本当にごめんってばーーー!!このままじゃお尻壊れちまうよーーー!!」
「あん?一度壊れた方がいいんじゃねえのか?聞き分けのないサルにはそうでもしねえとわかんねえだろ?」
「そんなーーーー!!」
背筋に冷たいものを覚えながら悟空は叫び続ける。
激しくお尻を叩く音と半ば怒声で叱る声、恐怖と苦痛で泣き叫びながら許しを乞う声が入り混じって部屋にこだました。


 「ふえ・・ふぇぇぇん・・・は・・八戒ぃぃ・・・・」
「もう大丈夫ですよ。だから落ち着いて」
八戒は泣きじゃくっている悟空を抱きしめながら真っ赤に腫れ上がったお尻を撫でてやる。
ようやくお仕置きが終わり、八戒が手当てをしながら慰めてやっているところだった。
 「八戒ぃぃ・・ケツ・・痛ぇぇよぉぉ・・もっと・・ギュ~ッてしてくれよぉぉ・・」
悟空の望み通り、八戒はしっかりと悟空を抱きしめてやる。
「ほらほら、いつまで泣いてるんです?男の子でしょう?」
「ひぃん・・。だって・・ケツ痛えんだからしょうがねえだろ~~」
そんなことを言い合いながらも八戒は悟空の手当を続ける。
「悟空、少しは横になってる方がいいですよ。いつまでもこのままじゃ疲れちゃいますよ?」
悟空の身体にかかる負担を心配して言った言葉だったが、その言葉に悟空はショックを受けたような表情を浮かべる。
「どうしたんです?そんな顔して」
思わず八戒も訝しんで尋ねる。
「は・・八戒・・も・・呆れてる?」
「は?何を言ってるんです?」
「だ・・だって・・・何回も・・三蔵に・・盗み食いすんな・・って言われてるのに・・・同じこと・・したし・・・・」
「何言ってるんですか。そんなことで今さら馬鹿にしたり嫌ったりするわけないでしょう?」
「でも・・三蔵いつもよりずっと怒ってたじゃん・・。それに・・八戒はギュッてしてくれたりするけど・・・・。ひぃん・・俺・・三蔵に・・嫌われてんのかなぁ」
悟空は再び泣きそうになってしまう。
 「悟空、三蔵が不器用でそういう真似が苦手なのは悟空だって知ってるでしょう?それに優しい三蔵なんて想像できます?」
「う・・ちょ・・ちょっと・・気持ち・・ワリーかも・・」
「でしょう?いつまでもメソメソしてるからおかしなこと考えちゃうんです。少し寝た方がいいですよ」
「わ・・わかった・・。でも・・寝るまで・・ギュッとしててくれる?」
悟空はオズオズと尋ねる。
「わかってますよ。だから安心して寝て下さい」
八戒にそう言われると、悟空は安心した様子で目を閉じる。
やがて悟空が完全に寝入ると、八戒はベッドにうつ伏せに寝かせて布団をかけてやり、静かに部屋を後にした。


 八戒が戻って来ると、三蔵はちょうど新聞を読んでいた。
「サルは?」
新聞を見ながら三蔵が尋ねると、八戒は答える。
「泣き疲れて寝ちゃいましたよ。よっぽど痛かったんでしょうねぇ、すごい泣いてましたよ」
「起きてもまたメソメソしてたら慰めてやれ」
「僕は構いませんけどね。でも三蔵・・ちょっといいですか?」
「何だよ?手短に済ませろよな」
八戒の様子から何か面倒くさい話をされるものと察したのか、嫌そうな表情を浮かべながら三蔵は言う。
 「三蔵・・・悟空に厳しすぎませんか?」
「何言ってんだ?サルが何度も懲りずに同じようなことすんのが悪いんだろが。キツく引っぱたかなきゃ効かねえだろうが」
「違いますよ。幾らきつく叩こうが文句は言いませんよ。悟空も悪いですから。その後ですよ」
「後?何のことだ?」
怪訝な表情を浮かべる三蔵に対し、八戒は問いかける。
 「三蔵・・悟空がどうして泣くのか、わかってます?」
「あん?ケツが痛ぇから泣いてんだろうが」
「全然違いますよ」
「なら何だってんだよ?」
「三蔵が突き放すからですよ。いつもお尻叩いた後は知らんぷりじゃないですか」
「ああ?抱っこでもしてやれっていうのか?バカバカしい」
「そうですよ、悟空は三蔵が許してくれないんじゃないか、嫌われてるんじゃないか、そんな風に思うからあんなに泣いてるんですよ」
「バカいえ。幼稚園児じゃあるまいし。それにそんな恥ずかしい真似できるかよ」
三蔵の態度に八戒はため息をつく。
 「三蔵のことだからそう言うとは思ってましたけどね。でも三蔵だって心配じゃないんですか?」
「うるせえな・・・そんな真似できるかって言ってるだろうが・・・」
八戒の言葉に三蔵の機嫌は悪くなる。
本音を言えば三蔵とて悟空のことは心配しているし、お仕置き後に三蔵の温もりを求める悟空の気持ちもわかっている。
だが、不器用なのが仇になって素直に慰めたりしてやれない。
だから八戒に慰めさせている。
八戒の方が適任だと思っているからだ。
 「何ですか?自分のことばっかりで悟空の気持ちなんか全然考えてないんですか?」
「何だと!?喧嘩売ってんのか!!」
八戒に痛いところを突かれてしまったという感じで、思わず三蔵は声を荒げる。
「そうも言いたくなりますよ。悟空があんなに泣いてるのを見ればね。もう一度言いますけど三蔵が突き放すからですよ」
八戒もお仕置きをした後に泣いている悟空を冷たく突き放してしまうような三蔵の振舞いに腹を据えかねているのか、言い方がとげとげしくなる。
 「仕置きなんだから甘やかしてどうすんだよバカ」
「お仕置きの後に慰めるのは甘やかしじゃありませんよ。三蔵、厳しいのは別に構いませんけどね。それにも限度ってものがありますよ?」
「うるせえよ・・・何で俺がそんな真似しなきゃならないんだよ・・・」
三蔵はムッツリとした不機嫌な表情で言う。
その半ばふてくされたような態度に八戒も業を煮やしたように顔を顰める。
 「恥ずかしいだの何だのっていう問題じゃないんですよ。悟空が大事じゃないんですか!?」
「だからって赤ん坊あやすみてえな真似しろってのか?バカバカしい」
「バカバカしいじゃないですよ、悟空の気持ちも考えてやれっていうことですよ」
「だからそんな真似出来るかって言ってんだろうが!!」
あくまでも頑固にそう言う三蔵にさすがの八戒もムッとしてしまう。
 「三蔵・・どうしても僕の言うことをわかってもらえないんですね。なら僕にも考えがありますよ!」
「ああん?てめえなんかに何が出来るってんだ?やれるもんならやってみろ!!」
最後通告を突きつけたものの、小馬鹿にするような三蔵の態度に八戒の腹も決まった。
突然、三蔵の手首を乱暴に掴んだかと思うと、グイッと引っ張る。
三蔵が気づいたときにはソファに腰かけた八戒の膝の上にうつ伏せにされてしまっていた。
 「おい!何する気だ!?」
普段自分が悟空にしているだけあって、三蔵はすぐにも八戒の意図を見抜く。
「わかってるんじゃないですか、お仕置きですよ」
八戒はそう言うとあっという間に法衣を捲りあげ、三蔵のズボンを降ろしにかかる。
「ふざけんな!何でそんなことされなきゃならねえんだ!」
「三蔵があまりにもわからず屋だからですよ。口で言ってもわからないなら身体に教えるしかないでしょう?いつも三蔵が悟空にしてることじゃないですか」
まるで氷のように冷ややかな口調で言うと、八戒は左手で三蔵の身体を押さえ、ゆっくりと右手を振り上げた。


 バアシィンッッ!!
「っ・・・」
最初から容赦のない平手打ちに思わず声が漏れる。
だが、三蔵は声を出すまいと口を閉じ、両手でソファを握りしめる。
 バシィンッ!バアアンッ!ビッダァァンッ!バアッジィンッ!
弾けるような音と共に八戒の平手が叩きつけられ、三蔵のお尻に手形が浮かび上がる。
ソファを握りしめる三蔵の両手は怒りと屈辱感でブルブルと震えている。
だが、八戒は容赦なく三蔵のお尻を叩く。
 バシィンッ!バッチィンッ!ビッダァンッ!バアッアンッ!
「おい・・・さっさと・・離せ・・・」
お尻を叩かれながらも三蔵は怒りに満ちた声で八戒にそう命令する。
バシィンッ!ビッダァンッ!バアッチィンッ!バッアァンッ!
「ダメですよ。今日は本当に怒ってますからね。ちょっとやそっとじゃ許しませんよ」
三蔵のお尻に容赦なく平手を叩きつけながら八戒は言う。
「ふざ・・けんな・・。何だっててめえに・・そんなこと・・されなきゃ・・なんねえんだ・・・・」
屈辱感を抑えかねた、震える声で三蔵は言う。
「まだわからないんですか?いつも悟空に辛い思いさせてるのが!」
「うるせえな・・仕置きなんだから・・当たり前だろうが・・」
その言葉に八戒はムッとした表情を浮かべ、平手の勢いを強める。
 バッチィ~~ンッ!バアア~ンッ!バッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「く・・!っっ・・!う・・!あ・・・!」
さすがに三蔵の苦しいのか、うめき声と共に表情を歪める。
「お仕置きだから痛い思いだけじゃなくて辛い思いまでさせるんですか!?それじゃお仕置きじゃなくて虐待ですよ!!」
「虐待だぁ!?てめえ、妙なこと抜かすとただじゃおかねえぞ!!」
虐待などと言われ、さすがに三蔵も怒りの声を上げる。
「だってそうじゃないですか?悟空が何よりも怖がってるのはお仕置きが終わった後も三蔵が許してくれてないんじゃないか、まだ怒ってるんじゃないのかっていうことなんですよ!」
「だから何でそれが抱っこと繋がんだ!?」
「三蔵が全然慰めてあげないで冷たく突き放すから悟空がそんな風に考えるんですよ!わかってるんですか!?」
八戒はバシバシとお尻を叩きながら半ば必死に言う。
 今まで三蔵の代わりにお仕置きされた悟空を慰めてきた八戒だから悟空の気持ちがよくわかるのだ。
三蔵本人は気づいていないが、お仕置き後に放っておかれたりされるのは叩かれる方にとっては何よりも怖いこと。
肉体的な痛みよりも心の痛みの方が辛く苦しい。
そのことを何としても三蔵にわかって欲しいのだ。
 「だ・・だからって・・そんな・・真似・・出来るか・・・」
「出来る出来ないの問題じゃありませんよ!悟空が大事ならそうしなさいって言ってるんです!!」
「うるせえ!!そんなことやれるかって言ってるだろうが!!」
三蔵はブチ切れたといわんばかりに叫ぶ。
「三蔵・・・幾ら言っても・・嫌だっていうんですか?」
一旦、お尻を叩く手を止め、静かな声で八戒が尋ねる。
「ふん・・てめえが幾ら言おうが・・・そんなこっぱずかしい真似なんか出来るかよ」
あくまでも三蔵はそう言い張る。
「そうですか・・。まだわかってくれないんですね・・・」
八戒の声に三蔵はふと危険なものを感じ取る。
何やらゴソゴソと音がしたかと思うや、空を切る音と共に勢いよく何かが叩きつけられる音がした。
 バアッシィ~~ンッッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!!
「!!!!」
さすがの三蔵も声にならない叫びを上げ、表情を苦痛に歪める。
(何で叩いてんだ!?)
思わず三蔵が振り返ると、どこから出したのか、八戒が靴ベラを握りしめていた。
 「おい・・何だそいつは・・・」
まさかと思いつつ三蔵が尋ねると、八戒は靴ベラを握りしめたまま答える。
「決まってるじゃないですか、これで叩くんですよ」
「てめぇ・・・殺す気か・・・」
さすがに三蔵の顔から血の気が引きかける。
「三蔵が悪いんですよ。幾ら言ってもわからないんですから・・。そんな人には・・もっともっときついお仕置きが必要でしょう?」
八戒は三蔵が絶対に逃げられないようにしっかりと左手でさらに押さえつけると、靴ベラを振り下ろす。
どしゃ降りの雨が叩きつけるような勢いと共に靴べらが何度もお尻に叩きつけられる。
三蔵は苦悶の表情を浮かべ、声にならない叫びを上げた。


 「八戒・・・八戒ぃぃ・・どこだよぉ・・・」
悟空は目を覚ますと八戒に呼びかける。
だが、八戒の姿はどこにも見当たらない。
 (三蔵のところ行ったのかな?)
悟空はそう考えると、慎重にベッドから降りる。
そして、恐る恐るお尻を触ってみた。
少しピリッという痛みが走ったものの、歩くのに支障はなさそうだと判断すると、ズボンをちゃんとはいて三蔵達の部屋へと向かう。
 (あれ・・?)
三蔵の部屋のドアまでやって来ると、何やら中から音が聞こえてきた。
恐る恐る悟空はドアを開けて中を覗いてみる。
 (え・・!?)
ドアの隙間から現れた光景に悟空は思わず目を疑う。
八戒の膝の上に三蔵が載せられ、あまつさえお尻を叩かれていたのだから。
三蔵のお尻は今や濃厚なワインレッドに染め上がっており、顔はじっとりと汗ばんで息も上がっている。
(何!?何がどうなってんだよ!?)
わけがわからず、本能的に悟空はドアを開けて中へ入ってしまった。
 「な・・何・・してんだよ・・・」
突然、悟空の声が聞こえ、思わず二人ともドアの方を見やる。
すると、いつの間にか悟空が呆然とした様子で立っているではないか。
 「悟空・・・どうしてここに・・?」
さすがに予想外の事態に思わず八戒も手を止めて尋ねる。
「目ぇ覚めたら八戒がいないから・・・探しに来たんだよ・・。でも・・二人とも何・・やってんだよ・・・?」
「サル・・・まさか・・見たのか・・?」
まさかという事態に思わず三蔵も尋ねる。
「う・・その・・見る・・つもりは・・・」
「さっさと行け!痛っっ!!」
思わず三蔵は怒鳴ってしまうが、そこへ八戒が容赦なく靴ベラを振り下ろす。
 「悟空に何てこと言うんですか、さぁ、謝って下さい」
「う・・うるせえよ・・そんなこと・・出来るか・・・」
三蔵の態度に八戒は靴ベラを振り下ろそうとするが、慌てて悟空が止めに入る。
 「ま・・待てよ八戒!三蔵いじめるなよ!!」
「違いますよ、悟空。お仕置きですよ」
「お・・お仕置き・・何でだよ・・?」
悟空は思わずポカンとした表情を浮かべる。
自分ならいざ知らず、三蔵がお仕置きされるなんて想像もつかないのだ。
 「あんまり三蔵がわからず屋で悟空に寂しい思いさせて泣かせてますからね。だからお仕置きしてるんですよ」
そういうと八戒は再び靴ベラを振り上げようとする。
「ま・・待って!待ってくれよ八戒!!」
慌てて悟空は再び八戒を止めにかかる。
 「は・・八戒ぃ・・三蔵・・許してやってくれよぉ・・」
「そう言いましてもねぇ・・・」
「頼むよぉ・・。俺のせいで・・三蔵が痛い思いするの・・やだってばぁ・・」
悟空の言葉に思わず八戒もやりすぎたかと反省する。
自分のせいで三蔵がお仕置きされているとわかれば悟空にとっては辛いだろう。
「わかりましたよ・・そこまで言うなら・・・」
そういうとようやく八戒は手を止め、三蔵を放す。
 三蔵はお尻の痛みに顔を顰めつつ、八戒の膝から降りると服を直して椅子に座ろうとする。
「三蔵・・大丈夫かよ・・?」
お尻を叩かれるとどれほど痛くて辛いか知っているせいか、悟空は心配そうに尋ねる。
「こんなん・・どうって・・ことねえよ・・・」
そうは言うものの、やはり痛いのだろう、三蔵は微かに顔を顰めるが、それでも座っている。
 「それより用がねえんならさっさと部屋に戻れよ」
「三蔵・・だからそういうつれない態度は・・・」
相変わらずの三蔵の様子に思わず八戒が口を挟もうとするが、不意に悟空が進み出たかと思うと、三蔵の前に座り込む。
「さ・・三蔵・・・ほ・・本当に・・悪かったから・・。も・・もう・・・約束も破ん・・ねえよぉ・・。意地汚くも・・しねえし・・腹が減っても・・ちゃんと・・我慢・・すっから・・・。だから・・お願いだから・・嫌わねえで・・くれよぉぉ・・。本当に・・ごめ・・ごめん・・ってばぁ・・・」
床に座り込んだままボロボロと悟空は泣いて訴える。
しばらく三蔵は押し黙っていたが、やがて一言呟くように言った。
 「馬鹿か、お前は」
「三蔵、そういう言い方は・・・」
八戒は見かねて再び口を挟みかけるが、口を挟むなと言わんばかりに睨んでくる三蔵につい口を閉じてしまう。
「お前みたいなバカザル、どうでもいいと思ってたらケツなんか叩きゃしねえよ」
三蔵の言いたいことがわからず、悟空はキョトンとして三蔵を見つめると、助けを求めるように八戒の方へ振り向く。
 「悟空、要するに三蔵は悟空のことが心配だからお尻叩くんですよ。そう言いたいんですよ」
「勝手なこと言ってんじゃねえよ・・・」
「じゃ・・じゃあ・・俺のこと・・嫌ってたり・・しねえ?」
恐る恐る悟空が尋ねると、三蔵は手で招き寄せるようなしぐさをする。
悟空が近寄ると、不意に三蔵は悟空を掴んで引き寄せる。
悟空が気づいた時には、三蔵の膝の上に抱きかかえられるようにして座っていた。
 「三蔵・・・?」
「今回だけだぞ・・・次は・・ねえからな・・・」
ムッツリした表情で言うと、三蔵は両手を回して悟空を抱えてやる。
(許して・・・くれてんだ・・)
そのことに気づいた悟空はようやく心から安堵した表情を浮かべた。


 「おやおや。無邪気な寝顔ですねぇ」
三蔵の膝の上で眠っている悟空の寝顔を見ると、八戒は微笑ましいといった様子で笑みを浮かべる。
三蔵が許してくれた、自分のことを嫌ってなどいないとわかって安心したせいか、そのまま眠ってしまったのだ。
 「おい・・。いつまでこうしてりゃいいんだ?」
一方、悟空が寝てしまったため、どかすにどかせなくなってしまった三蔵はまた不機嫌な表情を浮かべている。
「それは悟空が起きるまでじゃないですか?」
「あん?冗談じゃねえぞ。こんな重いのずっと抱えてろっていうのか?」
やや小柄とはいえ悟空だって年頃の男の子。
ずっと膝の上で抱えているのは重くて大変だ。
しかも、八戒に散々に叩かれたお尻が痛くてたまらない。
 「そうですよ、今まで泣かせた分しっかり抱っこしてあげる方がいいんじゃないですか?」
「おい・・てめえ・・まだ怒ってんだろ?」
八戒の笑みに隠れたものに気づくや、三蔵はまた不機嫌そうな表情を浮かべる。
「よくわかりましたね。それじゃあ僕は洗濯があるんでちょっと出ますから悟空をちゃんと抱っこしてあげて下さいね」
そういうと八戒は出て行こうとする。
だが、不意に部屋を出る直前、再び振り向いたかと思うと言った。
「ああ。一つ言い忘れてました。もし僕が戻ってくたときに悟空を抱っこしてなかったら、例え悟空が泣いて許してやってと言ってもまたお仕置きしますからね」
それだけ言うと八戒は部屋を後にする。
三蔵はムッツリとした表情を浮かべつつも、しっかりと悟空を抱っこしてやっていた。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

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