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無茶な子には・・・(封神より:道/玉)



 その日もいつものように道徳がランニングをしていたときだった。
「あれ?玉鼎じゃないか。どうしたんだい?」
向こうから玉鼎が歩いてくるのを見つけた道徳はふと声をかけた。
「ああ、道徳か。これから修行に行くんだよ」
「ああ、なるほど」
道徳は玉鼎が練習用の剣を手にしているのを見ると納得した表情で言う。
しばらく世間話をした後、玉鼎は修行の場所へ向かおうと脇道を行こうとした。
「ちょっと!どこへ行くんだ!?」
突然、道徳が後ろから呼びかけた。
「どうしたんだ?そんなに慌てて?」
玉鼎は不審そうな表情を浮かべて尋ねる。
「どこに行く気なんだ?まさかこの先の岩地へ行くのか?」
「そうだが。どうかしたのか?」
「どうかしたじゃないだろう!あそこは地震とかが多くて危ないところじゃないか」
玉鼎が向かっている場所は火山の近くでそのために時々地震が起こったり、熱い間欠泉や毒ガスが噴き出したりととても危険な場所だった。
「大丈夫だよ。私だって何度も行ってるから。君だって結構危ない場所で修業するものだろう?」
「それはそうだが・・・。だがいつもよりずっと危険度が最近は高いっていうらしいからなぁ。玉鼎・・・くれぐれも無茶はしないでくれよ。ちょっとでも変だとか身体がおかしいって思ったらすぐにやめて帰るんだぞ」
「わかっているよ。私だって子供じゃないんだから」
「ならいいんだが・・・」
玉鼎の返事に道徳は心配そうな表情を浮かべている。
玉鼎の姿が見えなくなるまで見つめていたが、やがてゆっくりと動き出し、気づかれないように後を追い始めた。


 見渡す限りゴツゴツした岩に覆われた地面が周囲に広がり、あちこちに崩落の跡やそれによって生じた穴などが見えている。
突然、熱い間欠泉が噴き出すかと思うといかにも毒々しい色合いの煙が地面からもうもうと噴き上がっていた。
まるで地獄を思わせる地面の上に佇むように立つと、玉鼎は静かに腰を落とす。
そのまま石にでもなったかのようにジッとしていたが、短い息を吐くや否や、残像すら見えないほどの速さで剣を抜き放った。
鞘に納めたかと思うと再び抜き放ち、それを飽きることなく何度も繰り返す。
玉鼎の動きが止まった時には抜き打ちの回数は一万を軽く超えていた。
素振りや型の練習等を足場の悪い岩地の中で没頭したように玉鼎は行う。
あっという間に時間が流れ、それと共にあたりから噴き出す煙の色や間欠泉の勢いに変化が見られる。
しかし、修行に没頭するあまり、玉鼎は周囲の変化を見過ごしてしまっていた。
 「ふぅ・・・・・・」
ようやく剣を振るうのを止めたときには玉鼎は汗だくになっていた。
(一休みするか・・・)
玉鼎はそう心中で呟くと適当な場所に腰を降ろす。
剣と一緒に持ってきた風呂敷き包みを開けたかと思うと中から水筒が出てきた。
 水筒の中身を飲み干しながら玉鼎は一息つく。
「おや・・・?」
あたりを見回してみて、ふと煙や間欠泉の様子に変化があるのに気がついた。
(勢いが強くなったか・・・?)
そんなことを考えながら水筒の蓋を傾けると、不意に手から水筒のふたを取り落してしまう。
(手が滑ったのか?)
そう思って手を伸ばすと、一瞬視界がぼやけ、かすかに腕が痺れたように感じた。
 (ガスのせいか・・・?)
玉鼎は身体の状況からそう考える。
一瞬、早々に切り上げて帰ろうかと考えたが、そんな深刻そうな症状ではなさそうに思えた。
(もう少しだけやったら帰ることにしよう)
そう決めると玉鼎は立ち上がり、再び剣を取った。


 「おーい!玉鼎―!どこだーい!?」
それからしばらくして岩地へやってくるや、道徳は声を上げて玉鼎に呼びかけた。
(どこに・・行ったんだ・・?)
心配そうな表情で道徳は周囲を見回す。
実は道徳も以前、二三度程ここで修業をやったことがあった。
最初のうちはたいして危険はなさそうに思っていたのだが、最後にここを利用したときに異様に強力なガスにやられそうになり、それ以来ここには近づかないようにしていたのだ。
そんな経験があるせいか、表情も緊迫したものになってくる。
 不意に道徳は何かがぐったりしているのを見つけた。
ハッとして駆け寄るや、玉鼎がゴツゴツした地面の上に倒れている。
「おい!おい!大丈夫かい!!」
道徳は玉鼎の上体を抱え起こして呼びかけるが返事がない。
「こりゃ・・・大変だ・・・」
すぐにも玉鼎を抱き上げるとしっかりと抱えて走り出した。


 真っ暗な闇の中、玉鼎は彷徨っていた。
随分と長い間、闇の中を歩いているとやがて微かに光が見えてくる。
その光のもとへやってくるとドアのようなものがあった。
その扉を開けると真っ白な光が飛び込んできた。
 目を覚ますなり、玉鼎の視界に白い天井が飛び込んできた。
気づくと玉鼎はベッドに入っている。
(何だ・・・夢だったのか・・・)
その事実に気づき、玉鼎はホッとして身体を起こそうとする。
だが、身体を起こしかけて違和感を覚えた。
 部屋の中にはダンベルや鉄アレイ、腹筋台といったトレーニング器具が置いてあった。
しかし、玉鼎の寝室にはそんなものはない。
(どこだ・・?ここは・・・?)
疑念に駆られた玉鼎はもう一度周囲を見渡そうとした。
 「目が覚めたのかい?」
不意に誰かに呼びかけられ、玉鼎はハッとして振り向く。
するとお盆を持った道徳の姿があった。
「道徳・・・どうして・・ここに・・?」
「どうしてってここは俺の家だからね」
「道徳の?」
「そうだよ。俺が連れて来たんだよ」
「連れて・・・」
途中まで言いかけて玉鼎はこれまでのことを思い出す。
身体の様子がだんだんおかしくなりかけたかと思うと倒れてしまい、そのまま意識を失ったのだ。
 「そうだ・・・急に調子が悪くなったんだ・・・」
「思い出したようだね。ところで・・・玉鼎・・・」
道徳は茶を載せたお盆をベッド脇の小卓に置くとグッとベッドに近づいてきた。
「どうしたんだ・・道徳・・?」
玉鼎は道徳が怖そうな顔をしていることに不審を覚える。
「俺・・・言わなかったかい?無茶はするなよって。ちょっとでもおかしいと思ったらすぐやめて帰れって?」
「そ・・それが・・どうかしたのか?」
「どうかしたじゃないだろう!危ないところだったんだぞ!?わかってるのかい!?」
その口ぶりが責めているように、また決めつけたように思えたのだろう、玉鼎はちょっとだけムッとする。
「道徳には関係ないだろう?何だって君に一々説教されなきゃいけないんだい?私だって子供じゃないんだ」
「玉鼎・・・本気で言ってるのかい?」
「だったら何だっていうんだい?」
「そう・・・そういう態度取るのかい・・。それじゃあ仕方ないなぁ・・」
道徳はハァ~ッとため息をつくと玉鼎の手首を掴む。
そしてグッと玉鼎の身体を引き出したかと思うと玉鼎の身体をぐるりとコマのように回しながら自分の方へ引きつける。
同時にベッドの縁へ腰を下ろしたかと思うと玉鼎の身体を引き倒した。


 (え・・・?)
玉鼎は何が起こったのか一瞬理解できなかった。
気づいた時には床が目の前に迫っている。
わけがわからずにいるのを尻目に道徳は玉鼎のズボンを降ろしにかかる。
「ちょ・・・!何をしているんだ!?」
慌てて振り返ると玉鼎は抗議する。
「何ってお仕置きの用意だよ」
「おし・・おき・・?」
「そうだよ。しっかり反省してもらうよ」
そういうと道徳は右手で玉鼎の腰を押さえる。
同時にゆっくりと左手を振り上げたかと思うと玉鼎のお尻目がけて振り下ろした。


 パシィーンッ!
「くっ・・・!」
甲高い音とともにお尻の表面で痛みが弾け、ジィ~ンと全体へ広がっていく。
(な・・何だ・・・?)
最初は何が起こったのかわからなかった。
だが、数回続けて肌を打つ音が鳴り、お尻に痛みを感じてようやく我に帰った。
(し・・尻を叩かれてるのか!?)
最初、玉鼎は何かの間違いかと思った。
だが、痛みは間違いなくお尻から伝わってくる。
痛覚という明確な証拠がある以上、間違いない事実だった。
「道徳!何をしてるんだ!?」
「だからお仕置きだって言ったじゃないか。聞いてなかったのかい?」
「だからって何だって尻叩きなんだ!」
「おや?文句があるのかい?」
「当たり前だろう!子供じゃあるまいし!」
「子供じゃないねぇ。危ないって言っておいたのにあんなところ行って、しかも無茶して倒れるなんていい大人のすることかい?」
道徳の問いかけに玉鼎は思わず言葉に詰まってしまう。
今になって考えれば分別のある振る舞いとは玉鼎にも思えなかったのだ。
しかし、今さらそれを認めるのは恥ずかしい。
道徳にこんな扱いをされている以上、なおさらそう思えた。
「そんな子供には子供のお仕置きの方がピッタリだろうしねぇ。さぁ、しっかりと反省してもらうよ」
道徳はそう言うと再び平手を振り下ろした。


 パアシィンッ!ピシャアンッ!パシィンッ!パチィンッ!
「くっ・・・や・・やめ・・う・・く・・・」
道徳が平手を叩きつけるたびに苦痛が襲い、玉鼎は声を漏らす。
痛みには耐性のある玉鼎だったが、元々スポーツマンで身体を鍛えている道徳の平手打ちは威力があり、苦痛を感じずにはいられなかった。
 パアチィンッ!パシィンッ!ピシャアンッ!パアンッ!
「本当に・・・何やってるんだい・・・君は・・・」
子供に言い聞かせるような感じでおもむろに道徳が口を開き始めた。
パアシィンッ!ピシャアンッ!パチィーンッ!パシィィンン!
「危ないから・・・無茶はするなって・・・」
パアアンッ!ピシャアンッ!パアチィンッ!パシィィンンッ!
「く・・・あ・・・やめ・・・やめ・・・・うぅ・・・」
玉鼎は呻きつつも道徳への抗議を行う。
幾ら自分に非があってもこんな恥ずかしいお仕置きは嫌だった。
「ちょっとでも変だって思ったら・・・無理しないで帰れって言っておいた・・・はずじゃないか・・・」
お説教をしながら道徳は玉鼎のお尻に平手を打ちつけてゆく。
最初は白磁のように綺麗な白だったお尻はほんのり薄めの赤に変色していた。
道徳が左手を叩きつけるたびに手型がつき、それが重なってだんだんと赤さが増してゆく。
 「やめ・・・やめ・・うう・・・くぅぅ・・・あうぅ・・・ああっ・・・」
玉鼎の息遣いがだんだんと荒くなり、両肩を上下させるかと思うと微かに身体を揺り動かす。
パアシィンン!ピシャアーン!パアアーン!パシィィンン!
「それなのに・・・無茶して倒れて・・・あのまま俺がいなかったらどうなってたのかわかってるのかい?」
肌を打つ音が響く中、道徳は玉鼎にそう問いかける。
 バアチィンッ!バシィ―ンッ!ビシャーンッ!バァーンッ!
「うっ・・!くっ・・!ひぅ・・!あぐ・・!」
不意に平手打ちの勢いが強くなった。
苦痛が強まったせいか、うめき声は悲鳴に変わり玉鼎の表情も苦しそうなものに変化する。
実際辛いのだろう、平手が打ちつけられるたびに玉鼎はベッドのシーツを掴んでいた。
バアチィンッ!ビダァーンッ!ビバァーンッ!バァーンッ!
「ひ・・!ぐ・・!う・・!いた・・・!」
バッチィンっ!ビッダァンッ!バアッジィンッ!バッアアンンッ!
「ひっ・・!やめ・・いた・・痛い・・・」
バアッチィンッ!ビッシャアンッ!バジィィンン!バァァァァンンン!
「痛・・ひぐ・・!やめっ・・!ひぅぅ・・・!」
バアジィンッ!ビッダアンッ!バアシィ―ンッ!バジィ―ンッ!
「やめ・・痛・・うぅぅ・・・やめぇ・・・」
玉鼎は抗議の声を上げていたが、その声は弱々しくなっていた。
目尻にはうっすらと涙を浮かべており、頬も上気して赤く染まっている。
お尻の方は今や大分濃くなっていた。


 「全く強情なんだから・・・は~、反省しないあたりが天化を思い出すよ」
中々謝ろうとしない玉鼎の態度に道徳は一旦手を止めると溜息をつく。
「反省した!したからもう放してくれないか?私はもう子供じゃないんだ」
目尻に涙を浮かべたまま後ろを振り向くと玉鼎はそう懇願する。
「そういってもねぇ。口で言っても無茶するような子の言うことは聞けないなぁ」
『なっ、私は子供じゃない!』
思わず、玉鼎は叫んでしまった。
まるで子供に対して言っているように聞こえたからだ。
玉鼎とて内心は自分が悪いことはわかっていた。
とはいえ、こんな幼児みたいな扱いをされて素直に謝るなんて恥ずかしいし悔しい。
だから素直に頭を下げるなんて出来なかった。
同時に自分が悪いのに謝れない、大人しくお仕置きを受けられない自分が情けなく、お仕置き自体への屈辱感や悔しさと相まって玉鼎自身を責め立て、それが苛立ちをさらに募らせていた。
恥を忍んで許しを請おうとしたものの、道徳の口ぶりに思わず今までたまっていた苛立ちが一瞬爆発したのである。
 「玉鼎・・・」
道徳の声が低く据わったものになった。
玉鼎は雰囲気が変わるのを感じ、嫌な予感を覚える。
「まだそんな態度取るのかい?」
「だ・・・だったら・・何だっていうんだ・・?い・・いい加減に・・放してくれないか」
内心の動揺を隠しつつ、玉鼎は答える。
「俺だって玉鼎がきちんと反省すればそろそろ許してあげてもいいかなって思ってたんだけどなぁ・・・」
道徳は失望した口調で話す。
「それなのにまだ強情張って・・・。それじゃあまだまだ許してあげるわけにはいかないなぁ」
(な・・何だって・・・)
道徳の言葉に玉鼎は唇をわななかせる。
(こんな状態が・・まだ続くのか・・・)
それを想像するや、再び玉鼎の心中に羞恥や悔しさがこみ上げてくる。
(い・・嫌だ!もう・・!)
そう心の中で叫んだときには道徳の膝から抜け出そうとしていた。
 「こらっ!まだ終わってないだろうっ!?」
道徳は抜け出そうとする玉鼎の身体をしっかりと押さえつけると引き戻す。
「は・・放して・・くれっ!!」
「駄目だって!」
玉鼎は必死に抵抗するが、道徳は全力で押さえ込む。
「全く・・・これじゃ・・本当の・・子供だなぁ・・・」
道徳は玉鼎を押さえながらやれやれといった感じで呟く。
「仕方ないな・・・。わからずやの子には・・・もっと・・お仕置きが必要だな・・」
そう言ったかと思うと道徳は再び平手を振り上げた。


 バアジィンッ!パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパアンッ!
パシィンッ!パアンパアンパァンパンパンパァンパンパンパンパンパン!
「くっ・・やめ・・や・・ひぅ・・く・・道徳ぅ・・やめ・・うぁぁ・・ひぅう・・・やめ・・あっ・・くっ・・・ひぅぅ・・・」
今までとは異なった速いテンポの平手打ちに玉鼎は苦痛の声を何度も漏らす。
一発一発は今までの平手打ちに比べて弱かったが、それが間断なく続けば別だ。
むしろこちらの方がより強い苦痛を与えるだろう。
 パパァンッ!パシンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチィンッ!
ピシャアンッ!パァンパァンパンパンパンパァンパンパンパァンパァンッ!
「ひ・・痛・・・痛い・・・いたぁ・・・やめ・・・ひぃ・・やめ・・ど・・道・・徳・・ぅ・・も・・もう・・やめ・・ひぅ・・うう・・許し・・ゆる・・ゆ・・・うぁぁ・・」
もはや玉鼎は苦痛の声をあげるだけだった。
お尻はワインのような濃厚な赤色に染めあがっており、道徳の手が触れるたびに熱した石炭のような熱さが掌に一瞬伝わってくる。
玉鼎自身、お尻が発する熱のせいで床がぼやけて見えていた。
「やめ・・くぅぅ・・も・・もう・・・許し・・・どう・・とくぅ・・うぅ・・痛い・・も・・・もう・・やめ・・やめて・・いや・・・嫌だ・・・ううぅ・・・うっう・・・」
いつの間にか玉鼎はボロボロと涙をこぼしてしまっていた。
もはやプライドも意地も消え果ていた。
 (そろそろか・・・・)
道徳は玉鼎の様子から頃合いだと判断したのか、ややお尻を叩く勢いを弱めると口を開いた。
「反省したかい?」
「した・・・した・・・から・・・今度・・こそ・・本当に・・・だ・・だから・・・も・・もう・・・許し・・」
「じゃあ何が悪かったんだい?本当に反省してるんなら言えるだろう?」
平手を振り下ろしながら道徳は尋ねる。
どうして怒られているのかを玉鼎にきちんと理解させたかったのと、本当に反省したか確かめるためだ。
「む・・無茶・・するな・・と・・言われたのに・・・無茶して・・・危ない目に・・あった・・」
「そうだな。それから?」
「じ・・・自分が・・・悪いのに・・・す・・素直に・・・反省・・しなかった・・」
「そう。でもまだあるだろう?」
「え・・・?」
道徳の問いに玉鼎は訝しげな声を出す。
他に怒られる理由があるとは思えなかったからだ。
「わからないのかい?」
「そ・・そう・・言われても・・・・」
必死に考えるが、何も思いつかず玉鼎は困惑する。
「仕方ないなぁ・・・ねぇ玉鼎・・・気絶して倒れてるのを見つけたとき・・・俺がどんな気持ちだったか・・・わかるかい?」
「あ・・・・」
ようやく玉鼎は道徳が何を言いたいのかに気がついた。
「本当に冷汗が出たよ・・・。洞府に連れて来たはいいけど・・・このまま死ぬんじゃないかって・・そう思いもしたんだ・・・。目が覚めたときは・・・本当に・・・安心したよ・・・」
「す・・すまな・・かった・・・心配・・かけて・・・」
「わかってくれればいいんだよ」
そういった道徳の表情にはもはや怒りは無く、和らいだものへと変わっていた。


 「つ・・・うぅ・・・」
「大丈夫かい?染みたのか?」
道徳はベッドにうつ伏せになった玉鼎の顔を心配そうに覗き込む。
「い・・いや・・大丈夫だ・・。続けて・・くれないか・・」
「ならいいんだが・・痛いなら素直に痛いって言ってくれよ?結構染みるからな」
道徳はそう言いながら真っ赤に染まった玉鼎のお尻に薬を塗っていく。
「わかって・・いるよ・・あっ・・くぅ・・・」
「ほら、また無理してるじゃないか。全く・・・君も強情だなぁ」
「そ・・それは・・仕方・・ないだろう・・・。こんなので痛いなんて言ったら・・子供みたいで恥ずかしいじゃ・・ないか・・・」
「玉鼎・・・。君って意外と子供っぽいんだな」
「なっ!いい加減にしてくれないか!私は子供じゃないんだぞ!」
「はぃはぃ。わかってるよ」
道徳は笑いを堪えているような表情でポンポンと軽く玉鼎の頭を撫でる。
玉鼎は何か言いたげな表情を浮かべていたが、言っても言い返されるだけかと思ったのかプイッと顔をそむけてしまう。
その様子に道徳は苦笑すると今度は冷やしたタオルをお尻に載せてやった。

      ―完―

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