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嘘の代償4(楊/玉:神父兄弟パロ)



 (封神を題材にした二次創作です。玉鼎と楊ゼンが神父で兄弟という設定になっています。許容出来る方のみご覧下さい)


 「あれ?どこか出かけるのか?」
玉鼎は祭壇の掃除をしていると、楊ゼンが風呂敷包みを持って出かけようとするのを見かけた。
「ええ。竜吉さんのお見舞いに行ってきます」
「そういえばまた入院していたな」
玉鼎は思い出したようにそう呟く。
 竜吉は玉鼎たちの友人である燃燈の姉だ。
身体が弱いため、入院する事がしばしばだった。
「ええ。ですからちょっとお見舞いに」
「そうだな。私がよろしくと言っていたとでも伝えておいてくれないか?」
「ええ、構いませんよ。それじゃ行ってきます」
そういうと楊ゼンは教会を後にしようとするが、不意に立ち止まって振り返る。
 「ああ、そうそう兄さん」
「何だ?」
「くれぐれも・・火の始末とか気をつけて下さいね」
「わかっているよ・・それくらい・・」
「本当にお願いしますよ。ロウソクだって怖いんですから」
楊ゼンはしっかりと念を押す。
教会という場所柄、祭壇や別の場所に飾られている聖像にロウソクを捧げることもある。
そのロウソクから火事になる危険もあるし、玉鼎は見た目しっかりしているように見えてそうではないから余計に心配になるようだった。
 「だからわかってるといってるじゃないか。私だって子供じゃないんだ・・・」
弟のそういう気持ちを感じ取ったせいか、表情が不機嫌なものへと変わる。
それを見てとった楊ゼンがなだめにかかると、玉鼎はようやく機嫌を治したため、楊ゼンも教会を後にした。


 「おや・・?終わったな・・」
お茶を淹れようとした玉鼎はお湯が切れてしまったことに気づく。
(仕方ないな・・・)
玉鼎は薬缶に水を入れると、湯を沸かす作業を始めた。
しばらくそのまま薬缶の前に陣取っていたが、ふとまだ洗濯物を干していなかったことを思い出した。
思わず外へ干しに行こうとするが、ふと楊ゼンの言葉を思い出す。
 (沸くまで待ってた方がいいかな・・。いや、家事をやらないとやらないで怒られるかもだしなぁ・・・)
玉鼎はふと考え込む。
教会の仕事もだが、家事もサボったり忘れていたりすると叱られてしまう原因となるからだ。
薬缶をジッと見つめているうちに、しばらくかかりそうだと思えてくる。
(大丈夫だろう・・少しくらいなら・・・)
玉鼎はそう考えると、そのまま薬缶を放って出て行ってしまった。
 (意外と・・かかったな・・)
玉鼎はため息をつきながら庭から戻ってくる。
最近天気が悪くて洗濯物を干せなかったせいだろう、結構量が多くて時間がかかってしまったのだ。
(あれ・・?何か忘れてるような・・・)
玉鼎はリビングの方へ向いながら何かを思い出そうとする。
そのとき、キッチンから何やら妙なにおいがしてきた。
 (何だ一体!?)
慌てて玉鼎はキッチンへ駈け込む。
すると放って置かれた薬缶が激しく鳴り、同時にガスの炎がメラメラと大きく燃え上がって壁を焦がしていた。
「う・・うわーっ!!わーっ!!わぁぁーーーっっ!!」
突然の事態に玉鼎は叫び声を上げる。
だが、我に返るや、慌てて消火器を探しにかかる。
ようやくの思いで消火器を探し出すと必死に噴射し始めた。
 消火液を何度も何度も吹きかけ、ようやくのことで火が消えるとようやく玉鼎はホッとする。
「はぁ・・・ボヤ程度で済んでよか・・・・」
そこまで言いかけたとき、焦げて黒ずんだ壁に気づいてハッとする。
(ど・・どうする!?このままじゃ・・・火の不始末したのがバレるじゃないか!?)
出かける前の弟の言葉を思い出し、玉鼎は愕然とする。
このままでは間違いなくお尻を叩かれてしまう。
 (どうしたら・・・どうしたらいいんだ!?)
黒ずんだ壁を見つめながら玉鼎は必死に考える。
(せめてこの黒いのが消えれば・・消えれば・・そうだ!!)
玉鼎は何かを考え付いたのか、慌ただしくキッチンを飛び出すと庭へ向った。
庭へ出た玉鼎は片隅に建っている物置へと向かう。
慌ただしく物置に入っていったかと思うと、キッチンの壁と同じ色のペンキやペンキを塗るための大きなブラシ、汚れを防ぐための前掛けを取り出す。
 キッチンへそれらを持って来たかと思うと、玉鼎は前掛けを身に着け、ブラシにたっぷりとペンキをつけたかと思うと、黒ずんだところを塗り始めた。
しばらくするとペンキで完全に焦げ跡は隠れてしまう。
「よし!これで大丈夫だな・・」
ペンキで焦げた跡が消えたのを確かめると、玉鼎はようやくホッとする。
(これでバレずに済むな・・・)
そう思いながら玉鼎はペンキやその他の道具を物置へ戻した。


 「ただいま~、帰って来ましたよ~、兄さん~」
楊ゼンは戻ってくるなり、兄にそう呼びかける。
「やぁ、おかえり。竜吉の様子はどうだったんだい?」
証拠隠滅作業は完璧だと安心しているのか、平常と変わらない様子で玉鼎はそう尋ねる。
 「今は調子がいいみたいでしたよ。燃燈様もいらっしゃってて、姉弟仲よく世間話なんてしてらっしゃいましたし」
「そうか。それはよかった」
楊ゼンの言葉に玉鼎もホッとしたような表情を浮かべる。
 「あれ?どうしたんです、袖?」
「え?どうかしたのかい?」
弟の問いに玉鼎は怪訝な表情を浮かべる。
「袖が汚れてらっしゃるみたいですけど?どうかされたんですか?」
「い、いや。何もないよ!」
玉鼎は思わず慌ててしまう。
だが、その慌てぶりに楊ゼンはピンと来る。
 「兄さん・・僕がいない間、何かやらかしましたね?」
「してない!何もしてない!キッチンでなんか何も・・・」
そこまで言いかけて玉鼎はハッとする。
わざわざ自分でバラしてしまったのだ。
 「キッチンですか・・・なるほど・・」
兄が間抜けにも口から滑らせた言葉から楊ゼンはあたりをつけるや、一目散にキッチンへ向ってゆく。
「待て!待ってくれっ!楊ゼンッ!!」
慌てて玉鼎は追いかけるが、止める間もなくキッチンへと入られてしまった。
 「う・・何ですかこの匂い・・」
キッチンに入るなり鼻を突くペンキの匂いに思わず楊ゼンは顔を顰める。
あたりを見回してみると、ガスコンロ際の壁にペンキを塗った跡がある。
さらに近付いてよく見てみると、ガスコンロには焦げた跡があり、またあたりには消火液のふき取りそびれたものと思しき汚れまであった。
 「よ・・楊ゼン・・・」
オタオタした様子で玉鼎は弁解しようとするが、弟の鋭い視線に見据えられ、何も言えなくなってしまう。
 「とりあえず・・・僕の部屋に行きましょうか」
肩に手をかけられ、拒否など出来ない状況でそう言われると、しゅんと項垂れた姿で、スゴスゴと玉鼎は弟に引き立てられていった。


 「なるほど・・・。火の不始末をしでかしたので・・・怖くなって証拠隠滅しようとしたんですね・・・」
楊ゼンはそういうと椅子に腰かけたまま、兄をジッと見つめる。
玉鼎は床に正座させられ、すっかり縮こまってしまっている。
 「全く・・・あれほど火には気をつけて下さいといったじゃないですか。言われたその日に何をやってるんですか!!」
注意したそばから火がらみの不始末をしでかした兄に思わず楊ゼンは声を大きくする。
「うう・・すまない・・。でも・・ちょっとくらい・・」
「ちょっとくらいじゃありません!!そんな風に思うからこんなことになったんですよ!しかも・・・また性懲りもなく僕に嘘ついて隠そうとしたりしましたね?」
「だ・・だって・・」
「だってじゃありません兄さん!自分が悪いのに嘘ついたり証拠隠滅したりするようなことしていいと思ってるんですか?」
弟の反論に玉鼎は押し黙ってしまう。
 「兄さん・・こんなことした以上・・わかってますよね?」
楊ゼンはそういうと机を指し示す。
それを見た玉鼎は顔からサッと血の気が引く。
「よ・・楊ゼン・・そ・・それだけは・・・」
震える声で玉鼎は懇願するが、楊ゼンは容赦なく拒否する。
「ダメです。悪いのは兄さんでしょう。さぁ、早くして下さい」
「い・・いやだっ!!」
そう叫ぶなり、玉鼎は立ち上がって逃げようとした。
すぐにも楊ゼンは追いかけると兄を捕まえる。
 「どこに行くんですか!?逃がしませんよ!!」
「や・・楊ゼン・・は・・離し・・」
玉鼎は必死に抵抗しようとするが、抵抗も空しく弟に机まで引きたてられるとうつ伏せに引き据えられてしまった。
 「ひ・・よ・・楊ゼン!!は・・反省・・してる・・からぁ・・・」
ブルブルと全身を震わせ、今にも泣きそうになりながら玉鼎は懇願する。
「ダメです。自分が悪いのに逃げ出したりなんかして。そんな悪い子は兄さんでも許しませんよ!!」
楊ゼンは無情にもそういうと机にうつ伏せになってお尻を突き出している兄の身体を片手で押さえつけ、もう片方の手で神父服の裾を捲り上げてズボンを降ろす。
あっという間に玉鼎のお尻があらわになってしまった。
 「ひん・・・!!」
お尻に未だ寒い春の外気を感じるや、恐怖に玉鼎は身をすくませる。
同時に楊ゼンはいつもお仕置きに使っているパドルを手にすると、静かに口を開いた。
「行きますよ、兄さん。覚悟はよろしいですね?」
「ひ・・!やだ!やめ・・・」
恐怖のあまりにさらに懇願しようとするが、楊ゼンはそれを無視してゆっくりとパドルを振り上げたかと思うと、思いっきり振り下ろした。


 バッシィィ~~~~~ンンッッッッ!!!
「ひぃぃぃんんんっっっ!!!!」
最初から容赦のない一撃に思わず玉鼎は悲鳴を上げる。
バッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!
激しい音と共にパドルが幾度も叩きつけられ、あっという間に玉鼎のお尻を薄いピンクへと変えてゆく。
 「ひ・・!!よ、楊ゼンッ!痛いぃぃ・・!!」
初っ端からの容赦ないパドル打ちに玉鼎は呆気なく根を上げる。
「当たり前でしょう、お仕置きなんですから。全くもぅ・・・」
呆れと怒りが混じった声で言い聞かせながら、楊ゼンは兄のお尻にパドルを叩きつける。
 バッシィ~ンッ!バッアァ~ンッ!バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「ひっ・・!ひんっ・・!あぅ・・!ひゃあっ・・!」
玉鼎の悲鳴と共にパドルの跡がお尻に重なってゆき、薄かったピンク色がだんだん濃くなってゆく。
しばらく経つうちにお尻の色はピンクからやや薄手の赤へと変わっていった。
 「本当に・・何してらっしゃるんですか・・兄さん・・」
バアッシィ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!
バシバシとパドルを振り下ろしながら楊ゼンはお説教を始める。
 「ひぃぃ・・!うあっ・・!痛ぁ・・!ひゃっ・・!」
ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッバダァ~ンッ!ビッシャァ~ンッ!
「あれほど・・火には気をつけて下さいと言っておいたでしょう?それなのに・・」
バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バアッアァ~ンッ!ビッダァ~ンッ!
「危うく火事なんか起こしかけて!!しかも小細工して僕に隠そうとまでしましたね?」
「ひぃん・・。だって・・言ったら・・怒るじゃ・・ないかぁ・・」
目尻に涙を浮かべて玉鼎はそう答える。
 「当たり前でしょう!!全く・・本当に・・悪い子なんですから!!」
楊ゼンはそういうとさらにバシバシと兄のお尻を叩く。
「ひっ・・!!やああっ!!痛ぁっ!!痛いぃぃ~~~っっ!!」
既にお尻は強烈なパドル打ちのおかげで濃厚な赤に染まっているせいか、玉鼎は全身を大きく揺すり、さらに両脚をバタつかせて暴れ出す。
 「兄さん!暴れるんじゃありません!!」
今回はかなりお怒りぎみなせいか、楊ゼンはかなり厳しい態度で叱りつける。
「だって・・仕方ないじゃないか・・。お尻・・痛いんだから・・」
玉鼎は振り向くと、涙を浮かべつつも恨めしげな表情で弟を睨みつける。
 「それは兄さんが悪いことしたからでしょう。反省してないんですか?」
「うるさいな・・・」
不意に玉鼎がつぶやくように言った。
直後、それを皮切りに玉鼎が激しい勢いでまくしたてる。
 「いつもいつもうるさいんだ!楊ゼンは!何かあればお仕置きだなんだって人のお尻叩いて!!一体何様のつもりなんだ!!私の方が兄なんだぞ!それに子供じゃない!!幾ら私が悪いからってお尻なんか叩くんじゃない!!それに・・ちょっとくらいって油断しただけじゃないか!!火はちゃんと消えて壁が焦げたり、ペンキで誤魔化そうとしたぐらいでガタガタ言うんじゃない!!楊ゼンの馬鹿!!鬼!鬼畜!サド!尻叩き魔!!」
性懲りもなく玉鼎は逆ギレして楊ゼンにこれでもかといわんばかりに捲し立てる。
 「兄さん・・・本気でおっしゃってるんですか・・?」
全く反省していない玉鼎の態度に怒りを抑えかねながら楊ゼンは尋ねる。
さすがに言いすぎたと玉鼎も後悔しかけるが、今さら引っ込みがつくわけもなく、半ばヤケになって返答する。
「そうだ!本気で思ってるさ!たかがボヤくらいなんかで怒って!」
「よく・・わかりました・・・」
楊ゼンは静かに呟いたかと思うと、再び真っ向からパドルを振り下ろした。
 バアッチィ~~~~~ンンンンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「うわぁぁぁあっっ!!ひぃひぃぃぃ!!!」
凄まじいパドル打ちの嵐に、思わず玉鼎は背をのけぞらせて絶叫に近い悲鳴を上げる。
 「やぁぁぁ!!楊ゼンッ!痛いッ!!」
思わず振り返ると玉鼎はキッと睨みつける。
だが、目が据わり静かだが有無を言わせない迫力の楊ゼンに思わず引きかける。
 「兄さん・・・」
「ひ・・!な、何だ・・?」
静かな声に秘められた迫力に玉鼎は縮こまりつつ返事をする。
「今日という・・今日は・・・本当に・・怒ってるんです・・。だから・・・」
バッチィ~~~~ンンン!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「うわぁぁぁっっっ!!痛いぃぃぃぃぃ!!!!」
再び襲ったパドルの豪雨に玉鼎は悲鳴を上げる。
だが、楊ゼンはそれでも容赦なくパドルを雨あられと叩きつける。
「うわぁぁんんんんん!!楊ゼンっ!!やめてぇぇぇぇ!!!」
「絶対に・・・許しませんっ!!兄さんの・・悪い子っ!悪い子っ!!」
楊ゼンはそう言いながらパドルを兄のお尻に叩きつける。
その後、パドルの音と共に玉鼎の悲鳴が響き渡った。


 「うぇ・・・うえぇぇ・・・ひっく・・うえぇぇ・・・・」
玉鼎は顔をグショグショに濡らして泣いていた。
お尻は今や二倍どころか三倍近くに腫れ上がっており、ワインレッドでは不十分なくらい濃厚な赤へと染め上がっている。
 「ひぃん・・。よ・・楊ゼン・・・わ・・私が・・悪かった・・からぁ・・・。悪口も言わないぃ・・・。嘘も小細工もしなぃぃ・・。火のことも・・気を・・つけるから・・だ・・だから・・もぅ・・許して・・・。ごめ・・ごめん・・なさい・・・・」
完膚なきまでのお仕置きがこたえているのだろう、プライドも何もかもかなぐり捨てて玉鼎は弟に謝る。
 「ダメです。今日という今日は本気で怒ってるって言ったでしょう?」
だが、楊ゼンは微塵も許してやる気配はない。
「そ・・そんな・・・」
思わず目の前が真っ暗になりかけた玉鼎だったが、突然、楊ゼンが強引に起こしたかと思うと、床にうつ伏せに寝かされてしまう。
何だと思っているうちに、尻馬に乗るような感じで、弟に背中に乗られてしまった。
 「ちょ・・!!な、何するんだ!楊ゼンッ!」
思わず玉鼎は抗議するが、それを無視して呟くように楊ゼンが口を開く。
「兄さん・・タカがボヤっておっしゃいましたよね?」
「そ・・それが・・どうしたんだ?」
「兄さん・・。火って・・本当に怖いんですよ。どうやらわかって下さってないみたいですからね。身を以って・・教えてあげます」
「な・・何!?」
何だと思っていると、突然お尻がビリっと痛む。
どうやら何かを載せたようだった。
しばらくすると線香のような香りがしてきた。
同時にお尻がものすごく熱くなってくる。
 「熱っ!熱いぃぃ!な、何をしたんだっ!楊ゼンっ!!」
「お灸ですよ。兄さんがあまりにも悪い子だったときに使おうと思って前買っておいたんです」
「な・・何・・?」
玉鼎が愕然とする間もなく、お灸はさらに熱くなって熱でお尻を苦しめる。
「わぁぁぁ!!!熱いっ!!熱いぃぃぃ!!楊ゼンっ!取って!取ってくれ!!」
手足を激しく床に叩きつけながら玉鼎は弟に懇願する。
余程熱いのだろう、涙だけでなく脂汗まで出てきた。
 「兄さん・・熱いですか?苦しいですか?」
「当たり前じゃないか!!早く取ってくれっ!!」
「ですよね・・。でも・・火なんて、こんなものじゃ済まないんですよ?」
その言葉に玉鼎はハッとする。
それがわかったのか、楊ゼンはようやくお灸を取りのけてやると、背中からどき、兄を助け起こした。
 「兄さん・・。僕が火のことでこんなに怒ったのは・・火の怖さっていうのをちゃんとわかって欲しかったんです。今回は幸いボヤ程度で済みました。でも、最悪の事態にならなかったっていう保証は無いんです。教会が火事になったりするかもしれなかったし・・。兄さんに・・もし何かあったらって思うと・・」
その言葉にさすがの玉鼎も罪悪感が沸いてくる。
 「楊ゼン・・・すまなかった・・。また・・お前に心配かけてしまったな・・。兄なのに・・・・」
「いいんですよ。わかっていただけたら。でも、二度としないで下さいね」
「ああ・・約束するよ」
そういうと二人は互いを抱きしめあった。


 「おやおや。随分手ひどくやったみたいだねぇ」
今までとは比べ物にならないくらいの腫れっぷりに太乙はそんなことを言う。
「ええ。今日はちょっと厳しくしすぎてしまいましてね」
「ちょっとじゃないだろう!?私はお尻が壊れるかと思ったんだぞ!」
診察用ベッドの上でお尻を出したまま、玉鼎は抗議する。
 「一体何をやらかしたんだい?」
「火には気をつけて下さいと言ったのにボヤを出しかけたんですよ・・・」
「なるほどねぇ。それじゃあ君がこんなにお仕置きするわけだ」
太乙は玉鼎のお尻と楊ゼンの顔を交互に見やりながら呟く。
「太乙・・・早く手当てしてくれないか・・お尻が痛い・・・」
「わかってるよ。それにしても・・君も苦労してるねぇ・・」
「ええ。でも・・大事な兄さんですから・・」
不満げな玉鼎を尻目に、楊ゼンと太乙は顔を見合わせて苦笑した。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

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