狂おしき想い・完結編(BL・アダルト要素、ダーク・ハード描写あり)


(注:BL・アダルト要素、ダーク・ハード描写ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 アドルフ神父はいつものように礼拝堂で祭壇や燭台の手入れをしていた。
だが、祭壇や燭台を布巾で拭きながら、ソワソワと落ち着かない様子でドアの方を見つめている。
扉を見つめる神父の目にはこの上ない恐怖が宿っている。
何度も何度も扉の方を見返っては、誰も来ないことにホッとした表情をアドルフ神父は浮かべていた。
 突然、扉が軋む音が聞こえてきた。
アドルフ神父はハッとして振り返る。
食い入るように、ゆっくりと開く扉を見つめる神父の表情に現れるのは尋常ならざる恐怖。
やがて扉が開くと同時に誰かがゆっくりと入ってきた。
 「ハ・・・ハンスさん・・・」
怯えきった声でアドルフ神父は現れた若者の名を呼んだ。
「フフフ・・・。何泣きそうな顔をしてらっしゃるんです?まだ何にもしてないじゃないですかぁ」
ハンスはニコリと笑みを浮かべながら神父にそう呼びかける。
その表情を見るなり、アドルフ神父の目尻に涙が浮かび、ゆっくりと後ずさる。
若者の笑みの背後に凄まじい狂気が隠れていることを知っていたからだ。
 「いや・・ハンスさん・・。お願い・・もぅ・・やめて・・許して・・」
氷水でも頭からかけられたかのようにブルブルと震えながら神父は必死に懇願する。
「フフ・・・今さら何を言ってるんですか・・・」
ゾッとするような笑みを浮かべながらハンスはゆっくりとアドルフ神父の元へ近づいてゆく。
狂った恋情に駆られて無理やりに憧れの神父を犯して以来、折あるごとにハンスは神父の元へと通っていた。
愛おしい人を凌辱するために。
 「いや・・やだ・・やめて・・・お願いぃぃ・・・・」
今までハンスに与えられた恐怖が蘇るのだろう、目尻に涙を浮かべてアドルフ神父は必死に哀願する。
「あぁ・・アドルフ神父・・・そんな顔しないで・・下さい・・。あなた・・・わかってらっしゃいませんね」
困ったような表情を浮かべてハンスは言う。
「え・・・?」
ハンスの言葉の意味がわからず、困惑した表情を浮かべてアドルフ神父は問い返すように言った。
「アドルフ神父・・ご自分がどんなに可愛い姿をさらしてるかわかってます?その・・恐怖と恥辱に怯える姿・・・泣いて許しを乞う姿が・・どれほど可愛らしいか・・。あまりにも・・可愛くて・・愛おしくて・・・もっと虐めたくなってしまうんですよ・・」
餓えた野獣のように目をギラギラさせながらハンスはそう言う。
神父が恐怖に怯えて震えるのを尻目に、ハンスは無理やりアドルフの手首を掴むと、強引に引き寄せる。
そして引き寄せると同時に無理やりに口付けをした。
 「ん・・!!んっんっ!!んんんっっ!!」
神父は恐怖と嫌悪に表情を歪める。
対してハンスはさらに強く口付けをし、しっかりと抱きしめると、ゆっくりと片手を滑るように動かす。
やがて、お尻のところまで手を動かすと、神父服の上からがっしりとお尻を掴んでしまった。
 ねっとりと、いやらしい手つきで揉みながらハンスはアドルフ神父のお尻を撫で回す。
「ひぃん・・!やめてっ!お願い・・・だからぁ・・・」
目尻に涙を浮かべてアドルフ神父は必死に懇願する。
しかし、恐怖と嫌悪に駆られる神父の姿にさらに欲情をかき立てられたハンスは、もう片方の手を服の下へ這わせようとする。
 「い・・嫌ああっっ!!!」
とっさにアドルフ神父はハンスを突き飛ばすと、同時に平手打ちを頬に叩きつける。
ジィンと鈍い痛みを感じる中、若い鍛冶屋は呆然とした表情を浮かべて立っている。
まるで叱られた子犬のようなハンスの姿に、アドルフ神父は罪悪感を覚え、胸を締め付けられるような気持ちになる。
「どうしても・・受け入れて・・もらえないんですね・・。俺の気持ち・・・」
暗い声で、ポツリと呟くようにハンスは言う。
「ハ・・ハンスさん・・・」
罪悪感のせいか、アドルフ神父は声をかけようとする。
しかし、ハンスはそれを無視して言葉を続ける。
 「ハハハ・・・そりゃあ・・無理もないですよね・・。あんなに・・滅茶苦茶に・・強姦しておいて・・・しかも・・教会に来るたびに・・最初のときみたいに無理やりに・・・抱いてんですから・・・。それじゃあ・・恨まれたって・・嫌われたって・・・当然ですよね・・アハハハハ・・・・」
絶望の淵に沈んだ暗い笑い声をあげながら若者は自虐的に言う。
そんなハンスの姿にさすがにアドルフも自分が加害者になったかのように思え、何も言えずに顔をそむけてしまう。
 「ハハ・・クハハ・・・。でも・・でも・・あなたは・・俺・・だけの・・もの・・渡さない・・誰にも・・絶対に・・・」
笑いながら言うハンスの表情がみるみるうちに狂気に彩られてゆく。
それを見るうちにアドルフ神父は戦慄を覚え、逃げ出そうとする。
 「どこへ行くんです?あなたは俺のものといったでしょう?まだわからないんですか?だったらその身体にしっかりと躾けてあげますよ」
恐怖のあまりにアドルフ神父は抵抗しようとするが、ハンスはアドルフ神父を抱きかかえると、礼拝堂を後にし、教会の奥にある神父の私室へと向かっていった。


 ピッシャ~ンッ!パッアァ~ンッ!パアッチィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!
「ひぃんっ!きゃあんっ!やめてえっ!ハンスさんやめてえっ!」
アドルフ神父は悲鳴を上げるや、両脚をバタつかせて背中をのけぞらせる。
「フフフフフ・・・・」
ハンスは笑みを浮かべながら神父を見下ろす。
アドルフ神父はベッドの縁に腰かけたハンスの膝の上にうつ伏せに載せられている。
神父服は捲りあげられ、ズボンは膝の下あたりまで降ろされてお尻があらわになっている。
雪のような見事な純白だった神父のお尻は今やすっかり熱した鉄のような見事な赤色に染め上がっていた。
 「ひぃん・・・ハンスさん・・やめて・・・お願いぃぃ・・痛い・・痛いよぉ・・うぇぇん・・・ひぃん・・痛いぃぃ・・・」
アドルフ神父はお尻に与えられる苦痛に幼い子供のように泣きじゃくる。
だが、ハンスはそんな神父の姿に哀れを催すどころか、餓えた肉食獣さながらの表情を浮かべて食い入るように見つめている。
 「ハア・・・ハァ・・・ハァハァハァ・・・・。アドルフ神父・・・本当に・・・可愛いぃ・・・。あなたのように・・清らかで・・美しい・・・天使のような人が・・・・・俺の・・・俺の・・ひ・・膝の・・上で・・子供・・みたいに・・お尻・・ぶたれてる・・だ・・なんて・・・それで・・顔と・・お尻を・・サルみたいに・・真っ赤に・・してる・・だなんて・・・」
「いやぁ・・言わないでぇ・・お願い・・だからぁ・・・」
苦しげな息の下から出てくるハンスの一言一言が銛のように神父に突き刺さる。
己のあまりにも情けなく恥ずかしい姿を突きつけられているようでたまらなかった。
 「でも・・そんな・・情けない姿すら・・俺には・・美しい・・いや・・神々しいものにしか・・見えない・・・」
ハンスは心臓を握りつぶされているかのような苦しげな表情を浮かべて言う。
「そんな・・あなたを・・見てると・・自分の・・醜さ・・邪まさ・・汚らわしさを・・嫌でも・・思い知らされて・・しまいますよ・・・ハハハハ・・・」
「だから・・・こんなにも・・いじめるんですか・・・?気に・・・入らなくて・・・」
アドルフ神父は恐る恐る尋ねる。
ハンスの行為はいじめとしか思えなかったからだ。
 「違い・・ますよ・・全然・・・」
苦痛に満ちた表情でハンスは否定する。
「あなたが・・天使なら・・俺は汚らわしい・・・地獄の蛆虫ですよ・・。でも・・でも・・それでも・・俺は・・神父様・・・あなたが・・好きだ・・。欲しいんです・・。でも・・地獄の蛆虫な・・俺には・・天使のあなたを・・まともなままでは・・・・手に入れられない・・・。真っ当に・・手に入れるなんて・・出来ない・・・許されない・・・。俺とあなたじゃ・・釣り合わない・・ん・・ですから・・・」
自虐的に笑いながらハンスは言葉を続ける。
「だったら・・もう・・手は・・一つしか・・ないん・・ですよ・・・。あなたを・・貶めるしかぁ・・・・。地獄の生き物の・・俺の・・汚らわしい思いで・・あなたを・・堕として・・穢して・・・散々にあなたを・・穢すしか・・・汚れきった・・俺の・・世界まで・・落とすしか・・・。だから・・だから・・俺は・・あなたを・・穢すんです・・今の・・俺が・・あなたを・・手に入れるには・・堕ちる・・ところまで・・あなたを・・堕とすしか!!」
そう言うや、ハンスは再び右手を振り上げた。


 バッチィ~~~ンンッッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「きゃあああああっっっっっ!!!!」
今までとは比べ物にならない強烈な平手打ちとそれに続くどしゃ降りの雨さながらの平手の嵐にアドルフ神父は悲鳴を上げる。
 バシィ~ンッ!!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
ビダァ~ンッ!!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「ひぃんっ!きゃあんっ!ひぃぃんっ!やめてっ!ハンスさんやめてえっ!死んじゃうぅぅぅぅ!!!」
容赦ない平手の嵐にアドルフ神父は悲痛な叫び声を上げる。
だが、既に理性がトンでしまっているハンスは狂ったように平手を振り下ろし続ける。
既にこれでもかといわんばかりに拷問された神父のお尻には鍛冶屋のさらなる平手責めに耐えることは出来なかった。
ところどころお尻の皮が破れたかと思うと、ジワリと血がにじみ出る。
同時に苦痛のあまりにアドルフ神父は失禁してしまう。
黄金色の液体が、噴水のような猛烈な勢いで床に降り注いだ。
 「アドルフ・・神父の・・おぉぉぉ・・・」
ハンスは床に出来た小さな水たまりに釘付けになる。
ベッドに神父を放り出したかと思うと、若者はゆっくりと水たまりに近づく。
そして床に跪くや、まるで舌で舐めるようにして啜り始めた。
 ズズ・・ズズズズ・・・。
「おいし・・おいひぃぃ・・・アドルフ・・神父・・のぉぉ・・・」
とても正気とは思えない歪んだ笑みを浮かべてハンスは神父が漏らした小水を全て飲み干す。
 アドルフ神父は床に両膝をついてベッドにうつ伏せにもたれかかるような体勢でその様子を見ていた。
顔からは血の気が引き、冷たい風にさらされているかのように全身が震えている。
ハンスの極限なまでの狂気に戦慄を覚えているのだ。
 やがてゆっくりとハンスがこちらを振り向いた。
ハンスはジッと食い入るように神父の痛々しいお尻を見つめている。
その目に宿る怪しい煌きと荒い息遣いにアドルフ神父の警戒感がもたげる。
 突然、ハンスが猛烈な勢いで飛び出した。
神父は両手で身体をベッド上に引き上げようとするが、それよりも早くハンスが腰を押さえたかと思うと、まるでスイカを食べるかのようにアドルフ神父のお尻にむしゃぶりついた。
 「ひ・・ひゃあああああ!!!」
深々と歯が食い込み、恐怖と苦痛でアドルフ神父は悲鳴を上げる。
「やあぁぁぁ!!やめてぇぇ!ハンスさん離してぇぇ!!」
両脚をバタつかせてアドルフ神父は必死に叫ぶ。
 (熱い・・・熱いぃぃぃ!!)
神父のお尻の熱を口に感じ、若者は恍惚とした表情を浮かべる。
同時に血のにじむ傷口から口腔内に血が流れ込む。
血がハンスの舌に滴り落ち、その味がさらにハンスを酔わせる。
 「アドルフ・・神父・・のぉぉ・・お尻・・おひり・・おひりぃぃぃ!!!」
一旦口を離したかと思うと、ハンスは今度は神父のお尻を舐めまわし始めた。
「ひ・・うひ・・ひぅうえん・・ひぃぃん・・・」
まるでヒルやナメクジが肌をはいずり回っているかのような感覚にアドルフは吐き気を催しそうになる。
 「だ・・だめぇ・・ハンスさぁん・・き・・汚い・・」
理性を必死に働かせて神父は呼びかけるが、狂気に支配されているハンスの耳には届かない。
お尻全体が唾液でベタベタになり、ハンスの顔と神父のお尻が唾液の糸で繋がってしまうくらいにハンスはお尻を舐め回す。
 「うぅ・・ひっひぃん・・うえぇん・・・」
アドルフ神父は今にも吐きそうな表情を浮かべながらボロボロと涙をこぼす。
ハンスの狂った姿を見、それが自分が原因だと思うと、己があまりにも罪深く穢れた存在のように思えてたまらないのだ。
だが、そんな思いは断ち切られる。
突然、鋭い痛みをお尻に感じたのだ。
 「痛あっ!!」
思わずアドルフ神父が振り返る。
すると、ハンスが小さなナイフを握りしめているではないか。
「は・・ハンスさん・・な・・何を・・・」
恐怖に目を見開いているアドルフ神父を尻目に、ハンスはナイフの切っ先を腫れ上がった神父のお尻に当てる。
そして思いっきり傷をつけた。
 「ヒィッッッ!」
短い悲鳴と共に一条の赤い筋が生じ、そこからタラ~リと血が流れだす。
血が流れるや、ハンスはすかさず口をつけ、神父の血を啜る。
熱い血が口内に流れ込み、ハンスはまるで麻薬を吸ったかのような、うっとりした表情を浮かべる。
血を吸う快楽を求めてさらにハンスはアドルフ神父のお尻を傷つける。
あっという間に神父のお尻は碁盤のようになってしまい、さらに生温かい鮮血に彩られてますます濃厚な赤へと変わってゆく。
 鍛冶屋はケダモノじみた表情で一心不乱にお尻から血を啜り続ける。
あまりにも傷つけられたせいだろう、貧血を起こしかけ、アドルフ神父の目はどこかトロンとしてしまっていた。
 (ダメだ・・足り・・ないぃぃ・・・こんなじゃ・・足りないぃぃ!!!)
口元も頬も血で真っ赤に染まったハンスは、これでもかと言わんばかりに血をすすり続ける。
幾ら吸っても満足できない、それどころか吸えば吸うほど貪りたくなる。
だが、お尻の表面から流れる血ではもはや我慢できない。
 血をすすりながら、ハンスはアドルフ神父の最奥部にひっそりと隠れている蕾をジッと見つめる。
ヒクヒクと動くそれはまるで別の生き物のように見える。
食い入るように見つめるうちに、ふとハンスは笑みを浮かべる。
凄絶な、狂った笑みだった。
 ハンスは信じられないことにナイフの切っ先を蕾に当てると、思い切り内部へ押し込んでしまった。
「!!!!!!!」
声にならない悲鳴がアドルフ神父の口から洩れ、あまりの苦痛に再び失禁してしまう。
ゆっくりとナイフが引き抜かれるや、蕾からドッと血が流れだした。
 「はふ・・ひひゃぁ・・神父様の・・血・・血ぃぃ・・・」
ハンスは菊蕾に口を当てるや、ゴクゴクと飲み始める。
血は若者の口の周りや、神父の太ももを赤く染める。
「はふ・・おい・・おひしぃ・・おいひぃぃ・・・」
もはや理性が崩壊しているのか、ろれつの回らない口調でハンスは満足そうな笑みを浮かべた。
 血を飲むことに飽いたのか、ようやくハンスは立ち上がる。
アドルフ神父は狂気の責めに身も心も力尽き、ぐったりして目も虚ろになっている。
だが、ハンスは未だ食い入るように神父の姿を見つめ、その股間はいかにもはち切れんばかりになっている。
ズボンを降ろして青筋が浮かび上がったそれをあらわにするや、血まみれになっているお尻へ強引に押し込んだ。
 ギチ・・ギチギチギチチ・・・。
「ひっ!ひひゃああんっ!はあひぃんんっっ!!」
「中ぁぁぁ!!アドルフ・・神父のォぉ!!中ぁぁあ!!はあふうんっ!!いいいっ!!」
アドルフ神父はトロンとした目のまま苦痛の声をあげる。
対して、ハンスは理性も何かもが吹っ飛んだ姿で背後から神父を責め続けた。


 「はぅ・・アドルフ神父ぅぅ・・・」
完全に気を失い、血の気が失せて青ざめているアドルフ神父を両手で抱えたまま、ハンスは神父の首筋に舌を這わせる。
「これで・・あなたも・・俺と同じィぃ・・汚れきった・・存在・・。ようやく・・ようやく・・俺の・・手に届く・・・」
安堵した表情を浮かべてハンスは言う。
「でも・・それでも・・あなたは・・・美しいぃぃ・・。他の奴には・・取られたく・・ないぃ・・・いや・・取らせ・・ないぃぃ!!!」
叫ぶや否やハンスは立ち上がった。
 突然、ハンスの口からどす黒い炎が轟々と噴き出した。
瞋恚の炎(しんいのほむら)こと、嫉妬や歪んだ愛情の炎だ。
みるみるうちにハンスの肌がひび割れだしたかと思うと、爬虫類を思わせるものへと変わってゆく。
髪はパラパラと抜けおち、頭や体の形も変わりだす。
胴が何メートルもの長さに伸びたかと思うと尾まで生えだす。
ついには蛇のように長い身体、ルビーのように真っ赤な目、太く先が鋭い角や蝙蝠の翼を持つ、大蛇を思わせる容貌のドラゴンへと変わり果ててしまう。
妄執の愛がハンスを魔物へと変えてしまったのだ。
 ハンスだった魔物は大蛇のように長い胴を幾重にもアドルフ神父の身体に巻きつける。
決して離さないといわんばかりに神父に巻きつくや、凄まじい咆哮を上げた。


 ドオオオオンンンンンンンッッッ!!!
突然、村全体に凄まじい爆音と地鳴りが響き渡った。
地鳴りがおさまるや村人達は飛び出し、音の源である教会の方へと向かう。
教会までやってきた村人達が見たものは、大きな沼と水面に浮かぶ教会だったものの破片だけだった。
 「何だよ・・これ・・」
「おい!あれ!?見てみろよ!!」
「そんな・・嘘だろう・・・」
村人達は沼の真ん中にプカプカと浮かんでいるものを見つけるや、唖然とする。
アドルフ神父の死体だった。
 「ああ・・おいたわしや・・」
「とにかく引き上げないと!棒か何かでたぐり寄せ・・・」
そこまで言いかけるや、突然水しぶきが上がった。
やがて巨大なドラゴンが水中から姿を現す。
村人達は絶叫するや、一目散に逃げ出す。
ハンスだったドラゴンをそれに尻目に神父の身体を口に銜え込むや、再び水中に没する。
 その後、時々沼の近くでは巨大な蛇と美しい神父の幻が目撃されたり、激しい嫉妬に駆られる若い男の責め立てる声と、それに責められる別の人物の声、そして爬虫類のような目をした鍛冶屋らしい若い男の膝の上に載せられ、嫉妬や独占欲からくる激しい怒りと狂気的な愛情に満ちた言葉で激しく責められながらお尻を叩かれる美貌の神父の姿がときどき見かけられるようになったという・・・。


 ―完―
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