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アッシュ神父の不運な日常(鬼畜・微BL要素あり)



(注:鬼畜・微BL要素ありです。その点をご了承の上でお読み下さい)


 薄暗い裏通り、売春婦らしい女を抱えている男がいた。
いかにも金で買うしか女とは縁のない、脂ぎったオヤジという感じの男は、あろうことか女の首に齧りついて血をすすっている。
血に染まった男の口をジッと観察していると、まるで狼や犬のように鋭い犬歯がある。
吸血鬼だ。
 「あ~っ、クソッ!やっぱりまじぃな~~。まあ仕方ねえよな。売春婦じゃロクなもん食ってねえしな」
吸血鬼は血を吸われて気を失った売春婦の身体を乱暴に放り捨てる。
「不味くて食えたもんじゃねえ・・・。くっそ・・腹が減ってたからって売春婦なんぞに手を出すんじゃなかったぜ・・」
そういって吸血鬼がその場を去ろうとしたときだった。
 突然、足首が締まったような感覚を覚えたかと思うと、グッと地面に引き倒される。
(くそっ!な、何だっ!?)
思わず吸血鬼は地面に爪を立てて防ごうとする。
だが、夕闇の中、何かが勢いよく落下してきたかと思うと、両手の甲にそれがグサリと突き刺さった。
 刺さったのは注射器を彷彿とさせる代物。
(ゲッッ!!)
手に刺さった代物を見るや、吸血鬼は表情が変わる。
刺さったものの正体をよく知っていたからだ。
 直後、手の血管がグッと浮き上がったかと思うや、一瞬で血が沸騰して両手が内部から破裂するようにして吹っ飛ぶ。
「うぐわあっっ!!」
吸血鬼は思わず悲鳴を上げる。
 「こ・・こんなもん・・・使う奴はぁあああ・・・・」
恐る恐るといった様子で吸血鬼は闇の中に向かって目を凝らす。
やがて、ゆっくりと闇の中から何者かが姿を現した。
 現れたのは神父服姿の青年。
年は19~22,3歳くらい、やや長めの黒い髪の持ち主で、眼鏡をかけている。
女性と見まがうばかりの端正な面立ちだが、どこかキツめな印象を与えるものだった。
身長170センチぐらいで、すらりとした、細身だが均整のとれた身体つきをしている。
神父服の上から交差するようにして、注射器風の飛び道具をつけた革帯を二つ上半身に身につけており、腰に締めた帯には二本、棒状の武器を差している。
そして指の部分が空いた手袋をつけた両手に両端に分銅がついた鎖を握り、その鎖付き分銅の一端が吸血鬼の片足を捕えていた。
 「ふふ・・捕まえましたよ・・」
「てめぇは・・・アッシュ!!」
吸血鬼は青年神父の姿を見るなり、恐怖とやはりといった表情を浮かべる。
青年の名はアッシュ。
魔物狩りを任務とする神父だ。
 アッシュは細身の身体からは想像できない力強さで吸血鬼の身体を足元まで引き寄せる。
「な・・何をする気だ」
「私が吸血鬼に聞きたいことなんてわかってるでしょう?」
「しゃ、しゃべると思ってんのか!?吸血鬼にも仁義ってやつがあんだよ!!」
「ほほぅ。中々見上げた心がけですねぇ。でも・・それがどこまで続きますかね」
そういうと青年神父は腰帯から棒状の武器を取りだす。
 アッシュが手にしたのは全長30数センチ、握りの部分に糸を巻いて持ちやすくし、その上には大きな鉤が両方についている。
先端は突きも出来るようにするどく尖っていた。
サイ、あるいは筆架叉(ひっかさ)と呼ばれる、空手や中国拳法などで用いられる武器で、両手にそれぞれ一本、いわゆる二刀流の感じで使われる武器だ。
 「ちょっ!ま、待てっ!待て待て待てっ!」
危険を感じて吸血鬼は叫ぶが、直後アッシュは両腕を振り上げる。
直後、鈍い音と中年男の絶叫が立て続けに響き渡った。


 それから1,2時間経った頃・・・。
町郊外に佇む洋館にアッシュ神父の姿があった。
(ここですね・・)
アッシュは洋館の前に立つと、ジィ~っと食い入るように洋館を見つめる。
その表情には執念が感じられる。
やがて、ゆっくりとアッシュは敷地内に足を踏み入れた。
 まるで忍者のように足音を立てることもなく、アッシュは地下へ通じる階段を下りてゆく。
やがて、通常ならワインなどを保管するための部屋へやって来た。
(感じる・・・・ここだ・・・・。間違いない・・)
アッシュ神父はドアの向こうから漂ってくる妖気に目指す相手の存在を確信する。
やがて、アッシュは慎重に腰からサイを引きぬいて構え、静かにドアを開けると、恐る恐る様子を伺う。
そして誰かが襲ってくる気配が無いことを確かめると、室内へ踏み込んだ。
 両手にサイを構え、慎重にアッシュ神父は室内を見回す。
すると、部屋の真ん中に大きく手の込んだ彫刻を施した豪華な棺が置かれていた。
その棺を見るや、アッシュの表情にさらなる緊迫が走る。
これまで以上に慎重に、ゆっくりとアッシュは棺へ接近する。
やがて、棺の傍までやって来ると、神父はゆっくりと棺の蓋をあけにかかる。
細心の注意を払って音が出ないように蓋を開けると、中から何者かの姿が現れた。
 現れたのは高級な夜会服とマントに身を包んだ中年男性。
きりっとした面立ちに口髭と頬髭を生やし、背が高くすらりと引きしまったその姿は政治家や大企業の経営者といった感じだった。
だが、よく見てみると、微かに口から鋭い犬歯がチラリと見えている。
吸血鬼だ。
食い入るように棺の中で眠る吸血鬼を見つめているうちに、アッシュの表情がだんだんと変わってゆく。
やがて、アッシュは両手のサイを逆手に持ちかえるや、吸血鬼の胸目がけて振り下ろした。
 肋骨と肋骨の間を通り左右の肺を見事に貫いたと思った瞬間、ボンッという音と共に煙が噴き出す。
(しまったっ!!)
罠にかけられたことにアッシュは思わず歯噛みする。
同時に強烈な打撃がアッシュ神父を襲う。
その衝撃でアッシュの身体は壁に叩きつけられた。
 「ぐ・・・ぐふ・・・」
せき込みながらもアッシュは立ち上がる。
煙が晴れると同時に、棺で眠っていた吸血鬼が姿を現した。
 「おやおや~?誰かと思えばアッシュ神父ではないか?」
吸血鬼はアッシュの姿を見るやそう呟く。
「ふふん。性懲りもなく俺を仕留めにきたか?」
ニヤニヤ笑みを浮かべながら吸血鬼はアッシュにそう問いかける。
 「決まってるでしょう!フランコ!今日こそ覚悟しなさい!!」
「どうかな~?お前に俺が倒せるかな~?」
ニヤニヤと小馬鹿にするような口調でフランコと呼ばれた吸血鬼はそう挑発する。
「言いましたねっ!!」
カッとなるやアッシュ神父はサイを構えて突っ込んでゆく。
だが、難なくかわされたかと思うや、もろに反撃を食らってしまった。
 「うっっ!!」
ボディに蹴りを叩きこまれたかと思うや、流れるような動きでフランコはアッシュ神父のあちこちにピンポイントの打撃を打ち込んでゆく。
 「くっ・・!何をしたんですっ!」
全く手足が自由にならないことに気づくや、アッシュは叫ぶように言う。
「フフフ・・・。いわゆるツボを幾つか突かせてもらった。お前は手足を動かすことは出来ん」
「無抵抗の者をいたぶり殺そうと言うわけですか。はっ。イイ趣味してますねぇ」
「殺す・・・?何を言ってるんだ。俺がお前を殺すわけがないだろう?」
「じゃあどうしようと言うんです!」
「ふふ。そりゃ決まってるだろう?こういうことだ」
吸血鬼は神父の手首を掴んだかと思うや、グイッと引き寄せる。
引き寄せたかと思うや、フランコはアッシュを小脇に抱え、神父服の裾を捲りあげるや、ズボンを降ろしてあっという間にお尻をむき出しにしてしまった。
 「ちょっ!な、何するんですかっ!?」
「言わなくても分かりきってるんじゃないのか?まあいい。身の程知らずに俺に挑んできた愚か者にその代償を支払わせてやるだけのことだ」
そういうや、吸血鬼は片手を振り上げた。


 パッシィ~ンッ!
「く・・・」
甲高い音と共にお尻の表面で痛みが弾ける。
パッシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアァ~ンッ!
弾けるような音と共に吸血鬼は平手を振り下ろし、赤い手形が神父のお尻に刻みつけられてゆく。
 「く・・やめ・・やめなさい・・・」
「ふふん。何を言っている。愚か者に代償を支払わせてやるといっただろう。忘れたか?」
そういうとフランコはお尻を叩き続ける。
(く・・・な・・何だって・・こんな・・ことに・・)
屈辱感でアッシュ神父は歯噛みせずにはいられない。
 パッシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パアッシィ~ンッ!パッアッアア~ンッ!
「それにしても貴様も大した者だなぁ?」
パシパシとお尻を叩きながら吸血鬼は神父に話しかける。
「何が・・です?」
屈辱感を抑えかねている声で神父は問い返す。
「これで何度目だったか?もう10回は同じ目に合わされてるんじゃないのか?」
ニヤニヤ笑みを浮かべながらフランコはそう言う。
 アッシュ神父がフランコに敗れ、お尻を叩かれるのはこれが初めてではない。
何度もフランコに挑戦しては敗北し、そのたびにお尻で敗北の代償を払わされているのだった。
「だったら・・・何だって言うんです?」
「お前、学習能力ってやつがないんじゃないのか?」
「そんなわけないでしょう!馬鹿にするのもいい加減にしなさいっ!!」
思わずカッとなって神父は叫んだ。
 「しかしそう思わずにはいられんが?俺に何度もやられたにも関わらずしつこく挑んでくるのだからな?」
「こんな屈辱・・・与えられてリベンジしないでいられるわけ・・ないでしょうが・・・」
怒りで声を震わせながらお尻を叩く吸血鬼に神父はそう言い返す。
「だがそれにも限度があると思うが?やっぱり貴様は学習能力が無いんじゃないのか?」
「いい加減にしなさいっ!それ以上言ったらたたじゃおきませんよっ!!」
さすがにアッシュは怒りを爆発させる。
 「ほっほ~う。まだそんなことを言うのか~」
(しまった・・・・)
フランコの口調にアッシュは罠にかけられたことを悟る。
「俺に敗れた身でありながら悪口雑言・・・立場をわきまえているとはとても言い難い・・」
「だったら何だって言うんです!魔物なんかに屈服なんかしませんよ!」
「どうやら仕置きが足りないようだな。フフフフ・・・・」
吸血鬼は鬼畜な笑みを浮かべる。
「そんな身の程知らずな馬鹿者にはもっとキツく仕置きしてやろう。ククク・・・」
そういうや、今度は振り下ろしていた方の腕を伸ばし、指をパチンッと鳴らす。
直後、地面に魔法陣が現れたかと思うと、王侯貴族が使っていそうな、ゴージャスなデザインの椅子が現れた。
 フランコは魔法で呼び出した椅子にどっかと腰を降ろすと、足を組んでアッシュ神父を載せる。
おかげでアッシュは赤く色づいたお尻を突き上げる体勢になった。
この体勢になると同時に、アッシュの表情が微かに変わる。
「おやぁ?さすがにビビってるのか?」
「な・・何を言ってるんですか!こんなの・・怖くも何ともありませんよっ!!」
恐怖を感じたことを、それを気付かれたことが屈辱なのだろう、アッシュ神父はそう言い張る。
「ふふん。なら遠慮はいらんな」
そういうと、フランコは思いっきり右手を振り上げた。


 バッアァァ~~ンッッッ!!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッ!!
「ぐっ・・!ひっ・・!ぎひぃぃ・・!ぎゃひぃ・・!」
まるで豪雨のように降り注ぐ平手の嵐に、アッシュ神父は苦痛に身を悶えさせる。
 「ふふん。痛いなら素直に泣いた方が身のためだぞ?」
「こんな・・もの・・痛くも・・何とも・・ありませんよ・・」
「相変わらず強情だな。ふふん、まあ、そうでなくてはつまらんがな」
そういうと、再び吸血鬼は平手の嵐を降らせる。
激しく平手を打ちつける音と、神父の苦悶の声が響き渡った。


 「全く・・強情だな・・・」
やや呆れが入り混じった表情で、使い古したベッドの上にぐたりとした姿でうつ伏せになっているアッシュ神父を見やりながらフランコは呟く。
神父のお尻は二倍近く腫れ上がり、ワインレッドどころか紫がかった色になってしまっていた。
 「全く・・・執念深くて・・・しつこい奴だな・・・。呆れるが・・大した・・若造だ」
吸血鬼は好意と愛しさが入り混じった表情を浮かべ、優しさの籠った目で神父を見降ろす。
「何度やられても懲りずに・・そして・・執念深く追って来る・・・そして・・幾ら屈辱を与えようが絶対に屈服しまいとする・・そのプライド・・ふふ・・どれもが・・本当に可愛くて・・たまらんな」
そういうと、吸血鬼は身を屈ませ、愛しさの籠ったキスを神父の頬にした。


 「くぅぅ・・・・・」
ようやく目が覚めたアッシュ神父は上体を起こしてあたりを見回す。
「ここは・・?痛ぅぅっっ!!」
突然、お尻に痛みを感じてアッシュ神父は振り返る。
するとむき出しにされたお尻の上に濡らしたタオルが置かれているのに気がついた。
 「何で・・あっ!」
ようやくアッシュ神父は今までのことを思い出す。
同時に何かが目の前に置かれていることに気がついた。
 ハッとして手に取ってみると手紙。
慌ただしくアッシュは手紙を開けてみる。
 『これを読んでいるということはもう目が覚めたのだろう。
ふふふ、尻を叩かれている姿は何とも可愛かったぞ。次は○○○の街に行くつもりだ。屈辱を晴らしたいなら追ってくるがいい。もっとも・・・今度も俺が尻を叩いてやるがな。今から尻用の軟膏でも買っておくがいい。マイ・スイート・ボーイ』
ブルブルと全身を震わせると、アッシュはめちゃめちゃに手紙を引き裂いた。
 「誰がマイ・スイート・ボーイですかっっ!絶対・・・絶対・・今度こそ倒してやりますからっっ!!!!」
お尻の痛みも忘れて叫び、神父はそう誓った。


 ―完―
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theme : 自作BL小説
genre : 小説・文学

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