罪悪感(SO2より:ルシ/アシュ、悪魔&神父パロ、BL要素あり)



(SO2を題材にした二次創作で、ルシアシュ悪魔&神父パロものです。BL要素もあります。許容出来る方のみご覧下さい)


 「くぅ・・・・目が疲れたな・・・・」
ルシフェルはペンを持つ手を止めると、まばたきする。
「ルシフェル~、お茶淹れたよ~」
不意にドアが開くと、アシュトンがそう声をかけて入って来た。
 「すまんな、アシュトン」
「これくらいどうってことないよ。それより何を書いてるんだい?ここ何日もかなり根詰めて書いてるみたいだけど?」
アシュトンは書きかけの原稿を見やりながら尋ねる。
「あぁ、黒魔術の本なのだが」
「黒魔術!?まさか悪いことでもする気なの!?」
「ちちち違う違う違うのだ!お、お前の仕事の助けになるようにと思ってな・・・」
「僕の助けに?どういうこと?」
「お前の仕事柄、黒魔術の使い手を相手にしなければいけないこともあるだろう?私としてはお前に戦いなどさせたくないが、お前としてはそうはいくまい?だから、せめて対処法の参考にでもと思ったのだ・・・」
「そ、そうだったの。誤解してごめん」
「いいのだ。黒魔術の本など書いている、しかも悪魔の私が、などといえばそう思ってしまうのも無理はあるまい」
ルシフェルは思わず苦笑する。
「まあとにかく一休みしてよ。ズッと根詰めてたら身体に悪いしね」
「そうだな。気分直しに頂こうとするか」


 その次の日のこと・・・。
「あれ?どうしたの?今日は魔界に帰らなきゃいけない日だっけ?」
庭掃除をしていたアシュトンはルシフェルが出かけようとしていることに訝しげな表情を浮かべる。
 「いや。執筆していて、どうしても人間界では調べきれないところがあるのでな。そこのところは魔界に戻らないと調べられんので、行ってくることにしたのだ」
「そうだったの。結構大変なんだね」
「うむ。出来るだけ早く帰って来るからな」
「ルシフェルも気をつけてね」
互いにそう交わすと、ルシフェルは翼を広げて飛んで行った。
 (そうだ・・・・ルシフェルの部屋、掃除しておこう)
しばらく経った頃、アシュトンはそう考えると、掃除用具を手にしてルシフェルの部屋へと向かった。
 以前、媚薬をうっかり触って大変なことになってしまい、きつくお仕置きをされたことなどもあったのだが、最近は危ないものはルシフェル自身があらかじめ片付けておいたりするからか、アシュトンに部屋の掃除を任せてくれるようになっていたのである。
それなので、今は叱られる心配も無く、ルシフェルの部屋の掃除が出来た。
 (まあ・・・あんまり掃除するようなところもないんだけどね)
部屋に入ると、アシュトンはそんな感想を漏らす。
前はアシュトンへのプレゼントを造るためのアイテムや原材料、失敗品などで結構散らかっていたりしたのだが、ある程度アシュトンに部屋掃除をさせてくれるようになって以来、少しでもアシュトンの負担を減らしたりしたいのだろう、ルシフェル自身でも整理や掃除はやっていた。
(でもせっかくだから出来るだけ綺麗にしちゃおう)
そう考えると、アシュトンはルシフェルの部屋掃除を始めた。
 (こんなもんかな?)
掃除を終えたアシュトンは室内をぐるりと見渡す。
(あ、でも奥の方がちょっと汚れてるかな?あまり目立たない程度だけど、でもキレイにしといた方がいいよね)
そう思ってアシュトンが汚れを見つけたところへ行こうとしたときだった。
 「うわっ!!」
不意にアシュトンは姿勢を崩して倒れてしまい、身体を机にぶつけてしまう。
「いたたた・・・・やっちゃっ・・・・」
アシュトンはぶつけたところをさすりながら思わず呟く。
だが、途中でハッとした表情を浮かべ、食い入るように床の一点を見つめていた。
 アシュトンの視線の先にあるのは錬金(アイアンから宝石・鉱物類を造るスキル)に使うフラスコ。
だが、粉々に砕けている。
アシュトンがぶつかったショックで床に落ちてしまったのだ。
(どどどどどうしよ~~~!!!壊しちゃった~~~!!しかもこれ、わざわざ魔界から持って来たってやつじゃないか~~~~)
アシュトンは顔を真っ青にする。
(ど、どうしよう・・・ば・・ばれたら・・怒られちゃうよね・・・)
アシュトンは壊れたフラスコを見つめているうちにルシフェルの怒り顔が浮かんでくる。
本能的にお尻に両手が伸び、叩かれてもいないのにお尻が痛くなってくる錯覚を覚えてしまう。
(か、隠さなきゃ!!)
アシュトンは本能的にそう考えると、慌てて箒とチリトリで破片を回収し、どこかへ持って行ってしまった。


 「あ、おかえり。結構早かったんだね」
再び庭を掃いていると、空から降りてくるルシフェルの姿が目に入り、そう声をかけた。
「うむ。意外と早く済んだのでな」
「あれ?どうしたのその包み?」
「うむ。宝石類と錬金用のアイアンを買い込んで来たのだ。アシュトン用にアクセサリーや防具を造りたいと思ってな」
「そ、そうなの。あ、ありがとう」
錬金と聞いて思わず壊してしまったフラスコのことが思い浮かび、アシュトンはぎこちない表情を浮かべる。
「ん?どうかしたのか?」
「な、何でもないよ。それより帰って来たんだからお茶淹れるね!!」
アシュトンは誤魔化すようにそう言うと、逃げるようにその場を立ち去った。
 (申し訳ないこと・・・しちゃったなぁ・・・)
アシュトンはお茶を淹れながら心の中で呟く。
宝石類は店で買うことも出来るが、既に書いたように錬金のスキルを利用して造ることも出来る。
特に種類によっては店では買えないものもあるから、そういうものを使いたいときには錬金のスキルが必要だった。
どちらの方法にしろ、宝石類はさらに細工のスキルを利用して加工すればアクセサリーを造ることが出来るし、またブラックスミスという特技が使えれば、防具を造り出すことも出来る。
(僕のために・・・・いつもアクセサリーとか防具とか造ってくれてるっていうのに・・。それなのに・・お尻叩かれるのが怖くて・・・道具隠しちゃったり・・・誤魔化そうとしたり・・・・僕って・・・最低なやつだよね・・・)
考えているうちに、アシュトンは自分が情けなくなってきてしまう。
(でも・・・そうは言ってもお尻叩かれるのも怖いし・・・)
一方で、お仕置きの恐怖に正直に言おうかという気持ちも萎えてしまう。
(と、とにかくお茶淹れて持ってってあげよう!あ、後で考えればいいんだし!!)
嫌なことを先送りするかのように心の中でそう言うと、アシュトンはお盆を持ってルシフェルの部屋へ向かっていった。
 「どこだ!どこだどこだどこに行った~~~!!!」
アシュトンが扉を開けようとすると、ルシフェルの叫び声が聞こえてきた。
「何故だぁぁぁ!!??フラスコが無いではないかぁぁ!!ここに置いておいたはずだというのに!!」
ルシフェルは消えてしまったフラスコを求めて怒りの声を上げる。
「ああああ!!これではブラックスミス用の素材が造れんではないかぁぁ!!」
ルシフェルのそんな叫びを聞くや、本能的にアシュトンは踵を返して自分の部屋へ向かっていた。
部屋に飛び込むと、アシュトンはドアに背をつけ、落ち込んでしまう。
 (最低だ・・・・僕・・・)
自己嫌悪に駆られてアシュトンは顔をうつむける。
(お仕置き嫌だからって・・・・。隠して・・・誤魔化して・・・ルシフェルのこと・・騙そうなんてしてる・・・。僕のために・・色々なこと・・・してくれてるっていうのに)
先ほどのルシフェルの叫びから、アシュトンのために強力な防具を造ろうとしており、そのために必要な素材を用意するため、錬金用のフラスコを探してイライラしているところなのは容易に想像できた。
自分のためにそうしてくれるルシフェルの気持ちがありがたくて、それだけにお仕置き怖さに、壊したフラスコを隠してしまい、さらにそのことを誤魔化したり嘘をついてお仕置きから逃げようとしている。
そのことに罪悪感が沸いてきて、同時に自分がひどい奴、最低な奴に思えてならなくなる。
(そうだ・・・。ちゃんと・・・謝ろう・・・)
アシュトンはそう決意すると、再び部屋を後にした。
 「ルシフェル・・・ちょっと・・いいかな?」
恐る恐るドアを開けると、アシュトンはフラスコを求めて部屋中をひっくり返しているルシフェルに声をかける。
「どうしたのだ?アシュトン?」
「うん・・・大事な話があるんだけど・・・いいかな?」
「ああ、お前の部屋でよいのか?」
「う・・うん・・」
 アシュトンの部屋に入ると、ルシフェルは尋ねる。
「それで、どうしたのだ?大事な話とは?」
「うん・・。ルシフェルが探してたフラスコのことなんだけど・・・」
「フラスコ!?何か知っているのか!!」
「うん・・・。実は・・・・」
アシュトンはフラスコだった物体を取り出すと、恐る恐るルシフェルに尋ねる。
 「こ・・・これは・・・?」
ルシフェルは見事なまでに割れてしまったフラスコにルシフェルは我が目を疑う。
「ご、ごめん!君の部屋掃除してて、うっかり壊しちゃったんだ!ほ、本当にごめん!!」
「な・・な・・・」
震える手で、ルシフェルは壊れたフラスコを取り上げる。
 「そ・・それ・・・もしかして・・・かなり・・・高かったの?」
「あ・・あぁ・・。アシュトン用のアイテムの素材造りに・・使いたかったのでな・・。魔界でも腕利きの職人に特注で造らせたのだ・・・。そ・・それだけに・・・かなり出費も・・・しばらくポケットマネーもろくになかったのだ・・・」
「そ・・そうだったの・・。本当に・・ごめん・・」
「は!それよりアシュトン!?まさかフラスコの破片で怪我などしなかっただろうな!!」
不意にルシフェルは顔を上げて尋ねる。
 「そ、それは大丈夫だよ。直接僕の傍に落ちたわけじゃないし。破片も手で触ったりとかはしてないから」
「そ・・そうか・・・。かすり傷でも・・お前が怪我しなくて・・よかった・・・。しかし・・・さすがに私でも・・・同じやつをまた造らせるとなると・・・出費が痛いな・・」
ショックのせいか、ルシフェルはついそんなことを口に出す。
 (うわ・・・・本気で落ち込んでる・・・)
ルシフェルのドヨーンとした雰囲気にアシュトンはさらに罪悪感が沸いてきてしまう。
それだけにアシュトンは自分を責めずにはいられなくなる。
 「る・・・ルシフェル・・・」
「な・・何だ・・?」
恐る恐る声をかけると、ルシフェルはショックを受けたままの表情で問い返す。
「もうひとつ・・・大事な話があるんだけど・・・いいかな?」
「な・・何だ・・?」
「うん・・。僕のこと・・・・お仕置きして・・くれる・・?」


 「い・・今・・・何と言った?」
ルシフェルはアシュトンの言ったことが理解できず、問い返す。
「だ・・だから・・・僕のこと・・・お仕置きしてくれる?」
「な・・何!?も、もしかして・・お仕置きが好きなのか?」
「そんなわけないでしょう!!痛いし恥ずかしいんだから嫌だよ!!何変なこと聞いてるのさ!!」
アシュトンは思わず声を上げる。
その剣幕にさすがのルシフェルも引いてしまう。
 「で・・では・・・何故だ?」
「そりゃ・・・お尻叩かれるのは嫌だよ・・。でも・・・お仕置きが怖くて・・・。隠した挙句に嘘ついたり・・・誤魔化したりして君のこと・・・騙そうとしたんだよ・・。そっちの方が・・・ずっと悪いことじゃない・・・。いつも・・君は僕のために色々アイテム造ってくれたり・・・心配して面倒も見てくれてる・・・。それなのに・・・君を騙すようなことして・・・本当に申し訳なくて・・・。だから・・・ちゃんと謝って・・・お仕置きも受けよう・・そ・・そう・・思ったんだ・・・」
「アシュトン・・・・」
「だから・・・お願い、ルシフェル。いつもみたいに・・悪いことした僕をちゃんと叱って欲しいんだ・・・。もう・・・こんな悪いことしないように・・・」
「わ・・わかった・・。アシュトンがそう・・言うなら・・・」
ルシフェルはそう言うと、ベッドの縁に腰を降ろす。
 「アシュトン・・・」
ルシフェルは膝を指し示しながらアシュトンに呼びかける。
アシュトンは大人しくルシフェルの傍へやって来ると、神妙な態度でルシフェルの膝にうつ伏せになる。
 ルシフェルはいつものようにアシュトンの神父服を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻を出すが、どこかその動きはぎこちない。
頭に血が上り、半ば怒りに任せてお仕置きしている普段とは勝手が違うからだろう、どこか戸惑っているように見えた。
 「で・・では・・行くぞ?アシュトン?」
「う・・うん・・」
半ば自分に言い聞かせるようにルシフェルはアシュトンに呼びかける。
アシュトンの返事を聞いてルシフェルが右手を振り上げたときだった。
 「あ・・ルシフェル・・・も・・もう・・一つ・・・いいかな?」
「な・・何だ?」
ぎこちない口調でルシフェルは問い返す。
「い・・・いつもみたいに・・・き・・厳しく・・お仕置きしてくれる?も、もう・・二度とこんなことしない・・。そう君にちゃんと約束して・・心から・・反省出来る・・・ように・・・」
(ちょっと待て・・・いつもみたいにと・・いうと・・幾ら・・アシュトンが泣いても・・謝っても・・・ちょっとやそっとでは許すな・・ということか?)
アシュトンの願いにルシフェルは心の中で自身に問いかける。
 (ま、待て!?そ、それではうかつにアシュトンを許してやれんではないか!?)
そのことに思い当たるや、ルシフェルはハッとする。
(な、何ということだ!?アシュトンは自分から正直に話した上、素直にお仕置きも受けているというのに!?それなのにいつものように容赦なく叩くなど!ああああ~~!!私の馬鹿~~~!!!!)
普段の自分のお仕置きをルシフェルは初めて後悔する。
ルシフェルとしては、アシュトンをこれ以上叱る理由など無い。
出来れば許してやりたい。
しかし、アシュトン自身がいつものような厳しいお仕置きを受けないと、自分に許してもらえないのでは、と思っている以上、お仕置きせざるを得ない。
(し・・・仕方ない!?こ、こうなったら腹をくくるしか!!)
ルシフェルはそう決意すると、再び口を開く。
「わ・・・わかった。だが・・・幾ら泣いても・・謝っても・・ちょっとやそっとでは許さんぞ。後悔しても遅いのだぞ?」
「わかってるよ・・・。だから・・お願い・・・」
「わ・・わかった・・・」
ルシフェルはアシュトンに促されるように返事をすると、左手でアシュトンの身体を押さえる。
アシュトンはルシフェルのローブの裾を両手でギュッと掴み、お尻に力を入れて待ち構える。
緊張した面持ちで右手を振り上げたかと思うと、ルシフェルはアシュトンのお尻めがけて手を振り下ろした。


 パアッアァ~~ンンッッッ!!
「くぅぅ・・・・!!」
甲高い音と共にお尻の表面で痛みが弾ける。
アシュトンは苦痛の声を漏らし、顔も痛みに歪める。
パッシィィ~ンッ!パッアァ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッシィ~ンッ!
「う・・!くぅ・・!あく・・・!あっ・・・!」
お尻を叩く音が響くたび、アシュトンの身体が強ばる。
同時に白い肌に紅葉のような手形が浮かび上がり、少しずつ肌を朱に染めてゆく。
 「ま・・・全く・・わ・・悪い子・・だな・・・」
パッシィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!パッアァ~ンッ!パッチィ~ンッ!
お尻を叩きながら、ルシフェルはどこかぎこちない口調でお説教を始める。
「わ・・・私の・・フラスコ・・・壊しただけで・・・なく・・・」
ピッシャ~ンッ!パッアア~ンッ!パッチィ~ンッ!ピッシャ~ンッ!
「ぐ・・!くぅぅ・・!うく・・!うっあ・・!」
アシュトンはルシフェルのローブの裾を握りしめながら苦痛の声を漏らす。
いつもに比べれば手加減はしているようだったが、それでもルシフェルの平手はアシュトンのお尻を赤く染めてゆく。
 「隠して・・・私に嘘をつこうとしたり・・騙して・・・お仕置きから逃げようなど・・」
パッシィィ~~ンッッ!!パッアア~ンッ!ピッシャ~ンッ!パアッチィ~ンッ!
「ううくぅ・・!ひっう・・!あっく・・!ああくぅ・・!!」
お尻の赤みはより増してゆき、同時にアシュトンの声も何だか湿ったものになってゆく。
 (さ・・さすがに・・・きつくなっているか?そ・・そろそろ・・・許して・・・やった方がいいか?)
今日は冷静な状態でお仕置きをしているからか、ルシフェルはアシュトンの様子にそんなことを考える。
そのせいか、無意識のうちにお仕置きの勢いが弱まり、さらには手が止まっていた。
 「あ・・あれ?どう・・したの・・?手・・・が止まってるよ?」
アシュトンは怪訝な表情を浮かべて振り返る。
「あ・・いや・・これは・・・」
「も・・もしかして・・・あ・・呆れちゃった?嘘つきな・・僕は嫌い?お仕置きなんかしたくないくらい?」
(し、ししししまった~~~~!!!!!アシュトンが不安になってしまったではないか~~~~~~~~!!!!!)
ルシフェルはおのれの迂闊さに慌てる。
考えごとに気を取られていたがためにお仕置きをする手がお留守になってしまい、逆にお仕置きなんかもうしたくないくらい呆れて嫌ってしまったのではと思わせてしまったことに気付いたのだ。
(やむを得ん!こ、こうなったら!!)
ルシフェルは覚悟を決めると、いつものように足を組む。
 おかげで、アシュトンは赤くなっているお尻を突き上げるような体勢になった。
ビッダァァァ~~~ンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「うわあああっっ!!痛ったああ~~~いっっっっ!!!」
腹をくくったからか、ルシフェルの平手はいつものような容赦のないキレを取り戻す。
「嘘をついて騙そうとした悪い子は・・・・こうしてくれるわ!!」
「うわああ~~~んっっ!!ごめんなさぁぁ~~いっっっ!!!」
アシュトンは悲鳴を上げて許しを乞うが、敢えてルシフェルはいつものように厳しいお仕置きをする。
その後、部屋に激しく肌を打つ音とアシュトンの悲鳴が響きわたった。


 「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」
「ひっ・・ひぃぃん・・。ふえっく・・・ふぇん・・・」
ルシフェルは荒い息を吐き、アシュトンはボロボロと涙をこぼして泣いていた。
 「は・・・反省したか?アシュトン?」
ルシフェルは荒い息を吐きながら、アシュトンに尋ねる。
「ひっく・・し・・してるよぉ・・。き・・君に・・・嘘ついたり・・・騙そうとして・・ごめん・・なさぁぁい・・・・」
「もう・・・二度と・・・しないな?」
「し・・しないよぉ・・や・・約束・・するよぉぉ・・」
(よ・・よかった・・・)
ルシフェルは荒い息を吐きつつ、ホッとする。
これ以上お仕置きする羽目になったら、自分の方が精神的に持たなそうだった。
「よし・・よく言えたな・・・。では・・お仕置きは終わりだ・・・」


 「だ・・大丈夫か、アシュトン?」
ルシフェルはアシュトンを膝抱っこしながら、真っ赤になったお尻を優しく撫でてやりながら尋ねる。
「うん・・大丈夫だよ」
「そうか・・・だが・・・それにしても・・・すまん・・アシュトン」
「何さ?藪から棒に?」
ルシフェルが突然謝ったことに、アシュトンは怪訝な表情を浮かべる。
 「今日・・・自分からお仕置きを受けに来たお前をお仕置きしていて・・・。初めて気付いたのだ・・。私がやっているお仕置きがどれだけキツイものかをな・・・。いつも感情に任せて・・・お前が幾ら泣いても謝っても・・・。あんなに叩いていたら・・・かえってお前を傷つけてしまっているかもしれんというのに・・・。す、すまんっ!!」
ルシフェルは以前アシュトンを怒らせてしまったときのように必死で謝る。
 「た、頼むっ!アシュトンっ!あんなにいつも散々なことしていて・・虫がいいのは承知だ!だ・・だが・・お願いだから・・嫌わないでくれっっ!!!」
「ルシフェル・・・・君って・・・バカだよね・・」
「ば・・バカとは何だ!」
「あのねぇ、僕が君のこと嫌ってたら自分からお仕置きなんか受けに来ないし、一緒に住んでなんかいないよ。確かに君のお仕置きはすごく痛いし、怖いよ。でもね・・・・嬉しいんだ。ルシフェル、君が心底、それこそあんな感情的になっちゃうくらい怒ってる、それくらい僕のこと思ってくれてるっていうのはわかるよ。僕のこと、大事だからいつも心配してて、我を忘れちゃうくらいになるんでしょ?」
「ま・・まぁ・・それは・・そうだが・・・」
「だから・・・あんなにぶたれたって・・・嫌うなんてことはないよ」
「あ・・・アシュトンんん・・・」
ルシフェルはアシュトンの言葉に心底ほっとした表情を浮かべる。
 「だから・・・ルシフェル・・。ぼくの方こそ・・・。これからも・・・僕が悪い子にならないように・・・僕が何かしたら・・・ちゃんと叱って欲しいんだ・・・君の手でいい子にしてくれる?」
「任せろ!アシュトンのためなら何だってしてみせるわ!!」
「ありがとう、これからもよろしくね」
アシュトンはニコリを笑顔を浮かべると、ルシフェルを抱きしめる。
ルシフェルも返すようにアシュトンを力強く抱きしめた。


 ―完―
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genre : 小説・文学

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