リバースサイド(SO2より:ルシ/アシュ&クロ/レオ、悪魔&神父パロ)



(SO2を題材にした二次創作で、悪魔&神父パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「どうしたのだ、アシュトン?」
「え?ど、どうかした?」
アシュトンはルシフェルが話しかけるや、怪訝そうな表情で問い返す。
「最近、疲れたような感じだぞ?具合でも悪いのか?」
「な、何でもないよ!だ、大丈夫だから!」
「そうか・・・ならいいのだが・・・」
「あ、そうだ!ちょっと用事思い出したんだ!すぐ行かないと!」
取り繕うような態度でアシュトンはそう言うと、ルシフェルを置いてその場を去る。
 (危なかった~~。バレちゃうかと思ったよ・・・・)
アシュトンはルシフェルのいないところまでやって来ると、ホッと胸を撫で下ろす。
(ルシフェル・・・結構鋭いからなぁ・・・。バレないように気をつけないと・・)
アシュトンがそう考えていたとき、聞き覚えのある声が呼びかけてくる。
振り向くと、レオンの姿があった。
 「お兄ちゃん、材料買ってきたよ」
レオンはそういうと紙の束を取り出した。
上質紙というやつで、ある特技を実行するための原料だった。
「ありがとね、それじゃあ、後でやろうか?」
「うん。でも気をつけないと・・。クロードお兄ちゃんも何か気付いてそうだから・・・」
「僕の方もルシフェルが怪しんでるんだよ」
「お兄ちゃん・・・バレたら・・・怒られちゃうかなぁ?」
「か・・かもね・・・。やってることが・・・ことだから・・・」
二人とも本能的に両手がお尻に伸びる。
「だから・・・気をつけないとね」
「うん・・」
二人は互いにそんな会話を交わすと、揃ってこっそりとどこかへ移動した。


 (怪しい・・・あれは何か隠しているぞ?)
買い物袋を提げて通りを歩きながら、ルシフェルはアシュトンの素振りを思い返していた。
(一体・・・何のつもりなのだ?私に隠し事など?)
そうルシフェルが考えていたときだった。
 「おーい、ちょっといいか~?」
不意に聞き覚えのある声に振り向くと、ボーマンの姿。
「何か用か?」
ボーマンの姿を認めるや、ついルシフェルは表情が険しくなる。
「そんな怖い顔すんなって。ちょいとクロードが話したいことがあるんだとよ」
「何のつもりだ?私は早くアシュトンのところへ帰りたいのだ!」
「そのアシュトンのことでもか?」
「何!?」
アシュトンの名が飛び出すや、ルシフェルもさすがに表情が変わる。
「まあとにかくついてきなって。そうすりゃわかるからよ」
ボーマンがそう言って歩き出すと、慌ててルシフェルも後をついていった。


 「で、一体何なのだ!?アシュトンがどうしたというのだ!!」
ボーマンについて診療所へやって来たルシフェルは、クロードを見るなり叫ぶように言う。
「話す前に・・・これを見てもらえるかい?」
そういうと、クロードは一枚の紙を取り出して渡す。
 「何だ・・・いった・・・ん?」
ルシフェルは渡された紙を見るや、怪訝な表情を浮かべる。
「何だこれは?ふわたりてがたではないか?」
ふわたりてがたとは、持っているだけでお金がどんどん減っていってしまうという恐ろしいアイテムだ。
店で売り払うことで処分できるが、そのためにはこっちがお金を払わなければいけない。
お金は減ってしまう、処分のためには自腹を切らなくてはいけない、とまさに踏んだり蹴ったりのアイテムだ。
 「これがどうした?大方どこかの間抜けな偽造屋の仕業だろう?」
ルシフェルは事もなげに言う。
ふわたりてがたは、リバースサイドという、偽造を行う特技で失敗したときに出来るもの。
だから偽造屋が失敗して慌てて処理したとでも思ったのだ。
「僕達も最初はそう思ったさ。でも・・・調べてみたらそうじゃなかったんだよ」
「はん!まさかアシュトンがしているとでも!馬鹿馬鹿しい!アシュトンがそんなことをするような人間ではないのはお前達の方がよく知っているのではないのか!?」
ルシフェルは馬鹿にするような口調で言う。
だが、クロード達が何も言わず、その表情がどこかおかしいことに気づく。
 「どうした・・何故・・・黙っている・・・」
「僕達だってそう思ってるさ・・。でも・・・確かに・・アシュトンがこれを処分しに道具屋へ来たって証言があるんだ・・・」
「ば・・・馬鹿な!アシュトンがリバースサイドなどするはずが!!その証人偽証でもしているのではないのか!!」
可愛いアシュトンが犯罪者扱いされていることに、さすがにルシフェルも怒る。
「僕達だってそうだったらいいよ!でも・・・そのためには調べなきゃいけない!確かめなきゃいけない!だから聞きたいんだ!最近アシュトンに変な様子はないかって!?」
「そんな・・はずは・・・」
そこまで言いかけてルシフェルは言葉が途切れてしまう。
思い返してみれば、最近のアシュトンの素振りがおかしいことだらけだったからだ。
 「心当たり・・・あるのかい?」
クロードは恐る恐る尋ねる。
「認めたくは・・・ないがな・・・」
ルシフェルは辛そうに言う。
 「そう・・なんだ・・・」
しばらくの間、あたりを沈黙が支配する。
「で・・・確かめるつもりなのか?」
「そのつもりさ・・・」
「ならば・・・私も加えろ・・・」
「いいのか・・・?すっげぇ辛えことに・・なるかも・・しれねえぞ?」
ボーマンが思わずそう言う。
ルシフェルがアシュトンのことを誰よりも愛おしく思っているのはわかっているからだ。
もし、リバースサイドしているのが本当だったら、ルシフェルのショックや悲しみは半端なものではすまないだろう。
「かまわん・・・・真実を知りたい・・・そして・・・受け止めたいのだ・・。どういう・・結果で・・あってもな・・・」
「わかったよ・・・。それじゃあ・・・の時刻に・・・」


 「レオン、大丈夫だった?ご両親にバレてない?」
アシュトンは教会へやって来たレオンにそう尋ねる。
「大丈夫。ママ達、僕がただお兄ちゃんところにお泊りに来ただけだと思ってるから。お兄ちゃんの方は大丈夫?」
「うん。ルシフェル、少し前に慌てて出て行ったよ。急用みたいで」
「それじゃあ・・・大丈夫だよね?」
「うん・・。だから・・・今日こそ成功するように頑張ろうか」
「うん」
そんな会話を交わすと、レオンとアシュトンは地下室の方へと向かっていった。
 「うう~~んっ!うら帳簿になっちゃったよ~~!!」
レオンは出来たものを見るや、投げ捨てる。
「僕も偽札になっちゃったよ・・・。なかなか出来ないねぇ・・・」
アシュトンも目当てのものが出来ないことにため息をつく。
 「お兄ちゃーん、やっぱりリバースサイドで造ろうっていうのが無理なんじゃないかなぁ?」
「そうかもだね・・。でも・・・これくらいしか使えそうな技術ないし・・・・」
「とにかく、もう少しだけやってみようよ」
「そうだね」
二人が再び作業を始めてしばらく経った頃・・・・。
 「やった~~~!!とうとう出来た~~!!!」
二人は出来た品を見やると、嬉しさでいっぱいになる。
「やったねお兄ちゃん!」
「うん!あとは・・・」
「そこまでだ!!」
突然、乱暴にドアが開いたかと思うと、クロードとルシフェルが飛び込むようにして入って来た。
 「く・・クロードお兄ちゃん・・・」
「る・・・ルシフェル・・・」
絶対にバレたくない相手に踏み込まれてしまい、二人とも表情が強ばる。
クロード達はゆっくりと近づくと、偽札をはじめとする完成品、原料の上質紙の束を押収する。
それらの品を見ると、ルシフェルとクロードの表情が形容しがたいものへと変わる。
「二人とも・・・・一緒に来てもらおうか?」
クロードの言葉に否とはいえず、うなだれた様子でアシュトン達はトボトボと地下室を後にした。


 アシュトンの寝室に連れて来られた二人は、床に正座させられた状態で、恐る恐るクロード達の様子を伺う。
「全く・・・二人とも・・・何てことしたんだい!!」
怒っているクロードに二人ともビクンッと身体を震わせる。
 「「ご・・ごめんなさい・・・」」
「ごめんなさいじゃないだろう!!レオン!これは犯罪なんだよ!」
「そうだ!アシュトン!小僧はともかく・・・大人なお前がことの重大さをわからぬはずがあるまい!!」
アシュトンは何も言えず、黙ってしまう。
 「アシュトン・・・・。こんなことをした以上・・・・わかっているだろうな?」
「う・・うん・・・」
「ならば・・・自分で来れるな?」
ルシフェルがそう尋ねると、アシュトンはゆっくりと立ち上がり、ベッドの縁に腰かけているルシフェルの元へゆく。
傍までやって来ると、ジッとルシフェルの膝を食い入るように見つめていた。
 「どうした?」
「え・・あの・・・」
アシュトンは思わず口ごもってしまう。
リバースサイドなんかした以上、自分が完全に悪いことはわかっている。
とはいえ、この後のお仕置きを考えると、どうしてもためらってしまう。
 「どうしたのだ?まさか・・・リバースサイドした上にお仕置きから逃げようなどと・・・考えるほど・・・お前は悪い子になって・・しまったのか・・?」
ルシフェルの問いにアシュトンはハッとする。
ルシフェルの声に微かに悲しみや失望を感じ取ったからだ。
ただでさえ、リバースサイドなどしていたという事実に、ルシフェルのショックは相当なものだろう。
(そ・・そうだよ。ど、どんな理由があれ・・・僕が悪いんだ・・・)
アシュトンは心の中で呟くと、おずおずとルシフェルの膝にうつ伏せになる。
 「よく出来たな・・。だが・・・今日は容赦せんぞ。いいな?」
アシュトンが黙って頷くと、ルシフェルは膝を組んでお尻を突き上げるような体勢を取らせる。
(うわ・・・すごい・・怒ってる・・・当たり前だけど・・・)
アシュトンは今さらながらルシフェルの怒りの大きさを感じる。
思わず身体が震えそうになるが、ルシフェルのローブを必死に掴んで堪えようとする。
 (リバースサイドなどしていたとはいえ・・・本当に悪い子になってしまったわけではないようだな・・・・)
素直に膝に来てお仕置きを受けようとしているアシュトンの態度にルシフェルは僅かだがホッとする。
(だが・・・こんなことは・・二度とさせはせん!!そのためにも!!)
ルシフェルは心の中で叫ぶと、いつものようにアシュトンのお尻を出す。
 「では行くぞ。覚悟はいいな?」
その問いにアシュトンは再び頷く。
それを見ると、ルシフェルはアシュトンの頭を押さえ、右手を振りかぶった。
 「さぁ、レオン、こっち来るんだ」
一方、クロードもレオンにそう言う。
だが、レオンはジリジリと後ろへ下がろうとする。
 「レオン、何してるんだい?」
「だ・・だって・・・お尻・・・叩くんでしょう?」
「当り前じゃないか。こんな悪いことして。悪い子はお仕置きだよ」
クロードは自分で来いと手招きするが、恐怖に駆られたレオンにそんな勇気は無い。
踵を返すや、レオンは全力で逃げ出そうとした。
 「こらっ!!どこに行くんだい!」
あっという間に追いついてクロードはレオンを捕まえる。
「ヤダヤダヤダ~~!!離してよ~~~!!」
捕まえられてもなお、レオンは往生際悪く抵抗しようとする。
「ヤダじゃないだろ!リバースサイドなんかした上に逃げようなんて!そんな悪い子は絶対許さないからな!!」
クロードはそういうと椅子を引き寄せて腰を降ろし、レオンを膝に載せる。
あっという間にレオンのお尻を出すと、しっかりと押さえつけた。
 「ヤダヤダヤダ~~!!やめてよぉぉ~~~!!!!」
お仕置き怖さに必死に泣き叫ぶレオンだったが、それを無視してクロードは手を振りあげた。


 ビッダァァァ~~~~~ンッッッッッ!!!!
「うっわああああ~~~~~んっっっっっ!!!!!!」
強烈な平手が叩きつけられるや、アシュトンは悲鳴と共に背をのけ反らせる。
(いいい・・痛ったぁぁい~~~~!!ほ、本気で怒ってる~~)
予想はしていたものの、想像以上の痛さにアシュトンは心の中でも悲鳴を上げる。
 ビッダァァァ~~~ンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「この・・・馬鹿者がぁぁぁ!!!!」
ルシフェルは最初から平手の豪雨をアシュトンのお尻に降らせる。
「ひっ!ひいいっ!痛っ!痛あああっ!!」
アシュトンはとても堪えられず、最初から悲鳴を上げるや、両脚をバタつかせる。
お尻もあっという間に全体が色づいていった。
 バッジィィィ~~~ンッッッ!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「ここのところ様子がおかしいから何だと心配しておったのだぞ!!」
「ひっ・・!!ひぃんっ!痛あっ!ひゃあああっ!」
お説教を続けながらルシフェルはアシュトンのお尻に容赦なく平手打ちを降らす。
アシュトンは平手を叩きつけられるたびに、悲鳴を上げ、飛び上がりそうになってしまう。
 「若造どもから話を聞いた時は・・・まさかと思っていた・・。だが・・・急用で出かけた振りをして・・・・。こっそり様子を見ていてみれば~~~~」
お説教しているうちにだんだんと怒りのボルテージが上がってゆく。
 ビッバダァァ~~~ンッッ!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「本当にリバースサイドなどしおって!!この・・・馬鹿者がぁぁぁぁ!!!!」
血管が切れてしまうのではと思うくらい叫びながらルシフェルは平手を振り下ろし続ける。
「うわあ~んっ!ごめんなさぁぁ~~いっっっ!!!」
もはやお尻は真っ赤に腫れ上がり、アシュトンは泣きながら謝る。
 「馬鹿者ォォォォ!!『ごめんなさい』程度で許せるわけがなかろうが~~!!おのれのやっていることがどれほどのことかわからぬはずがあるまい!!」
犯罪行為に手を染めていたからだろう、ルシフェルの怒りは半端なものではない。
「う・・それは・・・」
ルシフェルの言葉にアシュトンも言葉に詰まる。
「その様子だと・・・承知の上でやっておったな?」
アシュトンの態度にルシフェルはそう察知する。
「ご・・ごめん・・・」
「ごめんで許せるか!アシュトン・・・今日の私は本当に怒っているぞ・・」
ルシフェルはそういうと、愛用の特製パドルを取り出す。
それを見ると、さすがにアシュトンはビクッと震えてしまう。
だが、それでもしっかりルシフェルのローブを握ると、既に赤くなっているお尻を差し出した。
 (少しは・・・反省しているようだな)
アシュトンの態度にそれを察するが、その程度ではルシフェルの怒りが収まるはずもない。
今度はパドルを握りしめて、ルシフェルは手を振り上げた。
 バッジィィィ~~~ンッッッ!!
ビダァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンバァンッッッ!!!
「うっ・・ぎゃあああああ~~~~~~~~~!!!!!!!!」
パドルの嵐に、今やアシュトンの悲鳴は絶叫へと変わる。
 「うわあああ~~~んっっ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい~~!!」
平手とは比べ物にならないパドルの嵐にアシュトンは絶叫を上げながら謝る。
「馬鹿者オオオオオ!!!ごめんなさいは当たり前だろうが!!この程度ではまだまだ許さんぞォォォ!!!」
ルシフェルはそう叫ぶとさらにパドルを叩きつける。
激しい打撃音と絶叫が、室内に響き渡った。


 パアッアァァ~~~ンッッ!!
「うわああ~~~んっ!!」
クロードの平手が叩きつけられるや、レオンは悲鳴を上げる。
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッッッ!!
さすがにクロードもかなり怒っているのだろう、最初から容赦なかった。
「うわああ~~~んっっ!!痛い痛い痛いよ~!!お兄ちゃああん~~~」
「当たり前だろ!こんな悪いことしてっ!!前にあんなに叱ったのにどうしてわからないんだっ!!」
以前、万引きの件で厳しく叱ったにも関わらず、また性懲りも無く犯罪行為をしでかしたせいか、クロードは怒り状態で平手を振り下ろす。
 「ひぃぃぃん~~~!だ・・だって~~~~」
「だってじゃない!!いつも言ってるだろ!大事に思ってくれてる人達を悲しませるような真似は絶対にするんじゃないって!それなのに!」
クロードも容赦なくレオンのお尻を赤く染めてゆく。
 「また性懲りも無くこんな悪いことしてっっ!!!」
バシバシとレオンの小さなお尻に平手の嵐を降らせながらクロードはお説教をする。
「うわああ~~~んっっ!!ごめんなさぁぁ~~いっっっ!!」
さすがに子供なレオンではきついお仕置きに耐えきれず、早々に泣きに入って謝る。
「ごめんなさいは当たり前だろ!今日は本当に怒ってるって言ったよね!?」
クロードはそういうと、万引きの件の際に使ったヘアブラシを取り出した。
 「ひ・・・!!お兄ちゃんっ!それだけはやめてっ!!お願いだから!!」
レオンは恐怖のあまりに身体を震わせる。
「何言ってるんだい。レオン、本当に悪い子がどうなるか思い知らせてあげるよ」
「い・・・いやあああ~~~~!!!」
本能的にレオンは逃げ出そうとするが、クロードにしっかり押さえつけられて逃げ出すことなどできない。
 「やだっ!!ヤダヤダヤダ~~~!!!離してってば~~~!!」
レオンは泣き叫んで訴えるが、本気で怒っているクロードは容赦なくブラシを振り下ろす。
 バッジィィ~~~ンッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッ!!
「うわあああ~~~~んっっ!!痛っ!痛いよ~~~~!!」
ヘアブラシの背での、強烈な痛みのラッシュにレオンは大泣きする。
「お兄ちゃん~~!!本当に反省してるから~~~!!」
「反省するのは当たり前じゃないか!今日はまだまだ許さないよ!!」
「そんな~~~!!!」
こうして、アシュトンの悲鳴と共にレオンの悲鳴も一緒に響き渡った。


 「ひぃん・・・ひぃん・・ごめ・・ごめんなさぁぁ・・いい・・・」
ボロボロと涙をこぼしながらアシュトンは謝る。
お尻は濃厚なワインレッドに染め上がり、所々紫色がかっているところまである。
 「ごめんなさいは当たり前だろう・・・。それより・・・何故、こんなことをした?何を造ろうとしたのだ?」
ルシフェルは一旦、お仕置きの手を止めるとアシュトンにそう尋ねる。
リバースサイドが悪いことなのはよく知っているはずだ。
レオンを止めたり叱ったりするどころか、自分までやっていた。
何か理由があるはずだ。
そう思ったからこそ、ルシフェルは尋ねる。
 「そ・・それだけは・・・」
「どうした?何故言えん?」
だが、口ごもるアシュトンに対して再びルシフェルの表情が険しくなる。
「まさか・・・悪魔の私にすら言えぬほど疾しいものでも造っていたのか?」
「ち・・違うよ・・。でも・・・ルシフェルには・・言えないよ・・・」
「何だと・・・。許さん・・・。なら・・・私もまだ勘弁してはやらんぞ!!」
ルシフェルはそういうや、アシュトンを抱え上げ、ベッドにうつ伏せに寝かせる。
 (な、何するつもり!?)
アシュトンは恐怖と困惑に駆られる。
ルシフェルがまだお仕置きを続けるつもりなのはわかっていたからだ。
 ルシフェルはカバンを取り出すや、中から大きなモグサを取り出す。
「ちょ・・・ルシフェル・・・何するつもり・・なのさ?」
アシュトンは危険感知のスキルのおかげでたまらなく嫌な予感を覚える。
「これはな・・・こういう風に使うのだ」
ルシフェルはアシュトンの背中に乗ると、大きく腫れ上がったお尻にモグサを載せて火をつけた。
 しばらくするとモグサは熱くなってくる。
「ひっ!!うわああんっ!熱い熱い熱いよ~~~~!!!」
アシュトンはお灸の苦しさに思わず両脚をバタつかせ、お尻を必死に揺らして落とそうとする。
だが、ルシフェルにしっかりと載られてしまい、幾ら暴れても微動だにしない。
「わああああ~~~んっ!!お願いだから取ってよ~~!!!」
アシュトンは泣き叫んで許しを乞う。
しかし、完全に怒っているルシフェルはまだ許そうとはしない。
 (どどどどどうしよう!あいつ完全に怒っちゃってるよ~~)
涙で目の前がぼやけながらも、レオンはアシュトンの様子に真っ青になりかける。
(お兄ちゃんのことだから中々言わないに決まってるよ~~。このままじゃあお兄ちゃんもっとお仕置きされちゃう・・・)
レオンはルシフェルの様子にそう考える。
 「ちょっと待って!待ってよ!も、もうやめてあげてよ!僕が言うから!!」
レオンが叫ぶと、クロードとルシフェルが反応する。
「ま、待ってよレオン!」
「も・・もう・・いいんだよ・・。アシュトンお兄ちゃん・・。しょ・・正直に話そうよ。このままじゃ・・・お兄ちゃんの・・お尻・・・壊れちゃうよ・・・。そんなの・・僕・・やだよ・・・・」
レオンの言葉にアシュトンもシュンとなる。
「わ・・わかったよ・・。レオンが・・そう・・言うなら・・」


 ルシフェルもクロードも食い入るようにその紙束を見つめていた。
表紙には「マッサージ券」と書かれている。
「こ・・これは・・?」
「こ・・これ・・造ろうと・・・してたんだよ・・。僕は・・・ルシフェルに・・。レオンはご両親と・・・クロードに・・・」
「ど・・どうせ造るんなら・・・本物のマッサージ店で使ってるような本格的な、凝ったやつにしようって思ったんだ。それで・・リバースサイドの技術使えば・・・そう思ったんだよ~~・・・」
「アシュトン!どうして言ってくれなかったのだ!?」
「だ・・だって・・・照れくさかったんだよ~~~!!それに・・・こっそり造って驚かそうと思ってたのに~~~」
そういうやアシュトンは泣き崩れてしまう。
 「あああ~~~!!泣かないでくれ~~!!私が悪かった~~~」
ルシフェルは慌ててアシュトンを宥めるが、今まで押さえていたものが一気に噴き出したのか、なかなか泣きやんでくれなかった。


 「少しは・・・楽になったか?」
ルシフェルはアシュトンのお尻に薬を塗ってやりながら尋ねる。
「うん・・ありがとう、ルシフェル」
「これくらいどうということはない・・。だが・・・すまん・・。お前は・・・私のために造ってくれていたというのに・・・・」
「謝らなきゃいけないのは僕の方だよ。心配かけちゃったし、それに僕が悪い子になっちゃったかと思わせて辛い思いさせちゃったんだから。心配させちゃってごめんね」
「いいのだ。それより・・・嬉しいプレゼントだぞ。大事に使わせてもらうからな」
「うん。僕も腕を磨いておくよ」
 同じころ、クロードもレオンを抱っこしながら薬を塗ってやっていた。
「ごめんな、レオン。お兄ちゃん何も知らずにあんなにぶっちゃって・・・」
「ううん。お兄ちゃんは悪くないよ。僕こそ心配かけちゃってごめんね」
「そう言ってくれると嬉しいよ。でもね、プレゼント造ってくれるのは嬉しいけど、もうリバースサイドだけはしないって約束してくれるかい?皆ビックリしちゃうし、心配しちゃうからね」
「うん。もうこりごりだよ。こんなに・・お尻痛くされちゃうんだから~~~」
「そうだね。でも、それだけレオンやアシュトンのこと、皆心配してるってことなんだよ」
「うう・・。嬉しいような嬉しくないようなだよ・・」
レオンの呟きに思わずクロードは苦笑すると、レオンをより強く抱きしめてやった。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

comment

管理者にだけメッセージを送る

こんにちはv

リバースサイドというのがどういう事なのかよくわからなかったのですが(すみません)
内緒のプレゼントで驚かそうとしたのはわかりました(^^ゞ
それで2人ともお仕置きされちゃいましたが
最後は喜んでもらえて良かったですね(*´ー`*)

レス

 桜 夢見様>
 こんにちは、コメありがとうございます。
リバースサイドっていうのは偽札や偽造書類といったヤバいアイテムを造る、要するに偽造系の犯罪をやる特技なんですよ。原作をやってないとわからないネタなので、わかりづらかったと思いますが、楽しんでいただけて何よりです。
プロフィール

山田主水

Author:山田主水
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