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病気と嘘(SO2より:ディ/アシュ、ルシアシュ悪魔&神父パロ)



(SO2を題材にした二次創作で、ルシアシュ悪魔&神父パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「ただいま~~~~」
買い物袋を抱えて教会へ帰って来ると、アシュトンはいるはずの同居人に向けてそう声をかける。
だが、返事は無い。
(出かけてるのかな・・・?)
最初はそう思ったが、礼拝堂を抜けて奥へ進んでゆくにつれ、何やら言い争いのような声が聞こえてくる。
 (ああ~~。またなの~~~~)
その声を聞くや、アシュトンは困った表情を浮かべる。
ここ最近、連日のように聞いているものだったからだ。
アシュトンは歩みを早めて声が聞こえてくる方へと駆けつけた。
 ドアが開くと同時に、言い争いの声はより大きくなる。
アシュトンが入って来ると、ルシフェルの手には呪紋の光が浮かび、ディアスは今にも愛用の長剣を抜き放とうとしていた。
「ちょ・・!!二人とも何やってるのさ!?」
言い争いどころか、今にも喧嘩を始めそうな二人に思わずアシュトンは慌てる。
 「ああ、アシュトン、帰っていたのか・・・」
二人ともアシュトンの姿に気づくや、優しい笑みを浮かべるが、すぐに相手に対して険しい表情を浮かべる。
「ちょっと昨日のことで話をしていただけだ・・・。また・・こいつがアシュトンを泣かせるようなことをしたからな・・・」
ディアスは怒りを抑えかねた表情でルシフェルを見やる。
「何を言うか!アシュトンが悪い子だったから躾けただけだろうが!」
ルシフェルは当然といった感じで言いやる。
昨日、またルシフェルにとって心配させられるようなことをアシュトンがしてしまい、それでいつものようにきつーいお仕置きをしたのである。
それを知ったディアスが、ルシフェルと言い争いになったというわけだった。
「だからといってあそこまで叩くのか?あれでは虐待だろう」
「虐待だと!?人聞きの悪いことを言うな!!」
ディアスの言葉にルシフェルもカッとなる。
「そもそも貴様らがアシュトンを甘やかしすぎるから悪いのだろうが!!」
「だからといって・・・あそこまで叩くとは・・許せん・・・」
そういうやディアスは完全に剣を抜き放ち、ルシフェルに襲いかかろうとする。
「人間の分際でいい度胸だ!!それならお望み通り決着をつけてくれるわ~~」
「うわあああ~~~っ!!本当にやめてってば~~~!!!二人とも~~!!」
慌ててアシュトンは二人の間に入る。
 「邪魔をするなアシュトン!!」
「そうだ!やはりこの虐待魔は許せん!!」
「虐待魔だと!?小僧のようなことを言いおって~~~!!!消し炭にしてくれるわ~~~~~~~~~~!!!!!!」
ルシフェルはディアスに対してさらにいきり立つ。
「だから二人ともやめてよ!教会が吹っ飛んじゃうよ!そんなことになったら皆に迷惑かかるし、僕だって困るんだってば~~~~!!!!!」
アシュトンが困るという言葉に、さすがに二人も頭が冷える。
 「全く・・・仲良くしてとは言わないけどさ・・・。せめて喧嘩はしないでよ・・・。ディアスさんがいるのは武術大会までなんだからさ・・・」
アシュトンはため息をつく。
いつも旅をしているディアスがどうしてアシュトンの教会にいるのか?
それはこの街で大きな武術大会が開かれることになり、それに参加するためにディアスが帰って来たからだった。
ディアス自身は大会が終わるまでの間は宿屋で過ごそうと思ったのだが、たまたま買い物途中のアシュトンとひょっこり出会い、話を聞いたアシュトンが宿屋暮らしではお金もかかるし色々と不便もあるだろうと、自分の教会で大会終了まで泊まっては、ということになったのである。
 もっとも、ディアスと一緒に帰って来たアシュトンから話を聞くなり、ルシフェルは当然のことながら猛反対した。
ディアスも、ルシフェルがことあるたびにアシュトンのお尻を叩いて泣かせていることが許せず、もう最初から一触即発という事態になりかけた。
しかし、アシュトンが必死に二人を宥めすかし、大会が終わればディアスはまた旅に出るし、それまでのことだからと根気よく説得したのが功を制したのか、ようやくルシフェルも折れ、それでディアスも滞在中というわけである。
 とはいえ、ルシフェルは心配性と嫉妬心からディアスに対して敵意に近い感情を持っているし、ディアスの方も可愛い弟分を妙な悪魔に取られてしまったという気持ちも手伝ってか、互いに相手の事をいけ好かない奴と思っている。
そんな二人が一つ屋根の下で、それも可愛いアシュトンを挟んで暮らしている、となればぶつからないわけが無かった。
 「ふん・・・こやつの方から色々と言いがかりをつけてくるのだから仕方あるまいに・・」
「それは貴様がアシュトンをいじめているからだろう・・・」
「貴様っ!やはり許せんっ!やるかっ!!」
「望むところだ・・・」
「ああああ~~~!!!だからいい加減にしてってば~~~~~!!!!!」
また喧嘩になりそうな二人をアシュトンは慌てて止めに入った。


 (はぁ・・・・どうにかならないかなぁ・・・・・)
アシュトンはゲンナリとした表情でため息をつく。
この調子だと大会が終わってディアスが旅に出るまで、ずっと険悪な状況が続きかねない。
(二人とも・・・僕の事大事に思ってくれてるのは本当に嬉しいんだけど・・・。そのせいで喧嘩させてるって・・思うと・・・・)
アシュトンは二人の喧嘩のことを考えると、気持ちが沈んでくる。
 ルシフェルがお尻を叩くのはアシュトンのことを大事に思って心配してくれているからだ。
一方、ディアスがルシフェルに対して怒りを抱き、喧嘩を始めそうなくらい言い争いをするのも、アシュトンのことを大切に思っているからだ。
二人からの愛情はとても嬉しい。
しかし、それが二人の喧嘩の原因ともなっている。
自分のせいで二人を喧嘩させているとなると、何とも心苦しい。
 (せめて・・・ディアスさんがまた旅に出るまでは・・・喧嘩させないで済む方法・・無いかなぁ・・・・)
悩みながらアシュトンがおもむろに本棚をグルリと見回していたときだった。
 ふと、アシュトンの目に調合用の本が目に止まる。
(そうだ・・・風邪薬とか・・・調合しておかないと・・・)
アシュトンはそのことを思い出す。
すっかり冬に入って寒くなり、風邪薬の出番も多い時期。
あるに越したことは無い。
 (待てよ・・・風邪・・・病気・・・そうだ!?)
アシュトンはあることを思い出す。
(二人に嘘ついちゃうのは・・・悪いけど・・。でも・・こうすれば・・・喧嘩なんてしないよね・・・・)
罪悪感を覚えつつ、それでも喧嘩してほしくないという気持ちが勝り、アシュトンは本を取り出して何やら色々と調べ始めた。


 その翌日・・・。
ボーマンがいつものように患者を診察していた時だった。
不意に何やら待合室の方が騒がしくなって来る。
(ん・・?何だよ一体・・・)
怪訝に思いながらも診察を続けていると、不意に看護師の制止を押しきって強引に誰かが診察室へ入って来た。
 入って来たのはディアスとルシフェル。
元々目つきが鋭くて威圧感のある二人だが、それがさらにすごいことになっている。
「おいおい、どうしたんだよ二人とも?」
怪訝に思ってボーマンが思わず尋ねる。
「おい!早く来い!アシュトンが急病なのだ!!」
ルシフェルはそう叫ぶなり、ボーマンを連れて行こうとする。
 「ちょっと待て!まだ患者が・・・・」
「つべこべ言わずに早く来てもらおうか。さもないと・・・」
そういうや今度はディアスが長剣を抜き放つ。
「お、おい!何考えてんだ!お前まで!」
「いいから早くしてもらおう・・・さもないと・・・」
普段とは違ったディアスの様子に、さすがにボーマンも逆らえないと判断する。
患者達は突然現れた二人の尋常ではない様子にすっかり怯え、皆逃げ去ってしまっていた。
「わかったわかった!行くから落ち着け!!」
ボーマンがそう言うと二人は多少落ち着くものの、それでも矢も楯もたまらないのか、ボーマンが往診用かばんを用意するや、無理やりに連れ出すようにして連れて行った。
 「で・・・どうなのだ!?」
「大丈夫なのか!?」
診察中のボーマンに二人は左右から挟み撃ちするかのように叫ぶ。
アシュトンは顔を真っ赤にし、呼吸は苦しげで、額も息も熱い。
「こいつは・・・どうも初めて見るな・・・・。厄介かもしれんな・・・」
「な・・・何だと!?」
ボーマンの表情にルシフェルもディアスも愕然とする。
まさかそこまで深刻だとは思いもよらなかったからだ。
 「一応・・・解熱剤とかは出しておくが、気休め程度だと思っておいてくれ。俺は大学の図書館で該当するものが無いか調べてくる。今は・・・俺でもどうにも出来ん。何かあったら大学図書館の方に来てくれ」
そういうとボーマンは薬を二人に渡して出てゆく。
 「ハァ・・ハァ・・・ルシフェル・・・ディアス・・さん・・・」
「アシュトン!?大丈夫だ!私がついているぞ!」
「俺もいるぞ・・・」
二人はアシュトンが呼びかけると、互いにアシュトンの手をしっかりと握りしめる。
「おい・・・一時休戦としよう・・・」
不意にディアスがルシフェルにそう呼びかける。
「何?」
「俺達二人が喧嘩していたら、アシュトンの世話など覚束ないだろう・・・」
「そうだな・・。やむを得ん・・・可愛いアシュトンのためにも・・・今だけは貴様と休戦しよう・・・・」
「ならばもっと楽な服やタオルを用意してやってくれ。俺はお粥でも作っておく・・」
「いいだろう。アシュトンのためだからな」
そういうと二人は目的を果たすために部屋を後にした。


 それから二三日経った頃・・・。
「少しは楽になったか?アシュトン?」
ディアスはお粥をアシュトンに食べさせてやりながら尋ねる。
 「うん・・・ありがとう・・。ルシフェルは?」
「魔界に行っている・・。ボーマンには任せておけないとか言ってな。魔界で調べてくると言っていた・・・」
「心配かけちゃって・・・ごめんね・・」
「お前が悪いわけじゃないから気にするな」
「そう言ってくれるとホッとするよ。ありがとう、ディアスさん」
「それよりも今はしっかりと寝て休むことだ」
「うん・・・」
返事をするとアシュトンは再び横になり、眠りにつく。
ディアスはしばらく看病していたが、ゆっくり休ませてやろうと思ったのだろう、静かに部屋を後にした。
 しばらくアシュトンは寝ていたが、やがてゆっくりと目を覚ました。
(うまく・・・いってるみたい・・・・よかったぁぁ・・・)
身体を起こすと、アシュトンはホッとする。
(二人とも・・・・騙してごめんね。でも・・こうでもしないと喧嘩・・・やめてくれないと思ったんだ・・・)
心の中でアシュトンは二人に謝る。
アシュトンの病気は仮病だった。
調合の知識と技術を応用し、病気の症状を出せる薬を造って飲んだのである。
自分が病気で倒れたりすれば、さすがに二人も喧嘩どころではなくなるだろう、そう思ったのだ。
作戦は見事に成功し、今のところ二人とも喧嘩はせず、協力して自分の面倒を見てくれている。
二人を騙していることに罪悪感を感じつつも、二人を喧嘩させないためにも、と必死に勇気を奮い起した。
 (そろそろ食事を用意してやらないと・・・)
ディアスはそう考えると、キッチンへ向かおうとする。
元々一人旅で野宿の機会も多いから、料理も上手い。
(しかし・・・・ただのお粥や雑炊ではつまらないだろうからな・・・。そうだ・・・・。薬草入りのでも造るとするか)
そう考えると、ディアスは書斎の方へと向かっていった。
 (どれが・・・いいかな・・・)
ディアスは薬草の本を見ながら考える。
やはり一人旅の身の関係で、それなりに薬草の知識はあるが、病人食に使う以上、しっかりと確認しておきたかった。
(これと・・これが・・・・よさそうか・・)
料理に使うのによさげな薬草をチェックしていると、ふとメモ用紙らしい紙が本の間から落ちる。
 (何だ・・?)
怪訝に思ったディアスは何気なく拾い上げてみたが、その内容に目を通すなり、愕然とした表情を浮かべる。
不意にディアスは調合関係の本を本棚から引っ張り出すや、メモと照らし合わせて本を調べてゆく。
やがて、ある本にたどり着き、メモに従ってページをチェックすると、本とメモを抱えて書斎を後にした。


 不意にドアが開いたかと思うと、ゆっくりとディアスがアシュトンの寝室に入って来る。
(な・・・何!?)
アシュトンはディアスの様子が普段と違うことに気づき、思わず息をのむ。
「アシュトン・・・」
「な・・何・・?ディアスさん・・・」
アシュトンは身体を起こすと、おずおずと問いかける。
ディアスはメモとページを開いた状態の本を突きつける。
本には薬草によって生じる症状のところに赤線が引かれ、メモには仮病薬のつくり方をまとめた文章が書かれていた。
 (う、嘘~~~!!!メモとか処分するの忘れちゃってたんだ~~~!!!)
自分が仕出かしたミスにアシュトンは愕然とする。
「どういうことなんだ?まさか・・・仮病薬なんて造って・・・俺やあの悪魔のことを・・騙していたのか?」
しらを切るなどという芸当はアシュトンには出来ない。
ディアスにバレてしまうと、アシュトンは諦めたような表情で答えた。
「う・・うん・・。実は・・・ごめん・・なさい・・・」
「何だと!?何故・・・・こんな・・・真似を・・した・・・・」
まさかとは思っていたが、アシュトンから告げられた事実にディアスは辛そうな表情を浮かべる。
 「ご・・ごめんなさい・・・。悪いことだって・・わかってたんだけど・・・。二人がいつも・・・喧嘩してるの・・・見てて・・・。僕のせいだって・・思うと・・・凄く・・嫌だったんだ・・・。それで・・・僕が病気にでもなれば・・・喧嘩なんか・・もう・・しないで・・くれると・・・思って・・・」
「それが・・・俺達に・・どれだけ心配をかけることだか・・・わかっていたんだろうな?」
「ご・・ごめん・・なさい・・・」
「『ごめんなさい』じゃない。アシュトン・・俺は・・・あの悪魔が・・お前を叩くのを見ていて・・いつも・・許せなかった・・。幾らアシュトンが悪いからといって・・・あんなに叩くのは・・ひどいとな・・・。だが・・・だが・・・・今日だけは・・別だ・・。幾ら・・泣いても・・謝っても・・・許さんからな・・・」
「う・・うん・・・」
アシュトンは覚悟を決めると、ベッドの縁に腰を降ろしたディアスの方へにじり寄っていく。
ディアスはアシュトンが傍までやって来ると、手首を掴んで引き寄せる。
あっという間にアシュトンはディアスの膝にうつ伏せに引き倒された。
 アシュトンを膝に載せると、ディアスはパジャマのズボンを降ろしてお尻を露わにする。
お尻を出されるや、本能的にアシュトンは全身を震わせた。
ディアスは左手でアシュトンの身体を押さえると、右手に丹念に息を吐きかける。
 「行くぞ・・・いいな?」
ディアスが尋ねると、アシュトンは黙って頷く。
それを見ると、ディアスはゆっくりと右手を振りあげた。


 ビッダァァァ~~~~~~~ンッッッッッッッ!!!
「い・・・痛ったああああああ・・・・・・」
初っ端から容赦の無い平手打ちにアシュトンは背をのけ反らせて悲鳴を上げる。
 バッジィィ~~~ンッ!!ビッダァァ~~ンッッ!!ビバッジィィ~~ンッッ!!
「ひっぎひぃん・・・痛ぁ・・・ひぃん・・・」
アシュトンは目尻に涙を浮かべて苦痛の声を上げる。
ディアスの平手が叩きつけられるたび、ピンクどころか最初から赤い手形がお尻に浮かび上がる。
 (覚悟は・・してたけど・・・ルシフェルより・・・痛いよ~~~~)
心の中でアシュトンは泣きが入る。
ルシフェルのお仕置きは確かに痛い。
だが、ディアスの場合は一発一発がルシフェルよりもずっと痛く、強烈だった。
ルシフェルが絶え間なく打撃の雨を降らせる、機関銃のようなタイプだとすれば、ディアスは強烈な一発を叩きこんでくる、大砲といったところだろう。
 「何て・・・何て・・ことを・・したんだ・・・お前は!!」
ビッバダァァ~~~ンッッッ!!バアッジィィ~~~ンッッ!!ビッダァァ~~~~ンッッッ!!バッアァァァ~~~ンッッ!!バッジィィ~~~~ンッッッ!!
「痛っ・・!ひぃんっ!痛ああっ!痛い~~~~っっっっ!!!」
アシュトンはあまりの痛さに泣き叫び、両脚をバタつかせる。
 「俺も・・・あの・・悪魔も・・命に・・関わる・・・病気だと・・・本当に・・・思ったんだぞ・・・」
バアッジィィ~~~ンッッッ!!ビッバダァァ~~~ンッッ!!バアッジィ~~ンッッ!!
「ひぃん・・ひぐぅぅ・・痛ぁぁ・・・痛いぃぃぃ・・・・」
アシュトンはディアスの上着の裾を握りしめ、ボロボロと涙を零す。
既にお尻は真っ赤に染め上がっていた。
 「どれだけ・・・・心配したと思っているんだ・・・・」
バアッジィィ~~~ンッッ!!ビッダァァ~~~~ンッッ!!ビッバダァァ~~ンッ!!
「痛ぁぁ・・・痛ぁぁ・・ごめん・・なさぁぁい・・・」
お尻がさらに濃い赤へと染められてゆく中、アシュトンは泣きながら必死に謝る。
 「なのに・・・それが・・・嘘だと・・・・。俺達に・・・嘘なんか・・・ついて・・。俺も・・・他の・・・皆も・・・お前を・・・そんな子に・・・育てた・・・つもりは・・ないぞ・・・」
バアッジィィ~~~ンッッ!!ビッダァァァァ~~~~~ンッッッ!!バッアァァ~~~~~~~~~ンッッッ!!!
「ひっぎゃあああんんん!!ごめっ・・・ごめんなさぁぁい~~~~!!!」
今までよりずっと強力な平手打ちにアシュトンは飛び上がりそうになる。
「散々心配させただけじゃない・・・。大事に思ってくれる人に・・嘘をついて・・・騙すようなことが・・・どれだけ・・・悲しい思いをさせると思っているんだ!!今日だけは・・・・本当に・・・許さないからな!!」
「ごめんなさいっ!本当にごめんなさい~~~~!!!」
その後、強烈な打撃の音と必死に謝る声が寝室内に響き渡った。


 「ひっぐ・・ごめん・・なさぁぁい・・ごめん・・なさぁぁい・・・ごめん・・なさいいい・・・・」
アシュトンは泣きじゃくりながら必死に謝る。
お尻は三倍くらいは腫れ上がり、ワインレッドどころか、青くなりかけているところまであった。
 「アシュトン・・・反省したか?」
「してる・・・よぉぉ・・。嘘ついて・・・心配かけて・・・悲しい思いも・・させちゃって・・・本当に・・ごめんなさぁぁい・・・」
「わかってくれたようだな・・。もう・・・二度とするんじゃないぞ?」
ディアスの言葉にアシュトンは黙って頷く。
それを見ると、ディアスはようやくお尻を叩く手を止めた。


 「ぐくぅ・・・痛ぁぁ・・・」
「す、すまない。沁みたか?」
ディアスは薬を塗る手を止めて尋ねる。
 「だ・・・大丈夫・・」
「そ・・そうか・・。それより・・・すまなかった・・アシュトン」
「え?何で謝るの?」
「あいつが・・お前を叩くのを最低だとか言っていながら・・・あいつと同じことをしてしまった・・・。俺まで・・お前を泣かせてしまったな・・・」
「そんなことないよ!僕のこと・・・本当に大事に思ってくれてるから叱ってくれたんでしょ!!謝らなきゃいけないのは僕の方だよ!喧嘩やめて欲しいからって・・・・二人に最低なことしちゃったんだから!!」
「お前を泣かせたことを・・・許してくれるのか?」
「許すも許さないも無いよ・・・。痛いけど・・・嬉しい痛みだから・・・」
「アシュトン・・・本当にお前はいい子だな・・」
ディアスは空いている方の手でアシュトンの頭を撫でてやる。
 「ありがとう、ディアスさん。でも・・・後で・・ルシフェルにもちゃんと謝らないと・・・」
「そうだな・・。でも・・大丈夫なのか?あいつからは・・もっときつく叱られるんじゃないのか?」
心配そうな表情でディアスは尋ねる。
普段、アシュトンのお尻を叩くなど言語道断などと思っている自分でさえ、怒って叩いたのだ。
ルシフェルならばもっと容赦ないだろう。
 「う・・うん・・。多分・・ルシフェルのことだから・・・パドルとか・・使うかもね」
想像してしまったのか、アシュトンは思わず全身が震えてくる。
「アシュトン・・・怖いなら・・・無理はしなくて・・・いいんだぞ?」
心配になって思わずディアスはそんなことを言ってしまう。
 「ううん。ダメだよ。心配してくれるのは・・・嬉しいけど・・。僕が悪い子だったんだから、ちゃんと謝らないと。それは・・僕がしなきゃいけないことだから・・。ディアスさんに庇ってもらって・・お仕置きから逃げたら・・・本当に悪い子になっちゃって・・・皆に・・顔向けできないよ・・・」
「そうか・・・。わかった・・。いい方がふさわしいものではないだろうが・・。アシュトン、骨は俺が拾ってやるからな」
「ありがとう、ディアスさん」
「とにかく・・お尻を治すことを考えろ。今はそれが最優先だ」


 そして・・・二三日後・・・。
 ビッダァァァ~~~~ンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~ッッッ!!
「うわあああ~~~~んっっ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい~~~~!!!!」
激しくパドルを叩きつける音と共にアシュトンの許しを乞う声が礼拝堂に響き渡る。
 「馬鹿者ぉぉぉ!!!!散々心配かけた上に仮病で騙していただと!?絶対に許さんぞぉぉぉぉぉ!!!!」
ルシフェルは怒りモードで叫ぶや、パドルを雨あられのように叩きつける。
魔界から帰って来た後、アシュトンから真相を聞いたルシフェルは当然のように激怒し、ディアスにお仕置きされたお尻が治るや、今度は自分がアシュトンにお仕置きをしているのである。
「許さんっ!許さん許さん許さん~~~!!そんな悪い子はパドルで叩いた上にさらに鞭でも叩いてくれるわ~~~~!!!」
「うっわあああ~~~~んっっ!!二度としませぇぇえ~~~んんんん!!!」
怒りをヒートアップさせ、ルシフェルがさらにハードなお仕置きをする中、アシュトンの絶叫が響きわたった。
 礼拝堂に通じるドアの前では、ディアスが落ち着かない様子で立っていた。
ドアの向こうから響いてくるアシュトンの泣き声、ルシフェルの激しく怒る声、パドルや鞭の音がディアスの表情を苦悶に歪める。
(くぅ・・・た・・耐えきれん!?)
ディアスは思わず長剣の柄に手をかけ、中へ踏み込みたくなる。
 (何をやっているんだ!?これはアシュトン自身が決めたことだ。俺が踏み込んで助けようとすれば・・・全てが無になってしまうぞ!!)
自身を叱咤し、ディアスはアシュトンを助けたくなる気持ちを必死に押さえ込む。
アシュトンはちゃんとルシフェルに謝って、お仕置きを受けると決めたのだ。
自分が踏み込んだらそれを踏みにじってしまうことになる。
 (アシュトン・・・頑張れ・・・!!俺が・・・ついている・・からな!!)
ディアスは苦しい表情を浮かべつつも、心の中でアシュトンに呼びかけていた。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

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