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マルコ神父10(BL要素あり)



(BL要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 (ど・・どうしましょう・・)
ネド神父の部屋のドアの前にマルコ神父はジッと立ち尽くしていた。
(ど・・どう・・切り出せば・・・)
チケットらしいものを握りしめたまま、マルコ神父は考え込む。
 「何してんだ?」
不意に背後から聞こえて来た声に、ハッとなってマルコ神父は振り返る。
するといつの間にかネド神父が立っていた。
 「ね、ネド神父!?な、なな何で!?」
マルコ神父は思わず慌てる。
部屋にいると思っていたからだ。
「ちょっと用足しにな。それより、どうかしたのか?」
「え・・えぇ。ちょっとお伺いしたいんですが、今度の日曜日は空いてますか?」
「あん?休みだが?それがどうかしたか?」
「ええ。実はこんなものを信者の方からいただきましてね」
そう言ってマルコ神父が差し出したのは、持っていたチケット。
 「ん?何だこれ?美術館の特別展のか?」
「ええ。柔道ばっかやってないで、たまには芸術にでも触れてみたらどうです?」
「ん?二枚あるみたいだな?」
「一人じゃあどうせ行かないんじゃないんですか?せっかくだから行ってあげますよ」
「はっは~んっ。なるほどね~~~」
マルコ神父の言葉にネド神父は意味深げにニヤニヤと笑みを浮かべる。
 「な、何ですか!?そんな顔して?」
「べっつに~」
相変わらずのニヤニヤ顔で、ネド神父はそんなことを呟く。
 「な、何ですか!その態度は!せっかく持って来たのに!嫌なら返して下さい!」
「本当にいいのか?」
「何がです?」
問い返してきたネド神父に、マルコ神父は怪訝な表情を浮かべる。
 「返したら、困るのはお前さんだろ?」
「どうして私が困るんですか!そんなことあるわけないでしょう!!」
マルコ神父は思わず叫ぶ。
「ふ~ん。じゃあ、返していいよな?」
「え・・・?」
ネド神父の言葉に、マルコ神父は思わずキョトンとした表情を浮かべる。
一旦は受け取った特別展のチケットを押しつけるように返すと、ネド神父はそのまま部屋に入ろうとした。
 「ま、待って下さい!!」
慌ててマルコ神父はネド神父を呼び止める。
「ん?どうしたんだよ?返したって困らないって言ったのはお前さんだろ?」
「そ、それは言葉のあやですよ!う、受け取って下さい!!」
そういうとマルコ神父は強引に押し付けるように渡すと、急いで立ち去ろうとする。
 「いいですか!日曜日の午前十時、近くの広場の噴水に集合ですからね!遅刻したら怒りますからね!!」
それだけ言うと、マルコ神父は脱兎のごとき勢いで去っていってしまった。
 「全く・・・デートしたいって言えばいいじゃんかよ・・・」
ネド神父は思わず苦笑を浮かべる。
デートの申し込みなのは察しがついたからだ。
(まあそういうところが可愛いんだけどな。素直なマルコなんて想像できねえし。とにかくせっかくのお誘いだ。無駄にするわけにはいかねえよな)
そう心の中で呟くと、ネド神父は部屋へ入っていった。
 (バレて・・・ませんよね?)
マルコ神父は、自分の部屋に戻ると、先ほどの行動を思い返す。
(私の馬鹿!どうしてあそこで動揺するんですか!あれじゃあネド神父とデートしたくてたまらないなんて思われるでしょうが!)
ネド神父の前で動揺するという醜態に、マルコ神父は自身を叱咤する。
プライドの高いマルコ神父にとっては、デートだなどと思われるのが嫌だった。
 (でも・・よかった・・。受け取って・・・もらえて・・)
そう思いかけたとき、マルコ神父はハッとする。
(何で受け取ってもらえてよかったなんて思ってるんですか!?そりゃあ確かに二枚、用意しましたけど!?違います違います!デートじゃないですよ!ただ、二人で美術館に行くだけじゃないか!!)
必死に自分にそう言い聞かせる。
 (そうですよ!体育会系で運動馬鹿なネド神父に、芸術に触れるチャンスを用意してあげただけです!デートなんかするわけないでしょう!!)
マルコ神父は自身に言い聞かせるように、そんなことを心の中で呟いた。


 当日・・・・。
(マズイ・・ですね・・・)
マルコ神父は咳き込みそうになるのを我慢しながら、待ち合わせ場所の噴水に傍に立っていた。
よく見ると、マルコ神父の表情はどことなく赤みを帯びている。
急に体調を崩して熱を出してしまったのだ。
 (やっぱり・・・今日は・・・何を言ってるんですか!こっちから誘った以上、そんなこと・・・!!)
体調のことを考えると、無理をすることはよくないのはわかっていた。
だが、自分の方が誘ったのだし、それに今日を逃すと、二人の休みが一緒になるのはしばらく後になってしまう。
今日が二人でデート出来る絶好の機会だった。
 (大丈夫・・・。これくらいなら・・・大丈夫!!)
マルコ神父は自身にそう言い聞かせる。
やがて、約束の時間になるとネド神父が姿を現した。
 「遅かったですね。何をしてらしたんです?」
マルコ神父はいつものそっけない態度で出迎える。
「そう言わなくたっていいじゃんかよ。遅刻はしてねえんだし」
「確かにしてませんが、ギリギリすぎますよ。5分前は最低の礼儀でしょう?全く、相変わらずいい加減なんですから」
「悪かったって。それより、行かなくていいのか?」
「言われなくたってわかっていますよ。さぁ、行きましょう」
「へいへい」
そういうと、ようやく二人は歩き出した。
 「は~ん・・・・まぁ・・・悪くはねえかなぁ・・・」
ネド神父は、壁にかかっている風景画を見ながら、そう呟く。
「まあ、俺には絵なんてよくわからんが・・・。ん?どうしたんだ?」
「は、何がですか?」
マルコ神父はキョトンとした表情で尋ねる。
 「いや、何かボーっとしてるようだが?」
「どこに目をつけてるんですか?そんなはずないでしょう?」
「そうか?どこか調子でも悪いのか?」
思わずネド神父はそう尋ねる。
「何でもないと言っているはずですが?それとも・・・私の言うことは信じられないとでも?」
思わず表情を険しくしながら、マルコ神父はそう問いかける。
「いや、そうじゃないが・・・。気を悪くさせたんならすまなかった」
「わかればいいんですよ。ああ、ちょっと失礼します」
マルコ神父はそう言うと、どこかへ行こうとする。
 「ん?どこか行くのか?」
「ちょっと用足しにですよ。そんなこと聞かないで下さい!」
そういうと、マルコ神父は不機嫌そうな表情でツカツカと立ち去った。
 (く・・・)
化粧室に入ると、マルコ神父は壁に寄りかかる。
吐息は熱く、顔は大分赤みを帯びている。
全身が震え、自分で自分を抱き締めずにはいられなくなる。
 (うぅ・・・。視界も・・・ボヤけそうです・・・)
マルコ神父は弱音が出そうになる。
(でも・・・見終わるまでは・・・・持たせ・・ないと・・・)
心の中で呟くと、マルコ神父は化粧室を出ようとする。
だが、不意に足の力が抜けたかと思うと、そのまま崩れ落ちてしまった。
 (しま・・・・)
思わず舌打ちしたくなるが、同時に視界がだんだんと暗くなってくる。
(ダメ・・・!ここで・・・気なんか・・・)
必死に気力を奮い起そうとするマルコ神父だったが、身体はもはや限界を迎えている。
そのまま目の前が真っ暗になったかと思うと、意識を失った。


 薄らと目を開けたマルコ神父の目に飛び込んで来たのは、白い清潔な天井だった。
(ここは・・?)
思わず周りを見回すと、病室だと気づく。
 「気がついたのか?」
声に気づいて振りかえると、ネド神父がベッド脇の椅子に座っていた。
マルコ神父の顔を見ると、心なしかネド神父の表情が安堵へと変わる。
 「あの・・・ここは・・?」
「病院だよ。中々戻って来ないんで、気になってな。そうしたら・・・倒れてたの見つけたんだよ」
「す・・すみません・・。ご迷惑かけて・・・」
「まあいい。入院することになったから、後で必要なもの取って来てやる」
「す、すみません」
「別にいいさ。あ、ちょっと待て」
そういうとネド神父は何やら細長いものを取り出した。
 「な・・・何ですか?」
嫌な予感を覚えながらマルコ神父は尋ねる。
「ん?座薬だよ。医者からな、こいつを挿してやってくれってな」
(そんな・・・。座薬って・・ことは・・・お尻・・・出すんですよね・・・)
想像したのか、マルコ神父は思わず顔が赤くなる。
 「おい、うつ伏せになってお尻出しな」
「い・・いやです・・。そんな・・真似・・・」
「おぃおぃ。そういうわけにはいかないだろ?このままじゃ熱下がらねえぞ?」
「嫌なものは嫌です」
(ったく・・・。プライドが高いとこういうとき厄介だよな・・・)
ネド神父は舌打ちしたくなる。
(かといって病人をお仕置きするわけにはいかねえし・・・。そうだ。こういう手があるか)
ネド神父は一つ手を思いつくと、小馬鹿にしたような表情を浮かべる。
 「何です?その顔は?」
ネド神父の表情に思わずマルコ神父はムッとしそうになる。
「マルコ、別に大丈夫だぜ。ここには俺しかいないからな」
「は?何を言ってるんです?」
「だから、幾ら怖がっても泣いても大丈夫だってことだよ。そういうわけだから安心しなって」
「何を言ってるんですか!たかが座薬で怖いなんて思うわけないでしょう!?」
馬鹿にされていると気づき、マルコ神父は思わずカッとする。
 「そうか~?だってお前さん、医者とか怖くて嫌いなんだろ~?だったら座薬でビビったって無理は無いだろうしなぁ」
(く・・・悔しい!?)
マルコ神父は心の中で思わず叫ぶ。
座薬を嫌がったために、怖がっていると思われてしまった。
 「そんなもの怖くも何ともありませんよ!!」
「本当か?」
「ええ!」
「なら証明してもらおうか?さぁ、さっさとうつ伏せになってお尻出しな」
(しまった・・・・)
マルコ神父はしてやられたと気づく。
こうなった以上、お尻を出して座薬を挿入されるしか無くなったからだ。
 「どうした?怖くなんかないんだろ?」
「わ、わかってますよ!」
上手く乗せられたことに悔しさを感じつつ、マルコ神父はベッドの上でうつ伏せになる。
ネド神父はマルコ神父のズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
 「じゃあ、行くぞ。いいな?」
「やりたければやればいいでしょう。早く済ませて下さい!」
せめてものプライドか、マルコ神父はそう言いやる。
ネド神父はマルコ神父の身体を押さえると、ゆっくりと座薬を挿入してゆく。
 (うぅ・・気持ち・・悪い・・・)
異物感に思わずマルコ神父は気持ち悪そうになる。
「大丈夫か?」
さすがに心配になったのか、ネド神父は気遣うような口調で尋ねる。
「別に・・・こんなの・・平気ですよ・・」
異物感を我慢しつつ、マルコ神父はそう答える。
ヤセ我慢なのは気づいたが、挿入しないわけにもいかないため、ネド神父はそのまま座薬を押し込んだ。


 それから数日後・・・・。
「何ですか?一体?」
ネド神父の部屋に来るや、マルコ神父は尋ねる。
不意にネド神父に話があるから部屋に来てくれと言われたのだ。
 「ああ、ちょっとな・・・。その前に、もう身体は大丈夫なのか?」
「当たり前でしょう。私があんな熱なんかで何日もダウンしてるようなヤワな人間だとでも?」
「そうは言ってないだろ。まぁもう大丈夫そうで安心だな」
そう言うと、一旦ネド神父は言葉を切り、ジッとマルコ神父の方を見つめる。
 (う・・・・・)
マルコ神父は気まずい表情を浮かべる。
ネド神父の目的に心当たりがあったからだ。
 「ん~?何の用で呼んだのか、わかってるみたいだな?」
「それは想像つきますよ。この前の日曜日のことでしょう?」
「それなら話が早くて助かる。マルコ・・・・。本当は気づいてたんじゃないのか?体調が悪いってな」
「は・・・はい・・・・」
「やっぱりか・・・・」
恐る恐るマルコ神父が認めると、ネド神父はそう呟き、マルコ神父の方を見やった。
 「この・・・馬鹿野郎がぁぁ!!!!」
ネド神父は思い切り叫んだ。
思わずマルコ神父は身をこわばらせる。
 「何だって調子が悪いなら悪いってちゃんと言わねえんだ!!」
「す・・すみません・・・。ど・・どうしても・・・。二人で・・一緒に・・どこか・・なんて・・・機会・・・しばらくは・・・ありませんから・・・・」
バツの悪い表情を浮かべつつ、マルコ神父は弁解する。
「全く・・・。気持ちは・・わからんでも・・ないがな・・・」
ネド神父は苦々しい表情を浮かべる。
自分だってマルコ神父とデート出来るのは嬉しいし、多少無理をしてでもしたいという気持ちはわかる。
だが、そんな真似を本当にされては、ネド神父にとっては心配でたまったものではない。
 「だからって・・・こんな無茶な真似・・・勘弁するわけにはいかねえ・・・」
ネド神父はそう言うと、マルコ神父の手首を掴む。
マルコ神父がハッとしたときには、引き倒され、ベッドの縁に腰を降ろしたネド神父の膝の上に載せられていた。
 「な・・何するんですか!?」
「あん?決まってるだろ?お仕置きだよ」
ネド神父はそう言うと、いつものように神父服の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしにかかる。
「そ・・そんな・・・。やめて下さい!」
恥ずかしさに思わずマルコ神父は言う。
「何言ってんだ。誰が悪いんだ?」
「そ・・それは・・・」
思わずマルコ神父は口ごもってしまう。
自分が悪いのはわかっていたからだ。
「わかってるんならつべこべ言わねえで大人しくお仕置きを受けろ」
(そんなこと・・・出来るわけないでしょう!?こんな・・・恥ずかしいこと・・)
心の中でマルコ神父は言った。
何回も同じことをされても、その恥ずかしさが無くなることはない。
恥ずかしさに思わずマルコ神父が身体を震わせているのを尻目に、ネド神父はマルコ神父のお尻をあらわにし、同時に膝を組んだ。
 (う・・・嘘・・・)
思わずマルコ神父は顔から血の気が引きそうになる。
以前、ネド神父が本気で怒っているときに、最初から膝を組まれて、いつもとは比べ物にならない厳しいお仕置きをされたことを思い出したからだ。
 そんなマルコ神父を尻目に、ネド神父はしっかりとマルコ神父を押さえつけると、右手を思い切り振り上げた。


 ビッダァァァ~~~~~~ンンンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~ッッッッ!!!!
 「くっ・・・!くぅあぅぅぅ・・・!!」
最初から容赦の無い平手打ちの嵐に、マルコ神父は思わず苦痛の声を漏らす。
だが、すぐに恥ずかしげな表情を浮かべる。
あまりに痛いとはいえ、苦痛の声を漏らすなど、マルコ神父にとっては見苦しいこと。
つまらない意地、プライドなのはわかっていても、そんな見苦しい真似はしたくない。
(馬鹿ですね・・・。こんなこと・・・考えるなんて・・・)
マルコ神父は思わず自嘲する。
こう決心していても、いずれは堪えきれなくなって、みっともない姿を見せてしまうのはわかっているのに。
でも、そうせずにはいられなかった。
マルコ神父は口を一文字に引き結ぶと、ベッドのシーツを掴む手に力を込めた。
 バアッジィィ~~~~~~ンッッッッッッ!!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~!!!
「この・・・馬鹿野郎がぁぁぁ!!!」
ネド神父は激しく平手打ちを叩きつけながら、怒鳴るように言う。
 バアッジィィ~~~~ンンンッッッ!!!
ビダァンバァンバァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!
「調子が悪けりゃちゃんと言え!身体に無理なんかさせるんじゃねえ!!」
バシバシと平手の嵐を振り下ろしながら、ネド神父は言う。
大きな赤い手形が幾重にも白い肌に重なり、マルコ神父のお尻を赤く染めてゆく。
マルコ神父は口をしっかりと引き結び、シーツをしっかりと握りしめて必死に耐えようとする。
それゆえに、感じる痛みや苦しみはより強まり、マルコ神父の表情はより苦しげなものになる。
 ビッダァァ~~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!!
「前にも似たようなことやったのに何でわかんねえんだっ!!この馬鹿っっ!!」
「ば・・・馬鹿馬鹿言わないで下さいっ!!私だって・・・恥ずかしいと思ってるんですからっ!!」
『馬鹿』と連呼され、思わずマルコ神父はそう言う。
「そう言われたって仕方ねえだろうが!!」
ネド神父はバシバシとお尻を叩きながら、そう言う。
 バアッジィィ~~~~ンッッ!!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~!!!!!
「くぅ・・・あくぅ・・ひぃあ・・・あっうくぅ・・・」
さすがに耐えきれなくなって来たのだろう、マルコ神父の口から苦痛の声が漏れ始める。
 ビッダァァァ~~~~ンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~!!!!
「うっう・・・ひっくぅ・・あっうくぅぅ・・・ひっあ・・・・」
さらに叩かれるうちに、マルコ神父の呻き声はよりはっきりしたものに変わり、額や手の甲にはジットリと汗が浮かび上がっている。
同時に、眼鏡の奥の目尻には、光るものが滲みだしていた。
 「ひっ・・あっく・・ひぃあ・・・あっ・・あうぅぅ・・・」
(も・・・もぅ・・・ダメ・・む・・無理・・・・)
激しい平手打ちの嵐に、マルコ神父はさすがに耐えきれない。
子供のように泣きたくない、そんな姿を見せたくない。
そのプライドで必死に耐えようとしたが、もう無理だった。
 「ひっ・・!ひあっ・・!ネ・・ネド・・神父・・・あっくあぅぅ・・!!」
容赦なく振り下ろされる平手の嵐に身を震わせながら、マルコ神父は口を開く。
「し・・心配・・さ・・させて・・・しまって・・・す・・すみま・・せん・・。ひっ!お・・・お願い・・です・・から・・・も・・もぅ・・ゆ・・許して・・ひいっ!く・・下・・さ・・・いぃ・・うわああっ!!」
マルコ神父は苦痛に背をのけ反らせる。
 「反省・・してんのか?」
一旦お尻を叩く手を止め、ネド神父はそう尋ねた。
「は・・はぃ・・・。ほ・・・本当に・・・申し訳・・ありません・・でした・・・」
「そうか・・・。反省は・・・ちゃんと・・出来てるようだな・・・・」
(こ・・・これで・・・もう・・・・)
ネド神父の口ぶりに、マルコ神父は一瞬希望を抱きかける。
だが、それはすぐに打ち砕かれた。
「なら・・・始めるか」
(え?)
マルコ神父は耳を疑う。
何を言っているのか、理解できなかったからだ。
 「ネ・・・ネド神父・・・。一体・・何を・・始める・・んですか?」
恐る恐るマルコ神父は振りかえって問いかける。
「あん?決まってんだろ?お仕置きだよ」
「な・・・何故です!?」
思わずマルコ神父は叫ぶ。
「何故?反省したんじゃなかったのか?」
「し・・・していますっ!なのに、何故お仕置きだと言うんですか!?」
「おぃ・・。まさか・・・今までのがお仕置きだと思ってたのか?」
「ど・・どういう・・ことです・・?」
ネド神父の言葉に、マルコ神父は嫌な予感を覚える。
 「今までのはな・・・。お前が自分が悪いことをしたって気づかせるためのものだよ。これからが・・・・本当のお仕置きだ・・・」
(そ・・・・そんな・・・・)
マルコ神父は顔から血の気が引きそうになる。
既にお尻は濃厚に赤く染まっており、表面は熱を帯びている。
 「ん?どうした?怖いのか?」
「そ、そんなことありませんっっ!!」
言ってしまってから、マルコ神父は後悔する。
(私の馬鹿・・・。何で余計なことを・・・)
こんなことを言ってしまえば、さらにお仕置きを受けなくてはいけない。
 「そうだよなぁ。マルコ神父なら、こんなの怖くも何ともないし、ちゃんと受けられるよなぁ?」
どうやら怒ってはいても、頭は冷静なのか、ネド神父は的確にマルコ神父を追い詰めてゆく。
墓穴を掘るのはわかっていても、マルコ神父は口を開かずにはいられなかった。
「ええ!こんなの怖くも何ともありませんよ!ちゃんと受けられます!!」
「なら・・・安心だ。じゃあ・・・始めるか。本当のお仕置きをな・・・」
そういうと、ネド神父は一旦マルコ神父をベッドにうつぶせに寝かせる。
そして、机の方に行ったかと思うと、何かを取り出して戻って来た。
 「何・・ですか・・それは・・・?」
初めてみる、オールのようなラケットのような道具に、思わずマルコ神父は怪訝な表情を浮かべる。
「こいつか?パドルって言ってな、お仕置き専用の道具だよ」
「何故・・そんな・・・」
「お前さんのことだ。シャレにならんことやってくれるかもって思ってな。そのときのためにな。用意しといてよかったかもな・・・。少々複雑だが・・・・」
(何でそんなに用意がいいんですか~~~!?)
思わずそんなことを言いたくなる。
マルコ神父がそんなことを思うのを尻目に、ネド神父はベッドへ戻って来ると、再び腰を降ろしてマルコ神父を膝に載せた。
 「マルコ・・・・。覚悟はいいな?」
「え・・えぇ・・・」
マルコ神父は震えそうになりつつ答える。
それを見ると、ネド神父は左手でマルコ神父の身体を押さえ、パドルを握った右腕を振り上げた。


 ビッダァァァァ~~~~~ンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~ッッッッッ!!!!
「うっ・・うわぁぁあああああ!!!!!!!」
既にこれでもかといわんばかりにお仕置きされたお尻には、パドルのお仕置きは辛いなどというものでは無かった。
マルコ神父は背をのけ反らせて絶叫する。
(む・・・無理っ!無理ですってば!!)
心の中でマルコ神父は限界に達する。
 バアッジィィィ~~~~~ンッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~ッッッ!!!
「ひいいっ!やああっ!やっ!やっやっやああっっ!!」
両脚をバタつかせ、プライドも何もかもかなぐり捨てて、マルコ神父は叫ぶ。
 「痛あああっ!ネド神父っ!ひぃんっ!痛あっ!痛いですっ!!」
あまりの痛みに、マルコ神父は必死になって訴えかける。
だが、それを無視してネド神父は真っ赤なお尻に容赦なくパドルを降らせる。
「やあああっ!やめてっ!やめて下さいっ!私が悪かったですからっ!!ごめんなさいっ!!やめてえぇぇぇ!!!」
お仕置きを一刻も早くやめて欲しくてマルコ神父は必死に許しを乞う。
だが、ネド神父はジッと押し黙ったまま、パドルを振り下ろすのみ。
「うわあああっ!やめてっ!やめてっ!やめてぇぇぇ~~~~~!!!!」
最奥部が丸見えになるのも構わず真っ赤なお尻を左右に揺らし、両脚をバタつかせてマルコ神父が叫ぶ中、ネド神父は黙々とパドルを赤い肌に叩きつけ続けていた。


 「うっえ・・・うっうぇ・・・えっぇぇうううぅぅぅ・・・・」
ボロボロと涙を零してマルコ神父は泣いていた。
お尻はワインレッドどころか、少し青みがかりかけている。
「ひぃぃん・・・。ひぅえぇん・・ひっ・・ひぃん・・・」
普段のプライドの高さからは想像できないほど、マルコ神父は泣きじゃくっていた。
 「も・・・もぅ・・・・許してぇ・・下さいぃぃ・・・。お願い・・です・・からぁ・・」
許して欲しくて、マルコ神父は必死に許しを乞う。
「懲りたか?散々か?」
ネド神父はパドルを降ろす手を止めて尋ねる。
「は・・はぃぃ・・・」
「なら・・・・約束するか?もう、二度と身体に無茶なことはさせないってな」
「し・・します・・・。します・・から・・・」
「なら・・・いいだろう・・・」
そういうと、ようやくネド神父はパドルを手放した。


 「大丈夫か?」
ベッドにうつ伏せになり、腫れたお尻に氷嚢を載せているマルコ神父に、思わずネド神父は尋ねる。
 「何が『大丈夫か?』ですか・・・。そもそも・・・あなたが・・やったんでしょう・・」
そんなネド神父に、マルコ神父は思わず恨めしそうな目を向ける。
「そりゃあ仕方ないだろう。お前さんがあんな無茶すっからだよ」
「だからって・・・ここまですること・・・ないでしょうに・・・」
「おぃおぃ。前にも体調が悪いにも平気な振りしてぶっ倒れたのは誰だ?」
「くぅ・・・・・」
以前に風邪で同じように倒れてしまったことを指摘され、思わずマルコ神父は言葉に詰まる。
 「前にも似たようなことしたのに、また懲りずにやらかすお前さんが悪いんだろ。まぁいい子にして繰り返さなきゃいいだけのことさ。なぁ、マルコ?」
そういうとネド神父はポンポンとマルコ神父の頭を軽く叩くようにして撫でる。
「何するんですか!私は子供じゃありませんよ!馬鹿にしないで下さい!!」
「その元気がありゃあ大丈夫だな」
いつもの調子で反論して来たマルコ神父にネド神父は安心したように言うと、立ち上がろうとした。
 「どこに・・・・行くんですか?」
マルコ神父はうつ伏せのまま、ネド神父の上着の裾を掴んで尋ねる。
「ん?俺がいたらお前さん休めねえと思ってな?どうかしたか?」
「べ・・別に・・。何でも・・ありませんよ・・・」
「だったら離してもらいたいんだがなぁ。俺も仕事があるし。ん~?もしかして一人だと寂しいのか?」
「そんなわけないでしょう!一人でも寂しいなんて思いませんよ!!」
思わずマルコ神父はカッとなる。
 「だったら離して欲しいんだがな」
「い・・・嫌ですっ!!」
マルコ神父はプイッと顔をそむけて言う。
「べ・・・別に・・・一緒にいてほしいなんて思ってないですよ!で、でも・・・こんなになるまで叩いた責任は取ってもらいますからね!!」
(一緒にいて欲しいならそう言えよ。まぁそこが可愛いんだがな)
相変わらず素直じゃないマルコ神父に、ネド神父は苦笑しつつも愛しさを覚える。
ネド神父は傍に腰を下ろしたまま、数回マルコ神父の頭を撫でてやる。
マルコ神父は子供のような扱いにムッとしつつも、同時に安堵しているような、そんな表情を浮かべた。


 ―完―
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