ダンジュー修道院36 風邪と便秘



 「ゴホ・・ゴホゴホ・・・」
チサトはベッドに横になった状態で咳き込んだ。
「大丈夫か?」
バルバロッサはベッド脇の椅子に腰かけた状態で、額に乗せたタオルを取り替えてやる。
 「す、すみません、バルバロッサさん。ご・・ご迷惑・・ケホケホ・・・」
看病してくれているバルバロッサに、チサトは思わず謝る。
「謝る必要なんかないわ。風邪になっちまったもんは仕方ねえわ」
「でも・・他にも・・仕事・・あるのに・・ゴホッ・・」
色々と他にも仕事をしなければいけないのに、自分の看病までやっていては、大変だろう。
そう思うと、チサトは申し訳なくてたまらなくなる。
 「だからそういうこたぁ気にするんじゃねえって。院長様からもしっかり面倒見てやってくれと頼まれたからな。今、一番大事なのは、しっかり休んで身体を治すことや」
「は・・はい・・・」
「わかっとるんならしっかり寝えや。そうせんと治るもんも治らんで」
「そ・・そうですね・・・」
チサトはそういうと、言われたとおりに、目を閉じて眠り始めた。


 それからしばらく経ったある日・・・。
「チサト、もう大丈夫なんか?」
モップを動かしながら、廊下掃除をしているチサトに、バルバロッサは声をかける。
 「ええ。もう大丈夫みたいです。ご心配おかけしちゃってすいません」
作業をしながら、チサトはそう言う。
「ならええんやがな。病み上がりなんやから、くれぐれも無理はするんやないで。ぶり返したりしたら、えらいこっちゃからな」
「大丈夫ですよ。僕だって、そんな無理はしませんから」
「わかってるんならそれでええ。じゃあ俺ゃあこれでな」
そういうと、バルバロッサは立ち去った。
 (もう・・・大丈夫かなぁ・・・)
チサトはバルバロッサの姿が見えなくなるのを確かめると、バケツやモップを脇に置き、あたりをはばかるようにしてその場を離れる。
やがて、化粧室までやって来ると、また誰もいないことを確かめて、中へ入っていった。
 (どう・・しよう・・・)
化粧室の中で、チサトは困った表情を浮かべていた。
(全然・・・出ない・・・)
風邪を引いたのがきっかけなのか、チサトは便秘になってしまっていた。
熱などは治ったものの、こちらは未だ治らず、ここ数日、全く便が出なくなってしまっているのである。
 (どうしよう・・。相談した方が・・いいのかなぁ・・)
チサトはそう考える。
(でも・・・便秘なんて・・・言えないし・・・。恥ずかしい・・・)
ことがことだけに、どうしてもそう思わずにはいられない。
(仕方ない・・・。我慢しよう・・・。便秘くらいなら・・・大丈夫だろうし・・・)
そう決めると、チサトは化粧室を後にした。
 「どうしたのチサちゃん?あまり食べてなかったみたいだけど?」
夕食の後、ラウールはチサトにそう尋ねる。
「ええ。ちょっと・・最近食欲が・・・」
チサトは苦笑しながら答える。
 「ふぅん。でもちゃんと食べた方がいいよ?ちゃんと食べないと体力落ちちゃって、また病気になっちゃうかもだし」
「そうですよねぇ・・・」
そんな会話を二人が交わしていたときだった。
 「おぃ、チサト」
「何ですか?」
「ちょいと一緒に来い。ええな」
そう言われ、チサトはバルバロッサの後についていった。
 やって来たのは医務室。
怪訝に思いながら、チサトは言われたとおりにベッドで待っていると、やがてバルバロッサが現れた。
(え・・?)
バルバロッサが用意しているものを見ると、チサトは思わず声が出そうになる。
それはストロー状の管にイチジクのような形状の容器がついたもの。
いわゆるイチジク浣腸といわれるタイプの浣腸器だ。
 「あ・・あの・・バルバロッサさん・・?な・・何を?」
「ああ。ちょいとお前さんに浣腸でもしとこう思ったんや」
「え?ええっ!?どうしてですか?」
チサトは思わず声を上げる。
 「お前さん、最近腹の具合はどうなんや?」
「べ、別に何も・・・」
そう言いかけるが、バルバロッサの嘘は許さんと言いたげな視線に射すくめられ、そうは言えなくなってしまう。
 「その・・あの・・少しは・・・」
「やっぱり腹の具合はよぉなっとらんのか。それじゃあやった方がええか」
そういうと、バルバロッサは浣腸器を取り上げる。
 「あ、あのっ!大丈夫ですから!!」
チサトは慌てた表情で言う。
「しかし・・。腹の具合はよくなっとらんのやろ?」
バルバロッサは心配げな表情で言う。
「本当に大丈夫ですから!!そこまでしてもらわなくても平気ですから!!」
チサトは必死になって言う。
 心配してくれているのはありがたいし、申し訳ない。
だが、浣腸なんて、恥ずかしいどころでは無かった。
自分のことを心配してくれている上での行為だとわかっていても、浣腸をされるのは避けたかった。
 「少しすれば治りますから!!だから大丈夫ですから!!」
「そこまでお前さんが言うんなら・・・。仕方ないわな・・・」
そういうと、バルバロッサは浣腸の道具を仕舞う。
それを見て、ようやくチサトはホッとする。
「だけどな・・。少しでも様子がおかしいと思うたら・・・正直に言いや。ええな?」
「は、はい・・」
「話はそれだけや。行ってええで」
バルバロッサから許可が出ると、チサトは医務室を後にした。
 (よかった・・・)
チサトは浣腸をされずに済んだことにホッとする。
(でも・・・何とか・・早いうちに・・・治さないと・・・)
ホッとしつつも、チサトは危機感に駆られる。
早いところ便秘を治さないと、今度こそバルバロッサから浣腸をされてしまうだろう。
幾ら素直なチサトでも、そんなのはとても恥ずかしくてたまらなかった。
(とにかく・・・。何とかしなきゃ!!)
逃げるようにして廊下を行くチサトの脳裏はそのことで占められていた。


 「うぅ・・・・」
誰にも見られていないことを確かめると、チサトは苦しそうな表情を浮かべて、お腹とお尻をさする。
(どうしよう・・・。全然・・治らない・・・)
お腹やお尻のあたりに感じる痛みや違和感に、チサトは汗を浮かべ、困った表情を浮かべる。
浣腸をされたくなくて、バルバロッサに大丈夫、放っておいても治るというようなことを言って勘弁してもらったものの、症状は改善しなかった。
むしろ、浣腸をされたくない、そのためには便秘を我慢して平気な振りをしていなければならないと自身に言い聞かせて我慢をしていることがストレスとなり、それがさらに悪影響を与えたのだろう、ますます症状が悪化してしまっていた。
 (本当に・・・どうしたら・・・いいんだろう・・・)
チサトは泣きたくなってくる。
何とかしなければいけない。
でも、こんなこと誰にも相談できない。
恥ずかしくて言えない、心配させたくない、そういった気持ちがチサトの口を塞いでしまい、袋小路に陥らせていた。
 「う・・うぅ・・・」
肉体的、そして精神的な苦しみが、チサトを容赦なく襲う。
チサトはより苦しげな表情を浮かべながら、何とか我慢しようと歩き続ける。
だが、そのうちにだんだんとお腹やお尻の痛みが鋭いものへと変わってゆき、同時に目まいもしてくる。
 チサトは両膝をついて座り込み、お腹を押さえながら苦しげな表情を浮かべている。
さらに視界はどんどん暗くなってくる。
やがて、そのまま視界が真っ暗になったかと思うと、チサトはその場に完全に崩れ落ちた。


 目を覚ましたチサトの目に飛び込んで来たのは、医務室の白い天井だった。
「おぅ、起きたんか?」
思わず身体を起こして振り返ると、バルバロッサの姿があった。
 「バルバロッサさん・・・?どう・・して・・?」
「お前が廊下でぶっ倒れてるのを見つけて、運んで来たんだよ」
「え・・あ・・・」
チサトはそう言われ、廊下で気を失って倒れたことを思い出す。
 「す・・すみません・・。また・・ご迷惑おかけしちゃって・・・」
「それはいい。とにかく、今は休みや。俺がついとるから」
「は・・はい・・・」
申し訳なさにまともにバルバロッサの顔を見られないのか、チサトは背中をバルバロッサの方に向け、横になった体勢で眠りだした。
 「少しは楽になったか?」
目を覚ましたチサトに、バルバロッサはそう尋ねる。
「はい。寝て休んだのがよかったみたいです」
「そうか。そいつはよかった。ところで・・・・」
バルバロッサは一旦言葉を切ると、ジッとチサトの方を見つめる。
チサトは思わず息をのんだ。
バルバロッサが怒っているのは明らかだったからだ。
 「チサト・・・」
「はっ・・はいっ!」
恐怖で飛び上がりそうになるのを堪えてチサトは返事をする。
「お前さん・・・。便秘・・・どないしたんや?」
「え・・あの・・その・・・」
バルバロッサの雰囲気に気圧され、チサトはまともに返事が出来ない。
 「正直にいいや。全然・・治りゃあせえへんかったのやろ?」
「は・・はぃ・・。ごめんなさい・・・・」
チサトはションボリして答える。
ここまで来た以上、もう誤魔化すことは出来なかった。
 「やっぱりか・・・。ったく・・・何で・・・相談せえへんかったんや・・・」
「ごめんなさい・・・。ど・・どうしても・・・恥ずかしくて・・。それに・・・心配させたく・・なくて・・・・」
チサトは震えながら答える。
 「まあ恥ずかしいのは仕方あらへんわな。そりゃあわかる。だがな・・・。だからってあんなに我慢して、その挙句に倒れおったんじゃ、本末転倒やろうが」
「ご・・ごめん・・なさい・・・」
「『ごめんなさい』やない。どんなに驚いたか、心配したか、わかっとるんか?」
「は・・反省・・してます・・・」
「そんなら・・・わかっとるな?」
バルバロッサはそういうと、椅子に腰かけたまま、軽く膝を叩いた。
 予想はしていたが、それでも実際にお仕置きの合図を見せられるのは嫌なもの。
思わず表情が嫌そうなものになってしまう。
だが、嫌だといっても許してもらえるわけもなく、チサトはいつものように、恐る恐るといった感じで、ベッドから降りてバルバロッサの方へゆく。
素直に膝の上に載ったものの、やはり怖いのだろう、無意識のうちに身体を震わせていた。
 「病み上がりやけど、今日はホンマに怒っとるからな。厳しゅういくぞ」
「は・・はぃ・・・」
バルバロッサの宣告に、泣きそうになりながらも、チサトは返事をする。
それを聞くと、バルバロッサはいつものように修道服の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
同時に膝を組み、お尻を突き上げるような体勢を取らせた。
 「うぅ・・・・」
チサトは思わず声を漏らす。
この体勢だと通常よりずっとお仕置きが痛く感じるからだ。
同時に、こういう体勢を取らされるときというのは、本気で怒っているという証明でもあった。
やがて、力強い手がしっかりとチサトの身体を押さえつける。
丹念に右手に息を吐きかけた後、バルバロッサは思い切り右手を振りかぶった。


 ビッダァァァァ~~~~~~ンンンッッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~ッッッッ!!!
「きゃああんっ!きゃああああ~~~!!!!」
強烈な平手打ちが叩きつけられ、思わずチサトは甲高い悲鳴を上げる。
直後、今度はどしゃ降りの豪雨のような連打が襲いかかった。
 「こん・・・馬鹿っ!!何やってんだあっ!!」
本気で怒りながら、バルバロッサはお説教を始める。
バッジィィ~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~ッッッッ!!!
「きゃああんっ!やあっ!やあああっ!きゃあああんっっ!!」
激しい平手打ちの嵐に、チサトは両脚をバタつかせる。
始まって間もないというのに、お尻は赤く色づきだしていた。
 「調子がおかしいんならちゃんと言わねえか!!」
バアッジィィ~~~ンッッッ!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッ!!!
「ひぃん・・!ひっぎぃんっ!痛っ!やあんっ!痛ったぁぁ!!」
さらにお尻が赤く色づく中、両脚はさらに激しくバタつきだし、表情もより苦しげなものへと変わってゆく。
 「言わねえで・・隠して・・・我慢して・・・それでどうなったと思ってんだ!ぶっ倒れたんだぞ!!この馬鹿っっ!!」
本気で怒っているせいか、容赦なく叱りつけながら、激しい平手打ちを叩きつけ続ける。
 「ひぃん・・。ごめんなさぁぁい・・ごめんなさぁい・・・」
目尻に涙を浮かべ、チサトは必死になって謝る。
「馬鹿野郎!『ごめんなさい』は当たり前だろうが!どれだけ心配かけたと思ってやがんだぁぁ!!」
「ひぃん・・。ごめ・・・ごめんなさぁぁぁ~~~いっっっっ!!!も、もう・・・しませぇぇ~~んっっっっ!!!」
チサトは必死になって謝る。
「反省しとるか?」
バルバロッサは一旦お尻を叩く手を止めて尋ねる。
「し・・してますぅ・・。心配・・かけて・・ごめんなさぁぁ~~いっっっ!!」
「どんなに恥ずかしゅうても、ちゃんと言うか?」
「や・・約束・・しますぅぅ・・・」
「ならええやろ・・。ただし・・・」
一旦言葉を切ったかと思うと、バルバロッサは思い切り右手を振り下ろした。
 ビッダァァァ~~~~ンッッッ!!!
「きゃあああああんっっっ!!!」
油断していたところを思い切り叩かれ、チサトは背筋をのけ反らせる。
「ちゃんと正直に言わんかったら・・・最低でも百叩きはするからな。ええな?」
「ぜ、絶対に・・破りませぇぇん・・・・」
必死に頷きながらチサトがそう約束すると、ようやくバルバロッサはお尻を叩く手を止めた。


 「うぅ・・・・」
チサトは思わず呻き声を出す。
ベッドの上で、左側を下にして横に寝、膝を軽く抱えた体勢で、赤く染まったお尻をバルバロッサの前にさらしていた。
 「大丈夫やな・・・」
バルバロッサは浣腸器の挿入管をチェックし、ささくれなどが無いことをしっかりと確かめる。
「行くぞ。ええな?」
「は・・はぃぃ・・・」
チサトは羞恥を堪えて頷く。
それを見ると、バルバロッサは管に潤滑液を塗って挿れやすくすると、チサトの最奥部を少し開いて、ゆっくりと入れはじめた。
 「ひぃん・・ひゃあんっ!!」
お尻に感じる異物感に、チサトは思わず声を上げる。
ゆっくりと管を挿し込むと、バルバロッサはゆっくりと薬を注入してゆく。
「ひ・・ひゃあんっ・・つ・・冷た・・・・」
体内に入って来る液の冷たさに、チサトは声を漏らし、表情を歪める。
やがて、ゆっくりと管が引き抜かれ、ようやくホッとした表情を浮かべた。
 「おっと。ちょっと待ちや」
起き上がろうとしたところへ、バルバロッサはそう言うと、お尻に柔らかい紙を当てる。
「早く済ませたいやろうけど、少し我慢しいや。そうせんとちゃんと効かんからな」
バルバロッサの言葉に、チサトは泣きそうになりつつも、連れて行ってもらえるまで、必死に我慢していた。
 「うぅうう・・・・」
「よしよし。辛かったなぁ」
医務室に戻って来ると、バルバロッサは泣いているチサトを優しく抱きしめて慰める。
 「よく頑張れたな。ええ子や。恥ずかしい思いさせて済まなんだな」
「いえ・・。僕の方こそ・・・心配かけちゃって・・・ごめんなさい・・・」
「わかってくれとるんならええ。院長様から許可はもらってあるから、休みぃや」
バルバロッサはそういうとチサトを抱きあげてベッドに向かおうとする。
 「あの・・・」
「何や?」
「抱っこして・・お尻・・撫でて・・くれますか?」
恐る恐るといった口調でチサトはお願いする。
 「構わんで。そっちがええんならな」
バルバロッサはそういうと、椅子に腰を降ろし、膝にチサトを載せて抱きしめる。
そして、赤いお尻を優しく撫でてやり始めた。
やがて安心したのか、チサトはそのまま静かに目を閉じた。


 ―完―
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スターオーシャン2で

今度はスターオーシャン2でも、アシュトンが風邪を引き高熱を出し、ルシフェルが座薬を入れて熱を下げおかげで元気になったが風邪を引いたおかげでアシュトンは便秘になったがどうしても、ルシフェルにいうのは、恥ずかしいのでまた内緒にしており、ルシフェルがどう見てもおかしいと思い尋ねます、するとどうでしょう!排便がないというわけだ!焦ったルシフェルが浣腸

バルバロッサさんのチサト修道師を思う気持ちが強いことがわかったお話になった

風邪と便秘でアシュトンとルシフェルにおき替えて

バルバロッサさんは

すごいんですね修道師の面倒を体調管理も見てるから排便があるのかなかったのかなかったら

チサトの体調がまた、崩れて今度も大変な

高熱40度前後の熱が有り座薬を
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