心配と恥ずかしさと(SO2より:ルシ/アシュ、悪魔&神父パロ)



(SO2を題材にした二次創作で、悪魔&神父パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「ええい!?スケベ医者はまだ来んのか!?」
ルシフェルは今にも癇癪を破裂させそうな声で叫ぶ。
「はぁ・・はぁ・・・」
ルシフェルの傍らには、ベッドに横たわるアシュトンの姿。
息は荒くて熱く、顔は熱した石炭のように赤く、汗でじっとりと濡れていた。
 「アシュトンッ!もう少し・・もう少しだからな!!」
ルシフェルは水を飲ませたり、タオルを取り換えたりしながら、ボーマンの到着を待つ。
やがて、呼び鈴が鳴ったかと思うと、矢も盾も止まらないといわんばかりに、玄関へ飛び出していった。
 「遅いぞ!何をしていたのだ!?」
玄関に現れるなり、ルシフェルは往診に来たボーマンにそう言い放つ。
「そう言うなって。これでも急いで来たんだからな」
往診鞄を提げ、息を切らせながらボーマンは言う。
 「ええい!さっさと入らんか!こうしてる間にもアシュトンがぁぁぁ!!」
ルシフェルは苛立った声で叫ぶ。
「わかったわかった。今行くって」
ボーマンは中へ入ると、ルシフェルに急かされながら、アシュトンの寝室へと急いだ。
 「どうだ!?助かるのか!?」
ルシフェルは診察中のボーマンにそう尋ねる。
「大丈夫だって。確かに熱はかなり高いがな、普通の風邪だって」
「本当なのだろうな!?嘘だったら許さんぞ!」
本当に心配でたまらないのだろう、ルシフェルはそんなことを言う。
 「そんなに声張り上げるなよ。アシュトンが眠れなくなるぞ?」
「ぐ・・・」
ボーマンにそう言われてしまい、思わずルシフェルは黙り込む。
「必要な薬出すから一緒に来てもらおうか。今はとにかく、ゆっくり休ませてやるこった。心配なのはわかるけどな、だからってここでギャンギャン叫んでたら逆に悪化させるぞ?」
「わ・・わかった・・」
ルシフェルはそう言うと、ボーマンと共に部屋を後にした。


 「どうだ?少しは楽になったか?」
ルシフェルはタオルを取り替えてやりながら尋ねる。
ボーマンの診療所から薬を受け取って帰ってきてから、しばらく時間が経った後に様子を見に来たのである。
 「うん・・。静かに寝てたから・・・」
「そうか。アシュトン、あのスケベ医者が薬を出したからな。今、用意するからな」
「ありがとう、ルシフェル」
ルシフェルに礼を言うアシュトンだったが、用意した薬を見るや、思わず表情が変わる。
 「ん?どうしたのだ、そんな顔をして?」
ルシフェルはアシュトンの表情に怪訝な表情を浮かべる。
「ルシフェル・・・。まさか・・それって・・・座薬ってやつ・・?」
アシュトンはルシフェルが持っている薬を見ながら、恐る恐る尋ねる。
 「ん?それがどうかしたのか?」
ルシフェルは座薬を取り出しながら、怪訝な表情で尋ねる。
「どうかしたって・・・だって・・・座薬ってことは・・・お尻から入れるん・・だよね?」
「当たり前だろう。さぁ、早くお尻を出すのだ!」
ルシフェルはそういうが、アシュトンはお尻に両手をやり、躊躇った表情を浮かべ、ベッドヘッドの方へ後ずさってしまう。
 「アシュトン!何をしているのだ!」
素直にお尻を出そうとしないアシュトンに思わずルシフェルは苛立ってしまいそうになる。
「だ・・だって・・・恥ずかしいよ。座薬・・なんて・・・」
「馬鹿者!そんなことを言っている場合か!入れなければ治らんだろうが!!」
「で・・でも・・・」
恥ずかしいせいか、アシュトンはためらう。
 「ア~シュ~ト~ン~~・・・あまり・・・聞き分けがないと・・・」
ルシフェルは低く怖い声を出す。
それを聞くやアシュトンはハッとする。
これ以上ためらうと、お仕置きをされてしまいかねないと気づいたのだ。
ルシフェルの事だ、あまり拒否しようものならお尻を叩いてでも入れさせようとするだろう。
 「わ・・わかったよ・・」
これ以上は拒否できず、アシュトンはようやく降参する。
「聞き分けてくれたようでよかったぞ。さぁ、早くお尻を出すのだ!」
ルシフェルは必死にアシュトンを急かす。
アシュトンはやむなく、ルシフェルの方にお尻を向ける。
 アシュトンがお尻を向けると、ルシフェルは慣れた手つきで、アシュトンのお尻をあらわにする。
「うぅ・・・・」
思わずアシュトンは羞恥に身体を震わせる。
「何を恥ずかしがっているのだ。お仕置きの時にいつもお尻を見せているのを忘れたのか?」
「だから恥ずかしいこと言わないでってば~~~!!!」
「す、すまん。とにかく早いうちに済ませてしまおう」
ルシフェルはそういうと、おもむろに座薬を袋から取り出した。
 「では・・行くぞ。いいな?」
「う・・うん・・・」
アシュトンが頷くと、ルシフェルは座薬を最奥部に当てる。
そして、ゆっくりと押し込んでいった。
 (う・・・き・・気持ち・・悪い・・・)
内部に感じる異物感に、アシュトンは思わず表情を歪める。
「気持ち悪いだろうが・・少し我慢してくれ」
ルシフェルはそういうと思い切り座薬を押し込む。
ようやく指が抜かれてホッと一息つくと、ルシフェルは素早くアシュトンの服を直してまたベッドに寝かせる。
 「もう済んだぞ。安心して休むがいい。ずっとついているからな」
「うん、ありがとうね、ルシフェル」
アシュトンはそういうと、再び眠りだした。


 それから数日後・・・・。
「どうしたのだ?アシュトン?」
「え?ど、どうかした?」
ルシフェルが心配そうな表情で尋ねると、慌ててアシュトンが問い返した。
 「いや。何だか元気が無いような気がしてな・・・」
「そ、そんなことないよ!」
「ならいいのだが・・。アシュトン、まさかまだ治っていないのではないのか?」
「大丈夫だってば。もう元気だよ」
「それならいいのだが・・・」
ルシフェルはまだ心配そうな表情を浮かべている。
 「もう、幾らなんでも心配しすぎだよ~。それとも、僕の言うことが信じられない?」
「い・・いや、そうではないが・・・・」
アシュトンの切り返しにルシフェルは思わずまごついてしまう。
「あ、そうだ!また屋根が汚れちゃってたんだ。悪いけど、掃除頼んでいいかな?」
「任せておけ!そんじょそこらの業者なんぞには負けぬほど綺麗にしてみせるわ!」
そういうと、ルシフェルは一目散に飛び出していった。
 (よかった・・・。うまく誤魔化せたみたい・・・)
去っていくルシフェルの後ろ姿を見つめながら、アシュトンはホッと安堵のため息をつく。
(でも・・・どうしよう・・・)
アシュトンは両手をお尻に回し、同時にお尻をモジモジさせる。
 (風邪が治ったのはいいけど・・。全然・・・出なく・・なっちゃったよぉぉ・・)
アシュトンはお尻をさすりながら、困った表情を浮かべる。
風邪がきっかけで便秘になってしまい、全然出なくなってしまったのだ。
 (どうしよう・・・。こんなの・・・恥ずかしくて・・・言えないし・・・)
アシュトンは困ってしまう。
恥ずかしさゆえに、ルシフェルはおろか、ボーマンにも相談出来なかった。
だから、診療所にも行っていない。
 (自分で便秘薬作ろうかとおもったけど・・・調合の道具はルシフェルに取り上げられちゃってるし・・・・)
アシュトンは心の中でそう呟くと、再びため息をつく。
ちょっとした風邪や体調不良などへの対策に、調合器具や原料の薬草が教会には用意してあるのだが、調合中に何か事故でも起きたらどうするつもりだ、とルシフェルに器具類一切を取り上げられてしまい、さらには自分一人では決して調合はしないという約束までさせられていた。
 (どうしよう・・・どうしようどうしようどうしよう~~~~)
アシュトンはグルグルと室内を回りながら必死に考える。
そのとき、ふと、ある考えが浮かんだ。
 (ダメ!ダメだよそんなことしたら!?)
自分の考えにアシュトンは最初、必死に否定しようとする。
よくないことをしなくてはいけないからだ。
(でも・・・このままじゃ・・・治らないし・・・。バレないうちに治すには・・・これしかないし・・)
良心と恥ずかしさがアシュトンの心中でせめぎ合う。
葛藤の末に、恥ずかしさが勝利を収めると、アシュトンはこっそりと出ていった。


 (絶対・・・何か隠しているな・・・)
ルシフェルは教会の屋根や尖塔を掃除しながら、そう考えていた。
風邪が治ってから、アシュトンの様子がおかしいことに気づいていた。
 (一体・・どうしたというのだ!?)
ルシフェルは心配で心配でたまらなくなってくる。
(やはりまだ風邪が治っていないのか?アシュトンのことだ。心配かけまいとして、平気な振りをして・・・挙句に倒れるのではないのか!?)
あり得そうなことだけに、ルシフェルは背筋が寒くなってくる。
(こうしてはおれん!?必要とあらばお尻を叩いてでも話させねば!?)
ルシフェルがそういう結論を出したときだった。
 「ルシフェル~」
不意にアシュトンが外に出て来たかと思うと、地上から呼びかける。
「どうしたのだ?」
「お茶淹れるからさ~、一休みしたらどう?」
「そうか。今行くぞ」
ルシフェルはそう言うと、紅翼を広げて降りていった。
 「はい、どうぞ」
「すまんな」
リビングに戻ると、ルシフェルはアシュトンが淹れた紅茶を受け取る。
受け取るといつものように口をつけたが、一瞬、ルシフェルは険しい表情を浮かべた。
 「ど、どうかした?」
思わずアシュトンは慌てたような表情になる。
「いや。ただの勘違いだったようだな」
そういうとルシフェルは紅茶を飲み干す。
だが、カップをテーブルに置いたところで、ゆっくりと床に崩れ落ちた。
 「う・・・うまく・・いったみたい・・。よかった~~」
倒れたまま眠っているルシフェルに、アシュトンはホッとする。
「騙してごめんね。でも、どうしても・・・恥ずかしくて・・・言えないんだ。本当にごめんね」
アシュトンはルシフェルにそう謝る。
紅茶に眠り薬を入れて一服盛ったのである。
 「後は・・・」
アシュトンは屈みこむと、ルシフェルのボディチェックを始める。
しばらくして、目当てのものを見つけた。
 アシュトンが取り上げたのは小さな鍵。
調合器具をしまってある棚のものだ。
アシュトンが自分の目を盗んで、こっそり調合をすることを防ぐため、鍵をいつも身につけているのである。
(ちゃんと・・寝てるよね・・・)
アシュトンはそのことを確かめると、抜き足差し足でリビングを後にした。
 「やれやれ・・・。まさかとは思ったが・・・・」
アシュトンが出ていくと、ルシフェルは目を覚まして起き上がる。
一瞬口をつけたとき、すぐに味がおかしいと感じたのだ。
それで飲んで倒れた振りをしたのである。
 (騙した上にさらに約束を破ろうとはいい度胸だ!たっぷり叱ってやる!だが・・・その前に・・・)
ルシフェルは慎重にリビングを出ていくと、アシュトンの後を追いかけた。
 「ええと・・これとこれと・・・」
ルシフェルの部屋へやって来ると、手に入れた鍵を使って器具や原料を取り出す。
(これで・・・全部だよね・・)
アシュトンは必要な道具と原料が揃っていることを確認すると、作業に取りかかろうとした。
 「そこまでだ!!」
突然、ドアが開いたかと思うとルシフェルが飛び込んで来た。
「う・・・うっそ~~~!?」
うまく一服盛ったはずだと思っていたルシフェルが現れたことに、アシュトンは愕然とする。
 「アシュトン?これは一体全体どういうことだ?」
ルシフェルは怖い顔をして問いかける。
「う・・あぅ・・」
動揺しているのだろう、アシュトンは言葉が出ない。
「さぁ?何をしているのだ?ちゃんと説明してもらおうか?」
「わ・・・わかったよ・・。話すから・・・」
現場を取り押さえられてしまっては、もう誤魔化しは効かない。
アシュトンは肩を落とすと、事情を話し始めた。


 「馬鹿者ぉぉぉ!!??何でそんな大事なことを話さなかったのだぁぁぁ!!」
ここ数日便秘で全然出ないという話を聞くや、ルシフェルは怒鳴り声で叫ぶ。
「だ・・だって・・恥ずかしかったんだよぉぉぉ・・」
アシュトンは泣きそうな声で言う。
 「ええい!それはともかく早く治さねば!!」
ルシフェルは慌てて棚から何かを取り出してきた。
用意したのはピストン式の大きな浣腸器と薬剤の入った瓶。
 「ちょ・・ルシフェルっ・・そ・・それ何!?」
突然取りだされた浣腸器にアシュトンは思わず尋ねる。
「ん?見てわからんか?浣腸器だ」
「それはわかるよ!だから何でそんなもの持ってるのさ!」
「決まっていよう。こんなこともあろうかとあらかじめ用意しておいたのだ。いやぁ、備えておいて本当によかった・・・」
(だから何でいつもそんなに用意がいいのさ~~~~~)
あまりの用意の良さにアシュトンは突っ込みをいれたくなる。
 「とにかく無駄話などしているときではない!アシュトン!ベッドに横になってお尻を出すのだ!」
ルシフェルはいつも自分が使っているベッドを指差しながら言う。
 「ええ!?そ、そんなぁ・・・恥ずかしいよ・・・」
アシュトンは顔を赤らめながら言う。
浣腸なんてあまりにも恥ずかしい。
「何を言うか!これ以上放っておいたらますます苦しいだけではないか!!」
「で・・でも・・・」
「でもではない!早くせぬか!」
一刻も早く治さなければと思っているのだろう、ルシフェルは苛立った声で言う。
だが、アシュトンはなかなか動こうとしない。
 「アシュトン!これ以上愚図愚図していると・・・私にも考えがあるぞ?」
ルシフェルは最後通告するような口調で言う。
それを聞くや、慌ててアシュトンはベッドにうつ伏せになった。
 「馬鹿者!うつ伏せではない!左を下にして横に寝るのだ!」
「こ・・こう?」
アシュトンは言われたとおりの体勢になる。
「そうだ。そうしたら今度は膝を軽く抱えて・・そうだ・・」
アシュトンが言われたとおりにすると、ルシフェルはアシュトンのお尻をあらわにし、ローションを取り出してお尻の最奥部に塗り始めた。
 「ひぃん・・!な、何っ!?」
突然冷たい感触をお尻に覚え、思わずアシュトンは振り向く。
「入れる前にきちんとほぐさないといかんのでな。少し我慢してくれ」
そういうや、今度は指を挿入し始めた。
 「ひ・・ひぃん・・!やだぁ・・気持ち・・悪いぃぃ・・・」
お尻を襲う異物感にアシュトンは表情を歪める。
ようやく指が抜かれてホッとするも、今度は冷たく固い挿入管が差し込まれた。
 「では・・行くぞ。いいな?」
ルシフェルが聞くと、アシュトンは静かに頷く。
それを確認すると、ルシフェルはゆっくりとピストンを押し始めた。
 「ひ・・ひあぅぅ・・・」
薬剤がゆっくりと入って来る感覚に、アシュトンは思わず顔を顰める。
ルシフェルはゆっくりと薬剤をアシュトンに注入してゆく。
ようやく浣腸器が引き抜かれ、アシュトンがホッとしかけたところへ、今度はルシフェルが何かを蕾に押し込んだ。
 「ちょ・・!?な、何・・あ・・あうぁ・・!!」
ゴロゴロとお腹が鳴る音と共に、アシュトンは猛烈に便意を感じる。
「ル、ルシフェルッ!トイレに行かせて!お願いっ!!」
お尻をモジモジさせながらアシュトンは必死に懇願する。
 「まだダメだ。しばらく我慢してからでないと効果が無いからな。そのために栓をしたのだぞ」
ルシフェルが肛門に入れたのは一種の栓。
浣腸を行う場合、入れてすぐに排泄させると、浣腸液だけが出てしまい、効果が出ない。
ちゃんと効果が出るようにするためには、3~5分程度を目安に我慢させる必要があった。
 「そんな~~~!!お願いだから~~~!!早く出させてよ~~~!!」
お腹を襲う便意にアシュトンはお尻を揺らしながら叫ぶ。
「こら!ダメだろう!そんなに暴れたら失禁してしまうぞ!!」
「そんなこと言ったって~~~!!!」
アシュトンは必死に叫ぶが、ルシフェルは無情にも押さえ込んでしまう。
 「うぅ・・ひぅ・・!あぐぅぅ・・!!」
我慢させられているうちにどんどん便意は強くなり、顔に脂汗が浮かぶ。
「ルシフェル・・!!ほ、本当に無理っ!もう無理だよっ!このままじゃ・・・お尻も・・お腹も・・・壊れ・・ちゃうよぉぉ!!」
「もう頃合いのようだな・・・。今連れていってやるからな!」
ルシフェルはアシュトンをお姫様抱っこで抱き上げると、急いでトイレへすっ飛んでいった。


 「だ、大丈夫か?」
疲れ果てたような表情のアシュトンに、ルシフェルは心配そうな表情で尋ねる。
「な・・何とか・・。うぅ・・。それにしても・・・あんなに・・・苦しい・・思いしなきゃ・・いけない・・なんて・・・・」
アシュトンはお腹を押さえながらベッドの縁に座り込む。
 「だが、これで少しは懲りただろう?恥ずかしいからと無理に我慢などするからそうなるのだ!この馬鹿者!!」
「うぅ・・。ごめんなさい・・・・・」
返す言葉も無く、アシュトンは謝るしかない。
 「『ごめんなさい』ではないだろ!お前の様子がおかしいから、死ぬほど心配したのだぞ!!」
今まで心配でたまらなかった分、ルシフェルの言葉は厳しいものになる。
「うぅ・・本当に・・ごめん・・・」
「しかも・・・。私に隠れてこっそり治そうなどとして・・・騙して一服盛ろうとするわ、鍵を盗んで勝手に調合器具を持ち出そうとするわ・・・嘘つきな上に泥棒・・・・約束破り・・・」
「ひ・・あうぅぅ・・・」
ルシフェルが数え上げる罪状にアシュトンは顔から血の気が引いてゆく。
 「アシュトン・・。どれもこれも・・・私が怒ることだというのはわかっているな?」
「は・・はぃぃ・・・」
アシュトンは答えながら泣きたくなってくる。
ルシフェルが絶対に怒ることを幾つもやってしまったのだ。
これでもかというくらい厳しくお仕置きされるのは間違いないだろう。
 「わかっているのに・・・・承知でやったな?」
「は・・はぃぃぃ・・・」
「ならば・・・わかっているな?」
ルシフェルはベッドの縁に腰を降ろすと、軽く膝を叩いて合図をする。
 「う・・あぅぅ・・・」
予想はしていたとはいえ、実際にお仕置きの合図をされるのは辛い。
だが、ルシフェルが許してくれるはずもなく、トボトボと力の無い足取りでアシュトンはルシフェルの傍へ寄ると、いつものように膝にうつ伏せになった。
 アシュトンが膝に載ると、ルシフェルは慣れた手つきで上着の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
同時に足を組み、おかげでアシュトンはお尻を突き上げる体勢になる。
 (やっぱり・・すごい怒ってるよぉぉ・・・)
アシュトンは泣きたくなってくる。
膝を組むのはルシフェルが本当に怒っているときであり、そしてすごく厳しいお仕置きをされるときでもあったからだ。
 「では・・・行くぞ。覚悟はいいな?」
ルシフェルの問いに、アシュトンはベッドのシーツを両手でしっかりと握りしめながら頷く。
それを見ると、左手でアシュトンの身体をしっかりと押さえ、ゆっくり右手を振り上げた。


 ビッダァァ~~~ンンンッッッッ!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~ッッッ!!!!
「うっわああああんっっっっ!!!!痛ったぁぁぁいいいいいい!!!!」
初っ端から強烈な打撃が叩きつけられたかと思うと、豪雨が叩きつけるように平手の嵐が襲いかかる。
あまりの痛さに、背筋をのけ反らせ、悲鳴を上げて両脚をバタつかせた。
 バアッジィィ~~~~ンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!!
「この・・・馬鹿者がぁぁぁぁ!!!!!」
ルシフェルは血管がブチ切れてしまうのでは、と思えるような形相で叫びながらアシュトンを叱りつける。
 バアッジィィ~~~~ンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッ!!!!
「様子がおかしいから・・心配していたら・・・便秘だと!何故そういう大事なことを隠しておいたのだぁぁ!!!!!」
激しい平手打ちを叩きつけながら、ルシフェルはお説教をする。
 「ひぃん・・・だ、だってぇ・・・恥ずかしかったん・・だよぉぉ・・・」
お仕置きの痛さに涙目になりながら、アシュトンは弁解する。
激しいお仕置きのせいか、始まって間もないというのに、アシュトンのお尻は既に全体が赤く染まっていた。
 ビッバダァァァ~~~ンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~!!!
「馬鹿者ぉぉぉ!!だからといって我慢などしていたら苦しいのはお前自身だろう!自分の身体は大事にせんか!どれだけ私が心配したと思っているのだ!?」
本当に心配でたまらなかった分、ルシフェルはたっぷりと怒りを込めてお尻に返してやる。
 「ひぃん・・・ごめんなさぁい・・・ごめんなさああ~~いっっっ!!!」
両脚をバタつかせながらアシュトンは必死に謝る。
だが、ルシフェルの怒りがその程度で収まるわけもなく、容赦なく叩き続ける。
 「それのみならず・・・・。私にバレないうちに治すつもりだっただと?しかも・・・そのために・・・。騙して一服盛り・・・さらには鍵を盗み・・・・約束を破って勝手に調合器具や原料を持ち出しおって・・・」
(ま・・・マズイ・・・。どんどん・・怒りだしてる・・・)
既に涙でグショグショになりつつも、アシュトンの顔からはさらに血の気が引いてゆく。
罪状を数え上げているうちに、ルシフェルの怒りがさらに燃え上がっているのを感じたからだ。
 「恥ずかしいからと便秘を隠して身体を粗末にする・・・。それで人に心配をかける・・。おまけに・・・誤魔化すために色々と小細工を弄す・・・。本当に・・・悪い子だな・・」
「ひぃぃん・・・。ごめんなさぁぁい・・・・」
アシュトンは謝るが、ルシフェルは冷ややかな表情で言う。
 「『ごめんなさい』だと?そんなのは当たり前だろう?」
「ひ・・・・・」
「今日の私は本当に怒っているぞ・・・。だから・・・これを使うぞ!」
そう言って取りだしたのは愛用のパドルと鞭。
「アシュトン、今日はパドルと鞭で100回ずつ叩いてやる。そうすればよく反省出来るだろう」
「ひ・・!ひぃぃぃぃ・・・・!?」
にっこり笑みを浮かべて恐ろしいことを言いやるルシフェルにアシュトンは戦慄する。
「さぁ、まずはパドルからだ。しっかりと反省するがいい」
そう言うと、ルシフェルは手にしたパドルを振り上げる。
直後、アシュトンの絶叫が響きわたった。


 「うぇぇぇん・・・ふぇぇぇん・・・ひぃぃん・・・・」
ボロボロとアシュトンは小さな子供のように泣きじゃくっていた。
お尻は三倍くらいに腫れ上がり、ワインレッドどころか、青みがかってしまっているところもある。
表面は鞭による蚯蚓腫れの跡が幾つも残っていた。
 「ふぅええん・・。ごめんなさぁぁい・・・ごめんなさぁぁい・・・」
泣きじゃくりながらアシュトンは必死になって謝る。
「反省したか?」
ルシフェルは鞭を手にしたまま尋ねる。
「してる・・・・してるよぉぉ・・。身体を粗末にするような・・ことも・・・心配させるような・・・真似も・・・しませぇぇん・・・。小細工して・・・誤魔化そうなんて・・ことも・・・しない・・からぁ・・。ごめんなさぁぁい・・・・」
「どうやらちゃんと反省しているようだな。では許してやろう」
その言葉にアシュトンはホッとする。
 「ただし・・・・」
ルシフェルは再び鞭を振り上げたかと思うと、お尻の最奥部、一番敏感で弱いところ目がけて叩きつけた。
ビッダァァ~~~~~ンッッッッ!!!
「!!!!!!!!!!!」
あまりの痛さに悲鳴も声にはならない。
同時に耐えきれずに失禁までしてしまっていた。
 「もし・・・懲りずにまたこんな真似をしたら・・。平手と鞭とパドルで百回ずつ膨らみを叩いた上で・・・鞭で肛門もたっぷりと叩いてやろう。そして、お灸も据えるぞ。いいな?」
「に、二度としませぇぇぇんんんん!!!!約束しますぅぅぅぅ!!!!!!」
アシュトンは半狂乱になって誓う。
それを見ると、今度こそ本当にルシフェルは鞭を手放した。


 「大丈夫か?」
「う・・うん・・。何とか・・」
お尻に薬を塗ってもらいながら、アシュトンはそう答える。
「今日はゆっくり休んでいるがいい。家の事は全て私に任せておけ」
「ありがとう、ルシフェル」
「構わん。そうだ、替えのタオルを取ってこんとな」
ルシフェルが部屋を後にしようとすると、不意にアシュトンが上着の裾を掴んで引き止めた。
 「どうした?」
「あ・・あの・・。一つ・・お願いがあるんだけど・・・いいかな?」
「いいぞ。どうしたのだ?」
アシュトンは口を開こうとするが、再び口を閉じると、恐る恐る尋ねる。
 「あの・・わ、笑わない?」
「大丈夫だ。言ってみるがいい」
「う・・うん・・。あの・・添い寝・・・してくれる?」
「添い寝か?」
「う・・うん・・。お仕置きされた後って・・・温もりが・・欲しく・・なるんだ・・。だから・・・。それとも・・呆れちゃった?」
「そんなわけがあるまい。むしろ・・・そんな風に言ってくれて嬉しいぞ」
ルシフェルはそう言うと、アシュトンの傍に横になる。
 「アシュトン、好きなだけ傍にいるぞ。だから、安心して休むがいい」
「うん。ありがとうね、ルシフェル」
アシュトンはそういうとルシフェルの手を握って目を閉じる。
ルシフェルはそのまま、アシュトンがまた目を覚ますまで添い寝していた。


 ―完―
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theme : 自作小説(二次創作)
genre : 小説・文学

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アシュトンが…

こんな素敵な作品をありがとうございました♪
プロフィール

山田主水

Author:山田主水
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