三人揃って・・・(TOVSより:ティア/ルーク・ルカ・イリア)



(TOVSを題材にした二次創作です。キャラのイメージが原作と異なっている可能性があります。許容出来る方のみご覧下さい)


 「いいこと?くれぐれも騒ぎを起こすんじゃないわよ」
ティアはわざと怖い顔をしながら、ルカとイリア、そしてルークに注意する。
「わ・・わかりました・・」
「そんなこと言われないでもわかってるわよ」
「そうだぜ。何だってそんなこと言われなきゃなんねーんだよ」
素直に返事をしたルカとは違い、イリアとルークは不満そうな表情で言う。
 「前にぶつかったくらいで喧嘩をしたのは誰かしら?」
「そ・・そいつは・・・」
ルークは以前に街で額の広い弓使いと喧嘩をしたときのことを指摘され、口ごもってしまう。
「なーに、アンタそんなことで喧嘩したの?バッカじゃないの?」
いけすかない奴だと思っているからか、イリアはいい気味だとばかりに、ルークにそう言いやる。
 「何だと!お前だってチンピラにカツ上げとかしてたじゃねーか!人の事言えんのかよ!」
「言ったわね!!」
「ちょ、イリア!やめなよ!!」
慌ててルカが止めに入る。
そんな三人の姿にティアはため息をつきそうになるが、ルカの方を振り向くと、口を開いた。
 「ルカ、イリアが何かしないように頼むわね」
「わ、わかってます。それじゃあイリア、買い物に行こうよ」
「わかったわよ・・・」
ルカにそう言われ、渋々イリアはルカと共に買い出しに行く。
しばらく前からティアとルカ、ルークとイリアで組んでそれぞれ旅をしているのだが、二、三日前に街道で合流したため、四人一緒に今は旅をしていた。
 「ルーク、あなたも早く行きなさい。サボるんじゃないわよ」
「わーってるって」
そういうとルークも買い出しに出かける。
それを見届けると、ティアも自分の担当したものを買いに出ていった。


 (えーと・・薬・・だったか・・?)
ルークは渡されたメモ用紙をチェックしながら、通りを歩いている。
そのとき、不意に言い争う声や武器の打ち合う音が聞こえて来た。
(ん・・?喧嘩かよ?ったく・・どこのチンピラだよ・・)
うっとおしげな表情を浮かべると、ルークはそのまま立ち去ろうとする。
だが、その直後銃声がたて続けに聞こえた。
 (あれは・・まさか!!)
聞き覚えのある銃声にとっさにルークは駆け出していた。
「よくもやったわね!!ツインバレット!!」
イリアはそう叫ぶや、チンピラらしい連中めがけて愛用の二丁拳銃を連射する。
 「うわああ~~っ!!やめて~~!!店先で暴れないで~~!!」
イリアがチンピラ相手に銃をぶっ放すのを尻目に、食料品店の主が必死になって叫ぶ。
だが、喧嘩をしているイリアもチンピラも店主の願いなど聞くわけもなく、おかげで商品が散乱したり、或いは武器代わりに投げつけあったりしていた。
 「おい!ルカ!一体どうなってんだ!?」
オロオロしているルカを見つけると、ルークは急いで尋ねる。
「あ、あの・・二人で食料の買い出ししてたんですけど・・・あっちのガラの悪い人達がぶつかってきて、そうしたら難癖つけられちゃって・・・それを・・イリアが」
「イリアが見てカッとなってあいつらにぶっ放したってことか?」
「は・・はぃ・・。ど・・どうしましょう?」
「どうしましょうじゃねーだろ!とっととやめさせるぞ!ルカ、お前も手伝え!!」
「は、はいっ!」
ルカは慌ててルークと共に争いの中に割って入ると、イリアを取り押さえにかかる。
 「ちょ・・何すんのよ!」
「何すんのよじゃねーだろ!こんなところで喧嘩おっぱじめやがって!!」
「うるさいわね!!あいつらが悪いのよ!」
「そういうことじゃね・・・」
そこまで言いかけて不意に野菜が思い切りルークの顔面にヒットした。
 「テッメェ・・何しやがんだコラーッ!!崩襲脚!!」
ルークはカッとなるや、野菜を投げつけたチンピラ目がけて飛び上がり、急降下キックを食らわせる崩襲脚を叩き込む。
それを皮切りに、今度はルークまで喧嘩に加わり始めた。
 「ル、ルークさんまで何やってるんですか~~!!や、やめて下さいよ~~!!」
心底困った表情で呼びかけるルカだったが、完全に頭に血が上っているルークには届かない。
それどころか剣やナイフを出したチンピラ達の殺気がルカにまで向けられた。
 「う・・うわっ!」
慌てて避けるも、この状況では説得は不可能と判断したのか、やむなく背中から愛用の大剣を引き抜く。
(よくないけど・・仕方ない・・・)
出来るだけ相手を傷つけないように気を配りつつ、ルカは剣を振るって乱戦に加わった。


 「本当に・・・申し訳ありません!!」
ティアは必死になって自警団のメンバーや役人に謝る。
「あの・・・怪我人は・・・?」
「まあそれは一番ひどいのでも幸いなことに打撲程度で済んでいますが・・・。しかし街中で武器を振り回して乱闘、しかも器物破損、それなりの処分は覚悟して下さい」
「はい・・まことに申し訳ありませんでした・・・」
「とにかく・・・調書を取るのでこちらへ。身柄はその後引き渡します」
そう言われると、ティアは役人の後について別室へ入っていった。


 「・・・・・・・・・」
ルークもルカも、ジッと黙ったまま、恐る恐るティアの様子を伺っていた。
ティアはベッドの縁に腰かけ、静かに三人を見つめている。
ルーク達は三人とも床に正座させられていた。
 ティアが調書を取り、言い渡された罰金等を払ったため、ようやく釈放されたが、迎えにやって来たティアからただならぬオーラを感じ、気の強いイリアでさえ、何も言えなくなってしまっていた。
宿屋へ戻って来るなり、三人揃って正座させられ、何も言わないティアとジッと向き合っているのである。
普段はズケズケと物を言うイリアでさえ、ティアの雰囲気に押されているのか、何も言わなかった。
 「あなた達・・・」
「は・・はいっ!」
「な・・何だよっ!」
「何よ・・・」
ティアが口を開くや、ルカは怯えた顔で、ルークもそれに近い表情で、対してイリアは不貞腐れたような表情で返事をする。
 「最初に言ったはずだわ。くれぐれも騒ぎを起こさないようにって。それなのに・・」
「ご・・ごめん・・なさい・・・」
ルカは素直に謝るが、イリアは不貞腐れて何も言わない。
「ルーク、あなたまで・・何をやってるの・・」
「で・・でもよ・・向こうだって・・・」
思わず言い訳しようとしたルークだったが、ティアに思い切り睨まれ、言葉がでなくなってしまう。
「三人とも・・・こんなことをした以上・・・わかってるわね・・・」
「あ・・あの・・それって・・お・・お仕置き・・ですか?」
恐る恐るルカは尋ねる。
 「そうよ。三人とも、ベッドにうつ伏せになって、お尻を出しなさい」
「は・・はい・・・」
「わ・・わかったよ・・・」
ルカはともかく、ルークまで諦めたような表情を浮かべると、言われた通り、ベッドの縁にうつ伏せになり、床に両膝をついてお尻を差し出す。
 「何よ、アンタそんな真似して恥ずかしくないの?情けないわねぇ」
「う・・うっせーな!オメエは知らねえからそんなこと言えんだよ!悪いことぁ言わねーから大人しくこっち来てケツ出せって!!」
イリアに小馬鹿にされて恥ずかしさを感じるも、ルークは必死にイリアに言う。
ティアのお仕置きの厳しさ、怖さは誰よりも身を以って知っている。
素直に受けないとお仕置きがより厳しくなってしまう。
だからルークは必死にイリアに呼びかけた。
 「そ・・そうだよイリア、悪いのは僕たちなんだよ。だから・・・ちゃんとお仕置きを受けなきゃ・・・」
「お馬鹿ルカ!何でわざわざ痛い思いなんかしなきゃいけないのよ!そもそも言いがかりつけてきたのはあいつらじゃないの!!」
「だ、だからって喧嘩を買ったり・・・他人に迷惑かけるなんて・・間違ってるよ!」
ルカは必死にイリアを説得しようとする。
自分達が悪いことはわかっていたし、それにルカもティアのお仕置きの怖さはよくわかっていた。
素直に反省してお仕置きを受けるタイプのルカでさえ、厳しくお仕置きされるのだ。
イリアのように反抗的な態度を取り続けようとすれば、それこそ大変なことになってしまいかねない。
 だが、ルカの気持ちはイリアには通じていないのか、イリアは頑として拒否しようとする。
「イヤよ!何だってそんな情けないカッコして、お尻叩かれなきゃいけないのよ!!」
「イリア・・・本気で言ってるのかしら?」
お尻を出そうとしないイリアにティアは有無を言わせない口調で尋ねる。
 「だったらどーだって言うのよ!誰がアンタにお尻なんか出すもんですか!!」
「馬鹿野郎!!意味のねー意地なんか張るんじゃねーよ!ケツが幾つあっても足りねーぞ!!」
さすがにルークもまずいと感じ、ルカと共に説得しようとする。
「うるさいわね!皆偉そうに!!」
イリアはカッとなるや、愛用の拳銃を引き抜こうとする。
「ピコハン!」
だが、そこへティアがピコハンを投げつけた。
見事にピコハンが命中し、イリアはピヨリ状態になる。
そこへ素早くティアは接近すると、両腕を後ろに回してハンカチで拘束してしまい、
ルーク達と共にベッドに並んでうつ伏せにさせた。
 「ちょっと・・!何すんのよ!ほどきなさいよ!!」
拘束されてイリアはカッとなるが、それに構わずティアは三人のズボンを降ろしてお尻をあらわにしてしまう。
 「この変態っ!痴女っ!何すんのよっ!!」
「黙りなさい・・・イリア・・・」
静かだが有無を言わせない口調にさすがにイリアも気圧されてしまう。
 「三人とも・・・・。今日は厳しく叱ってあげるから・・覚悟なさい」
ティアの言葉にルカは恐怖に全身を震わせ、ルークも背筋が寒くなる。
イリアだけは不貞腐れていたが、微かに不安と恐怖を浮かべてもいた。
ベッドに並んだ三人のお尻の前に立つと、ティアは手に息を吐きかける。
そしてゆっくりと右手を振り上げた。


 ビッダァァ~~~ンッッ!!
バッァァ~~~~ンッッッ!!
ビッダァァ~~~ンッッッ!!
「痛っ・・!!」
「ぐ・・」
「くぅぅ・・・・」
ティアの容赦ない平手打ちが三人のお尻に叩きつけられ、それぞれ苦痛の声を漏らす。
 バアッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビッダァァ~~ンッッ!バッアァ~~ンッ!ビバッダァァ~ンッッ!!
「うぅ・・くぅ・・・痛ぁ・・・」
「ティ、ティア!痛て!痛てーって!!」
ルカは平手打ちを堪えようとするも、痛みに無意識に声が漏れてしまう。
一方、ルークは後ろを振り返ると思わず抗議する。
 「お仕置きなんだから痛いのは当たり前でしょう・・。全く・・・」
バアッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビバッダァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!ビバッジィ~ンッ!
「あなたたち・・三人とも・・何をしているの・・・」
三つ並んだお尻を順々に叩きながら、ティアはお説教をする。
 「ちょ・・!痛っ!痛いじゃないのよ!やめなさいよ!馬鹿っ!」
イリアは後ろを振り返ると必死に叫ぶが、ティアがやめるわけもなく、そのまま叩き続ける。
 「くれぐれも騒ぎを起こさないようにと言ったはずよ?それなのに・・どうして三人とも喧嘩なんかするの!!」
バシバシと三人のお尻を叩きながらティアは言う。
 「しょ・・しょうがないでしょっ!向こうからワザとぶつかって来た癖に色々と言いがかりつけてくるんだから!!あいつらが悪いのよっ!!」
「だからって暴力をふるったり喧嘩をしてもいいってことにはならないでしょう?それにルーク、あなたまで喧嘩してどうするの!」
「お、俺だって・・止めようとしたんだよ!でも・・向こうから・・痛っ!痛えって!!」
「言い訳するんじゃないの。ルークまで一緒になって喧嘩したのは事実でしょう?」
「悪かった!悪かったって!ちょ、ちょ、重点的に叩くのやめろって!!」
他の二人より重点的に叩かれ、ルークは慌てる。
 バアッシィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バァっアア~ンッッ!!
 「ひぃん・・ごめ・・ごめんなさいっ・・ごめんなさい・・・。迷惑・・かけて・・ごめん・・なさぁい・・・」
「ティアっ!お、俺らが悪かったっ!た、頼むから勘弁してくれ!!」
ルカとルークは必死になって謝る。
 「反省したかしら?」
ティアは一旦お尻を叩く手を止めて尋ねる。
「し・・して・ます・・」
「し・・してるって・・・だから・・・」
ルカとルークは謝るが、イリアだけは相変わらずムスッとしたまま顔をそむけている。
 「イリアはともかく・・・二人は反省してるようね・・・。それなら・・・始めましょうか・・・」
ティアの言葉にルークはギクリとする。
 「お・・おぃ・・ティア・・。まさか・・これからが本番とかいう気かよ!!」
「そうよ。今まではあなた達が反省するまでの分よ。ちゃんと反省してからでないと、お仕置きをする意味が無いわ」
「か、かかか勘弁してくれって!!これ以上叩かれたらケツ壊れちまうってーの!!」
普段のワガママさなど微塵も見られない態度でルークは必死に許しを乞う。
 「ダメよ。今回は罰金ぐらいで済んだけど・・・下手したらそんなものじゃなかったのよ。わかってるのかしら?」
「す・・すみません・・」
「そ・・そいつは・・・」
「ふん!叩きたければ叩けばいーじゃないの!この・・・虐待魔王!!」
突然、イリアがそんなことを叫んだ。
 「ば、馬鹿野郎っ!!さっさと謝れっ!!」
「ダメだよイリアっ!そんなこと言ったら!悪いのは僕たちなんだよ!!」
「イヤよ!誰がこんな性悪女なんかに頭下げるもんですか!!」
(し・・死んだ・・・俺達・・・)
ルークは絶望的になる。
恐る恐るティアの様子を伺ってみれば、ティアはバッグからパドルを取り出しているではないか。
本能的にルークは逃げようとする。
 「ルーク?どこへ行く気かしら?」
だが、呆気なくティアに捕まってしまった。
「何よ!自分だけ逃げる気?最低なやつよねぇ」
「ち・・ちちち違っ!!違げーって!!」
必死に弁解しようとするルークだったが、ティアの表情がさらに厳しくなる。
 「ルカ達の喧嘩を止めなきゃいけない立場なのに、一緒にした上に・・・逃げようとするなんて・・・悪い子ね」
(お・・終わった・・・・)
ルークは絶望に魂が抜けそうになる。
「そんな子は・・・絶対に許さないわ!!」
ティアはそう言うや、パドルを振り上げた。
 バアッジィィ~~~ンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~!!!!!
「うわああああ!!!」
「ぎゃああああ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!!!」
並んだお尻に順々にパドルの豪雨が降り注ぎ、三人の悲鳴が上がる。
 「ごめんなさいっ!!ごめんなさぁーーーいっっっ!!!!」
「だぁぁぁ!!ティアぁぁ!!勘弁してくれってー!!」
「ちょ、な、何すんのよっ!鬼っ!悪魔ーっ!鬼畜っ!外道っ!!」
三人それぞれの声が上がる中、パドルの嵐が三人のお尻に降り注ぎ続けた。


 「ひぅ・・うぅぅ・・」
「ハァ・・ハァ・・・」
「うっくぅぅ・・・・」
三人とも、目尻に涙を浮かべ、荒い息を吐いていた。
お尻はいずれも濃厚なワインレッドに染め上がり、熟しすぎたリンゴを並べたように見えた。
 「三人とも・・・反省・・したかしら?」
ティアはお尻を叩く手を止めて尋ねる。
「し・・してますぅ・・・。ほ・・本当に・・ごめんなさぁぁい・・・」
「お・・俺らが・・わ・・悪かった・・。か・・勘弁・・してくれよぉ・・。これ・・以上・・・やられ・・たら・・マジで・・ケツ・・壊れるぅぅ・・・」
「ルカとルークは反省出来たようね。ならいいわ。さてと・・イリア・・・あなたは?」
イリアはティアの方を振り返ると、憎々しげな表情を浮かべる。
「ふざけんじゃないわよ!どうしてアタシが反省しなくちゃいけないのよ!!」
「い・・イリア!」
ルカは止めようとするが、イリアは睨みつけてルカを黙らせる。
 「何がお仕置きよ!どうしてアタシやルカがこんな目に合わなきゃいけないのよ!!言いがかりつけてきたのはチンピラ連中の方よ!!」
「だからって喧嘩をしていいって理由にはならないわ。それに忘れたの?関係無い人まで巻き込んでるのよ」
厳しい表情を浮かべながら言うティアだったが、イリアは反抗的な態度を取り続ける。
 「うるさいわよ!!どーしてアンタらに説教なんかされなきゃいけないのよ!!それにルカまで叩いて!!そんなことするアンタに死んでも頭なんか下げるもんですか!!」
「そう・・・なら・・・仕方ないわね・・・」
ティアはそういうと再びイリアにパドルを振り下ろそうとした。
 「ま、待って下さい!!」
突然、ルカが叫んだ。
「どうしたの?ルカ?」
「お、お願いです!イリアはもう許してあげて下さい!」
「そういうわけにはいかないわ。まだちゃんと反省しきれていないのよ」
「わ・・わかってます!だ・・だから・・・代わりに・・僕が受けますからっ!!」
「お馬鹿ルカ!!何言ってんのよ!そんなことしたら本当にアンタのお尻が壊れちゃうじゃないの!!」
「馬鹿なことはやめろ!お前の気持ちはわかっけどな!それ以上やったらマジでケツが壊れるぞ!!」
ルカの言葉にイリアは無論、ルークまで必死になって止める。
 (困ったわね・・・)
ティアはルカとイリアを見やりながら考える。
ルカのお尻がもう限界なのはわかっていた。
だが、気の強いイリアの事だ。
これから何十回叩いても、決して謝ろうとしないだろう。
むしろ、気絶するまで叩くことになってしまいかねないし、そうしても本当の反省は得られない。
(仕方ないわ・・。いい手じゃないけど・・・これしかないわ)
ティアは心を鬼にすると、ルカに言った。
 「ルカ・・本当に・・身代わりになるつもりかしら?」
「は・・はい・・で・・ですから・・イリアは・・・」
「わかったわ。イリアは許してあげるわ。でも・・その分あなたに受けてもらうわよ。いいわね?」
「は・・はいっ・・」
「お馬鹿ルカ!!何てこと言うの!そこの鬼女!金髪悪魔っ!叩くんならアタシを叩きなさいよ!!」
イリアは必死になって叫ぶが、ティアはそれを無視して再びルカの傍らに立つと、パドルを打ち下ろした。
 ビッダァァァ~~~~~~~ンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッッッ!!!!
「う・・・うっわぁぁぁぁああああああんんんんんん!!!!!!」
ワインレッドに染まったお尻に再びパドルの嵐を受け、ルカは絶叫する。
 「ごめんなさぁぁぁいいいいい!!ごめんなさあああいいいいい!!!」
必死に謝るルカだが、ティアは容赦なくパドルを降らせる。
(あ・・アタシの・・せいだ・・・)
ルカの痛々しい姿にイリアは罪悪感で胸が絞めつけられる。
(一番・・悪いのは・・アタシ・・なのに・・。悪いことしたって・・・・・わかってたのに・・・意地張って・・・謝らなかった・・から・・・・)
イリアは後悔にさいなまれる。
本当は自分が悪いことはわかっていた。
だが、お尻を叩かれるなんてあまりにも恥ずかしくて悔しかった。
だから謝るのが癪で意地を張り続けた。
 (そのせいで・・また・・ルカが・・・・)
本当は自分がそうなるはずなのに、またルカが自分を庇って苦しんでいる。
もうこれ以上意地を張るわけにはいかない。
イリアは必死になって叫んだ。
 「やめてっ!もうやめてっ!!」
イリアが叫ぶと、ティアはパドルを振り下ろす手を止める。
「イリア・・・反省したかしら?」
「したわよっ!アタシが悪かったからっ!二度と喧嘩沙汰なんてやらないからっ!約束するわよっ!だから・・・だから・・・ルカを叩くのはやめて!!!」
「やっとわかってくれたようね・・・・」
ティアはそういうと、ようやくパドルを手放した。


 「うぅ・・・痛ぁぁ・・・」
「大丈夫?ルカ?」
ティアは心配そうな表情でルカに尋ねる。
身代わりに叩かれた分、一番濃厚にお尻が染め上がっていた。
 「あ・・だ・・大丈夫・・です・・」
「お馬鹿ルカ!何でまた馬鹿な真似したのよ!!」
隣から、同じようにお尻を出したままうつ伏せになっているイリアが叫ぶ。
 「だ・・だって・・これ以上・・イリアが叩かれるの・・嫌だったんだよ・・」
「だからってアンタが身代わりになることないでしょ!!そんなことされたって嬉しくないわよ!!」
「ご・・ごめん・・」
「まーこれに懲りたらもうすんじゃねーぞ・・って痛て・・・ティア・・こっちも手当てしてくれよ・・」
「わかってるわよ。少し待ちなさい」
ティアはそういうとルークのお尻にもタオルを載せてやる。
 「ちっくしょう・・相変わらず容赦ねえんだから・・・。ケツ壊す気かよ・・」
「お仕置きされるようなことをしたのはあなたでしょう?」
「そ・・そいつは・・そうだけどよぉ・・」
「バッカね~、怒られてんの~」
イリアが小馬鹿にするように言うと、ルークはムッとする。
 「元はといえばお前が喧嘩なんかしたせいだろーが!!」
「何よ!アンタだってやってたくせに!!」
「んだとーっ!」
「やる気!?」
「上等だー!」
バッチィィ~~~ンッッッ!!!
二人がいきり立ちそうになったところへ、タオルの上からティアの平手が叩きつけられる。
 「きゃああ!」
「痛ってぇぇ!!」
悲鳴を上げる二人をティアが叱りつける。
「二人ともいい加減にしなさい。またお尻叩かれたいの?」
ティアにそう言われ、二人はやむなく黙る。
「全く・・・本当に手がかかるんだから・・・・」
ティアはため息をつきながら、そう呟かずにはいられなかった。


 ―完―

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