ユーリ登場(SO2&TOVSより:ルーク/ルカ&ルシ/アシュ、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにしたSO2とTOVSの共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 (くそぉ・・・ドジっちまったな・・)
荒い息を吐きながら、ユーリ・ローウェルは通りを歩いていた。
ユーリは片手で脇腹を押さえている。
手の下からは微かに赤いものが滲み、ポタポタと滴が垂れていた。
 不意に表情が変わり、ユーリは後ろへ飛び退く。
同時に剣が、物陰から突き出された。
飛び退きながらユーリが剣で反撃すると、戦士らしい男がのけ反って倒れる。
 同時に大剣を背負った剣士や、甲冑に身を固めた戦士、軽装の格闘家などが現れてユーリを取り囲む。
「クソ・・!!」
ユーリは剣を振るいながら逃げようとする。
しかし、敵はしつこくへばりつき、巧みに連携して追いつめる。
やがてユーリと追跡者達は、知らず知らずのうちにアシュトンの教会の近くまでやって来た。
 「手伝ってくれてありがとうね、ルカ」
「いえ。これくらい何でもないですよ。いつもお世話になってますから」
アシュトンがルカに礼を言うと、ルカはそんな返事をする。
先ほどまで掃除をしていたところで、ルカはその手伝いをしてくれていたのである。
 「掃除も済んだし、疲れたでしょ?お茶でも出すから飲んでってよ」
「すみません、それじゃあお言葉に甘えて」
そう言って二人が奥へ入ろうとしたときだった。
 不意に外の方から何やら音が聞こえて来た。
「何だろ・・・?」
「何かがぶつかる音みたいですね?」
怪訝に思って二人は窓から裏の方の路地を見やる。
すると、黒づくめの青年が戦士や剣士らしい男達に追いかけられているのが見えた。
 青年は身体のあちこちに傷を負っており、息も荒い。
追手たちは青年ことユーリを容赦なく追いつめてゆく。
やがて、戦士の一閃がユーリをダウンさせる。
ユーリがダウンしたところへ、戦士と剣士が止めを刺そうと接近した。
 「大変だっ!!人殺しーーーっっっ!!!」
「誰かーーっっ!!」
教会の窓から聞こえて来たアシュトンとルカの声に追手達はハッとする。
マズイと判断したのか、ユーリを置いて追手達は脱兎のごとき勢いで走り去った。
 それに伴ってアシュトン達は通りへ飛び出す。
「ルカッ!!悪いけどボーマンさんを!!」
アシュトンはユーリを起こして肩で支え、中へ運びながらルカに言う。
「あ、はいっ!」
ルカがボーマンを呼びに行こうとすると、不意にユーリが口を開いた。
 「ダメだ・・・!医者は・・・」
「え・・でも・・・」
「ダメだったら・・ダメだ!ぐ・・・・」
強く言ったかと思うと、ユーリはそのまま気絶する。
 「仕方ないな・・。ルカ、悪いけど手伝って!」
「あ・・はいっ!!」
アシュトンはやむなく、ルカと共にそのままユーリを中へ運び込んだ。


 「馬鹿野郎!!」
戦士らしい男は、そう怒鳴ると、別の戦士を殴り倒した。
「す・・すいません・・」
「すいませんじゃねえ!!ドジを踏みおって・・・」
リーダー格の戦士は舌打ちし、苦々しい表情を浮かべる。
 「ユーリ・ローウェルを仕留め損ねた上に顔を見られるとは・・・」
リーダーの戦士はおもむろに別の戦士と剣士に目くばせをする。
直後、アシュトン達に目撃された戦士達の背後に、彼らが回ったかと思うや、背後から剣で串刺しにした。
 「う・・!!」
急所を貫かれ、ミスを犯した刺客達はあっという間に息絶える。
剣を抜くと、別の者たちが死体を運び出す。
 (クソ・・・どうするか・・。早いところ・・・始末せんとな・・・)
リーダー格の戦士は、ムスッとした表情を浮かべながら、この失敗をどう取り戻すか、考えていた。


 目を覚ましたユーリの目に飛び込んで来たのは、見慣れない天井だった。
(ここは・・・?)
怪訝な表情を浮かべながら、ユーリは周囲を見回す。
いかにも寝室といった感じの部屋に、状況が掴めず、ユーリは困惑する。
 同時にユーリは上着が脱がされ、包帯が巻かれていることに気づく。
包帯はかなり丁寧に巻かれており、医者ではないが、かなり器用で、また怪我の手当てに慣れていると思える人物によるものと想像できた。
 (何で・・・・)
そのとき、自分が追手に殺されかけたところで、誰かが自分を助けようとしたことを思い出す。
(そういえば・・・。クソ・・・だったらマゴマゴしてられねえ!!)
ユーリは心の中で叫ぶと、剣を杖代わりにして立ち上がろうとする。
このままここにいたら、他人を巻き込んでしまう。
そういうわけにはいかなかった。
 「どうで・・・って何してるんですか!?」
アシュトンは剣を杖代わりに出て行こうとするユーリにビックリする。
「見りゃわかるだろ?出ていくんだよ」
「何考えてるんですか!?そんな身体で・・・」
「そうは言っても、出て行くのさ」
「ダメです!そんなこと僕達が許しません!!」
アシュトンはそう叫ぶと、愛用の双剣を取り出す。
ルカも愛用の大剣を構えた。
 「どわっ!何すんだ!アンタそれでも神父か!?」
「だったら大人しくここで休んでて下さい!!怪我してるんですから!!」
二人の剣幕にユーリは逆らうことは出来ないと気づく。
同時に、二人とも優れた剣士であることにも気づいていた。
今の自分では、敵わないだろう。
 「わかったよ・・・。大人しくしてるよ・・・」
「ほ・・本当ですか?」
「ああ、本当だ」
「よ、よかった~~。あっ!ご、ごめんなさいっ!乱暴な真似しちゃって!!」
慌ててアシュトンはユーリに謝る。
 「いいんだよ、アンタらだって俺のこと気遣ってくれたからだろ?」
「でも無茶なことしちゃって・・・」
「でもアンタらの言うことは正しいからな。だから、大人しくしてるよ」
そういうとユーリはベッドに戻る。
 「あ、そ、そうだ。水持ってきますね」
そういうと、二人は慌てて部屋を後にした。
(やれやれ・・。どうしたもんかねぇ・・・)
ユーリは困ったような表情を浮かべる。
 自分には追手がかかっている身だ。
下手をすればアシュトン達まで巻き込みかねない。
今はこうしているしかないが、動けるようになったら、すぐにここを去らなくてはいけない。
ベッドで横になりながら、ユーリはそう考えていた。


 「そうか・・。奴は教会にかくまわれているのか・・・・」
様子を探って来た配下からの報告に、リーダーの戦士はそう呟いた。
「どうします?乗り込んで教会の連中ごとやってしまいますか?」
部下達がリーダーにそう尋ねる。
 「いや、それはまずい。他の者に調べさせてきたが、あの教会の神父は実は腕の立つ剣士らしい。他にも軍司令部に知り合いなどもいるらしいからな。うかつに荒っぽい真似をすると飛んだ藪蛇になりかねん」
「では、どうします?」
部下達が問いかけると、リーダーは全身を近寄らせ、囁くように答える。
 「なるほど・・・」
リーダーの作戦に部下達は感心する。
「しばらく手は出さず、様子を探れ」
「はっ!」
リーダーの言葉に、部下達は様子を探りに外へ出ていった。


 それから数日後・・・・。
「よかった~。大分治りかけてるみたいですね~」
アシュトンはユーリの包帯を取りながら、傷がよくなっているのを見てホッとする。
 「そっか。そんならそろそろ大丈夫か?」
「でも油断はダメですからね!もうしばらくは辛抱ですからね!」
「わかってるよ・・・」
アシュトンの言葉にユーリは苦笑する。
 「それじゃあ僕はこれで。何かあったら呼んで下さい」
アシュトンはユーリの包帯を替え、ベッドにユーリを寝かせると、部屋を出ていった。
 (それにしてもよかった・・・。ルシフェルがいなくて・・・)
救急箱の中身をチェックしながら、アシュトンはホッとしたように心の中で呟く。
ルシフェルはユーリがアシュトン達に助けられた日の少し前から、魔界に戻って来た。
何でもガブリエルにかなり面倒な仕事をうまいこと押しつけられたらしく、そのせいでここ数日全く帰っていなかった。
 そのため、ユーリという悪く言えば怪しい、しかも厄介事を背負っているような人物が教会にいても大丈夫なのである。
(ルシフェルがいたら・・・絶対に騒ぎになるものね・・・)
ルシフェルには悪いと思いつつ、そう呟かずにはいられなかった。
 そのとき、不意に玄関のベルが鳴った。
「あ、はーい!今行きます!」
慌ててアシュトンは玄関へ急ぐ。
ドアを開けると、郵便屋らしい男がいた。
 「すいませーん、お届けものですー。ここにサインお願いします」
「あ、はい」
アシュトンは言われた通り、用紙にサインをしようとする。
そのとき、郵便屋が何やらスプレーのようなものを取り出した。
ハッとしてアシュトンは飛び退こうとする。
だが、それよりも先に中身が噴き出し、アシュトンの視界は真っ暗になった。


 目を覚ましたアシュトンは、自分が縄できつく縛り上げられ、床に転がされていることに気づいた。
「ここは・・・うぅう・・・」
あたりを確かめようとするが、頭がガンガン響くように痛い。
 「あ・・アシュトン・・さん?」
不意に聞き覚えのある声に、思わずアシュトンは振り向くと、同じように縛り上げられ、転がされたルカの姿があった。
 「ルカ!?どうしたの!?」
「ティア姉さんに頼まれて、買い物してたんですけど・・・道端で苦しそうな人がいて、医者に連れて行こうとしたら・・・」
「変なスプレーでもかけられたの?」
「は・・はい・・。目が覚めたら・・・ここに・・・。どこなんでしょう?ここ?」
「教会・・・みたい・・。でも・・もう何年も・・使われてないね・・・」
ようやく頭がはっきりしてきたアシュトンは、素早く回りを見回し、廃墟になった教会だと気づく。
 「ふふん。気づいたか」
不意に聞こえて来た声に思わず振り向くと、戦士や剣士らしい男達の姿があった。
「だ・・誰・・?」
「それは言うわけにはいかん。どうせユーリを始末したらお前達にも死んでもらうんだからな」
「まさか・・・ユーリさんを追ってた・・!!」
アシュトンの言葉にリーダーの戦士はニヤリとする。
 「ご名答、お前達にはやつをおびき出す餌になってもらうぞ」
「まさか・・・追われてるってわかってるのに・・・・」
「ふふん。あいつはそういう男さ」
「ボス!奴が来ました!!」
廃教会の壊れた窓から外の様子を見ていた手下が、リーダーにそう報告する。
 「よし!お前とお前はこいつらを見張ってろ!俺達はやつを始末してやる!!」
リーダーの命令で、戦士と剣士が一人ずつ残り、縛り上げたルカとアシュトンの喉元に剣を突きつけて見張りをする。
他のメンバーはリーダーを含めて全員が外に出ていった。
 戦士は剣を、剣士は大剣を構え、リーダーの戦士は剣のみならず連射可能なボウガンも手にして、ずっと向こうを睨みつける。
待ちかまえる敵達に対し、ゆっくりとユーリ・ローウェルは歩みを進める。
ユーリの姿を見やると、戦士達に緊張が走る。
 互いに、ゆっくりと歩みを進め、近づいてゆく。
戦士達は少なくとも8人以上、ユーリはたった一人、しかも怪我が治ったばかり。
だというのに、ユーリには恐怖など微塵も感じられない。
むしろ、堂々としていた。
 一歩、また一歩とユーリは平然と歩いてくる。
「あんまりこっちに来るんじゃねえ!!」
リーダーの戦士は思わずそう叫ぶとボウガンをぶっ放した。
だが、ユーリは剣を抜き放って矢を弾く。
 「蒼破刃!」
返す刀で衝撃波を飛ばし、戦士のボウガンを吹っ飛ばした。
思わず戦士が手を押さえそうになるのを尻目に、ユーリが一気に走りだす。
 リーダー格の戦士に接近したかと思うと、ユーリは真っ向から一閃した。
剣の軌跡と共に戦士の身体がのけ反り、そのまま倒れる。
ボスが一瞬で斬り倒されたことで、僅かだが、全員に隙が出来る。
 そこへユーリは右に左に大きく動いてはあっという間にそれぞれの敵に接近し、駆け抜けながら切り捨ててゆく。
「ひ・・・クソッっ!!」
仲間がどんどんやられてゆくことに焦りを見せた見張り達は、アシュトンとルカを引きずり出しながら、自らも現れた。
 「おぃ!動くな!こいつらがどうなってもいいのか!!」
人質を見せられ、さすがのユーリも動きが止まる。
「剣を捨てろ!早くしろ!」
切先を突きつけながら命令する男達に、さすがのユーリも剣を捨てようとする。
そのとき、とっさにアシュトンとルカが自分達を捕まえている男達の足の甲を思い切りふんづけた。
 「ぐぇ!!」
思わず男達は痛みに呻く。
同時に二人は縛られたままユーリのもとへ駆け出した。
 「さてと・・・これで形勢逆転だな・・・」
人質達が自分の手元に戻るや、ユーリは剣を構える。
「く・・くくくそっ!覚えてろっっ!!」
残った戦士達は捨て台詞を残してそのまま逃げ去った。
 「ばーか、お前らの面なんかイチイチ覚えてられるかよ」
逃げてゆく戦士達にそう言いやると、ユーリは剣を振るってルカとアシュトンの縄を切る。
「大丈夫か?」
「あ・・は、はい・・・・」
アシュトン達が無事なことを確かめると、ユーリは済まなそうな表情で謝る。
 「すまねえな、アンタらを巻き込んじまって」
「いえ・・。無事でよかったです・・。でも・・どうして?」
「おっと・・。悪いがそれは勘弁してくれ。人には色々ワケってのがあんのさ」
「す、すいません」
「いーよ、別に。それより・・色々世話になったな」
「あの、どこへ?」
「さぁな。風の向くまま気の向くまま、それが俺なんでね。あばよ!!」
そういうと、ユーリはそのままどこかへと去っていった。
 「ふぅ・・・。色々・・大変でしたねぇ・・」
「そうだね・・。あれ?ねぇ、ルカ、何か空が暗くなってきてない?」
「え・・・?あ・・そ・・そういえば!!」
すっかり暗くなりかけている空に二人は慌てる。
 「「大変っ!早く帰らなきゃ怒られる!!」」
二人は顔を青くすると、慌てて帰っていった。


 「・・・・・・・・・・・・」
ルカもアシュトンも黙ったまま、恐る恐るルシフェルとルークの様子を伺っていた。
慌てて帰ったものの、厄介な仕事を終えて魔界から戻って来たルシフェルと、中々帰って来なくて探しに出ていたルークと帰る途中で鉢合わせしてしまい、そのまま教会へ連行されたのである。
 「で・・こんな時間まで、どこ行ってたんだよ?」
不機嫌極まりない声でルークが尋ねる。
「あ・・あの・・街外れの・・使われなく・・なった・・・教会・・・」
「あん?何でんなところ行ってやがったんだよ?」
「そ・・その・・自分で・・行った・・わけじゃ・・ないんだ・・・」
ルカに代わってアシュトンがそう答える。
 「どういうことだ?」
怪訝な表情を浮かべるルシフェルに、アシュトンは言いにくそうに答える。
「うぅ・・。実は・・何か・・・その筋の・・人達みたいな・・のに・・・捕まっちゃって・・・」
「何ぃぃ!?どういうことだぁ!?」
アシュトンの言葉にルシフェルは目が飛び出そうになる。
 「ごめん・・実は・・・」
隠せないと思ったのだろう、アシュトンは正直に、怪しい連中に追われて怪我をしたユーリ・ローウェルを匿い、手当てをしたこと、そのために荒っぽい輩にさらわれ、ユーリをおびき出す人質にされたこと、おびきだされたユーリのおかげで、事なきを得たことなどを話した。
話しているうちに、ルシフェルとルークの表情がみるみるうちに険しくなっていく。
やがて、アシュトンの話が終わるや、途端にルシフェルが口を開いた。
 「この・・・馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
思い切り怒鳴られ、アシュトンは縮こまる。
「ご・・ごめん・・・」
「ごめんではない!胡散臭い男を匿っただと!?何を考えているのだぁ!!」
「だ・・だって・・今にも・・死にそうで・・放って・・おけなかったからぁ・・・」
「だったら何故役人に知らせなかったぁ!!」
「ひぃぃ・・。ユーリさんが・・どうしてもって・・・」
「その時点で怪しいやつだとわかるだろうが!!馬鹿者!!」
「ご・・ごめんなさい・・・」
「ごめんなさいではないわ~~~~!!!」
ルシフェルはそう叫ぶと、アシュトンを強引に引き寄せ、ベッドの縁に腰を降ろすと、いつものようにアシュトンを膝に載せる。
その傍では、同じようにルカがルークの膝に載せられていた。
 ルカとアシュトン、それぞれが膝に載せられると、いつものようにズボンを降ろされ、お尻をあらわにされる。
さらに、二人とも膝を組み、おかげでお尻が高く突き上げられる。
「「う・・うぅう・・・」」
お尻がむき出しになるや、二人の口から羞恥と恐怖が入り混じった声が漏れる。
 「ルカ、今日はマジ怒ってっからな。滅茶苦茶泣かすぜ」
「アシュトン・・・。今日はちょっとやそっとでは許さんからな・・・」
全身が恐怖に震えそうな宣告をするや、ルーク、ルシフェル、それぞれの平手が高く振り上げられた。


 バアッジィィ~~~ンッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!
 「うっわぁぁぁぁ~~~~~~~~んっっっっっっっ!!!!!!!」
初っ端から豪雨のような平手の嵐にルカは絶叫する。
「こんの・・・馬鹿野郎がぁぁぁーーーーーっっっっっ!!!!!」
ルークは本気で叫びながら、弟のお尻に容赦ない平手の雨を降らせる。
 ビッダァァァ~~~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッッッ!!!
「うわああんっ!!わぁぁんっ!痛っ!痛あっ!痛ぁぁぁ~~~いっっっ!!」
ルカは両脚をバタつかせて泣き叫ぶ。
まだ始まったばかりだというのに、既にお尻は満遍なく赤く染まっていた。
 「胡散臭ぇ野郎をこっそり教会に匿って面倒見てただぁ!?何考えてやがんだぁ!!」
ルカのお尻にこれでもかと平手を浴びせながら、ルークはお説教をする。
「ひぃん・・。だってぇ・・・放って・・・おけなかったからぁぁ・・・」
「馬鹿野郎!それでどーなった!?変な奴らに誘拐されて、斬り合いに巻き込まれかけたんだろーが!!下手したら殺されてたんだからな!わかってのかぁぁぁ!?」
「ご・・ごめんな・・さぁぁい・・・」
「馬鹿野郎!!『ごめんなさい』は当たり前なんだよ!今日はキッチリお仕置きしてやっからな!!」
「そんな~~~っっ!!許してよ~~~!!!」
必死に謝るルカだったが、完全に怒っているルークは容赦なく叩き続けた。
 「ひぃ・・・ひっひぃん・・・」
ルークの膝の上で、身体を震わせながらルカは泣いていた。
お尻は今や倍ぐらい腫れ上がっており、触ると熱した石炭のように熱い。
 「ひぃん・・ごめんなさぁい・・ごめんなさい・・・ごめんなさぁぁい・・・」
ルカはしゃくり上げながら、必死になって謝る。
「ルカ、反省してっか?」
ルークは一旦お尻を叩く手を止めて尋ねる。
 「ひぃん・・。してる・・・してるよぉぉ・・・。こっそり・・危ないことして・・・ごめんなさぁい・・・・。心配・・させてぇ・・・ごめんなさぁぁい・・・」
「まーわかってるみてーだな。そんならこの辺で勘弁してやるよ」
ルークはそういうと、ルカをいつものように抱き起こし、お尻が触れないように膝に座らせて抱きしめる。
 「うわぁぁ~~んっっ!ルーク兄さぁ~んっ!」
「馬鹿野郎!いつも言ってっだろ!ビービー泣くんじゃねーよ!」
「だってぇ・・・お尻・・・痛いぃぃ・・」
「あーもうっ!しょうがねーな!」
ルークはそういうと、いつものように赤く腫れたルカのお尻を優しく撫でてやりだした。


 バアッジィィィ~~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッ!!!
「わあああああんっっっ!!!痛ぁぁいぃぃぃぃ!!!!!!」
いつも通りの容赦ないお仕置きに、アシュトンは絶叫すると同時に、両脚をバタつかせる。
 「この馬鹿者がぁぁぁ!!!あからさまに胡散臭い男を教会に匿いなんぞしおってぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ルシフェルは怒りの声を上げながらバシバシとアシュトンのお尻を叩いてゆく。
 「うっわぁぁ~~~んっっ!!だ、だって・・放って・・おけなかったん・・だよぉぉぉぉぉ・・・」
「馬鹿者ぉぉ!!それでどうなった!そこの大剣小僧共々誘拐された上に人質にされたではないかぁぁ!!!」
容赦なく平手の嵐を振り下ろしながら、ルシフェルはお説教を続ける。
 「いつもいつも言っているだろうが!お前は危機感が足りないとをを~~~!!今まで何度口を酸っぱくして言ってきたと思っているのだ~~~~!!!」
今回は本当に命の危険があっただけに、ルシフェルの怒りも尋常ではない。
 「ひぃぃん・・・。ごめんなさぁぁい・・・。反省・・してる・・からぁぁ・・・」
アシュトンは必死に謝るが、それが却ってルシフェルの怒りに火をつける。
「馬鹿者ぉぉ!!反省するのは当たり前だぁ!!今日はこんなものでは許さんぞぉぉ!!」
ルシフェルはそう叫ぶと、愛用のパドルを取り出した。
 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「うっわああああ~~~~~~~~っっっっっっ!!!!!!」
パドルのさらなる攻勢に、アシュトンは絶叫する。
 「許さんっ!許さん許さん許さん許さん許さん~~~~~~!!!!」
「なぁぁぁ~~~~っっ!!ちょ、ちょっと・・ルシフェル~~~っ!!ひぃぃぃぃ~~~~~~~~~~っっっ!!!」
完全に激昂して我を忘れているルシフェルに、説得しようとするアシュトンだったが、功を奏するはずもなく、ひたすら振り下ろされるパドルの嵐に、悲鳴を上げるしかなかった。
 「ひぃん・・。ひぃひぃぃぃん・・・・」
泣きじゃくるアシュトンのお尻は、今や三倍くらい腫れ上がっていた。
「ごめん・・なさい・・・ごめんなさぁい・・・ごめんなさぁぁい・・・」
泣きながらアシュトンは必死になって謝る。
 「反省したか?」
パドルを振り下ろす手を止めてルシフェルは尋ねる。
「ひ・・ひぃぃん・・。危ないかもって・・・わかってたのに・・危ないこと・・に関わって・・・危ない目に・・遭って・・ごめんなさぁぁい・・・」
「もうひとつ、大事なことがあるだろう?」
「ひぃん・・・心配・・かけちゃって・・・ごめんなさぁぁい・・・」
「よしよし・・・わかっているようだな・・・」
ルシフェルはそういうと、やはりいつものようにアシュトンを抱き起こすと、お尻が触れないように膝の上に座らせて抱きしめる。
 「よかった・・・。本当に・・・無事で・・・」
「うん・・。怖い思い・・させちゃったね・・」
「わかってくれればよいのだ。これからは・・危ないことには関わってはいかんぞ」
「うん・・約束するよ・・・」
「わかってくれればいい。もう少ししたら・・・薬を塗ってやるからな」
ルシフェルは優しくお尻を撫でながら、そう言った。


 (さてと・・・どうしたもんかねぇ・・?)
山から吹き下ろす強い風を受けつつ、ユーリは悩んでいた。
ユーリの目の前にあるのは二股に分かれた道。
どっちに行こうか、決めかねているのだ。
 考え込んでいると、ふと枯れ枝が転がっていることに気づく。
それを見たユーリは拾ったかと思うと、思い切り投げ上げた。
ゆっくりと落ちた枯れ枝は左の道を指し示す。
それを見ると、ユーリは左の道をゆっくりと歩き出した。


 ―完―

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