マルコ神父16(BL・アダルト要素あり)



(BL・アダルト要素ありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 (こ・・ここですね・・・)
マルコ神父は緊張した面持ちを浮かべて、ジッと目の前の店を見つめていた。
外装や看板は風俗店らしい感じのもの。
とても神父が入るにふさわしいものではない。
マルコ神父の姿も、普段と違ってスーツ姿だった。
 (は・・入らないと・・。でも・・)
マルコ神父は入ろうとしてためらう。
以前、知らずにこの手の店に関わり、ひどい目に遭いかけたことがあるのを思い出したのだ。
 (何をためらっているんですか!?今さら何を言ってるんです!?)
尻込みしそうになる自身を、マルコ神父は叱咤する。
(調査をすると自分で決めたのでしょう!?なのに今さらここで逃げる気なんですか!?恥を知りなさい!)
ためらう自身に必死でマルコ神父は発破をかける。
同時に数日前のことを思い出していた。


「マルコ、ちょっといいか?」
「何です?仕事中なんですが」
声をかけてきたネド神父に対し、マルコ神父は作業を中断すると、不機嫌そうな声になる。
 「そう露骨に嫌そうな顔すんなよ。ショックだぜ」
「これくらいでショック受けるようなネド神父じゃないでしょう?それより・・何なんですか?大したことじゃないなら怒りますよ?」
「わかってるって。大事なことなんで怒るなよ」
「ならいいでしょう。ですが、手短に済ませて下さいよ」
渋々といった感じで、マルコ神父はようやく了承する。
 「最近、教会の近くに出来た店、知ってるか?」
「あの店ですか?それくらい知ってますよ」
マルコ神父はそれを聞くと、不機嫌な、というよりも嫌悪感をあらわにした表情を浮かべる。
それも無理もないことで、その店というのは、いかがわしい商売をしている店だったからだ。
おかげで最近、胡散臭い輩が教会の近くで見かけられるようになり、治安上教会や町の方でも問題視し始めたところである。
 「その店なんだがなぁ、どうも違法な店らしいんだよ。まぁそうでなくとも場所柄ああいうのがあるのはよくねえしな」
「わかりきったことでしょう。で、どうするんです?」
「それなんで調査することになったんだわ」
「調査・・もしかして・・あの店に行くんですか?」
「当たり前だろ。行かなきゃあ調査出来ねえし。ん?どうしたんだ?そんな顔して?」
「は?何か私の顔についてますか?」
突然尋ねられ、マルコ神父は怪訝な表情を浮かべる。
 「いや、何だか凄く嫌そうな顔してたからな」
「な、何を言ってるんですか!?そ、そんな顔してません!!」
ネド神父の言葉をマルコ神父は否定する。
 「そうか~?何か凄く面白くなさそうな顔してたな。ハハ~ン、俺がそういう店行くとか言ったから妬いてるのか?」
ネド神父はニヤニヤと面白がっているような笑みを浮かべる。
「そ、そんなワケないでしょう!あなたがどういう店に行こうが妬くワケないでしょう!?」
「隠すなって。大丈夫だって。俺はマルコ一筋だからな」
「違うと言っているでしょう!!もう用は済んだんじゃないですか!!さっさと出て行って下さい!!」
カッとなったマルコ神父は強引にネド神父を追い出してしまう。
「タハハハ・・ちょっとからかいすぎたかね・・・」
マルコ神父の態度にネド神父は苦笑すると、自分の仕事へと戻っていった。
 「全く・・・呆れた人ですね・・!私が・・ヤキモチなんか・・!!」
そこまで言いかけたところで、マルコ神父はその手の店でネド神父が鼻の下を伸ばしている光景を思い浮かべる。
直後、何とも形容しがたい感覚が胸の奥底から浮かび上がって来る。
 (違います!妬いてなんか・・・!!)
そう思いつつも、ネド神父がそういう店へ行くといったことが心を乱す。
「ああもうっ!何なんですか~~~!!!」
苛立ちのあまり、マルコ神父はそう叫ばずにはいられなかった。
 (く・・・!!べ、別にネド神父がこういうところに行くのが嫌だからじゃありませんよ!!あんないい加減な人にこういうところの調査を任せたら仕事そっちのけで遊んでしまうからですよ!!し、仕方なくですからね!!)
数日前のことを思い出しながら、マルコ神父は弁解するように心の中で叫ぶ。
(とにかく・・入りましょう。そうしないことにはどうにもなりませんし)
腹をくくると、マルコ神父は店の中へと入っていった。


 (な・・何て・・格好・・ですか!?ふしだらな!!)
マルコ神父はテーブルを行き来するウェイターの姿にそう叫びたくなる。
ウェイター達が着ているのは、SMなどで使われているレザー系の服、それもかなりきわどいデザインのもの。
それを美しい青年のウェイターが着ているのだが、何ともエロスで背徳的な感じを醸し出している。
往年のセクシー女優さながらにお尻を振って歩き、鼻の下を伸ばしている客(いずれも男)にしなだれかかりながら、相手をしているその姿は、何とも背徳的だ。
 (ね・・ネド神父なんかに・・任せなくて・・よかったですね・・)
店の片隅で縮こまり、他の客同様に酒を飲む素振りをしながら、マルコ神父はそう思う。
ネド神父のことだ、こういう場所に来たら仕事そっちのけで本気になって遊ぶだろう。
それに、ネド神父が自分以外に鼻の下を伸ばしているのは嫌だ。
 (って何を考えてるんですか!べ、別にヤキモチなんか・・・!!)
マルコ神父は自身にそう言い聞かせる。
(それより・・・。肝心の調査を進めませんと・・・。しかし・・・・)
マルコ神父は考え込む。
一見すると、店員がエッチな格好をしていたり、客とふざけ合ったりしながら酒を飲んだりしているだけだ。
肝心の部分がわからない。
どうしたらいいものか、と考えていたときだった。
 不意に客の一人が、ウェイターの一人と連れあって奥の方へと消えてゆくのが見えた。
とっさにマルコ神父は立ち上がり、後を追う。
すると客とウェイターは店の奥から階段を通じて地下へと降りてゆく。
マルコ神父が後を追ってゆくと、幾つものドアが左右に並んだ廊下へとたどり着いた。
 ドアの向こうからは悲鳴や嬌声、肌を打つ音などが聞こえてくる。
(な・・なな何ですか!?)
音に思わず驚き、マルコ神父は後ずさりそうになる。
(何をしてるんですか!?目的を忘れたんですか!?調査に来たのでしょう!?)
その場から逃げ出しそうになる自身を叱咤し、マルコ神父は勇気を奮い起す。
恐る恐るマルコ神父は近くのドアの前に立つと、小窓から中を覗き込んだ。
 ビシッ!バシッ!ヒュンッ!ビシッ!
「むっ!むぅぅ!むっ!むっ!うぅうぅ!」
空を切る音や肌を打つ音と共にくぐもった声が漏れる。
声の主はレザー製ボンテージファッションの青年。
拘束台にお尻を突き出した体勢で拘束され、梨型の器具を最奥部に突っ込まれ、無理やりに広げられている。
おかげで内部が見えそうになり、出血までしていた。
 (あ・・・!!)
青年の蕾をこじ開けている客の男を見るや、マルコ神父は我が目を疑う。
男は政治関係のニュースや新聞記事で見かけたことがある市議会議員だった。
 (何てことですか!?議員ともあろう者が!!)
マルコ神父は思わず憤慨する。
まさかと思い、マルコ神父は他の部屋もドアの小窓を通して覗いてみる。
すると、いずれの部屋も実業家やタレントらしい社会的地位のある男性が若く美しい青年をなぶりものに、それもとても合意の上とは思えない行為をしている。
 (ふしだらな!いや・・そういう問題じゃありません!!)
美しい若者をいたぶり凌辱する、そんな光景にマルコ神父は背筋が寒くなる。
すぐにも警察へ訴えよう、そう決意すると、急いでその場を立ち去ろうとする。
 「おい」
不意に呼び止められ、思わずマルコ神父は立ち止まる。
振り返ろうとしたそのとき、後頭部に鈍い衝撃を覚え、そのまま気を失った。


 「くぅぅ・・・・」
頭の中でガンガン鳴り響いているかのような感覚に、マルコ神父は思わず呻き声を漏らす。
「目が覚めたか」
聞き慣れぬ声に思わずマルコ神父は顔を上げる。
すると、いつの間にか見知らぬ男が数人、部屋に入って来ていた。
 「何です、あなた方は」
マルコ神父は男達の様子に危険を感じながらも、平静を保とうとする。
「それはこっちの台詞だ。何をコソコソと嗅ぎ回ってる?」
「嗅ぎ回る?あなた方の勘違いじゃないですか?」
「しらばっくれるんじゃねえ!大人しく吐け!」
「勘違いだと言っているでしょう!そちらこそ・・後ろ暗いことでもあるんじゃないですか!?」
(しまった!?)
叫びつつ、マルコ神父は後悔する。
この手の輩にこんなことを言えば、まずい事態になることは分かりきっている。
だが、屈服などしたくない、その気持ちが先走ってしまった。
 「コイツ・・いい度胸だ!おい!上玉だから惜しいが・・余計なことされても困る。たっぷり遊んだ上で始末してやれ!」
兄貴分らしい男の言葉に、残りの連中の目の色が変わる。
マルコ神父が危険を感じたと同時に、男達が飛びかかった。
 あっという間にスーツが引きちぎられ、床に押し倒される。
「ひ・・・!!」
一人が圧し掛かり、獣欲に満ちた厭らしくおぞましい表情を近づけ、臭い息を吐きかける。
恐怖と嫌悪にマルコ神父が思わず身を震わせたそのときだった。
 突然、ドアが乱暴に開いた。
同時に何かが勢いよく飛びこんで来たかと思うと、鈍い音がたて続けに響いた。
 「大丈夫か?」
「ってネド神父!?どうして!?」
マルコ神父は、ネド神父の姿に思わず驚く。
「お前がいつの間にかいないからまさかと思ってな・・・。しっかし・・・何て格好だ・・」
「く・・・。こ・・これは・・・」
引き裂かれ、肌が露出した姿に、マルコ神父は思わず顔を赤くする。
 「まぁいい、一応念のために持ってきといた。早く着替えろ」
「す・・すみません・・・」
マルコ神父は恥じ入る声で礼を言うと、ネド神父が持ってきた神父服を受け取り、すぐに着替える。
「礼なんかいい。帰るぞ」
「ですが・・このままでいいのですか?」
ネド神父に殴られ、気絶している男達を見やりながら、マルコ神父は尋ねる。
「すぐに警察が手入れにやって来る。それとも・・・・事情聴取なんかされて、恥ずかしい目に会ったことを知られたいのか?」
「そ・・そんなわけ・・ないでしょう!」
屈辱感に顔をゆがませてマルコ神父は言う。
 「だったらさっさと帰るぞ」
「え・・ええ・・・」
マルコ神父はそう言うと、ネド神父について店を後にした。


 「マルコ・・・怪我とかは・・してないか?」
教会に戻ると、ネド神父はマルコ神父にそう尋ねる。
「ええ。怪我なんてしてませんよ」
「そうか・・。よかった・・・」
マルコ神父の言葉に、ネド神父は心底から安堵の息をつく。
だが、すぐに険しい表情になる。
 「この馬鹿ッ!何勝手な真似してんだっっ!!」
「も・・申し訳・・ありません・・・」
「申し訳ないで済むか!覚悟は出来てんだろうな!」
ネド神父はそう言うと、有無を言わさずマルコ神父の手首を掴んで引き倒す。
マルコ神父を膝の上に載せると、ネド神父はいつものように神父服の裾を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにした。
 「くぅ・・・!」
予想はしていたとはいえ、お尻をむき出しにされ、マルコ神父は羞恥に顔を赤らめる。
同時に屈辱感に全身を震わせた。
 「何だ?まだ叩いてもないのに怖いのか?」
「馬鹿なこと言わないで下さい!こんなもの、怖くも何ともありませんよ!」
「ならいい。じゃあ、いくぞ」
「叩くならさっさとやったらどうです!?蛇の生殺しなんて悪趣味ですよ!」
屈辱感を覚られまいと、そんなことをマルコ神父は言う。
ネド神父は左手でマルコ神父を押さえると、ゆっくりと右手を振り上げた。


 バシィィーーーンッッッッッ!!!
「く・・・・!!」
(何をしてるんですか!みっともないでしょう!)
最初から力強い勢いの平手に、マルコ神父は思わず苦痛の声を漏らす。
だが、すぐにそんな自身の惰弱さを心の中で叱咤する。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バチィンッ!
「・・・!・・!・・!・・!」
口には出さないものの、一打ごとの痛みに、マルコ神父は顔を歪める。
打撃を堪えようと、無意識のうちに全身に力が入り、緊張で強ばった。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!
(相変わらずだな・・・。まぁそこがマルコらしいが・・・)
お尻を叩かれながら、声を出すまいと必死に努力しているマルコ神父の姿に、ネド神父は無意識にそんなことを思う。
痛いなら素直に痛がったりした方が、心理的には楽だ。
耐えようとすれば、却って苦痛は増す。
(まぁそういうところが可愛いんだが・・・色ボケするわけにはいかんしな・・・)
マルコ神父の態度に思わず鼻の下を伸ばしかけるも、ネド神父は自戒する。
 バシィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バジィンッ!ビダァンッ!
「・・・ぁ・・・ぅ・・・・ぁ・・・っ・・・」
(だからどうして声なんか出すんです!恥ずかしいと思わないんですか!?)
無意識のうちに呻き声を出してしまう自分を、マルコ神父は叱咤する。
だが、身体は正直なもの。
意思とは裏腹に、口からは呻き声が漏れてしまう。
 ビダァンッ!バアジィンッ!バアアンッ!ビバジィンッ!バアシィンッ!
「・・ぁ・・・ぅぁ・・・・ぁぅ・・・ぁっ・・・ぁぁ・・・・」
一打ごとにマルコ神父の口から呻き声が漏れ、表情が変わる。
 バアアンッ!バアジィンッ!ビダァンッ!バアアンッ!バアアンッ!
「ぅ・・あ・・・ぅ・・ぁ・・・つ・・・」
ビバジィンッ!バアジィンッ!ビダァンッ!バアジィンッ!ビダァンッ!
「あぅ・・・あくぅ・・あっ・・・ひぁ・・・あっ・・・」
平手が振り下ろされるたび、マルコ神父のお尻には赤い手形が刻みつけられる。
手形が重なり、お尻の赤みが増してゆくごとに、マルコ神父の呻き声はより大きくはっきりしたものとなる。
同時に、手の甲や額から滲みでる汗が増え、表情もより苦しげなものへと変わってゆく。
 (頃合いだな・・・・)
お尻を叩きながら、ネド神父はそんなことを心中で呟く。
「ったく・・・何やってんだよ・・・」
呆れたような口調で、ネド神父はいつものようにお説教を始めた。
お仕置きはあくまでも反省させることが目的。
である以上、何故お仕置きされているのかをきちんと理解させた上で、反省してもらわなくてはいけない。
 ビダァンッ!バアジィンッ!バシィンッ!バアアンッ!ビダァンッ!
「あの手はヤバイってことは知ってんだろ?それなのに何だって勝手に調査なんかしたんだ。この馬鹿っ!」
「く・・!くぅぅ・・!くっ!ぐくぅぅ!!」
より強くなった平手打ちの苦痛に、思わずマルコ神父はさらに顔を顰める。
「それでどうなったと思ってんだ!危うく口じゃあ言えねえことされるところだったんだぞ!」
「ぐ・・!も・・申し訳・・ありま・・うぐぅぅ!」
謝ろうとするも、容赦なく叩きつけられる平手打ちに、マルコ神父は表情を歪める。
 「謝るのは当たり前だろ!それより何だってこんなことしやがった!!」
「そ・・それは・・・」
そこまで言いかけて、マルコ神父はハッとする。
(待って下さい!ネド神父が・・鼻の下伸ばしてるようなことを言ったからなんて・・そんなこと言うつもりですか!?)
思わずマルコ神父は自身にそう呼びかける。
そんなことを言ったら、まるで自分が嫉妬しているように思われてしまう。
 「言えません・・・いえ・・言いたく・・ありません・・」
「何だと?」
マルコ神父の態度に、ネド神父の表情が厳しくなる。
 「本気でそんなこと言ってんのか?」
「だったら何だと言うんですか?あなたには言いたくないと言っているでしょう!」
「そうか・・・。だったら・・・こっちも容赦なんかしてやらんからな」
そういうと、ネド神父は膝を組む。
おかげで、マルコ神父は赤く染まったお尻を突きあげる体勢になった。
 「マルコ・・どうしても・・言わない気か?」
最後のチャンスのつもりか、ネド神父はそう尋ねる。
「しつこいですよ!言わないといっているでしょう!」
(私の馬鹿・・・)
自身の態度に、マルコ神父は自嘲したくなる。
こんなことをいえば墓穴を掘ってもっと厳しいお仕置きをされるだけだ。
 だが、嫉妬したなどと思われるくらいなら、とてつもなく厳しいお仕置きを受ける方がまだいい。
無意味なプライドなのはわかっていても、そうせずにはいられなかった。
 「わかった・・。なら・・後悔するなよ」
「そんなこと・・あるわけないでしょう!叩くなら叩けばいいでしょう!」
自分の振舞いを馬鹿なことだと思いつつ、マルコ神父は虚勢を張る。
ネド神父はそれを見ると、再びマルコ神父を左手でしっかりと押さえつけ、右手を振り上げた。
 バアッジィィィ~~~~~~ンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!
 「ぐっ!ぐぅぅぅぅ!ぎっ!うぁぁぁあ!!!」
容赦のない平手打ちの豪雨に、マルコ神父は苦痛の声をあげる。
ビバッダァァァァ~~~~~~~ンッッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!
「ぎぃぃぃ!!ひっぐぅぅ!!ううっ!ぐぅぅぅ!!」
声はより苦痛が滲み、無意識のうちにマルコ神父は両脚をバタつかせてしまう。
激しい打撃音、苦痛の声、それらがない交ぜとなって部屋に響きわたった。


 「うぅ・・あぅ・・ひっ・・あぅぅ・・・」
力尽きたような感じで、マルコ神父はネド神父の膝の上でグッタリしていた。
お尻は全体が見事な紅蓮に染め上がり、触ると火傷するかと思うほど熱を帯びていた。
(あ・・熱い・・。火が・・燃えてる・・よう・・です・・)
お尻に感じる熱に、マルコ神父はそう思わずにはいられない。
これ以上叩かれたらもう耐えられない。
 「マルコ・・・いい加減に言う気になったか?」
一旦、お尻を叩く手を止めてネド神父は尋ねる。
「い・・嫌・・ぐううっっ!!」
拒否しようとしかけたところを、ネド神父が軽くはたくように叩く。
手加減していたが、既に散々お仕置きされたお尻には、それでも過酷だった。
 「おぃ、もう限界なんだろ?いい加減素直になったらどうだよ?」
半ば呆れたような口調で、ネド神父は言う。
そんなネド神父に、マルコ神父はムッとしたような表情を浮かべる。
「嫌だと・・言って・・いるでしょう・・!叩くなら・・叩いたらどうです!!」
(ったく・・・本当に強情だな・・・)
取りつく島もないといった感じのマルコ神父に、さすがのネド神父もうんざりしたような表情になる。
 (どうする・・・。このままだと・・・気絶するまで叩く羽目になるぞ・・)
ネド神父は思わず考え込む。
確かに今回の件ではかなり怒っている。
ちょっとやそっとでは許す気は無い。
 だが、マルコ神父のお尻が限界なのもわかっている。
これ以上叩くのはマズい。
だが、お仕置きである以上、理由を話してもらえなくては、許すわけにはいかない。
(なら・・絡め手だな・・・)
すぐにネド神父は考えを纏めると、いきなりマルコ神父を肩へ担ぎあげた。
 「なっ!何をするんです!?」
いきなり肩に担がれ、思わずマルコ神父は叫ぶ。
「あん?お前さんがどうにも強情だからな。皆の前でお仕置きしてやることにした」
「な・・・!?」
ネド神父の言葉に、マルコ神父は愕然とする。
 (まさか・・そんな・・・人前で・・・!?)
思わず、以前新年パーティに招待されたときに起こした騒ぎで、後援者の前でお仕置きされたときのことを思い出す。
(あんな・・・思いを・・また・・・)
あのとき感じた羞恥や屈辱感、情けなさ、それら様々な感情が今にも蘇りそうになる。
 「ま・・待って!待って下さい!?」
「だったら話すか?」
肩に担いだまま、ネド神父は尋ねる。
「そ・・それは・・・」
マルコ神父は思わず躊躇う。
公開のお仕置きも嫌だが、事実を話すのも恥ずかしい。
 そんな躊躇には構わず、ネド神父は外へ出ようとする。
「待って下さいっ!お願いですっ!」
「あん?話す気が無いんなら無駄だ」
(そ・・・そんな・・・・!本気ですか!?)
マルコ神父は目の前が真っ暗になりかける。
このままだと本当に皆の目の前でお仕置きをするだろう。
 (いや・・・そんなのは・・嫌・・絶対!?)
マルコ神父は心底からの叫びを心の中で上げる。
嫉妬したと思われるのは恥ずかしい。
だが、公開のお仕置きの方がもっと恥ずかしいし恐ろしい。
二つの恥を秤にかければ、どちらを取るべきかは明らかだった。
 「わかりました!話しますっ!ちゃんと話しますからっ!だから皆の前でだけはやめて下さいっっっ!!!」
「やっとか・・・やれやれ・・・」
マルコ神父の言葉にネド神父はホッとする。
 「そんじゃあさっさと話してもらおうか?」
マルコ神父を肩から降ろすと、ネド神父はそう言う。
「わ・・わかっています!じ・・実は・・・」
心底嫌そうな表情を浮かべつつ、マルコ神父は重い口を開いた。


 「だ・・・だーはっはっはっはっ!!!」
「笑わないで下さいよ!だから嫌だったんです!」
笑い声をあげるネド神父に、マルコ神父は不機嫌そうな表情になる。
必死の思いで話したのに、笑われてしまったからだ。
 「悪かった悪かった。機嫌直してくれって」
「どの面下げてそんなこと言うんですか!そもそも・・あなたがあんなふざけたこと言うから悪いんでしょう!その上・・あんなに笑って!!」
マルコ神父はすっかり拗ねてしまう。
そもそも、ネド神父が鼻の下を伸ばしているかのような発言をしたからこういうことになったのだ。
それなのに、嫉妬をしたことを笑われては、怒りたくもなる。
 「からかったり笑ったのは悪かったって。頼むから機嫌直してくれよ」
「知りません!もう!」
「たはは・・・・仕方ないなぁ」
困ったような表情を浮かべたかと思うと、ネド神父は思い切りマルコ神父を抱き寄せる。
マルコ神父が気づいた時には、既にキスをしていた。
 「ん・・は・・って何するんですか!?」
カッとなったあまり、マルコ神父は思い切りビンタをしてしまう。
「いや。お前さんがあんまり可愛いからついな」
「ついじゃないでしょう!少しは場所を・・ううっ!!」
言葉を続けようとしたところへ、お尻の痛みにマルコ神父は思わず床に崩れ落ちそうになる。
 「おぃおぃ、無理するなよ。尻真っ赤っかなんだからよ」
「誰の・・せいだと・・思って・・くぅぅ・・!!」
ネド神父を睨みながらも、マルコ神父はお尻の痛みに顔を顰める。
そんなマルコ神父を、ネド神父は抱き起こすと、膝の上に座らせ、優しくお尻を撫でてやる。
 「まぁ責任取って尻が治るまではちゃんと面倒見てやるから安心しろって」
「そ・・そんなの当たり前でしょう!自慢そうに言わないで下さい!」
マルコ神父はそう言うと、プイッと顔をそむける。
ネド神父はそんなマルコ神父に愛おしい目を向けると、お尻を撫でつづけた。


 ―完―

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