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プライドと恐怖(SO2&テイルズより:ロイド/キール、共演パロ、BL)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにしたSO2&テイルズ共演パロです。BL要素もあります。許容出来る方のみご覧下さい)


 「あれ?大丈夫かよ?キール?」
「何がだ?」
キールはロイドに声をかけられ、思わず問い返す。
 「いや、何か眠そうだからよ。寝不足なんかじゃねえかって・・」
「何を言ってるんだ。僕がそんなことになるわけないだろう」
「でもよ・・」
「ロイド?僕が自分の体調管理も出来ないような人間だと思ってるのか?」
心配そうなロイドに、キールは何だかムキになって睨みつけるようにいう。
「そ、そうじゃねえよ。わ、悪かったって!」
「そんなことを気にしてる暇があったらさっさと問題を解いたらどうなんだ?」
キールは不機嫌そうな表情で、目の前のプリントを解くように促す。
「わ、わかったって」
キールに促され、問題に取りかかるも、ロイドはチラリとキールの方を心配そうに見やる。
 「ロイド・・・。余所見なんてしてるんじゃない。問題を解いたらどうなんだ?」
「わ、わかってるって。でもよ・・・やっぱし・・眠そうじゃねえ?」
「そんなことないって言ってるだろう?僕の言うことが信用できないのか?」
「そういう・・わけじゃ・・」
口ごもるロイドに、キールは厳しい表情を浮かべる。
 「ロイド・・そもそもロイドの方から僕に頼んできたんだろう?それなのに・・僕の言うことを信じられないのか?」
そういうと、キールはテキストやプリントを取り上げてしまう。
 「キール?」
「今日はもう終わりだ。ちゃんと勉強する気が無いみたいだからな」
「え?ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
ロイドは慌てるが、キールは構わず出ていこうとする。
 「キール!俺が悪かったって!謝るから機嫌直してくれって!」
「謝ればいいってものじゃないだろう。今日はもう終わりだ」
「キール・・・」
非情な宣告に肩を落としているロイドを尻目に、キールは無情にも部屋を出ていってしまった。


 (僕と・・したことが・・・)
ロイドとのやり取りを思い返し、キールは後悔せずにはいられなかった。
(ああも邪険にしなくてもよかったじゃないか。ロイドは心配しただけだろう?そもそも自分が寝不足なんかになったのが悪いんだろう!)
 ロイドとのやり取りを思い返しながら、キールは自身を叱咤する。
ロイドの心配した通り、ここ最近は寝不足だった。
論文の執筆や、ロイドのためのテキスト・プリント作りをしていたからである。
 しかし、プライドの高いキールにとっては、寝不足など体調管理もきちんと出来ていない、と言われているように思えてしまう。
ロイドは心配して言っただけなのに、つまらない自分のプライドから、邪険にした上、授業まで投げ出してしまった。
 (後で・・・謝らないと・・・)
自分の振舞いを振り返り、そう思わずにはいられない。
(は・・!待て・・!こっちからあんな邪険にしておいて・・それで謝るだなんて・・・ロイドがどう思う?)
ふとキールはそのことに思い至る。
幾ら人のよいロイドでも、あんな風に邪険な対応をされたら、不快に違いない。
怒っていてもおかしくないだろう。
こっちから邪険にしておいて、謝って許してもらおうなど、虫がいいというものだ。
 それに、理由が、寝不足かと言われて思わずカッとなったから、などというつまらない自分のプライドによるもの。
そんな理由であんなことをしたのだ。
そういう人間を許せるものか?
(僕だったら・・無理だ・・・)
キールは自分がそういう立場だったら、と想像し、そう結論する。
 (いや・・・それどころか・・嫌な奴とか思われる・・・。待て・・下手をしたら・・・嫌われる!?)
考えているうちに、最悪の可能性が浮かんでくる。
 (ど・・・どうしたら・・・!?謝らないと・・でも・・・!!)
あんな邪険な対応をした以上、謝りたい。
でも、ロイドの方も怒っているかもしれない、嫌われるかもしれない、その可能性がのしかかる。
(どうすれば・・・いいんだ・・・!?)
袋小路に陥り、キールは頭を抱えずにはいられなかった。


 それからさらに数日後・・・・。
「!!」
ロイドの姿を見かけるや、キールはすぐに身を隠す。
キールに気づいたのだろう、ロイドは足を速めるが、すぐに姿を見失ってしまう。
しばらくロイドはあたりを見回したが、キールの姿は見当たらない。
ロイドはため息をつくと、諦めて立ち去った。
 (行ったか・・・・・・)
キールはホッと安堵の息を漏らす。
だが、すぐに辛そうな表情を浮かべた。
 (落ち込んでるな・・・。無理も無いか・・・・)
すっかり肩を落とし、元気の無いロイドの姿に、キールは胸を絞めつけられる。
数日前のことが原因で、キールはロイドを避けていた。
当然、個人授業もしていない。
顔を合わせるのが気まずいからだ。
それで、見かけても逃げたりしてしまう。
 (どうしたらいいんだ・・・。このままだと・・倒れでもしそうだぞ・・・?)
ロイドの姿に、キールは心配になる。
自分が顔を合わせようとしないから、ロイドはすっかり落ち込んでしまっている。
ロイドのことだ、恐らく自分が悪いと思っているだろう。
それで自分に謝ろうと思っているに違いない。
 (僕の馬鹿・・!!それが・・わかっているのに・・・どうして・・!!)
キールは自分の不甲斐なさに歯噛みしたくなる。
ロイドは悪くない。
自分がつまらないプライドから妙な勘ぐりをして邪険な対応をしてしまったのが悪いのだ。
 だが、自分がそんなことをしておきながら、どの面下げて謝れるのか、というこれまたつまらないプライドと、嫌われてしまうかもしれないという恐怖が、キールを縛る。
それゆえにロイドから逃げ回り、ますます悪循環に陥っていた。
 「どうしたんだ?何か随分落ち込んでるな?」
ガイはロイドを見かけると、声をかける。
「ああ・・ガイかよ」
ロイドはガイに気づき、力の無い声で返事をする。
 「何か・・あったみたいだな?どうしたんだ?困ってるなら相談に乗るぞ?」
「ありがとな。実は・・・キールのことでさ」
「キールと?そういえば二人とも様子がおかしいような気がしてたが・・。やっぱり何かあったんだな?」
最近のキールとロイドの様子を思い返し、ガイはそう尋ねる。
 「ああ。実はさ・・・・・・・」
そう切りだすと、ロイドは先日の個人授業のことを話す。
「なるほどなぁ。寝不足とかって聞いたらキールがヘソ曲げたんだな?」
「ああ。それで・・・謝りたいんだけど・・・避けられちまって・・・。メチャクチャ怒ってんかなぁ・・・やっぱ・・・」
話しながら、ロイドは再び落ち込んでしまう。
 「うーん・・それはないと思うぞ?」
「そうなのかよ?でも避けられてるのは事実だし・・・。やっぱり・・・・」
ロイドは再び落ち込みそうになる。
(コイツはマズイな・・・)
いつもと違ってすっかり落ち込んでしまっているロイドに、ガイは心配になってくる。
下手をするとロイドがどうにかなってしまうかもしれない。
 「ロイド・・・俺に任せてくれないか?」
「え?いいのかよ?」
「ああ。何とかしてみせるさ。だから安心してくれ」
「ありがとうな、ガイ」
「別にこれくらいいいさ」
元気が出たのか、今までより明るい表情を浮かべてロイドは礼を言う。
それを見たガイは少し安心しつつ、その場を離れた。


 (どうしたら・・・どうすれば・・いいんだ・・!?)
キールは苛立たしげな表情を浮かべ、悩んでいた。
ロイドにどうやって謝ろうか、それを考えているのだが、いい案が浮かばないのである。
それが苛立ちをかき立て、ますます考えが浮かばなくなる、という悪循環に陥っていた。
 不意に呼び鈴が鳴った。
(誰だ・・!?こんなときに!?)
キールは思わず苛立たしげな目を向ける。
不機嫌極まりない表情のまま出ると、ガイの姿があった。
 「何しに来たんだ・・?」
「おぃおぃ。そんな顔しなくたっていいだろう?」
あからさまに不機嫌そうなキールに、思わずガイはそう言う。
 「うるさいなぁ、僕は忙しいんだ。大した用じゃないのなら帰ってくれ!!」
そういうと、キールはドアを閉じてしまおうとする。
「待て待て。どうしても話がしたくてな。10分・・・いや5分くらいならいいか?」
「ふん・・・。それくらいなら仕方ないな」
ガイの言葉に、渋々ながらもキールはガイを中に入れた。
 「それで?一体何の用なんだ?手短に済ませてくれないか?」
リビングで向き合うと、つっけんどんな態度でキールはそう尋ねる。
「ああ。実はロイドのことでな」
ロイドの名が出るや、一瞬キールは動揺する。
(馬鹿!落ち着くんだ!)
自身を叱咤し、平静を装うも、微かに息は乱れていた。
 「ろ・・ロイドが・・どうかしたのか?」
「ああ・・・。最近、凄く落ち込んでてな。見ていられないくらいにな・・」
「そ・・そうか・・・」
キールは心臓が絞めつけられそうになる。
 (僕の馬鹿・・・!さっさと謝らないからだ・・!!)
心の中で、自分を罵らずにはいられない。
自分がつまらないプライドや恐怖心からロイドを避けているせいで、ロイドに辛い思いをさせている。
ロイドに申し訳なくて、本当にたまらない。
 「そ、それが僕にどういう関係があるんだ?」
(馬鹿!そうじゃないだろう!)
口とは裏腹に出てくる言葉に、キールは歯噛みしたくなる。
どうして素直に話せないのか。
そう思わずにはいられない。
 「それなんだが・・・。キール・・・ロイドと何かあったんだろう?」
(やっぱり・・そうか・・・!)
ガイの問いに、キールは心の中で呟く。
ロイドのことを言った時から、自分とロイドのことだろうと想像はしていた。
そもそも、二人を恋人同士にしたのは、ガイなのだから。
 「だ・・・だったら・・何だっていうんだ?」
(だからそうじゃないだろう・・・)
相変わらず、取りつく島の無いような態度を取る自分に、キールは呆れたくなる。
せっかくガイが手助けをしようとしてくれようとしているのに、どうしてこうも素直になれないのだろうか。
 「一体何があったか話してくれないか?場合によっては力になりたい」
(ど・・どうする・・?)
真剣な表情のガイに、キールは押し黙る。
正直に言えば、自分ではどうにもならない。
力を借りられるのならば、借りたい。
 (でも・・・。話したら・・どう思われる?)
キールはついそのことを考えてしまう。
つまらないプライドから機嫌を損ね、授業を投げ出したなどと知られたら?
あまりにも子供じみた、大人げない行為だと思われてしまうかもしれない。
その上、ロイドと顔を合わせるのが怖いから、逃げているだなんて知られたら?
そうすればますます子供だと思われてしまうだろう。
 (だ・・ダメだ・・!!話せない・・・!!)
持ち前のプライドが働き、キールの口を重くしてしまう。
「話すことなんかないさ。帰ってくれないか」
キールは愛想の無い様子で、そう言う。
「そういうわけにはいかないんだよ。キール、ロイドをあのままにしておいていいのか?」
(そ・・そんなわけ・・ないだろう!!)
ガイの問いにキールはそう言いたくなる。
だが、それを言えば話さなくてはいけない。
それはどうしても嫌だった。
 「話すことなんてないって言ってるだろう!それに・・・何だってイチイチ僕らのことに首を突っ込むんだ!!迷惑なんだ!!」
(馬鹿っ!そんなこと言うんじゃない!!)
思わず口に出た言葉に、キールは後悔する。
こんな態度を取れば、ガイも怒るだろう。
実際、目の前のガイの表情は僅かながら険しいものへと変わっていく。
 「キール・・・。そういうことは言うものじゃないだろう?」
「う・・うるさいなっ!余計なお節介はするなって言ってるだろう!!」
カッとなったキールは思わず愛用の杖を取ると、術を使おうとする。
とっさにガイは間合いを詰めるや、キールにビンタをした。
 「何をするんだっ!?」
(しまった!?)
頬を押さえ、口では抗議しつつも、キールは後悔する。
どう見てもキールの方に非があるからだ。
 「キール・・・。何をしてるんだ・・・」
「う・・うるさいっ!余計なお節介しようとするガイが悪いんじゃないか!ぼ、僕は悪くないっ!」
「そうか・・・。なら・・・仕方ないな・・」
ガイはため息をつくと、キールの手首を掴み、思い切り引っ張った。
 「うわあっ!?」
悲鳴と共に、キールはソファに腰を降ろしたガイの膝の上にうつ伏せになる。
キールを膝に載せると、ガイはローブを捲り上げ、キールのお尻をあらわにする。
 「何をしてるんだ!?やめないか!?痴漢っ!!」
「おぃおぃ。何言ってるんだ。お尻を出さなきゃお仕置き出来ないだろう?」
痴漢呼ばわりに苦笑しつつ、ガイはそう返事をする。
「冗談じゃないっ!どうして僕がお仕置きなんてされなきゃいけないんだ!?」
ガイの言葉に、思わずキールは抗議する。
「それはキールの方がわかってるんじゃないのか?」
「く・・・」
ガイの問いにキールは悔しげな表情を浮かべる。
 素直に話して力を借りればいいのに、無意味なプライドからまた邪険な態度を取って手ひどくガイを撥ねつけようとした。
それのみならず、一時の感情まで暴力を振るおうとした。
お仕置きされても文句は言えない。
しかし、それを素直に認められるか、とは別だった。
 「ふん・・・!た・・叩きたければ叩けばいいだろう!そ・・そんなのでいいなりになるなんて思わったら大間違いだからな!」
「やれやれ・・・。やっぱりな・・・仕方ないな・・・」
予想はしていたが、あくまでも反抗的な態度にガイは苦笑する。
だが、それも一瞬の事で、すぐに真剣な表情に戻ると、右手でキールの身体を押さえ、ゆっくりと左手を振り上げた。


 バシィィ~~~ンッッッ!!
「く・・・!」
(馬鹿ッ!声なんて出すんじゃないっ!みっともないだろう!?)
最初の一打に思わず声を出してしまった自身を、キールは叱咤する。
見苦しい真似は絶対にしたくない。
無意味なプライドだとわかっていても、そうせずにはいられなかった。
 パシンッ!パアンッ!ピシャンッ!パアアンッ!
「・・・!・・・!・・・!!・・・!」
キールは両手でソファを思い切り握りしめ、声を押し殺す。
無理やり声を出すまいと我慢している分、痛みがより強く感じられ、表情が声を出すよりも苦しげなものになる。
だが、それでも声を出すまいと、キールは必死に堪える。
 パアアンッ!ピシャンッ!パアシィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!
弾けるような音と共に、キールのお尻に赤い手形が刻み込まれる。
そのたびに身体が震え、表情が歪む。
だが、それでもキールは声を出そうとしない。
 バシッ!バンッ!バンッ!バシンッ!バアンッ!
「・・ぅ・・ぁ・・っ・・・ぅ・・ぁ・・」
(だからみっともないことをするんじゃない!!)
不意に平手の勢いが強くなり、思わず声を漏らしてしまう。
そんな自分を叱るが、一度声が出てしまうと、もう我慢するのは難しい。
意思とは裏腹に、一打ごとに声が漏れてしまう。
 バンッ!バシッ!バチンッ!ビダンッ!バアアンッ!バシィンッ!
「ぅ・・く・・ぁ・・ぅ・・ぁ・・っ・・・」
(馬鹿ッ!僕の馬鹿ッ!だからどうして声なんか出すんだ!?)
声を出すまいとしているにも関わらず、声を漏らしてしまう自分の不甲斐なさに、キールは思わず苛立つ。
 「ったく・・・ダメだろう?幾ら腹が立ったからって・・・あんな対応したら・・」
ガイはお尻を叩きながら、お説教を始める。
バシッ!バンッ!バシンッ!バアンッ!ビダンッ!バシンッ!バアンッ!
「く・・!あっ・・!くぅ・・!やめ・・やめろ・・!くっ・・!あくっ!」
ガイのお説教を尻目に、キールのお尻はさらに濃い赤へと色づいてゆく。
同時に表情もより苦しげなものへと変わってゆき、声も大きくなる。
 「その上・・・暴力まで振るおうなんて・・・それは幾らなんでもやり過ぎだろう?」
バンッ!バシッ!ビダンッ!バアアンッ!バチンッ!ビダンッ!
「やめ・・やめろ・・やめ・・ないか・・くっ・・やめろ・・やめろ・・!!」
(くぅぅ・・!何だってこんな目に・・遭わなきゃいけないんだ!?)
心の中でキールはそう叫ぶ。
むろん、自分が悪いことはわかっている。
だからといって、尻叩きなど、素直に受け入れられるものではない。
屈辱感や悔しさ、たて続けに与えられる痛み、それらがない交ぜとなった涙を浮かべながら、キールはあくまでも反抗し続ける。
 「馬鹿っ!やめろっ!聞こえないのかっ!?やめろって言ってるじゃないか!?」
「聞こえてるよ」
「だったらどうしてやめないんだ!!いい加減にしてくれないか!!僕だって本気で怒るからな!!」
心底からの怒りを込めて、キールは叫ぶ。
 「キール・・・お仕置きされるようなことをしたのはキールだろう?それがわからないわけじゃないだろう?」
「く・・・・!!」
ガイの問いにキールは思わず言葉に詰まる。
邪険な態度を取ったのみならず、一時の感情に任せて暴力まで振るおうとしたのだ。
許されることではない。
だが、それを素直に認めたくはなかった。
 「う・・うるさいなぁ!!ガイが悪いんじゃないか!余計なお節介なんかするからだろうっっ!!」
「そこまで言わなくていいだろう?こっちだって心配なんだよ」
カッとなっているキールに対し、ガイはそう言う。
二人の仲を色々と取り持ったこともあり、ロイドとキールに対して、弟のように思っている。
ロイドから話は聞いているから、何とかしたいと思っていた。
 だが、あいにくガイのそういう気持ちはキールには通じていなかった。
「う・・うるさいうるさいうるさいっっ!!何だってイチイチ僕に構うんだっ!心配してくれなんて頼んだ覚えは無いんだっ!!」
我慢出来なくなったのだろう、キールはぶちまけるように叫ぶ。
 「キール・・心配してるのにそういう言い方は無いだろう?それより・・もっと他に言わなきゃいけないことがあるんじゃないのか?」
ガイは諭すような口調で言う。
「う・・うるさいなっ!だからって何で僕がこんな目に会わなきゃいけないんだっ!いい加減にしてくれっ!僕だって本気で怒るからな!!」
だが、キールは相変わらず反抗的な態度を崩さない。
 「やれやれ・・・。全然反省してないみたいだな・・・・」
ガイは頑固なキールの態度にため息をつく。
「仕方ないな。それじゃあ・・こっちも本気で行かせてもらうぞ」
そういうと、ガイは一旦キールを起こしたかと思うと、左右逆にうつ伏せにさせる。
同時に、膝を組み、お尻を突きあげた体勢を取らせた。
 「な・・何をするんだっ!?」
「言っただろう?本気で行かせてもらうぞって」
ガイはそういうと、今度は右手を思い切り振り上げた。
 ビッダァァァ~~~~~~~~ンッッッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!!!
「う・・うっわぁあああああ!!!!!!」
どしゃ降りの雨のような平手打ちの嵐に、キールは絶叫する。
「馬鹿ッ!やめろっ!痛いじゃないかっ!!」
「当たり前だろう、お仕置きなんだから」
「うるさいなっ!いい加減にしてくれって言ってるだろう!!」
「そうはいかないっていってるだろ?」
そういうとガイは再び平手の嵐を降らせる。
「うわっ!やめろっ!やめないかっ!痛っ!痛いーーーっっっ!!!」
キールは相変わらず抗議しつづけるが、ガイが聞き入れるわけも無く、平手の豪雨を降らせ続ける。
本気になったガイの平手打ちの音、キールの悲鳴や抗議の声、それらがない交ぜとなって部屋に響きわたった。


 ビッダァァァ~~~~~ンッッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!
「うわああっ!ひいっ!ひいいいっ!痛っ!痛あああっ!!」
激しい平手打ちの嵐と共に、キールの悲鳴が上がる。
お尻は既に燃え盛る炎のような紅蓮に染め上がり、痛さのあまりにせわしなく両脚をバタつかせている。
 「ひぃぃんっ!痛っ!痛あああいっ!やめ・・やめてっ!やめてくれっ!!」
両脚をバタつかせ、涙を浮かべて泣きじゃくりながら、キールは必死に許しを乞う。
「ひぃぃん・・・。も・・もう・・やめて・・。あ・・謝る・・から・・・」
「反省してるか?」
一旦お尻を叩く手を止めて、ガイは尋ねる。
 「し・・してる・・。ひっく・・・。邪険にしたり・・腹立ちまぎれに・・暴力振るって・・わ・・悪かった・・・・」
「わかってくれたようでよかった。それより・・・キール・・ロイドと何かあったんだろう?素直に話してくれるな?」
落ち着いた口調で、ガイはキールに問いかける。
 「ひぃん・・。わ・・わかってる・・。ぼ・・僕が・・悪かったんだ・・。寝不足かって・・・ロイドに言われて・・・馬鹿にされてるみたいに・・感じて・・つい・・カッとなって・・・。それで・・・授業を・・放りだしたんだ・・。でも・・後で・・ロイドに悪いことした・・・。謝らないと・・。で・・でも・・・。ひどいこと・・しておいて・・どの面下げて・・・。そう思うと・・。それに・・そんなことしたら・・ロイドだって・・呆れる・・だろう・・?だから・・顔・・合わせるの・・怖かったんだ・・・」
「そうか。そういうわけだったんだな」
キールの話に、ガイは納得のいった表情を浮かべる。
自分がひどいことをしておいて、顔を合わせるのは確かにバツが悪い。
自分でもわかっているからなおさらだろう。
それに、そんなことをすれば嫌われてしまうかもしれない。
それを恐れる気持ちも無理は無いだろう、ガイにはそう思えた。
 (とはいえ・・・・)
一方で、ガイはロイドのことを思い出す。
ロイドの方も苦しい思いをしていた。
キールの気持ちも無理からぬものはあるが、ロイドのことも考えて欲しい。
 「ひぃん・・・。も・・もう・・いいだろう・・?ゆ・・許して・・」
泣きじゃくりながら、キールは許しを乞う。
「キール・・悪いが、そいつは出来ない相談だ」
「な・・・!?どうしてなんだ!?」
ガイの言葉に、キールは愕然とする。
 「キール・・・ロイドの気持ちを考えてやったか?」
「う・・。そ・・それは・・・」
ガイの問いに、キールは思わず言葉に詰まる。
バツが悪いだとか、ロイドに嫌われるのが怖い、とかそういった自分の気持ちばかりで、ロイドのことを考える余裕など無かったからだ。
 「キール、あんなにも避けられたりして、ロイドがどれだけショックだったか、傷ついたか・・考えたか?」
「し・・仕方ないだろう!ぼ・・僕だって・・苦しかったんだ!!」
「それはロイドもだろう?キール、素直になるのがお前さんには難しいのはわかってる。でもな、ロイドに辛い思いはさせるのはよくないだろう?」
「う・・・・」
ガイの言葉に、キールは言葉に詰まってしまう。
 「それに・・・様子がおかしいから、こっちだって色々と心配したんだぞ。わかってるか?」
「う・・うるさいなぁ!?ガイが勝手にしたんじゃないか!!ぼ、僕のせいじゃないだろう!!」
「まぁそういうわけで・・・色々心配させられた分・・・きっちり反省してもらうからな」
「そ・・そんなっ!?冗談じゃないっ!!」
そう叫ぶキールだったが、既に腹を決めているガイがそう簡単にやめるはずもない。
 ビッダァァァ~~~~~ンッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッッッッッ!!!
「うわっ!うわああっ!ひいっ!ひぃぃんっ!痛っ!痛あああいいっっっ!!」
再び始まった苛烈なお仕置きに、キールは悲鳴を上げ、両脚をバタつかせる。
 「うわああっ!やめろっ!やめて・・・!!僕が悪かったっ!!も、もうしないっ!だからぁぁぁ!!!!」
「ダメだって言ってるだろ?悪いがもうしばらく痛い思いしてもらうからな」
「そ・・そんなっっっ!!」
絶望の表情を浮かべるキールを尻目に、ガイの平手が機関銃さながらにキールのお尻に降り注ぎ続けた。


 「ひぃ・・ひっ・・ひぃぃん・・やだぁぁ・・やめて・・やめてぇぇ・・・・」
プライドも何もかもかなぐり捨てて、キールは泣きじゃくる。
「も・・もう・・やだぁぁ・・。お尻・・痛いぃぃ・・・。やめてぇ・・。謝る・・からぁぁぁ・・・・」
普段のツンと澄ましたような態度など微塵も見られない、小さな子供のような姿で、キールは必死に許しを乞う。
 「キール・・・これで懲りたか?」
お尻を叩く手を止めて、ガイは尋ねる。
「ひぃん・・。も・・もう・・懲り懲り・・だから・・・。こ・・こんなの・・も・・もぅ・・嫌だぁぁ・・・・」
「じゃあもう二度とロイドに辛い思いさせたり、周りに心配かけるようなことはしないな?」
「し・・しないぃぃ・・。や・・約束・・する・・からぁ・・・」
「わかってくれたみたいだな。ただし・・・」
ガイは一旦言葉を切ると、手を振り上げる。
 ビッダァァァ~~~~~ンッッッッッ!!!
「うっわああああああ!!!!!」
完全に油断しているところを叩かれ、キールは絶叫する。
「もしまた一人で抱え込んだりしたら、今度は倍は辛いお仕置きをするからな。いいな、もう二度と一人で抱え込んだりするんじゃないぞ。何かあったら、遠慮なく相談するんだぞ。力になるからな。いいな?」
ガイの言葉に、キールは必死になって首を縦に振る。
それを見ると、ようやくガイはお仕置きの手を止めた。


 「くぅ・・・!ぐっ・・!!」
「悪い、沁みたか?」
キールが苦痛に顔をしかめると、ガイは思わず心配そうに尋ねる。
 「こ・・これくらい・・うっ・・!くぅぅ・・!」
「こらこら。痛いなら素直にちゃんと言えって」
お尻に薬を塗りながら、ガイはそう言う。
 「う・・うるさいなぁ!こ・・これくらいで痛いなんて言ったらみっともないだ・・ううっっ!!」
「やれやれ。もう少し素直になれって言ってるだろう?」
相変わらずなキールの態度に、ガイは思わず苦笑する。
 「う・・うるさいなっ!そもそもガイのせいじゃないかっ!!」
「悪かった悪かった。責任取るから手当てさせてくれ」
「ふん・・・。それくらい当たり前だろう!」
キールの態度に苦笑しつつ、ガイは手当てを続ける。
 「それより・・・キール、ちゃんとロイドに謝るんだぞ?」
「そ・・そんなの・・言われなくてもわかってる!?」
「ならいいけどな。まぁ俺も協力するからな」
「ふ・・ふん・・・。それくらい・・当然だろう・・・・くっ!ガイッ!もっと優しくしないか!ワザとやってるのか!?」
薬が沁みたのか、思わずキールは声を上げる。
そんなキールに苦笑しつつ、ガイは手当てを続けた。


 ―完―

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