心配かけた子は・・・(マイソロ2より:リフィル/ゲーデ)



 (マイソロ2を題材にした二次創作です。クリア後でゲーデが仲間入りしているという設定です。許容出来る方のみご覧下さい)


 「あらあら、おかえりなさい」
「あ・・あぁ・・・」
甲板で出迎えたパニールに、ゲーデは歯切れの悪い口調で返事をする。
 「どこも怪我していないようでよかったわ。皆さんにお知らせしてきますね」
「さぁ、入ろう、ゲーデ」
「あ、あぁ・・・・」
ロアに促されつつ、ゲーデはパニールらと共に艦内へと降りていった。


 「どこ行ってたんだよ!探したんだぜ!」
「大丈夫かい?どこも怪我してないかい?」
ホールへやってくると、ロイドやスタンをはじめとして、メンバー達が現れる。
 「皆、大丈夫だよ。それより、今は落ち着かせてあげて。色々言いたいこともあるかもしれないだろうけど」
話しかけようとする皆に対し、ロアはそう言う。
 「そうだね。今はゲーデだって動揺してるだろうし」
「ありがとう、皆。さぁ、行こう、ゲーデ」
皆を説得すると、ロアはゲーデを連れて自分達の部屋に行った。
 「あったかいココアを淹れましたわ。これで落ち着いて下さいね」
「ありがとう、パニール。さぁ、ゲーデ。これでも飲んで」
ロアはそういうと、パニールが用意したココアをゲーデに差しだす。
「あ・・あぁ・・」
ゲーデはそう呟くと、ココアを受け取って口につける。
 「それにしても、どうしたの?船を出ていっちゃったりして」
「それは・・・・・」
ゲーデは思わずロアの顔を見る。
ロアは無邪気な微笑みを浮かべている。
 (この顔・・・他のやつにも・・向けていた・・・)
ゲーデはロアがこの微笑みを他のメンバーにも向けていたことを思い出す。
すると、もやもやしたものが、ゲーデの心に沸き上がってきた。
 「う・・・・・」
嫉妬心に苛まれ、ゲーデは苦しげな表情を浮かべる。
「どうしたの?どこか痛いの?」
ゲーデの表情に、ロアは思わず心配そうな表情になる。
 「何でも・・ない・・」
「でも・・その顔・・」
「何でもないって言ってるだろう!!一人にしてくれっっ!!!!」
これ以上ロアの顔を見ていたくなくて、ゲーデは思わず叫ぶ。
 「わ、わかった。でも、何かあったら呼んで」
ロアはゲーデの様子に、そう言うと、心配そうな表情で部屋を後にした。
 「く・・・・・!!!」
ロアが出ていくと、ゲーデは表情を歪める。
(俺の馬鹿・・・!!)
ゲーデは自分を罵らずにはいられなかった。
ロアが自分を心配しているだけなのはわかっている。
だが、一方でロアを見ていると、別の感情が沸き起こる。
 (嫌だ・・・!取られたくない・・!他の・・やつなんかに・・!)
ずっと一人ぼっちだったゲーデにとって、ロアはかけがえのない存在。
それだけに、ロアが他人と仲良くしているのが、たまらない。
 (嫌だ・・・妬ましい・・俺以外の・・やつなんかと・・・!!くぅぅ・・・!!)
嫉妬心がゲーデを苛み、胸が痛くなってくる。
「うう・・痛い・・!くそ・・くそぉぉぉ!!」
ネガティブな感情の嵐に、ゲーデが思わず叫んだときだった。
 「ゲーデ?いいかしら?入るわよ」
そう声をかけると、今度はリフィルが入ってきた。
「何の・・用だ・・」
リフィルの姿に、ゲーデは不機嫌な表情になる。
 「ロアに頼まれたの。ゲーデを診てやって欲しいって」
「ディセンダーが・・・?」
そう呟くも、すぐにゲーデは強ばった表情に戻る。
 「いらない・・出ていけ・・」
「そうはいかないわ。怪我をしているなら放っておくわけにはいかないわ。それに・・ロアも皆も心配したのよ」
「うるさいっ!うるさいうるさいうるさいっ!一人にしてくれっていってるだろぉぉぉ!!!!」
思わずゲーデは癇癪を起こし、傍にあったものをリフィル目がけて投げつける。
 「ゲーデ・・・。強情やワガママもいい加減にしなさい・・!!」
ゲーデの態度に、さすがにリフィルも表情が厳しくなる。
「うるさいっ!出ていけよっっ!!」
そう叫ぶゲーデに、リフィルは厳しい表情のまま近づく。
おもむろにゲーデの左手を掴んだかと思うと、思い切り手を引っ張った。
 気づいた時には、ゲーデはベッドの縁に腰かけたリフィルの膝の上にうつ伏せにされていた。
「何をするっ!降ろせっ!!」
「ダメよ。今のあなたには手当てや治療よりも・・こっちの方が必要だわ」
そういうと、リフィルは左手でゲーデの身体を押さえ、同時に右手を振り上げた。


 パアシィンッッ!!
「く・・!!」
弾けるような音と共に、お尻に鈍い痛みが走った。
思わずゲーデは痛みに声を漏らす。
 パアンッ!パチィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!
(な・・何なんだ!?)
お尻にたて続けに感じる痛みに、思わずゲーデは振り返る。
すると、リフィルがお尻を叩いているのが見えた。
 「な・・何をしてるっっ!?」
「お仕置きよ。今のあなたにはこれが必要だわ」
「な・・何で・・こんな・・」
「ゲーデ?あなたが家出して、ロアの他の皆がどれだけ心配したか、わかっているかしら?」
リフィルの問いかけに、ゲーデはそっぽを向く。
 「反省の色が無いようね。なら・・仕方ないわ」
そういうと、リフィルはゲーデのお尻めがけて再び手を振り下ろした。
 ピシャンッ!パアアンッ!パチィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!
「く・・!くうっ!やめっ!やめろっ!馬鹿ッ!」
お尻を叩くリフィルに対し、ゲーデはひたすらそんなことを言う。
 ピシャンッ!パアアンッ!パアシィンッ!ピシャアンッ!パアシィンッ!
「く・・!やめ・・やめろ・・!くっそ・・!やめ・・!」
(くそぉ・・!何だって・・こんな目に・・!!)
お尻を叩かれながら、ゲーデは歯噛みする。
 以前、イタズラの過ぎたジーニアスやマオ、ルカいじりの過ぎたイリアやスパーダ、ワガママの過ぎたカイルなどがこのようにリフィルやスタンなどにお尻を叩かれて叱られているのを見かけたことがある。
だが、まさか自分がそういう目に遭うなんて思ってもみなかった。
 (くぅぅ・・!痛い・・だが・・それより・・・)
ゲーデはお尻を叩かれてお仕置きされていたジーニアス達の姿を思い出す。
最初は言いわけしたり、イリアやスパーダなどは暴言を吐いて抵抗していたが、最終的には恥も外聞も無く泣き叫び、許しを請うていた。
傍から見ていても、みっともなくて、恥ずかしくて、情けない。
世の中のことをあまり知らないゲーデでさえ、そう思わずにはいられなかった。
 (俺も・・そんな姿を・・・さらすのか?)
その想像に、思わずゲーデは身震いする。
(嫌だ!?絶対に!!)
そう思ったゲーデは、無意識のうちに膝の上で暴れ出した。
 「くそっ!離せっ!離せぇぇぇ!!!やめろっ!やめろぉぉぉ!!!!」
「やめろじゃないでしょう?ゲーデ、どうして怒られているのか、わかっているの?」
お尻を叩きながら、リフィルはそう尋ねる。
お仕置きはあくまでもゲーデに反省してもらうことが目的。
皆が心配していることをきちんとわかってもらいたい。
だが、その気持ちにはゲーデには通じていなかった。
 「うるさいっ!どうしてお前もイチイチ俺に構うんだっ!放っておいてくれって言ってるだろう!!!!!」
「ゲーデ!いい加減になさい!!」
思わずリフィルは強くゲーデのお尻を叩く。
 「うるさいっ!ディセンダーもお前も・・どうして・・放っておいてくれないんだっ!!顔も見たくないっ!いっそのこと・・死ねばいいんだッッ!!!」
「ゲーデ・・?本気で言っているのかしら?」
死ねなどという言葉に、リフィルの表情はより険しくなる。
「だ・・だったら何だっ!」
「そう・・よくわかったわ。全然反省していないということがね。そんな子には・・・もっと厳しいお仕置きよ」
そういうと、リフィルは膝を組む。
おかげでゲーデは既に赤く染まったお尻を突き上げた体勢になった。
 ビッダァァァ~~~~~~~ンンッッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~!!!!
「うっわあああああああ!!!!!!!」
まるで集中豪雨のような平手の嵐にゲーデは絶叫する。
 「馬鹿ぁぁあ!!やめろっ!やめろぉぉぉ!!!!」
両脚をバタつかせながら、ゲーデは必死に叫ぶ。
だが、リフィルはそれを無視して平手の嵐を降らせ続けた。


 「ひぃ・・ひぃひぃん・・・うっえ・・・」
大粒の涙をこぼしながら、ゲーデは泣きじゃくっていた。
既にお尻は濃厚なワインレッドに染め上がっており、熱した石炭のように熱くなっている。
 「やめろ・・馬鹿・・やめ・やめてぇ・・。も・・もぅ・・やだぁぁ・・・」
幼い子供のようにゲーデは泣きじゃくる。
「何を言っているの?あなたがしたことがどれだけ皆を心配させたと思っているの?この程度ではまだ許してあげられなくてよ」
ゲーデが絶望しそうなことをリフィルが言ったそのときだった。
 「リフィル・・ゲーデの具合は・・?ってええ!?」
部屋に入って来たロアはリフィルの膝の上でお尻を真っ赤にしているゲーデに思わず驚く。
「リフィル!?何をしてるの!?」
「見ての通りお仕置きよ。皆に心配かけたのですからね」
「でも・・ここまで・・。ゲーデ、ちゃんとごめんなさいした?」
「う・・うるさい・・!!」
ロアの姿に、ゲーデは思わずそう言う。
 「でも・・このままじゃずっとお尻ぶたれちゃうよ?ちゃんと謝らなきゃダメだよ」
「うるさいっ!お前なんかに言われたくないっ!!」
「ゲーデッ!いい加減にしなさいと言っているでしょう!」
お尻を叩きながら、リフィルが叱る。
 「うるさいっ!ディセンダーッ!そもそもお前のせいなんだぞっ!お前が・・お前が・・他の奴にヘラヘラ笑って・・・それを・・見せられて・・・ずっと・・ずっと・・胸が・・痛くて・・・妬ましかったんだ・・・うっう・・うわああああんっっ!!!!!」
今までのことを思い出したのか、ゲーデは泣き出してしまう。
 「ゲーデ・・・・」
泣き出してしまったゲーデに、ロアは思わず近づいて抱きしめる。
「ごめんね・・・。寂しい思い・・させちゃって・・・。大丈夫だよ。ずっと・・一緒だから・・・・」


 「ぐぅぅ・・!!」
「だ、大丈夫?」
「んなワケないだろう!もっと優しくしろ!」
「ご、ごめんね。沁みちゃった?」
お尻に薬を塗りながら、ロアはゲーデに謝る。
 「く・・・!散々だ・・・!あんな女に尻なんか叩かれて・・・子供みたいに泣かされて・・・。ディセンダーッ!全部お前のせいだからなっ!!」
「ご、ごめんね」
「ふん・・。責任とってもらうからな。俺の尻が治るまで、ずっと付きっきりでいてもらうぞ。いいな!?」
「わかったよ。責任とってお尻が治るまで、ずっとそばにいるよ」
「ふん・・・。なら・・許してやる・・・」
ロアの言葉に、ようやくゲーデは表情を和らげた。


 ―完―

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