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マルコ神父19(BL)



(BLありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「はぁ・・寒い寒い・・」
白い息を吐きつつ、ネド神父はそうぼやきながら、ストーブに当たっていた。
(・・・ったく・・こんな寒いのに大掃除なんてよぉ・・ついてねぇなぁ・・)
寒さに思わず震えつつ、ネド神父はそう愚痴る。
新年を迎え、一年は始まりが肝心と、年始の大掃除をと、マルコ神父が言いだしたからだ。
その提案にズボラなところがあるネド神父は、掃除なんていつもやってるからいいだろうと暗に拒否したものの、マルコ神父の押しに負け、大掃除に取りかかっているところだった。
しかし、掃除などやりたくないため、サボっているのである。
 「ネド神父・・・こんなところで何をしてるんですか?」
不意にマルコ神父が現れ、ムッとした表情で声をかける。
「ん?見りゃわかるだろ?一休み中だよ」
「一休みじゃないでしょう!?今は私達だけなんですよ?あなたがサボればその分作業も遅れるし、来てくれる人にも迷惑がかかるんですよ!?わかってるんですか?」
マルコ神父は思わず厳しい顔になる。
新年になる少し前からから、急な異動や年配の神父の引退などがあり、教会はマルコ神父とネド神父の二人だけになっていたからである。
それだけに、ネド神父のサボりには以前よりも厳しくなっていた。
「だからもう少ししたらまたやるって。それより・・俺らしかいねえし、寒いのにわざわざ大掃除なんてやらなくていいじゃんかよ」
フアアとあくびをしながらネド神父は言う。
「何を言うんですか!また一年、信者の皆さんにお世話になるんですよ!!汚い教会で皆さんをお迎えできますか!!そんないい加減なことでどうするんです!!」
「でもよぉ、寒いしよぉ・・・」
「ネド神父・・いい加減にしないと私も怒りますよ?」
中々腰を上げないネド神父に、マルコ神父も思わずイラッとしかける。
 「わかったわかった。ちゃんとやるよ、それでいいだろ?」
「だったらすぐに動いて下さい!全く・・いつもサボってばかりなんですからっ!!」
マルコ神父はそういうと、作業へ戻っていく。
 「たはは・・相変わらずお堅いんだからなぁ。まぁそこがらしくて可愛いんだけどなぁ」
ネド神父はニヤニヤと笑みを浮かべる。
「ネド神父!何をもたもたしてるんですか!!早く来て下さい!!」
「わかったわかった。今行くって」
再び聞こえてきたマルコ神父の声に、慌ててネド神父はその場を後にした。


 「はぁ~~・・・。疲れたぜぇぇ・・・」
「何言ってるんですか、これくらいで。まだ残っているでしょう?」
「そうは言ってもよぉ、マジで疲れたって。ったく・・・何だって俺らだけなんだよ・・・」
マルコ神父と二人きりで色々な作業をしなければならず、ネド神父は思わず愚痴を言う。
「いつまでもぼやいていてどうするんですか!さぁ、まだ残ってるんですからいつまでも座ってないで起きて下さい!!」
マルコ神父はぼやいているネド神父にハッパをかける。
 「え~。マジ疲れたぜ。なぁマルコ、少し休もうぜ?」
「何言ってるんですか!?まだ残っているのにそんなこと出来ますか!!さぁ!早く起きて下さい!!」
ネド神父の言葉に、マルコ神父は無理にも立たせようとする。
 「そうは言ってもよ~、このままじゃマジでへたばっちまうよ。少し休ませてくれよ」
あくまでもそう言うネド神父に、マルコ神父も観念する。
「仕方ありませんね・・。少しだけですよ!全く・・・」
呆れたように言うマルコ神父に、ネド神父はホッとした。


 「おぅマルコ、せっかくだからコレ開けようぜ」
ネド神父はワインの瓶を差し出しながら言う。
「な・・何を言ってるんですか!?まだ、日も高いですし・・それより・・仕事中でしょう!?そんなこと出来ますか!!」
ワインの瓶を出してきたネド神父に、マルコ神父はそう言う。
生真面目なマルコ神父にとっては、昼間から酒など、許容出来ることでは無い。
 「そう固いこと言うなって。せっかく、俺ら二人だけでやってるんだしよ」
「だからってそんな不真面目な真似・・・出来ませんっ!!・・ったく・・何だってあなたと二人きりで・・・」
「そうか?俺は嬉しいけどな。愛するマルコといつも二人きりなんだからな」
「な・・!!だ、だだだからそういうことは言わないで下さいっっ!!」
ネド神父の言葉に、マルコ神父は顔を真っ赤にする。
 「何だ?マルコは俺と二人きりが嬉しくないのか?」
「いえ・・そ・・そういう・・わけでは・・・」
「だったらたまにはいいだろ?せっかく新年なんだしよ。それとも・・・堅物優等生なマルコは酒飲むのが怖いのか?」
ネド神父は挑発するように言う。
 「ば・・馬鹿にしないで下さいっ!!そ、そんなことが怖いわけないでしょう!?」
言ってしまうと同時に、マルコ神父は後悔する。
こんなことを言えば、自分も飲まねばならなくなる。
ネド神父はしてやったりと言わんばかりにニヤニヤしている。
(や・・やられ・・ました・・!!)
プライドを刺激され、まんまと乗せられたことにマルコ神父は歯噛みする。
 だが、今さら拒否できない。
無意味なプライドだとわかっていても、取り消すのは嫌だった。
 「だったらいいだろ?」
「い、いいでしょう!い、幾らでも付き合いますよ!!」
ニヤニヤ笑みを浮かべているネド神父にそう言いきるや、ネド神父はワインの瓶を開ける。
そして、二人のグラスに見事な深紅の液が注ぎ込まれた。


 「ふぅぅ~~。飲んだ飲んだ~~」
ネド神父は顔を赤らめながら言う。
「全く・・・何で私まで・・。昼間なのに・・!!」
満足そうなネド神父に対し、マルコ神父は嘆かわしいと言いたげな表情を浮かべる。
昼間から酒を、しかもネド神父の挑発にまんまと乗って飲んでしまった。
 「まぁいいじゃねえかよ。いつもお固いんじゃ疲れるぜ?たまにはこうダラけるのも悪くないぜ?」
「あなたがだらしなさ過ぎるんでしょう!全く・・ん?ネド神父?」
ネド神父の様子がおかしいことに気づき、マルコ神父は顔を近づける。
すると、酔いが回ったのか、ネド神父はいつの間にか寝入っていた。
 「何してるんですか!?まだ仕事が残っているんですよ!!起きて下さい!!」
起こしにかかるマルコ神父だったが、ネド神父は全然起きる気配が無い。
「全く・・・・!!だから嫌だったんですよ!!」
憤慨するマルコ神父だったが、そうも言っていられない。
やむなく、自分より体格のいいネド神父を引き起こすと、寝室へと連れていった。
 「はぁ・・はぁぁ・・・」
ようやくネド神父をベッドへ押し込むように寝かせると、マルコ神父はホッとする。
「たはは・・マルコぉぉ・・・・」
「全く・・人の苦労も知らないで・・・」
ニヤけた表情で寝ているネド神父に、マルコ神父は渋ったい表情になる。
 (疲れましたけど・・・とはいえ・・・まだ掃除がありますからね・・)
残っている仕事を片付けようと、マルコ神父は部屋を後にしようとする。
「う・・く・・・!!」
突然、バランスを崩しかけ、慌ててマルコ神父は体勢を立て直す。
 「まさか・・・酔ってるんですか?この・・私が・・」
そんな馬鹿なと思いつつ、だが、酒を飲む前と比べて、何だか身体が重いしだるい。
(だから何だと言うんですか!!例え酔っていようが、仕事はきちんと済ませるのが筋というものでしょう!!酔いなんかに負けてサボるなんて・・!!)
マルコ神父は自身を叱咤すると、慎重な足取りでネド神父の寝室を後にした。


 (やはり・・身体が・・重いですね・・)
片付け作業をしながら、マルコ神父はだるさを感じずにはいられなかった。
やはり酒が回っているのだろう。
 (だからといって・・やめるわけには・・。酒なんかに負けませんよ!!)
自身のプライドにかけて、マルコ神父は片付け作業を続ける。
しかし、だるさや足元の不安定さは隠せない。
(やはり・・まずいですね・・。しかし・・・)
自身の状態に不安を覚えつつ、それでもマルコ神父は片付けを続ける。
そもそも年始の大掃除は自分が言いだしたこと。
自分が言いだしたのに、酒に酔っ払ったくらいで仕事を投げ出すことなど、マルコ神父にとっては絶対にプライドが許さないことだったからだ。
だが、プライドを優先したことで、マルコ神父は代償を支払うことになってしまう。
 壁の窪みに安置されている聖人像を掃除のために取りだそうとしたそのときだった。
聖像を手にしたまま、マルコ神父は身体が傾ぐ。
(ま・・まずい・・!!)
慌てて踏ん張ろうとするも、時すでに遅し。
マルコ神父はそのまま倒れ込み、同時に像も弧を描いて宙へ飛び出してしまう。
放り出された像はそのまま床へ落下し、鈍い音と共に砕けてしまった。
 「な・・・!!」
マルコ神父は思わず愕然とする。
(ど・・どどどうしましょう!!)
突然の事態にマルコ神父も動揺する。
酒が入っているせいか、すっかりパニック状態になってしまっていた。
(な・・何とか隠さないと!?)
混乱した状況では、それしか考えられない。
慌てて破片を集めると、マルコ神父は急いでどこかへと持っていった。


 「ん・・・?」
「やっと起きたんですか?全く・・・」
ようやく目を覚ましたネド神父に、マルコ神父は呆れたように言う。
 「ん?何だマルコか?んん?俺の部屋のようだが・・?」
「あなたがだらしなくも酔って寝込んでしまったんでしょう?覚えてないんですか?」
「あ?そうだったか?」
「そうだったじゃありませんよ!全く・・・」
「悪かった悪かった。謝るからよ、機嫌直してくれって」
ネド神父は拝み倒すように謝る。
 「全く・・・次はちゃんと仕事して下さいよ?」
「わかってるって」
そういうネド神父に、マルコ神父はやれやれとため息をつきつつ、ネド神父の部屋を後にする。
 「たはは・・・。失敗失敗・・・。でも・・ああやって小言言うマルコも・・可愛いよなぁ・・・・」
ネド神父はニヤニヤとだらしない表情を浮かべる。
「ってここで油売ってっとまたマルコが怒るからな。危ない危ない」
ネド神父はそう呟くと、自分も部屋を出ていった。
 「あん?おかしいな?」
「何おかしな声を出してるんですか。口じゃなくて手を動かして下さい」
変な声を出したネド神父に、掃除を続けながらマルコ神父はそう言う。
 「いやよ、ここにあったはずの像が無くなってるからよ」
ネド神父は空になった窪みを指し示しながら言う。
「あ、あぁ、そこの像ですか。どうも汚れがひどかったので片付けたんですよ」
「そうか。いや、無いからおかしいと思ってよ」
「わかったのならもういいでしょう?それより・・そんなことを気にしてる暇があったら掃除をして下さい!」
「わかったって。ちゃんとやるから怒るなよ」
そういうと、ネド神父は再び手を動かす。
 (あ・・危なかったですね・・・)
平静を装いつつ、マルコ神父はホッとする。
(しかし・・どうしましょう・・)
マルコ神父は困惑する。
思わず隠してしまったが、いつまでもそのままというわけにはいかない。
 (ちゃんと・・話さないと・・ですが・・・・)
自分のしたことを振り返れば、あまりにも大人げない、子供っぽい。
そう思わずにはいられない。
それをネド神父に話したらどうなるか?
子供っぽいと思われてしまうのは明らかだろう。
プライドの高いマルコ神父にとっては、そちらの方が辛い。
 (ああもう・・!!私の馬鹿っ!!どうして・・・!!)
今さらながら、マルコ神父は挑発に乗って酒を飲んだこと、酒が入っているのを押して無理に掃除を続けたことを悔やまずにはいられなかった。


 数日後・・・。
「はぁ・・・。つまんねぇなぁ・・・」
ネド神父は暇を持て余していた。
マルコ神父は朝から別の教会へとヘルプに出てしまっている。
おかげで今は一人だった。
 「どうすっかなぁ・・。のんべんだらりとしてりゃあ帰って来たときにまたマルコがヘソ曲げるしな・・・」
ネド神父は考え込む。
真面目で仕事には厳しい性格のマルコ神父は、出かけるときに「くれぐれもサボらないで下さい。一人でもちゃんと仕事して下さいよ」と念を押していった。
そう言われたのにのんべんだらりとしていては、マルコ神父がまた不機嫌になる。
ヘソを曲げたマルコ神父も可愛いのだが、機嫌を治してもらうのが大変だ。
 「仕方ねえ・・。掃除でもすっか・・・」
そんなことをぼやきつつ、ネド神父は腰を上げようとしたときだった。
 不意に呼び鈴が鳴った。
「へいへーい、今行きますよっと」
気の無い返事をしながら、ネド神父は玄関へとゆく。
「へいへーい、どなた・・ってん?」
ネド神父は玄関で出会った人物に怪訝な表情を浮かべる。
教会で使われる様々な品を扱う、出入りの業者だったからだ。
 「あれ?どうしたんだよ?」
「はい、マルコ神父に修理を頼まれた像をお届けにあがったんですが・・」
「修理?」
「あれ?知らなかったんですか?」
「ああ。まあいい。悪かったな。幾らだ?」
「ああ。大丈夫です。お題は頂いてあるので。それじゃあ失礼します」
梱包された像を渡すと、業者は帰ってゆく。
(どういうことだ?)
像の入った段ボールを抱えながら、ネド神父は思わず考え込んだ。


 「マルコ、ちょっといいか?」
「何です?」
帰って来るなり、マルコ神父はネド神父に呼び止められる。
 「ちょっと話がある。いいか?」
「何ですか?他の仕事もありますから手短にして欲しいんですが」
「わかってるよ。とにかく来てくれ」
マルコ神父はネド神父の部屋へと行く。
 「で、何ですか?手短に済ませて下さい」
これからデスクワークにかかろうとしていたせいか、マルコ神父は不機嫌そうに言う。
「わかってるって。実はこんなモンが届いてな・・・」
ネド神父が差し出したダンボールにマルコ神父の表情が強ばる。
 「マルコ・・覚えがあるのか?」
「は・・はい・・」
証拠の品がある以上、もう誤魔化せない。
「どういうことだ?話してもらうぞ」
「わ・・わかりました・・。実は・・・」
マルコ神父は観念した表情で言う。
酒が残ったまま掃除を続け、その結果聖像を壊してしまったこと、動揺のあまりに隠してしまい、こっそり修理を業者に頼んだことなどを話す。
 「なるほど・・・。そういうわけかよ・・・・」
ネド神父はため息をつく。
「も・・申し訳・・ありません・・・」
「謝りゃあいいってもんでもないだろ?どうりで無いと思ったら・・・。まぁそれより・・こんなことした以上・・・覚悟はいいよな?」
「わ・・わかって・・います・・!!」
マルコ神父は羞恥に顔を赤らめつつ言う。
 「ならわかってるな?」
ネド神父はそういうと、ベッドの縁を腰かけたまま、軽く膝を叩く。
その合図にマルコ神父はネド神父の脇に立ち、ジッと膝を見つめる。
 (の・・乗らないと・・ですが・・・)
ジッと膝を見つめつつ、マルコ神父は躊躇う。
言う通りにしなくてはいけない。
だが、その後で待っている屈辱的な事態を想像すると、中々素直には従えない。
 「マルコ・・。何してるんだ?」
中々膝に乗らないマルコ神父に、ネド神父は業を煮やしたように言う。
「わ・・わかっています・・・!!」
「だったら早くしろって。それとも・・・自分のしたことの責任も取れないのか?」
「ば・・馬鹿にしないで下さいっ!!わ、私はそんな子供じゃありませんっ!!」
挑発的なネド神父の言葉に、マルコ神父は思わず言い返す。
だが、同時に後悔した。
こんなことをいえば、言う通りにするしかないからだ。
 「だったら早くしろ」
「わ・・わかっていますっ!!」
悔しさにそう言うと、マルコ神父は膝にうつ伏せになる。
 「さ・・さぁ!こ、これで文句は無いでしょう!!」
うつ伏せのまま振り返り、マルコ神父はそういう。
「おぃおぃ、それがお仕置きを受ける態度かよ?」
「う・・うるさいですよ!や、やるのならさっさと始めたらどうなんです!?」
墓穴を掘るのを承知で、マルコ神父はせめてもの意地を張る。
 (相変わらずだな。まぁそこがらしくて可愛いんだけどな)
ネド神父は苦笑しつつ、慣れた手つきでマルコ神父の神父服を捲り上げ、ズボンを降ろしてお尻をあらわにする。
「く・・・」
お尻に外気を感じ、マルコ神父は屈辱に顔を真っ赤にする。
(私の・・馬鹿・・!!)
今さらながら、マルコ神父は己の馬鹿さ加減を罵りたくなる。
屈辱感と自身への怒りで、マルコ神父は全身を震わせる。
 (悔しくてたまんねえんだろうなぁ。無理もねえが。まぁそこがイイんだよなぁ)
自身の膝の上で震えるマルコ神父の姿に、ネド神父はそんなことを思う。
「いくぞ。覚悟はいいよな?」
「い・・言われるまでもありませんよ・・!!やるんなら・・もったいつけないで・・さっさとやったらどうです!!」
プライドを保つためにマルコ神父はそう言い放つ。
ネド神父は苦笑しつつも、マルコ神父の身体を押さえ、もう一方の手を振り上げた。


 バシィィィィ~~~~ンンンッッッッ!!!
「く・・・!!」
(やめなさいっ!!みっともないでしょう!!)
思わず声を漏らしてしまい、マルコ神父は自身を叱咤する。
 パシッ!パアンッ!ピシャンッ!パアアンッ!パシィンッ!
弾けるような音と共に、お尻にジィンと痛みが走る。
そのたびごとにマルコ神父の表情が変わり、或いは身体が強ばる。
 ピシャッ!パアンッ!パアシィンッ!ピシャンッ!
幾度も平手が振り下ろされ、痛みがだんだん重なってゆくが、それでもマルコ神父は口を閉じ続ける。
 「・・ったく・・お前さんともあろう者が何してんだよ?」
パシッ!ピシャンッ!パアアンッ!パアシィンッ!パンッ!
お尻を叩きながら、ネド神父はお説教を始める。
 ピシャンッ!パアアンッ!パアシィンッ!パンッ!ピシャンッ!
「ぅ・・も・・申し訳・・ありま・・く・・!・・せん・・」
お尻を叩かれる苦痛に顔を顰めながら、マルコ神父は謝る。
 「謝りゃいいってもんじゃねえだろ?気まずいのは仕方ねえだろうがよ、壊したんなら、ちゃんと言えよな」
ピシャンッ!パアアンッ!パアシィンッ!ピシャンッ!パアシィンッ!
「く・・!す・・すみません・・・!!で・・ですが・・。い・・言え・・なくて・・・」
「お前さんの性格はわかってるけどよ。大事なことなんだからよ。ちゃんと言えよ。それに、酒飲んでるのに無理して仕事なんかするなよ。そんな状態でまともに仕事なんて出来るわけねえだろ?」
「す・・すみません・・・」
(ってそもそもあなたのせいでしょう!!)
謝りつつも、マルコ神父は少し反感を覚える。
 ネド神父が酒なんて飲みたいと思い、挑発して自分にも飲ませた、そう思うとどうも素直には受け入れたくない。
(何を考えてるんですか!?安い挑発に乗った自分が悪いのでしょう!?)
一方で理性がそう責める。
 パアシィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!ピシャンッ!パアシィンッ!
「く・・!う・・!く・・!!」
「今回はまあ聖像くらいで済んだけどよ、下手したらお前さんも怪我してたかもしれないんだぞ?全く・・・」
「わ・・わかってますよっ!!だ、だからこうして恥ずかしいのを堪えてお仕置きを受けてるんじゃないですかっ!!そ・・それで十分でしょう!?なのにイチイチ傷口に塩をすりこむようなこと言わないで下さいっっ!!」
(私の馬鹿!!何を言いだすんですかっ!!)
安い挑発に乗った自己嫌悪や、挑発したネド神父への不平に、思わずマルコ神父はカッとなってしまう。
 「マルコ・・・。本当に反省してるのか?」
マルコ神父の態度に、ネド神父は厳しい表情になる。
(く・・・!!こ・・こうなったら・・どうとでもなれですっ!!)
マルコ神父は半ばヤケになる。
謝らないとマズい。
そうわかっていても、頭を下げたくは無い。
無意味なプライドだとわかっていても、そうせずにはいられなかった。
 「こ・・こうしてお尻を差し出してるんですからいいでしょう!!それに・・元はといえばあなたも悪いでしょうが!!い、いい加減にして下さいっ!!わ、私だって本気で怒りますよっっ!!」
「そうか・・。よくわかった・・。反省してねえみたいだな・・。なら、こっちも本気で行くぜ」
「す・・好きにすればいいでしょう!!そ、そんなので私が怖がるとでも思ったら大間違いです!!」
墓穴を掘ることをマルコ神父が言うや、ネド神父は膝を組む。
おかげでマルコ神父は既に真っ赤になったお尻を突き上げた体勢になった。
 ビッダァァァァァ~~~~~ンンンッッッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~!!!!!!
「う・・うっわぁあああああ!!!!」
どしゃ降りの雨さながらの平手打ちにマルコ神父は絶叫する。
 バアッジィィィィ~~~~~ンンンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~ッッッッッ!!!
「うわあああ!!痛っ!痛ぁあああ!!やめ・・やめて・・!!うわぁぁ!!やめて・・下さ・・・うわあああああ!!!!」
激しい平手打ちの轟音と悲鳴が部屋に長い間響き続けていた。


 「うっ・・!うっうっ・・!うっうぅうう・・・」
マルコ神父は泣いていた。
お尻は今や倍近く腫れ上がり、火が燃え盛っているかと思うほどに熱い。
 「やめ・・やめて・・ゆ・・許して・・下さい・・・。わ・・私が・・悪かった・・・です・・から・・・」
プライドをかなぐり捨てて、マルコ神父は謝る。
 「反省したか?」
一旦お尻を叩く手を止めて、ネド神父は尋ねる。
「し・・してます・・・。聖像を壊したり・・・酒を飲んだのに・・無理に仕事して・・す・・すみません・・でした・・」
「わかってくれりゃあいいんだよ。お仕置きは終わりだ」
ネド神父はそういうと、手を降ろした。


 「くぅ・・!!」
「沁みたか?」
声を漏らしたマルコ神父に、ネド神父は思わず尋ねる。
 「へ・・平気ですよ・・。こ・・これく・・うぅ!!」
「おぃおぃ。ケツが腫れてんだから無理すんなって」
薬を塗りながら、ネド神父はそう言う。
 「あ・・あなたが・・したのでしょう・・・!!よくも・・ぬけぬけと・・・」
痛みに顔を顰めながら、マルコ神父はそう言い返す。
「仕方ねえだろ。マルコが悪い子だったんだからよ。まぁ今日は責任取って一日面倒見てやっから安心しろって」
「そ・・そんなので・・ご、誤魔化されませんからね!!」
「まったまた~。本当は嬉しいんだろ~」
「ち・・違いますっ!!き、気分が悪いから寝ますっ!!ちゃんといないと承知しませんからねっ!!」
マルコ神父はそう言うと、ネド神父の膝の上でうつ伏せのまま眠りに落ちる。
 「相変わらず素直じゃねえな~。まぁそこが可愛いんだけどな」
お尻を出したまま、自分の膝の上でうつ伏せに寝ているマルコ神父を見やりながら、ネド神父はそう呟いた。


 ―完―
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