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屈辱と不満(SO2&テイルズより:ガイ/キール、共演パロ・BL)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにしたSO2&テイルズ共演パロ、BLありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 パンッ!パンパンッ!パンパンパンッ!
「おいっ!馬鹿っ!やめろっ!やめろって言ってるだろうっっ!!」
「もぉ・・何言ってるんだい・・?カイルが悪い子だったんだ・・ろう・・?ちゃんと・・『ごめんなさい』しなきゃ・・ダメじゃ・・ないかぁ・・・」
スタンはそう言いながら、キールのお尻を叩く。
 「だから僕はカイルじゃないっ!!寝ぼけるのもいい加減にしないかっ!!」
怒りに思わず声を上げながら、キールはスタンに言う。
寝ぼけたスタンに、カイルと間違えられ、お仕置きをされているところだった。
「もぅ・・・。全然反省してないんだからぁ・・・。そんな子・・許さない・・からね」
「だから違うって言ってるだろう!!やめ・・やめろ・・うわっ!痛っ!痛ああーーっっ!!」
さらに厳しくなったスタンのお仕置きに、キールは悲鳴を上げる。
 「おぃおぃ、一体何を騒い・・・」
騒ぎをききつけたのだろう、ガイが部屋へと入って来る。
「馬鹿っ!?勝手に入るなっ!!見世物じゃないっっ!!」
ガイの姿に、キールは思わず叫ぶ。
 「それは悪かった。それより・・どういう状況なんだ?」
「い、いいから何とかしないかっ!!うわあっ!!やめろっ!!痛っ!!痛ぁあ・・!!痛いぃぃ・・!!」
寝ぼけたスタンにさらに叩かれ、キールは悲鳴を上げる。
「獅子戦吼!!」
見かねたガイは、気合いと共に獅子の形をした闘気をスタンに叩き込む。
「ふぁぁ・・?あれ?ガイに・・キール?どうしたのさ?お尻なんか出して?」
さすがに目を覚ましたスタンは、自分の膝の上で真っ赤なお尻を出しているキールに、思わず怪訝な表情を浮かべる。
「どうしただって・・?スタンが寝ぼけて僕をカイルと間違えて叩いたんじゃないかっっ!!」
そんなスタンに、キールは睨みつけるような表情で言う。
「ええっ!?ゴメンッ!?今医者に連れてくからっ!!」
「いいっ!自分で行けるさっ!」
「な・・何言ってるんだよ!こんな状態で・・」
「一人で行けるって言ってるだろう!?余計なことはしないでくれっっ!!それより離さないかっっ!!」
「わ、わかったよ。今、降ろすから」
スタンはそういうと、キールを慎重に膝から降ろす。
 「くぅ・・!!」
ようやく解放されるも、お尻の痛みに思わずキールは顔を顰める。
「ご、ごめん。だ、大丈夫かい?」
思わず尋ねるスタンに、キールは思い切り睨みつける。
 「大丈夫かだって?散々叩いておいてよくもそんなことが聞けるな?」
「ご・・ごめん・・」
「謝ればいいとでも思ってるのか!?こんなところにいるのは気分が悪いから、失礼させてもらうぞ」
「あっ!待ってよっ!!」
思わず追いかけようとするスタンだったが、ガイはそれを止める。
 「スタン、今はそっとしておいた方がいい」
「でも・・ちゃんと謝らないと」
「今のキールじゃどんなに謝っても許さないし、逆に怒らせるだけだ。もう少し落ち着いてからの方がいい。キールの方は俺が何とかするから、そうしてくれないか?」
「わ、わかったよ。ごめんね、俺のせいで迷惑かけちゃって」
「いいんだ。いつものことだからな」
そういうと、ガイも部屋を後にする。
 「トホホ・・。やっちゃったなぁ・・・」
『だからいい加減にその寝坊助を治せと言っているだろうが!!』
「そういったって、治らないんだよ、中々~」
『それで済むか!?この前も寝ぼけてセネルを叩いただろう!!しゃきっとせんか!スタン・エルロンッッ!!』
「トホホ・・・。また・・怒られちゃったよ・・・」
ディムロスに叱られ、スタンはシュンとうな垂れてしまった。


 数日後・・・・。
「大丈夫かよ?ケツ痛いんだから無理しねえ方がいいぜ?」
「言われなくったってわかってるさ」
「でもよ、災難だったよなぁ」
そんな会話を交わしながら、ロイド・キール・リッドの三人が会館の食堂で昼食を取っていた。
 「こらっ!リッドッ!食べすぎだろうっ!ロイドもビーフばかり食べてるんじゃないっ!!栄養が偏るだろうっ!!」
相変わらず大量に平らげようとするリッドと、ビーフばかり食べようとするロイドに、キールはそう言う。
 「全く・・・。リッドだけじゃなく・・ロイドも栄養管理が必要なんじゃないのか?」
「え~、勘弁してくれよ!食事くらいは好きにさせてくれよー!勉強だけでキツイんだって!!」
「だったらちゃんと栄養バランス考えて食べるんだな。って言ってるそばからビーフばかり取るんじゃないっ!リッドも肉ばっかり食べるなっ!!」
言ってるそばから肉類ばかりな二人にキールはそう言うが、不意にキールの表情が強ばる。
「どうしたんだよ?」
怪訝な表情でロイドが尋ねると、スタンが近づいてくるのが見えた。
 「何をしに来たんだ?」
キールは露骨に不機嫌な表情でスタンに尋ねる。
「い、いや、こ、この間のことで・・。ほ、本当にゴメンッッ!!」
スタンは拝まんばかりに謝る。
だが、キールは不機嫌なまま。
 「謝れば済むとでも思ってるのか?」
「そ、そうじゃないけど・・・」
「自分が叩いておきながらどの面下げて僕の前に顔なんか出せるんだ?悪いと思ってるなら顔なんか見せないでくれ!気分が悪い」
「わ・・わかったよ・・・」
スタンは落ち込んだ様子で、去ってゆく。
 「うっわ・・。あれ、絶対落ち込んでるぜ?」
普段とは違って暗いオーラを漂わせ、トボトボと立ち去るスタンに、ロイドは思わず同情するように呟く。
 「何言ってるんだ、僕は被害者なんだぞ?これくらい罰は当たらないさ」
「でもよぉ、スタンだって悪気があったワケじゃねえだろう?」
「そうだぜ。スタンだって謝ってるじゃんかよ」
スタンがかわいそうだと思ったのだろう、リッドもロイドもそう言う。
 「じゃあ僕はどうなんだ?何も悪いことしてないのに、叩かれたんだぞ?しかも・・・ガイにまで見られたんだ!凄く痛いし、恥ずかしい思いさせられたのに、謝ったくらいで許せっていうのか!?冗談じゃないっ!!」
「でもよぉ、キールだっていつまでも根に持ちすぎだぜ?」
「そうだぜ、スタンも悪いけどよ、キールだってちょっとひどすぎるぜ?」
「う・・うるさいなっ!!これは僕とスタンの間の問題だ!!口を挟まないでくれっっ!!」
「あっ!待てって!!」
キールは声を荒げると、食堂から出ていってしまった。


 「く・・・!!ロイドや・・リッドまで・・!!」
部屋に入ると、キールは悔しさに顔を歪める。
ロイド達の言いたいことはわかる。
スタンだって悪意があってしたことではない。
不運な事故のようなものだ。
 頭ではそうだとわかっている。
だが、スタンの顔を見ると、あのときの屈辱が蘇り、どうにもスタンのことを許せない。
(くそ・・!!どうしてこうなんだ・・・!!)
キールは苛立たしい表情を浮かべる。
自分の感情は正当なものではない。
拗ねている、ワガママ、そう言われても仕方が無いことだとはわかっている。
だが、それだけに、そういう自分にも苛立ちが募る。
 (それに・・ロイドやリッドもだ!?)
スタンを庇う二人にも、キールは苛立ちを覚える。
無論、二人のやっていることは正しい。
自分が頑ななのがいけない。
しかし、そう思っても、二人が自分ではなくスタンの味方をするのが悔しい。
恋人、親友は自分なのに、自分に屈辱的な思いをさせたスタンに肩入れするんだ!
筋違いだとわかっていても、そう思わずにはいられない。
「く・・・!!」
キールは苛立ちを持て余すかのように、テーブルに拳を叩きつけた。
 同じ頃・・・。
「なるほど、そんなことになってるんだな」
ガイはロイドとリッドの話に、そう頷く。
 「そうなんだよ、スタンがスゲぇかわいそうでよ」
「そりゃあスタンも悪いだろうけどよ、キールも頑固過ぎだぜ」
ガイの相槌に、ロイドとリッドはそう言う。
スタンとキールのことについて、相談しているのだ。
 「そうだなぁ。まぁキールにしてみれば、やっぱり悔しいんだろうな。あんな目に遭わせておいて・・。そういう気持ちになるんだろう」
「だろうけどよ、でもやっぱり頑固過ぎるって。スタンも許してもらえねえからスゲぇ落ち込んでるし」
「俺らもスタンがそうなのも嫌だけどよ、キールがそうやってスタンに辛い思いさせてんのも嫌だぜ。だから仲直りさせたいんだよ」
「わかった。俺も力になろう。キールの事は俺も心配だからな」
仲直りさせたいという二人に、ガイはそう言う。
 「ありがとな、ガイ」
「いいんだ。これくらいお安い御用だ」


 さらに数日後・・・・。
「一体何のつもりなんだ?」
ガイの顔を見るなり、キールは不機嫌そうな表情を浮かべる。
 「おぃおぃ、会っていきなり仏頂面はないだろう?」
「うるさいなぁ。僕だって論文で忙しいんだ。暇じゃないんだから手短に済ませてくれ」
キールは露骨に言う。
論文の執筆中なところを急に呼び出されたのだ。
 「それは悪かった。手短に済ませる気だから、もう少し待ってくれ。ロイド達も来るからな」
そう詫びるガイに、キールはプイッと顔をそむけたままだった。
 「悪い、待たせたかよ」
そんな中、ロイドとリッドも現れる。
「待たせた?そっちが僕を呼んだんだろう?呼びだしておいて、僕より遅れるなんてどういうつもりなんだ?」
「悪かったって。ちょっともう一人起こすのに時間食っちまってよ」
「もう一人・・?」
怪訝な表情を浮かべるキールだが、スタンの姿に、表情が変わる。
 「おいっ!?何でスタンまでいるんだっ!?」
「そりゃそうだろ。スタンがいなきゃ話にならねえじゃんかよ」
「そういう・・ことか・・・!!」
キールは納得する。
恐らくスタンと自分とのことを取り持とうということなのだろう。
 「なら話は別だ。帰らせてもらうぞ」
「あっ!?おいっ!待てよっっ!!」
出て行こうとするキールをリッドとロイドが止める。
 「何だ?離してくれ」
「キール、スタンにあんな目に遭わされて怒ってるのはわかるけどよ、もういい加減いいじゃんかよ」
「そうだぜ。スタンだってキールに許してもらえねえからスゲぇ辛い思いしてるんだぜ。そろそろ勘弁してやれよ」
スタンの弁護をする二人に、キールは不機嫌な表情になる。
 「うるさい・・うるさいんだっっ!!どうしても二人とも余計なことばかりするんだっ!!僕とスタンの間のことだっ!!二人には関係ないっ!!」
「おぃおぃ、そこまで言うことはないだろう?」
さすがに見かねてガイも助け舟を出しにかかる。
 「うるさいっ!!ガイまで・・。うっとおしいんだっ!!皆っ!!」
「おい!待て・・落ち着・・・」
思わず止めようとしたガイだったが、時既に遅し。
 「シューティングスターッッ!!」
詠唱が終了すると同時に、流星が室内に降り注ぐ。
咄嗟にガイはマジックガードで防ぐものの、ロイド、リッド、スタンの三人は僅かに反応が遅れたため、喰らってダウンしてしまう。
 「しま・・・!!」
我に返ったキールは、床にのびている三人に、思わず表情が変わる。
「おいっ!何をボケっとしてるんだ!?応急処置だっ!!俺は医者を呼んでくる」
「わ・・わかってるさ!?」
キールが応急処置に取りかかる中、ガイは急いで医者を呼びにいった。


 「ど・・どうなんだ・・?」
恐る恐る、キールは尋ねる。
「心配すんな。命に別条は無いって」
診察を終えたボーマンに、キールはようやく安堵の表情を浮かべる。
 「ん?やっぱり心配か?」
「べ、別にそういうわけじゃないさ!ぼ、僕のせいで何かあったら気分が悪いだけさ」
ボーマンの問いにキールはそう返す。
 「まぁ大したことはなさそうでよかった。すまなかったな。忙しいのに呼びだして」
「いや、これも仕事のうちだから構わんさ。何かあったらまた連絡くれ」
そういうと、ボーマンは往診鞄を提げて部屋を後にする。
 「さてと・・。キール、ちょっとこっちで話しようか」
「何言ってるんだ。僕には話なんかない」
「そういうわけにはいかないんだ。悪いけどな」
「こらっ!痛いだろうっ!離せっ!!」
抗議するキールを無視して、ガイはキールを強引に別の部屋へと連れてゆく。
 「く・・!痛いじゃないか!?もう少し手加減したらどうなんだ!?」
ようやく解放されたものの、思い切り掴まれていた手首の痛みに、キールは思わず文句を言う。
「それは悪かった。だが・・キール、どうしてこんなところに呼ばれたか、わかってるな?」
「ふん・・。どうせさっきのことだろう?イチイチ勿体ぶらなくてもいいさ」
相変わらずな態度で、キールはそう言う。
 「ならわかってるな?お仕置きだ」
「冗談じゃないっ!何で僕がお仕置きされなきゃいけないんだ!?」
お仕置き宣告をしたガイに、キールはそう言い返す。
「キール?悪いことをしたのはわかってるだろう?」
キールの態度にガイの表情が厳しくなる。
 「う・・うるさいなっ!ガ、ガイには関係ないだろうっ!!」
「そうはいかないだろう・・全く・・」
ガイはため息をつくと、再び手首を掴み、キールを引き寄せる。
 「わっ!馬鹿っ!やめろっ!やめないかっ!!」
今までの経験で何をされるか身を以って知っているせいか、キールは必死に抵抗する。
だが、剣士なガイ相手には空しい抵抗。
あっという間に椅子に腰かけたガイの膝の上にうつ伏せにされてしまった。
 「馬鹿っ!?何してるんだっ!やめないかっ!!」
「何言ってるんだ、こうしなきゃお仕置き出来ないだろう?」
抗議するキールにガイはそう言って、ローブを捲り上げにかかる。
 「馬鹿ッ!やめろって言ってるだろうっ!!痴漢っ!馬鹿ッ!パンツまで降ろすなっ!!助けてっ!!変態剣士に犯されるっっ!!」
キールはそんなことを叫びながら、ローブを必死に押さえ、お尻を出されまいとする。
(ひどい言いようだな・・・)
苦笑しつつも、ガイはキールのローブを捲り上げ、さらにパンツも降ろす。
おかげで、女性顔負けの、白くて形のよい綺麗なお尻があらわになる。
 「くぅ・・・!!」
お尻をむき出しにされた屈辱に、キールは顔を真っ赤にする。
「じゃあいくぞ、覚悟はいいな?」
「ふん・・!嫌だって言っても叩くつもりなんだろう!?やるならさっさとやればいいじゃないか!!絶対に負けないからなっ!!」
屈辱感や悔しさを晴らそうとするかのように、そう言いやると、キールはプイッと顔をそむける。
そんな態度にガイはまた苦笑しつつも、片手でキールの身体を押さえ、ゆっくりともう一方の手を振り上げた。


 バッシィィィ~~~ンッッッ!!!
「!!!」
弾けるような音と共にお尻に痛みが走り、キールの表情が変わる。
 (泣く・・もんか・・!!)
キールは声を漏らすまいと、必死に口を閉じる。
パンッ!パシッ!パンッ!パシッ!パンッ!
甲高い音が鳴るたび、キールの身体が強ばり、同時に白いお尻に赤い手形が浮かび上がる。
 パシッ!パンッ!パチンッ!パンッ!パシンッ!
「いつも言ってるだろう?カッとなって人に術を使うんじゃないって」
いつものように、お尻を叩きながら、ガイはお説教を始める。
 パシッ!パアンッ!パシッ!パアンッ!パンッ!
「そんな・・こと・・わ・・わかってるさ・・!くぅ・・!」
だんだん苦痛が増してきたのだろう、辛そうな表情を浮かべながら、キールは言い返す。
 「だったらどうしてやったんだ?ダメだろう、そんなことしたら?」
パンッ!パンッ!パシッ!パアンッ!パアンッ!パチンッ!ピシャンッ!
「う・・うるさいなあっ!僕だってしたくてやったんじゃないっ!!つ、ついカッとなっただけじゃないか!?」
ガイの言葉に、キールは思わず言い返す。
 「そんなのは理由にならないだろう?ああやって暴力を振るうこと自体がいけないことだろう?それはキールだってわかってるだろう?」
「く・・!ぼ、僕だってしたくてやったわけじゃないっ!!も、元はといえばスタンが悪いんじゃないかっ!?」
自分の火を認めるのが癪で、キールはそう言う。
 「この前の事についてはスタンだって謝ってるだろう?キールこそいい加減に許してやったらどうなんだ?」
「う・・うるさいっ!ぼ、僕は恥ずかしい目に遭わされたんだぞっ!?そ、そんな簡単に許せるかっ!!」
「キール、悔しい気持ちは無理も無いだろうけどな。でもキールだってひどいことをしてるんだぞ?キールが頑固に許そうとしないから、スタンは凄く苦しい思いをしてるんだぞ?いや、スタンだけじゃない。ロイドやリッドだってそうだ。二人ともスタンだけじゃない、キールの事だって心配してるんだ。キールにいつまでも人を苦しめるようなことをさせたくないってな。キール、ロイドやリッドに悲しい思いをさせてもいいのか?」
(そ・・そんなわけ・・ないだろう・・!!)
心の中でキールはそう返す。
 自分だってロイドやリッドに悲しい思いはさせたくない。
二人がスタンを許すことを望んでいるのなら、そうしてもいい、と思わないわけではない。
 ただ、同時に悔しいのだ。
ロイド達がスタンに味方していることが。
恋人・親友なはずの二人が、自分ではなく、スタンのために尽力しているのが、二人をスタンに取られたようで、悔しく、また許せないのだ。
 無論、筋違いの感情なのはわかっている。
しかし、それでもそう思わずにはいられない。
それが、スタンへの怒りをまた燃え上がらせ、頑なな態度を取らせてしまう。
 「しかも、またカッとなって暴力を振るうだなんて、それもダメだろう?そんなことをしたら二人がもっと悲しむだろう?それでもいいのか?」
「う・・うるさい・・うるさいっっ!!」
さらに問いかけるガイに、キールはカッとなって叫ぶ。
 「うるさいって言ってるだろうっ!!皆してスタンスタンって!!どうせ僕は悪者さっ!!叩きたければ好きなだけ叩けばいいだろうっ!!それで三人で好きなだけスタンを庇って、僕を叩いてればいいさっ!!ほらっ!?好きなだけ叩いたらどうだ!?お尻が壊れるまでやってくれたっていいさっ!!ほらっ!?どうしたんだっ!?」
キールは怒りのあまり、真っ赤なお尻を振りながら、当てつけるように言う。
 「キール・・。本気でそう思ってるのか?」
あまりなキールの態度に、ガイも表情が険しくなる。
「だったら何だっていうんだっ!?スタンの方がいいんだろうっ!!好きなだけ僕を叩けばいいさっ!!」
「いい加減にしないか!!」
ビッダァァァ~~~~ンッッッッ!!
キールの態度に、ガイもさすがに怒り、強烈な平手を叩きつける。
 「仕方ないな・・。反省しない子には・・俺も本気で行くぞ」
そういうと、ガイは膝を組む。
同時に突き上げられたお尻目がけて、思い切りガイは手を振り下ろした。
 ビッダァァァァ~~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~!!!!!!
「うっわぁああああああ!!!!痛いぃぃぃ!!!」
豪雨のような平手打ちの嵐にキールは絶叫する。
 バアッジィィィ~~~ンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「わぁぁあ!痛っ!やめろっ!馬鹿ァァ!!ひぃぃ!!痛ぁぁぁ!!」
先ほどの強がりなどすっかり吹きとび、キールは悲鳴を上げる。
 「やめろっ!馬鹿ぁぁ!!やめ・・やめてっ!うわぁぁ!!痛っ!!痛ぁぁ!!」
悲鳴が幾度も繰り返し上がる中、激しい打撃音が響き続けた。


 「ひぃ・・!!うっうう・・!!ぎひぃん・・」
ボロボロと涙を零してキールは泣いていた。
お尻は今や全て深紅に染め上がり、熱した石炭のように熱くなっている。
 「ひぃん・・!やだ・・やめて・・!痛・・痛ぁぁいいぃぃ・・!!」
プライドも崩れたのか、泣きながらキールはそう言う。
「キール、反省したか?」
一旦お尻を叩く手を止めて、ガイは尋ねる。
 「ひぃん・・。い・嫌だ・・!!」
だが、この期に及んで、キールはまだ頑ななまま。
「キール?いい加減にしないと・・」
「ひぃん・・!だ、だって・・ロイド達が悪いんじゃないか!!ふ・・二人して・・スタンスタンって!!ひぃん・・!ぼ・・僕は・・ど・・どうなんだぁ・・!!」
(なるほど・・・。スタンに取られたみたいで悔しかったのか・・)
ガイはキールの気持ちを理解する。
 「わかった。俺らも悪かった。スタンの事ばかりで悔しい思いさせたな。それは謝るから、キールもちゃんと反省してくれるな?」
ガイはキールの頭を優しく撫でてやりながら、そう言う。
ガイの言葉にキールも頑なな心が少し和らいのだろう、静かに頷いた。


 「くぅ・・!!」
「大丈夫か?無理はするなよ?」
顔を顰め、お尻をさするキールに、ガイはそう言う。
 「ってガイが叩いたんだろう?自分でやっといてそんなこと言わないでくれ!」
「それは悪かった。でも、キールだってちゃんと謝るんだぞ?」
「わ、わかってるさ!!」
そう言い返すと、キールはガイに支えられながら、ロイド達のいる部屋へと入ってゆく。
 「ロイド・・リッド・・だ・・大丈夫か?」
キールは恐る恐る二人に尋ねる。
「ああ、ちょっと痛いけどよ、大丈夫だぜ」
「俺も。ちょっとびっくりしたけどな」
「そ・・そうか・・。うぅ・・!!」
大丈夫そうなロイド達に安心しつつも、キールはお尻の痛みに顔を顰める。
 「あれ?どうしたんだよ?大丈夫かよ?」
「そんなワケないだろう!ロイドやスタンのせいで、お尻叩かれたんだからな!!」
キールはそう言うと、ローブを捲り、真っ赤なお尻を出して三人に見せる。
 「ロイド!リッド!よく見てみろ!二人がスタンのことばっかり言うから、こんなに叩かれたんだからなッ!!二人がスタンばっかり庇うから・・く、悔しくてたまらなかったんだっ!!そのせいでこんなになったんだっ!!ど、どうしてくれるんだっ!?」
「こらこら、もっと別に言うことがあるがろう?」
「ガイは黙っててくれ!!」
思わず仲裁をしようとしたガイに、キールはそう言う。
 「そ・・そりゃ・・頑固だった僕も悪いさっ!で、でも・・悔しかったんだっ!!ロイド達がスタンの味方なのが・・!!」
言いたいことを言ったからか、肩を上下させつつも、キールの表情が和らぐ。
 「そ・・そうだったのかよ。ゴ、ゴメン・・・」
「お、俺も悪かったよ。悔しい思いさせてゴメンって」
「わ・・わかればいいんだ!ま・・まぁ・・ぼ、僕も・・カッとなって・・やり過ぎた。そ・・それは・・謝る・・・」
ぎりぎり聞き取れる声でそう言うと、キールはスタンの方を向く。
 「スタン・・。ロイドとリッドに悪いから・・こ、今回は許してやるさ。で、でも次は無いからなっっ!!」
「ううん、俺こそゴメン」
「ふん・・。わかればいいんだ!ロイド、リッド!疲れたから僕は寝るからな!僕が起きるまでちゃんと傍にいないと承知しないからな!!」
そういうと、キールはロイドとリッドの間に横になる。
そしてそのまま、静かに目を閉じた。


 ―完―

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