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チョコ騒動・キール編(SO2&テイルズより:ロイド/キール、共演パロ・BL)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにしたSO2&テイルズ共演パロです。BLありです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「はぁ~、何かすっかりバレンタイン一色だよな~~」
お菓子屋の広告や、店頭に並べられているチョコレートを見やりながら、リッドは思わず呟く。
もうすぐバレンタインということで、街の菓子店や食材屋ではその商戦真っ盛りだった。
 「ふん。菓子屋の戦略に乗せられてるだけじゃないか、くだらない。リッド!みっともないからよだれなんて垂らすんじゃない!!」
今にもフラフラと菓子屋の前に行きそうなリッドを捕まえながら、キールはそう言う。
 「でもさぁ、好きな子にチョコもらえたら嬉しいよな。それも本命でさ」
「何をくだらないことを言ってるんだ、馬鹿馬鹿しい」
ロイドの言葉にキールがそう返す傍ら、リッドが呟く。
 「あ~、義理でも本命でもいいからチョコ食いて~~」
「こら!リッド!通りでそんなこと叫ぶんじゃないっ!はしたないだろうっ!!」
バレンタイン商戦真っ盛りの通りを歩きながら、ロイド・リッド・キールはそんなやり取りを交わしていた。


 「全く・・リッドもロイドもくだらないことばかり言って・・」
ムスッと不機嫌そうな表情を浮かべつつ、キールは執筆中の論文に向き合う。
『でもさぁ、好きな子にチョコもらえたら嬉しいよな。それも本命でさ』
そんなとき、不意にロイドが呟いた言葉が脳裏に蘇る。
 (あんなこと言ってたが・・欲しいのか?)
ロイドの言葉にキールは思わずそう考える。
(馬鹿!?何を考えてるんだ!?論文があるだろう!)
気持ちを論文の方に切り替えようとするが、ロイドの言葉が気になって仕方が無い。
(くそ・・・!!何やってるんだ!?くだらないことを気にしてる暇があるのか!?)
論文を進めようと、必死に自分を叱咤するキールだったが、雑念として払おうとすればするほど、どんどん脳裏で大きくなってゆく。
 「く・・・!!」
とても執筆など出来る精神状況では無くなり、キールは苛立たしげにペンを投げ捨てるように置くと、乱暴な勢いでアパートを後にした。
 (くそ・・!!何をしてるんだ・・僕は・・!!)
買い物から戻ってきたキールは、不機嫌な表情で買い物袋を見やる。
買って来たのはチョコの材料。
知り合いに出くわさないように細心の注意を払って買ってきたものだ。
 「べ・・別にロイドが嬉しいとか言ったからじゃないからな!!こ、このままじゃ、ろ、論文が進められないからさ!し、仕方なくだからな!!」
自分に言い訳しているのか、そんなことを言うと、キールはチョコ作りに必要な道具を用意する。
そして、道具と材料を用意し終えると、チョコ作りに取りかかった。


 「おいおい、何をしてるんだ?」
「うわあっ!?いきなり後ろから声をかけるなっ!ビックリするだろうっ!!」
背後からガイに呼び止められ、ビックリしながらキールは叫ぶように言う。
 「悪かった。何だか素振りが妙だったからな」
「べ、別に怪しい素振りなんかしてないさっ!?街の守備兵だからって誰でも彼でも疑うんじゃないっ!失礼じゃないかっ!!」
「すまなかった。ん?何か落ちたぞ?」
「馬鹿っ!?勝手に拾うんじゃないっ!!」
キールが取り落としたものをガイは拾う。
取り返そうとしたときには遅く、ガイにしっかりと見られてしまっていた。
 キールが抱えていたのは丁寧にラッピングされたチョコの包み。
「ははぁ・・なるほど・・。そういうわけか・・」
「か、勘違いするんじゃないっ!!」
「悪かった、ロイドなら厨房にいると思うぞ。またチョコ作りの依頼が来てたみたいだからな」
「だ・・だから勘違いするなって言ってるじゃないかっっ!!」
立ち去るガイに、キールはそう抗議する。
「全く・・・余計なことばかり・・・!!」
ムスッと不機嫌そうな表情を浮かべつつも、キールは厨房へと向かっていった。
 「ロイド・・いるのか?」
厨房にやって来ると、キールは声をかける。
だが、返事は無い。
 (よそに行ったのか?ん?)
厨房内を見回し、キールはテーブルに並べられたチョコに気づく。
「これか・・。ロイドが作ったチョコは・・・」
ズラリと並んだチョコの山に、キールは思わず見つめる。
 (さすがにロイドだな。仕事は丁寧だし、一生懸命に作ってる。きっと、食べる人の事を思って作ったんだな)
ロイドの作ったチョコを見ていて、キールはそんなことを思う。
真っすぐで純粋な性格のロイドだ。
食べる人が喜んでくれるよう、一生懸命に作ったのだろう。
そのチョコの列を見ているうちに、だんだんとキールの表情が険しくなってきた。
(く・・・!!馬鹿っ!?別に商売で作ったものだろう!?何でもないじゃないか!?)
そう自分に言い聞かせるが、理性とは裏腹にムクムクと苦い感情が沸き上がって来る。
顔を知らない相手のために、ロイドが一生懸命になってチョコを作ったことが気に入らないのだ。
 (いい加減にしないか!?嫉妬もここまで来ると見苦しいだろう!?)
そう言い聞かせるが、チョコを見ているうちに、キールはだんだん苛立ちが増してくる。
キールは杖を構えると、詠唱に入る。
「エアスラストッッ!!」
お得意の術を発動したかと思うと、テーブル上のチョコが切り刻まれてしまう。
 (し・・しまった・・!?)
やってしまってから、キールは後悔する。
(ま・・まずい・・!?ハッ!!)
不意に足音が聞こえ、キールは慌てて振り返る。
すると、いつの間にかロイドが帰って来ていた。
 「あれ?キールじゃんかよ?何してんだよ?」
「な・・何でもないっ!?」
「え?でもよ・・。あれ?」
「見るなっ!!エアスラストッッ!!」
「うわあっっ!!」
とっさに飛び退いてかわしたものの、ロイドは冷や汗を流す。
再びキールは愕然とした表情を浮かべると、逃げるように厨房を飛び出した。


 数時間後・・・。
「あれ?どうしたの、ロイド?」
教会へやってきたロイドに、アシュトンは尋ねる。
 「いやさ、キール見かけてねえかなってさ?」
「いや、僕は見てないけど。どうかしたの?」
「ああ。何かキール帰って来てないって聞いてさ、ちょっと心配でさ・・・」
「そうなんだ・・。ごめんね、力になれなくて」
「いいんだよ、もし見かけたら知らせてくれよな」
ロイドはそういうと、再びキールを探しに、教会を後にした。
 「ねぇキール、帰ってあげたら?ロイド心配してるよ?」
ロイドが去ると、アシュトンは物陰から出てきたキールにそう言う。
会館を飛び出した後、アシュトンの教会へ行き、匿ってもらっていたのである。
 「な・・何を言ってるんだ!?そ、そんなこと・・出来るわけないだろうっ!!」
「でもさぁ、ロイドだって探してるんだし。このままってわけにもいかないでしょう?」
「く・・!そ・・そんなことしたら・・何で・・あんなこと・・したか・言わなきゃならないじゃないかっ!!そ・・そんな恥ずかしいこと出来るかっ!?」
アシュトンの問いにキールはそう言う。
ロイドが他人のためにチョコを作ったのが悔しいから、などとあまりにも恥ずかしい。
自分でも嫉妬深い、情けない、恥ずかしいと思っているのだから尚更だ。
 「でもさ、このままだとロイド、キールが見つかるまでずっと心配し続けることになるよ?そうしたらロイドも心配で苦しいし、キールだってロイドにそんな思いさせるの嫌でしょう?ロイドの気持ちと、自分のプライドとどっちが大事なの?」
「く・・・・!!」
アシュトンの問いにキールは何も言えなくなってしまう。
ロイドに心配をかけるのは本意ではない。
 「で・・・でも・・どうしたらいいんだ?ヤキモチ妬いて・・チョコ台無しにしたなんて・・言ったら・・絶対・・呆れられる・・・」
「ロイドはそんなこと思わないよ。それはキールだってわかってるでしょ?」
「で・・でも・・・」
キールはためらう。
自分がしたことを思えば、ロイドに中々許してもらえない、それに大人げないと呆れられてしまうのでは、そういう気持ちが先立ってしまうのだ。
 「大丈夫だよ。こうすればね・・・」
アシュトンはためらうキールに何事か囁く。
「な・・馬鹿っ!?そんなこと出来るかっ!?」
アシュトンの提案に、キールは思わず声を上げる。
 「でもさ、キールだって悪いことちゃったって思ってるんでしょ?」
「そ・・それは・・・で・・でも・・」
アシュトンの提案にキールはためらう。
 「キール、自分が悪いことしちゃったと思ってるのに、そのままで自分が許せる?耐えられるの?」
「そ・・そんなわけ・・ないだろう・・」
「それじゃあやってみなよ。そうすればきっとロイドだって許してくれるよ」
「ほ・・本当だろうな?」
「大丈夫だよ。もし、これで上手くいかなかったら、キールの気が済むまで、僕のお尻何百回でも叩いてくれてもいいからさ」
「ふん・・。な・・ならいいだろう・・。ただし・・その言葉忘れるんじゃないぞ!もし、失敗したら本当に何百回でも叩いてやるからな!!」
「わかってるよ。それじゃあキールは奥で待っててよ。後は僕に任せて」
アシュトンはそういうと、教会を後にした。


 キールがおずおずと奥の部屋で待っていると、二人分の足音が近づいてくる。
「キールッッ!!」
ドアが開くなり、ロイドは飛びつくようにキールを抱きしめた。
 「どこ行ってたんだよっ!?探したんだからなっっ!!」
「ま、まぁ落ち着いてよ。カッとなったら話なんか出来ないよ?気持ちは分かるけどさ」
アシュトンはそう言いながらロイドを落ち着かせる。
 「わ、悪い、アシュトン。ついさ・・」
「いいんだよ、二人で色々と話があるでしょ?用が済んだらまた声かけてよ」
アシュトンはそういうと部屋を後にした。
 「・・ったく・・いきなり会館飛び出したかと思ったらよ・・。探したんだぜ?」
「う・・・。い・・いちいち言わなくてもいいだろう?ぼ、僕だって少しは悪いと思ってるんだ!!」
「ったくよ・・。チョコは台無しになっちまうし・・・」
「そ・・そのことなんだが・・。あ・・あのあと・・どうしたんだ?」
キールは恐る恐る尋ねる。
 「え?幸い予備の材料があったし、無事なのもあったからさ、ダメになっちゃったやつだけ作り直したけどよ。でも大変だったぜぇ・・。チョコ作りって体力使うからよ・・。それより・・タイムリミットの方がきつかったけどよ・・ハァァァ・・・」
「た・・大変だったみたいだな・・・」
ため息をつきながらこぼすロイドに、キールは思わずそう言う。
 「本当だぜ・・。ってあれ?何でキールがんなこと知ってんだよ?」
「って入れ違いに飛び出したのに気づいてなかったのか!?ま・・まぁいい・・。ロイド・・。実は・・チョコ・・を・・台無しにしたのは・・その・・ぼ・・僕だ・・」
言いにくそうに、だが勇気を振り起こしてキールは言う。
 「ええっ!?マジかよ!!どおりで刃物で切り刻んだみたいな・・って何てことしてくれたんだよっっ!!」
「だ・・だから・・わ・・悪かった・・・」
「悪かったじゃねえって・・。あの後作り直すので大変だったんだぜ・・・」
「だから悪かったって言ってるじゃないか!!ま・・まぁいい・・。そ・・その・・ロイド・・。ぼ・・僕に・・お・・お仕置きをして・・くれないか?」
「え?今何て言ったんだよ?」
「だ、だからお仕置きをしれないかって言ったんだ!に、二度も言わせるなっ!ぼ、僕だって恥ずかしいんだからなっ!!」
ちゃんと聞いていなかったことへの苛立ちと、恥ずかしさを隠すためだろう、思わずキールは怒鳴るように言う。
 「ご、ゴメンって!で、でも・・いいのかよ?」
「ふん・・。わ、悪いことをしたのは・・ぼ・・僕だからな・・。そ・・それに・・どうせお仕置きするつもりなんだろう?」
「ま、まぁそりゃあそうだけどよ。チョコは壊されたし、いきなり飛び出して家にも帰ってねえから心配させられたし」
「やっぱりそうだろう。い、いつもみたいに無理やり力づくで引っ張られたりすると、は、恥ずかしいからな。こ、こっちから言ってやったのさ!」
せめてもの虚勢を張りながら、キールはそう言う。
 「まあとにかく・・お仕置きしてくれっていうんなら、わかってるよな?」
ロイドは椅子に腰を降ろしながら言う。
「わ・・わかってるさ!!」
キールはそういうと、ロイドの膝にうつ伏せになる。
 「こ・・これでいいだろう!さ、さっさと始めたらどうなんだ!?」
「キール、そういう態度ってあんまよくねえと思うぜ?」
お仕置きをされるのに、何だか偉そうなキールの態度に、ロイドは思わずそう言う。
「う・・うるさいなぁ!?こ、こうやって素直にお尻を差し出してるんだからいいじゃないか!!イチイチ揚げ足取らないでくれっ!!」
ロイドの言葉にキールは思わずそう返す。
 「まぁ、キールだから仕方ねえか・・・」
そう呟きながら、ロイドはいつものようにキールのローブを捲り上げ、パンツを降ろしてお尻をあらわにする。
「く・・・!!」
覚悟はしていたものの、いざお尻を丸出しにされ、恥ずかしさや屈辱感でキールは全身を震わせる。
 「あれ?寒いのかよ?どっか開いてんのかな?」
震えたキールに、ロイドは何ともボケた問いをする。
「そんなわけあるかっ!!そんなことばっかり言ってないで、やるならさっさとやったらどうなんだっ!!馬鹿っ!!」
ロイドのお馬鹿振りにキールは思わずそう言う。
 「わ、わかったよ。それじゃあ、行くぜ?」
「わかってるさっ!!さっさとやれって言ってるじゃないかっ!!」
早く終わらせたいのか、そんなことをキールが言うのを尻目に、ロイドは手を振り上げた。


 バッシィィィィ~~~~ンッッッッ!!!
「く・・!!」
(馬鹿っ!?声なんて出すんじゃないっ!!恥ずかしくないのかっ!!)
思わず声を漏らしてしまった自身を、キールは心の中で叱咤する。
 パシッ!パアンッ!パシッ!パアンッ!パシンッ!パアンッ!
弾けるような音と共に、赤い手形がキールの白いお尻に浮かび上がる。
手形がつくたびにキールの表情が変わるが、声を漏らすまいと必死に口を噤む。
 パシッ!パアンッ!ピシャンッ!パアンッ!パシッ!パアンッ!
キールが黙って耐えようとするのを尻目に、お尻は少しずつ薄いピンクに染め上がってゆく。
 パシィンッ!ピシャンッ!パアアンッ!パシィンッ!ピシャンッ!
「・ったく・・何やってんだよ?」
お尻を叩きながら、ロイドはお説教を始める。
 パシッ!バンッ!パシッ!ピシャッ!バンッ!バシッ!
「・・ぁ・・ぅ・・っ・・・」
(馬鹿っ!何やってるんだっ!?)
叩かれているうちに平手の勢いがだんだん強くなり、それに伴って苦痛も増してくる。
思わず声を漏らした自分を叱咤するも、一度声が出てしまうと、もう止まらない。
 バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バアンッ!バンッ!
「・・ぁ・・う・・っ・・く・・ぅ・・っ・・ぁ・・あ・・」
だんだん堪えきれなくなり、キールの口からは苦痛の声が漏れる。
同時に、表情もより苦しげなものへと変わってゆく。
 バシッ!バンッ!ビダンッ!バアンッ!バシッ!ビダンッ!
「依頼が殺到してたからさ、必死になって作ったチョコだったんだぜ?キールは知らねえだろうけどよ、もう馬車馬みてえに大変だったんだぜ?」
チョコを作る時の苦労を思い返しながら、ロイドは思わずそう言う。
 バシッ!バアンッ!ビダンッ!バアアンッ!バシッ!バアンッ!
「く・・!ひ・・!あ・・!あう・・!」
痛みにキールは表情を歪め、身体を強張らせる。
 「それなのに壊すなんてヒデぇじゃんかよ!あの後また作るの大変だったんだぜ?しかも・・・。幾ら気まずいからって飛び出してたりしてよ?あの後探しまわったんだぜ?」
お尻を叩きながら、ロイドはお説教を続ける。
 バシッ!バアンッ!ビダンッ!バアアンッ!バチンッ!バシッ!バアンッ!
「だ・・だから・・そ・・それは・・悪かったって・・!く・・謝ってる・・だろう!!」
お尻を叩かれる苦痛に顔を歪めつつ、キールはそう言う。
 「悪いことしたんだから謝るのは当たり前じゃんかよ?それより・・・何だってそんなことしたんだよ?」
「く・・!!そ・・それは・・言いたくない・・」
キールはそういうと、再び口を噤もうとする。
依頼とはいえ、ロイドは顔も知らない相手のために一生懸命チョコを作ったのが気に入らなくて、ヤキモチを妬いただなんて、あまりにも大人げないし、恥ずかしい。
そんなこと、とても言えなかった。
 「キール?悪いことしたのはキールだろう?悪いことしたら何でやったのかちゃんと言うのと、『ごめんなさい』するもんだろ?」
言いたくないというキールに、ロイドは厳しい表情を浮かべる。
 「う・・うるさいなぁ!?こ、こうやって素直にお仕置きを受けてるんだからそれでいいだろうっ!!何で理由まで言わなきゃいけないんだっ!?それに『ごめんなさい』だなんて言えるか馬鹿っっ!!」
キールは思わず振り返って叫ぶ。
自分からお仕置きをお願いしたり、抵抗せずに素直にお仕置きを受けている時点で、大いなる譲歩なのだ。
それ以上はさすがに恥ずかしくて出来なかった。
 「何言ってんだよ、キールが悪い子だったからだろ?」
「う・・うるさいなあっ!?も、もういいだろうっ!!いい加減に降ろしてくれっ!!」
恥ずかしい理由を言いたくなくて、キールはそう言う。
 「キール?」
「う、うるさいっ!!いい加減にしないと僕だって本気で怒るからなっっ!!」
「はぁ・・。ちゃんと素直に話してくれりゃあ俺だって許してやれるんだけどよ・・。俺も怒ったからな。ちゃんと謝んないと許さないからな」
ロイドはそういうと、膝を組む。
おかげでキールは赤く染まったお尻を突き上げた体勢にされてしまう。
 「馬鹿っ!やめろっ!離せっ!?」
より厳しいお仕置きの体勢にキールは慌てるも、ロイドはそれを無視して手を振り上げる。
ビッダァァァァ~~~~~ンッッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~!!!!!!!
「うっわああああああ!!!!!!」
嵐のような平手打ちにキールは絶叫する。
 「馬鹿っ!!やめろーーっっ!!やめろって言ってるだろうっ!!うわっ!痛っ!痛ああっ!!やめ・・もう・・やめ・・!!」
どしゃ降りの雨のような平手の音とキールの悲鳴がしばらくの間、響きわたった。


 「も・・もう・・やめ・・やめ・・ないか・・やめ・・やめてぇぇ・・・」
泣きじゃくりながら、キールは許しを乞う。
お尻は今や、見事なまでに紅蓮に染め上がっていた。
 「キール、まだ謝らないんなら・・リッドとガイにも叱ってもらうぜ?」
(そ・・そんな・・!!じょ、冗談じゃないっ!?)
ロイドの恐ろしい言葉にさすがのキールも震えそうになる。
今でも限界なのに、リッドやガイにまで叩かれたらお尻が壊れてしまう。
 「どうする、キール?まだ反省し足りないかよ?」
ピタピタと軽くお尻をはたきながら、ロイドは尋ねる。
「わ・・わかったっ!!言うっ!!言うからっ!!だ・・だから・・も・・もうっ!!」
「それじゃあちゃんと話してくれるよな?」
一旦お尻を叩く手を止めて、ロイドは尋ねる。
 「ちゃんと話すさ・・。く・・悔しかったんだ・・。ロイドが・・顔も知らない連中のために・・チョコを作ったのが・・・。ロ・・ロイドは・・ぼ・・僕の・・恋人・・なのに・・・」
「ってアレは仕事じゃんかよ?そこまでヤキモチ妬かれてもよ・・・」
「だ、だから言いたくなかったんだっ!!ぼ、僕だって恥ずかしいし、大人げないと思ってるんだっ!!」
キールはそういうと、プイッと顔をそむける。
 「ゴメンって。俺もヤキモチ妬かせて悪かったよ。もうバレンタインチョコの仕事とかはしねえからさ」
「そ・・そこまで言うなら・・こ、今回はか、勘弁してやるさ!ま・・まぁ・・。ぼ・・僕も・・今回は・・大人げなかったしな・・・」


 「くぅぅ・・!!」
「わ、悪い、沁みたかよ?」
顔を顰めたキールに、ロイドは思わず心配そうに尋ねる。
 「・・ったく・・。いつもいつも優しくしろって言ってるじゃないか!!」
「ゴ、ゴメンって!!」
「まぁまぁキール、ロイドだって悪気は無いんだしさ。許してあげてよ」
「そうだぜ、ちょっと力が入っちまっただけだろ?」
謝るロイドを、アシュトンとリッドがそうフォローする。
 「でもよぉ、まさかキールが仕事で作ったチョコにヤキモチ妬くなんてよ・・」
「う、うるさいなぁ!?リッドまで言わないでくれっ!!ぼ、僕だって恥ずかしいんだ!!」
「でもよぉ、そういうところがキールらしくて、可愛いんだけどな」
思わずロイドが言った言葉に、キールは顔を真っ赤にする。
 「あれ?ど、どうしたんだよ?風邪かよ!?」
「な・・何でも無いっ!!」
「え・・でもよ?」
「何でも無いって言ってるだろう!!さ、さっさと続けないか!?こんなに叩いて痛いもいさせたんだから、ちゃんと責任取らなきゃ承知しないからなっっ!!」
照れくささを隠すようにキールはそう言うと、顔を腕の中に埋めた。


 ――――スキット 『同じ声』 ――――


 「よかったぁ・・。上手く仲直り出来たみたい・・・」
気を利かせて、ロイドとキールを二人きりにすると、アシュトンはホッとしたように呟く。
「だよなぁ、キールがチョコダメにしたとか、飛び出して家に帰ってねえとか聞いた時はどうしようと思ったけどよ~」
アシュトンの言葉にリッドも安堵したように言う。
ギルド会館を飛び出してしまったキールを、ロイドやガイと共に探していたのだ。
 「アシュトン、色々と骨を折ってくれたみたいだな。すまなかったな」
二人を取り持ってくれたアシュトンに、ガイがそう礼を言う。
「いいんだよ、これくらい。でもよかった・・。上手くいって。失敗してたら、僕がキールにお尻叩かれちゃうところだったよ~~」
「何だよそれ?どういうことだよ?」
安堵の息をつきながら言うアシュトンに、リッドは怪訝そうに尋ねる。
 「うん、キールの方からお仕置きをお願いしたらどうかな?って提案したんだけど、もしうまくいかなくてロイドが許してくれなかったら、キールの気が済むまで、好きなだけお尻叩いていいよって約束しちゃったからさ。それでホッとしてるんだよ」
「うっわ・・。そりゃあキツいよな。キールだったらマジで何百回も叩くぜ、きっと」
「だろうね・・。前、キールにお尻ぶたれたことあるからわかるよ・・・・」
以前キールに容赦ないお仕置きをされたときのことを思い出し、アシュトンは思わずそう呟く。
 「まぁアシュトンまで叩かれる羽目にならなくてよかったぜ。何かさぁ、アシュトンがお仕置きされてる時の声とか聞いちまうと、キツイんだよなぁ」
「ん?どうしてなんだ、リッド?」
リッドの言葉に、ガイは尋ねる。
 「いやさぁ、アシュトンの声ってさ、俺とそっくりじゃんか」
「あ・・・!!そういえばそうだよね!!」
リッドの言葉に、アシュトンはハッとした表情を浮かべる。
 「そうだなぁ。初めて聞いた時はビックリしたな。赤の他人なのに本当にソックリだっったからなぁ」
リッドの言葉にガイは頷く。
アシュトンとリッド、二人の声は兄弟と思うほどにそっくりだったからだ。
 「だからよ~、アシュトンが叩かれてる時の悲鳴ってさ、聞いてると俺が叩かれてるような感じになるからさ~」
「そ・・そうだったの?そ・・それじゃあ悪いこと頼んじゃったかな・・?この前・・」
先日、リッドとガイに、暴力を振るったことを謝りたいからと、お仕置きを頼んだことに、アシュトンは思わず後悔の表情を浮かべる。
 「いいんだよ、あれは。アシュトンはちゃんと俺らに謝りたいからああしたんだろ?気にすることねえって。まぁ俺らがお仕置きしなきゃならねえようにしてくれりゃあいいよ」
「ごめんね、気をつけるよ」
「リッドもだぞ。悪いことして、アシュトンにお仕置きされたりするようなことはするんじゃないぞ?」
「わかってるって。あー・・何かしゃべってたら腹減ったよぉ」
「それじゃあお茶でもする?キール探してて疲れたでしょう?」
そんなことを話しながら、三人はリビングへと向かっていった。


 ―完―

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