仲直り作戦(SO2&テイルズより:アシュ/キール、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「リッド、また食ってんかよ?」
「ん~?だってよぉ、小腹がすいてさ~」
サンドイッチを食べながら、リッドはロイドにそう答える。
 「でも大丈夫かよ?キール、つまみ食いとかうるさいんじゃないのかよ?」
ロイドは思わずそう尋ねる。
自分も普段勉強を見てもらっているから、キールの厳しさはよく知っている。
三度の食事時でも無いのに、食べるだなんて、バレたら絶対怒るだろう。
 「ん~?大丈夫だって、これくらい。後でクエストでも行きゃあいいんだしよ」
「でもそうしたらまた腹減った~とか言って食うんだろ?それじゃああんまし意味ないんじゃねえの?」
「ロイドまでキールみてぇなこと言うなよ~。たまにはいいじゃんかよ。キールのおかげで、メシ食うのに色々管理されるようになっちまったんだよ。やれ夜8時を過ぎたら食べちゃダメだ、お代りは一回だけとか、肉はこれだけ、野菜を多く取れとか。朝昼夜の三回、あとはせいぜい三時のおやつのときしか食べちゃダメとかよ~。もう・・やってらんねえって、うっとおし・・あれ?何妙な顔してんだよ?」
「リッド・・う・・後ろ・・見た方が・・」
「あん?」
背後を指差すロイドに、怪訝な表情を浮かべつつ、リッドは背後を振り返る。
すると、いつの間にかキールの姿があった。
 「うわっ!?い・・いたのかよ!?」
「ああ、少し前にな・・。今週の食事管理計画が出来たから渡そうと思ったんだがな・・」
キールはジロリとリッドを見やる。
 「だが・・どうやらいらないようだな」
「そ・・そういうわけじゃ・・」
「どうしてだ?やってられないんだろう?だったら好きにすればいいさ。うっとおしいなんて思われてるなら、僕が健康管理する意味なんてないからな」
そういうと、キールは足早に立ち去る。
 「おいっ!待ってくれよッ!!」
慌ててリッドは追いかける。
マズイと思ったのか、ロイドも二人を追ってその場を後にした。


 「あ~・・・どうしたらいいんだよ・・・・」
リッドはため息をつきながら、すっかり頭を抱えてしまう。
あれ以来、すっかりキールはヘソを曲げてしまったのだ。
謝ろうにも全然取りつく島も無い。
二進も三進もいかなくなってしまい、困っているのである。
 「どうしたの?何だか元気ないみたいだけど?」
何だか困った様子のリッドに、アシュトンは思わず声をかける。
「ああ、アシュトンかよ。実はさぁ、キール怒らせちまってさぁ・・・・」
「何かあったの?」
「ああ・・。実はよ・・・」
リッドは数日前、キールの食事管理に思わず不満を零していたのを、キールに聞かれてしまったことを話す。
 「それは・・リッドが悪いよ・・。言っちゃなんだけど・・。キールだってさ、リッドのためと思って、やってくれてるんだよ?ありがたいと思わなきゃダメだよ・・・」
「そ・・そりゃあわかってるけどよ・・。やっぱり・・ああもうるさく言われるとよ・・」
(まぁ気持ちはわからなくもないけど・・。キールって結構厳しいし・・・)
普段のロイドやリッドへの態度を思い出し、アシュトンは少し同情する。
 「でもさ、一生懸命やってるのに、そんなこと言われたら、キールだって悔しいし、悲しいと思うよ?」
「ああ、わかってるよ・・・。でもよぉ・・・。おかげでキールがすっかりヘソ曲げちまってよ、謝ろうにも・・全然取りつく島もねえんだよ・・・・」
話をしながら、リッドは再びため息をつく。
 「そうなんだ・・・それじゃあ大変だよね・・・」
落ち込んでいるリッドの姿に、アシュトンは思わず同情する。
自分も以前キールを怒らせてしまい、許してもらうのに大変だった(『冤罪の代償』参照)。
あのときのことを思い出すと、今でもお尻が痛くなってきそうだ。
それだけに、今のリッドの苦境が人事には思えない。
何とかしてやりたい、そう思わずにはいられない。
「あのさ、よかったら手伝おうか」
「え・・!?いいのかよ!?」
「うん、僕も前にキール怒らせちゃってさ、許してもらうのに本当大変だったからさ・・。僕でよかったら・・」
「ありがとうな。何か・・少し気が楽になったぜ」
「そう、よかった」
少し表情が明るくなったリッドに、アシュトンはホッとした。


 数日後・・・。
「何なんだ、急用って?」
顔を合わせるなり、キールは不機嫌そうな表情でアシュトンに尋ねる。
 「ご、ごめんね、急に呼び出したりして」
不機嫌そうな表情のキールに、アシュトンはおずおずと謝る。
「とにかくさっさと用件を言ったらどうなんだ?僕は暇じゃないんだ。用があるなら手短に済ませてくれないか。論文を進めなきゃならないんだからな」
キールは苛立たしげな表情を浮かべつつ言う。
 「ご、ごめんね。忙しいのに・・。でも、どうしてもキールじゃないとダメな用だからさ・・・」
「一体何をやらせようっていうんだ?」
「も、もう少し待ってくれるかな?もう一人来ないと・・出来ないから・・。お茶でも飲みながら待っててよ」
「何・・?」
再びキールの表情が険しくなり、アシュトンは慌てて言う。
 「だ、大丈夫だよ!もうすぐ来ることになってるから。そんなに待たせないから!」
「ふん・・。ならいてやるさ・・。ただし・・早く済ませてもらおうぞ」
「わ・・わかってるよ」
思わず冷や汗をかきながら、アシュトンが答えたときだった。
 「アシュトーン、いるかよー」
「あっ、ロイド。来てくれたんだね。待ってたよ」
「何だ?待ってたのはロイドか?」
教会に現れたロイドの姿に、キールは怪訝な表情を浮かべる。
 「いや、俺は付き添いだぜ」
「付き添い?」
怪訝な表情を浮かべるキールだったが、ロイドの背後から現れたリッドの姿に、表情が強ばる。
 「よ、よぉ・・キール・・」
「そうか・・・。そういうわけか・・・」
キールはアシュトンが自分を呼びだした理由を察する。
同時に、踵を返して出て行こうとした。
 「お・・おいっ!ちょっと待てよっ!!」
「キールッ!!待てって!!」
「あ・・待って!!」
出て行こうとするキールをリッドとロイドが、そしてリッド達をアシュトンが追う。
 「ついてくるんじゃない!!」
「キール・・・俺が悪かったよ。謝るからよ、許してくれよ~~~」
「別に謝る必要なんてないさ。ウザいなんて思われてるなら、こっちもせいせいしたさ」
「キール、そこまで言うことねえだろ?いい加減許してやれよ」
ヘソを曲げているキールに、ロイドが取り持とうとする。
 「別に怒ってなんかないさ」
「何言ってんだよ。どう見たって怒ってんじゃんかよ。そりゃああんなこと言ったリッドもよくねえよ。でもよ、キールだっていつまでも根に持ってるのもよくねえぜ?」
「べ・・別に根に持ってなんかないさ」
「嘘言うなよ。根に持ってるじゃんか。そのせいでリッドが辛い思いしてんだぜ?友達なんだろ?何だって少しくらいの愚痴、勘弁してやれねえんだよ?」
「う・・うるさいなぁ!リッドリッドって!!そんなにリッドの事が気になるなら、僕なんか捨ててリッドと付き合えばいいだろ!!」
リッドを庇うロイドの態度が気に入らず、キールは思わずそう言ってしまう。
 「な・・何言い出すんだよ!!」
「そうだぜ!キール、言いすぎだぜ!?ロイドに謝れよ!!」
キールの発言に、さすがにリッドもそう言う。
 「う・・うるさいっ!!ロイドも・・リッドも・・・!!エクスプロードッッ!!」
二人の態度にカッとなったキールは術を発動させる。
火の玉がロイド達の頭上から落下したかと思うや、爆発が生じ、二人を吹っ飛ばす。
 「し・・しまった・・!!」
上級術をまともに喰らって倒れた二人に、キールはハッとする。
「キールッ!?何やってるの!?」
遅れて駆けつけたアシュトンは、その場の状況に思わず声を上げる。
 「わ・・わざとじゃ・・!!」
「と、とにかく・・ボーマンさん呼んでくるから応急処置をお願いっ!!」
「わ、わかってるさ・・!!」
キールが回復術で応急処置にかかるのを尻目に、アシュトンは全速力で教会を飛び出した。


 「ど・・どう・・かな?だ・・大丈夫なの?」
アシュトンは恐る恐るボーマンに尋ねる。
「ああ、大丈夫だ。処置なんかがよかったんだろうな」
「そう・・。よかったね、キール」
「ふ、ふん・・。こ・・これくらいで死ぬような二人じゃないだろう・・」
そういいつつも、キールはどこかホッとしたような表情を浮かべる。
 「まぁ二人とも命に別条はないから安心しろって。それじゃあ、薬出しとくからな」
「すいません、いつもいつも」
「いいんだよ、こうやって呼びだされるのは慣れてるからな。アイツのおかげで」
ルシフェルの顔を思い浮かべながら、ボーマンはそう言って帰っていった。
 「ふぅ・・。よかった・・。本当に・・・」
ベッド上の二人を見やりながら、アシュトンは心底安堵する。
だが、普段からは想像できない厳しい表情を浮かべると、キールの方を向いた。
 「キール、ちょっとこっち来てくれる?」
そういうと、アシュトンは返事も聞かず、しっかりと手を掴んで寝室を後にする。
「おいっ!痛いだろうっ!離せっ!!」
抗議するキールだったが、アシュトンは強引にキールを別の部屋に連れ込んだ。
 「何するんだっ!?痛いだろうっ!!」
ようやく解放されたキールは、不機嫌な声で抗議する。
「痛いだろうじゃないでしょう?キール、何てことしたのさ」
普段とはガラリと変わった、厳しい表情で、アシュトンはキールと向き合う。
 「う・・うるさいなぁ!アシュトンには関係ないだろう?」
「そういうことじゃないよ。キール、あんなことして、ロイド達を傷つけたり悲しませたいの?」
「う・・うるさいって言ってるだろう!!アシュトンまで二人の肩を持つのかっ!!」
そう叫ぶと、キールは再び術を使おうとする。
だが、すぐさまアシュトンはキールを取り押さえた。
 「何するんだっ!?離せ・・!!」
「もう・・仕方ないなぁ・・・」
ため息をつくと、アシュトンはキールを引き倒し、膝の上に載せる。
 「おいっ!?何をしてるんだっ!?やめないかっ!!」
これから何をされるか察したのだろう、キールはさらに抗議する。
だが、アシュトンはそれを無視し、右手でキールの身体を押さえると、左手を振り上げた。


 バッシィィィ~~~~ンッッッッ!!!
弾けるような音と共にキールは痛みで顔をしかめる。
「馬鹿っ!?何するんだっ!?」
「わかるでしょう?お仕置きだよ」
アシュトンはそう言うと、再び手を振り下ろす。
 パシンッ!パンッ!パシンッ!ピシャンッ!パアンッ!
「ふざけるなっ!!何で僕がお仕置きなんかされなきゃいけないんだっ!!やめないかっ!!」
キールは睨まんばかりの表情で、抗議する。
 「キール、悪いことしたのはわかってるでしょう?」
お尻を叩きながら、アシュトンはそう尋ねる。
素直じゃない性格は知っているが、ちゃんと反省してほしい。
 「く・・!!だ・・だからって・・どうしていつも尻叩きなんだっ!!僕は子供じゃないっ!!いい加減にしないかっ!!」
キールは悔しげな表情で振り返って言う。
自分が悪いのはわかっている。
だが、だからといって尻叩きなど、納得いかない。
 「キール、カッとなって暴力なんか振るって、それが大人のすること?」
「う・・うるさいなっ!!アシュトンまでリッドやロイドの肩を持つのかっ!!」
「だからそういうことじゃないでしょう?もう・・」
アシュトンは再びため息をつきながら、平手を振り下ろす。
 パアンッ!パシンッ!ピシャンッ!パアンッ!パシンッ!
「やめ・・やめろっ!馬鹿っ!やめないかっ!!」
お尻を叩かれる屈辱に、キールは反抗的な態度で抗議し続ける。
 パンッ!パシッ!パンッ!パンッ!パシッ!
「やめろじゃないでしょう?ダメじゃないか、あんなことしたら・・・」
アシュトンはお尻を叩きながら、お説教を始める。
ちゃんとキールに反省してもらうためだ。
 パシッ!ピシャンッ!パアアンッ!パシッ!パアンッ!
「う・・うるさいなっ!も、元はといえばリッドが悪いんじゃないかっ!!ウザいだのうっとおしいだのっ!!だ、誰のためにやってると思ってるんだ・・・!!」
キールは悔しさに表情を歪める。
リッドのためと思えばこそ、食事管理をしているのだ。
それなのにあんなことを言われたら、悔しくてたまらない。
 ピシャンッ!パアアンッ!パンッ!ピシャンッ!パシッ!
「確かに悔しいよね。こっちは一生懸命なのに、その気持ち踏みにじるようなこと言われたんだから。僕だって同じことされたら嫌だし怒るよ」
お尻を叩きつつも、アシュトンはキールに共感を示す。
 「だ・・だったら・・何でリッドの味方なんか・・!!」
同情するようなことを言いながら、お尻を叩くアシュトンを、キールは睨みつける。
「でもね、キールもよくないよ?幾ら怒ったからって、ずっと根に持って、全然リッドの事許してあげなかったでしょ?それでリッドがどれだけ辛い思いしたか、考えてみた?」
アシュトンはお尻を叩きながら、言い聞かせるように言う。
 「友達同士でもそりゃあ喧嘩することはあるよね。でもさ、悪意が無いのもわかってるでしょう?口が滑っただけだっていうのも。友達なんだから」
「く・・!!だ・・だから・・悔しかったって・・言ってるだろう!!」
「それはわかるよ。でも、幾ら怒ったからって、リッドに辛い思いさせて、それでいいの?友達を苦しめて嬉しいの?」
リッドの気持ちももっと思いやってほしいと、アシュトンはお尻を叩きながら言う。
 「確かに騙すようなことした僕やロイドも悪かったよ。それは謝るよ。でもさ、ずっとあんな状態で、ロイドととかも心配してたんだよ?リッドを苦しめたり、ロイドに心配させたりして、それでもいいの?」
「う・・うるさいなあっっ!!皆してロイドやリッドの肩ばかり持って!!そもそもアシュトンには関係ないじゃないかっっ!!余計なことはするんじゃないっ!!」
「キール・・だからそういうことじゃないって言ってるでしょう?」
相変わらず頑ななキールに、さすがにアシュトンの表情も険しくなる。
 「うるさいっ!!うるさいうるさいうるさいっ!!いい加減にしないかっ!!神父だからって偉そうに!!リッド達共々シューティングスターでふっ飛ばされたいのかっっ!!」
キールは苛立ちのあまりそう言ってしまう。
「キール?本気で言ってるの?」
「だったらどうだっていうんだっ!!いい加減にしないと本気で怒るからな!!」
答える代りにアシュトンは手を振り下ろす。
 ビッダアアア~~~~~ンンンッッッッ!!!
「うわぁ・・!!何するんだっ!?」
思い切り叩かれ、悲鳴を上げつつもキールは抗議する。
 「キールこそいい加減にしなよ!もう・・僕も本当に怒ったからね!!」
アシュトンはそういうと、ローブに手をかける。
「おいっ!馬鹿っ!?何をしてるんだっ!?やめろっ!!」
抗議するキールを尻目に、アシュトンはローブを捲り上げ、下着を降ろす。
あっという間に既に赤く染まったお尻があらわになった。
アシュトンはキールのお尻を出すと、再び手を振りかぶった。
 バアッジィィィ~~~~~ンッッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~ッッッッ!!!!
「うっわああああ!!!」
今までとはがらりと変わった、容赦ない打撃の嵐にキールは絶叫する。
 「馬鹿っ!?何するんだっ!?殺す気かっ!!」
思わず抗議するキールだが、完全に怒っているアシュトンはそれを無視して手を振り下ろし続ける。
 バアッジィィィ~~~~ンッッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「やめ・・やめないかぁぁ!!痛っ!痛いっ!やめっ!いい加減にしな・・痛っ!うわあっ!痛っ!やめ・・やめて・・!!」
抗議しようとするキールだが、激しい平手打ちにだんだん悲鳴に変わってゆく。
「やめろっ!馬鹿ーっ!やだっ!やめてっ!痛っ!痛ああーーいっっ!!やめっ!うわああっ!やだっ!!やめてーー!!」
その後、キールの悲鳴とお尻を叩く音がしばらくの間部屋に響きわたっていた。


 「う・・うっうっう・・ぅぅううぅぅう・・・・」
両肩を上下に震わせて、キールは泣いていた。
お尻は今や、濃厚なワインレッドに染め上がっている。
 「やだぁぁ・・やめ・・やめてぇぇ・・やだぁ・・やだぁあ・・・」
すっかりプライドも意地もかなぐり捨て、キールは泣きじゃくって許しを乞う。
「キール、反省してくれた?」
お尻を叩く手を止めて、アシュトンは尋ねる。
 「し・・したさ・・。だ・・だから・・もぅ・・・」
「それじゃあロイドとリッドにちゃんと暴力振るったこと謝るよね?」
「わ・・わかった・・す・・する・・」
「あと、ちゃんとリッドの事も許してあげられる?」
「す・・するさ・・そ・・それも・・」
「わかったよ。それじゃあ、おしまいだよ」
アシュトンはそういうと、ようやくキールを解放する。
 「くうう・・・!!」
「だ、大丈夫?」
傷みに顔を顰めるキールに、思わずアシュトンは尋ねる。
 「アシュトンがやったんだろう!?自分で叩いておいてそんなこと聞くな!!」
「ご、ごめん・・」
キールに怒鳴られ、アシュトンは思わず謝る。
 「ふん・・。ま・・まぁ今回は僕の方も・・だったからな・・。み、見逃してやるさ・・」
そういうと、キールはリッド達のいる部屋へと向かう。
アシュトンも後を追うようについていった。
 「あれ?キールじゃんかよ、どこいたんだよ?」
「やっと目が覚めたのか・・。全く・・太平楽だ・・くぅぅ・・!!」
呆れたように言いつつ、キールは顔を顰めてお尻をさする。
 「ど、どうしたんだよ?お、お尻どうかしたのかよ?」
ロイドもリッドもお尻をさするキールに、思わず心配になって尋ねる。
「どうかしたかって?ああ、そうさ・・。よく見てみろ!」
キールはそういうと、ローブを捲り上げ、真っ赤になったお尻を見せる。
 「二人のせいだからな!!ロイド達のせいでこんなになるまでアシュトンにお尻叩かれて怒られたんだからな!!」
「キールッ!『ごめんなさい』するのが先でしょっ!!」
謝るどころか、逆に文句を言うキールに、アシュトンは思わずそう言う。
 「リッドッ!!誰のために僕がわざわざ計画表作ってると思うんだっ!!それなのに・・あんなこと言われて・・すごく悔しかったんだからな!!ロイドもだっ!!そりゃあ根に持った僕も悪いさ!!だけどな・・ロイドもリッドの味方するから・・すごく悔しかったんだからな!!この馬鹿っっ!!」
「ご・・ごめん・・・」
「わ・・悪い・・・・」
悔しそうな声で叫ぶキールに、リッドもロイドも申し訳ない表情で謝る。
 「ま・・まぁ・・・。僕の方も・・色々やったからな・・。根に持ったり・・術食らわせたり・・。そ・・それは・・まぁ・・悪かった・・。リッド・・!これ以上やったらまたお尻が痛い目に遭わされるからな・・。こ、今回は許してやるさっ!!し、仕方なくなっ!!」
「マジかよ・・!よかったあ~~。ありがとよ、キール」
「よかったな!リッド!」
やっと許してもらえ、ホッとするリッドに、ロイドもそう言う。
 「僕は疲れたから寝るからな!二人のせいで痛い思いしたんだから、ちゃんと僕が起きるまで二人とも傍にいないと承知しないからな!!」
そういうと、キールは二人の間に横になり、そのまま目を閉じた。
 「悪いな、アシュトン、色々面倒かけちまってよ」
眠ったキールを尻目に、リッドはアシュトンに礼を言う。
「いいんだよ、仲直り出来たみたいでよかったよ。でもリッド・・幾ら口が滑ったからって、もう二度とあんなこと言っちゃダメだよ?」
「そうだぜ、リッドがあんなこと言っちまったから悪いんだぜ。あれじゃあキールだって怒るぜ?」
「わかってるって。もう言わねぇよ」
アシュトンとロイドの言葉に、リッドはそう言う。
 「でもとにかくよかったよ。あっ、お尻冷やすタオルとか持ってくるよ。待っててね」
アシュトンはそういうと、キールのお尻を冷やすためのものを取りに行った。


 ―完―

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