羞恥と絶望(SO2&テイルズより:スタン/セネル、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「どうだい?もう街には慣れたかい?」
クロードは一緒に巡回している相方に声をかける。
相方は青を基調にした服を着た、黒髪の女剣士。
 彼女はクロエ・ヴァレンス。
騎士の名門であるヴァレンス家出身で、元はセネル達の故郷で治安維持の仕事をしていたが、しばらく前にこの街の司令部に転任してきていた。
今日はクロードと共に、市内の巡回に当たっていた。
 「うむ、貴公やセシルのおかげだ。礼を言うぞ」
クロエは堅苦しい口調で、返事をする。
「ならよかった。そろそろ時間だから戻ろう」
クロエは頷き、二人とも司令部へと戻っていった。
 「おや?バークライトではないか?どうしたのだ、こんなところで?」
クロードと共に司令部へ戻ってきたクロエは、チェスターの姿に気づき、声をかける。
「ああ、実はセネルを迎えによ」
「何だと!?クーリッジに何かあったのか!?」
チェスターの言葉に思わずクロエは声を上げる。
クロエにとってセネルは昔からの友人。
トラブルでもあったのかと、つい声を上げてしまう。
 「ああ、あの馬鹿、妹に送るつもりのプレゼントを壊されたとか何とかで、また喧嘩しやがってよ。ガイから連絡が来たんで、引き取りに来たんだよ」
「そ・・そうか・・」
クロエはホッとしつつも、ため息をつく。
 「クーリッジは相変わらずのようだな・・・。困ったものだ・・・」
「ああ、シスコンだし、寝坊助だしよ。あいつのおかげで毎日俺が起こしに行ってんだぜ」
「そうか、苦労しているようだな、貴公も」
チェスターの愚痴に、クロエは同情する。
昔からの友人だけあって、チェスター以上にセネルの事はよく知っている。
それだけに、苦労が察せられた。
 「ところで・・クーリッジはどこにいるのだ?まだ、取り調べ中なのか?」
「いや・・・。取り調べはもう終わったんだけどよ・・・」
「どうしたのだ?」
何だかはっきりしないチェスターに、クロエは怪訝な表情を浮かべる。
 「おやおや?巡回後の報告もしないで、こんなところで立ち話ですか?」
不意に聞こえてきた声に、クロエ達は思わず振り向く。
すると、いつの間にかジェイドの姿があった。
 「す、すまぬカーティス大佐、クーリッジがトラブルを起こしたと聞いたもので・・」
「まぁいいでしょう。ああ、そうそう、そういえば・・・どこかの部屋から、セネルらしい声が聞こえたような気がしましたねぇ」
ジェイドは思わせぶりな態度で呟く。
 「ど、どこでですか!?カーティス大佐!?」
ジェイドの言葉にクロエは飛びつくように尋ねる。
「ええ・・。確か・・・の部屋からでしたかねぇ。何やら苦しそうでしたねぇ」
「な、何と!?こ、こうしてはおれんっっ!!」
「あっ!おいっ!待てよっ!!」
「待ってってばっ!!クロエ!!」
チェスターとクロードが止めようとするが、既にクロエは飛び出すように走りだしてしまった。
 「大佐・・。何をやってるんですか・・」
「いやぁ、セネルの事が気になってるようですし、教えてあげようかと思いましてねぇ」
「おぃおぃ、アンタ、今セネルがどういうことになってんのかわかってんだろう?」
「だからですよ、クロエがもし見たら面白いことになりそうじゃないですか」
「大佐・・・」
「何でこんなヤツが軍の大佐なんだよ・・・」
悪びれもせず言うジェイドに、クロードもチェスターもため息をつかずにはいられなかった。
 その頃・・。
「クーリッジィィィィ!!!!!」
クロエはセネルの姿を求め、廊下を走る。
(どういうことなのだ!?まさか・・大怪我でもして、苦痛で呻いているのか!?)
ジェイドの言葉に、クロエは心配でたまらない。
セネルの居場所を確かめようと、クロエは目と耳をフル稼働させる。
 「は・・!?」
不意にクロエはセネルらしい声を聞きつける。
(待て!落ち着くのだ!?)
今にも駆け出しそうになるのを堪え、クロエは耳をすませる。
静かに心を落ち着け、意識を集中させていると、やがて弾けるような甲高い音が、それに伴ってセネルの声が聞こえてきた。
セネルの声を聞きつけるなり、クロエは声の聞こえてきた部屋めがけ、再び駆け出した。
 「クーリッジッッ!!無事なの・・」
乱暴にドアを開けると同時に、クロエは部屋に飛び込んだ。
声をかけようとしたが、目にしたものに言葉が止まってしまう。
 確かにセネルはいた。
だが、スタンの膝にうつ伏せになり、お尻がむき出しになっている。
しかも、そのお尻は痛々しいほどに真っ赤に染め上がっており、目には涙が滲んでいる。
 「え?あ、ク、クロエ?」
「ふ、二人とも・・な・・何を・・」
「う・・うわあああああああ!!!!!!!」
クロエの姿に気づき、セネルが絶叫する。
 「うわぁぁぁ!!見るなぁぁぁ!!見ないでくれぇぇぇぇ!!!!」
「セネルッ!落ち着いてっ!?」
「な、何なのだ一体!?」
取り乱したセネルに、クロエは驚き、スタンは落ち着かせようとする。
 「クロエッ!!すぐ外に出て!!」
「し・・しかし・・」
「いいから早・・ってうわああっっ!!」
動揺し、暴れるセネルを落ち着かせようとするスタンだったが、セネルのパンチをもろに食らい、吹っ飛ばされてしまう。
吹っ飛ばされた勢いで、スタンは壁に叩きつけられ、そのまま崩れ落ちるようにして気を失ってしまう。
 「エルロンッ!!」
とっさにクロエはスタンの元に駆けつける。
「大丈夫か!?はっ!クーリッジッ!待てっっ!!」
窓を破って飛び出そうとするセネルを、クロエは追いかけようとする。
だが、気を失っているスタンを放っておくわけにはいかない。
逃げ出したセネルが気にかかりつつも、クロエは医療班を呼びにいった。


 目を覚ましたスタンの目に飛び込んで来たのは、クロエの姿だった。
「エルロン!目が覚めたのか!?」
「あれ?クロエ?どうしたんだい?」
「クーリッジに吹っ飛ばされて気絶したのでな。医務班を呼んで診察と手当てをしてもらったのだ」
「そうだったんだ、ごめんね、心配させて」
「いや、こちらこそクーリッジのせいで怪我をさせるところだった。すまなかった。医療班の話では、幸い深刻な怪我などは無かったようだが・・」
「それよりクロエ、セネルはどうしたんだい?」
「それなのだが・・。あのまま司令部を飛び出してしまってな・・。まだ・・見つからないのだ・・・」
「そうなんだ・・・。それじゃあ心配だなぁ・・・」
「うむ・・・。私もまたすぐ探しに出るつもりだ」
「よかったら俺も手伝うよ。怪我はもう大丈夫そうだし」
「よいのか?クーリッジは貴公に暴力を振るったのだぞ?」
「いいんだよ、元はといえば俺がお仕置きしてたせいだしさ。俺も心配だし」
「そ・・そうか、それではお言葉に甘えさせてもらおう」
スタンの言葉にクロエがそう言った時だった。
 「クロエ、ここにいたのかい?」
「ケニーか?どうしたのだ?」
医務室に現れたクロードに、クロエは怪訝な表情を浮かべる。
 「セネルの行き先がわかったんだ。一緒に来てくれるかい?」
「何だと!?わかった!すぐ行く!」
クロードの言葉に、クロエはすぐに出て行こうとする。
 「クロード、俺も手伝うよ。怪我は大丈夫そうだし、クロエにも言ったけど、セネルの事心配だからさ」
「わかったよ。一人でも人手が欲しいから、助かるよ」
「よし、じゃあ行こう」
「うむ、恩に着る」
そういうと、スタンとクロエもクロードと共に、医務室を後にした。


 「うぅうう・・・・・」
郊外のダンジョンの奥のある場所、そこでセネルは蹲ったまま、泣いていた。
(どうしたら・・・いいんだ・・。クロエに・・見られるなんて・・・)
恥ずかしさに、セネルは打ち沈んでいる。
(クロエには・・絶対に・・知られたくなかったのに・・・)
見られてしまったという事実が、これでもかとセネルを打ちのめす。
(絶対・・呆れてる・・。いや・・恥ずかしい・・情けないヤツだって・・思われてる・・)
クロエがどう思っているか、それを想像しているうちに、セネルは暗い絶望の縁へと沈んでゆく。
 「うう・・・!!もう・・生きてなんかいたくない・・!!このまま・・消えたい・・!!」
絶望のあまり、セネルがそう叫んだときだった。
『だったら望み通りにしてやろうか?』
突然、声が聞こえてきた。
思わずセネルはハッとして振り返る。
すると、いつの間にか、服も肌も暗い色合いの、もう一人の自分がいた。
 「だ・・誰だお前は!?」
『おぃおぃ、それはないだろう?お前は俺なんだぞ?クロエにお仕置きを見られた、情けないセネル・クーリッジ』
「い・・言うなっっ!!」
恥ずかしい事実にセネルは思わず叫ぶ。
 『隠しても無駄だ。俺はお前自身なんだ。どうだ、クロエにあんな姿を見られて、恥ずかしくて、情けなくてたまらないんだろう?』
「そ・・そんな・・ことは・・」
『嘘をついても無駄だと言ってるだろう?あんな恥をさらしたまま、お前は生きていられるのか?一生言われるんだぞ?子供みたいにお尻ぶたれてお仕置きされてる、恥ずかしくて情けないセネル・クーリッジってな』
「い・・言うなあっ!?何で・・そんなこと言うんだあっっ!!やめてくれっ!!」
ネガ・セネルとでもいうべきもう一人の自分の舌鋒に、セネルは泣きそうになりながら叫ぶ。
 『お前がそう思っているからさ。ふふ・・・。お前は恥ずかしくて情けない奴なんだ。生きてたってどうしようもないんだ。認めろよ』
「そうか・・・。俺は・・生きてても・・どうしようもないのか・・」
ネガ・セネルの言葉に、セネルはだんだんと取り込まれてゆく。
『ふふ・・。その苦しみから解放してやるよ。そして・・俺がお前になる・・・』
虚ろな目をしているセネルに、ネガ・セネルはそう言うと、拳を振り下ろそうとした。
 「「「魔神剣っ!!」」」
「吼竜破っっ!!」
ネガ・セネルめがけ、地を這う3つの衝撃波、竜の形をした闘気が襲いかかる。
 『くそ・・!!何だっ!?』
「セネルッ!そんなヤツに耳を貸しちゃいけないっ!!」
「そうだ!お前の事を馬鹿にしてるなら探しになんて来ないぞ!!」
「何者だか知らぬが馬鹿なことを言うな!お前などがクーリッジになれるものか!!」
「そうだよ!セネルッ!馬鹿なことを考えちゃいけないっ!」
ネガ・セネルを飛び道具系の術技で押さえ込みながら、スタン、ガイ、クロエ、クロードの順で呼びかけてゆく。
 『く・・!!邪魔をするならお前達から消してやる!!』
「それはこちらの台詞だ!クーリッジは渡さぬ!」
「「「俺達も同じだっ!!」」」
拳を構えたネガ・セネルに対し、クロエを筆頭に、スタン達も剣を構える。
直後、互いに相手めがけて襲いかかった。


 「はぁ・・はぁ・・・」
「お・・終わった・・か・・・」
荒い息を吐きながら、クロエ達四人は視線を落とす。
視線の先では、力尽きたネガ・セネルが倒れ込んでいた。
 『苦し・・かった・・・』
ネガ・セネルは絶え入りそうな息の下で、呟くように言う。
『クロエにだけは・・・見られなくなかった・・。知られなくなかったんだ・・・。クロエに見られて・・これで・・バレた・・。恥ずかしくて・・情けないやつだって・・。思われたって・・・。そ・・それが・・辛くて・・恥ずかしくて・・。本当に・・この世から・・消えたい・・。そ・・そう・・思わずには・・いられなかったんだ・・・』
ネガ・セネルは、自分の本当の気持ちを口にする。
 「馬鹿者っ!!あんな姿を見たくらいで・・見限る私ではないっ!!どんな姿であってもクーリッジはクーリッジだっ!!」
「そ・・そうだな。クロエの言う通りだな。すまなかった・・」
クロエの言葉に、セネルは謝る。
 「セネル、クロエ以外にも謝らなきゃいけない相手がいるんじゃないかな?」
クロエに謝ったセネルに、スタンがそう言う。
「そうだったな・・・。すまない、苦しい思いをさせて悪かった。二度と馬鹿なこと考えないから安心してくれ」
セネルはネガの自分にそう呼びかける。
その言葉が通じたのか、ネガ・セネルは微かに笑みを浮かべると、そのまま消えていった。


 「全く・・・この馬鹿者っ!どれだけ心配や迷惑をかけたと思っているのだ!!」
「す・・すまない・・」
司令部に戻って来るや、クロエに叱られ、セネルはシュンとなる。
 「謝ればいいってものじゃないよ、皆本当に心配したんだからね?」
「うう・・。本当に悪かった・・。反省してる・・・」
謝るセネルだったが、スタンの厳しい表情は崩れない。
 「ダメだよ、セネル。皆本当に怒ってるんだからね。悪い子はお仕置きだよ」
「ま、待ってくれ!!ま、またなのか!?た、頼む!そ、それだけは・・」
再びのお仕置き宣言に、セネルは必死に懇願する。
 「だめだよ、皆本当に心配したんだし、二度とこんなことして欲しくはないからね。だからお仕置きだよ」
「そんな・・・」
「僕、ジェイド大佐に頼まれてたことがあったのを思い出したよ・・」
お仕置き宣言に肩を落とすセネルを尻目に、クロードがそんなことを言いながら、部屋を後にする。
「そうだな。俺も用を思い出したから先に失礼させてもらうぞ」
「で・・では私も・・・」
ガイに続いてクロエも部屋を出ようとする。
 「おやおや?クロエ、あなたも出ていくんですか?」
突然、ジェイド大佐が現れた。
「た、大佐・・・」
「ジェイドさん、どうしたんです?」
ジェイドの姿に、思わずスタンは声をかける。
 「いえ、セネルが見つかったと報告を受けましたからねぇ。もしかしてお仕置きですか?」
「あ、はい、皆に心配かけたし・・。だから叱らないとって」
「確かにその通りですねぇ。おお!そうだ!クロエ、あなたは残りなさい」
「はぁ!?」
ジェイドの言葉に、クロエは思わず声を上げる。
 「ま、待ってくれ!そ、それだけは勘弁してくれ!!」
「そうですよ、ジェイドさん、幾らなんでもセネルがかわいそうですよ」
「おやおや?私はそうは思いませんがね。スタン、クロエ、あなた達、またセネルにこんなことされたいんですか?」
「な・・何を馬鹿な!」
ジェイドの問いに、当然ながらクロエは否定する。
 「そうでしょう。この際、二度としないようにしっかり叱っておくべきでしょう。そうじゃないですか、スタン?」
「そ、それはそうですけど・・。でも・・クロエに見られたらセネルだって辛いだろうし」
「それもお仕置きのうちですよ。それに、クロエにもちゃんと教えておいた方がよいでしょう。ここでは悪いことをしたらどうなるのかね」
「ですけど・・・」
「仕方ありませんねぇ、では、私があなた達の代わりを務めましょうか?」
その言葉にスタンもセネルもギクリとする。
 「わ、わかりましたっ!お、俺達でやりますっ!」
「わ、わかったっ!クロエに見られながらでいいっ!!アンタのやり方は勘弁してくれっ!!」
「おやおや、そうですか、せっかくですが、残念でしたねぇ。では、私はこれで」
それだけいうと、ジェイドは再び去る。
 「はぁ・・・。危なかった・・。ジェイドにお仕置きなんてされたら・・・」
どんな目に遭わされるかと、セネルはホッと胸を撫で下ろす。
「ま、まぁとにかく始めよう。クロエ、そこに座って見ててくれる?」
「わ、わかった」
スタンに言われ、クロエは椅子に腰を降ろし、スタン達の方を見る。
 「それじゃあセネル、わかってるよね?」
「わ、わかってるさ!恥ずかしいから言わないでくれ!!」
「ごめんごめん、じゃあ、やるよ」
スタンはそういうと、セネルを膝の上に載せる。
同時にスタンはいつものように、お尻をむき出しにする。
 「クロエが見てるし、大事なところは見えないようにはしたよ」
「うう・・!は、恥ずかしいから・・い、言わないでくれ・・」
「ごめんごめん」
顔を赤くするセネルに、スタンは謝る。
一度お仕置きされているからか、セネルのお尻はほんのり赤く染まっていた。
 「それじゃあクロエ、よく見ててくれるかい?こっちじゃあ悪いことしたらお仕置きするんだよ。クロエにもよく知っておいて欲しいからさ」
「わ・・わかった・・・」
初めての出来ごとに、クロエは落ち着かない様子ながらも、返事をすると、スタンとセネルの方を見つめる。
 「出来るだけ早く終わらせたいからさ、最初から飛ばしていくよ。いいかい?」
「な・・何でもいいからさっさとしてくれ!!」
クロエが見ているからか、恥ずかしさにセネルはそう叫ぶ。
スタンは片手でセネルの身体をしっかりと押さえると、もう片方の手を振り上げた。


 ビッダァァァァ~~~~~~~ンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「う・・うっわあああああ!!!!!!!」
(む、無理だっ!?耐えられないっ!!)
最初からの、容赦ないお仕置きにセネルは絶叫する。
クロエが見ているから、耐えようと心に決めていたが、そんな意志はあっという間にどこかへすっ飛んでしまった。
 バアッジィィィィ~~~~~~ンンンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~ッッッ!!!
「ひぃぃぃぃ!!痛っ!痛あああっっ!!うわあああ!!!痛いぃぃぃ!!!」
厳しいお仕置きに、セネルは悲鳴を上げ、両脚をバタつかせる。
 「ダメじゃないか、恥ずかしいところ見られたからって、逃げ出したりなんかしちゃあ」
お尻を叩きながら、スタンはお説教を始める。
「く・・!し、仕方ないだろう!ク、クロエには見られたくなかったんだ!!」
「その気持ちはわかるよ。恥ずかしいからね。でもさ、セネルがいなくなって、皆、本当に心配したんだよ?」
お尻を叩きながらも、スタンはそう言う。
 「う・・。そ・・そのことは・・ひ・・!!お・・俺が・・悪かっ・・た・・から・・ぁぁ・・!!も・・もう・・許し・・ひぃぃ!!」
「セネル、もう二度とこんなことして欲しくないんだよ、皆。だからもう少し辛い思いさせるからね」
「な・・も、もう勘弁してくれぇぇぇ!!」
叫ぶセネルだったが、スタンは敢えて手を振り下ろし続ける。
 ビッダァァァァ~~~~~ンンンッッッッ!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~ッッッ!!!
「うわあああ!!痛っ!痛ぁああ!!ひぃぃ!!やめっ!やめてくれぇぇぇ!!お、俺が悪かったからぁぁぁ!!謝るっ!ちゃんと皆に謝・・うわあああ!!」
激しい平手打ちに、セネルは両脚をバタつかせて泣き叫ぶ。
 「エルロンッ!もういいっ!!許してやってくれっ!!」
お仕置きされるセネルの姿に耐えきれず、クロエは思わず叫ぶ。
「そうだね、もうそろそろ十分かな?」
スタンは一旦お尻を叩く手を止め、セネルの様子を見る。
 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・ひ・・ひぃん・・ひっ・・」
セネルは両肩を上下させ、荒い息を吐く。
目尻には涙を浮かべ、頬は上気して赤くなっている。
お尻は今や濃厚なワインレッドに染め上がり、倍近く腫れ上がっている。
触ると火傷するかと錯覚するほど、熱かった。
 「セネル・・・反省したかい?」
「した・・してる・・。し・・心配かけて・・悪かった・・」
「もうしないね?」
「し・・しない・・。約束・・する・・」
それを聞くと、スタンはお尻を叩く手を静かに下ろした。


 「ぐぅぅ・・!!」
「だ、大丈夫か!?」
塗り薬に顔を顰めたセネルに、クロエは思わず声をかける。
 「あ・・あぁ・・。何とかな・・」
「そ・・そうか・・。なら・・よいのだが・・」
「それより・・クロエに・・見られたのが・・辛かったな・・・」
「す・・すまん・・・」
恥ずかしそうなセネルの言葉に、クロエは謝る。
 「いいんだ、クロエのせいじゃない。おいっ!ジェイドッ!何だってクロエに人のお仕置きを見させたんだ!?」
ちょうど様子を見に来ていたジェイドに、セネルは叫ぶように言う。
 「いやぁ、クロエに見られながらお仕置きされることになったら面白いかなと思いましてねぇ」
「ふざけるな!どれだけ恥ずかしいと思ってるんだ!?」
「まぁいいじゃないですか。これでもうクロエにお仕置きを見られても逃げ出すほど恥ずかしくは無いでしょう?」
「ジェイドさん、そういう問題じゃないんじゃあ・・・・」
あっけらかんとしたジェイドに、スタンが思わずそう言う。
 「クロエも悪かったね、驚かせちゃって」
「い、いや、元はといえば私が何も知らなかったせいだからな」
謝るスタンに、クロエがそう答える。
 「うう・・。散々だな・・。お仕置きはされる・・クロエには見られる・・・」
「ですがクロエに嫌われるとかいう心配は無くなったでしょう?クロエ、お尻をぶたれてお仕置きされてるセネルは嫌いですか?」
「な・・何を聞くのだ!?カーティス大佐!?」
「いえ、そういうセネルを情けないとか思いますかとね?」
「そ・・そんな・・はずは・・・なかろう・・。どんな姿を見せようが・・クーリッジはクーリッジだ・・・。わ・・私が・・嫌うはずも・・ない・・・・」
「クロエ・・・・」
クロエの言葉に、セネルは救われたような表情になる。
 「まぁ面白いものも見れましたし、これで失礼しますよ」
そういうと、ジェイドは部屋を後にする。
「全く・・・。何を考えているんだ・・アイツは・・・」
「でもいいじゃないか、おかげでクロエに嫌われずに済んだし」
「い・・いいわけないだろうっ!!恥ずかしかったんだからな!!」
「ご、ごめん・・・」
怒るセネルに、スタンが謝る。
 「まぁ色々あるだろうが、今は休んだ方がいい。お尻が痛くて大変なんだからな」
「そうだぞ、クーリッジ、無理は禁物だ」
ガイの言葉に、クロエも同意するように言う。
 「そうだな・・。色々・・疲れたからな・・・」
セネルはそういうと、そのまま静かに目を閉じた。


 ―完―

スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

山田主水

Author:山田主水
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2投票
無料アクセス解析
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード