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好き嫌いと八つ当たり(SO2&テイルズより:スタン/リオン、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「う~ん・・・どうしよう・・・・・」
アシュトンは目の前に山盛りになったニンジンとピーマンに、頭を悩ませる。
農家の信者からもらったものだ。
 (二人だけだと余っちゃうし・・・。でも・・捨てちゃうのも悪いからなぁ・・・)
大量の野菜に、アシュトンは考え込む。
(そうだ!皆におすそ分けしよう!!)
やっといい考えが浮かび、アシュトンはホッとする。
(そうと決まったら、小分けにしないと・・・)
善は急げと、アシュトンは袋を用意する。
おすそ分けする相手ごとにそれぞれ分けると、袋へ詰めていった。


 「あっ!スタンッ!ちょうどよかった~。スタンのところ行くところだったんだよ~」
クエスト帰りのスタンにちょうど行きあい、アシュトンは声をかける。
「あれ?アシュトンじゃないか。どうしたのさ?」
声をかけられ、思わずスタンは尋ねる。
 「うん。実は農家の信者さんからたくさん野菜もらっちゃってさ。皆にお裾わけしようと思ってさ」
そう言うと、アシュトンはニンジンとピーマンの詰まった袋を渡す。
 「え?いいのかい?こんなにもらっちゃって」
「いいんだよ。たくさんあって、僕とルシフェルだけじゃとても食べ切れないからさ。かといって、捨てちゃうわけにもいかないし。皆にも配るから、遠慮しないで受け取ってよ」
「そうなんだ。それじゃあ遠慮なく。うわぁ、新鮮でおいしそうだなぁ」
「よかった。喜んでもらえて。あっ、僕は皆のところに回るから、失礼するよ」
そういうと、アシュトンはその場を立ち去る。
スタンも、袋を抱えて、再び家路についた。


 「はぁ~っ、疲れた~。早く帰って休みたいよ~~」
「ふん。あの程度で音を上げてるのか。だらしない奴だな」
カイルが思わずこぼした言葉に、リオンがそう言う。
 「え~、だってあんなに戦って、疲れたじゃないか~」
リオンの言葉に、カイルはそう反論する。
今日はやたらモンスターの数が多く、へとへとになってしまったからだ。
 「ふん、あれくらいこなせなくてどうする。お前は動きに無駄が多すぎるんだ!無駄な体力を使わないように、仕込み直す必要があるな」
「ええ~っ!!やだよー!!リオンさんの練習、凄く厳しいじゃないか~!!」
リオンの言葉に、カイルは嫌そうな表情になる。
スタンとは比べ物にならないほど厳しいのを知っているからだ。
 「甘えるな。遊びじゃないんだ。あれぐらい当たり前だ。全く・・・あいつが甘やかすからこうなるのか・・・・」
「父さんの悪口言わないでよっ!!あっ!父さんっ!ただいまーーっっ!!」
「お帰り~~~っっ!!早かったじゃないか~~」
スタンの姿を見つけるや、カイルは懐へ飛び込んで抱きつく。
対して、スタンも嬉しそうな表情で抱きしめた。
二人はそのまま、ずっと抱き合う。
 「おいっ!家の前でいつまで抱き合ってるんだ!!いい加減にしろ!!」
抱き合いをやめない二人に、リオンがとうとうしびれを切らす。
「えーっ。いいじゃないかー。別にそれくらいー」
「そうだよ、リオン。俺達だけしかいないんだしさぁ」
「そう言う問題か!少しは恥を知れ!!」
「そう言ってもなぁ・・。俺だってカイルを抱っこしたいしなぁ」
「そうだよー!俺だってこのまま父さんに抱っこされてたいーー!!」
「お前ら・・・いい加減に・・・」
親馬鹿、子馬鹿振りを発揮する二人に、リオンがとうとうキレそうになる。
 「わ、わかったって!リオンッ!お、落ち着けって!カ、カイルッ!は、早く入ろうっ!」
「そ、そうだねっ!!」
リオンに斬られてはたまらないと、慌ててスタンとカイルは家の中に入る。
それを見て、ようやくリオンも剣を降ろし、家へと入っていった。


 「全く・・お前ら二人はどうしていつもいつもデリカシーが無いんだっ!!」
「そ、そう怒るなよ~、リオン~」
「そうだよっ!あんまり怒ると脳ソックスになっちゃうよ!」
「それを言うなら脳卒中だ!この馬鹿っ!!」
思い切り言い間違えたカイルに、思わずリオンは怒る。
 「まぁまぁリオン、いいじゃないか。それくらい。落ち着きなよ」
「だからお前達が僕を怒らせてるんだろうが!!くそ・・・!!何だか馬鹿らしくなってきた・・ん?」
ため息をつきつつ、リオンはスタンが提げている袋に気づく。
 「おい、スタン。何だその袋は?」
「え?これかい?」
スタンは何気なく袋を持ちあげる。
 「何だ!?まさかピーマンとニンジンが入ってるのか!?」
袋の中身に気づき、リオンは声を上げる。
この世でピーマンとニンジンが何よりも嫌いだからだ。
 「何でそんなものを買ってきた!!嫌がらせのつもりか!?」
「ち、違うって!アシュトンがおすそわけでくれたんだよ!!」
今にも斬りかかりそうな勢いのリオンに、スタンは慌てて弁解する。
 「だからって受け取るな!!」
「そ、そうはいかないよ!せっかく向こうだって好意でくれたんだし!アシュトンに悪いよ」
「そうだよ、リオンさん。落ち着いてってば」
カイルも父親に協力し、リオンを説得する。
 「お、落ち着いてるさ。ふん、ここにいるのは気分が悪い」
そういうと、リオンは部屋へさっさと行ってしまう。
「あちゃ~、また、怒らせちゃったな~~」
「でも父さん、どうしよう?一杯あるよね?」
アシュトンからもらったニンジンとピーマンの量に、カイルは思わず言う。
 「何とか3人で食べないとなぁ。リオンにも協力してもらうしか・・・」
「む、無理じゃない?リオンさん、絶対食べないと思うんだけど・・」
「そうだよなぁ。でも、俺とカイルだけじゃ無理だし・・・」
「どうしよう・・。困ったよね・・・」
「そうだよなぁ・・。どうしよう・・・・」
スタンとカイルは互いに顔を合わせ、ため息をつかずにはいられなかった。


 数日後・・・・。
「くそ・・・!まだ、胃がムカムカする・・・・・」
リオンは今にも吐きそうな表情を浮かべずにはいられなかった。
 (くそ・・・!どうして毎日毎日、ニンジンとピーマンを食べなきゃいけないんだ!しかも三食・・・!!)
リオンは怒りを堪えながら思う。
あの後、もらいもののニンジンとピーマンを皆で食べる羽目になったのだ。
もちろん、リオンは拒否したが、三人で食べないと無くならないため、半ば強引に食べさせられているのである。
今朝も強引にニンジンづくしの朝食を食べさせられたのであった。
 (これもそれも・・アシュトンがニンジンなんかスタンに分けるからだっ!!)
原因を作ったアシュトンを、心の中で罵っていたそのときだった。
「あれ?リオンじゃないか。どうしたの?」
聞き覚えのある声に思わず振り向く。
すると、アシュトンの姿があった。
アシュトンは買い物籠を提げている。
どうやら、買い物の途中らしい。
 「何の用だ?」
露骨にリオンは不機嫌な表情を浮かべ、睨みつける。
「ど、どうしたの?な、何か顔が凄く怖いんだけど?」
「貴様なんかに愛想を使う義理なんかない!僕に構うな!!」
そう言いやると、リオンはその場を立ち去ろうとする。
 「ま、待ってよ!さっき、辛そうな顔してたけど大丈夫?」
声をかける前のリオンの表情に、思わずアシュトンはリオンにさらに声をかける。
「何でもない!僕に構うな!!」
リオンはあくまでも拒否する。
ニンジンが嫌いで、強引に食べさせられたためにこうなったなど、絶対に言いたくないからだ。
それに、元はといえばアシュトンが原因。
原因を作ったくせに構うな、という思いもあった。
 「でも・・本当に辛そうだったよ?ボーマンさんところに行った方がいいん・・うわあっっっ!!」
リオンの心理など知る由もなく、アシュトンはそう言う。
だが、言いかけたところでアシュトンはギョッとする。
リオンが恐ろしい雰囲気を纏って、剣を構えたからだ。
 「僕に構うなと言ってるだろう!!目障りなんだよ!僕の目の前から消えてしまえ!魔神煉獄殺!!貴様らに何が分かるっっ!!」
怒りのあまり、リオンはオーバーリミッツ状態になった上、秘奥儀を繰り出してしまう。
避ける間もなく、アシュトンはまともにくらってしまい、吹っ飛ばされてしまった。
 「しま・・!!」
我に返り、ハッとするも後の祭り。
気づいた時には騒ぎを聞きつけた守備兵らが駆けつけていた。


 (僕としたことが・・・・・)
自分の振舞いを振り返り、リオンは自己嫌悪に駆られずにはいられなかった。
(何をやっているんだ!?あんなのは・・ただの八つ当たりだろう!!恥を知ったらどうなんだ!?)
カッとなって秘奥儀を発動し、怪我をさせるなど、あまりにも大人げない。
自分でも情けない、恥ずかしい。
あの後、守備兵らに同行を求められ、事情聴取を受ける羽目になってしまった。
ようやくのことで、聴取が終わり、帰って来たのである。
 「くそ・・・。終わったことは仕方が無い・・。風呂でも入って気分を直すか・・・」
そう呟いて、風呂へ向かおうとしたときだった。
「リオンンンンンン!!!!!!!」
突然、部屋のドアがもの凄い勢いで開いたかと思うと、飛び込むようにスタンが入って来た。
「何だ!?おどかすな!!」
突然現れたスタンに、リオンは思わず声を上げる。
 「何だじゃないよ!リオンッ!アシュトンに暴力振るったって本当かい!?」
スタンはリオンに詰め寄りながら尋ねる。
「だったら何だ?関係無いだろう!」
「何を言ってるんだい!さぁ、アシュトンに謝りに行こう!!」
スタンはそう言うと、リオンを連れて行こうとする。
 「ふざけるな!どうして僕がそんなことをしなくちゃいけないんだ!!」
だが、リオンはそれを拒否する。
頭では自分が悪いとわかっている。
だが、それを認めるのは嫌だった。
 「リオン、本気でそんなこと言ってるのかい?」
リオンの態度に、スタンの表情が厳しいものになる。
「ふん、だったら何だって言うんだ?」
対して、リオンもつっけんどんな態度で返す。
「そう・・。わかったよ。だったら・・俺も許さないからな!!」
スタンはそう言うと、リオンの手首を掴んだまま、引き倒す。
気づいた時には床が目の前に迫り、スタンの膝の上に乗せられていた。
 「おいっ!何するんだっ!!やめろっ!!」
当然、リオンは抗議する。
だが、怒ったスタンが聞き入れるわけも無い。
スタンはリオンのお尻を出すや、片手で押さえつけ、もう片方の手を振りかぶった。


 バッシィィィ~~~~ンンンッッッッ!!!!
「く・・・!」
お尻に強烈な痛みが走り、思わずリオンは顔をしかめ、声を漏らす。
 バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!
相当怒っているのだろう、スタンは最初から強めに叩く。
「く・・!おいっ!何をやってるっ!!」
お尻を叩くスタンに、リオンは抗議する。
だが、スタンがそれを聞き入れるわけもなく、さらに叩き続ける。
 バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!
「くそ・・!おいっ!やめろと言ってるだろう!く・・・!やめろ・・!!やめないかっっ!!」
平手を振り下ろすスタンに負けず、リオンも抗議し続ける。
 バンッ!バシッ!バンッ!バァンッ!ビダンッ!バンッ!バシッ!バァンッ!
「やめろじゃないだろう!リオンこそ何やってるんだい!!」
お尻を叩きながら、スタンはお説教を始める。
 バシッ!バアンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バアンッ!
「アシュトンに秘奥儀くらわせるなんて、何を考えてるのさ!!怪我でもしたらどうするのさ!!」
リオンのお尻に赤い手形を幾つも刻みながら、スタンはさらにお説教を続ける。
 「ふん・・!あの神父には・・いい薬だ・・!!あいつのせいで・・僕が毎日どんな目に遭ってると思うんだ!!あんなものを無理やり食わされて・・・!!」
毎日ニンジン&ピーマン責めに遭わされている恨みつらみをぶつけるようにリオンは言う。
 「だからってやっていいってワケないじゃないか!!アシュトンだって善意でくれたんだよ!!怒るのは筋違いじゃないか!!」
「うるさいっ!そもそもスタン、お前もだろう!!アシュトンはともかく、お前は僕がニンジン嫌いなのを知ってるだろう!!何で突き返さなかった!!お前がそうすれば僕だってこんなことしなかったんだっ!!」
自分が悪いことはわかっているが、それを認めたくないプライド、自分の好き嫌いを知っていながら受け取ったスタンへの不満を、爆発させるかのようにリオンは言う。
 「そのことは悪かったよ。でも、だからって暴力振るっちゃダメじゃないか!下手したら逮捕だよ!カイルだって悲しむだろう?それでもいいのかい?」
(そんなわけ・・ないだろう!!)
一瞬、リオンはそう言いそうになる。
だが、言葉を飲み込んでしまう。
こんなことを言うのは、自分のプライドが許さなかったからだ。
スタンを親馬鹿だの何だの散々言っているのに、自分も同類のようではないか。
そう思えるからだ。
 「ふん・・!だったら何だって言うんだ!あんな甘ったれ、少しは泣かせてやった方が甘ったれが治るんじゃないのか?」
カイルに対する感情を認めるのが嫌で、リオンはそう言ってしまう。
 「リオンッ!!本気でそんなこと言ってるのかい!?」
あまりのリオンの態度に、スタンはさらに激昂する。
「だったら何だ?そもそも何様のつもりだ?僕はカイルじゃない!!偉そうに尻なんか叩くな!!いい加減にしろ!!お前こそ、僕の目の前から消えたらどうだ!!目障りなんだ!!」
売り言葉に買い言葉で、さらにリオンはそんなことを言ってしまう。
「リオン・・・!!もう・・今日っていう今日は絶対に許さないからな!!!」
完全に怒ってしまったスタンは、思い切り手を振りかぶる。
 ビッダァァァァァァァ~~~~~~~ンンンンッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~ッッッッッッ!!!!
「く・・!!ぐぅぅぅぅぅ!!!!」
豪雨のような平手打ちに、さすがのリオンも悲鳴を上げる。
 バアッジィィィィィィ~~~~~~~ンンンッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~ッッッッ!!!
「くそ・・!やめろっ!やめないかっ!やめろと言ってるだろう!!くぅ・・やめろ・・!!ぐぅぅ・・やめろっ!!」
苦痛のあまり、目尻に涙を浮かべながらも、リオンは抗議し続ける。
平手の激しい音とリオンの抗議する声、それらがない交ぜになって部屋に響き続けた。


 (何やってるんだよ・・・俺・・・)
スタンは頭を抱えながら、自己嫌悪を感じずにはいられなかった。
スタンは視線を下へ向ける。
その先には、ぐったりした様子でうつ伏せに寝ているリオン。
お尻は濃厚なワインレッドに染め上がり、見るからに痛々しい。
 (幾らリオンが悪いからって・・やり過ぎじゃないか・・・)
リオンのお尻を見ながら、スタンはそう思わずにはいられない。
あの後、リオンが頑として謝らなかったため、気絶するまで叩いてしまったのだ。
 (それに・・リオンの言う通りだよなぁ・・・。リオンがニンジンとか大嫌いなの、知ってたのに・・・。俺が断っておけば、リオンに痛い思いさせたり、アシュトンがリオンに暴力振るわれることもなかったんだよなぁ・・・)
自分の行動も原因と思い、スタンは反省する。
 (あとでアシュトンには俺から謝らないと。でもその前にリオンの手当てしないと・・。ええと・・・確か救急箱は・・・)
スタンはそう呟くと、眠りを邪魔しないよう、静かに部屋を後にする。
そして、救急箱を取りに行った。


 ―完―

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