ダイエット騒動 キール編(SO2&テイルズより:ガイ/キール、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 ティアがダイエットに挑戦していたのと同じ頃・・・・。
「おかわりっっ!!」
「えっ!?まだ食べるの?大丈夫なの?」
お代わりを要求するリッドに、アシュトンは思わず尋ねる。
もう既に大量の空皿が並んでいたからだ。
 「何言ってんだよ。これくらい、食べたうちに入んねえって」
「でも・・幾ら何でも食べすぎなんじゃ・・」
「そうだぜ!これじゃあメカニックになっちまうぜ!!」
「ロイド、それを言うならメタボだよ・・」
「あれ?そうだっけ?似てるから間違えちまったぜ」
(全然違うと思うんだけど・・・)
そう思いつつも、アシュトンは口には出さない。
「大丈夫だって。これくらい食ってもすぐ燃えちまうって」
そう言って、リッドが皿を受け取ろうとしたときだった。
 突然、横から別の手が出てきて皿を取り上げてしまう。
「何す・・・ゲッ!?」
思わず抗議しようとしたリッドだったが、キールの姿に表情が変わる。
 「リッド!?何をしてるんだ!?」
「め、メシ食ってるだけだって!そ、そんなに怒るなよ」
「何を言ってるんだ!明らかに食べすぎだろう!?」
空皿の量に、キールはジロリと睨む。
 「い、いいじゃねえかよ。食欲の秋っていうんだしよ」
「理由になるか!それでバクバク食べたらメタボどころか糖尿病だぞ!!来いっ!!」
「ど、どこ行くんだよっ!?」
キールはリッドを強引にどこかへ連れて行こうとする。
 「決まってるだろう!!今から運動だ!!」
「ええ~っ!?やだよ、メンドくせえ・・・」
リッドがそう言うや、キールはもの凄い顔で睨みつける。
 「リッド~?」
「わ、わかったって!?す、するから杖構えるなよっっ!!」
今にも術を発動しそうなキールに、リッドは慌てる。
「わかればいいんだ。さぁ、行くぞっ!!」
ため息をつくリッドを強引に引き立て、キールは足早にその場を立ち去った。
 「相変わらず、スゲぇなぁ・・・・」
キールの様子にロイドは思わずそう呟く。
「まぁそれだけリッドのことを心配してるんだろうね」
「でもよぉ、ちょっと心配だぜ。キールって結構スパルタだからよ。やり過ぎてリッドが参っちまわねえといいんだけど・・・」
「だ、大丈夫だよ、キールだってちゃんと考えるだろうし。た、多分・・だけど・・・」


 数日後・・・・・。
いつものように、アシュトンが礼拝堂の掃除をしていたときだった。
「アシュトンッッッ!!!」
切羽詰まった声で呼びかけられ、思わずアシュトンは振り返る。
すると、いつの間にかリッドの姿があった。
 「あれ?リッドじゃない。どうしたの?」
「か、かくまってくれよっ!!」
「え?ど、どうしたの?いきなり?」
「とにかく匿ってくれって!!あああっ!?早く隠れねえと来ちまう!!」
「わ、わかったよ。じゃ、じゃあ、とりあえずこっち隠れて」
勢いに押され、アシュトンはリッドを懺悔室の中に隠れさせる。
その直後、今度は血相を変えたキールが現れた。
 「あれ?キールじゃない。どうしたの?」
アシュトンは出来るだけ平静を装って尋ねる。
「アシュトンか。リッドがここに来なかったか?」
「いや、来てないけど」
「本当だろうな?頼まれて匿ってるんじゃないだろうな?」
その言葉に思わずアシュトンはギクリとしかける。
だが、必死に平静を装って答える。
 「そ、そんなことないよ。し、信じてよ」
「ふん・・。アシュトンが嘘や隠し事を出来るような人間じゃなかったな。ジェイドじゃあるまいし。まぁいいさ。見かけたら知らせてくれ」
そういうと、キールは外へ出て行く。
 「よかったぁ~。リッド、もう大丈夫だよ」
上手く誤魔化せたことにほっとしつつ、アシュトンはリッドに声をかける。
「悪いな。助かったぜ」
「それはいいけどさ、一体どうしたの?」
「それなんだけどよ、キールのダイエットメニューがキツすぎて・・逃げ出してきたんだよなぁ」
「そ、そんなに厳しかったの?」
「厳しいなんてもんじゃねえよ!!決まった時間と量しか食えねえし!毎日朝から晩までクエストだのマラソンだので運動させられるんだぜ!もうヤダってーの」
「そ・・そりゃ大変だったね・・・」
心底嫌そうなリッドに、アシュトンは思わず同情する。
 「ま、まぁとりあえず、ゆっくりしてってよ。よかったら何か作ろうか?」
「マジかよ!?頼むぜっ!!」
「わかったよ。それじゃあ少し待っててね」
アシュトンはそう言うと、リッドを奥のリビングへと連れてゆく。
その後、キッチンへと向かっていった。


 「はぁ~~~。食った食った~~~」
「すごいね。よっぽどお腹減ってたんだね」
普段の数倍の量を平らげたリッドに、アシュトンは思わずそう言う。
「だってよ~、全然まともに食ってなかったんだぜ」
「でも、ちょっと食べすぎじゃないかなぁ?」
あまりの量に、アシュトンは心配になる。
 「そうかぁ?いつもと同じだぜ」
心配そうなアシュトンを尻目に、リッドはそう答える。
「まぁでもよ、久しぶりに好きなだけ食えたよなぁ。ありがとな」
「いいんだよ、それく・・」
アシュトンがそう言おうとしたそのとき、突然、リビングのドアが開いた。
 「!!!!」
開いたドアから現れたキールの姿に、アシュトンもリッドもハッとする。
「やっぱり・・ここだったのか!?」
キールは怒りのあまり、口では言えない表情になっている。
 「リッド~?覚悟はいいだろうな?」
「ま、待てっ!?待ってくれよっっ!!」
必死に弁解しようとするリッドだが、キールは杖を構え、詠唱の体勢に入る。
 (マズイッッ!!)
とっさにアシュトンはキールめがけて組みついたかと思うと、床に押さえつける。
「離せっ!?何するんだっ!?」
「リッドッ!!逃げてっっ!!」
「え?な、何言ってんだよ!?」
「いいから!早くっっ!!」
アシュトンの気迫にリッドも言われた通り、教会から逃げ出す。
 「も・・もう・・大丈夫かな・・・」
リッドが逃げたのを確認し、ようやくアシュトンはキールを解放する。
「だ、大丈・・ひ・・!!」
「アシュトン・・・よくも邪魔してくれたな・・・」
キールは怒りの矛先をアシュトンに向ける。
 「ご・・ごめん・・!!」
涙目になりながらアシュトンは必死に謝る。
「ふざけるな!神父のくせによくも嘘をついて騙した上に、リッドまで逃がしてくれたな!!」
「ご・・ごめんっ!!何でもするから許してっっ!!」
ただならぬ雰囲気のキールに、すっかり飲まれてしまい、アシュトンは許しを乞う。
「だったらお尻を出せっっ!!ボヤボヤするんじゃないっ!!」
下手をしたら術をくらわされそうな雰囲気に、慌ててアシュトンは四つん這いになってお尻を差し出す。
そのアシュトンのお尻目がけ、キールは持っていた杖を振り下ろした。


 (思わず逃げちまったけど・・・)
通りを走りながら、リッドはアシュトンのことが心配になる。
怒ったキールの恐ろしさは自分が一番よく知っている。
(あのままじゃアシュトン・・殺されちまうかも・・)
助けに行こうと思ったその時、折よく巡回中のガイの姿が目に入った。
 「ガイッ!!」
思わずリッドは声をかける。
「ん?リッドじゃないか?どうしたんだ?」
「お、俺と一緒に来てくれよ!アシュトンが大変なんだよ!?」
「何だって?どういうことなんだ?」
「いいから早く!早くしねえとアシュトンが殺されちまうっっ!!」
「わかった。一緒に行こう」
ガイがそう言うと、リッドはすぐさま教会めがけて走り出す。
それをガイも追っていった。


 バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!
「ひっ!ひいいっ!ひっ!ひいいんっ!ひっ!!ひぃひぃんっ!!」
お尻の骨にまで響きそうな杖の乱打に、アシュトンは幾度も悲鳴を上げる。
 「よくも・・よくも・・騙してくれたなっっ!!」
「ひぃん・・!!ご・・ごめんなさぁぁい・・!!」
必死に謝るアシュトンだったが、キールが許すはずもない。
 「ふざけるなっ!?リッドにダイエットさせるのにどれだけ苦労してると思ってるんだ!?人の苦労を無にするような真似を・・!!」
怒りに任せ、キールは杖を振り下ろし続ける。
非力なキールといえど、身長ほどもある大きな杖で殴られれば、痛いなどというものではない。
既にお尻の部分の布地が破れて肌が見えている。
その上、血まで滲んでいた。
 「ご・・ごめんなさぁぁいい!!お願いだから許してぇぇぇ!!!」
「許せるわけないだろうっっ!!まだまだこんなものじゃすまさないからな!!」
キールは今まで振り下ろしていた杖を構え、詠唱の体勢に入る。
「ひ・・・!!!」
お尻に術をぶつける気だと気づき、アシュトンは逃げようとする。
だが、血が滲むほど叩かれたお尻では、這うようにしてしか動けない。
当然、そんな身体では、ノロノロとしか進めない。
必死に這うアシュトンを尻目に、無情にも詠唱が完了してしまう。
 「ホーリーランスッッ!!」
「ぎゃ・・ぎゃあああああああ!!!!」
無数の光の槍が、アシュトンのお尻目がけて降り注ぎ、お尻を貫く。
その激痛にアシュトンは絶叫する。
 「や・・やめて!!お、お願い・・」
目尻に涙を浮かべ、アシュトンは許しを乞う。
「ダメだって言ってるだろう!!まだまだこんなものじゃないからな!!」
「そ・・そんな・・!!」
怒りのあまり、キールはさらに詠唱を続ける。
絶望のあまり、アシュトンの目の前が真っ暗になったそのときだった。
 「魔神連牙斬ッッ!!」
突然、地を這う衝撃波が三発、たて続けにキールを襲った。
その衝撃でキールはのけ反る。
 「烈震千衝波!!!」
さらに、地面から岩が隆起し、キールを吹っ飛ばした。
「アシュトン!?大丈夫かよ!?」
「リッド!?どうして!?」
リッドの姿に、思わずアシュトンは声を上げる。
 「ガイを呼んで来たんだよ。よかったぜぇ・・・。間に合って・・・」
「あ、ありがとう。助けてくれ・・ぎひぃぃ・・!!」
お礼を言おうとしたアシュトンだったが、お尻の痛みに顔をしかめる。
「リッド、悪いがボーマンを呼んできてくれ。俺は二人の手当てをする」
「わかったぜ」
リッドはそう言うと、急いでボーマンを呼びに行く。
その間に、ガイはアシュトンとキールの応急手当てをしていた。


 目を覚ましたキールの目に最初に映ったのは、質素な天井だった。
(ここは・・?)
怪訝に思ってキールは室内を見回す。
(教会の宿泊用の部屋か・・・。どうして?)
キールは記憶をたどる。
そこで、リッドを探してアシュトンの教会へやってきたこと、そこでやはりリッドがかくまわれていたこと、騙されたことに怒ってアシュトンに容赦ないお仕置きをしたことを思い出す。
 (そうだ!?アシュトンにお仕置きを・・でもどうしてこんなところで寝てるんだ?)
さらに記憶をたどろうとしたそのときだった。
「お?どうやら目が覚めたみたいだな」
ドアが開いたかと思うと、ガイが現れた。
 「何だ?ガイじゃないか。どうしてこんなところにいるんだ?」
「おぃおぃ、そんなツンケンしなくていいだろう?運んだのは俺なんだぞ?」
「運んだ・・?は!?」
キールはアシュトンをお仕置きしていた時、何者かに攻撃されたことを思い出す。
 「そうか!?ガイの仕業か!?よくも!!」
怒りのあまり、キールは杖を構えようとする。
だが、それよりも早くガイに押さえられてしまう。
 「こら!?何をするんだ!?」
「それはこっちの台詞だ!よくも僕を攻撃してくれたな!?」
「それは悪かった。でも、キールだってよくないだろう?アシュトンにあんなひどいことをしておいて・・」
謝りつつ、ガイはキールを諭そうとする。
 「あ、あれはアシュトンが悪いんだ!し、神父の癖にひ、人に嘘ついて騙そうとしたからさ!!」
「だからってあんなことをしていい理由にはならないだろう?立派な傷害罪だぞ?」
「う・・うるさいなっ!!いちいち説教なんかしないでくれっっ!!」
キールはそう言うと、ガイに出て行けといわんばかりのしぐさをする。
 「キール?そういう態度はよくないだろう?」
反省の見られないキールの態度に、ガイの表情がやや険しくなる。
「う、うるさいって言ってるだろう!出て行かないなら・・・」
キールは杖を取ろうとする。
だが、それよりも先にガイに押さえられてしまった。
 「やれやれ・・・。仕方ないな・・・」
ため息をつくと、ガイはキールを引き寄せる。
気づいた時には、キールの目の前に床が迫っていた。
 「おいっ!やめろっ!?何してるんだ!?」
後ろを振り向き、ローブを捲ってお尻を出しているガイに、キールは抗議する。
「もうわかってるだろう?お仕置きだ」
ガイはそういうと、右手でキールの身体を押さえ、左手を振り上げる。
「ふざけるなっ!やめないかっ!!」
抗議するも、ガイが聞き入れる筈もなく、無情にも手が振り下ろされた。


 バッシィィィィ~~~~~ンッッッッ!!!
「く・・・!!」
思い切り叩きつけられた一撃に、キールは思わず声を漏らす。
 パアンッ!パシッ!ピシャンッ!パァンッ!パシンッ!
「く・・!やめろっ!馬鹿っ!何するんだっ!!」
「やめろじゃないだろう?キール、自分がしたことがわからないわけじゃないだろう?」
「く・・・!!」
ガイの問いに、キールは悔しそうな表情を浮かべる。
キールとて、自分が悪いことはわかっている。
叱られても文句は言えない立場なのも。
 (でも・・だからって・・・)
叩かれながら、キールは屈辱感がこみ上げてくる。
幾ら、自分が悪いといっても、尻叩きなど恥ずかしくてたまらない。
そんなのを素直に受けろなど、無理な相談だ。
そう言いたい。
 パンッ!パシッ!ピシャンッ!パアンッ!パシィンッ!パァンッ!
「ダメだろう?アシュトンにあんな暴力を振るうだなんて・・」
お尻を叩きながら、ガイはお説教を始める。
自分のしたことをしっかりと反省して、わかって欲しい。
そう思いながら、手と口を動かす。
 ピシャンッ!パアンッ!パシンッ!ピシャンッ!パアンッ!
「く・・!し、仕方ないだろう!ア、アシュトンがいけないんだ!ぼ、僕に嘘をついてたんだからな!!」
パアアンッ!パシィンッ!ピシャンッ!パアンッ!パアシィンッ!
お尻の痛みに顔をしかめつつ、キールは抗議する。
 「だからってあんなに叩いていい理由にはならないだろう?下手をすればキールが傷害罪で捕まるんだぞ?そんなことになったら、ロイドやリッドがどれほど悲しむと思ってるんだ?」
(そんなこと・・・わかってるさ!!)
押し黙りながら、キールはそう思わずにはいられない。
 馬鹿なことをしてしまった。
今さらながら、キールは後悔する。
ガイの言う通り、下手をすれば逮捕されている。
そんなことになれば、ロイド達を悲しませてしまう。
 「それだけじゃない。キール、ダイエットのこともやりすぎだぞ?逃げ出すくらい厳しいのは、それはもうダイエットじゃないぞ?」
「う・・うるさいなっ!!い、いちいち言わないでくれッ!!人の失敗をあげつらってそんなに楽しいのか!?」
ガイの言うことが正しい。
それはわかっている。
だが、それを認めて頭を下げるのは癪でたまらなかった。
 「キール、だからそういうことじゃないって言ってるだろう?」
強情なキールに、ガイはわかってもらおうと、出来るだけ柔らかい態度で話そうとする。
「うるさいっ!うるさいうるさいうるさいっ!!どうせ僕は悪者さっ!!屁理屈こねないで、お仕置きでも何でもすればいい!!さぁ!!さっさと叩いて泣かせればいいじゃないか!!ほらっ!?どうしたんだ!?」
あてつけるかのように、キールはお尻を突き上げながら、叫ぶように言う。
「キール、本気で言ってるのか?」
反省どころか、逆ギレなキールに、さすがにガイの表情が険しくなる。
「だ、だったらどうだっていうんだっ!!泣かせるならさっさとやればいいだろう!!」
「そうか・・。なら、仕方ないな・・・」
ため息をつくと、ガイは再び手を振り上げる。
 ビッダァァァァァ~~~~~ンンンンッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~ッッッッッッッ!!!!!
 「うっわあああああああああ!!!!!」
台風さながらの凄まじい平手打ちの嵐に、キールは絶叫する。
バアッジィィィィィ~~~~~ンンンンッッッッッ!!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~ッッッッッ!!!
「うわああっ!!痛っ!ひぃぃ!やめっ!やめないかっ!うわあっ!痛っ!痛ぁぁぁあ!!!!!やめっ!やめて・・!!うわああああ!!」
その後、長い間、平手打ちの音とキールの悲鳴が響きわたり続けた。


 「うっう・・ひっひぃん・・うっうっううう・・・・」
プライドも意地もかなぐり捨てて、キールは泣いていた。
お尻は今や、濃厚なワインレッドに染め上がっている。
 「ひぃん・・痛っ・・痛いぃぃぃ・・。も・・もぅ・・やめて・・」
泣きながら、キールは必死に許しを乞う。
「反省したか?」
一旦お尻を叩く手を止め、ガイは尋ねる。
「した・・もぅ・・した・・から・・・」
涙目でキールは必死に許しを乞う。
 「じゃあ、ちゃんとアシュトンに謝れるな?」
「な・・!ど、どうして!?」
「悪いことをしたのはキールだろう?反省したのならちゃんと謝れるだろう?それとも・・」
ガイはわざと手に息を吐きかけるしぐさを見せる。
「わ、わかったっ!謝るっ!ちゃんとアシュトンに謝るからっ!だ、だから・・!!」
キールは必死に約束する。
これ以上お尻を叩かれてはたまらない。
「よかった。わかってくれたみたいだな」
ガイはホッとした表情になると、ようやく手を降ろした。


 「うう・・痛たたた・・・」
「大丈夫かよ?」
お尻を出したままうつ伏せなアシュトンに、リッドとロイドが心配そうに尋ねる。
 「う、うん・・・。何とか・・」
「それにしてもメチャクチャにやられたよな」
「こりゃあ幾ら何でもなぁ・・・」
凄い状態のお尻に、ロイドもリッドもそう言わずにはいられない。
そんなところへ、お尻の痛みに顔をしかめながら、キールが現れた。
 「は、恥ずかしい格好だな。お尻出して・・涙目で・・は、恥ずかしくないのか!?」
お尻を出したままうつ伏せな姿のアシュトンに、キールは思わずそう言う。
「キールッ!そんな言い方ねえだろう!?」
「そうだぜ!キールがこうしたんだろ!?」
キールのあまりの態度に、ロイドもリッドも怒りの声を上げる。
 「わ、わかってるさ!だ、だから・・あ、謝りに来たんだ!ま、まぁ・・し、仕方なくだけどな。ア、アシュトン・・ぼ、僕も・・や・・やり過ぎた・・」
そういうと、キールは僅かに頭を下げる。
それだけいうと、キールは部屋を出て行こうとする。
だが、お尻を押さえ、顔をしかめて床に座り込んでしまう。
 「キールッ!?」
その姿に思わずリッドとロイドが駆け寄る。
「だ、大丈夫かよ?」
「そんなわけ・・ないだろう!?見ろっっ!!」
キールはローブを捲り上げ、真っ赤なお尻を見せる。
 「どうしてくれるんだ!?リッドが逃げたりするから、こんなに叩かれる羽目になったんだからな!!責任取って面倒見ないと承知しないからな!!」
「悪かったって。責任取るから、勘弁してくれよ~」
「キール、大丈夫かよ?すぐ手当てすっからな」
リッドとロイドは機嫌を取りながら、キールを連れてゆく。
 「ふぅ・・・丸く収まったみたい・・・」
三人一緒に出て行ったのを見送り、アシュトンはホッとする。
「すまないな。キールが迷惑かけて」
そこへ、ガイが入って来て謝る。
 「いいんだよ、これくらい。丸く収まったみたいだし。ガイも行ってあげなよ」
「いや。俺はお邪魔虫だろうしな。それに、アシュトンを放っておくわけにはいかないからな」
そういうと、ガイは救急箱を取り出す。
 「ありがとう。色々世話になっちゃうね」
「いいんだ。こっちこそ色々アシュトンには迷惑や面倒をかけたからな」
そういうと、ガイはアシュトンの手当てを始めた。


 ―完―

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