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世界を超えて(SO2&テイルズ×那由多の軌跡より:/セネル・ナユタ、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。今回はゲストとして那由多の軌跡のキャラクターが登場します。許容出来る方のみご覧下さい)


 「はぁ~~っ。ヘトヘトだぜ・・」
「俺も・・・身体より頭の方が疲れたってーの」
心底疲れたといわんばかりの表情で、ロイドとリッドはキャンプへ戻ってきた。
 「おかえりなさい。今日もご苦労様」
「だいぶ疲れたみたいだな・・・」
そんな二人を、アシュトンとセネルが出迎える。
 「疲れたなんてもんじゃねーって。あちこち引っ張り回されてよ~。しかも難しい説明長い間しゃべってるしよ~。もう勘弁してくれよー!」
「遺跡モードになっちまうと、リフィル先生手がつけられねえからなぁ・・・。辛かったぜ・・・・」
切実な声で言うリッドに、ロイドもげっそりしつつ同意する。
先ほどまで、リフィルの遺跡調査に護衛として同行していたのだ。
だが、遺跡モードが発動したリフィルに、丸一日つきあわされ、ようやく一日の調査を終えて戻ってきたのである。
 「あ~。賄い役のお前らが羨ましいよ。あんな話一日中聞かされたら・・・」
「そんなに辛かったの?」
ゲッソリしているリッドに、思わずアシュトンが尋ねる。
「辛いなんてもんじゃねーよ!ありゃあ拷問だぜ!話聞かされる方の身にもなってくれってーの!!」
「本当に大変だったみたいだね。ご飯の用意したから、食べてよ」
「そうさせてもらうぜ。今日は何なんだよ?」
「僕のハンバーグとセネルの焼きたてパンだよ」
「マジかよ!食う食う!早く食わせてくれよっ!!」
リッドは喜びの声を上げる。
アシュトンのハンバーグ、セネルのパン、いずれも絶品なのを知っているからだ。
 「おぃおぃ、気持ちは分かるし、嬉しいけどな。みっともないぞ?」
「そうだよ。ハンバーグもパンも逃げないから落ち着いてよ」
「わ、悪い。腹減っちまってよ~」
「はは、リッドらしいけどね。じゃあ、ご飯にしようか」
アシュトンはそう言うと、セネルらと共に食事の準備に取り掛かる。
やがて、調査隊の面々が集まり、賑やかな夕食が始まった。


 「ふぁぁぁぁ・・・」
「大丈夫?疲れた?」
片付けを終え、あくびをするセネルに、思わずアシュトンは尋ねる。
 「ああ。パン作りは結構体力を使うからな。人数も多いし。ふぁぁぁ・・・」
「確かにそうだよね。僕も前挑戦したけど、疲れたなぁ」
以前、パン屋からの依頼でパンを作った時のことを思い出し、アシュトンは同意する。
体力に自信のあるアシュトンだが、ヘトヘトに疲れたものだ。
 「悪いけど、先に休ませてもらう。このままじゃ立ったまま寝そうだからな。ふぁぁぁ」
「わかったよ。後は僕がしておくから」
「悪いな。ふぁぁ・・。マズイな・・・本当に立ち寝しそうだな・・・」
眠気と必死に戦いつつ、セネルは自分のテントへと向かっていった。


 「ぐー・・・・すぴー・・・・」
テントの中で、セネルはすっかり眠っていた。
「シャーリィ・・俺も・・大好き・・だぞぉぉ・・・」
可愛い妹の夢でも見ているのか、セネルは笑顔で寝言を言う。
そのとき、セネルは寝返りを打った。
その勢いで、セネルはテントを飛び出してしまう。
 テントから飛び出したセネルは、しばらく地面の上で大の字に寝ていた。
だが、そのまま遺跡の方へ向かってゴロゴロと転がっていく。
ついには、遺跡の中へと転がりこんでしまった。
それでも目覚めず、セネルは遺跡内で、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロと、転がって移動する。
やがて、門らしき遺物の前へたどり着いた。
 「ううん・・。シャーリィッ!大丈夫かっ!」
夢の中で妹を守って戦っているのか、セネルは寝たまま拳を振るう。
その拳が門に思い切り叩きつけられる。
そのショックで仕掛けが発動したのか、門が光り出す。
「ふっ!はっ!くらえっ!!」
寝ぼけたまま、セネルは連続攻撃を繰り出す。
その勢いで門をくぐったかと思った次の瞬間、セネルの姿は消えていた。


 同じ頃、別の世界・・・・。
「離してよっ!シグナッ!!」
「そういうわけにはいかないんだよ。ナユタ、落ち着けって!!」
興奮したナユタに対し、セネルそっくりの声でシグナが落ち着かせようとする。
 「あらあら?騒がしいわね?どうしたのかしら?」
二人の言い合いを聞きつけ、二階からナユタの姉アーサが降りてきた。
「あれ?姉さん、仕事の邪魔しちゃったかな?」
騒ぎを聞きつけて降りてきた姉に、ナユタは恐る恐る尋ねる。
自分たちのせいで姉に迷惑をかけたかと思うと、申し訳なかったからだ。
「大丈夫よ。それより、大きな声なんか出してどうしたの?」
アーサは穏やかな声で弟に尋ねる。
 「あ、うん・・。その・・シグナが・・ちょっと・・意地悪してさ・・」
「意地悪?シグナが?本当なの?」
アーサは怪訝な表情で尋ねる。
ナユタは兄のようにシグナを慕っているし、シグナも弟同然にナユタを大事にしている。
そんなシグナが、ナユタに意地悪をするなど信じられない。
 「違う違う!ナユタがこの時間に遺跡調査の続きに行くとか言ってるから、止めようとしたんだよ」
意地悪などと言われ、シグナは慌てて否定し、窓の向こうを指し示す。
窓の向こうには、海に落ちてきた遺跡と、すっかり暗くなった空があった。
 「ナユタ、本当なの?」
今度にナユタに向かってアーサが尋ねる。
「う、うん・・・。まだ、全部調査しきれてないしさ・・・。それに、凄いんだよ!今日の遺跡はっ!今までのとは・・」
「待て待てっ!今日の遺跡が凄いのは昼間、たっぷり聞いたからわかってる!!だから落ち着けっ!!」
熱く遺跡について語りだそうとするナユタを、シグナは必死に落ち着かせる。
普段は大人しいナユタだが、探究心や好奇心を刺激されるものに出会うと、非常に熱くなってしまい、没頭してしまうのだ。
今日も、昼間落ちてきた遺跡を調査中、ナユタがずっと興奮しっぱなしで、それを落ち着かせるのにシグナは苦労したのである。
ちなみに、ナユタ達の世界では、遺跡や星の欠片が空から落ちてくる、という不思議な現象がある。
特に、ナユタ達が暮らす残され島周辺では、その現象が際立って多かった。
今、調べている遺跡もその一つだった。
 「そんなに凄い遺跡なのね。でも、今からというのは感心しないわ。危ないし、徹夜でやる気かしら?」
「う・・それは・・・」
ナユタはバツの悪い表情になる。
 「ナユタ、気持ちは分かるわ。でも、そんなことをしたら、また倒れるかもしれないでしょう?そんなことになったら、悲しいわ」
「そうだぞ。また、アーサさんやライラに心配かけるようなことをする気か?」
「う・・ご、ごめんなさい・・。そうだよね。姉さんたちに・・心配させちゃうよね・・」
未練を残した表情を浮かべつつ、ナユタは言う。
「わかってくれればいいのよ。遺跡は逃げないから、明日にしなさい」
「うん。ごめんね、興奮しちゃって」
「いいのよ。ナユタらしいし。話も済んだみたいだから、これで失礼するわね」
そういうと、アーサは再び仕事へと戻る。
 「ごめんね、シグナ。迷惑かけちゃって」
「いいのさ。まぁ、今夜はとりあえず我慢しろ。明日もつき合うからさ」
「うん。ありがとう。それじゃあ、おやすみなさい」
「ああ。明日のためにもしっかり寝るんだぞ」
ナユタはそう言うと、自分の寝室へと上がってゆく。
シグナも、それを見届けると、ナユタ達の家を後にした。


 (ああは言ったけど・・・)
ベッドの中で、ナユタはシグナやアーサとのやり取りを思い返す。
(やっぱり・・行きたいなぁ・・・)
遺跡への未練が、ナユタを駆り立てようとする。
 (ダメダメ!姉さんたちに心配かけちゃうじゃないか!それに明日になればまた行けるんだから!!)
自分に必死に言い聞かせ、ナユタは寝ようとする。
だが、却って目が冴えてしまい、眠れなくなる。
その上、遺跡を調べたい欲求がますます燃え上がる。
 (もう・・限界・・!!)
ナユタは我慢出来ず、ベッドから飛び上がるように起きる。
素早く身支度を済ませ、調査用の器具や護身用の剣、回復アイテムのお弁当などを身につけると、こっそり家を後にする。
 (姉さん・・シグナ・・ごめんなさい!どうしても・・我慢出来ないんだ!!)
心の中で詫びると、ナユタは海めがけて走りだした。
 「スゴイ・・・!!」
ナユタは遺跡の壁に彫り込まれた絵や文字を見ながら、驚嘆の声を上げる。
(もっと調べないと!?あれは?)
遺跡を調べているうちに、ナユタは門らしいものに気づく。
 「これは・・門かな?」
ナユタは門らしき遺物をジッと見つめる。
観察するうちに、文字や絵が刻まれていることに気づく。
遺物に関するヒントと思い、ナユタはさらに観察する。
そこから、どうやらこの門は何かの装置らしいこと、その作動方法が書かれていることに気がついた。
 「なるほど・・。こうして・・こうやれば・・・」
ナユタは書かれた通りに操作をする。
すると、門が眩いばかりに光りだした。
 「うわぁ・・・!!」
動き出した門にナユタは感動する。
だが、それも僅かな間だった。
突然、もの凄い勢いでナユタを吸いこもうとしたからだ。
 「う・・うわっ!?うわぁぁぁあああああ!!!」
思わず逃げようとするが、時既に遅し。
ナユタが消えた後には、一部の調査器具だけが残されていた。


 「う・・うわあっ!」
吸い込まれたものとそっくりな門から、吐きだされるようにナユタは現れた。
「痛たたた・・・・・」
ぶつけたところをさすりながら、ナユタは立ち上がる。
 「ここは・・・?」
ナユタは周りを見回す。
すると、荷物の集荷場らしいところにいることに気がついた。
 (どうやらあの門は一種の転移装置だったみたいだな・・・。別の場所に飛ばされたみたいだ。とにかく・・・まずはあたりを調べて情報を集めよう)
そう考えると、ナユタは近くからあたりを調べだした。
 同じ頃、遺跡の別の一角にセネルの姿があった。
「ふぁぁぁ・・。よく・・寝たなぁ・・・」
あくびをしながら、セネルは目覚める。
 「ん・・?何だコレは!?」
セネルはあたりを見回して、驚く。
見知らぬ光景が広がっていたからだ。
 「何かの建物か?だいぶ老朽化してるみたいだな・・・」
何かの建物の内部らしき周りの光景に、セネルはそう考える。
「まぁいい。考えていてもはじまらないか」
セネルはそう呟くと立ち上がる。
 「誰かいるのかー?いたら返事をしてくれー」
そう呼びかけながら、セネルは遺跡内を歩きだした。


 「凄い・・!何て凄いんだっ!!」
調査の結果に、ナユタは感動していた。
(こんなにも凄い技術が・・文明があっただなんて・・・!!)
どうやら自分がいるのは一種の駅、或いは中継基地のようなものらしい。
あの門は想像した通り、転移装置だった。
ここに別の世界から物や人を集め、別の世界へ送りだしていたようだ。
この遺跡を造った種族が何者かはわからない。
だが、様々な世界を渡り歩けるほど高度な文明を持っていたことだけは確かだった。
 (これを・・姉さんやシグナにも見せられればいいのに!?)
自分一人なのが、残念でたまらない。
そう思っていたときだった。
 突然、別の声が聞こえてきた。
どうやら、誰かを探しているらしい。
(誰だろう?え!?)
怪訝に思ったその時、ナユタは気づく。
自分がよく知っている声だということに。
(シグナだ!気づいて追いかけてきたんだ!?)
そう思った瞬間、ナユタは飛び出すように走りだしていた。
 「誰も・・いないか・・・」
呼びかけに反応が無いことに、セネルがそう判断したときだった。
「シグナッ!シグナッ!どこなのっ!!」
不意に自分とは別の声が聞こえてきた。
(俺以外にも・・ん!?)
聞こえてきた声に、セネルはハッとする。
 (ノーマのじゃないか!?あいつなのか!?)
故郷でギルド仲間だったノーマの声だと気づき、セネルも駆けだした。
「ノーマッ!ノーマなのかっ!?」
「シグナッ!シグナッ!!」
セネル、ナユタ、互いに友人の名を呼びながら走るに走る。
やがて、二人の距離がだんだんと縮まってゆく。
 「ノーマッ!いつの間に・・あれ?」
「シグナッ!君も来て・・え?」
お互い、顔を合わせた直後、二人とも驚く。
全く知らない人物だったからだ。
 「だ・・誰・・?」
思わずナユタは尋ねる。
「それはこっちの台詞だっ!ノーマの声色なんか使って俺を騙す気だったのか!?」
騙されたと思ったのか、セネルは喧嘩腰な態度で言う。
 「ご、ごめんなさいっ!そ、そんなつもりは・・こ、これ・・地声だし・・」
ビックリしながらナユタは慌てて謝る。
「そ、そうか。いや、俺も悪かった。知り合いの声にあまりにも似てたんでな・・・」
「僕もだよ。てっきりシグナかと・・。あっ!ごめん、僕はナユタ・ハーシェル。君は?」
「俺はセネル・クーリッジ、元マリントルーパーだ。ところで・・・ここはどこなんだ?」
互いに自己紹介をした後、セネルはナユタに尋ねる。
 「それは僕にも・・。ただ、多分別の世界なんだろうけど・・」
「は!?何を言ってるんだ!?」
セネルは耳を疑う。
「さすがに信じられないよね。こういうことみたいなんだ・・・」
ナユタは調査で分かったことを説明する。
ここは大昔、高度な文明を持った異種族が造った駅だか中継基地のようなものであること。
どうやら自分たちの世界と繋がっているらしく、門を通って来てしまったことなど。
 「聞いただけじゃ信じられないな。だが・・・・」
セネルは周りを見回す。
天井や壁には、あちこちに機械が見え隠れしている。
それらの機械は素人目にも相当高度な水準に達しているのが見てとれた。
同時に、自分たちの世界には存在しないことも。
 「こんなのを見れば信じるしかないな」
「よかった・・。信じてもらえ・・!!」
「どうし・・はっ!!」
ナユタの表情が変わった直後、セネルも何かに気づき、後ろを振り向く。
すると、機械仕掛けの鳥や馬、人型ロボットなどが現れた。
 「何だこいつらは!?」
「多分・・この遺跡を守る番兵みたいなのだよ!向こうにしてみれば、僕らは侵入者だから」
「仕方ない・・!ナユタ、戦い方は知ってる・・みたいだな・・」
腰の剣を見ながら、セネルは言う。
 「うん、何とか。セネルは?」
「心配ない。よし・・行くぞ!!」
セネルは拳を、ナユタは剣を構える。
戦闘態勢な二人の姿に、番兵たちもビームで答える。
やがて、互いに入り乱れての戦いが始まった。


 「はぁ・・はぁ・・・」
「全部・・倒したな・・・」
荒い息を吐きながら、セネル、ナユタとも視線を落とす。
床には番兵達の破片が散らばっていた。
 「でも、スゴイね。あんなに大きな機械の魔獣を投げ飛ばしちゃうなんて」
ナユタはセネルに感嘆の声で言う。
大型のロボット魔獣をセネルが投げ飛ばして倒すのを見ていたからだ。
 「お前だってやるじゃないか。見た目は大人しそうなのに、強いし根性があるじゃないか」
対して、セネルもナユタの戦いぶりを褒める。
「そ、そうかな?そう言ってもらえると嬉しいけど。は!?」
「く・・新手か!?」
さらに機械モンスターが現れ、セネルもナユタも構える。
 (マズいぞ・・!さっきの戦いでヘトヘトだ・・!!)
(まずい・・!体力が・・でも・・やるしか・・!!)
二人が、疲れきった身体で、それでも迎え撃とうとしたそのときだった。
 突然、敵目がけて火の玉と竜巻が襲いかかる。
同時に、別の方向から何かが敵の中に飛び込んだ。
「な・・何だ・・!?スタンッッ!アシュトンッ!」
「シグナッ!!」
セネルはスタンとアシュトン、ナユタはシグナの姿に気づく。
 「「「大丈夫(か)(かい)?」」」
スタンとアシュトンはセネル、シグナはナユタにそれぞれ尋ねる。
「とにかく・・囲みを抜けようっ!!こっちへ来て!!」
「よしっ!おいっ!ナユタッ!一緒に来てくれっ!」
「わかったっ!シグナッ!」
「わかった。行くぞっ」
5人は協力して、囲みを破り、逃げることに成功する。
走り続けた末、スタン達に案内されて一同はある部屋へと入っていった。
 「セネルッ!無事かよ!?」
部屋の中で待っていたロイドがセネルに声をかける。
「ああ・・・・何とかな・・・」
「ったくよぉ・・。キャンプからいなくなったのに気付いた時はビックリしたぜ・・」
「す、すまない。それより・・どうなってるんだ?」
「それは僕から話すよ」
セネルの問いにアシュトンが答える。
セネルがいなくなってしまったことに気づき、調査キャンプのメンバー総出であたりを捜索したこと、その結果、寝ぼけて遺跡へ入り込んでしまったこと、門らしい遺物の前で痕跡が消えていたこと、遺物を調査した結果、その門は転移装置で、セネルがぶつかったか何かのはずみで作動してしまったこと、その門を調べて操作法を解読し、追ってきたことなどを話す。
 「そうだったのか・・・。迷惑をかけたな・・」
「本当だよっ!いなくなって皆心配したんだよっ!!あれ?」
セネルを叱りつつ、スタンはナユタ達の姿に気づく。
 「君たちは?見かけない顔だけど?」
「あっ!ご、ごめんなさい。ぼ、僕はナユタ・ハーシェル。こっちは友達のシグナだよ」
「シグナ・アルハゼンだ。よろしくな」
「よろしく、俺はスタン・エルロンだよ。君たちはどうしてここへ?」
スタンの問いにそれぞれ二人が答える。
 「ぼ、僕は自分の世界の遺跡を調査してて・・」
「俺はナユタがいなくなったの気づいて、遺跡を調べて追ってきたんだ」
「そうだったんだ。大変だったね、君たちも。それはともかく・・・」
スタンは厳しい表情でセネルと向き合う。
 「セネル・・」
「な・・何だ?」
只ならぬ雰囲気のスタンに、恐る恐るセネルは尋ねる。
「皆に心配かけて・・覚悟は出来てるかい?」
「ま、待て!?待ってくれ!?まさか・・お仕置きなのか!?」
「当たり前じゃないか。さぁ、こっちおいで!」
「待て!待ってくれっ!!」
スタンに思い切り手首を掴まれ、思わずセネルは抵抗する。
 「あっ。すいません。これからうるさくなるんですけど、いいですか?セネルのお仕置きをしないといけないんで」
「別にいいさ。俺の方もうるさくするからさ。さぁ、ナユタ」
「え!?お、お仕置きなの?シグナ?」
ナユタは思わず尋ねる。
 「ナユタ、自分が心配や迷惑をかけたのはわかってるだろう?」
「そ・・それは・・。でも・・・」
「ナユタ、反省してないのか?」
「そ・・そういうわけじゃ・・・・」
「ちゃんと反省してるなら来れるだろう?さぁ、こっち来い。俺が無理やりにでもお仕置きしようって思わないうちにな」
「うう・・・」
意地悪な感じで言うシグナに、ナユタも諦め、恥ずかしがりながらも、シグナの膝に乗る。
シグナはナユタが膝に乗ると、ズボンを降ろしてお尻を出す。
 「うう~~~っ!!」
恥ずかしさに、ナユタは顔を真っ赤にする。
セネルやスタンもいるだけに、なおさらだった。
「あれ?もしかしてシグナもお尻叩くのかい?」
抵抗するセネルを押さえようとしているスタンが、シグナに尋ねる。
「ああ。『も』ってことはスタンもなのか?」
「ええ。こっちでは悪いことをしたらお尻叩いて叱るんですよ。ちょうどいいから一緒にしようか」
「はぁ!!待ってくれっ!!それだけは勘弁してくれ!!」
セネルは思わず叫ぶ。
お仕置きをされるだけでも恥ずかしいのに、それを他人に見られるのはもっと辛い。
 「ダメだよ。今日は俺も怒ってるからね。恥ずかしいのもお仕置きのうちだよ」
スタンはセネルのお尻を出しながら、そう言う。
「スタンの言う通りだ。じゃあ、行くぞ、ナユタ」
「う・・うん・・」
スタンとセネルを尻目に、シグナはナユタにそう言い、恥ずかしがりながらもナユタは頷く。
 「こっちも行くよ。セネル、覚悟はいいかい?」
「いいわけないだろうっ!やめろっ!!」
セネルは喧嘩腰な口調で言うが、スタンが聞き入れるわけも無い。
ナユタもセネルもしっかりと身体を押さえつけられたかと思うと、手が振り下ろされた。


 バッシィィィィィ~~~~ンンンッッッッ!!!
「ううっっっっ!!!」
最初の強烈な一撃に、ナユタは思わず声を出してしまう。
(ダメだよっ!セネルだっているんだから!!)
声を出した自身をナユタは叱咤する。
ナユタも年頃の男の子。
お仕置きされて泣き叫ぶ姿を他人の前で見せたくは無い。
だから、必死に耐えようとする。
 バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!
「ぅ・・く・・ぁ・・!く・・!ぁ・・!く・・!あくぅ・・!」
シグナの力強い平手に、ナユタは声を押さえきれず漏らしてしまう。
だが、それでも必死にナユタは耐える。
 バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!
「・・ったく・・ダメだろう?ちゃんと朝まで寝てなきゃよ・・・」
お尻を叩きながら、シグナはお説教を始める。
 バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!
「ごめん・・なさい・・。ど・・どうしても・・我慢・・出来なくて・・痛・・!うっ!ああっ!」
謝りながら、ナユタは苦痛に悶える。
 バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!
「それは理由にならないだろう?前にも徹夜して、倒れたのを忘れたのかよ?」
「ご・・ごめん・・なさい・・」
ナユタは謝るが、シグナは平手を振り下ろすのをやめない。
 バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!
「熱心なのはいい。でもな、だからって突っ走り過ぎるんじゃない。それで身体を壊したら、元も子も無いだろう?アーサさん達にも心配かけるだろう?」
「う・・」
姉の名を持ち出され、ナユタは言葉に詰まってしまう。
 バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!バシッ!バンッ!バンッ!バンッ!バンッ!バシッ!バンッ!
「それに・・・こんな異世界にまで来たんだぞ?幸い、解読出来て、俺も追ってこれたからいいけどな。下手をしたら一生帰れないかもしれなかったんだ。いや、死んでたかもしれないんだぞ!?そんなことになったら・・・皆がどれだけ悲しむと思ってるんだ?」
ナユタは思わず振り向く。
すると、悲しそうなシグナの顔があった。
 「大事な人を無くす辛さはお前が一番よくわかってるだろう?それなのに・・・お前がそういうことをするのか?」
「ご・・ごめんなさい・・・。シグナの・・言う通りだね・・・」
自分自身、両親を亡くして悲しみの淵に沈んでいた過去があるため、ナユタは身につまされてしまう。
「わかってくれればいいんだ。仕上げに行くぞ。二度として欲しくないから、メチャクチャ泣かすからな」
「わ・・わかったよ。こ、怖いけど・・悪いのは僕だし、二度としないって・・シグナや姉さんたちにちゃんと・・約束したいから・・・」
震えそうになるのを堪え、ナユタは頷く。
 「いい子だな。じゃあ、行くぞ」
シグナはそう言うと、再び手を振り上げる。
ビッダァァァァァァ~~~~~~~~~ンンンンンンッッッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~ッッッッッ!!!!!!!!!
「うわああああああんんんんっっ!!痛いぃぃぃぃ!!!!」
凄まじい平手打ちの嵐に、ナユタは絶叫する。
 バアッジィィィィィ~~~~~~ンンンンンンッッッッッッッ!!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「痛いぃぃぃ!!ごめんなさいっ!二度としませんっ!約束しますっ!ごめんなさーいっ!うわああんっ!ごめんなさーいっ!!」
あまりの痛さに両脚をバタつかせながら、ナユタは叫ぶように謝る。
容赦なくお尻に降り注ぐ平手の音と泣き叫ぶナユタの声、それらがない交ぜとなって響き続けた。


 バッシィィィ~~ンッッ!!
「くっ!!」
ナユタのお仕置きが始まると同時に、セネルのお仕置きも始まった。
 パンッ!パァンッ!パシンッ!パンッ!ピシャンッ!
「おいっ!やめろっ!何するんだっ!!」
後ろを振り向き、セネルはスタンに抗議する。
 「『何するんだ』じゃないだろう?セネルこそ何をやってるんだい?」
お尻を叩きながら、スタンはお説教を始める。
パンッ!パシンッ!ピシャンッ!パアンッ!パシンッ!パアンッ!
「セネルがいなくなって、皆本当に心配したんだよ?わかってるかい?」
お尻を叩きながら、スタンはお説教を続ける。
 ピシャンッ!パァンッ!パシンッ!パアンッ!パシンッ!
「く・・!わ、わざとじゃないっ!き、気づいたら・・いたんだっ!!」
お尻を叩かれる悔しさに顔をしかめつつ、セネルは言う。
 ピシャンッ!パアンッ!パシンッ!パシンッ!パアンッ!
「それは理由にならないだろ?セネルだって、自分の寝相が悪いのはよくわかってるじゃないか。わかってるんだから、こうならないように、ちゃんと自分で気をつけなきゃダメじゃないか」
「う・・うるさいっ!お、お前が言うなっ!お前だって寝坊助のクセに!人にあれこれ言える立場かっっ!!」
お仕置きをされている屈辱感からか、セネルはつい反抗的になってそう言う。
 「セネル・・・。反省してないのかい?」
一旦お尻を叩く手を止め、スタンは尋ねる。
「く・・!わ、悪かったとは思ってる・・!!で、でも・・どうしていつも尻叩きなんだっ!!俺は子供じゃないっ!!いい加減にしろっていつも言ってるだろう!?」
お尻を叩かれる屈辱に、セネルは叫ぶように言う。
 「セネルが悪い子だったから叱られてるんだろう?悪いことをしたら、まずは『ごめんなさい』しなきゃだろう?」
「だから悪かったって言ってるだろう!なのに何で叩くんだ!いい加減にしろ!俺だって本気で怒るからな!!」
「セネル、本気で言ってるのかい?」
スタンの雰囲気にセネルは一瞬引きかける。
だが、お仕置きに対する不満が勝る。
「だ・・だったら何だっ!もう降ろしてくれ!!いい加減にしないと投げ飛ばしてやる!!」
「そう、本気なんだね。よくわかったよ。そんな悪い子は許さないからな!!」
スタンはそう言うと、再び手を振りかぶった。
 ビッダァァァァァ~~~~~~~~ンンンンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!!!
「ぎゃああああああ!!!!」
激しい平手打ちの豪雨にセネルは絶叫する。
 バアッジィィィィィ~~~~~ンンンンッッッッ!!!!
バァンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!
「本当に心配したんだからねっ!それなのに・・!!悪い子っ!悪い子っ!」
「やめろっ!馬鹿っ!いい加減に・・くっ!痛っ!痛いぃぃぃ!!やめ・・やめて・・勘弁してくれッ!うあああっ!痛っ!痛いぃぃっっ!!」
最初はまだ喧嘩腰だったが、やがて苦痛が勝り、悲鳴へと変わってゆく。
だが、完全に怒ったスタンは容赦なくセネルのお尻を責め続ける。
その後、長い長い間、セネルの悲鳴が響き続けた。


 「うっ・・うっうっ・・痛いぃぃぃ・・・」
「くう・・痛・・熱い・・うぅうぅう・・・」
ナユタとセネルの泣き声が部屋にこだまする。
二人ともお尻は濃厚なワインレッドに染め上がり、火が燃え盛っているかと思うほど熱い。
 「いた・・痛いよぉぉ・・。ご・・ごめん・・なさい・・ごめん・・なさい・・」
泣きながらナユタは必死に謝る。
「反省したか?」
一旦お尻を叩く手を止めて、シグナは尋ねる。
 「した・・したよぉぉ・・。もう・・もう・・二度と・・しませぇぇん・・・。約束・・するよぉぉ・・・」
「わかってくれたみたいだな。よかった」
シグナはそう言うと、ナユタを抱き起こす。
 「うう・・シグナぁ・・・」
「痛かっただろ?今、手当てしてやるからな」
シグナはそう言うと、ナユタを抱きかかえたまま、真っ赤なお尻に薬を塗りだした。
 「痛い・・熱い・・熱いぃぃ・・・」
耐えがたいお尻の痛みに、セネルは目尻に涙を浮かべていた。
「セネル、反省したかい?」
お尻を叩く手を止めて、スタンは尋ねる。
 「した・・!!お・・俺が悪かった・・!!あ・・謝る・・・。謝る・・からっ!!」
許して欲しくて、セネルは必死に謝る。
「もうしないって約束するかい?」
「する・・・!!寝ぼけてどこかへはいかないっ!だ・・だからっ!!」
「よかった。わかってくれて。じゃあ、お仕置きは終わりだよ」
スタンはそう言うと、セネルを抱き起こす。
直後、思い切り抱きしめた。
 「うわっ!?何するんだっ!?俺にそういう趣味は無いっ!!」
思い切り抱きしめられ、セネルは思わず暴れそうになる。
「よかった・・!!本当に・・無事で・・!!」
「ふ、震えてるのか?」
セネルはスタンが震えてることに気づく。
 「本当に・・心配したんだよ!二度と帰ってこれなくなっちゃったら・・・。死んでるんじゃないかって・・・・!!無事で・・無事で・・よかった・・・」
「すまない・・。本当に・・心配をかけたな・・」
「そうだよ。セネルに何かあったらクロエ達が悲しむんだよ?そんな思いさせたくはないだろう?」
「そうだな・・。スタンの言う通りだ・・・。本当に・・悪かった・・・」
「いいんだよ。ちゃんと反省してくれたんだし。あれ?どうしたんだい?そんな顔して?」
スタンは不満そうなセネルに怪訝な表情で尋ねる。
 「お仕置きは終わったんだろう?だったらもう離してくれ」
「え?でもなぁ、カイルとかは抱っこしないと怒るし・・・」
「だから俺はカイルじゃないっ!一緒にしないでくれ!コレはコレで恥ずかしいんだっ!!ナユタも見てるんだぞっ!!」
「ご、ごめんっ。は、離すよっ!」
「っておいっ!いきなり離すなっ!い・・痛ああああああ!!!!」
スタンがいきなり離したものだから、セネルはお尻から床へと落ちてしまう。
散々お仕置きされたお尻をもろに床にぶつけてしまい、セネルは絶叫する。
 「うわああーーーっ!!セネル、大丈夫かいっ!?」
「そんなわけないだろう!痛たたたた・・・・!!」
スタンは慌てて抱き上げる。
セネルは涙目になりながら、スタンに怒鳴りつけた。


 ―スキット『同じ声2』―
 「セネル、大丈夫?」
シグナの手当てを受けながら、ナユタはセネルに尋ねる。
「ああ。ナユタこそ大丈夫か?」
セネルもスタンの手当てを受けながら、ナユタに尋ねる。
「うん、何とか。でも・・何か変な気持ちだったなぁ・・」
「何がだ?」
怪訝な声でセネルは尋ねる。
 「うん、セネルってさ、シグナと声がそっくりじゃない」
「確かに・・・。俺も聞いた時は驚いたな・・・」
「そうだね。双子って思うくらいそっくりだよね」
ナユタの言葉に、シグナもスタンも同意する。
 「だからさ、セネルがお仕置きされてる声聞いてると・・なんかシグナがお仕置きされるみたいで・・・不思議な気持ちだよ」
「俺もだ。シグナが叱ってる声を聞いてると・・俺がナユタを叱ってるみたいだったな。おかげで・・・複雑だったぞ・・・」
ナユタもセネルも何とも言えない表情を浮かべる。
 「まぁナユタが無茶しないでいい子にしてくれれば俺も叩かないで済むんだがな」
「そうだよ。セネルがいい子にしてれば俺だって叩かずに済むんだよ」
「うう・・。ごめんなさい・・。気をつけるよ・・・」
ナユタはシュンとした表情で、そう言う。
「わ、わかってる!い、イチイチ言わないでくれっ!!」
「おぃおぃ、そういう態度はないんじゃないのか?」
喧嘩腰な態度のセネルに、シグナがそう言う。
 「い、言わないでくれっ!わ、わかってるけど・・恥ずかしいんだっ!!」
「あれ?今、どっち?セネル?シグナ?」
「言ったのはシグナじゃないかな?」
「おぃおぃ。俺じゃない、言ったのはセネルだって」
「あ~~っ!何かこんがらがっちゃうな~~」
「それは俺の台詞だっ!ま・・紛らわしい・・・!!」
セネルとシグナがそっくりな声のためにこんがらがるスタンに、セネルがそう突っ込んでため息をついた。


 ―完―

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