ボム騒動(SO2&テイルズより:/レオ・ジニ、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「フィリアボムッッ!!」
「毒気弾ッッ!!」
モンスターの群れめがけ、フィリアが液体が入った小瓶を、ボーマンが自作の丸薬を投げつける。
瓶が命中するや、中の液体が爆発し、丸薬が着弾すると、毒ガスを吹き出す。
 「今だっ!行くぞっ!!」
爆発と毒ガスでモンスターが混乱している隙をつき、ボーマンとアシュトンが突入する。
その背後でフィリアとレオンがそれぞれ術を繰り出した。


 「皆ありがとう、そしてお疲れ様」
ギルド会館に戻ってきたところで、アシュトンはフィリア達パーティメンバーにそう礼を言う。
 「礼を言われるほどではありません。同じ聖職者として、私も困った人の力になろうと思っただけですから」
「まぁアシュトンお兄ちゃんの頼みだしね~。それにちょうどヒマだったし」
「俺もまぁレオンと同じようなモンだからな。気にしなくていいって」
アシュトンに対し、それぞれそう返す。
知り合いの農場主から畑を荒らすモンスターの退治を依頼されたアシュトンに頼まれ、討伐を手伝ったのである。
 「そう言ってもらえると助かるよ。皆の方で何かあったら遠慮なく言ってよ。手伝うからさ。あっ、これは皆へのお礼だよ」
アシュトンはそう言うと、協力してくれた三人それぞれに報酬を渡す。
「本当にありがとう。仕事があるから僕は失礼するね」
そういうと、アシュトンはその場を去ってゆく。
 「さてと・・俺らも帰るかね」
そう言ってボーマンが帰ろうとしたときだった。
「あの、ボーマンさん、ちょっとよろしいですか?」
「ん~?何だ?」
帰ろうとしたボーマンにフィリアが声をかける。
 「あの、新しいボムの実験をしたいのですが、手伝っていただけますか?」
「ん~?別に構わないけどな」
「何ナニ?ボム作るの?」
二人の話に興味をそそられたのだろう、レオンが話しかけてくる。
 「あ~、悪いがレオンはダメだ」
「えーっ!何でさ!?」
レオンは不満げな表情を浮かべる。
 「ボムはオモチャじゃない。子供が面白半分に扱っていいもんじゃないんだよ」
「そうですよ。危険なものです。技術と経験が無くては扱ってはいけないものですよ」
「ずるいーっ!僕も仲間に入れてよっ!」
「こーら。あんまワガママ言うと・・・」
ボーマンは手に息を吐きかける。
「何だよケチッ!いいよ!もう頼まないからっ!!」
レオンはプイッと顔をそむけると、その場を走り去った。
 「すみません、お手数をおかけして」
「ん?いいって別に。まぁ気をつけた方がいいだろうけどな。勝手に持ち出してイタズラしないようにな」
「そうですね・・・」
走り去るレオンの後ろ姿に、二人はそう呟いた。


 「ねえっ!ひどいと思わないっ!」
「本当だよねー!ちょっとくらいいいじゃないかー」
憤慨するレオンに、ジーニアスが同意する。
 「ジーニアスもそう思うよね!だったらさ、僕らでもっと凄いの作ってやろうよ!」
「賛成!二人の度肝抜いてやろうよ!」
「よーしっ!じゃあ・・・・」
二人は同意すると、作戦会議を始める。
やがて、話が纏まったのだろう、二人は帰っていった。


 数日後・・・・・。
「すみません、わざわざご協力いただいて」
「いいんだよ。僕こそ昔は色々面倒見てもらってたし。お互い様だよ」
礼を言うフィリアに、アシュトンはそう返す。
フィリアのモンスター調査に護衛として同行し、帰って来たところだった。
 ちなみに、アシュトンが在籍していた神学校はフィリアがかつて務めていた教会に所属していた。
その神学校ではフィリアが講師を務めており、授業やその他の面でアシュトンが世話になっていたのである。
 「それにしても偶然とは面白いものですね。同じ神学校にいたアシュトンさんと再会するなんて。移籍したスタンさん達との再会も驚きましたが」
「そうだね。そういうこともあるんだ・・!?」
世間話をしながら、フィリアの教会へと帰ってきたところで、二人ともハッとした表情を浮かべる。
ちなみに、フィリアもアシュトン同様、街の中のある教会を預かる聖職者として働いている。
教会の仕事をしながら、ギルドにも所属して働いているのである。
 だが、教会へ戻ってきた二人の表情は強ばっている。
それもそのはず、しっかりかけたはずの鍵が開けられ、侵入された形跡があるのだから。
「アシュトンさん、警察へ知らせてくれませんか」
「わ、わかった。すぐに知らせてくるよ」
「お願いします。私は盗まれた物が無いか確認します」
アシュトンはそういうと、全速力で司令部に向かう。
その間にフィリアは教会の中を調べる。
 「これは・・・!!」
こじ開けられた頑丈な金庫を目にして、フィリアは愕然とする。
金庫にはボムの材料が入っていたからだ。
それが全て無くなっている。
 (これは・・大変です!?)
中に入っていたものは、悪用されたら大変な被害をもたらすものばかり。
盗まれないよう、特別製の金庫を用意して、厳重に管理しておいたのである。
それなのに盗まれてしまったのだから、深刻にならずにはいられない。
その後、アシュトンから話を聞いて駆けつけたクロードらも、深刻な表情を浮かべずにはいられなかった。
 同じ頃・・・・。
「じゃあ、あとは頼むからな」
「はい、いってらっしゃい」
ジュードにそう言うと、ボーマンは往診鞄を持って診療所を後にする。
 「さてと・・・・・整理しておかないと・・・・」
往診に行くボーマンを見送ると、ジュードは薬草を種類ごとに整理し、しまっていく。
そんな作業をしていたときだった。
 「あれ?ええっ!!??」
ふと窓の外を振り返り、ジュードは驚く。
メラメラと火が燃えているではないか。
 「た、大変・・・!!」
慌ててジュードはバケツを持って飛び出す。
何度もバケツリレーを繰り返し、ようやく鎮火する。
 「よかった・・・」
安堵の息をつきながら、ジュードは中へと戻ってゆく。
だが、誰かが侵入した跡に、再び表情が強ばる。
「ま・・まさか泥棒!?何を・・・!?」
盗まれたものが無いか、ジュードは必死に探す。
やがて、解錠された金庫の前で、ジュードの顔色が真っ青になる。
 「嘘・・・!!」
ジュードは絶望的な表情になる。
金庫には毒気弾と破砕弾に使う丸薬と爆薬が厳重に保管されている。
だが、開けられた上に中身が全て無くなっている。
(大変だよ!警察呼ばないと!)
ようやく我に返ると、ジュードは急いで通報した。


 数日後・・・・立ち入り禁止の廃屋・・。
 「やったーっ!完成――っっ!!」
レオンは歓声を上げる。
「やったね。コレならフィリア達にも負けないよね」
完成したボムを見ながら、ジーニアスも嬉しそうに言う。
ボム泥棒の犯人はレオン達。
もっと凄いものを作るための資料として盗んだのである。
それを元にボムを作りあげたのだった。
 「でもさ~、それは証明しないといけないよね」
「だよね~。証明してやろうよ」
二人は顔を見合わせ、悪巧みするような笑みを浮かべた。


 緊迫した表情でクロエは市内を巡回していた。
その後ろには同様に緊迫した様子の兵士達が続く。
「あれ?クロエ、市内の見回り?」
そこへアシュトンとフィリアが声をかける。
 「アシュトンにフィリアか。まぁ、そうだ」
「ご苦労様、でも・・何だかいつもと違って物々しいね」
「やむを得ないのだ。フィリスやジーンのところから爆弾類が盗まれたとあってはな」
「そうですね・・。申し訳ありません・・・。私のせいでご足労をかけて・・・・」
「いや、フィリスが謝る必要は無い。悪いのは卑劣な犯人だ。だが・・アンカースにフィリス、貴公らは何をしているのだ?」
アシュトン達にクロエが尋ねる。
 「ええ、私なりに犯人の手掛かりをと思いまして・・。やはり・・悪用される前に見つけたいですから・・・・」
「気持ちは分からなくもないが・・・・。危険なことだけはしないでくれ」
「わかっています。もし、手がかりが見つかりましたらちゃんとお知らせします」
「そうしてくれ。では、私は巡回があるから失礼する」
そういうと、クロエは兵士を率いて巡回を再開する。
 クロエと兵士と別れ、アシュトン達が歩きだして少しした時だった。
突然、クロエ達の行った先から大きな音と悲鳴が聞こえてきた。
ハッとした二人は急いで駆けつける。
 「な・・・・!!??」
アシュトンは愕然とする。
先ほどまでクロエと共に巡回していた兵士達が路上に倒れていた。
ある者は石化し、また別の者は麻痺状態になっている。
他方で毒状態になっている者もいた。
 「ど、どうしたのです!?ク、クロエさん!?しっかりして下さい!!」
兵士達と一緒に倒れているクロエにフィリアは声をかける。
クロエも一部の兵士達同様、毒状態に陥っていた。
 「く・・・!ち、小さな人影を見たかと思うと・・丸いモノが投げ込まれたのだ。そ・・そうしたら・・く・・!!」
「話してはいけません!アシュトンさん!」
「わかったよ。フィリアさんは応急処置をお願い!」
アシュトンはそういうと、急いで通報する。
ボーマンや応援の兵士達が駆けつける間、フィリアが懸命に応急処置を行っていた。


 「ど・・どうなの?」
部屋から出てきたボーマンに、アシュトンは恐る恐る尋ねる。
「大丈夫だ。厄介だったが、皆助かった」
「そう・・。よかった~~」
アシュトンは安堵の表情を浮かべる。
だが、ボーマンとフィリアの表情は晴れない。
 「クロエさん達は無事で何よりでしたが・・・」
「ああ。やったのは俺達のボムや爆弾を盗んだやつのようだな」
「ええ!?それ、本当なの!?」
アシュトンは驚く。
 「ええ、間違いありません。調べてみましたが、フィリアボムと毒気弾の技術を応用して造られたものでした」
「何てこと・・・一体誰が・・あれ?」
不意にアシュトンはレオンとジーニアスの姿に気づく。
 「あれ?レオンにジーニアスじゃない。どうしたの?」
「う、うん。クロエお姉ちゃんが襲われたって聞いて、それでお見舞いに」
「そうそう、そういうわけだよ」
二人はそう言うが、何だか様子がおかしい。
 「ん~?お前ら何か隠してないか?」
「な、何言ってるのさ。何も無いよ」
「心外だなぁ!人の事疑うなんて!傷つくよ!」
レオン達はそれぞれそう言うと、その場を去ろうとする。
そのとき、何かがポケットから落ちた。
 「あれ?何か落ち・・・!?」
アシュトンは拾って渡そうとしたが、それがボムであることに気づく。
「うわっ!レオンッ!逃げ・・・!!」
慌てて逃げようとしたが、先回りしたボーマンに二人とも捕まってしまう。
 「ちょっとっ!離してってば!!」
「そうはいかないんだよ。ちょいと話そうか」
そう言って、ボーマンが二人を連れて行こうとしたときだった。
 「あの、ボーマンさん、よかったら僕にやらせてくれない?」
不意にアシュトンがボーマンにそう頼んできた。
「ん?そうだな。今日はアシュトンに任せるか」
そう言うと、ボーマンはアシュトンにレオンを引き渡す。
 「レオン、ちょっと僕と話そうか」
「ジーニアスさんもですよ。私とちょっと話しましょう」
そういうと、アシュトン達はレオン達を連れて別の部屋へと入っていった。


 「さてと・・・・まさかとは思うけど・・レオンがやったの?」
普段からは想像できない厳しい表情でアシュトンは尋ねる。
「ジーニアスさん、あなたたちの仕業ですか?」
フィリアも厳しい顔で尋ねる。
 「う・・。だ、だって悔しかったんだもん・・・。僕だけのけものでさ・・・」
「そうだよ。フィリア達が仲間に入れてくれれば、こんなことしなかったんじゃないか」
レオン達はフィリアが悪いと言わんばかりに言う。
 「そんなのは理由になりませんよ!悪い子は許しません!お仕置きです!」
フィリアは厳しい声で言うと、ジーニアスを引き寄せる。
「ちょ、ちょっと待ってよ!お、お仕置きだけはやめてよっ!!」
ジーニアスはそう言うが、フィリアが聞き入れるわけもない。
あっという間にジーニアスはフィリアの膝に乗せられてしまった。
 「やだっ!やめてってばっ!!」
ズボンを下ろし、お尻を出そうとするフィリアにジーニアスは慌てる。
「ダメですよ。しっかり反省して下さい」
フィリアはそういうと、ジーニアスのお尻目がけて手を振り下ろした。
 「レオンもだよ、さぁ、早くこっち来なさい」
アシュトンは厳しい顔でレオンにそう言う。
「お兄ちゃん~、は、反省してるから~。許してよ~」
対して、レオンは泣きそうな表情を浮かべ、懇願する。
 (そ・・そんな顔・・しないでよ・・・)
レオンの泣き顔にアシュトンは心が折れそうになる。
思わず、許してしまおう、そんな気持ちが沸いてくる。
(ダメだよ!悪いのはレオンなんだよ!悪いことしたんだから、ちゃんと叱らなきゃ!)
アシュトンは心を鬼にして、厳しい声で言う。
「ダメだよ。レオンが悪い子だったから怒られるんでしょう?さぁ、こっちにおいで」
許してくれる気配が無いとさとったのだろう、レオンは素直にアシュトンの膝に乗る。
だが、泣きそうな顔で振り返り、哀れっぽい声を出して懇願する。
 「お兄ちゃぁぁん・・・。お願いだから・・痛くしないでぇぇ・・・」
「な、何言ってるの。お、お仕置きなんだから、痛くなきゃ意味ないでしょう?」
心が折れそうになるのに耐えながら、アシュトンはそう言うと、手を振り下ろした。


 バシィぃーーンッッッ!!!
「うわあっっ!!」
思い切りお尻を叩かれ、ジーニアスは悲鳴を上げる。
パーンッ!パシーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「ちょ、ちょっとっ!何するのさッ!やめてよっ!!」
ジーニアスは思わず振り返り、抗議する。
「ダメですよ、ジーニアスさん。お仕置きと言ったはずですよ?」
フィリアは厳しい表情で、お尻を叩き続ける。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「うわっ!ちょっ!やめっ!やめてってばっ!」
「やめてではありませんよ。ジーニアスさん、自分がしたことがわかっていますか?」
フィリアはお尻を叩きながら、お説教を続ける。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「うわあっ!ひいっ!ちょっとっ!うわあっ!ひいっ!やめっ!うわあっ!」
「泥棒に不法侵入、どちらも立派な犯罪ですよ?下手をすれば警察に逮捕されてしまいますよ?」
ジーニアスが悲鳴を上げる中、フィリアは言い聞かせるようにお説教をする。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「それだけではありません。ボムを作って・・面白半分に人を傷つけて・・・!!それは人として絶対に許されないことです!!」
フィリアは怒りを込めてお尻を叩く。
自分が心血を注いで研究した知識や技術を悪用されただけに、なおさらだった。
 「な、何さっ!ちょ、ちょっとした好奇心じゃないか!そ、そこまで言わなくたっていいじゃないか!!」
お仕置きされることに我慢ならないのか、ジーニアスはムッとした表情で言い返す。
「ジーニアスさん、本気でそう言っているのですか?」
フィリアは厳しい顔で尋ねる。
 「だ、だったら何さっ!フィリアだってモンスターや盗賊相手にボム使ってるくせに!エラそうにお説教なんかしないでよね!」
「ジーニアスさん、それが本心ですか?」
確認するように、フィリアは尋ねる。
「そうだよっ!ちょっとした子供のイタズラじゃないか!イチイチ目くじら立てないでよねっ!元はといえば、フィリア達が意地悪してレオンに教えなかったからじゃないか!そっちこそ謝ってよね!!」
謝るどころか、ジーニアスは逆切れする。
 「わかりました。全然反省していないのですね。でしたら・・許しませんっ!!」
フィリアはそういうと、差し棒を取り出す。
そして、思い切り振りかぶった。
 ビシィィィィ!!
「ひいいいっっ!!」
差し棒で思い切りお尻を叩かれ、ジーニアスは悲鳴を上げる。
 ビシッ!ビシビシッ!ビシビシビシッ!ビシビシビシビシッ!ビシビシビシビシビシビシッ!ビシビシビシビシビシビシッ!ビシビシビシビシビシビシッ!
「うわああっ!やめてっばっ!ひいっ!痛ああっ!」
「ダメです!悪いことをしたのに反省しないで、人のせいなんかにして!そんな悪い子は徹底的にお仕置きです!」
そういうと、フィリアは差し棒を振り下ろす。
 「うわあああっ!ひいいっ!許してぇぇぇ!!言いすぎたのは謝るからぁぁぁぁ!!」
先ほどまでの生意気な態度はどこへやら、ジーニアスは泣いて謝りだす。
だが、後の祭り。
容赦なく差し棒は振り下ろされ続ける。
「ごめんなさぁぁい!許してぇぇぇ!痛ぁああいいいぃぃ!!ごめんなさぁぁい!!」
その後、差し棒で叩く音とジーニアスの悲鳴が響き続けた。


 バッシィィィ~~~ンッッ!!
「わああああんんっっ!!痛いい~~~っっっ!!」
弾けるような音と共に、レオンは悲鳴を上げる。
 パシーンッ!パーンッ!ピシャーンッ!パアーンッ!
「うわあ~んっ!ひどいよー!痛くしないでって言ったのに~~~!!」
レオンは涙目で振りかえって言う。
 「な・・何言ってるの・・。お、お仕置きなんだから・・痛くなきゃ・・意味・・ないでしょう?」
そう言いつつも、アシュトンの声にはどこか力が無い。
 パンッ!パシンッ!パンッ!パチンッ!パンッ!
「わああんっ!痛あっ!やああっ!痛っ!痛い~~っ!」
「だ、ダメでしょう?ボムを盗んだり、作ったボムを人に投げつけたりしたら」
泣き叫ぶレオンのお尻を叩きながら、アシュトンはお説教をするが、平手の勢いは乱れてしまう。
 (や・・やりすぎ・・かなぁ・・?)
お尻を叩きながら、アシュトンは恐る恐るレオンの様子を伺う。
レオンがあまりにも泣き叫ぶため、やり過ぎていないか心配なのだ。
自分自身、お仕置きされる苦痛がわかるだけに、尚更だった。
 (やっぱりアシュトンお兄ちゃんだよね~。迷ってるよ)
アシュトンに見えないよう、レオンは密かにほくそ笑む。
泣き叫んでいるのは演技だった。
 むろん、痛いのは本当だ。
だが、耐えられないわけではない。
わざと大泣きし、アシュトンに揺さぶりをかける。
そうして、お仕置きを軽くしようという魂胆だった。
(そろそろ・・・いいよね)
レオンはそう判断すると、仕上げに入る。
 パアンッ!
「うっわああああああんんんんっっっ!!!痛ああああいぃぃぃぃ!!!!」
レオンは思い切り悲鳴を上げ、飛び上がらんばかりにのけ反る。
(大変!?やりすぎちゃった!?)
アシュトンは顔から血の気が引く。
 「ご、ごめん!レオン、だ、大丈夫!?」
お仕置きしているのも忘れて、アシュトンは謝りながら呼びかける。
「あーんあーん・・痛いよぉぉぉ・・・。も・・もう・・やだぁぁ・・・・」
レオンは小さな体を震わせて泣く。
 「レオン・・も、もう・・反省した?」
「し、してるよぉぉ・・。ごめんなさぁぁい・・。お願いだから・・もう・・叩かないでぇぇ・・・・」
「も・・もう・・しないって約束出来る?」
「する・・するからぁぁ・・。あーん・・痛いよぉぉぉ・・・」
「そ、それならよかった。じゃ、じゃあ、おしまいだよ」
アシュトンはそう言うと、レオンを抱き起こす。
 「あーんあーん・・アシュトンお兄ちゃああんん・・・」
「よしよし。もう、怒ってないからね」
アシュトンは抱きしめながら、お尻を優しく撫でる。
(作戦通り~!やっぱり、アシュトンお兄ちゃんチョロイよね~)
レオンは思わず本音を心の中で漏らす。
そのとき、アシュトンはふと嫌な予感を覚えた。
 (まさか・・!!)
思わずアシュトンはレオンの顔をジッと見る。
すると、本音があらわになった表情を浮かべていた。
 (しまった!?)
後悔したが後の祭り。
アシュトンの表情はあっという間に険しくなる。
 「レオン・・!!まさかと思ったけど・・嘘泣きだったんだね!!」
怒りの表情になったアシュトンは、再びレオンを膝にうつ伏せにする。
そして、思い切り手を振りかぶった。
 バッチィィィ~~~~ンンンッッッ!!!
「うわああああんんんっっっっ!!!」
激しい平手打ちに、レオンは絶叫する。
バンバンバンッ!バンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンッ!
「どんな・・どんな・・思いして・・叩いてると・・思ってるの!?」
泣き怒り状態でアシュトンは叩き続ける。
アシュトンだって叩きたくは無い。
誰よりもお仕置きの苦痛と恐怖を知っているのだから。
 だが、レオンにはちゃんと反省して欲しい。
二度として欲しくない。
だからこそ、あえて叩いたのだ。
 それなのに、嘘泣きで騙してお仕置きから逃れようとした。
辛い思いを踏みにじられたようで、何よりも許せなかった。
 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~ッッッッッッ!!!!!
「うわああああんっっ!アシュトンお兄ちゃんっ!ごめんなさぁぁ~~いいっっ!!」
「何言ってるの!悪いことしたのに、反省しないで嘘なんかついて!そんな悪い子はまだまだ泣きなさいっ!!」
「そんな~~~~~~~~~~~~っっっっ!!!」
完全に怒り状態になったアシュトンにレオンは絶望の声を上げる。
その後、激しい平手打ちの音とレオンの悲鳴がこだまし続けた。


 「ひぃぃぃん・・・・。痛っ・・痛あ・・・痛あぁぁいぃぃ・・・・」
ジーニアスはボロボロ涙をこぼして泣いていた。
お尻には差し棒の跡が幾重にも刻みつけられている。
 「ジーニアスさん、まだ不足ですか?」
フィリアはお尻に軽く差し棒を当てて尋ねる。
「ひぃぃぃ!も、もう十分すぎるよぉぉ!!ごめんなさぁぁいい!!も、もう二度としませぇぇんん!!」
これ以上叩かれてはたまらない。
ジーニアスは必死に謝る。
「約束しますね?」
「するっ!するからっ!!」
「いいでしょう。ただし・・もし破ったら、今度は倍お尻を叩きますよ。いいですね?」
「はぃぃぃ!!二度としませぇぇぇんんん!!」
ジーニアスは必死に約束する。
それを聞いたフィリアはようやく差し棒をお尻から離した。
 「うわぁぁぁん・・・。痛い・・・痛いよぉぉ・・・」
レオンも身体を震わせて泣いていた。
「ごめんなさい・・ごめんなさぁぁい・・・。もう・・叩かないでぇぇ・・・」
泣きながらレオンは必死に許しを乞う。
だが、アシュトンの表情は険しいまま。
 「レオン!まだ騙すつもりなの!?いい加減にしなさい!!」
(し・・信じてくれない・・・・)
騙すつもりだと疑うアシュトンに、レオンは目の前が真っ暗になる。
 「うえ~~ん~~~~」
絶望のあまり、レオンは心の底から泣く。
「ごめん・・なさい・・ごめんなさい・・。本当に・・ごめんなさぁい・・・。信じて・・もらえない・・かも・・だけど・・イタズラして・・嘘ついて・・騙して・・本当に・・ごめんなさぁぁい・・・」
レオンは必死に許しを乞う。
嘘ではないとわかったのだろう、アシュトンの表情がようやく和らぐ。
 「ちゃんと反省できたみたいだね。許してあげる。でもね・・・」
アシュトンは手を振り上げると、思い切り叩きつける。
ビッダァァァァァ~~~~~~~~~ンンンンッッッッ!!!!
「うわああああああんんんんんん!!!!痛ぁぁぁあああぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
油断していたところへ思い切り叩かれ、レオンは絶叫する。
 「もしまたやったら、今度はもっと痛くて怖いお仕置きだからね!いい!?」
「ぜ、絶対に二度としませぇぇぇんん!!約束するからぁぁぁ!!」
心からレオンは叫ぶ。
それを聞き、アシュトンもようやく手を下ろした。


 「ひぃぃぃぃ!!!」
「す、すみません!し、沁みましたか!?」
悲鳴を上げたジーニアスに、薬を塗る手を止めて、フィリアは謝る。
 「し、沁みたなんてもんじゃないよ!い、痛すぎるよ!」
「す、すみません。よく効くのですが・・・代わりに沁みる薬でして・・・」
「も、もっと別のないの!?本当に痛いんだってば!!」
「ボーマンさん、やはり別の薬の方がよろしいのではないのでしょうか?」
ジーニアスの抗議に、フィリアは恐る恐るボーマンに言う。
「いいんだって。俺からのお仕置きだ。よく沁みる薬でしっかり反省しろよ」
ボーマンはシレっとした口調で言う。
 「うう・・。散々だよ・・フィリアには叩かれる・・。やっと終わっても沁みる薬を塗られるし・・・・」
「これに懲りたら二度としないこったな」
「わ、わかってるよ!」
ジーニアスがそう言い返すそばで、アシュトンが困った顔を浮かべていた。
 「レオン~~、お願いだから機嫌直してよ~~」
「ひどいよアシュトンお兄ちゃん!僕、本当に怖かったんだからね!」
レオンは恨めしげな顔でプイッと顔をそむけて言う。
 「ご、ごめん・・。でも・・レオンが嘘泣きしたから・・・」
「お兄ちゃん・・・本当は僕のこと嫌いなんでしょ?」
「ち、違うよっ!」
「嘘っ!だからあんなに怒って叩いたんだ~~!!うわああ~~んっ!ひどいよ~~!!」
レオンは思い切り泣きだす。
 「あああ~~っ!お願いだから泣かないで~~」
アシュトンは必死になだめにかかる。
「少しは悪いと思ってる?」
「怖い思いさせちゃってごめん。レオンに許してもらえるなら・・何でもするよ」
「じゃあ今日はアシュトンお兄ちゃんのところにお泊りだからね!お風呂も寝るのも一緒だからね」
「わかったよ。レオンがそうしたいならね」
「やった~~っ!アシュトンお兄ちゃん大好き~~~」
レオンは嬉しそうに抱きつく。
 (やっぱりアシュトンお兄ちゃんって甘いよね~。泣かされた分、たっぷり甘えてやるんだから)
アシュトンには見えないよう、密かにレオンはしてやったりという笑みを浮かべていた。


 ―完―

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