渡し船騒ぎ(SO2&テイルズより:スタン/セネル、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「ああ、お待ちしていましたよ、セネルさん」
会長室を尋ねてきたセネルに、ナ―ルはそう言って部屋へ招き入れる。
「俺に仕事の依頼があると聞いたんだが?どんな仕事なんだ?」
ナ―ルと顔を合わせると、セネルは尋ねる。
 「ええ、セネルさん、あなたは元マリントルーパーでしたね?」
「ああ。そうだが」
「船の操縦や運転はお手の物ですか?」
「むろんだ。まあ、こっちでは船を操縦する機会もないがな。それがどうかしたのか?」
「ええ、実は近隣のある街からの依頼がありまして。その街が運営する川の渡し場の船乗りを新たに探すことになったのですが、優秀な乗り手を欲しいとのことでして」
「それを俺がやってくれということだな?」
「ええ、お願い出来ますか?」
「構わないさ。入ってる依頼も無いし、久しぶりに船を動かせるのなら願ったりかなったりだ」
「では、決まりですね。詳しい打ち合わせをしたいので、よろしいですか?」
「ああ。わかった」
やがて、打ち合わせを済ませると、セネルは書類やその他必要なものを用意して、依頼元の街へと向かっていった。


 それからしばらく経ったある日・・・・。
「すぴぃぃぃ・・・・」
『こらっ!何をしているのだっ!?廊下で立ったまま寝るでないっ!!』
立ったまま寝かけているスタンに、ディムロスが必死に声をあげる。
 「エルロン、ここにいたのか!?」
そこへ通りがかったクロエが声をかけてきた。
「ふぁぁ・・。あれ?クロエ?どうしたんだい?」
スタンはあくびをしながら尋ねる。
 「ちょうどよかった!ナ―ル殿が貴公と私を呼んでいるのだ!すぐに来てくれ!!」
「え?わ、わかった!」
スタンはさすがに目を覚まし、クロエと共に会長室へと向かっていった。
 「お待ちしていました。すみませんね、来ていただいて」
やって来た二人に、ナールはそう声をかける。
「構わぬ。それより、私やエルロンに用だとのことだが?」
「ええ、その前に、しばらく前にセネルさんに渡し船の仕事を依頼したことはご存知でしょうか?」
「うむ、聞いているが。もしや、そのことなのか?」
「ええ。実は、セネルさんが、何度も寝坊をされるため、川を渡れずに困る人が何人もいまして・・」
「それは・・・困ったものだな・・・」
「はい、それであなた達から注意していただきたいと。このままではセネルさんには渡しの仕事はやめていただくことになりますし、損害を賠償していただくことになることもありえますので」
「でも、クロエはともかく、俺じゃあ説得力ないんじゃあないかな?」
自分も寝坊助であるスタンは、ナールにそう疑問を現す。
 「そうかもしれません。しかし、場合によってはあなたに叱っていただきたいのです。クロエさんにはそれは難しいでしょう?」
「そ・・それはお、お仕置きということか?た、確かに・・私にはクーリッジのお仕置きは・・・」
「そういうことで、あなた方にセネルさんのことをお願いしたいのです。引き受けていただけますか?」
「わ、わかった。クーリッジのことは心配だからな・・」
「お、俺もです。じゃあ、クロエ、さっそく行こう」
「無論だ。放っておくわけにはいくまい」
そういうと、二人は会館を後にした。


 同じ頃・・・。
「ふぁぁぁ・・・・・」
渡し場脇の小屋の中で、セネルはあくびをする。
(一寝入りするか・・・)
そう思い、ベッドに向かおうとしたところへ、客が現れる。
 「セネルさーんっ!」
「ん?カイルにジュードか。どうしたんだ?」
「川向うの森に行きたいんだ。渡してよ」
「わかった。渡し賃を払って乗ってくれ」
セネルは渡し料を受け取ると、二人を乗せて船を出す。
 「川向うの森には何の用だ?クエストか?」
「ううん、リフィル先生からの宿題でさ。薬草を見つけて調べて来なさいって。俺一人じゃ大変だし、わからないから、ジュードに手伝ってもらってるんだ」
「そうか。リフィルじゃあ大変だな・・」
セネルは思わず同情する。
リフィルがお尻を叩くのはロイド達から聞いて知っているし、お尻を叩かれる苦痛もよく知っている。
それだけに、カイルのことが人事には思えない。
 「まぁリフィルに尻を叩かれないように頑張れよ」
「うん。ありがとう。それじゃあ、行ってくるね」
「ああ。そうだ、戻って来たら、そこの小屋の管理人に声をかけてくれ。そうすれば向こう岸の俺に連絡が行くようになってる」
「わかったよ。じゃあ、行こう、ジュード」
カイルはそう言うと、ジュードと共に森へと向かう。
その間に、セネルは引き返し、小屋へと戻る。
 「さてと・・・戻って来るまで一休みするか・・・」
セネルはそう呟くと、ベッドへ潜り込む。
だが、ベッドに入っていたのは10分足らず。
セネルはベッドから転がり落ちたかと思うと、そのままゴロゴロと小屋を出てしまう。
そして、あろうことか、河原沿いに転がっていった。


 「しかし・・・クーリッジにも困ったものだな・・・・」
渡し場へと向かいながら、クロエは思わずこぼす。
「確かになぁ。まぁ俺も寝坊助だからセネルのことはあまり言えないんだけど。でも、マズイよなぁ」
「私かバークライトが起こしに行ければよいのだが、そうもいかぬからな」
「そうだね。クロエ達にも仕事があるし。でも、口で言ってわかってくれるといいんだけどなぁ」
「それも問題だな。私はともかく、エルロンからではクーリッジも反抗するかもしれぬな」
「うーん。俺としてもあまりお尻は叩きたくないんだけどなぁ・・・」
そんなことを言いながら、やがて二人は渡し場へとやって来た。
 「あれ?リッドにチェスターじゃないか。どうしたんだい?」
猟師コンビの姿に、思わずスタンは尋ねる。
「ああ。実は狩りの依頼でよ、川向うの森に二人で獲物を取りに来たんだけどよ・・・」
「セネルがいねえんだよ!ったく、どこ行ったんだよ!おかげで渡れねえんだよ!!」
チェスターは怒りの声で言う。
 「何?クーリッジがおらぬのか?」
「一体どうしたんだろう?」
「これは捨ておけぬ。小屋を調べねば」
そういうと、クロエが小屋を調べる。
すると、寝ぼけたまま小屋を出て行ってしまった跡が見つかった。
 「まずいぞ・・!!どうやらクーリッジは寝ぼけたまま外へ出ていってしまったようだ」
「ええ!?本当かい!?」
「またかよあの馬鹿っ!!何度も懲りねえな!!」
「バークライト、ハーシェル、すまぬがクーリッジを探すのを手伝ってくれぬか?事故でもあっては大変なのでな」
「仕方ねえな。放っておくわけにもいかねえしな」
皆はそれぞれバラバラになると、セネルを探しに出た。


 数時間後・・・。
「セネルーッ!どこ行ったんだーいっ!!」
スタンは声をあげて必死にセネルに呼びかける。
 「どこに・・行ったんだろう・・・」
中々見つからないセネルに、スタンは心配になる。
どこかで怪我でもしているのではないか、そう思わずにはいられない。
セネルの寝坊助振りからそれがあり得ると知っているだけに、なおさらだった。
 「ん?何だろ?」
明かりに気づき、スタンはよく目をこらす。
明かりの正体はたき火。
ずぶ濡れになったカイルとジュードが、たき火を囲んで、身体を温めていた。
 「カイル、ジュード!二人ともどうしたんだい?」
「あっ!と、父さん・・・そ、その・・・」
父の姿にカイルは慌てる。
 「カイル、正直に話そう」
「ええっ!そ、そんなことしたら・・お、お尻叩かれちゃうよ!?」
「カイル、まさか何か悪いことでもしたのかい?」
みずから墓穴を掘るような発言に、思わずスタンは声が厳しくなる。
「ご、ごめんなさいっ!い、言うからお尻・・叩かないでっ!!」
「わかったよ。正直に言ってくれれば、お尻は叩かないよ。約束するよ」
「よかった~。実は・・・・」
ホッとしつつ、カイルは訳を話す。
クエストを終えて向こう岸へ戻ってきたはいいが、セネルと連絡が取れず、帰れなくなった挙句に、自力で川を渡ったのである。
 「何てことしたんだい!!」
思わずスタンは声をあげる。
川は幅も深さも相当なもの。
自力で渡るなど、危険極まりない。
よく溺れなかったものだと思わずにはいられない。
 「ご、ごめんなさいっ!!お、お願いだからお尻叩かないでっ!!」
「スタンッ!カイルを止められなかった僕も悪いからっ!!カイルは許してあげてっ!!その分、僕を叩いてくれればいいからっ!!」
カイルを庇い、ジュードは自らのお尻を差し出そうとする。
 「わかったよ。ジュードに免じて、今回は許すよ。でも・・・」
スタンは厳しい顔でカイルに言う。
「カイル、もしまたこんな危ないことをしたら、100回は叩くよ。リオンにもお仕置きしてもらうよ。いいね?」
「ご、ごめんなさいっ!に、2度としないからっ!!だから百叩きもリオンさんからのお仕置きもやめて~~!!」
「約束するね?」
「するっ!絶対にもうしないからっ!!」
「じゃあ、とにかく渡し小屋まで戻ろう」
そういうと、スタンはカイル達を連れて小屋へと戻っていった。


 「全く・・何と愚かなことをしたのだ!!」
「ご・・ごめんなさい・・・」
話を聞いたクロエは思わずカイルを叱りつける。
それにカイルは縮こまって謝る。
 「ま、まぁ、クロエ、今回は許してあげてよ。カイルも反省してるしさ」
スタンは必死にカイルを庇う。
「ち、父親の貴公がそう言うならば・・。だが、甘やかすのはよくないのではないのか?」
「そ、そうは思うんだけど・・・」
クロエの忠告に、スタンは困った顔を浮かべる。
 「おい、やっと見つけたぜ」
そう言って、チェスターがセネルと共に入って来た。
 「クーリッジ!どこへ行っていたのだ!!」
ようやく見つかった友人に、思わずクロエは声をあげる。
「す、すまない。ま、また、寝ぼけ・・・ん!?」
謝りかけたところで、セネルは服を着替えたカイルとジュードの姿に気づく。
 「二人とも何で着替えてるんだ?」
「セネルさんのせいじゃないか!セネルさんが寝ぼけて、どこか行っちゃうから!帰れなくて困ったんだからね!そのせいで、自分で川を泳いで渡ったんだよ!!」
「何だと!?そんな馬鹿な真似をしたのか!?」
自分で川を泳いで渡ったという話に、セネルは怒る。
 「何を考えてるんだ!!この川は危険なんだぞ!!それなのに・・・!!」
マリントルーパーなだけに、水の恐ろしさはよく知っている。
それだけに、自分の寝坊助のことも忘れて、カイルに怒りの声をあげる。
「だ、だってセネルさんが悪いんじゃないか!!寝ぼけてどこか行っちゃうから!!」
「理由になるか!全然反省してないな!だったら俺がお仕置きしてやる!!」
セネルはそう言うと、カイルを捕まえようとする。
だが、それよりも先に、ずっと力強い手がセネルを捕まえた。
 「何をす・・スタンッ!?」
「セネルこそ何をしてるんだい?」
「見ればわかるだろう!馬鹿なことをしたカイルにお仕置きをしてやるんだ!!」
「セネル、まさか本気でカイルにお仕置きをするつもりかい?」
スタンは厳しい顔で尋ねる。
「だったら何だ!そもそもお前が甘やかすからいけないんだろう!!」
「全く・・・仕方ないなぁ・・・」
スタンはため息をつくと、セネルを膝に載せる。
 「おいっ!やめろっ!何をするんだっ!?」
何をされるかわかり、セネルは慌てる。
スタンはその間にズボンを降ろしてセネルのお尻をあらわにする。
そして、しっかりと押さえると、手を振り上げた。


 バッシィィーーーーンンンッッッ!!
「くぅ・・・・!!」
お尻を襲った痛みと衝撃に、思わずセネルは苦痛の声を漏らす。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「おいっ!やめろっ!何をするんだっ!?」
「見ればわかるじゃないか?お仕置きだよ」
「ふ、ふざけるなっ!な、何で俺がお仕置きされなきゃいけないんだ!!」
お仕置きされる不満に、思わずセネルは声をあげる。
 「セネル、まさか本気で言ってるのかい?」
「そうだぜ、お前がまた懲りずに寝坊助かますから、俺らだって必死に探したんだぜ?」
セネルの反論に、スタンやチェスターが、それぞれ厳しい表情で言う。
 「く・・・!そ、それは悪かった・・!で、でも・・だからって、何でいつも尻叩きなんだっ!!お、俺は子供じゃないっ!!」
自分が悪いことは認めつつ、お尻を叩かれる屈辱に、セネルは反抗的になる。
 「セネル、何度も同じことで叱られるのは大人のすることかい?」
「く・・!!う、うるさいっ!!お、お前だって寝坊助だろう!お前が言うなっ!!そ、それにカイルが絡んでるからだろっ!!お、親馬鹿もたいがいにしろ!!」
自分が悪いとはわかっていても、同じ寝坊助のスタンにお仕置きされるのが納得いかず、ついセネルは反抗的になってしまう。
 「クーリッジ!そういういい方はあるまいっ!クーリッジに非があるのは明らかだぞ!!」
反抗的な態度に、思わずクロエは言う。
だが、直後後悔する。
自分まで責めるようなことを言えば、逆にセネルが頑なになってしまうかもしれないからだ。
 「だ、だからって尻叩きは無いだろう!?クロエだって尻を叩かれたら恥ずかしいだろう!?す、素直にはいそうですかなんてい、言えるのか!?」
「く・・そ、それは・・・」
クロエは言葉に詰まる。
セネルの言う通りだったからだ。
 「セネル、クロエにそんなこと言っちゃダメじゃないか。ちゃんと『ごめんなさい』しなきゃだろう?」
「う、うるさいっ!お前が言うなって言ってるだろう!この寝坊助ッ!ムスコンッ!いい加減にしないと本気で怒るからな!!」
「そう・・・。わかったよ。じゃあ、俺も・・・本気で行くからね!!」
反抗的な態度のセネルに、スタンはセネルを抱きかかえ、小屋の外へ出る。
座るのに適当な場所を見つけると、そこに腰を下ろし、セネルを再び膝の上に乗せる。
 「おいっ!何をするんだっ!?」
外でお仕置きされそうな状況に、セネルは慌てる。
「今日のセネルはいつもより悪い子みたいだからね。だから、外でお仕置きするよ」
「ふ、ふざけるなっ!や、やめろっ!!」
外でのお仕置き宣言に、セネルは慌てる。
こんな恥ずかしい姿をさらしたくない。
だが、怒り状態のスタンが聞くわけもなく、再び手を振り上げた。
 バッシィィィィーーーーーーンンンンンッッッッ!!!!
「うわああああっっ!!!」
強烈な平手打ちに、セネルは悲鳴を上げる。
バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「ひいいいっ!痛っ!ひいいっ!痛っ!痛いいいっ!!」
耐えきれず、セネルは悲鳴を上げる。
 バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「全く・・皆に迷惑かけてっ!!本当に悪い子だねっ!!」
スタンはお説教しながら、容赦なくセネルのお尻を真っ赤に染め上げてゆく。
 バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「ひぃぃぃ!し、仕方ないだろう!お、俺だってわざと・・じゃ・・ないぃぃ!!」
痛みのあまり、涙目になりながらセネルは言い返す。
 バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「でも皆に迷惑や心配をかけてるんだよ!!それはとっても悪いことだろう!?」
既に真っ赤なお尻をさらに赤くしながら、スタンはお説教する。
 バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「だ、だから悪かったって・・ひぃぃ!言って・・る・・だろぉぉ!!」
「『ごめんなさい』は当然じゃないか。でも・・何より許せないのは・・・カイルが自分で川を渡るようなことになったことだよ!!」
お尻を叩きながら、スタンは怒りを燃え上がらせる。
 「そ、それはカイルが悪いんだろう!!お、俺じゃなくてカイルを叩けっ!!この親馬鹿っっ!!」
「セネルが寝ぼけてどこか行っちゃったのも悪いじゃないか!!よくもよくもよくも~~~~~~~~っっっ!!!!」
バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「ぎゃあああああああ!!!!ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!痛ぁぁぁいいぃぃぃ!!!!!」
セネルはプライドも何もかもかなぐり捨て、両脚をバタつかせて泣き叫ぶ。
 バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!
「ひぃぃぃぃぃ!!ごめんなさぁぁぁいいい!!俺が悪かったっ!!謝るから許してくれぇぇぇぇぇぇ!!!!」
泣き叫びながら、セネルは謝る。
「ダメだよっ!本気で怒ってるって言ったじゃないか!!」
スタンはそう言うと、さらにセネルのお尻に灼熱の平手を浴びせかける。
 「おいっ!何するつもりだっ!!」
スタンに向かって進み出ようとしたクロエを、チェスターが後ろから止める。
「バークライトッ!何故止める!!」
「スタンを止めようってんだろ?無理だ!やめとけって!!」
「な、何故だ!」
クロエは思わずチェスターにくってかかる。
 「クロエも聞いただろ?カイルが絡んでるから、完全にキレちまってるんだよ!」
「し、しかし・・だからといって・・・」
「お前がなまじ止めようとすれば、こっちまで巻き添え食うぞ!カイルが絡めばスタンがどうなるか、クロエだって知ってるだろが!!もっとセネルがケツ叩かれるぞ!!」
「う・・・・・」
チェスターの忠告に、クロエももう口を出せない。
スタンの鬼気迫る迫力に皆が押され、見ている中、長い間、怒りのスタンによるお仕置きが続けられた。


 「うう・・・・!!」
「ダメじゃないか!お尻を隠しちゃ!!」
そう言ってスタンは真っ赤なお尻を叩き、セネルを叱る。
ようやくお尻叩き自体は終わったものの、『僕は悪い子で皆に迷惑をかけたのでお尻ペンペンされました』などという恥ずかしい札を背中につけ、赤いお尻を丸出しにした姿で立たされていた。
 「も・・もう・・許してくれ・・お・・俺が・・悪かった・・・」
涙目でセネルは必死に許しを乞う。
「ダメだよ!まだ、怒ってるんだからね!!」
だが、すっかり親馬鹿モードなスタンはまだまだ許さない。
 「と、父さん・・。も、もう・・許してあげてよ」
そこへ、おずおずとカイルが助け舟を出す。
「カイル・・・・」
「と、父さんが俺のために怒ってくれるのは嬉しいよ。で、でも、セネルさんがかわいそうだよ。お、俺だって無茶なことしてわ、悪かったんだし。そ、それに・・お、俺のせいで父さんがセネルさんにこんなことするの・・見てて辛いよ・・・」
「う・・・・」
息子の言葉に、さすがにスタンも冷静になる。
 「そ、そうだね・・。お、俺もやりすぎちゃったな・・。ご、ごめん・・セネル・・」
「こ・・この・・ムスコンが・・!ま、まぁ・・お、俺も悪かった・・。それは・・謝る」
「まぁここらでいいじゃんかよ。なぁ、皆」
スタンとセネルが謝ったところで、リッドがうまく皆を取り持つ。
 「そ、そうだな。クーリッジも反省しただろう。クーリッジ、二度とせぬと約束してくれるな?」
クロエはセネルに尋ねる。
「ああ・・。皆、悪かった。に、二度としない・・・」
セネルはお尻の痛みを堪えながら謝る。
 「よし!コレで一見落着と行こうぜ!」
「そうだね。セネルの手当てをしないと」
チェスターに続いてジュードがそう言うと、セネルを小屋へと連れていった。


 「ううう・・・!!!」
「ご、ごめんっ!し、沁みた!?」
苦痛の声を漏らすセネルに、ジュードは謝る。
 「ああ・・。腫れた尻には・・辛いな・・」
「ご、ごめん。よく効く代わりに沁みちゃうから・・・」
「ジュード、だ、大丈夫そうかな?」
すごい状態のお尻に、カイルは心配になって尋ねる。
 「見た目は凄そうだけど、大丈夫そうだよ」
「よかった~。本当にゴメンッ!すっかり頭に血が上っちゃって!!」
スタンは安堵で胸を撫で下ろしつつ、セネルに謝る。
 「いや、元はといえば俺が悪かったからな。さすがに・・・外でのお仕置きと、札をつけて立たされたのはこたえたけどな・・・」
「これに懲りたら寝坊なんかすんなってーの!こん馬鹿っ!!心配させやがって!!」
「す、すまない」
チェスターに叱られ、セネルは謝る。
 「でも、セネル、大丈夫かい?また、寝坊助やったら、今度はお尻叩くだけじゃすまないよ?」
「そうだぞ!ナール殿から、仕事を辞めてもらうなり、賠償を請求するなりといったこともせねばならぬと言われているのだぞ!!」
謝るセネルに、スタンとクロエが心配になって、そう言う。
 「・・ったく・・仕方ねえな。俺が起こしに来てやるよ」
「バークライト、よいのか?貴公とて猟師の仕事があるのではないか?」
クロエの問いに、チェスターは答える。
「仕方ねえだろ。寝坊助なんだから、一人じゃ起きねえよ!それに川岸に森があっから猟師の仕事も何とかなるって。クロエには軍務があるから無理だろう?」
「す、すまない。恩に着る、バークライト」
「いいって。ただし・・俺はクロエみたいに優しくねえからな。起きねえと容赦なくケツ叩くから覚悟しとけよ」
「わ、わかってる!お、俺だってそんな子供じゃない!!」


 数日後・・。
バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「馬鹿っ!やめろっ!何するんだっ!!」
「やめろじゃねーよ!また寝坊しやがって!!」
お尻を叩くチェスターに、セネルは抗議するが、そんなセネルをチェスターは叱る。
あれから毎日、軍務のあるクロエに代わって起こしに来ているのだが、セネルがまた寝坊をしたため、お尻を叩いているところだった。
 「し、仕方ないだろう!ど、どうにもお、起きられないんだっ!お、お前だって知ってるだろう!!」
「理由になっか!スタン以上に叩かねーとわかんねーのかよっ!!」
そういうと、チェスターはさらにお尻を叩く。
「うわあっ!やめろっ!馬鹿っ!いい加減にしろっ!」
「反省してねーなっ!こん馬鹿っ!!」
その後、しばらくの間、お尻を叩く音と共に、チェスターの叱る声、セネルの抗議や悲鳴が渡し小屋にこだました。


 ―完―

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