意地っ張りの代償(封神より:楊/玉)



 「あれ?師匠どうしたんですか?」
出かけようとしていた楊ゼンは玉鼎の顔が微かに赤らんでいるのを見ると、訝しそうに声をかける。
「いや、何でもないが・・楊ゼンこそどうしたんだ?」
玉鼎は気づいていないのか、不思議そうな表情を浮かべて尋ね返してくる。
楊ゼンは答える代りに師の傍へ寄ると手を玉鼎の額に当ててみる。
すると師の額がほんのり熱いことに気づいた。
よく観察してみると息遣いも少し乱れている。
風邪なのは間違いなかった。
 「師匠・・・どう考えても風邪ですよ。安静にしていた方がいいんじゃないか?」
楊ゼンは心配で思わずそう言う。
だが、それを聞くと玉鼎の表情が微かに険しくなった。
「楊ゼン・・・私を自分の調子も気づかない馬鹿者扱いしたいのかい・・」
「い・・いえ・・決してそういうわけでは・・・すいませんでした・・」
師が不機嫌になりかけたので楊ゼンは慌てて謝る。
「ならいいんだが。楊ゼン、時間はいいのかい?」
「あぁ、そうでした。もう行かないと」
楊ゼンはそう言うと洞府を後にしようとする。
だが、くるりと振り返ると口を開いた。
「師匠・・・出来るだけ早く戻ってきますけど・・くれぐれも無理はしないで下さいね」
「くどいぞ楊ゼン。私だって子供じゃないんだぞ」
玉鼎がそう言うと楊ゼンは気まずさと心配が入り混じった表情を浮かべ、後ろ髪をひかれる思いを覚えつつもようやく出て行った。
 (しまった・・つい意地を張ってしまった・・我ながら大人げなかったな・・)
玉鼎は楊ゼンが出て行くのを見ながら、疾しさを覚える。
玉鼎とて楊ゼンが自分のことを心配してくれているのはよくわかっていた。
にも関わらず素直に認めることが出来なかった。
もっと重い病気ならともかく、風邪くらいで安静にするなんて恥ずかしく思えたのだ。
それにそうしたら自分の体調もわからない、自己管理も出来ない人間だと言われたようで嫌だったのだ。
だからつい意地を張ってしまった。
それだけに我ながら大人げないと思わずにはいられず、それが却って玉鼎の苛立ちや疾しさをかき立てていた。
 そんなことを思っていると、ふと机の上に置かれているものが目に止まった。
置かれていたのは書類。
(そうだ・・・・届けないと・・)
書類を見るや、玉鼎はそれを道徳に届けなければいけないことを思い出す。
玉鼎は書類を取り上げるが、楊ゼンの「くれぐれも無理をしないで下さいよ」という言葉を思い出す。
そのため、一瞬は大事を取って思いとどまろうとも考える。
(待て・・・それをしたら楊ゼンの言ったことを認めることになるんじゃないか・・・。そうしたら楊ゼンに『それ見たことか』と思われるんじゃ・・・)
そんな考えが玉鼎の中でどんどん膨らみだす。
どこか体調におかしさを覚えつつも、一度楊ゼンに何ともないと見えを切った以上、大人しくしているのは何だか悔しかった。
無論、理性はそれをつまらない意地、大人げない行為だと警鐘を鳴らしている。
だが、自分でも大人げないとは思いながら、素直に弟子の忠告に従えなかった。
(すぐに・・戻ってくれば・・大丈夫だろう・・)
考え込んだ末にそう結論を出すと、玉鼎は書類を持って洞府を後にした。


 道徳が庭の鉄棒にぶら下がって懸垂をしていると、玉鼎が黄布力士で降りてくるのが見えてきた。
「玉鼎じゃないか。どうしたんだ?」
道徳は懸垂を中断すると力士から降りた玉鼎に問いかける。
「やぁ、実は君に届けるものがあってね」
そういうと玉鼎は書類を渡す。
「わざわざすまなかったな。あれ?玉鼎、顔が赤いぞ。どうしたんだ?」
「いや。何でもな・・」
「何でもないって感じじゃないぞ?風邪でも引いてるんじゃないのか?」
「本当に何ともないんだ・・く・・」
玉鼎は返事をしようとしたが、途中で立ちくらみを覚え、そのまま倒れてしまった。
「おい!どうしたんだ!ってうわ、こりゃひどい熱だ・・・」
道徳は玉鼎を抱え上げるとそのまま洞府へ入っていった。


 「うぅ・・・うん・・・」
微かなうめき声を上げると同時にゆっくりと玉鼎は目を覚ました。
目を覚ますと同時に玉鼎は自分がベッドの中にいることに気づいた。
(あれ・・?ここは道徳の寝室か・・・)
室内の様子から玉鼎はそれに気づく。
 「目が覚めましたか?」
不意によく知っている声を聞き、玉鼎は振り返る。
すると楊ゼンが立っていた。
「よ・・楊ゼン・・?」
玉鼎は思わず訝しそうな声を出す。
どうしてここにいるのかと思ったからだ。
「道徳様から連絡をいただいたんですよ。師匠が熱出して倒れたって」
「そ・・そうか・・・・」
玉鼎はそれで得心のいった表情を浮かべる。
だが、どことなく落ち着かなかった。
玉鼎は楊ゼンに気づかれないようにチラリと様子を見やる。
楊ゼンの表情や声には険しさが感じられたからだ。
玉鼎は長年一緒に暮らしてきた経験から、そういうときの楊ゼンは怒っていることをよく知っていた。
 「ところで・・・師匠・・・」
「な・・何だ・・・?」
「覚悟はよろしいですね?」
「覚悟・・な・・何のだ?」
玉鼎は恐る恐る尋ねる。
「お仕置きの覚悟に決まっているでしょう?」
「な・・何・・だって・・・」
「師匠・・・こんなことしでかして・・ただで済むと思ってらっしゃるわけじゃないでしょう?責任はしっかりと取っていただきます」
「な・・何を・・するつもりなんだ・・?」
「そうですねぇ・・お尻ペンペンといったところでしょうかねぇ」
楊ゼンの宣告に玉鼎は顔を強張らせる。
 「よ・・楊ゼン・・へ・・変な・・冗談は・・やめなさい・・・」
「冗談?何を言ってるんですか。僕は本気ですよ」
楊ゼンはそういうと師を睨む。
玉鼎は楊ゼンの鋭いまなざしに思わずタジタジになってしまった。
 「師匠・・・まさか嫌だとおっしゃるんですか?」
「あ・・当たり前じゃないか・・。そ・・そりゃ・・・悪いとは思っているが・・・な・・何だって・・お尻ペンペンだなんて・・・そんな・・そんな・・私は子供じゃないんだ!」
「仕方ないでしょう。師匠は口で言っただけじゃわかって下さらないんですから。それじゃあ子どもと同じじゃないですか?ねえ師匠?」
楊ゼンの問いかけに玉鼎はグッと詰まってしまう。
 確かに楊ゼンの言うとおりだった。
玉鼎の行為は分別のある、大人の振る舞いとはいえない。
子どもと同じと言われても仕方のないものだ。
だからといって、お尻をぶたれるなんて幾ら自分に非があるといっても到底受け入れられるものではない。
 玉鼎のそういった態度を察したのだろう、楊ゼンは玉鼎ににじり寄ったかと思うと師を取り押さえようとする。
「あ・・っ!!何をするんだ!」
思わず玉鼎は抵抗する。
「大人しくして下さい!」
「嫌だ!やめ・・やめなさいっ!」
二人は激しくもみ合う。
このままではらちが明かないと見たのか、楊ゼンは紐を取り出すと、玉鼎の両手首を縛りあげてしまう。
「師匠・・・まだ抵抗されるおつもりなら・・・・道徳様を呼びますよ。どうします?大人しくあの机にうつ伏せになりますか?それとも道徳様が見ている前でお尻を叩いて差し上げましょうか?」
楊ゼンは部屋の片隅にある机を指差しながら玉鼎にそう迫る。
(そ・・そんな・・・お尻を叩かれるのだけでも恥ずかしいのに・・道徳に見られるだなんて・・・)
玉鼎はその光景を想像するや、羞恥で顔を真っ赤にしてしまう。
どうあっても楊ゼンが玉鼎のお尻を叩くつもりなのは明らかだった。
(し・・仕方・・ない・・・)
運命と諦めたのだろう、玉鼎はため息をつくと答える。
「わ・・わかった・・い・・言う通りにする・・・」
「やっとわかっていただけましたね。さぁ、机にうつ伏せになってお尻をこっちへ突き出して下さい」
玉鼎は楊ゼンに促されるまま立ち上がると、机の方へ向かってゆく。
両手首を紐で縛られたまま肘をついてうつ伏せになったかと思うと、楊ゼンの方へお尻を突き出した。
 楊ゼンは師が言う通りにしたのを見ると、持っていたバッグからおもむろにパドルを取り出す。
パドルを手にしたかと思うと、楊ゼンも机に向い、師のお尻の傍らに立った。
玉鼎のお尻の傍に立ったかと思うと、楊ゼンは玉鼎のズボンに手をかける。
「あ・・・・」
衣ずれの微かな音に玉鼎はお尻をむき出しにされたことに気づく。
(あぁ・・・み・・見られているのか・・・)
外気がお尻に触れるのを感じるや、嫌でもそれを意識せずにはいられなくなる。
「師匠・・・・女の人みたいに綺麗なお尻ですね・・・おや?一番奥のところがヒクついてますよ。ナマコの口みたいですねぇ」
一番恥ずかしいところを見られてしまっていることに玉鼎は耳まで真っ赤にする。
そんなところまでさらしている、見られてしまっているという事実が情けなくて、悔しくて無意識に玉鼎は全身を震わせる。
(師匠・・・恥ずかしいんですね。でも、恥ずかしいのもお仕置きのうちですからね。しっかりと反省していただきますからね)
楊ゼンは心の中で師にそう呼びかける。
しばらくの間、楊ゼンは恥ずかしさに震える玉鼎の姿を見つめていたが、やがて静かに口を開いた。
「師匠・・・覚悟はいいですね?」
「あ・・あぁ・・・」
玉鼎は恥ずかしさに震えつつも覚悟を決めて返事をする。
それを聞くと楊ゼンはゆっくりとパドルを持っている左手を振り上げた。


 バシィンッ!
「う・・っっ!!」
パドルの強烈な一撃に玉鼎は一瞬、息が詰まりそうになる。
バアシィンッ!バアアンンッ!ビダァンッ!バアジィンッ!
「ぅ・・ぁ・・・・っ・・・ぁ・・・・」
玉鼎は口を必死に閉じて声を漏らすまいとするが、完全には耐えきれないのだろう、微かに声が漏れてしまう。
ビッダァンッ!バアッジィンッ!バッアアァンンッ!ビバジィィンッ!
「ぁ・・・っ・・・ぅ・・・っ・・・」
ビッダァンッ!バアッジィンッ!バッダァンッ!ビバダァンッ!
「師匠・・・一体何やってらっしゃるんです・・・あなたって人は・・・」
パドルを師のお尻に叩きつけながら、楊ゼンはやや呆れた口調で話し始める。
バアッジィンッ!ビッダァンッ!バアッジィンッ!バッアアンッ!
「あ・・か・・ひ・・あ・・・」
玉鼎のうめき声が大きくなり、同時に表情が苦しそうなものに変わる。
パドルでぶたれているせいだろう、玉鼎のお尻は既に濃いめの赤に染まっていた。
顔色も羞恥と苦痛、加えて風邪でお尻に劣らず赤みが差している。
ビッダァンッ!バアッジィンッ!バッダアアンッ!ビバッダァンッ!
「くれぐれも無茶はしないで下さいと言っておいたじゃないですか・・・」
パドルを振り下ろしながら楊ゼンは師匠へお説教をする。
バアッジィンッ!バッダアアンッ!ビッダァンッ!バアッジィンッ!
「うっ・・・くぅ・・あぅ・・・うぅぅ・・・・」
玉鼎は苦しげに呻くと、苦痛を和らげようとするかのように身体を揺らす。
バアッジィンッ!ビッダアンッ!バァァァンンッ!ビバアッジィンッ!
「それなのに・・・出かけたりして!」
ビッダアンッ!バッダァンッ!バアジィィィンンン!バアッジィン!
「ひ・・ひぅぅ・・・うぅ・・あぁ・・うくぅぅ・・・」
玉鼎は両肩を上下させ、荒い息を吐く。
目尻には光るものが滲んだかと思うと、頬を伝って滴り落ちる。
「それで倒れて!本当に何考えてらっしゃるんですか!あなたって人は!」
バアジィィィンン!ビダバァァン!バッジィンッ!ビッダァンッ!
「ひっ・・!ぐっ・・!あっ・・!うぁぁ・・・!」
叫ぶように言ったかと思うと、楊ゼンは思いっきり師匠のお尻にパドルを叩きつける。
相当痛かったのだろう、玉鼎は身体を硬直させたかと思うと背をのけぞらせ、苦痛に悲鳴を上げてしまう。
 バアジィ~ンッ!ビダアァ~ンッ!ビシャア~ンッ!バッア~ンッ!
ビッダァ~ンッ!バッジィ~ンッ!バッアァ~ンッ!ビッシャア~ンッ!
「ひうっ・・あぅぅ・・くぅ・・あっ・・やぅ・・痛・・痛ぁ・・・くぅぅ・・・」
苦痛に耐えきれないのだろう、玉鼎は身体を揺り動かし苦痛の声を上げる。
容赦のない打撃音が響く中、玉鼎の息はますます荒くなり、最初は微かだった涙の跡も頬にはっきりと残っていた。


 「ハァ・・・ハァハァ・・・ハア・・うぁぁ・・・」
玉鼎は顔を赤らめ、涙で頬を濡らしたまま、肩を上下させて息をする。
「よ・・楊ゼン・・・た・・頼む・・・ゆ・・許して・・くれ・・い・・意地を張って・・悪かった・・・は・・反省・・している・・だ・・だから・・・」
玉鼎は苦痛に声を途切れさせつつ、許しを請う。
今やお尻は濃厚なワインレッドに染まりきっており、火が轟々と燃えているのではと思えるくらい熱を発していた。
 「駄目です。今日は僕だって本気で怒ってるんですからね」
「そ・・そんな・・頼む・・も・・もう・・・」
楊ゼンは非情な声で師の頼みを切って捨てる。
諦めきれずに玉鼎はもう一度頼もうとするが、それを無視するや楊ゼンは再びパドルを師のお尻目がけて振り下ろした。
 バアッチィィ~~~ンンンンッ!
「はっ・・・ぐぅぅ・・」
容赦のない一撃に玉鼎は身体を強張らせると、目をつむり、目尻に涙を浮かべる。
バアッジィ~ンッ!ビッダァ~ンッ!バッアァ~ンッ!バアッジィ~ンッ!
「いくら・・泣いても・・謝っても・・ちょっとや・・そっとじゃ・・許してあげませんからね!しっかりとお尻で躾け直しますからね!」
楊ゼンは打撃の感覚を短くし、叫びながら叩き続ける。
「そ・・そんな・・うぅ・・くああ・・ひっ・・あぅぅ・・やめ・・やめて・・許して・・くれ・・・」
もはや恥も外聞も構っていられなくなった玉鼎はただもうひたすらに弟子に許しを請う。
だが、楊ゼンはパドルを振り下ろすのみだった。


 「うぅ・・ひぅ・・ああぅ・・・・うっあ・・・うぅ・・くぅぅ・・・」
玉鼎は机上でぐったりしたまま、呻いている。
顔は涙ですっかりべとべとになってしまっており、身体を揺らす気力も失われているようだった。
「師匠・・・反省しましたか?」
「した・・したから・・も・・もう・・許して・・くれないか・・くぅぅ・・」
「なら、何が悪かったのかおっしゃって下さい。もし・・全部言えなかったら・・そうですねぇ・・あと百は叩いて差し上げます」
「ひゃ・・百!?」
玉鼎は顔から血の気が引く。
今でさえ限界なのだ。
百どころか十叩かれるのにも耐えきれないだろう。
だが、嫌だと言っても楊ゼンが聞くはずもない。
言う通りにするしかなかった。
 「わ・・わかった・・言う・・言うから・・・」
「では何が悪かったんです?」
「か・・風邪なのに・・い・・意地を張って・・何でもないと・・嘘をついた・・・」
「そうです。それから?」
「無茶をするなと言われて・・いたのに・・道徳のところへ・・出かけた・・・」
「そうです。でも、まだありますよね」
「そ・・それは・・・」
玉鼎は必死に思いだそうとするが、中々思い浮かばない。
「仕方ありませんねぇ・・・それじゃあもう百回・・・」
楊ゼンはため息をつくと師匠のお尻を押さえつけにかかる。
それを察知した玉鼎は本能的に逃げようとする。
 「師匠!子供みたいな真似はしないで下さい!」
「も・・もう・・許してくれ!本当に反省してるから!」
心底からお仕置きが嫌なのだろう、玉鼎の身体は微かに震えていた。
さすがに楊ゼンも哀れに思ったのだろう、助け船を出してやる。
「師匠・・・僕が道徳様から知らせを聞いたとき・・どんな気持ちだったか・・わかりますか?」
子供に言い聞かせるような口調で楊ゼンは語り始めた。
「もう・・・気が気じゃありませんでした・・。師匠が死んでしまうかとまで思ったんですよ・・・。そんな思いさせるなんて・・いいことだと思いますか?」
「す・・すまな・・かった・・・心配・・させて・・・」
「やっとわかって下さいましたね・・・ほっと・・しましたよ・・」
ようやく、楊ゼンの口調が柔らかなものになったかと思うと、持っていたパドルを楊ゼンはカバンに仕舞った。


 「う・・く・・ぅぅ・・よ・・楊ゼン・・も・・もう少し・・優しく・・」
「何言ってるんですか。これくらい我慢して下さい」
楊ゼンは真っ赤に染まった師のお尻に薬を塗りつけながら厳しめに言う。
「師匠・・・もうこれからは意地を張ったり無茶をしたりしてはいけませんよ。いいですね」
「わ・・わかっているよ・・・私だって・・子供じゃないんだ・・・」
玉鼎は決まり悪そうな表情を浮かべて言う。
「何言ってるんですか、皆を心配させたり大人げないことしたり。手のかかる子供と同じですよ」
「よ・・楊ゼンっ!!」
「おやおや。もうすっかり大丈夫なようだな」
ふと二人がドアの方を振り向くと道徳が入ってきていた。
 「道徳様・・うちの師匠がご迷惑かけてしまってすいません」
「いや、別に構わないよ。それにしても・・そうして見てると師弟というよりしっかり者の弟と手のかかる兄っていう感じだなぁ」
「道徳・・!からかうのもいい加減にしてくれ・・・」
さすがに恥ずかしいのだろう、玉鼎は顔を赤らめて言う。
「そんな口がきけるならもう大丈夫みたいだな。それにしてもヒヤヒヤしたよ」
「道徳・・心配掛けたみたいで・・すまなかったな・・」
「別にいいよ。わかってくれれば」
「全くですよ、師匠。もう二度としないで下さいね」
「ああ・・約束するよ」
「ふふ、いい子ですね師匠は」
楊ゼンはそういうと子供にするように頭を撫でてやる。
玉鼎は何か言いたげだったが、それをすると大人げないと思ったのか、押し黙る。
道徳と楊ゼンはそれを見ると思わず苦笑した。


 ―完―
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