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あるOLカプの日常(百合)



(百合モノです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「どこへ行くんですか、鷹目(たかめ)先生?」
玄関を出ようとする鷹目先生こと20歳くらいの若い男性に、佐川彩夏(さがわあやか)は声をかける。
彩夏は鷹目の担当編集者。
長い黒髪に、眼鏡と女性用スーツがビシッと決まった、クールビューティという言葉が似合いそうな20代である。
 「い、いやぁ、その・・お、お腹すいたからお弁当を買いに・・・」
「なら私が行きます。ご希望のお弁当を言って下さい」
「で・・でも・・自分で・・・」
行くと言いかけたが、目が笑っていない笑顔で見つめられ、言葉が出なくなる。
 「先生・・締切は今日までなんですよ?何としても今日中に原稿を仕上げていただけないと、私も困ります」
「うう・・。少しくらい息抜きさせてよぉ・・・」
鷹目先生は泣きそうな顔で懇願する。
「原稿を仕上げていただいたら、幾らでも構いません。さぁ、戻って仕事を再開して下さい!」
「うう・・鬼・・」
小声で呟くが、聞こえたのか、彩夏は振り向く。
「先生、何か言いました?」
「い、いえ!な、何でもありません!!」
「そうですか。では、いいですね?」
「は・・はいっ!」
鷹目先生は必死になって頷く。
彩夏の怖さは自分がよく知っている。
もし、逆らったり怒らせたりすれば、恐ろしい目に遭うのがわかっているからだ。
肩を落としながら、鷹目先生は彩夏と共に仕事部屋へと戻っていった。


 数時間後・・・・。
「くー・・すぴぃぃ・・・・」
編集長と書かれた札が置かれた机で、眠りこけている女性の姿があった。
短めの髪に男物のスーツ、どちらかというと男っぽい顔立ちのせいか、胸がなければ男と間違えられてしまいそうな容貌である。
彼女は仲野勇美(なかのゆうみ)。
机上の肩書が示すように、ある雑誌の編集長を務めている。
 「編集長、起きて下さい!まだ、勤務中ですよ!」
上司の頭を思わずカバンでコツンとやりながら、彩夏は勇美を起こしにかかる。
「おぃおぃ、上司の頭殴るヤツがあるかい?」
勇美は目を覚ますと、彩夏に言う。
 「仕事中に寝る編集長が悪いんですよ。鷹目先生の原稿です」
「おお、ご苦労様。やっぱり彩夏だねぇ。ちゃんと原稿仕上げさせてくれるからねぇ」
勇美は原稿を受け取りながら褒める。
鷹目は雑誌の看板作家だったが、嫌になるとすぐ逃げようとしたりする悪癖がある。
彩夏ならそれを許さずにしっかりと仕事をさせるので、原稿が落ちることなく、順調に毎号発刊出来るのだ。
 「当然です、担当編集者なんですから。編集長こそ寝てないで、仕事して下さい」
「あーあー、容赦ないねぇ。先輩として色々指導したのにさぁ」
容赦ない部下の言葉に、勇美は思わず言う。
彩夏は同じ職場の後輩でもある。
新人だった彩夏の教育係として指導をしたのが、勇美だった。
 「それとこれとは別です。寝たいなら、出勤しないで家で寝てたらどうですか?」
「わかったよ。悪かったから勘弁してくれって」
「少しは編集長の自覚を持って下さい。では、定時なので失礼します」
そういうと、彩夏はオフィスを後にする。
「たはは、容赦ないねぇ」
苦笑を受けて、勇美は彩夏の後ろ姿を見送っていた。


 「嘘・・・・どうして・・?」
信じられない、そう言いたげに、彩夏はキッチンを見つめる。
鍋はもちろん、壁まで真っ黒に汚れてしまい、一体何が起こったのか?と言いたくなりそうな、凄まじい光景になっていた。
 (どうして!?ちゃんとレシピの通りにやったはずなのに!?)
参考にした料理本と必死に睨めっこしながら、彩夏はそう思う。
(くぅぅぅ~~~っっ!!??今度こそ出来ると思ったのに・・!そうすれば編集長・・いや、勇美を驚かせると思ったのに・・!!)
彩夏は悔しさに表情を歪める。
勇美と彩夏は単なる上司と部下、先輩と後輩ではない。
恋人同士として同居もしていたのである。
 (どうして・・・家事では負けるのよ!悔しいわ!?)
彩夏は悔しさに顔を歪める。
仕事では、先輩・上司である勇美に引けを取らない。
だが、家事、特に料理は皮肉にも壊滅的な腕だった。
本人もそのことを気にしており、勇美をアッと言わせようと修行に励むのだが、いつも悲惨なことになるのである。
 (それより・・片付けないと・・)
そう思って動こうとしたそのときだった。
「ただいま~、待たせたねぇ・・・・」
帰って来た勇美は、キッチンの惨状に一瞬動きが止まってしまう。
 「こ・・これは・・」
「彩夏・・・部屋に行ってな」
「でも・・私も・・・」
「掃除も壊滅的だろ?却ってひどくなる。さぁ、行きな」
その言葉にムッとしかけるも、否定できず、彩夏は渋々自分の部屋へと引き上げた。


 (私の馬鹿・・・)
部屋で勇美を待ちながら、彩夏は自己嫌悪を覚えずにはいられなかった。
(こうなるのは予想出来たはずよ?それなのに・・・・)
無謀にも料理に挑戦した自身を、彩夏は責めずにはいられない。
 「ちゃんと待ってたかい?」
不意にドアが開いたかと思うと、勇美が現れた。
「編集・・・いえ、勇美・・も、もう・・済んだの?」
肩書で言いかけたのを名前に呼び直して、彩夏は尋ねる。
家では恋人同士だから名前で呼び合うと決めているからだ。
 「ああ、おかげで大変だったけどねぇ」
「ご・・ごめんなさい・・・」
「別にいいさ。それより・・彩夏、前に言ったはずだよ?アタシがいないときに料理はするなって?」
「う・・でも・・・」
「でもじゃない。あんなに汚して、迷惑かけるのはいいことかい?」
「い・・いいえ・・・・」
「だろ?悪い子にはお仕置きだよ。さぁ、さっさと尻出しな。叩いて叱ってやっから」
膝を軽く叩きながら、勇美は彩夏に命令する。
 「うう・・・」
恥ずかしさに顔を真っ赤にしつつ、彩夏は自分でお尻を出し、言われた通り、勇美の膝にうつ伏せになる。
「じゃあ行くよ。覚悟はいいかい?」
「す、するならさっさと始めて、終わらせて下さい!」
「そりゃあ彩夏次第だよ。しっかり反省しな」
そういうと、勇美は手を振りかぶった。


 バシーーーーンッッッ!!
「うう・・・・!!」
最初から思い切りお尻を叩かれ、彩夏は思わず声を漏らす。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「く・・!う・・!くぅ・・!あっ・・!くぅぅ・・!」
女性のものとは思えない、力強い平手打ちに、彩夏は顔をしかめ、身を強ばらせる。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「うう・・!あぅ・・!あっ・・!くぅあ・・!あっくぅ・・!」
痛みが強くなってきたのだろう、叩かれているうちに漏れる声が大きくなり、表情もより苦しそうになる。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「・・ったく・・何やってんだい?」
お尻を叩きながら、勇美はお説教を始める。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「料理が下手クソなのは、自分がよくわかってっだろ?それなのに、何だってやるんだい?」
形のいい若い女性らしいお尻を赤く染めてゆきながら、優実はお説教を続ける。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「うう・・!ご・・ごめんなさい・・・。れ、練習を・・しようと・・思った・・のよ・・」
お尻を叩かれる痛みに悶えそうになりながら、彩夏は謝り、弁解する。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「だったらアタシがいるときにしろっての?前に約束しただろ?忘れたのかい?」
「く・・!わ、忘れた・・わけじゃ・・ありません・・・」
思わず弁解するが、それが却って勇美の表情を険しくする。
 「わかっててやったのかい?それじゃあなおさら悪いよ?」
「ご・・ごめんなさい・・。反省・・してます・・・」
「謝りゃあいいってもんじゃないよ?何だってやったんだい?」
「そ・・それは・・・」
彩夏は思わず言葉に詰まる。
下手なのが恥ずかしい、悔しいから、というのが何とも子供っぽいように思えたからだ。
また、もう一つの理由も恥ずかしくて言えなかった。
 「ご・・ごめんなさい・・・。い、言いたく・・ないです・・・」
「言いたくない?それが通ると思ってんのかい?」
勇美は厳しい表情で尋ねる。
 「いえ・・。でも・・言いたく・・ありません・・」
プイッと顔をそむけて彩夏は返答する。
「ふーん、そうかい。じゃあ仕方ないねえ。そんな悪い子はもっと厳しく叱らないとね」
そういうと、勇美は再び手を振り上げた。
 バンバンバンッ!バンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンッッ!!
「うううっ!あああっ!痛っ!痛あああっ!痛っ!痛あああっっ!!」
間髪いれず、機関銃のように降り注ぐ平手の嵐に、思わず彩夏は両脚をバタつかせる。
 バンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンッッ!!
「ううっ!ご、ごめんなさいっ!勇美っ!許してっ!ごめんなさいっ!!」
「ダメだよ。ちゃんとワケを言わない悪い子は許さないって言ったろ?たっぷり反省しな」
「そ・・そんなっ!きゃあああっっ!!」
バンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!バンバンバンバンバンバンバンバンッ!
「いやああっ!許してっ!ごめんなさいっ!いやぁぁぁあ!ごめんなさいっ!いやぁぁぁ~~~~~~っっ!!」
その後、彩夏の悲鳴と激しくお尻を叩く音とが部屋に響き続けた。


 「うう・・痛ぁぁぁい・・ごめん・・なさい・・ごめんなさい・・」
ボロボロと涙をこぼして、彩夏は泣いていた。
お尻は今や見事なまでにワインレッドに染め上がっている。
 「まーだ反省し足りないかい?だったらお灸とかパドルもサービスしようかい?」
いったんお尻を叩く手を止めて、勇美は尋ねる。
「わ、わかったわっ!言うわっ!ちゃんと・・言うから・・・」
「じゃあさっさといいなよ。嘘ついたらもっとお尻だよ?」
軽く脅しながら、勇美は言う。
 「うう・・。く、悔しかったんです・・。料理とか・・全然・・ダメなのが・・。だから・・練習して・・驚かせてやろうって・・」
「なるほどねぇ。でも、それだけじゃないだろ?」
「そんなこと・・ありません・・・」
パアシィンッ!!
「きゃあっ!ど、どうして・・!?」
いきなりお尻を叩かれ、彩夏は悲鳴を上げる。
 「嘘ついたろ?」
「ついて・・ません・・」
バシーーンッッ!!
「ごめんなさいっ!う・・嘘・・つきましたぁっ!!うう・・・勇美に・・喜んで・・欲しかったん・・ですぅぅ・・・」
「全く・・素直になりゃあいいのにさぁ」
勇美は抱き起こすと、お尻を撫でてやる。
 「うう・。だって・・恥ずかしいじゃ・・ないですか・・・」
「彩夏が悪い子だったからだろ?そうだねぇ、嘘ついたりしたお仕置き、尻出して立ってな」
「う・・意地悪・・・」
「嫌ならまた反省させてやろうかい?」
勇美は手に息を吐きかけて尋ねる。
「わ・・わかりました・・!た、立てばいいんでしょ!」
不満げに言いながら、彩夏はお尻を出したまま、部屋の片隅に立っていた。


 「おぃおぃ、何拗ねてんだい?」
「別に・・拗ねて・・ません・・」
お尻に薬を塗りながら尋ねる勇美に、彩夏は不機嫌そうな声で答える。
 「ったく、ベッドの中じゃあんなに可愛いのにねぇ」
「は、恥ずかしいこと言わないで下さい!デリカシーがないんですか!?全く・・・何でこんな人を好きになったのかしら!?」
ヘソを曲げた声で彩夏はプイッと顔をそむける。
そんな彩夏に、勇美は優しさの籠った目を向けていた。


 ―完―

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