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癇癪と家出(ドリフターズより:アナスタシア/ジャンヌ)



 (『ドリフターズ』を題材にした二次創作です。キャラのイメージが原作と異なっている可能性があります。許容出来る方のみご覧下さい)


 (私の馬鹿・・!!)
ジャンヌ・ダルクは後悔の念に苛まれていた。
(何で・・あんなこと・・・したんだよ!?)
ジャンヌは数時間前の自分の振舞いを振り返り、歯噛みせずにはいられなかった。


 数時間前・・。
「あーもうっ!違うっ!違うって言ってるだろうっっっ!!」
ジャンヌはゴブリン兵達に向かって、苛立ちのあまり怒鳴りつける。
「どうして私の言ってる通りにしないんだ!?何度言わせる!?」
オーク兵達相手に訓練をしているのだが、教えた通りに出来ないため、苛立っているのだ。
「お前ら・・!私を女だと思って馬鹿にしてるのか!?」
怒りのあまり、彼女は発火能力を発動させかける。
 「ジャンヌ、どうした?落ち着け?」
そこへ、彼女に付き従う巨漢、ジルドレが現れ、落ち着かせようとする。
「ジルッ!こいつらが私の言うことを全然聞かないんだ!?」
「落ち着け、聞いていないわけではない。こいつらは先日入ったばかりの新兵達だ。上手く出来なくても仕方が無い」
怒りを爆発させかけるジャンヌを、ジルは必死に宥める。
 「でも・・・」
「ジャンヌ、彼らは皆黒王(こくおう)様から預かった兵士たちだ。勝手に何かしていい存在では無いぞ?」
ジルは彼らの主である黒王の名を出す。
その名に、ジャンヌは渋々ながら引き下がる。
「く・・!ちょっと・・頭冷やしてくる・・・」
「わかった。後は俺が引き受ける」
ジャンヌは気まずそうに言うと、その場を後にした。
 (あれじゃ・・子供みたいじゃないか・・・)
癇癪を起こした自分の振舞いを振り返り、ジャンヌは恥ずかしくなる。
(新兵相手にあたり散らして・・・みっともない・・)
彼女とて年頃の若い女性。
それなりに羞恥心などもある。
そのとき、ふと、軍旗らしきものが目に入った。
 (あの旗・・・!?)
旗に描かれた『誠』の一文字にジャンヌの表情が険しくなる。
(何でよりによって私の軍の近くでアイツが訓練してるんだ!?)
ジャンヌは軍旗の主である土方歳三の無口な顔を思い出し、歯噛みする。
離れようとするが、気になるのだろう、無意識に土方軍の方へと近づいていってしまった。
 (やっぱり・・凄い・・!?)
訓練の様子を見ながら、ジャンヌは感嘆していた。
土方の訓練の仕方は、隅々まで統率が行きとどいている。
そして、何よりも、自分の軍よりもずっと先進的で洗練されていた。
 (凄い・・・!凄いけど・・く・・悔しいっっ!?)
ジャンヌは敗北感と悔しさがこみ上げてくる。
自分もかつて、オルレアンの乙女と呼ばれ、軍を率いて戦った。
女でありながら、兵士達を率いて戦ったからこそ、軍を率いること、組織を作ることのむずかしさがよくわかる。
 (ジルがいるのに!?何でアイツはあんなに上手いんだよ!?)
ジャンヌは悔しさで何度も地面を殴る。
ジルは確かに当時の優れた軍人だった。
その指揮・指導あって、ジャンヌの軍も強い。
だが、土方は彼女達よりずっと未来の人間。
元々組織作りに長けた人物の上、函館戦争などで近代軍隊を身を以って知っているから、ジャンヌの軍よりもずっと先進的な軍を育成することが出来る。
それが自分の素人さや未熟さを見せつけられているようで悔しくてたまらない。
 (悔しい!?悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい!!こんな思いするなら・・全部・・全部全部燃えてしまえ!!)
悔しさのあまり、ジャンヌは発火能力を発動し、土方軍めがけて炎を放ってしまう。
 (しまった!?)
数名のゴブリン兵が炎で負傷したのを見るや、ジャンヌはハッとする。
敵かと土方軍が騒然としそうになる中、慌ててジャンヌは逃げ出した。


 (本当に・・馬鹿・・!私の馬鹿・・!!)
再び、ジャンヌは自分を罵る。
(本当に・・子供じゃないか・・これじゃ・・・)
土方の軍に悔しがり、危害を加え、慌てて逃げ出す。
癇癪を起こして家出をした子供みたいで、情けなくて恥ずかしい。
 (帰らないと・・でも・・・)
帰れば理由を聞かれるのは間違いない。
だが、こんな子供っぽい理由などと、とても言えない。
恥ずかしさと、帰らねば、という気持ちにジャンヌは板挟みになってしまう。
 「ジャンヌ・・!!ジャンヌ・・・!!」
不意に聞き覚えのある声に、思わずジャンヌはハッとする。
「ジル・・!?あ・・・!?」
思わず呼びかけ、顔を出したが、ジルと一緒にいる人物の姿に、思わず声を上げる。
 「な、何で土方がいるんだ!?」
ジャンヌは土方を指差しながら、叫ぶように言う。
「ジャンヌを探すのに協力してもらった。さぁ、ジャンヌ、帰ろう」
「い、嫌だ!わ、私は帰らない!!」
土方の姿に、ジャンヌは思わずそう言ってしまう。
 「ジャンヌ、何故そんなことを言う?皆も探しているぞ」
「う、うるさいっ!か、帰らないと言ってるだろう!?」
感情のあまり、ジャンヌは発火能力で二人を遠ざけようとする。
大人しく言うことを聞かないと判断したのだろう、土方は新撰組隊士の幻影を呼び出し、自らも斬りかかる。
 「く・・!ジルッ!?何で・・・!?」
とっさに土方の攻撃を防ごうとしたそのとき、背後からジルドレが押さえにかかる。
「すまない、言い訳は後でする」
そういうと、ジルドレはジャンヌを気絶させた。


 「目が覚めたのか」
目を覚ましたジャンヌの耳に入って来たのは、ジルの声。
安堵するジルとは対照的に、ジャンヌの表情は不機嫌になる。
 「何でいるんだ?」
「看病をしていた。先ほどはすまなかった」
力づくで押さえ、気絶させたことをジルは謝る。
「うるさいっ!言い訳なんか聞きたくないっ!!出て行けっ!出てけよっ!!」
「しかし・・・」
「うるさいっ!!放っておいてくれっ!!土方のところにでも行けっっ!!」
ジャンヌは今にも炎を出しそうになりながら、叫ぶように言う。
その様子に、自分がいるのはまずいと判断したジルは、やむなく部屋を後にした。
 「クソ・・・!」
ジャンヌは苛立つ。
(また・・これじゃ子供じゃないか!?)
ジルは悪くないのはわかっている。
だが、土方と一緒に来たこと、自分が抵抗したからとはいえ、土方に味方して一緒に自分を気絶させたことが許せないのだ。
子供っぽい癇癪、ワガママなのはわかっているが、それでも許せなかった。
 悶々としているところへ、不意にドアが開く。
「何しに来たんだ?」
現れた長髪の女性、アナスタシアを、ジャンヌは不機嫌な表情で出迎える。
 「様子を見に来たの。ジルドレに頼まれてね」
「余計な・・ことを・・!!焼いてやる!!」
思わずカッとなって、ジャンヌは言う。
 「ジャンヌ、それよりもまず、皆に言うことがあるはずよ?」
「な、何のことだ!?」
「決まっているでしょう?皆に謝りなさい」
アナスタシアの言葉に、ジャンヌは反発する。
 「ふ、ふざけるな!な、何で私が謝らなきゃいけないんだ!?」
「当然でしょう?土方軍の兵士達に怪我を負わせた上、勝手に軍を飛び出したのよ?そんなことが許されると思うの?」
アナスタシアの言葉に、ジャンヌは言葉に詰まる。
正しいのはわかっているからだ。
だが、それでも素直に従うのは嫌だった。
 「い、嫌だ!絶対に!?」
「そう・・。なら、仕方ないわね」
アナスタシアはため息をつくと、ジャンヌの手首を掴む。
「何をする!?」
とっさに抵抗しようとするが、アナスタシアは身体から吹雪を放つ。
おかげで、抵抗もままならず、そのまま膝の上に乗せられてしまう。
 「しっかり、反省しなさい」
アナスタシアはそう言うと、手を振り上げた。


 パシーンッ!!
(な、何だっ!?)
突然、お尻に痛みを感じ、ジャンヌは困惑する。
パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
たて続けにお尻に痛みを感じ、ジャンヌは振り返る。
すると、アナスタシアがお尻を叩いているのが見えた。
 「な、何をしてるんだよ!?アナスタシア!?」
「決まっているでしょう?お仕置きをしているのよ」
お尻を叩きながら、アナスタシアはそう言う。
 「ふ、ふざけるなよ!?な、何で私がお尻なんか叩かれなきゃいけないんだよ!?わ、私は子供じゃない!?」
反発するジャンヌに、アナスタシアは冷ややかに言う。
「兵士達を傷つけて、勝手に軍を飛び出すのが大人のすることかしら?自分が悪いのに謝れないのなら、子供よ。子供には子供のお仕置きがふさわしいわ」
反発するジャンヌに、アナスタシアはそう言うと、平手を振り下ろす。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「くそっ!やめろっ!やめろっ!やめろって言ってるだろうっっ!!」
お尻を叩き続けるアナスタシアに、ジャンヌは反抗する。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「くそっ!やめろっ!やめろよっ!?消し炭にしてやるからな!?」
「やりたければどうぞ?でも、いいのかしら?そんなことをすれば、皆駆けつけてくるわよ?子供みたいにお尻をぶたれて叱られている姿を見られてもいいのかしら?」
「う・・・!!??」
アナスタシアの言葉に、ジャンヌは詰まってしまう。
こんな恥ずかしい姿、他人には見られたくない。
悔しいが、ばれないために、やむなくジャンヌは抵抗を諦める。
そこへ、アナスタシアは平手を振り下ろす。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「全く・・何を考えているの?」
お尻を叩きながら、アナスタシアはお説教を始める。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「土方の兵達を傷つけて、勝手に飛び出して。皆にどれだけ迷惑をかけたと思っているの?」
弾けるような音と共に、アナスタシアはお説教を続ける。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「う、うるさいっ!か、関係無いだろう!?」
パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「そうじゃないわ。ジルドレが来たの。『ジャンヌがいなくなったらしい。探すのを手伝ってくれないか』ってね。本当にあなたのことを心配していたわよ?」
「く・・・・!?」
ジルドレのことを聞き、ジャンヌはさすがに罪悪感を覚える。
だが、それでもお仕置きをされている屈辱から、反発する。
 「う、うるさいっ!か、関係無いだろう!?そ、それにジルが勝手にしたんじゃないか!?わ、私が頼んだんじゃない!?」
ジャンヌの態度に、アナスタシアの表情が険しくなる。
 「ジャンヌ・・いい加減にしなさい。少しは反省したらどうなの?」
「う・・うるさいって言ってるだろう!?何様のつもりなんだよ!?黒王様でもないくせに!?人を馬鹿にしやがって!!」
「そう・・。この程度では足りないようね・・」
アナスタシアはそう言うと、ジャンヌのスカートを捲り上げ、下着を下ろしてお尻をあらわにしてしまう。
 「な、何をするんだっ!?」
「子供なあなたにしっかりと反省させてあげるわ。覚悟しなさい」
アナスタシアはそう言うと、裸のお尻目がけ、思い切り手を振り下ろす。
手を叩きつける瞬間、お尻に冷気を思い切り吹きつけた。
 バシーンッ!
「ぎゃあああああ!痛寒熱ぃぃぃぃぃ!!??」
人間などあっという間に凍りついてしまう冷気の平手打ちに、ジャンヌは絶叫する。
バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「ぎゃああっ!痛いっ!熱いっ!冷たぁぁいいっっ!!」
叩かれながら、凄まじい冷気をお尻に当てられ、ジャンヌは両脚をバタつかせる。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「やめろっ!やめろよぉぉぉ!!やだっ!痛いっ!熱いっ!冷たぁぁいっっ!!」
あまりの苦痛に、ジャンヌは泣き叫ぶ。
バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「やだやだあっ!やめろよぉぉぉ!熱いっ!痛いっ!痛い痛い痛い熱い寒い熱い冷たぁぁぁいいいっっ!!」
その後、泣き叫ぶジャンヌの悲鳴が響き続けた。


 「痛ぁぁい・・・寒いぃぃ・・冷たぁぁい・・熱いぃぃ・・・」
全身を震わせて、ジャンヌは泣いていた。
お尻は今や痛々しい状態になってしまっている。
「も・・もう・・やだぁぁ・・・やめて・・やめてくれよぉぉ・・」
許して欲しくて、ジャンヌは必死に懇願する。
 「何を言っているの?勝手なことをして迷惑をかけて。その上で逆ギレなんかして。そんな悪い子がこの程度で許してもらえると思ったら、大間違いよ」
相当怒っているのか、アナスタシアは容赦ないことを言う。
「う・・うえ~~んっっ!!」
もはやプライドも何も無く、ジャンヌは子供のように泣く。
 「く、悔しかったんだよ!?ひ、土方が私よりずっと凄い軍を作ってるのが!?そ、それにジルがアイツと一緒になって、私を押さえたりしたのが!?」
泣きながら、ようやくジャンヌは理由を言う。
「全く・・・。もう・・二度としないわね?」
呆れたようにため息をつきつつ、アナスタシアは尋ねる。
ジャンヌは必死に首を縦に振って約束すると、ようやくアナスタシアは手を下ろした。


 「痛っ!痛ぁぁぁ!も、もう少し優しくしろ!?」
「す、すまない。沁みたか?」
文句を言うジャンヌに、ジルは薬を塗りながら、心配そうに声をかける。
 「あ、当たり前だろ!散々冷気当てられて叩かれたんだぞ!?」
「そうだな。災難だったな」
「うう・・。元はといえばジルのせいだぞ!責任取って、土方より強い軍を造れ!!」
「わかった。ジャンヌの望み通りにしよう」
「絶対だぞ!?嘘ついたら灰にして空に飛ばしてやるからな!?」


 「全く・・・。元はといえば自分が土方の軍に嫉妬して家出したのが原因でしょう」
廊下へと聞こえてくるジャンヌとジルのやりとりに、アナスタシアは呆れたように言う。
 「おやおや?ジャンヌのことが気になりますか、皇女(アナスタシア)様?」
常にそばに控えているラスプーチンが、揶揄するように言う。
 「別に気にしてなどいないわ」
「そうですか?手のかかる妹に心配させられて、本気で怒った姉という感じでしたがね、あのお仕置きは?」
「気にしてなどいないと言っているでしょう?」
「まぁそういうことにしておきましょう」
そんな会話を交わしながら、二人は廊下を歩いていった。


 ―完―

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