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腕輪と死〇星・その後(SO2&テイルズより:スタン・リオン/カイル、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 「うう・・・痛い・・痛いよぉ・・・・」
ベッドにうつ伏せになったまま、カイルは呻いていた。
見るからに痛々しい姿をさらすお尻には、氷袋が載せられている。
 (リオンさんが手当てしてくれたけど・・それでも痛いよぉぉ・・・)
カイルはお尻の痛みに、そう思わずにはいられない。
あまりにも痛ましいお尻に、リオンも放ってはおけなかったのだろう、珍しく手当てをしてくれたのだ。
だが、それでも焼け石に水で、未だに焼けるような痛みをお尻に感じていた。
 (ひどい・・!ひどいよ・・!!幾ら悪いことしたからって、こんなに叩くなんて!?)
お尻の痛みに、カイルは父への怒りがこみ上げてくる。
(どんなに泣いても、『ごめんなさい』しても許してくれないし!おもらししても叩くし!ひどいよ・・!虐待じゃないか!!)
普段の裏返しで、カイルの怒りはあっという間にエスカレートしてゆく。
(そうだよ!虐待なんかする・・父さんなんて・・・父さんなんて・・・大嫌いだっっっっっっっ!!!)
何かを決意した表情で立ち上がると、カイルはクエスト用のバッグを取り出す。
食料をはじめとするアイテムをありったけ詰め込み、愛用の剣や防具を身につけると、矢玉のような勢いで家を飛び出していった。


 「カイルーーーッッッ!!カイルッ!カーイールーーーーッッッ!!!」
必死の形相で走りながら、スタンは息子の名を呼び続ける。
(どこ行ったんだろ・・!?カイル・・!カイル・・!!)
息子の姿を追い求めながら、スタンは焦燥に駆られる。
 ボーマン達の必死の処置でようやく息を吹き返し、家に帰って来たら、カイルがいないことに気づいたのだ。
まさかと思ってカイルの持ち物を調べてみれば、クエスト用のバッグや剣が無くなっている。
家出したとわかり、リオンと共に探しているところだった。
 「ダメだ・・・。全然いない・・・!?」
心当たりを全て当たったものの、カイルの姿はどこにもなく、スタンは絶望に駆られそうになる。
 「おぃ!何をそんな顔をしてるんだ!」
そこへ別の場所を探していたリオンと合流する。
「ご、ごめんごめん。リオン、そっちは見つかったかい?」
「いや。だが、カイルを見かけたやつがいた」
「ほ、本当かい!?ど、どこで!?」
必死に縋りつきそうなスタンを、リオンは手で制する。
 「落ち着け!古代の神殿だった廃墟だ。クエスト帰りのフィリアとアシュトンが見たらしい。二人も向かっている」
「わ、わかった!お、俺達も・・」
「だから落ち着けと言っているだろう!ろくに準備もしないで行けば、怪我人が出るだけだろうが!」
焦るスタンを落ち着かせ、リオンは準備を整える。
そして、カイルを追って、街を後にした。


 「あっ!スタンッ!リオンッ!来たんだね!」
廃墟の入り口で待っていたアシュトンは、スタン達が現れると、呼びかける。
「アシュトンさん、フィリア、すいません。協力してもらって」
駆けつけたスタンは、アシュトン達に礼を言う。
 「いいんだよ、僕らとスタン達の仲だし」
「困っている人の力になるのは、聖職者として当然のことです。ですが・・・」
フィリアは一旦言葉を切ると、真剣な表情になる。
 「ここに来るとは・・。カイルさんは何か心に暗いものを抱えているのでしょうか?」
「何でそんなことを?」
スタンは気になって尋ねる。
「はい、実は・・・・」
フィリアは廃墟のいわれを話し始める。
かつて、ここは虚無と破壊を司る女神の神殿だった。
その女神は怒りや憎しみといった、人の負の感情を糧とする。
実際、この女神に対し、自らの憎しみや怒りを捧げ、結果、陰惨な事態が引き起こされたこともある。
女神や崇拝者たちの性質から、やがて危険視されるようになり、弾圧され、神殿も破壊されたという。
 「ですが・・今もなお、心に暗いものを抱えた人々が引き寄せられるように迷い込むそうです。そして・・・」
「そ・・そんな・・!!大変だっ!!」
心当たりがありすぎるため、スタンの表情は真っ青になる。
 「こうしちゃいられないっ!!カイルーーーーッッッ!!」
「待てっ!く・・余計なことを・・!?」
リオンはフィリアに舌打ちすると、スタンを追って遺跡へと入る。
遅れてはならじと、アシュトン達も後を追った。


 「父さんなんて・・・父さんなんて・・・」
未だ続くお尻の痛みに、カイルは恨み言を言い続けていた。
(あんなことするなんて、思わなかったよ!ひどい!俺のこと、騙してたんだ!!)
スタンへの愛・信頼があまりにも深かった故、その反動も大きかった。
 (そうだよ・・!可愛がる振りして・・騙して・・虐待なんかする父さんなんて・・大嫌いだよ!!父さんなんか・・・父さんなんか・・この世からいなくなっちゃえばいいんだ!?)
スタンへの怒りがカイルの中で、間欠泉のように噴き出す。
 「あれ?何だろコレ?」
遺跡内を歩き回るうちに、カイルはあるものに気づく。
いつの間にか、カイルは大きな像の前に立っていた。
 「これ・・?女の人の像?」
カイルはマジマジと像を見つめる。
風化が激しく、細かいところはよくわからない。
だが、胸や腰のくびれなどから、女性の像だと素人目にも見てとれた。
 「う・・・!?」
像を見つめるうちに、カイルは苦しくなる。
怒り、憎しみ、悲しみ、苦しみ、そういったマイナスの感情がこみ上げてくる。
 「う・・うう・・痛・・痛ああ・・苦・・しい・・・!!」
カイルが悶えるのと同時に、目の前の女人像に変化が現れる。
像の表面にピシピシと割れ目が入り始めたのだ。
ポロポロと表面から破片が剥がれ落ちる。
その下から、黒い何かが姿を現す。
やがて、全ての破片が剥がれ落ちると、それは姿を現した。
 現れたのは全身黒づくめの女性。
顔を黒いマスクで隠し、柄の長い斧を手にしている。
彼女こそ、かつてこの神殿で信仰された恐ろしき女神シュヴァルツであった。
 「だ・・誰・・!?」
目の前に現れたシュヴァルツにカイルは思わず後ずさる。
「そなたか・・?我を呼んだのは?」
「よ、呼んでないよっ!?く、来るなっ!?」
シュヴァルツに何か恐ろしいものを感じ、カイルは剣を構える。
 「愚かなる真似を・・・。ブラックホール」
シュヴァルツが斧の先端を向けるや、ブラックホールが呼び出される。
「う・・うわあああっ!!」
呼び出されたブラックホールに吸い込まれ、カイルはたて続けにダメージを受けてしまう。
 「う・・・ひ・・・!?」
苦痛に思わず膝をついたところに、シュヴァルツの斧が突きつけられる。
「く・・!うわっ!?」
とっさに剣を振るって抵抗しようとするが、剣を跳ね飛ばされてしまう。
 「ひ・・・!?」
シュヴァルツを目の前にして、カイルは悟る。
ただの魔物では無い。
言いようのないほど恐ろしいものだと。
 「あ・・・!あう・・!ひぃ・・・!?」
睨まれているだけで、カイルは全身から力が抜けてしまう。
ドッと脂汗が噴き出し、喉が焼けつくように乾く。
 「我の前に子は無力・・・。そなたの怒り・・憎しみ・・その命と共にもらい受けよう」
シュヴァルツは感情の籠らない声で言うと、斧をゆっくりと振り上げる。
「や・・・やだっ!父さーーんっっ!リオンさーーんっっ!!」
恐怖のあまり、カイルがスタン達の名を叫んだその時だった。
 「魔神剣ッッ!!」
叫ぶような声と共に、地を這う衝撃波がシュヴァルツに襲いかかる。
直後、スタンがカイルを守るように、シュヴァルツに立ちはだかる。
 「父さん・・・!?」
「カイル・・!もう大丈夫だよ!」
スタンは剣を構え、シュヴァルツと対峙する。
 「誰だか知らないけど・・カイルには絶対手は出させない・・!!」
「愚かなる真似を・・・」
シュヴァルツは憎悪を込めてスタンを見やる。
「カイル!今のうちに逃げるんだ!リオン達が待ってるから!」
「え?で、でも・・・」
「いいから!俺が時間を稼ぐ!そのうちに!!」
父の気迫にカイルは逆らえず、言われた通りに逃げ始める。
 「よし・・・!!行くぞ!うおおおーーーっっ!!」
カイルが離れてゆくのを確認すると、スタンは気合いと共にシュヴァルツへ突進した。


 「あっ!リオンさんっ!!」
「この馬鹿!世話を焼かせるな・・!!」
「ご・・ごめんなさい・・・」
お互いに相手の姿を認め、リオンとカイルはそんな会話を交わす。
 「あれ?スタンは?」
アシュトンの言葉に、カイルは我に返る。
「あっ!そ、そうだった!?と、父さんを助けに行かなきゃ!は、早く来て!!」
「おいっ!どこへ行くんだ!」
再び奥へ走り出したカイルを追って、リオン達も後を追う。
 「父さ・・・!!??」
父がいるはずのところへ戻ったカイルは、目の前の光景に愕然とする。
スタンが文字通り満身創痍で倒れているからだ。
 「と・・父さんっ!?な、何で!?どうして!?」
「ご・・・ごめん、カイル・・父さん・・負けちゃったよ・・。はは、カッコ悪いなぁ。ご・・ごめんな・・・」
スタンは荒い息をしながら答える。
「で・・でも・・カイルが・・無事で・・。あ・・また・・星が・・見える・・。ひしゃく型の星の脇の・・小さい星が・・・」
空を見上げながら、スタンは再び死○星を見る。
「が・・ガハッッッ!!!」
直後、スタンは瀕死の病人さながらに吐血してしまう。
 「や、やだっ!父さんっ!父さーーんっっっっ!!!」
意識を失ったスタンにカイルがしがみついた直後、リオン達が駆けつけた。


 数時間後・・・・・。
「ど、どうなの!?ねぇ!?どうなの!?」
「お、落ち着いてよ!い、今話すから!?」
病室から出るなりカイルに詰め寄られ、ジュードは必死に落ち着かせようとする。
 「気持ちは分かるが落ち着け。大丈夫だ。助かる」
「ほ、本当!?う、嘘じゃないよね!?」
信じきれず、カイルは尋ねる。
 「本当だ。まぁ、傷はひどかったからしばらく入院しないとダメだがな」
「よ・・よかったぁ・・・。助かって・・・」
カイルは安堵の息をつく。
「全く・・世話を焼かせる奴だ・・・」
そう言いつつ、リオンもホッとした表情を浮かべる。
 「カイル、帰るぞ」
「え?やだっ!父さんと一緒にいたい!」
「悪いが今日は我慢してくれ。安静にさせておかないとなんでな」
「えーっ!そんなーっ!」
「少しは聞きわけろ。スタンが帰るのが遅くなってもいいのか?」
「はぁい・・・」
リオンに叱られ、カイルは渋々帰ろうとする。
 「あー、一つ言い忘れてたがな。お前さん、スタンに鬼みたいに怒られたらしいな?」
「う、うん。そ、それが?」
「ソイツだがな、ジェイドのせいらしいぞ。どうやらお仕置きがやたら厳しくなる効果のある腕輪を渡されたんだとよ、躾の悩みを相談したらな」
「え・・・!?」
初めて知った事実に、カイルは驚く。
「おぃ、いつまでボーっとしてる!帰るぞ!」
呆然と立ち尽くすカイルにしびれを切らしたのか、リオンはそう言うと、引っ張るようにカイルを連れて帰った。


 (父さんの・・意思じゃなかったんだ・・・)
ジェイドに上手いこと操られてたことに気づき、カイルはショックを受ける。
(そうだよ。少し考えればわかるじゃないか!父さんが俺にあんなひどいことするはずないよ!?)
冷静になったためか、カイルは自分にそう言う。
 (俺・・・。何てことしちゃったんだろ・・・!!父さんに『大嫌い』なんて・・!?本当にひどいこと言っちゃった・・!!)
白髪化した父の姿を思い出し、カイルは罪悪感を覚える。
 (あんなひどいこと言った上に・・家出して・・それでも・・探しに来てくれて・・・俺のために怪我までして・・・。こんなに・・こんなに・・・・俺のこと思ってくれてるのに・・・・・)
父の大きな愛に答えるどころか、ひどいことばかりしてしまった。
罪悪感がカイルの肩に重くのしかかる。
 「何だ?そんな辛気臭い顔をして?」
珍しく考え込んだ表情のカイルに、リオンは尋ねる。
 「リ、リオンさん・・・。あの・・お願いがあるんだけど・・」
「何だ?甘ったれるならスタンにしろ」
「そうじゃないってば。あの・・お、俺のこと・・お、お仕置きして・・くれないかな?」
「どういう風の吹きまわしだ?いつもは逃げる癖にな」
「う、うん・・。俺・・父さんにひどいことしちゃった・・。大嫌いなんて言って・・死ぬほどショック与えて・・・家出して心配させて・・しかも・・俺のせいで入院するような怪我まで・・・。今日は俺、本当に悪い子だったから・・だから・・リオンさんにお仕置きして欲しいんだ・・」
「ふん。さすがに馬鹿なお前でも、わかってるみたいだな」
「ば、馬鹿って言わないでよ!!お、俺だって反省してるんだからさ!!」
「そんなのは当然だろう。まぁいい。さっさと来い」
リオンはリビングのソファに腰を下ろし、膝を軽く叩いて合図をする。
普段なら逃げるところだが、自分から頼んだだけに、カイルは素直に膝に載る。
カイルが膝に載ると、リオンはズボンを下ろし、未だに赤みの残るお尻をあらわにする。
 「最初に言っておくぞ。やめろと言っても無駄だ。いつ終わらせるかは僕が決める。幾ら泣いても喚いても許さん。いいな?」
「わ、わかってるよ。こ・・怖いけど・・・」
身を震わせつつ、カイルは頷いて答える。
それを見たリオンは、ゆっくりと手を振り上げた。


 バシーンッ!
「い・・痛ああっっ!!」
あまりの痛みにカイルは背をのけ反らせる。
「この程度で騒ぐな。始まったばかりだぞ」
パーンッ!パーンッ!パーンッ!
お尻を叩きながら、リオンは叱りつける。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「しょ、しょうがないじゃないかっ!い、痛いんだってば!!」
「ふん、仕置きなんだから当然だろうが。馬鹿か?」
反論するカイルに、冷ややかに言うと、リオンは手を振り下ろす。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「それでも痛いってばーっ!」
「それも仕置きのうちだ。身にしみて反省しろ」
そう言いながら、リオンはカイルのお尻を叩く。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「全く・・どれだけお前は人に世話を焼かせれば気が済むんだ?どれだけ探し回ったと思ってるんだ?」
「ごめんなさいっ!反省してるからーっ!!」
「そんなのは当然だ。今日はこんなもので済むと思ったら間違いだ」
リオンはそう言うと、手の勢いをさらに増す。
 パンパンパンッ!パンパンパンパンッ!パンパンパンパンパンパンッ!パンパンパンパンパンッ!パンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!
「うわあーんっ!ごめんなさーいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさーいっ!」
その後、カイルの『ごめんなさい』がお尻を叩く音と共に響き続けた。


 それからさらにしばらく経ったある日・・。
「カイル~~~ッッ!!帰って来たよーーっっ!!」
「父さん~~~っ!!」
ようやく退院し、家に帰って来たスタンは、出迎えたカイルと互いに力強く抱きしめ合う。
 「うう~~っ!よかったよ~~~!帰って来れて~~」
「俺もだよ。生きてカイルとまた暮らせるなんて・・・・」
一度は死ぬかと思っただけに、心の底から二人とも嬉し涙を流す。
 「カイル、せっかく帰ってきたんだからさ、ちょっと早いけど二人でお風呂入るかい?」
「うん。でも・・その前に父さんにお願いがあるんだけど・・いいかな?」
カイルは恐る恐る尋ねる。
「いいよ。何でも言ってごらん?」
スタンは笑顔で答える。
 「う・・うん・・。あの・・俺のこと・・お、お仕置き・・して・・くれる?」
カイルは恐る恐る願いを言う。
「あ、あれ?聞き間違いかい?『お仕置きして』って聞こえたんだけど?」
「そうじゃないよ。父さん・・俺のこと・・お仕置きして・・・」
「カイル!?どうしたんだい!?まさか俺やリオンが叩きすぎたからそういう趣味に・・!?」
「ち、違うってば!!へ、変な勘違いしないでよ!?お尻叩かれるのは痛いし嫌いだよ!!」
「そ、そっか。よ、よかったぁぁ・・・・」
変な趣味に目覚めたわけではないと知り、スタンはホッとする。
 「だったら、どうしてお仕置きしてなんて言ったんだい?」
怪訝な表情で、スタンは尋ねる。
「うん・・・。俺、今回は本当に悪い子だったって・・・わかったからさ。父さんに『大嫌い』なんてひどいこと言って、家出して心配させて・・その上・・俺のために怪我して入院まで・・・。本当、父さんに幾ら『ごめんなさい』しても足りないけど・・・。ちゃんと反省して・・父さんに『ごめんなさい』して・・仲直り・・したいんだ・・。だから・・父さん、お願いだから俺のこと、お仕置きして」
「カイル・・・・!?」
きちんと反省して、自分からお仕置きを受けようとする息子の姿に、スタンは感激で涙腺が緩みかける。
 「わかったよ。俺もカイルの気持ちに答えなきゃだね。でも、お仕置きだから、ちょっとやそっとじゃ許してあげられないよ。それでも・・・いいんだね?」
「うん。だから・・お願い、父さん」
父の問いに、カイルは静かに答える。
息子の決意が固いのを知ると、スタンはカイルをそばに寄せ、膝の上にうつ伏せにする。
直後、ズボンが下ろされ、お尻があらわになる。
 「じゃあ・・・行くよ。いいね?」
スタンの問いにカイルは黙って頷く。
それを見ると、スタンはゆっくり手を振り上げた。


 バシーンッッ!!
「いたぁ・・!!」
思い切りお尻を叩かれ、思わずカイルは悲鳴を上げる。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「痛・・!うわあっ!痛ぁい・・!痛あっ!!」
お尻を叩かれる痛みに、カイルは飛び上がりそうになる。
 (き、厳しすぎるかな・・?)
苦痛に悲鳴を上げるカイルの姿に、スタンは迷いそうになる。
(は・・早めに許して・・あげた方が・・?)
可愛い息子に痛い思いはさせたくない。
ついつい、意思がくじけ、お尻を叩く手の勢いも乱れてしまう。
 (ってダメだよ!弱気になったら!?)
スタンは自身を叱咤する。
(カイルだって心から反省しようとしてるから、俺にお仕置きを頼んだんじゃないか!親なら応えなきゃだろう!?カイルに顔向けできるのかい!?)
心がくじけかけた自身を叱咤すると、スタンは迷いなく手を振るう。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「痛っ!うわあんっ!痛ああっ!ひいっ!痛っ!痛ぁぁ!!」
迷いを無くしたスタンの平手打ちに、カイルは両脚をバタつかせる。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「カイル、痛いかい?辛いかい?」
お尻を叩きながら、スタンは尋ねる。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「う・・!い・・痛い・・よぉぉ・・。我慢・・しきれ・・痛ぁぁ・・!!」
カイルは涙目になりながら答える。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「そうだね。凄く痛いよね。でも・・・俺も辛いよ。カイルが痛い思いして、泣いてる姿を見るのは。自分が殴られるより辛いよ」
お尻を叩きながら、スタンは心の内を話す。
 バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!バシーンッ!
「でもね、辛いけど、俺は叩かなくちゃいけない。カイルが心から反省して、いい子になって欲しいから。だからカイル、まだまだ叩くよ」
「うん・・・。父さんの手で・・反省・・させて・・・。お願いだから・・」
「じゃあ、俺が一回叩くごとに『ごめんなさい』するんだよ。わかったかい?」
「わ、わかった」
「よし、じゃあ行くよ」
スタンはそう言うと、手を振り下ろす。
 バシーンッ!
「痛ぁ・・!ご・・ごめん・・なさい・・」
バシーンッ!
「ひぃん・・!ごめん・・なさぁ・・い・・」
バシーンッ!
「いぃ・・!ごめん・・なさい・」
スタンは一回一回、ゆっくりと、力を込めてお尻を叩く。
そのたびに、カイルの『ごめんなさい』が部屋にこだました。


 「うぅうう・・痛ぁぁい・・熱いぃぃ・・。お尻・・熱いよぉぉ・・・」
カイルは涙目になりながら、思わず呟く。
お尻は今や濃厚なワインレッドに染め上がっていた。
触ると、炎が燃え盛っているかと思うほど熱い。
 「カイル・・。反省したかい?」
一旦お尻を叩く手を止めて、スタンは尋ねる。
「した・・したよぉぉ・・。ひどいこと言って・・家出して・・心配かけて・・怪我までさせちゃって・・・ごめんなさぁい・・。二度と・・しないよぉぉ・・」
「わかってくれたね。よかった」
スタンは優しい表情になると、カイルを抱き起こす。
 「カイル、痛かっただろう?ごめんね、痛い思いさせちゃって」
「ううん、俺が頼んだことだし。それより・・・父さんの手、凄く赤くなっちゃってるね」
カイルは赤く染まったスタンの手を見ながら言う。
 「大丈夫だよ。これくらい。カイルのお尻の方が痛いだろう?」
「でも、こんなに腫れてる・・。父さんだって痛いよね。俺ばっかり痛いと思ってたけど、いつもこうなの?」
「そう言えばそうかなぁ?でも、カイルがいい子になってくれるなら、これくらい何でも無いよ」
「俺のために痛い思いしてくれてるんだね。ありがとう・・それと・・ごめんなさい・・・」
赤く腫れたスタンの手を見ながら、カイルは心の底から、そう言った。


 「カイル、無理しなくていいんだよ?」
スタンはハラハラしながら家事をする息子に声をかける。
「大丈夫だよ!今日は俺が夕飯作るから!父さんは休んでて!!」
「そ、そうかい?」
息子の頑張りを無にしてはいけない。
そう思い、スタンは大人しく引っ込む。
 「よーし!手の痛い父さんの代わりに、今日は俺が夕飯作るんだから!ファイトー!」
カイルは腕を振り上げて気合いを入れる。
だが・・。
 「い・・痛ぁぁぁ!!お・・お尻がぁぁ・・・!!」
ジンジンというお尻の痛みに、思わずカイルはへたり込む。
「うう・・やっぱり・・ってダメダメ!俺がやるって約束したんだから!!」
カイルはお尻の痛みに耐えて立ち上がる。
そして、包丁を手にして調理をし始めた。


 ―完―

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