聖帝の亡霊・その後(SO2&テイルズ・北斗より:ロイド/キール、共演パロ)



(ルシアシュ悪魔&神父パロをベースにした、SO2&テイルズ・北斗共演パロです。許容出来る方のみご覧下さい)


 聖帝十字稜跡での騒ぎからしばらく経ったある日・・・。
「よし、もうだいぶ良くなってきたみたいだな、二人とも」
ロイドとクロードの診察を終えたボーマンは、二人にそう言う。
 「本当かよ?」
「ああ、本当だ。二人とも、もう少しすれば完全に治る。若いからな」
「よかったね、二人とも」
手伝いをしていたジュードが、安堵の表情を浮かべるロイド達に、そう声をかける。
 「よかったよ。幾らサウザーにとりつかれていたとはいえ、ロイドにあんなにも傷を負わせちゃったから・・・」
「それは俺もだぜ。クロードの身体、闘気で撃ち抜いたり、メチャクチャに殴りまくっちまったしよ」
ケンシロウとサウザーにとりつかれた時のことを思い返し、二人は互いに言う。
ロイドもクロードも、そのときの傷跡が微かだが、まだ残っていた。
 「それは仕方ないだろ。とりつかれてたんだからな。お前さん達の意思じゃない。そんなことは気にしないで、治すことを考えな」
「そうだよな。クヨクヨしたって始まらねえって!」
「ロイドらしいね。でも、ちょっと元気が出たかも」
「よかった。二人とも、お大事にね」
診療所を後にするロイド達に、ジュードがそう声をかけて見送った。


 (出てきたな・・!?)
診療所を後にするクロードの姿を、キールはジッと見つめる。
 (聖帝にとりつかれただか何だか知らないが・・よくも・・・)
キールはクロードに怒りの籠った視線を向ける。
サウザーにとりつかれてのこととはいえ、恋人であるロイドを天翔十字鳳で切り刻んだことが許せないのだ。
それで、密かにロイドの敵を取ろうとしているのである。
ロイドと別れ、巡回へ出てゆくのを見届けると、キールはその場を後にした。
 (よし・・・。ここだな・・・)
キールは自作の地図を見つめながら、ジッとクロードを待ち構える。
(ここを必ず通るはずだ・・・)
地図に赤い×マークで示した現在位置を見つめながら、キールはそう呟く。
クロードの巡回ルートを調べ上げ、必ず通る地点を割り出したのだ。
そこで、通るのを待っているのである。
 (まだか!?まだかまだかまだなのか!?)
苛立ちそうになるのを必死に堪え、キールは待ち続ける。
やがて、クロードがゆっくりと姿を現した。
(よし・・・!目に物見せてやる!!)
心の中で、そう叫ぶように言うと、キールは目の前にセットした装置のボタンを押した。
 「何だ!?」
クロードは自分の足元で魔法陣が作動したことに気づき、とっさに飛び退く。
直後、大量のスケルトンが現れ、クロードを取り囲む。
さらに、念の入ったことに、路地の出入り口が一種のバリヤーで閉鎖され、閉じ込められてしまう。
 「く・・・!仕方ない!」
クロードは剣を構える。
モンスター相手に説得は効かない。
逃げ道も塞がれた以上、全滅させるしかない。
 「うおおおっ!!」
気合いと共に、クロードはスケルトンの群れへと斬り込んでいった。
 (さすがにやるな・・・・)
クロードの戦い方を見ながら、キールは感心する。
わざと逃げて敵が追って来るように仕向け、敵がバラバラ、一列になったところを見計らい、一体ずつ撃破する。
これなら一人でも複数を相手にすることが出来る。
それを繰り返し、敵の数を着実に減らしている。
若いながらも、クエストや軍務で経験を積んでいるからこその戦法だった。
 (だが・・・僕もおめおめとやられるつもりは無いからな・・!!)
キールは杖を構え、いつでも術を発動できる体勢をとる。
そして、スケルトン達をけしかけながら、隙をずっと伺う。
やがて、クロードに僅かに隙が生じたその時だった。
 「エアスラスト!!」
術が発動され、クロードから死角になる方向から、風の刃が襲いかかる。
「うわあっっ!!」
さすがのクロードも、避けきれず、全身を風の刃で刻まれてしまう。
 「くぅ・・・!!」
受けたダメージに思わずクロードは路上に倒れ込む。
そこへモンスターが襲いかかり、クロードを完全に路上に押さえつける。
(よし・・・!!止めだ!!)
より強力な術の詠唱にキールが入ろうとしたそのときだった。
 「魔神剣っっ!!」
突然、地を這う衝撃波が飛んできたかと思うと、トラップ用の装置を直撃する。
「な・・・!?誰だ!?」
トラップが解除されてしまい、思わずキールは振り向く。
 「な・・!?ロイド!?」
振り向いた先にあるロイドの姿に、キールは驚く。
「な、何でいるんだ!?」
「たまたま通りかかったら、斬り合いの音が聞こえたんだよ。喧嘩かと思って止めようとしたら・・・・・。キールッ!何てことしてんだよ!!」
「く・・・・!!エアス・・・!!」
マズイ事態に、とっさにキールは術を発動しようとする。
「ヤベッ!瞬迅剣っっ!!」
危険を察したロイドは、とっさに突進突きを繰り出す。
突きの衝撃で打ち上げられ、キールはそのまま気を失った。


 目を覚ましたキールの目に、最初に飛び込んで来たのは、ホッとしたようなロイドの表情だった。
「キール、目が覚めたのかよ?」
「何だ、ロイドじゃないか。どうしてこんなところにいるんだ?」
「覚えてねえのかよ?俺の瞬迅剣で・・・」
「あ!ロイド!?よくもやってくれたな!!」
吹っ飛ばされたことを思い出し、キールは怒りの表情になる。
 「わ、悪かったって!と、とっさに止めねえとって思ってさ・・・」
「だからって突き飛ばすことはないだろう!怪我でもしたらどうしてくれるんだ!?」
「ほ、本当にゴメンって!そ、そのことは謝るからよ・・・」
シュンとして謝るロイドの姿に、溜飲が下がったのか、キールは少し穏やかな表情になる。
 「ふん、そ、そこまで言うなら仕方ない。か、勘弁してやるさ」
「よかった~。ありがとな。まぁそれはともかく・・・・・」
ロイドは普段とは違った真剣な表情になる。
 「キール、まさかとは思うけどよ・・・クロードを襲っただろ?」
「そ・・それがどうだって言うんだ?」
キールは反抗的な態度でロイドに問い返す。
 「『どうだ』じゃねえだろう?クロードに謝りに行こうぜ。俺も一緒に行くからよ」
「い、嫌だ!何で僕がクロードなんかに頭を下げなくちゃいけないんだ!!」
ロイドの言葉に、キールはつい反抗的になる。
 「キール、悪いのはキールだろう?ちゃんと謝ろうぜ」
「嫌だって言ってるだろう!」
自分が悪いのはわかっているが、それでもキールはクロードに謝りに行くのを拒否する。
 「キール、本気でそんなこと言ってんのかよ?」
さすがのロイドも表情が険しくなる。
「だ、だったら何だって言うんだ!ぜ、絶対に謝りになんかいかないからな!!」
マズイと思いつつも、キールは意地を張ってしまう。
「本気なんだな・・。じゃあ、俺も許さないからな!」
ロイドはそう言うと、キールの手首を掴み、引き寄せる。
キールが気づいた時には、床が目の前に迫り、ロイドの膝に載せられていた。
 「な、何をするんだっ!?」
「決まってんだろ?お仕置きだって」
ロイドはそう言うと、キールのローブを捲り上げる。
「馬鹿ッ!やめろっ!痴漢っ!変態っ!セクハラで訴えてやるっ!!」
キールの抗議を無視して、ロイドは下着を下ろし、お尻をあらわにする。
 「キール、ちゃんと反省しろよな」
ロイドはそう言うと、キールのお尻目がけて手を振り下ろした。


 バシィーンッッ!!
「く・・・・!」
(馬鹿っ!声なんか出すんじゃないっ!恥ずかしいと思わないのか!?)
お尻を叩かれた衝撃で、声を漏らしかけた自身を叱咤し、キールは声を押し殺す。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
打撃音がなるたびに、声を出すまいと、表情を歪めながらキールは堪える。
パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「く・・!やめろ・・!やめ・・ないか・・!やめろ・・!やめないか・・!!」
お尻を叩かれる痛みと屈辱感に身を震わせながら、キールは抗議する。
だが、ロイドが聞き入れるわけもなく、平手打ちは振り下ろされ続ける。
 パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!パーンッ!
「く・・!ロイド・・!やめろって・・言ってるだろう!?聞こえないのか!?」
怒りを抑えかねている表情で振りむいたキールに、ロイドは答える。
「聞こえてるって」
「く・・!だ、だったらどうして・・!?」
「『どうして』じゃねえだろう?キールが悪いことしたから、怒られてんだろ?」
お尻を叩きながら、ロイドはお説教を始める。
 「う、うるさいなぁ!だ、だからって、何で尻叩きなんだ!?僕は子供じゃない!!」
自分が悪いのはわかっていても、素直に謝るのが癪で、またお尻を叩かれる屈辱に、キールはつい反抗してしまう。
 「キール、そういう態度はよくねえだろ?悪いことしたんだから『ごめんなさい』だろ?」
「うるさいって言ってるだろう!いい加減にしないと僕も怒るぞ!?」
「そーかよ。じゃあ、俺も怒ったからな」
ロイドはそう言うと、膝を組む。
おかげで、キールはお尻を突き上げた体勢になる。
その後、再びロイドの手が振り下ろされた。
 バッシィーンッ!
パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!
「くぅぅ!くそっ!やめろ・・やめないかっ!やめろ・・!」
今までよりも強烈な平手打ちに、キールはさらに苦しげな表情になる。
 パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!パンパンパンッ!
「やめろぉ・・!馬鹿っ!やめろぉぉ!やめろって言ってるだろうっ!馬鹿っ!やめないかーっ!」
その後、お尻を叩く音とキールの抗議の声が響き続けた。


 「くぅ・・は・・あぅ・・あぁぁ・・・」
キールは両肩を上下させながら、荒い息を吐く。
お尻は今や、サルのお尻のように赤く染め上がっていた。
「キール、ちゃんと『ごめんなさい』して、クロードにも謝るかよ?」
一旦お尻を叩く手を止めて、ロイドは尋ねる。
 「い・・嫌だ!ク、クロードなんかにあ、謝ったり・・なんか・・しない・・!!」
お尻の痛みに息が上がりつつも、キールはあくまでもそう言い張る。
「キール?強情もたいがいにしたらどうだよ?」
謝るのを拒否するキールに、さすがのロイドも苛立ちかける。
 「うるさい・・うるさいうるさいうるさいっ!!余計なお世話だって言ってるだろう!!いい加減にしないと本気で怒るからな!!」
ついに、キールは苛立ちを爆発させてしまう。
「そうか・・。それがお前の本音か・・・。あたあっっ!!」
「な、何を言ってるんだ?」
何だか雰囲気の変わったロイドに思わずキールは振り向く。
 (ええ!?)
キールはロイドの姿に驚く。
いつの間にか上着を破って半裸になった上、その胸には何故か北斗七星が輝いていた。
 「だ・・誰だお前!?ロイドじゃないな!?」
ロイドとは全く違った雰囲気に、キールは思わず尋ねる。
「俺の名は・・・ケンシロウ・・・」
「な、何しに来たんだ!?」
再びロイドにとりついたケンシロウに、キールは尋ねる。
 「こういうことだ・・・あたたたたたたたたーーーーーっっっっ!!!」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!
怪鳥音と共に、平手の嵐が降り注ぐ。
 「うわああああああああああ!!!!」
今までとは比べ物にならない平手打ちに、キールは絶叫する。
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~ッッッッッ!!!!
「ひぃぃぃ!痛ぁぁぁぁ!ひぃぃぃぃ!やめろぉぉぉ!うわぁぁぁ!!痛ぁぁぁいいいいい!!」
あまりの痛さに、キールはプライドをかなぐり捨てて悲鳴を上げる。
 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~ッッッッッ!!!!
「うわああああ!やめろっ!やめてぇぇぇ!ひぃぃぃぃ!謝る・・謝るからぁぁぁ・・・!!」
もはや耐えきれず、キールは涙目になりながら言う。
 「遅かったな。反省しない子供の泣き言は聞こえんな。泣いて反省しろ」
外道な悪党を相手にしているときの口調でケンシロウは宣告する。
「そんなぁぁぁ!!うわああああんっ!!いやだぁぁぁぁぁ!!」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!!
激しい平手打ちの音と共に、キールの悲鳴が響く。
その後、長い長い間、キールの悲鳴が響き続けた。


 「うっえ・・えぇぇん・・うぇぇぇぇええんんん・・・・・・・」
ボロボロと涙をこぼして、キールは泣いていた。
「反省したか?」
ロイドの身体を借りたまま、ケンシロウは尋ねる。
 「したぁ・・・。したからぁぁ・・・!ちゃ、ちゃんと・・クロードに謝る・・からぁぁぁぁ・・・・ごめ・・ごめん・・ごめんな・・さぁい・・・・」
許して欲しくてキールは泣きながら謝る。
「いいだろう。今回は許そう。だが・・・次は秘孔を突き、神経をむき出しにする。そして、触れただけで激痛が走る状態で仕置きをする。いいな?」
「ひぃぃぃぃぃ!!に、二度としませぇぇぇんんんん!!」
「わかった。ならば・・・今回は去ろう」
そういうと、ロイドの胸から北斗七星が消える。
「ふあ~?よく・・寝たぜぇぇ・・・・」
あくびをしながらロイドは意識を取り戻し、そう言った。


 「なぁ~。頼むから機嫌直してくれよ~~」
すっかりヘソを曲げてしまったキールに、ロイドは必死に頭を下げる。
「機嫌を直せだって?ふざけるな!?僕がどんな目にあったと思ってるんだ!?」
「し、仕方ねえだろう!?俺だってまさかまたケンシロウが・・・・」
「理由になるか!?尻叩きで本当に死ぬかと思ったんだからな!?」
「本当に悪かったって!何でもするから勘弁してくれよ!!」
拝み倒さんばかりにロイドは謝る。
 「そ、そこまで言うなら仕方ないな・・・。今回は見逃してやるさ。まずは責任取って、今日一日僕の傍にいないと承知しないからな!それと・・一か月は何でも僕の言う通りにしてもらうからな」
「わかったって。それで許してもらえるんなら、安いもんだぜ」
ため息をつきつつ、安堵するように言うロイドに、ようやくキールは溜飲が降りた表情を浮かべた。


 ―完―

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