ツナ、バンカラに叱られる(Jスターズより:剣桃太郎/ツナ)


(Jスターズビクトリーバーサスを題材にした、二次創作です。許容出来る方のみご覧下さい)


 「えーと・・こっちだったよね・・・」
沢田綱吉は、地図を確認しながら、呟く。
「ツナ、あまりマゴマゴするな。時間に遅れるのはマナー違反だぞ?」
「わかってるよ、でも、どんな人たちなんだろ?俺とチーム組む人達って?」
リボーンの注意にそう返しながら、不安げにツナは呟く。
今から行く場所で、チームを組む者たちと顔合わせをすることになっているのだ。
だが、どういう相手なのかわからないため、不安なのである。
 「今からそんな顔してても仕方ないぞ。約束の時間までに行くのが優先だぞ?」
「だからわかってるよー!あっ!あそこだっ!!」
ようやく待ち合わせの場所に気づき、ツナは走る。
 「どうやら、既に先客がいるようだな」
「あの人た・・・!?」
ツナも先客の姿に気づく。
だが、直後、ツナの表情が強ばる。
 いたのは二人の男。
いずれも、筋骨たくましい屈強かつ強そうな体格をしている。
一人は昔のツッパリのような、長い学ランを身にまとい、肩に日本刀を担いでいる。
もう一人は、胸に七つの傷がある男。
(な、何―っ!?す、凄く怖そうなんだけどー!?)
二人の見た目や雰囲気に、すっかりツナは圧倒されてしまい、言葉も出なくなってしまう。
 「遅いな・・。時間はとっくに過ぎてんぞ?」
剣桃太郎は腕時計を見ながら、呟く。
「おかしいな・・・」
剣の言葉に、ケンシロウも同意する。
最後の一人が、ここに来るはずなのだ。
 「ん?何だ、お前?何の用だ?」
不意に、剣はツナの姿に気づく。
「え?あ・・あの・・その・・!?」
ツナは答えようとするが、上手く言葉が出ない。
 「おい?何だ?言いたいことがあるなら、はっきり言えって。男だろ?」
「剣・・お前のその見た目と雰囲気のせいだろう?」
「おぃおぃ、ケンシロウ、お前だって似たようなモンだろう?」
ケンシロウの言葉に、剣はそう返す。
 「おぃ、ツナ、しっかりしろ。どうやら、俺達の仲間らしいぞ」
見かねたのだろう、リボーンが助け舟を出す。
「ん?お前が最後のメンバーか?」
「え・・?あ、は、はい・・。さ・・沢田綱吉・・ツ、ツナ・・です・・・」
「まぁ何だか俺やケンシロウの時代の連中に比べると、頼りなさそうだなぁ。まぁいいぜ。俺は剣桃太郎、よろしくな」
「俺の名は・・ケンシロウ・・」
「あ・・は・・はい・・」
(っていうか、大丈夫なのー!?ヒバリさんより、怖そうな人達なんだけどー!?)
剣とケンシロウの雰囲気に、ツナはそんなことを思わずにはいられなかった。


 それから数日後・・・。
「ゴムゴムの・・ジェットガトリングーーッッッ!!」
「うわああっっ!!」
ルフィの強烈なラッシュでツナは思い切り吹っ飛ばされる。
 「そりゃあっ!!火銃っっ!!」
ツナが受け身を取って立ったところへ、エースが指先から炎を発射して狙い撃つ。
その隙にルフィが素早く接近し、ツナへコンボを決めてゆく。
(マ・・マズイ・・!?)
ツナは焦燥に駆られる。
このままでは、KOされてしまう。
だが、集中攻撃で逃げるに逃げられない。
そのまま、倒れるかと思ったそのときだった。
 「あたっ!あたっ!あたあーっっ!!」
「うわっ!うげっ!」
気合いと共に、駆けつけたケンシロウが、ルフィに連続攻撃を決めたのだ。
「北斗神拳奥義ッ!天破活殺ッッ!!」
ケンシロウはさらに、闘気を飛ばして、ルフィを吹っ飛ばす。
 「やりやがったなっ!火・・・」
「させるかっ!!硬布拳砕功ッッ!!」
エースがケンシロウを撃とうとしたそのとき、サポート役の剣が、闘気を注入したハチマキでエースを斬りつけ、吹っ飛ばす。
 「あ・・ありがとう・・ケンシロウさん・・桃さん・・・」
「礼などいい。今は、目の前の敵だ」
「ツナ!気合い入れ直してかかれ!!」
礼を言いかけるツナに、ケンシロウと剣はそれぞれ、そう言う。
ツナは体勢を立て直すと、ケンシロウと共に、ルフィ達へと立ち向かっていった。


 また・・別の日・・・。
「もうやだーっ!英語なんてーっ!」
「甘えるんじゃねえ、英語もまともに出来なきゃ、ボンゴレのボスにはなれねえぞ」
英語の教科書相手に音を上げるツナに、リボーンがそう言う。
 「何だ、何騒いでんだ?」
そこへ、騒ぎを聞きつけたのか、剣が現れる。
「悪い、ツナに英語の授業をしてたんだ。コイツ、全然ダメなんでな」
「なるほど・・。よし!俺も協力しよう!」
「ええーっ!?」
ツナは思わず声を上げてしまう。
こんな見るからに昔のヤンキ―みたいな人に、教えられるのか?
出来ないと、怒鳴ったり殴ったりするのでは?
そんなツナの不安を尻目に、剣が教え始める。
 (え・・!?嘘・・凄く・・わかる・・!?)
ツナは自分でも驚く。
剣の教え方がとても上手いのだ。
 「ホレ、頭に入っただろ?」
「ほ・・本当だ・・」
ツナは教科書の英文の意味や発音がすっかり理解出来ている自分に、驚きを隠せない。
 「お前、ナカナカ上手いな」
リボーンも桃の教え方、英語を巧みに操る語学力に舌を巻く。
「まぁ男塾は不良の集まりなんでな。何せ、高校なのに九九とかやってんだぞ」
「そうなの!?」
剣の母校である男塾の学力に、ツナは衝撃を受ける。
「それだけに、仲間に教えるのとかも結構大変だがな。まぁ、こんなところで役に立つとはな」
「あ・・ありがとう・・桃さん・・」
「気にすんな。仲間だからな」
礼を言うツナに、剣はそう言うと、部屋を後にした。


 (誤解してたな・・・。俺・・・)
剣とケンシロウのことを思い返しながら、ツナは心の中で呟く。
見た目が怖そうなので、怖い人とばかり思っていたのだ。
だが、その裏には、人を思いやる優しさがあることに気づいていた。
ケンシロウも、剣も、仲間であるツナがピンチになれば、必ず駆けつける。
さらに、剣は、勉強が出来ないツナのために、リボーンと共に、勉強にも付き合ってくれている。
 (見た目だけで怖い人って決めつけちゃって・・いい人たちなのに・・・)
ツナは自分の振舞いを反省する。
「ツナ、どうした?そんな顔して?」
ツナの態度に気づいたのか、リボーンがそう尋ねる。
 「うん、何か・・ケンシロウさんや桃さんに・・世話になってばかりだなって・・」
「そうだな、もう少ししっかりしろだな」
「わ、わかってるよ!!も・・もう、遅いから寝るよっ!!」
バツが悪いのか、そんなことを言うと、ツナはベッドへ入っていった。


 「うう・・!しまった・・!」
ツナは足首をさすりたくなるのを、必死に堪える。
(俺の馬鹿!ベッドから転がり落ちて、捻挫しちゃうなんて!?)
ツナは自分のうかつさを罵りたくなる。
寝ぼけてベッドから落ちてしまい、その際に足を怪我してしまったのだ。
 (マズイ・・!今日は俺が戦う番なのに・・!?)
ツナは焦燥感に駆られる。
今日は自分がメインの闘士として、戦うことになっている。
だが、この足では、満足に戦うことは出来ない。
 (代わってもらうしか・・!いや、そんなこと出来ない!?)
自分の不注意で、他のメンバーに迷惑をかけたくは無い。
(幸い・・三人とも買い物で出かけてるし・・。何とか誤魔化せるかも・・!!)
ツナは以前に、リボーンから習った応急手当の仕方を必死に思いだしながら、足の手当てに取りかかった。
 「おぃ、大丈夫なのか?」
「え?な、何が?」
剣の問いに、ツナは思わず聞き返す。
 「どこか調子でも悪いのか?」
「な・・何でも無いよっ!!ぜ、全然大丈夫だよ!!」
ツナはわざと飛び跳ねたりしながら、アピールしてみせる。
本当は、歩くのも辛いが、迷惑をかけたくないため、必死に誤魔化す。
 「ならいいが・・・。っと、来やがったな!!」
納得していないながらも、対戦相手の姿に、剣はすぐ意識を切り替える。
ツナも死ぬ気モードになり、戦闘準備を整える。
直後、ツナと剣は敵めがけて、斬り込んでいった。


 (俺の・・馬鹿・・!?)
一人部屋に籠ったまま、ツナは沈んでいた。
(結局・・足引っ張って負けちゃうなんて・・!!何やってるんだよ!?)
試合を振り返り、ツナは自分を責める。
足を怪我したことが災いし、集中して敵に狙われ、ツナがKOを取られて、負けてしまったのだ。
申し訳なくて、仲間に顔向け出来なくて、たまらない。
ツナはだんだん、暗い気持ちに支配されてゆく。
やがて、暗い感情で満たされたツナは、そのままフラフラと、部屋を後にした。
 「ん・・?」
素振りをしていた剣は、ツナの姿に声をかけようとするが、何だか様子がおかしいことに気づく。
思わず、そのまま追いかけると、ツナはどんどん、街の方へと出てゆく。
やがて、橋までやって来ると、欄干にもたれかかり、ジッと川を見つめている。
 (おい・・!まさか・・!?)
嫌な予感がした直後、ツナは川へ飛び込んでしまう。
(やりやがった!!)
とっさに、剣もツナを追って、川へと飛び込み、引き上げる。
(クソ・・!?息してねえぞ!!)
そのことに気づくと、剣は必死に人工呼吸を始めた。


 「あれ・・?」
「気がついたか?」
目を覚ましたツナの視界に、最初に飛び込んで来たのは、安堵したような剣の顔だった。
 「俺・・確か・・・川に・・・」
「そうだ。飛び込んだ。だから、俺も飛び込んで、引き上げた」
「そ・・そうだったんだ・・。ごめんなさい・・・」
「全くだ・・。こんバカッッ!!」
剣に思い切り怒鳴られ、ツナは縮み上がる。
 「ご・・ごめんなさい・・!!ってうわあっ!?」
突然、ツナは剣の膝に引き倒される。
直後、下着ごとズボンを降ろされ、お尻を出されてしまう。
 「うわあっ!?な、何するのっ!?」
「決まってんだろ!仕置きだ!覚悟しろよ!!」
そう言うと、剣は手を振りかぶった。


 バッシィーンッ!!
「ひいいっ!!」
激しい音と共に、ツナのお尻に衝撃が走る。
 バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!
「うわあああっ!痛いっ!痛いよおおっ!!」
骨まで響きそうな打撃に、ツナは悲鳴を上げる。
 バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!
「うわあんっ!剣さんっ!やめてぇっ!痛いっ!うあああんっ!痛あいっ!」
「馬鹿野郎っ!仕置きだってんだろうが!馬鹿な真似しやがって!!」
泣き叫ぶツナに、剣は叱りながら、容赦ない平手打ちを落としてゆく。
 バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!
「ぐす・・!だって・・俺のせいで・・負け・・ちゃっ・・うわあっ!!」
「それがどうしたってんだ!?負けたなら、修行をすればいいだろが!!それだけの話だ!!ウジウジしやがって!!」
ツナのお尻を叩きながら、剣はお説教を続ける。
 バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!バッシィーンッ!
「うう・・!でも・・・うわあんっ!!」
「いつまでもウジウジしてんな!俺らに悪いと思うなら、修行でもしろ!?どうしても死にたいのか?だったら・・このままケツ叩き続けて、死なせてやってもいいんだぞ?」
「そ・・そんなの、ヤダーーーッッ!!」
想像したのだろう、ツナはこの苦しみがずっと続く恐怖に身を震わせる。
 「おい、もう死のうなんて気は失せたか?」
剣はお尻を出したままのツナを抱き起こすと、抱きしめる。
「も、もうないよっ!こ、こんな苦しい死に方なんて、い、嫌だよ!?」
「飛び込み自殺だって苦しいぞ?おぼれ死ぬんだからな。全く・・ヒヤヒヤ・・させやがって・・・・」
「ごめんなさい・・。心配・・かけたね・・・」
安堵したように言う剣に、ツナは謝る。
「わかりゃあいい。ちょっと待ってろ」
剣はツナを一旦、ベッドにうつぶせに寝かせる。
その後、救急箱を取って来た。
 「う・・!剣さん・・!い・・痛いぃぃ・・!?」
「これくらい我慢しろ。お前さんも男だろ」
そう言いながら、剣は薬を塗っていく。
 「うう・・・!まさか・・お尻・・叩かれるなんて・・」
ツナは羞恥で顔を赤くする。
「コレに懲りたら、負けたからって馬鹿なこと考えんなよ」
「わ・・わかってるよ!も、もう・・しないよっ!!」
羞恥で顔を赤くしたまま、ツナは答える。
「ならいい。そのまま、休みな」
そう言うと、剣は部屋を後にした。


 「ツナが戻って来たそうだな?」
部屋を出た剣に、ケンシロウが尋ねる。
「ああ、負けたのを気にして、川に飛び込んだ。別に命に別条は無い」
「そうか・・・」
剣の言葉に、ケンシロウはホッとする。
 「全く・・・。世話が焼けるな・・。おかげで・・放っておけないぜ・・・」
「そうだな・・・」
剣とケンシロウは、そんなことを言い合う。
 「どこへ行く?」
「狩りだ。傷の回復に効果のある獣がいるらしい・・・」
「偶然だな。俺も、そう思ったところだ」
そう言うと、二人して、ツナのための、狩りへと今度は出かけていった。


 ―完―

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