女悪魔ルクレティア・バルツィーニ1



 カタカタ・・カタカタカタ・・・。
ティティヴィルスは震えていた。
風邪ではない。
恐怖で戦々恐々としていたのだ。
彼は只でさえ小柄な身体を丸めるようにして畏まっていたため、余計に小さく見えた。
彼はひれ伏し、目を伏せつつもチラリと目を主人の方へ向けた。
目の前にある豪奢な机の後ろに彼のご主人様が座っているのだ。
 ご主人様は20代くらいの若くて美しい女性。
といっても人ではない。
悪魔、正確にいえば女悪魔である。
 その女悪魔は背はすらりと高く、腰まで届く長髪は炎のように見事な色合いの赤色をしている。
バッファローのそれに似た黒くつやのある二本の角が頭に生えている。
この世のものとは思えぬ美しい顔立ちだが、どこか冷たさを感じさせるものがあった。
長い革の黒コートを羽織り、コートの下からはセクシーモデル張りのグラマラスで引き締まった女豹を思わせるしなやかな身体が見え隠れしている。
その素晴らしい身体を自慢するかのように、若い女性向けの水着のような、露出度の高い黒革のブラとパンツをつけている。
首につけている黒革製の首輪と両脚を覆う同じ黒革製のオーバーニーハイヒールが、どこか官能的な雰囲気を強めていた。
そして、悪魔であることを示す見事な黒いコウモリの翼と逆トゲのついた黒い尻尾が生えていた。
彼女の名はルクレティア・バルツィーニ。
悪魔族の名門であるバルツィーニ家の娘、正確に言えば先代当主の娘で現当主の妹に当たった。

 「で・・どういうわけかしら?」
ルクレティアは冷たい声で話し、目の前にいる哀れな下級悪魔たちを見やる。
いかにも人間が想像する悪魔といった醜く、また下っ端臭が漂う貧弱な容貌だ。
「お前達は一人につき10袋分の言葉を集めることになっているわね?」
「は・・はい・・その通りでございます」
ティティヴィルスたちは言葉を集める仕事をする悪魔だった。
ここでいう言葉とは聖職者から出る祈りや聖歌の言葉、あるいは怠慢の言葉だ。
彼らは教会や修道院に入り込み、神父や修道士が聖書などの霊的な書物を読んだり、聖歌を歌ったりという勤行を行う際に生じる怠慢・失敗・言葉の切れ端・言葉などを袋に集めるのが仕事なのだ。
というのも、神父や修道士といった聖職者の中には不埒な者がときどきおり、そういった者たちは祈りを唱えたり書物を朗読したりする際に、わざと早口で読んだり、言葉を抜かして読んだりといった手抜き行為をするものがいるのである。
また、世俗の人間のように勤行中に無駄話や与太話をしてさぼったりしていると、それらの言葉を集めたりもする。
彼らの活動はそれなりに古いものであるらしく、中世の修道院の記録にはだらしのない修道士たちがそのような手抜き・サボリ行為をした際にティティヴィルスたちがせっせと言葉を集める様子が目撃されたという話が残されている。
 「それなのに最近のお前達は規定の半分も集めていないわね。怠慢もたいがいにしなさい」
厳しい声で彼女は言う。
「ご・・ご主人様・・恐れながら申し上げます。私達が担当する、ダンジュー修道院では一人の若い修道士を除くと真面目な者が多いのでございます。その一人を除くとたいがいの者がきっちりと勤行に励んでおりまして、言葉が集めにくいのでございます。なにとぞ、なにとぞご考慮の程を!」
彼らは平身低頭し、必死に慈悲を請う。
だが、女主人は冷たい視線を彼らに向ける。
 不意に彼女は手を先頭のティティヴィルスに向けて伸ばした。
彼女が人間には発音できない言葉で何かを唱えると、手のひらから剣がミサイルのように飛び出した。
「キャ――――――――ッッッ!!!」
先頭のティティヴィルスは飛んできた剣で串刺しにされてしまう。
剣が刺さったかと思うと真っ青な炎を発し、あっという間に下っ端悪魔は灰になってしまった。
残る二人は同僚の悲惨な有様に顔色を変える。
「いいこと?私は言い訳や泣き言は絶対に許さないわよ?こうなりたくなければきちんと規定の数量の言葉を集めて来なさい!!」
「はっ!はいいっ!」
「わかったら仕事に戻りなさい!ほらっ!愚図愚図しない!」
世にも恐ろしいハッパを駆けられ、二人の悪魔は尻に帆をかけるように部屋から退散した。

 「全く・・・目が届かないとすぐにサボるんだから・・」
ルクレティアは苦々しげな表情でつぶやく。
最近、家来たちの働きがどうも悪いので不機嫌だったのだ。
彼女はむっつりとした表情を浮かべると、机上の書類を見る。
書類は彼女がヨーロッパ各地に持っている領地からの管理者たちからのもの。
獲得した魂の数やら、領内の様々な種族からの貢納物、或いは裁きについてなど、様々な事柄についての決裁を求めるものだ。
 彼女が決裁をしていると不意に執務室の扉が開き、老いた悪魔が入ってきた。
この屋敷で執事として働いている老悪魔だった。
「どうしたのよ?」
只でさえ部下の仕事の状況で不機嫌なのに大量の書類を決裁しなければならないせいか、ルクレティアの表情はどこか剣呑なものがあった。
思わず執事も一旦は引きそうになってしまう。
「お・・お客様で・・ございます・・お嬢様・・・」
「客?誰よこんな忙しいときに?」
「ご当主様でございます」
途端にルクレティアの表情が変わった。
「何ですって!早く通しなさい!何をしているの!ボヤボヤするんじゃないの!石に変えられたいの!?」

 主人の剣幕に追い立てられた老執事が出て行ったかと思うと、数分後に一人の男を伴って執事が戻ってきた。
 執事と共にいるのはルクレティアより3,4歳年上に見える容貌の男。
ルクレティアに劣らず見事な燃えるような赤髪で、彼女に劣らず、だが男らしいワイルドさを加えた端正な面立ちをしている。
一流スポーツ選手さながらの均整の取れたすらりとした身体には仕立てのよいスーツを着ており、それだけ見ると若手の実業家のように見える。
だが、背中に生えた見事なコウモリの両翼が悪魔であることを示していた。
「久しぶりね、兄さん」
ルクレティアは現れた男に笑みを浮かべる。
男の名はチェーザレ・バルツィーニ。
現当主でルクレティアの兄に当たる人物だった。
「久しぶりだね、ルクレティア」
「そうね・・・。ってミラノ、何でいるの?さっさと出て行きなさい」
ルクレティアは執事の方に厳しい視線を向ける。
執事はそれを見るとすぐにも退散した。
「全く気が利かないんだから・・・」
ルクレティアはため息をつく。
だが、次の瞬間彼女は思いも寄らぬことをやらかした。

 「兄さ~~~~~~ん!」
いきなりそう叫んだかと思うや、ルクレティアは猛烈な勢いで兄の懐に飛び込んだのだ。
彼女は兄をしっかりと抱きしめるとその胸に顔を埋める。
「こらこら、落ち着きなさい」
妹に力強く抱きしめられ、小さい子供のように甘えかけられたせいか、思わずチェーザレは苦笑する。
「だあってぇ、兄さんに会えて嬉しいのよぉ」
ルクレティアは甘えるような目つきで兄を見上げる。
「全く・・・お前の家来が見たらびっくりするだろうね」
「見せる気なんてないくせにぃ。私が実はすごいブラコンで甘えん坊なんだって皆に教えるつもりなの?」
「これは一本取られたね。私だってお前の可愛い姿を独り占めにしたいからね」
「うふ。だから兄さんってだーい好き。ねぇ、兄さん。キスしてぇ」
可愛らしいしぐさでルクレティアは兄にキスをねだる。
そこにはもはや家来の前で見せていた冷酷で恐ろしい女主人の顔はどこにもなかった。
兄に子供のように甘えまくる妹の顔がそこにあった。
 チェーザレは苦笑しながらも可愛くて仕方がないといった様子で妹の頬にキスをしてやる。
ルクレティアはそれが嬉しいのか、さらに兄を抱きしめ、胸に頬ずりをした。

 「こらこら・・苦しいって・・」
「あっ・・ごめんなさい・・。ねぇ兄さん。それよりどうしたの?いつも私の屋敷に来てくれるときには知らせを寄こしてくれるのに?」
思わずルクレティアは尋ねる。
兄がこの屋敷に自分を訪ねてくるときには必ず知らせを寄こしてからだということを知っているからだ。
「実は尋ねたいことがあって来たんだよ」
「尋ねたいこと?」
ルクレティアは怪訝な表情を浮かべる。
何を聞かれるのか見当がつかなかったからだ。
「一ヶ月前にダンスパーティを本家で開いたのは覚えてるね?」
「ええ」
悪魔の世界というのも人間の世界と似たようなもの。
富裕な名門では、名門同士の社交や事業上での成功を祝うなどの理由で大規模なパーティをやることがある。
一ヶ月前のパーティも本家屋敷の改築終了を祝って、ダンスパーティを行ったのである。
「で、それがどうかしたの?」
「そのときスフォルツァ家のお嬢さんが階段から落ちて怪我したのは覚えているな?」
スフォルツァ家とはバルツィーニ同様、悪魔族の名門一族だ。
賓客として、他の悪魔名家ともども招かれていた。
その一族の娘の一人が階段で転がり落ちるという事故があったのである。
幸い、打撲くらいで済んだのでその場ではそれで済んだのだ。
「そういえば・・そんなことがあったわね・・・」
彼女は思い出したかのように言う。
だが、どことなく表情がぎこちなかった。
「でも、どうして今さらそんなことを話すの?」
「あの後、気になって家来に綿密に調べさせたんだよ。そうしたら階段に魔法をかけた跡があったんだよ。そんなにひどくない、でも思い切り痛い怪我を負うようにね」
それだけ言うとチラリとチェーザレはルクレティアの方を見やる。
全てを見通すような視線に思わずルクレティアは背筋を震わせる。
同時に様子が変わりだした。
落ち着きがなくなってソワソワし始めたのである。
 「そ・・それがどうかしたの?」
彼女は平静を装って尋ねる。
しかし、その心臓は極度の緊張に高鳴り、脂汗が額から噴き出していた。
何かを隠しているのは明らかだった。
「気になったから・・自分で調べてみたんだよ。階段にかけられた罠の魔法を発動させる魔法陣から、お前の魔力が感じ取れたんだよ。ルクレティア、お前がやったんだね」
兄の言葉に女悪魔は表情が凍りついた。
何とか弁解しようとするが、舌がうまく動かない。
 「どうしてそんなことをしたんだ?何か理由があるのかい?」
子供に尋ねるような口調でチェーザレは尋ねた。
しばらくの間はルクレティアは黙ったままだった。
だが、ぼそりとつぶやくように口を開いた。
「悔しかったのよ・・・」
「どういうことだい?」
チェーザレは話を促す。
「あの女、馴れ馴れしく兄さんに話しかけて・・まとわりついて!しかも、挙句の果てには兄さんとダンスまでしたじゃないの!それが凄い悔しくて嫌だったのよ!」
(やっぱり・・焼きもちだったのか)
妹の自白にチェーザレはため息をついた。
ブラコンで甘えん坊なせいか、ルクレティアは焼きもち焼きなところが多分に強かった。
実際、子供だったときからよく兄に女の子が近づくと色々とやらかしたり企んだりしたものだ。
大人になればだんだんそういうのは無くなってゆくだろうと思っていたが、あにはからんや、まさかこの年になってまでこんな真似をやらかすとは思ってはいなかった。

 「ルクレティア・・・」
不意にチェーザレは妹に呼びかける。
声を聞いて女悪魔はビクリとした。
声色から何か危険を感じ取ったのだ。
「な・・何・・兄さん・・・」
「自分が何をしでかしたのか、わかっているね?」
ルクレティアはゴクリと唾を飲み込み、どっと脂汗を流す。
兄の能面のような無表情な顔に目は釘付けになっていた。
 「も・・もしかして・・お・・怒ってる・・」
「当たり前じゃないか・・・。覚悟はいいね?」
チェーザレは一歩足を踏み出した。
「い・・嫌あっ!来ないでえっ!」
ルクレティアは背を向けると窓に向かって走り出す。
窓から外へ飛んで逃げようというわけだ。
チェーザレは親指をパチンと鳴らす。
すると女悪魔の足元に魔法陣が現れた。
魔法陣が光ると同時に、陣からミイラのような連中が這い出す。
不気味な亡者達はルクレティアにしがみつき、彼女を捕らえてしまった。
召喚された亡者達は嫌がるルクレティアを主人に引き渡す。
チェーザレが妹を受け取ると亡者達は姿を消した。
 「やあああ~~~。兄さん離してぇぇぇ~~~~」
駄々っ子のように手足をばたつかせて逃れようとするルクレティアを押さえつけると、チェーザレは彼女を自分の膝に乗せてしまう。
膝の上に乗せると、上着代わりに妹が着ている長い黒革のコートを捲り上げた。
あっという間に、女らしい丸みを帯びた綺麗なお尻が姿を現す。
元々ボンテージのような衣服だからか、いわゆるTバックで、脱がさなくてもお尻が露になっていた。
 必死に抵抗する妹の腰を片手で押さえつけるとチェーザレは右手にハァ~と息を吹きかける。
一呼吸置いて、彼は手を振り下ろした。

 シュッ!
バッシィィィィィンンン!
「きゃああ!」
空を切る音と共に平手が振り落とされ、女悪魔のお尻に叩きつけられる。
衝撃で思わず、ルクレティアは悲鳴を上げた。
(い・・いったあ・・・い・・・)
彼女の雪のように白く美しい肌には真っ赤な手形がついている。
手形からお尻全体にジンワリとした痛みが放射状に広がっていった。
バシィンン!パアアンン!ピシャアンン!
「痛いっ!やあっ!兄さんやめてぇ!」
お尻を襲う痛みに思わずルクレティアは叫んだ。
相手が兄とはいえ、悪魔族でも屈指の名門の自分が、まるで小さな子供のように膝の上に載せられてお尻を叩かれている。
考えただけでも恥ずかしい。
実際、ルクレティアの顔色は恥ずかしさでゆでだこのように真っ赤になっていた。
 「何を言っているんだ。悪いのはお前だろう?」
冷ややかな声でチェーザレは妹に答えた。
「だ・・だからって・・こんなのってないじゃないの!子供じゃあるまいし!」
いくら自分に非があるといっても、さすがに恥ずかしいから抗議せずにはいられなかった。
「それなら聞くが、焼きもちやいて相手が怪我するように仕向けるなんていい年をした大人のすることかな?」
「う・・・」
さすがに言葉に詰まってしまう。
あまりにも子供じみた行為なのはわかっていたからだ。
しかし、やらずにはいられなかったのである。
「全く・・やっていいことと悪いことの区別がつかないなら子供と同じだろう?それなら子供のお仕置きで十分だよ」
パアアンン!
チェーザレはそういうと身体に教え込むかのように思い切り力をこめて叩く。
思わずルクレティアは身体を仰け反らせそうになった。
「今日は本気で怒っているよ。覚悟しなさい」

 バアシィィィ!バアアン!ビタアアアンン!
「きゃあ!ひいん!痛あいっ!」
パアアン!ピシャアン!パアシィーン!
「全く・・・ダンスをしたり言い寄ったりしたくらいで・・・」
「だ・・だって・・あの女・・・」
「言い訳しない!」
パアアアン!パシィィ!
「ひゃん!痛い!きゃあ!」
「自分勝手な気持ちになって・・・」
バアアン!バシィィィ!バアアアンン!
「ごめんなさいっ!痛あいっ!ごめんなさいっ!」
バアアアン!バッチィィィンン!ビッタアアアンン!
「挙句の果てに・・他人が怪我するように仕組むなんて・・・」
バアアアン!ビタアアアンン!パアチィンン!
「きゃあ!痛いっ!兄さんもう無理よっ!」
ルクレティアは悲鳴を上げる。
彼女のお尻は既に真っ赤に染まり、倍近くに腫れ上がっている。
「本当に・・・悪い子だ!」
バアアアンン!バシィィィン!ビッタアアアンン!
「やあああっ!もうやあっ!もう終わり~~~」
ルクレティアは泣きながら言うと兄の膝から這い出そうとする。
「こらっ!勝手に終わりにするんじゃない!」
「やぁ・・・だってぇ・・痛ぁいんだもぉん。もう、終わりにしてよぉぉ・・・」
「だったら言うことがあるだろう?」
お尻を叩きながらチェーザレは妹に言う。
「え?い・・言うことって・・」
「こういうときは『ごめんなさい』だろう?」
チェーザレは助け舟を出してやる。
だが、ルクレティアは口を閉ざした。
(た・・・確かに私が悪いけど・・で・・でもお尻叩かれて・・『ごめんなさい』なんて・は、恥ずかしい。絶対に恥ずかしすぎるわよ!)
苦痛から逃れたい気持ちとプライドが女悪魔の胸中で激しく交差し、切り結ぶ。
だが、ついには耐え切れなくなったのだろう、彼女は口を開いた。
「ごめ・・・ん・・なさ・・い・・・」
「小さくて聞えないよ?ちゃんと言いなさい」
「焼きもちやいて・・ごめんなさいっ!」
パアアアン!バシィィィ!
「それから?」
バッチィィンン!ビッタアアアアアアン!
「自分勝手な気持ちで人に迷惑かけて・・ごめんなさいっ!」
「よく言えたね。いい子だ」
そういうと、チェーザレは手を止めた。

 「少しは反省したかい・・・」
膝の上でお尻を引き出しにしたままの妹に向かって優しく語りかけるとチェーザレは頭を撫でてやる。
「したわょ・・ぐすっ・・お尻痛ぁい・・・」
ルクレティアはプライドも何もかもかなぐり捨てて泣いていた。
チェーザレはルクレティアを抱き上げると、膝の上に座らせて抱きしめる。
同時に額にキスしてやった。
 「兄さん・・」
「ほらほら、何て顔をしてるんだ。可愛い顔が台無しじゃないか」
チェーザレは妹に微笑んで見せると両頬をつまんでからかう素振りを見せる。
「もう、兄さんが泣かしたんじゃないの!」
ルクレティアは拗ねたような表情を見せる。
だが、すっかり泣き止んでいた。
「ごめんよ。お尻痛かっただろう?でも、兄さんだってお前が嫌いで怒ったんじゃないからな?わかってくれるかい?」
「うん。私こそ自分勝手なことしてごめんね、兄さん」
「わかってくれればいいんだよ」
そういうと、チェーザレは妹の頭を優しく撫でてやる。
ルクレティアは兄の胸に頭を埋めた。
「ねえ兄さん・・」
「何だい?」
「しばらくこうしてていい?」
「ああ」
しばらくするとルクレティアはそのまま寝入る。
悪魔とは思えない安らかで無邪気な寝顔に、チェーザレは愛しさの籠った目を向ける。
「全く・・・身体は大人なくせに・・甘ったれで子供なんだからな」
苦笑しつつも、チェーザレは寝入っている妹を抱きしめてやった。

 ―完―
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genre : 小説・文学

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No title

わぁぁ 読みやすいぃ…って、ヤバイ!ルクって、こういうイメージだったっけ!? 角とか髪の色も全然違う!?
………(土下座中)。
すみませんでした…。絵にする前に読み返してみるべきでした。

レス

 いえいえ。お気になさらずに。体育座りさんのイメージでご自由に描いていただいて結構ですよ~。体育座りさんのも女王っていう感じでイイかなぁと思いながら拝見させていただきましたのでご安心下さい。
プロフィール

山田主水

Author:山田主水
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