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青き狼たち5(BL・バイオレンス)



(BL・バイオレンスありです。許容できる方のみご覧下さい)


 カイがいつものように、道場内の雑巾がけをしていたときだった。
「お出かけですか、カンチョウ?」
カイは近藤に、怪訝そうに尋ねる。
今日は外出の予定は無かったはずだからだ。
 「うむ、実は急に出なくてはいけない羽目になってな」
「そうですか、俺もお伴します」
「いや、今日は俺だけでいい」
「ですが・・・」
近藤の言葉に、カイは困惑する。
師の手には刀と木刀が提げられている。
近藤の武道家・エージェントとしての腕前を必要とする要件なのは明らかだった。
である以上、弟子そして部下として、残るというわけにはいかない。
 「気持ちはありがたいが、今日は内密の用件でな。俺以外の者は来ないでもらいたい、とのことなのだ」
「そうですか・・。お気をつけて」
「ああ、留守を頼むぞ」
近藤はそういうと、待っていた車に乗り込み、道場を後にした。


 数時間後・・・。
殺人犯や暴力団関係者など、危険な囚人が数多く収容されている某刑務所。
その周囲には警察車両が何台も連なって停車しており、完全武装した警官隊が、いつでも突入できる体勢を整えている。
何とも物々しい雰囲気があたりを覆っている中、新たな車が停まり、中から近藤が降りてくる。
近藤は現場を指揮している警官たちとしばらく話をする。
その後、持ってきた刀を腰に差し、木刀を手にすると、刑務所の中へと足を踏み入れた。


 「は・・・はぼわっ!?」
「ぶべらっ!」
「あべしいいっ!!」
「たわらばっ!!」
奇妙な悲鳴と共に、囚人たちが床へ崩れ落ちる。
囚人たちは鋸やハンマーなどの作業道具、或いはテーブルや椅子の足などを手にしていた。
 「くそっ!相手はたった一人だ!やれ!押しつぶせぇぇぇ!!」
先に倒された仲間たち同様、作業道具やテーブルの脚などを武器代わりに持った囚人たちが、近藤めがけて、どっと襲いかかる。
その数、数十名。
まさに、人の波といわんばかりのものだった。
 だが、近藤は逃げない。
それどころか、両腕を大きく広げ、受け止める体勢を取る。
今にも囚人の一団が近藤を押しつぶすかと思われた瞬間、囚人側の動きが止まる。
 「!!??」
囚人たちは目を疑う。
たった一人に、数十人もの突撃が、止められてしまったのだから。
「むううんっっ!!」
気合と共に、近藤は囚人たちを押す。
 「うわああっっ!!」
衝撃で囚人たちはドミノのように、倒れ或いは体勢を崩す。
そこへ、近藤が木刀を振るって斬り込む。
木刀が意志を持ったかのように、縦横無尽に動き、囚人たちを打ち倒してゆく。
囚人たちは、あるものは立ち向かおうとし、また別の者は逃げ出そうとする。
その混乱に、ぶつかり合い、或いは武器を仲間にぶつけてしまい、さらに混乱がひどくなる。
ようやく静かになったころには、囚人たちは皆床にのびるか、逃げ出してしまっていた。
 疲れも見せず、近藤はさらに奥へと進んでゆく。
やがて、何やら奇妙な臭いが漂ってくる。
「これは・・・!?」
目の前に広がる光景に、近藤は顔をしかめる。
作業場らしき、広い空間内には、あちらこちらに囚人が倒れている。
囚人たちはいずれも全裸、もしくは下半身裸、というあられもない姿。
股間はベタベタと汚れており、まるでミイラのように痩せ、肌の色も気味悪く変色してしまっている。
 「ハアッ!アアッ!!アアあンッッ!!」
不意に、妖しい声が室内に響く。
声のした方を振り向くや、近藤の表情は、さらなる嫌悪感で覆われる。
「イッイ・・!もっと・・!突き上げ・・!」
「はっ!はっ!はっ!はああっ!!」
刺青が背中全体に入った、ヤクザらしい囚人の腹の上に、新緑を思わせる緑色の髪を持つ、雪のように白い肌の美青年が跨っている。
美青年の最奥部はヤクザの肉杭を銜え込み、これでもかと吸い上げる。
 「ああっ!もう・・我慢・・出来な・・!!」
ついに美青年が絶頂に達し、青年自身から欲望を吐き出す。
直後、全精力を吸い尽くされたヤクザが、うめき声と共に、息絶えた。
 「何だーっ!もう死んじゃったのかー!ちぇっ!もっと根性あるかと思ったのに~!つまらないな~!」
美青年は詰まらなそうに、こと切れたヤクザを蹴飛ばす。
 「って・・・フフフ、お客さんの到着だねぇ。お待たせ~」
全裸、しかも下半身が汚れた姿のまま、美青年は近藤の方を振り向き、話しかける。
「待ってなどいない・・。何のつもりだ?源・シャナ・クーロ?」
近藤は不快感や嫌悪感を堪えながら、美青年ことクーロに呼びかける。
 「何のつもりだって?決まってるじゃないか、アンタをここへ呼び出すためさ」
ビキニパンツと左右にスリットが入った腰布を身に着け、どこから手に入れたのか、日本刀を手にして、クーロは笑みを浮かべて言う。
「そのために・・こんな騒ぎを引き起こした、というのか?」
「そうさ・・!砂漠の国でアンタに無様に尻を叩かれ・・、そしてアンタの仲間にここへぶち込まれた・・!その屈辱・・・!忘れたことは・・無かった・・!!」
クーロは怒りに顔を歪める。
 「そのために・・囚人を扇動し、騒ぎを起こさせたと?」
「その通り。看守や警官風情に僕を止められるわけが無い・・・。警察に泣きつかれて、アンタが出てくる・・思った通りさ・・!ハハハハハ!!」
作戦が図に当たり、クーロは哄笑する。
 「そのために・・こんなことをしたか・・!?」
「どうせ囚人じゃないか。死んだって迷惑はかからないし、国にとってもそれだけ使う税金が減るんだ。むしろ、国に礼を言ってもらいたいくらいだよ」
近藤の怒りをワザと煽るつもりなのか、クーロは悪びれもせず、そんなことを言い放つ。
 「いいだろう・・!貴様のその根性・・!叩き直してやる!来い・・!!」
クーロの態度に、嫌悪感よりも怒りが勝り、近藤は木刀ではなく、刀を抜き放つ。
「ウフフフ、いいねぇ!存分に・・楽しもうじゃない!!」
刀を抜いた近藤に、クーロは笑みを浮かべ、舌なめずりしながら、刀を構える。
 互いに刀を構え、二人はジッと睨みあう。
先に動いたのはクーロ。
床を蹴ったかと思うや、目の前まで接近する。
 ガキインッッ!!
硬い音と共に、刀と刀がぶつかる。
いわゆる鍔迫り合いの状況に、互いに相手を押し合う。
刃がギチギチと音を立て、互いに位置を入れ替えながら押し合う。
だが、だんだんに近藤の方が押してゆき、クーロは後退し始める。
 「くっ!」
クーロは再び床を蹴って飛び上がる。
飛び上がりながら、刀を横にして回転し、斬りかかる。
「甘いっ!」
近藤はクーロの剣を受けたかと思うと、ぐるりと剣を回転させる。
それに伴って、クーロは空中で振り回される。
 「そうはいかないさっ!」
クーロはそう言うと、体勢を建て直し、同時に近藤の顔面目がけて蹴りを繰り出す。
とっさに近藤は片手で受ける。
クーロは同時にもう片方の足で、近藤の刀を横殴りに蹴る。
パキンッ!という音と共に、刀が中途から折れてしまう。
 「ならばっっ!!」
近藤は折れた刀を振り上げ、クーロの刀目がけて叩きつける。
思いきり叩きつけた衝撃で、クーロの刀もボッキリとへし折れ、使えなくなる。
互いに、折れた刀を捨てると、素手で構えて、ジッと睨みあう。
 芋虫がゆっくりと這うように、二人は1センチ、また1センチと接近する。
だが、痺れを切らしたのか、クーロは思いきり床を蹴って、一気に接近してきた。
「ハッ!ハッハッハッ!」
クーロはパンチの連打で近藤を攻める。
近藤は鍛え上げられた腕で受け止め、或いは攻撃を受け流す。
腕で受けながらも、足の方でクーロを攻め返す。
しかし、クーロも負けずに、手で攻めながら、足を巧みに動かして近藤の足技を防御する。
そんな膠着状態が続いていたが、不意に近藤に僅かに隙が生まれる。
 (今だっ!!)
クーロはサッカーボールを蹴り上げるかのような、強烈な蹴りを繰り出す。
頭上高く吹っ飛ばし、空中攻撃へ持っていく算段だった。
だが、蹴りは近藤に受け止められてしまう。
(罠・・・!?)
クーロは一瞬、ハッとする。
隙を見せて攻撃を誘い、反撃技へ持っていくつもりだったのだ。
近藤の手がクーロの身体を捕まえたかと思うや、手足に電撃のような痛みが走る。
いわゆるツボを押さえられたのだ。
「ぐ・・!?うう・・・!?」
激痛に四肢はヘニャヘニャとなってしまい、クーロは床にうつ伏せに倒れてしまう。
 「クソ・・・!僕の・・負けだ・・!!」
苦痛に顔を歪め、不本意極まりない表情ながらも、クーロは敗北を認める。
「クソォ・・!これで・・二度目だ!つくづく・・思い知ったよ・・!アンタの・・強さに!?悔しい・・!悔しい・・!でも・・でも・・嬉しい!!」
屈辱感と怒りに、同時に喜びに満ちた表情をクーロは浮かべる。
 「アンタくらいさ・・!本気で・・僕と・・戦えるのは・・・!!格闘家・・兵隊・・殺し屋・・ヤクザ・・!名のある奴らと戦った・・!でも・・満足できなかった・・!!だが・・だが・・アンタとの戦いは・・ハァァ!!負けた・・悔しい・・だけど・・!嬉しい・・!ハハ・・ハハハハ!!楽しかった!!ハハハハ!!」
クーロは狂気の入った喜びの笑い声を上げる。
 「言いたいことはそれだけか、小僧?」
対して、近藤は嫌悪感や不快感の籠った、冷ややかな声で返す。
「おやおや?僕を殺すのかい?戦場ならともかく・・ここは日本国内なのを忘れたのかい?」
自分を殺せないことを、クーロはからかってみせる。
 「殺しはせん・・。だが・・躾はしてやる!!」
そういうと、近藤はクーロを膝に載せる。
「おいっ!?何をするんだ!?やめろっ!馬鹿っ!」
腰布を捲られ、愛用のビキニパンツに手をかけられ、クーロは慌てる。
あっという間にパンツを降ろされ、女性と見まがう、形の整った、雪のように白くて美しいお尻があらわになる。
同時に、近藤は狂気の美青年のお尻めがけ、手を振りかぶった。


 バッシィーンッッ!!
「うく・・・!!」
弾けるような音と共に、お尻に鈍い痛みが走る。
バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!
「く・・!くそ・・!やめろ・・!くぅ・・!やめ・・!!」
クーロは屈辱に顔を歪める。
 「黙れ・・!!躾と言ったはずだ・・!!」
近藤は嫌悪感を堪えながら、叩き続ける。
叩いている方の腕は嫌悪感や不快感のせいか、ジンマシンが浮き出ている。
 バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!バーンッ!
「くそっ!やめ・・やめろ・・!やめ・・う・・!あっ・・!ああっ!ああう・・!?」
クーロの抗議の声が、やがて妖しい声へと変わってゆく。
同時に、近藤は膝の上に違和感を覚える。
おかしい、と思いつつ、手を叩きつけたそのときだった。
 「あ・・あああーーーーっっっ!!!」
クーロは背をのけぞらせ、絶叫する。
同時に、近藤は膝の上に糊でもぶちまけたかのような感覚を覚える。
 (まさか・・!!)
思わず近藤はクーロを膝から押しのける。
近藤の膝の上は、クーロの欲望の証で、ベタベタに汚れてしまっていた。
 「な・・・!?」
あまりの事態に、近藤は愕然とする。
同時に、これまで堪えていた嫌悪感と不快感が限界を超えてしまう。
直後、クーロの鳩尾に打撃を叩き込んでいた。


 数か月後・・・ある朝・・・。
目を覚ますと同時に、近藤は短刀を突き出す。
「フフフ、随分な挨拶だねぇ」
「黙れ。さっさと退け」
ビキニパンツ一丁でのしかかろうとしているクーロの腹に切っ先を突きつけ、近藤は不機嫌そうに言う。
 「ハイハイ、まだ僕もこの世に未練があるからねぇ。言う通りにしますよ」
ニヤリと笑みを浮かべ、布団の上からどくクーロに、近藤は憮然とした表情を浮かべる。
「クーロ・・その格好は何だ?」
短刀をしまいつつ、ビキニパンツ一丁というあられもない姿のクーロに、近藤は不快そうな表情で尋ねる。
 「ふふ、もしかして欲情したかい?だったら・・味わってみるかい?」
クーロはお尻の方を向け、淫らに振って誘いをかける。
「俺にそっちの趣味は無い!また、尻を叩かれたいのか?」
「おーこわ!さすがにこの年で尻を叩かれるのは嫌だねぇ。いや、アンタみたいに強くて逞しくて、男の魅力に溢れたのになら・・尻を叩かれて躾けられるのも・・でも・・やっぱり悔しいし・・。ふふ、どうせ尻を虐められるのなら、アンタ自身を僕の尻にぶち込んでくれる方が嬉しいなぁ」
クーロは近藤の下半身を見やりながら言う。
 「いい加減にしろ・・!他の門人達も起きているはずだ!朝の掃除に行って来い!」
「はーいはーい、わかってますよ!つれないお師匠様」
神経を逆なでする笑みを浮かべて、クーロはようやく部屋を後にする。
「おい!ちゃんと服は着ろ!!」
苛立たしげな声で、近藤はクーロに言う。
クーロは聞いているのかわからない返事で返して、その場を去る。
 (全く・・!とんだものを押し付けられたものだ・・!!)
近藤はため息をつく。
あの後、気絶させたクーロを拘束した上で、警察に引き渡した。
クーロの件はそれで終わったと思っていた。
だが、そうは問屋が下ろさなかった。
 というのも、クーロの常人離れした能力や歪んだ性格振りに、日本中の刑務所が収監を拒否してしまったのだ。
実際、凶悪犯を数多く収監し、警備も厳重な刑務所で、あんな騒ぎが起きたのだ。
他の刑務所でも起きない保証は無いし、万が一の際、脱走を許してしまったら取り返しのつかないことになる。
困り果てた警察や裁判所は、近藤に弟子として預けることにしたのである。
近藤としても迷惑な話であったが、確かにクーロを刑務所に収監しておけるとは思えない。
他の刑務所でも同じことを繰り返す危険はあり得る。
悩んだ末、クーロを預かり、近藤の元で監視並びに教育、ということになったのである。
 (愚痴を言っても仕方ない。引き受けてしまったのだから・・・)
そう思いつつも、頭が痛くなってきそうな近藤だった・・。


 ―完―

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